JPH10263066A - 芳香発生装置 - Google Patents

芳香発生装置

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JPH10263066A
JPH10263066A JP9072056A JP7205697A JPH10263066A JP H10263066 A JPH10263066 A JP H10263066A JP 9072056 A JP9072056 A JP 9072056A JP 7205697 A JP7205697 A JP 7205697A JP H10263066 A JPH10263066 A JP H10263066A
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JP
Japan
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fragrance
heat
heater
main body
generating device
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Application number
JP9072056A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Yamaguchi
哲生 山口
Isao Nishikawa
勲 西川
Kiyoko Matsunaka
紀代子 松中
Fumitaka Ishimori
史高 石森
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】芳香発生装置1には、装置本体2と、装置
本体2内に配設された放熱板3およびヒータ4と、装置
本体2に対して着脱可能に取り付けられた底蓋体5とが
含まれている。放熱板3は、断熱リング13が本体上部
7の内周に形成された段部12に接着固定されることに
よって、本体上部7に取り付けられている。これによ
り、本体上部7の小内径部10に軸方向に沿って形成さ
れた貫通孔は、下方端が放熱板3によって閉塞されて、
芳香体を収容するための収容空間14となっている。放
熱板3の断熱リング13が取り付けられた面と反対側の
面には、PTC特性を有するセラミックス半導体からな
るPTC素子発熱体を備えたヒータ4が、放熱板3にほ
ぼ密着した状態で取り付けられている。 【効果】放熱板3と本体上部7との間に断熱リング13
が介在されていることによって、ヒータ4から放熱板3
に与えられた熱が、放熱板3から本体上部7へ伝えられ
るのが妨げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、香料が含有され
ている芳香体を加熱することによって、芳香を発生させ
る芳香発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるアロマセラピー(Aromat
herapy)の流行に伴って、香道を嗜まない人によっても
「香を焚く」ことが行われつつある。香は、木炭粉末な
どに香料が混ぜられてできたものであり、一般には、磁
器、陶器または金属製の香炉の中で燃やされて、芳香を
発散する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、香を燃焼さ
せると、煙に含まれているヤニが部屋の壁などに付着し
て、部屋が汚れてしまう。また、香料が発散するだけで
なく、木炭粉末が焦げた臭いが発散して、却って人に不
快感を与えてしまうこともある。さらに、香を燃やすこ
とで発生した芳香は強く、部屋で用いる芳香剤の代わり
としては不適である。そのうえ、香は燃え尽きるまで芳
香を停止させることができないので、燃焼時間を調整す
ることができず、不便である。
【0004】このような不具合を解決する方法として、
香を香炉内で燃焼させるのではなく、たとえば特公平6
−22551号公報に開示されている技術を応用して、
赤外線ヒータを配設した容器内に香を入れ、赤外線ヒー
タの発熱で香を加熱することによって、香から香料のみ
を蒸散させることが考えられる。ところが、この技術で
は、香の焦げつきを防止したり、香料の蒸散量を芳香剤
として適当な量に調整するには、赤外線ヒータの発熱温
度を検出するセンサや、赤外線ヒータの発熱量を制御す
るためのコントローラなどが必要となり、装置のコスト
がアップしてしまう。
【0005】また、赤外線ヒータの発熱によって容器が
熱せられるので、手で直接に容器を持つことができず、
容器が熱せられた状態で容器から香を出し入れする際
や、容器を別の場所に移動させる際に不便である。これ
を解決するために、容器の外表面を断熱材で覆うことが
考えられるが、この方策では装置のコストがアップして
しまう。
【0006】そこで、この発明の目的は、香料を含む芳
香体を燃焼させることなく、芳香体から香料を蒸散させ
ることによって、香の効果を十分に発揮することができ
る芳香発生装置を提供することである。また、この発明
の他の目的は、芳香体を収容する容器が熱せられた状態
でも、容器から香を出し入れしたり、容器を別の場所に
移動することができる芳香発生装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の芳香発生装置は、香料が含有されて
いる芳香体を加熱することによって、芳香体から香料を
蒸散させる芳香発生装置であって、熱伝導性を有する材
料で構成されており、軸方向に沿って貫通孔が形成され
た筒状部材と、正温度特性を有するサーミスタ素子を発
熱体とし、筒状部材の貫通孔を閉塞するように取り付け
られたヒータと、筒状部材とヒータとの接続部分に介在
された断熱部材とを含むことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、香料が含有
されている芳香体を加熱することによって、芳香体から
香料を蒸散させる芳香発生装置であって、熱伝導性を有
する材料で構成されており、軸方向に沿って貫通孔が形
成された筒状部材と、正温度特性を有するサーミスタ素
子を発熱体とし、筒状部材の貫通孔を閉塞するように取
り付けられたヒータとを含み、筒状部材には、ヒータか
らの発熱が筒状部材の少なくとも一方端側へ伝達される
のを妨げるように、断熱凹部が形成されていることを特
徴とする芳香発生装置である。
【0009】請求項3記載の発明は、上記断熱凹部に
は、断熱材が設けられていることを特徴とする請求項2
記載の芳香発生装置である。請求項4記載の発明は、香
料が含有されている芳香体を加熱することによって、芳
香体から香料を蒸散させる芳香発生装置であって、耐熱
性を有する合成樹脂材料で成形されており、軸方向に沿
って貫通孔が形成された筒状部材と、正温度特性を有す
るサーミスタ素子を発熱体とし、筒状部材の貫通孔を閉
塞するように取り付けられたヒータと、上記筒状部材の
内周面に、ヒータからの熱を受熱できる状態に配設され
た伝熱部材とを含むことを特徴とする芳香発生装置であ
る。
【0010】請求項5記載の発明は、上記筒状部材に
は、その軸方向に交差する方向に通気孔が貫通形成され
ていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
れかに記載の芳香発生装置である。以上の構成によれ
ば、ヒータが筒状部材に形成された貫通孔を閉塞するよ
うに取り付けられているので、ヒータが下方に位置する
ように筒状部材が立てられて、貫通孔内に芳香体が入れ
られると、芳香体はヒータ上に落下してヒータの発熱に
よって加熱される。そして、芳香体から香料が蒸散され
る。これにより、部屋にヤニが付着して部屋が汚れた
り、芳香体の焦げた臭いが発散されるといったような、
芳香体(香)の燃焼に伴った問題が生じるおそれがな
い。
【0011】また、発熱体として、正温度特性を有する
サーミスタ素子が用いられているから、発熱温度を制御
するためのコントローラやセンサなどが不要であり、装
置のコストが低くなる。そのうえ、発熱温度が一定であ
るから、芳香体から発散される香料の量を一定に保つこ
とができる。さらに、ヒータへの通電をオン/オフする
ことによって、香料の蒸散時間を調整できる。また、サ
ーミスタ素子の材料組成を調整することによって発熱温
度を調整することができ、発熱温度を変更するためのコ
ントローラやセンサなどを用いなくても、芳香体1個当
りの蒸散時間を適宜設定することができる。
【0012】また、請求項1記載の構成によれば、筒状
部材とヒータとの接続部分に断熱部材が介在されている
ことによって、ヒータから発生した熱が筒状部材へ伝え
られるのが妨げられる。ゆえに、ヒータからの発熱が筒
状部材を伝播し、筒状部材の外周面が熱くなって、筒状
部材が持てなくなるといったようなことがない。また、
筒状部材の中から芳香体を出し入れしにくくなるといっ
たことがない。
【0013】請求項2記載の構成によれば、ヒータから
発生した熱が筒状部材へ伝えられても、断熱凹部によっ
て、筒状部材を伝播する熱が筒状部材の一方端側(芳香
体の投入口側)へ伝達されるのが防止される。ゆえに、
筒状部材の中から芳香体を出し入れしにくくなるといっ
たことがない。この場合、筒状部材を肉厚に形成すれ
ば、ヒータの発熱が筒状部材の外周面まで伝わらないの
で、筒状部材が持てなくなるといったようなことがな
い。
【0014】また、請求項3に記載されているように、
断熱凹部に断熱材を設けることによって、請求項2記載
の構成よりも断熱効果をさらに高めることができる。請
求項4記載の構成によれば、筒状部材が耐熱性を有する
合成樹脂材料で一体成形されているので、ヒータからの
熱によって筒状部材の外表面が熱くなることがない。ゆ
えに、請求項1記載の構成に必要であった断熱部材や、
請求項2記載の構成のように筒状部材に断熱凹部を形成
する必要がない。
【0015】また、筒状部材の内周面には、伝熱部材が
ヒータからの熱を受熱できる状態に設けられているの
で、筒状部材が合成樹脂で構成されていても、筒状部材
の内周面上で香料が凝縮するおそれがない。ゆえに、芳
香を良好に発散させることができる。請求項5記載の構
成によれば、筒状部材に通気孔が形成されているので、
芳香発生時には、外部の空気が通気孔を通って筒状部材
内に導入されて、ヒータからの発熱によって温められた
空気がスムーズに上昇する。ゆえに、芳香体から蒸散し
た香料を含む空気が、筒状部材内に滞留することがな
く、芳香が良好に発散される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
の第1実施形態に係る芳香発生装置の分解斜視図であ
る。また、図2は、図1に示す芳香発生装置の内部構成
を示す断面図である。図1および図2を参照して、芳香
発生装置1は、香料が含有された芳香体を加熱すること
により、芳香体から香料を蒸散させて、芳香を発生させ
るためのものである。芳香発生装置1には、装置本体2
と、装置本体2内に配設された放熱板3およびヒータ4
と、装置本体2に対して着脱可能に取り付けられた底蓋
体5とが含まれている。
【0017】装置本体2は、たとえばステンレスのよう
な金属材料を用いて一体に形成されており、略円筒形状
の本体上部7と、本体上部7よりも大きい外径を有する
略円筒形状の本体下部8とを含んでいる。本体下部8の
外径が本体上部7の外径よりも大きくされていることに
よって、装置本体2(芳香発生装置1)を安定した状態
に設置して使用することができる。本体上部7と本体下
部8とは、略円錐形状の接続部9で接続されており、装
置本体2の外径は滑らかに変化している。また、本体上
部7は、図2に示すように、互いに内径の異なる上側の
小内径部10および下側の大内径部11を含んでおり、
本体上部7の内周には、両部分の内径差によって段部1
2が生じている。
【0018】一方、放熱板3は、電気絶縁性および熱伝
導性の優れたアルミナ(酸化アルミニウム)、窒化アル
ミニウムまたは窒化ケイ素などで構成されており、平面
円形状に形成されている。この放熱板3の一方面には、
ヒータ4が、放熱板3にほぼ密着した状態で取り付けら
れている。また、放熱板3のヒータ4が取り付けられた
面と反対側の面には、たとえばアスベストなどの断熱性
および耐熱性を有する材料で形成された断熱リング13
が、接着剤によって液密的に固定されている。断熱リン
グ13は、アスベスト以外にも、フッ素樹脂、エポキシ
樹脂、シリコン樹脂、ポリイミド樹脂などで構成されて
もよい。
【0019】放熱板3は、断熱リング13が本体上部7
の内周に形成された段部12に接着固定されることによ
って、本体上部7に取り付けられている。これにより、
本体上部7の小内径部10(筒状部材に相当)に軸方向
に沿って形成された貫通孔60は、下方端が放熱板3に
よって閉塞されて、芳香体を収容するための収容空間1
4となっている。
【0020】したがって、芳香発生装置1によって芳香
を発生させる際には、小内径部10の内周の上端開口1
5から芳香体を収容空間14内に投入して、芳香体を放
熱板3上に落下させる。一方、装置本体2の本体下部8
から引き出されたヒータ4の電源コード16を図外の商
用電源に接続して、ヒータ4への通電を開始する。する
と、通電によってヒータ4から発生した熱が、放熱板3
に与えられて、放熱板3の断熱リング13が固着されて
いる面から放熱される。これにより、放熱板3上の芳香
体が加熱されて、芳香体に含有されている香料が蒸散さ
れる。
【0021】このとき、放熱板3と本体上部7との間に
断熱リング13が介在されていることによって、ヒータ
4から放熱板3に与えられた熱が、放熱板3から本体上
部7へ伝えられるのが妨げられる。ゆえに、ヒータ4か
らの発熱が本体上部7を伝播し、本体上部7の外周面が
熱くなって、芳香発生装置1が持てなくなるといったよ
うなことがない。また、ヒータ4からの発熱によって本
体上部7の上面が熱くなり、芳香体を収容空間14から
出し入れしにくくなるといったことがない。
【0022】さらに、断熱リング13は、装置本体2の
本体上部7および放熱板3に液密的に接着固定されてい
るので、収容空間14内に液状の芳香体が入れられて
も、芳香体が接続部分から収容空間14外に漏れ出すこ
とがない。また、アスベストは粉末や液体を透過させる
程の多孔質の物質ではないから、断熱リング13に液状
の芳香体が染み込むことはない。また、たとえ断熱リン
グ13に芳香体が染み込んでも、放熱板3からの放熱に
よって、染み込んだ芳香体は蒸散されるので、染み込ん
だ芳香体が収容空間14外に漏れ出すといったことはな
い。なお、断熱リング13に液状の芳香体が染み込むの
を確実に防止するには、断熱リング13の内周面に耐熱
性を有する合成樹脂を塗布しておけばよい。
【0023】また、図2に示すように、本体上部7の小
内径部10には、小内径部10の軸方向と直交する方向
に、収容空間14内に外気を導入するための通気孔17
が、たとえば2か所に貫通形成されている。これによ
り、芳香発生時には、外部の空気が通気孔17を通って
収容空間14内に導入され、導入された空気がヒータ4
からの発熱によって温められて、香料とともに上昇す
る。ゆえに、使用者の指が放熱板3に届かない程度に収
容空間14が深くされていても、芳香体から蒸散した香
料を含む空気が、収容空間14内に滞留することがな
く、芳香が芳香発生装置1外に良好に発散される。
【0024】なお、通気孔17は、必ずしも小内径部1
0の軸方向に直交する方向に形成されている必要はな
く、小内径部10の軸方向に斜めに交差した状態に形成
されていてもよい。底蓋体5は、たとえば3つのビス1
8によって装置本体2に取り付けられており、装置本体
2と同じ金属材料で構成された円板状の底板19と、底
板19の一方面に立設された支持部材20とを含んでい
る。支持部材20は、たとえばアスベストなどの断熱性
を有する材料で円柱形状に形成されており、その先端が
放熱板3に取り付けられたヒータ4に下方から当接し
て、ヒータ4を支持している。これにより、本体上部7
から放熱板3が剥がれたりすることがない。
【0025】図3は、ヒータ4を一部切り欠いて示す平
面図である。また、図4は、図3の切断面線IV−IVから
見たヒータ4の断面図である。さらに、図5は、ヒータ
4を分解して示す斜視図である。以下では、図3ないし
図5を参照して、ヒータ4の構成について詳細に説明す
る。ヒータ4は、正特性サーミスタであるPTC(Posi
tive Temperature Coefficient)特性を有するセラミッ
クス半導体からなるPTC素子発熱体21を備えてい
る。また、ヒータ4は、PTC素子発熱体21の上下に
対向配置された上給電部材31および下給電部材32を
備えている。PTC素子発熱体21および給電部材3
1,32からなる発熱ユニットは、キャップ41が被せ
られた状態で、電気絶縁性を有する上絶縁ケース51お
よび下絶縁ケース52によって封止されている。
【0026】PTC素子発熱体21は、たとえばチタン
酸バリウムなどを主原料としたもので、室温からキュリ
ー温度Tc(抵抗急変温度)までは低抵抗であるが、キ
ュリー温度Tcを越えると急に抵抗値が増大する特性を
有する感熱素子である。この特性により、PTC素子発
熱体21は、キュリー温度Tcを下回る温度下において
電圧が印加されると、最初は、低温であるために抵抗値
が小さく、大電流が流れる。これにより、急激に温度が
上昇する。そして、温度がキュリー温度Tcを越える
と、抵抗値が急に増大し、電流値が低下して、発熱量が
減少する。そのため、一定の温度以上に温度が上がるこ
とがなく、ある温度で安定する。すなわち、PTC素子
発熱体21は、自己温度制御機能を有している。したが
って、発熱温度を制御するためにサーモスタットやセン
サなどが不要であり、芳香発生装置1のコストを低くす
ることができる。
【0027】また、PTC素子発熱体21の発熱温度が
一定であるから、芳香体から蒸散される香料の量を一定
に保つことができる。さらに、PTC素子発熱体21
は、材料組成を調整することによって、キュリー温度T
cの変更が可能である。すなわち、PTC素子発熱体2
1は、材料組成を調整することによって、発熱温度の調
整が可能である。ゆえに、PTC素子発熱体21の発熱
温度を、芳香体から香料が良好に蒸散され、かつ芳香体
が焦げないような温度(たとえば50℃〜100℃)に
設定しておくことによって、芳香体が焦げて、人に不快
感を与える臭いが発散されることを防止できる。また、
PTC素子発熱体21の発熱温度を調整することによっ
て、芳香体1個当りの蒸散時間を適宜設定することもで
きる。
【0028】PTC素子発熱体21は、全体として扁平
な円筒状に形成されており、その中央部には、取付孔2
2が上下面に貫通して形成されている。取付孔22は、
後述する下絶縁ケース52に形成された位置決め軸53
が挿通可能な大きさに形成されている。また、PTC素
子発熱体21の上面および下面には、それぞれ電極2
3,24が形成されている。電極23,24は、たとえ
ばオーミックコンタクト電極形成用の銀ペーストをPT
C素子発熱体21に塗布した後に、このPTC素子発熱
体21を560℃にて30分間加熱することによって形
成することができる。
【0029】上給電部材31は、円板部31aおよび円
板部31aと同一平面上に形成された接続部31bを有
しており、導電性を有する金属薄板によって一体に形成
されている。また、下給電部材32も、円板部32aお
よび接続部32bを有しており、導電性を有する金属薄
板によって一体に形成されている。円板部31a,32
aは、PTC素子発熱体21の外径にほぼ等しい大きさ
に形成されており、その中央部には、それぞれPTC素
子発熱体21に形成された取付孔22とほぼ同径の取付
孔33,34が貫通形成されている。
【0030】給電部材31,32は、上給電部材31の
円板部31aが電極23に接触し、下給電部材32の円
板部32aが電極24に接触するように配置されてい
る。このとき、上給電部材31の接続部31bおよび下
給電部材32の接続部32bは、互いに平行、かつ対向
方向において互いにずれた状態になっている。上給電部
材31の接続部31bの下面側には、電源コード16
(図2参照)から引き出されたリード線25が半田付け
などによって接続されている。また、下給電部材32の
接続部32bの上面側には、電源コード16から引き出
されたリード線26が半田付けなどによって接続されて
いる。これにより、電源コード16が商用電源に接続さ
れると、PTC素子発熱体21に電力が供給されて、P
TC素子発熱体21が一定温度に発熱する。
【0031】キャップ41は、給電部材31,32をそ
れぞれ電極23,24に接触させた状態で固定するため
のものであり、電気絶縁性を有する材料によって一体成
形されている。キャップ41は、PTC素子発熱体21
および給電部材31,32を上方から覆うことができる
ように、内部に空間が形成され、かつ下面が開放されて
いる。また、キャップ41の上面には、その中央にPT
C素子発熱体21に形成された取付孔22とほぼ同径の
取付孔42が貫通形成されている。さらに、キャップ4
1の側面には、接続部31b,32bの突出を許容する
切欠43が形成されている。
【0032】なお、電極23,24と給電部材31,3
2との接続は、導電性を有する接着剤を用いて行われて
もよい。しかし、接着剤の硬化に要する時間および接着
剤の液垂れによる上部電極23と下部電極24との短絡
を防ぐための手間を考慮すると、上述のように、接着剤
を使用しないで、キャップ41を被せることによって、
給電部材31,32をそれぞれ電極23,24に固定す
るのが好ましい。
【0033】下絶縁ケース52は、電気絶縁性を有する
材料を用いて、たとえば射出成形によって形成される。
下絶縁ケース52には、位置決め軸53が、上方に立ち
上がった状態に突設されている。位置決め用軸53は、
下給電部材32の取付孔34、PTC素子発熱体21の
取付孔22、上給電部材31の取付孔33およびキャッ
プ41の取付孔42に、この順で挿通されている。な
お、位置決め用軸53に貫通形成されたボルト孔54
は、ヒータ4をこの実施形態に係る芳香発生装置1以外
で使用する際に、ボルトなどを用いてヒータ4を他部材
に取付固定できるようにするための孔である。
【0034】上絶縁ケース51は、PTC素子発熱体2
1および給電部材31,32を下絶縁ケース52に取り
付け、さらにキャップ41を被せた状態で、下絶縁ケー
ス52を射出成形用金型にセットして、電気絶縁性を有
する材料を射出成形することによって、下絶縁ケース5
2と一体的に成形されるものである。したがって、PT
C素子発熱体21、給電部材31,32および給電部材
31,32とリード線17,18との接続部分などは、
上絶縁ケース51および下絶縁ケース52によって絶縁
封止される。ゆえに、このヒータ15は、漏電などのお
それがない。
【0035】上絶縁ケース51および下絶縁ケース52
は、熱収縮が小さく、熱伝導性や機械的強度に耐え得る
耐熱性、水分を内部に通さない防水性、および空気を内
部に通さない気密性を備え、さらにリード線25,26
の被覆材料との密着性が良好である材料で構成されるの
が好ましい。したがって、絶縁ケース51,52の材料
として、たとえば、ナイロン、ポリプロピレンおよびガ
ラス繊維からなる混合物などを例示することができる。
【0036】なお、上絶縁ケース51と下絶縁ケース5
2とを同一の材料で構成することは、互いの親和性が良
くなり、かつ熱膨張係数が等しくなるため、一体化の観
点では望ましい。また、上絶縁ケース51と下絶縁ケー
ス52とが同一の材料で構成されていれば、ヒータ15
の上下面のどちらを放熱板3に接触させてもかまわな
い。しかしながら、たとえば下絶縁ケース52を放熱板
3に接触させるように取り付ける場合には、熱伝導の観
点から、下絶縁ケース52は放熱板3(図1参照)に良
好に熱を伝える方が良く、上絶縁ケース51は放熱しに
くい方が良い。したがって、後者の場合には、互いの親
和性および熱膨張係数を考慮しつつ、下絶縁ケース52
には、熱伝導性および電気絶縁性が共に良好な素材、た
とえば、ナイロン、ポリプロピレンおよびガラス繊維か
らなる混合物を用い、上絶縁ケース51には、熱伝導性
が比較的低い素材、たとえばエポキシ樹脂を用いるとよ
い。
【0037】また、熱伝導の観点からは、図10に示す
ように、上絶縁ケース51およびキャップ41を切削し
て、ヒータ4の上面に上給電部材31を露出させて、露
出した上給電部材31を放熱板3に接触させるように、
ヒータ4を放熱板3に取り付けるのが最も好ましい。こ
の場合、PTC素子発熱体21からの発熱を、放熱板3
にさらに良好に伝達することができる。
【0038】以上のように、この芳香発生装置1によれ
ば、芳香体を燃焼させることなく、香料を蒸散させるこ
とができる。したがって、部屋にヤニが付着して部屋が
汚れたり、芳香体が焦げることによって、人に不快感を
与えるような臭いが発散されるといった、芳香体の燃焼
に伴った問題が生じるおそれがない。また、ヒータ4に
用いられている発熱体がPTC特性を有するサーミスタ
素子であるから、発熱温度が一定であり、芳香体に含有
されている香料の蒸散量を一定に保つことができる。さ
らに、ヒータ4への通電をオン/オフすることによって
香料の蒸散時間を調整することができる。また、PTC
素子発熱体21の材料組成を調整することによって、発
熱温度を調整することができるので、芳香体1個当りの
蒸散時間を適宜設定することもできる。
【0039】また、上述の芳香発生装置1は、放熱板3
と本体上部7との間に断熱リング13が介在されて、ヒ
ータ4から放熱板3に与えられた熱が、放熱板3から本
体上部7へ伝えられるのが妨げられるように構成されて
いる。したがって、ヒータ7からの発熱によって本体上
部7の外周面や上面が熱くなることがなく、芳香発生装
置1の取扱いが便利である。
【0040】さらにまた、本体上部7の小内径部10に
は、収容空間14内に外気を導入するための通気孔17
が貫通形成されているので、芳香体から蒸散した香料を
含む空気が収容空間14内に滞留することがなく、芳香
が良好に発散される。図6は、第2実施形態に係る芳香
発生装置の内部構成を示す断面図である。図6におい
て、図2に示されている各部と同等の部分には同一の参
照符号を付して示す。また、以下の説明では、特に、上
述の第1実施形態に係る芳香発生装置1との相違点を取
り上げて説明する。
【0041】上述の第1実施形態に係る芳香発生装置1
では、ヒータ4からの発熱によって本体上部7の外周面
が熱くならないように、断熱リング13を介して放熱板
3が本体上部7に接着固定されているが、この第2実施
形態に係る芳香発生装置100では、本体上部7の肉厚
が比較的大きい場合には本体上部7の外周面が熱くなる
おそれが少ないことに着目し、放熱板3が本体上部7の
内周に形成された段部12に直接に固定されている。
【0042】しかしながら、放熱板3を段部12に直に
固定すると、放熱板3から本体上部7(小内径部10)
の内周面を伝播する熱によって、小内径部10の上端開
口15の近傍が熱くなるおそれがある。そこで、この芳
香発生装置100では、小内径部10の内周の上端付近
に、断熱凹部としての環状凹部101が形成されてい
る。これにより、小内径部10の内周面を伝播する熱
が、本体上部7の上面へ伝わるのが阻止されて、本体上
部7の上面が熱くなるといったことがない。ゆえに、上
述の第1実施形態の場合と同様の効果を奏することがで
きる。
【0043】また、環状凹部101内に、ポリイミド樹
脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PET発
泡体、ナイロン、ガラス多孔体、多孔質アルミナなどの
断熱材を設けることによって、本体上部7の上面への伝
熱をさらに確実に防ぐことができる。さらに、この第2
実施形態にかかる芳香発生装置100の変形例として
は、たとえば図7に示すように、本体上部7の上面に開
口15を中心とする平面円形状の凹嵌部111が形成さ
れて、この凹嵌部111に円環状の断熱材112が嵌合
された芳香発生装置110を挙げることができる。
【0044】図8は、この発明の第3実施形態に係る芳
香発生装置の内部構成を示す断面図である。図8におい
て、図2に示されている各部と同等の部分には同一の参
照符号を付して示す。第3実施形態に係る芳香発生装置
120では、第1および第2実施形態に係る芳香発生装
置のように、装置本体2が金属材料で構成されているの
ではなく、装置本体2が耐熱性を有する合成樹脂材料で
一体成形されている。これにより、放熱板3と装置本体
2との間に断熱リング13を介在させたり(図2参
照)、小内径部10の内周上部に環状凹部101を形成
したり(図6参照)する必要がなくなる。
【0045】ところが、装置本体2を合成樹脂製とした
場合には、小内径部10の内周面が放熱板3からの放熱
によって全く加温されないので、芳香体か蒸散した香料
が、小内径部10の内周面で冷やされて、この内周面上
で凝縮してしまい、芳香が良好に発散されないおそれが
ある。そこで、この第3実施形態に係る芳香発生装置1
20では、小内径部10の内周面に凹部122が形成さ
れ、この凹部122に、たとえば金属やセラミックスな
どの熱伝導性に優れた材料で管状に構成された伝熱部材
121が嵌め込まれている。伝熱部材121は、その下
端で放熱板3に接続されており、その上端は小内径部1
0の内周上端までは達していない。したがって、ヒータ
4から放熱板3に与えられた熱が、伝熱部材121に伝
えられて、伝熱部材121が加温されるので、この部分
で香料が凝縮するおそれがなくなる。
【0046】なお、伝熱部材121は、小内径部10の
内周面に凹部122を形成せずに、伝熱部材121の外
径が小内径部10の内径とほぼ等しく形成されて、小内
径部10の内周面にほぼ密着した状態に設けられていて
もよい。また、伝熱部材121を設けるのではなく、小
内径部10の内周面に金属粉末やセラミックス粉末など
を塗布することによって伝熱層が形成されてもよい。
【0047】図9は、この発明の第4実施形態に係る芳
香発生装置の内部構成を示す断面図である。この図9に
おいても、図2に示す各部と同等の部分には同一の参照
符号を付して示す。図9を参照して、この芳香発生装置
130は、装置本体131と、装置本体131内に配設
された放熱板3およびヒータ4と、装置本体131に対
して着脱可能に取り付けられた底板体19とが含まれて
いる。装置本体131は、たとえばステンレスを用いて
一体形成された略球状の中空体であり、その上部には芳
香体を投入するための平面円形状の開口132が形成さ
れている。また、この開口132の周縁から垂下した状
態に、筒状部材としての周側壁133が形成されてい
る。周側壁133の下端には、フランジ134が形成さ
れている。さらに、開口132の周縁には、円環状に形
成された断熱材135が取り付けられている。
【0048】一方面にヒータ4が取り付けられた放熱板
3は、ヒータ4が取り付けられた面と反対側の面が、周
側壁133の下端に形成されたフランジ134に液密的
に固定されている。また、放熱板3は、複数のクリップ
部材136でフランジ134に留められて、フランジ1
34から容易に剥がれないようにされている。開口13
2から収容空間14内に投入された芳香体は、放熱板3
上に落下して、放熱板3からの放熱によって加熱され
る。これにより、芳香体に含有されている香料が蒸散さ
れて、芳香が発生する。このとき、ヒータ4から放熱板
3に与えられた熱が周側壁133にも伝達されるので、
芳香体から蒸散した香料が周側壁133の内周面で凝縮
してしまうといったことがない。
【0049】また、開口132の周縁に断熱材135が
設けられているから、周側壁133を伝播する熱によっ
て開口132の周縁が熱せられて、収容空間14に芳香
体を出し入れしにくくなるといったことがない。さら
に、装置本体131は中空構造であるから、ヒータ4の
発熱は装置本体131の外表面まで伝達されない。ゆえ
に、装置本体131の外表面が熱くなり、装置本体13
1が持てなくなるといったことがない。
【0050】なお、上述の説明において、装置本体13
1が金属材料で構成されているとしたが、金属材料に限
らず、たとえば耐熱性を有する合成樹脂で一体成形する
ことも可能である。装置本体131が合成樹脂で構成さ
れた場合には、ヒータ4の発熱が周側壁133を伝播し
ないので、開口132の周縁に断熱部材135を設ける
必要はないが、周側壁133で香料が凝縮しないよう
に、周側壁133が加温されるように構成にする必要が
ある。周側壁133を加温するには、たとえば、上述の
第3実施形態と同様に、周側壁133の内周面に金属や
セラミックスで構成された伝熱部材を設けたり、伝熱層
を形成したりすればよい。また、周側壁133の外周面
に、たとえばニクロム線ヒータを巻き回してもよい。
【0051】この発明の各実施形態の説明は以上の通り
であるが、この発明は上述の実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば、上述の各実施形態では、ヒータが
放熱板を介して筒状部材に取り付けられているが、放熱
板は必ずしも必要なものではなく、ヒータが筒状部材に
直接取り付けられても構わない。また、発熱体としては
PTC特性を有するセラミックス半導体が用いられてい
るが、セラミックス半導体に限らず、たとえば、樹脂中
にカーボンや金属粉末などを練り込んだ樹脂製のPTC
素子が用いられてもよい。
【0052】さらに、上述の第1、第2および第4実施
形態では、装置本体を構成する材料として、ステンレス
を例示したが、ステンレスの他にも銅、銀、鉄、亜鉛お
よびしんちゅうなどを例示することができる。この他、
特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更を施すこ
とが可能である。
【0053】
【発明の効果】請求項1ないし請求項4記載の発明によ
れば、ヒータからの発熱が筒状部材を伝播し、筒状部材
の外周面が熱くなって、筒状部材が持てなくなるといっ
たようなことがない。また、筒状部材の中から芳香体を
出し入れしにくくなるといったこともない。
【0054】また、芳香体がヒータの発熱によって加熱
されて、芳香体から香料が蒸散されるので、たとえば、
部屋にヤニが付着して部屋が汚れたり、芳香体の焦げた
臭いが発散されるといったような、芳香体(香)の燃焼
に伴った問題が生じるおそれがない。さらに、発熱体と
してPTC特性を有するサーミスタ素子が用いられてい
るから、一定温度以上に発熱することがない。よって、
発熱温度を制御するためのコントローラやセンサなどが
不要であり、装置のコストが低くなる。そのうえ、発熱
温度が一定であるから、芳香体から発散される香料の量
を一定に保つことができる。さらに、ヒータへの通電を
オン/オフすることによって、香料の蒸散時間を調整で
きる。また、サーミスタ素子の材料組成を調整すること
によって発熱温度を調整することができるから、装置を
コストアップさせることなく、香料の蒸散時間を適宜設
定することができる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、芳香体から
蒸散した香料を含む空気が、筒状部材内に滞留すること
がなく、芳香が良好に発散される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る芳香発生装置の
分解斜視図である。
【図2】図1に示す芳香発生装置の内部構成を示す断面
図である。
【図3】ヒータを一部切り欠いて示す平面図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見たヒータの断面図
である。
【図5】図3に示すヒータを分解して示す斜視図であ
る。
【図6】この発明の第2実施形態に係る芳香発生装置の
内部構成を示す断面図である。
【図7】第2実施形態に係る芳香発生装置の変形例を示
す断面図である。
【図8】この発明の第3実施形態に係る芳香発生装置の
内部構成を示す断面図である。
【図9】この発明の第4実施形態に係る芳香発生装置の
内部構成を示す断面図である。
【図10】ヒータの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,100,110,120,130 芳香発生装置 2,131 装置本体 4 ヒータ 7 本体上部 10 小内径部 13 断熱リング 17 通気孔 21 PTC素子発熱体 60 貫通孔 101 断熱凹部となる環状凹部 111 凹嵌部 112 断熱材 121 伝熱部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】香料が含有されている芳香体を加熱するこ
    とによって、芳香体から香料を蒸散させる芳香発生装置
    であって、 熱伝導性を有する材料で構成されており、軸方向に沿っ
    て貫通孔が形成された筒状部材と、 正温度特性を有するサーミスタ素子を発熱体とし、筒状
    部材の貫通孔を閉塞するように取り付けられたヒータ
    と、 筒状部材とヒータとの接続部分に介在された断熱部材と
    を含むことを特徴とする芳香発生装置。
  2. 【請求項2】香料が含有されている芳香体を加熱するこ
    とによって、芳香体から香料を蒸散させる芳香発生装置
    であって、 熱伝導性を有する材料で構成されており、軸方向に沿っ
    て貫通孔が形成された筒状部材と、 正温度特性を有するサーミスタ素子を発熱体とし、筒状
    部材の貫通孔を閉塞するように取り付けられたヒータと
    を含み、 筒状部材には、ヒータからの発熱が筒状部材の少なくと
    も一方端側へ伝達されるのを妨げるように、断熱凹部が
    形成されていることを特徴とする芳香発生装置。
  3. 【請求項3】上記断熱凹部には、断熱材が設けられてい
    ることを特徴とする請求項2記載の芳香発生装置。
  4. 【請求項4】香料が含有されている芳香体を加熱するこ
    とによって、芳香体から香料を蒸散させる芳香発生装置
    であって、 耐熱性を有する合成樹脂材料で成形されており、軸方向
    に沿って貫通孔が形成された筒状部材と、 正温度特性を有するサーミスタ素子を発熱体とし、筒状
    部材の貫通孔を閉塞するように取り付けられたヒータ
    と、 上記筒状部材の内周面に、ヒータからの熱を受熱できる
    状態に配設された伝熱部材とを含むことを特徴とする芳
    香発生装置。
  5. 【請求項5】上記筒状部材には、その軸方向に交差する
    方向に通気孔が貫通形成されていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載の芳香発生装
    置。
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