JPH07332802A - 吸収式冷凍装置用吸収器 - Google Patents
吸収式冷凍装置用吸収器Info
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- JPH07332802A JPH07332802A JP6123897A JP12389794A JPH07332802A JP H07332802 A JPH07332802 A JP H07332802A JP 6123897 A JP6123897 A JP 6123897A JP 12389794 A JP12389794 A JP 12389794A JP H07332802 A JPH07332802 A JP H07332802A
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- heat
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- absorbing liquid
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/27—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸収器における吸収液の過冷却状態を吸収液
流下途中で解消する。 【構成】 上部に吸収液Ldを散布する散布器12が配
設され、下部に被吸収蒸気Gを導入する蒸気導入部14
が配設された容器11内に、上下方向に並ぶ複数段の熱
交換器13A,13B,13Cを配設してなる吸収式冷凍
装置用吸収器において、前記熱交換器13A,13B,1
3C相互間に、上段側の熱交換器13A(あるいは13
B)から滴下される吸収液Ldを一時的に貯溜するととも
に下段側の熱交換器13B(あるいは13C)へ分散滴下
する複数の滴下口19,19・・を有する再分散器18
を設けたことを特徴としている。
流下途中で解消する。 【構成】 上部に吸収液Ldを散布する散布器12が配
設され、下部に被吸収蒸気Gを導入する蒸気導入部14
が配設された容器11内に、上下方向に並ぶ複数段の熱
交換器13A,13B,13Cを配設してなる吸収式冷凍
装置用吸収器において、前記熱交換器13A,13B,1
3C相互間に、上段側の熱交換器13A(あるいは13
B)から滴下される吸収液Ldを一時的に貯溜するととも
に下段側の熱交換器13B(あるいは13C)へ分散滴下
する複数の滴下口19,19・・を有する再分散器18
を設けたことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、水ーアンモニア系あ
るいは水ーリチウムブロマイド系等の吸収式冷凍装置に
用いられる吸収器に関するものである。
るいは水ーリチウムブロマイド系等の吸収式冷凍装置に
用いられる吸収器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍装置は従来から良く知られて
おり、例えば水ーアンモニア系吸収式冷凍装置の場合、
図11に示すように、高濃度のアンモニアガスを発生さ
せる発生器1と、該発生器1で得られたアンモニアガス
を凝縮させる凝縮器2と、該凝縮器2において得られた
アンモニア液を蒸発させる蒸発器3と、該蒸発器3で得
られたアンモニアガスをアンモニア希溶液に吸収させる
吸収器4とを備えた構成とされている。
おり、例えば水ーアンモニア系吸収式冷凍装置の場合、
図11に示すように、高濃度のアンモニアガスを発生さ
せる発生器1と、該発生器1で得られたアンモニアガス
を凝縮させる凝縮器2と、該凝縮器2において得られた
アンモニア液を蒸発させる蒸発器3と、該蒸発器3で得
られたアンモニアガスをアンモニア希溶液に吸収させる
吸収器4とを備えた構成とされている。
【0003】ところで、上記のような構成の吸収式冷凍
装置において使用される吸収器としては、図12に示す
ように、容器11の上部から吸収液(即ち、希溶液)Ld
を散布器12により散布し、この吸収液Ldと接触し得
るように下方の蒸気導入部14から被吸収蒸気Gを供給
して被吸収蒸気Gを吸収液Ldに吸収させて高濃度液Lc
となし、該高濃度液Lcを容器11の底部に位置する貯
溜部15に貯溜した後、液導出部16から精溜器(図示
省略)へ供給するようにしたものが良く知られており、
その際生じる吸収熱を外部へ持ち運ぶために冷却用の熱
交換器13が前記容器11内に配設されるのが通例であ
る(例えば、特開昭56ー64259号公報参照)。
装置において使用される吸収器としては、図12に示す
ように、容器11の上部から吸収液(即ち、希溶液)Ld
を散布器12により散布し、この吸収液Ldと接触し得
るように下方の蒸気導入部14から被吸収蒸気Gを供給
して被吸収蒸気Gを吸収液Ldに吸収させて高濃度液Lc
となし、該高濃度液Lcを容器11の底部に位置する貯
溜部15に貯溜した後、液導出部16から精溜器(図示
省略)へ供給するようにしたものが良く知られており、
その際生じる吸収熱を外部へ持ち運ぶために冷却用の熱
交換器13が前記容器11内に配設されるのが通例であ
る(例えば、特開昭56ー64259号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の吸
収器の場合、吸収液Ldの流下速度が速いこと、熱交換
器13表面を流下する吸収液Ldの液膜が撹拌されない
こと等の理由により吸収液Ldと被吸収蒸気Gとの気液
接触状態が悪くなる。そのため、図13に示すように、
吸収液膜Ld内は十分に飽和温度以下になっているにも
拘わらず、液膜Ldの表面Ld1だけが飽和状態となり、
内部Ld2は過冷却状態のまま流下するという現象が起こ
る。その結果、過冷却状態部分は、容器11底部の貯溜
部15に滴下された際に表面が撹拌され、この表面で被
吸収蒸気Gの吸収が起こり、過冷却状態が解消されてい
た。このため、吸収器出口での高濃度液の温度・濃度が
一定に制御できなくなる、温度差が小さくなるため吸収
器が大型化する、濃溶液の濃度が低くなるためCOPが
低下する等の不具合が生じていた。
収器の場合、吸収液Ldの流下速度が速いこと、熱交換
器13表面を流下する吸収液Ldの液膜が撹拌されない
こと等の理由により吸収液Ldと被吸収蒸気Gとの気液
接触状態が悪くなる。そのため、図13に示すように、
吸収液膜Ld内は十分に飽和温度以下になっているにも
拘わらず、液膜Ldの表面Ld1だけが飽和状態となり、
内部Ld2は過冷却状態のまま流下するという現象が起こ
る。その結果、過冷却状態部分は、容器11底部の貯溜
部15に滴下された際に表面が撹拌され、この表面で被
吸収蒸気Gの吸収が起こり、過冷却状態が解消されてい
た。このため、吸収器出口での高濃度液の温度・濃度が
一定に制御できなくなる、温度差が小さくなるため吸収
器が大型化する、濃溶液の濃度が低くなるためCOPが
低下する等の不具合が生じていた。
【0005】また、アンモニアー水系等のように蒸気圧
差の小さい冷媒ー吸収剤を用いた場合、希溶液である吸
収液と被吸収蒸気を同じ位置から同時に導入すると(即
ち、並行流式とすると)、吸収液と蒸気が組成平衡状態
でないため混合により吸収液の吸収器入口温度(即ち、
吸収器の最高温度)の低下が起こる。これは、利用でき
る吸収熱の低下(即ち、COPの低下および吸収器の大
型化)にむすびつく。これを防ぐためには、吸収器全体
に亘ってあるいは吸収器内の高温部において、吸収液と
組成平衡な被吸収蒸気が流入するようにすればよく、こ
の目的で、従来例においては、吸収液と被吸収蒸気とを
対向流に流していたが、実際には、気液接触が十分でな
いため、吸収液と十分に組成平衡でない被吸収蒸気が、
吸収器高温部に流入してしまっており、上記課題を十分
には解決していなかった。
差の小さい冷媒ー吸収剤を用いた場合、希溶液である吸
収液と被吸収蒸気を同じ位置から同時に導入すると(即
ち、並行流式とすると)、吸収液と蒸気が組成平衡状態
でないため混合により吸収液の吸収器入口温度(即ち、
吸収器の最高温度)の低下が起こる。これは、利用でき
る吸収熱の低下(即ち、COPの低下および吸収器の大
型化)にむすびつく。これを防ぐためには、吸収器全体
に亘ってあるいは吸収器内の高温部において、吸収液と
組成平衡な被吸収蒸気が流入するようにすればよく、こ
の目的で、従来例においては、吸収液と被吸収蒸気とを
対向流に流していたが、実際には、気液接触が十分でな
いため、吸収液と十分に組成平衡でない被吸収蒸気が、
吸収器高温部に流入してしまっており、上記課題を十分
には解決していなかった。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、吸収器における吸収液の過冷却状態を吸収液流下
途中で解消すること、希溶液(即ち、吸収液)と組成平衡
な被吸収蒸気を吸収器高温部へ供給することを目的とす
るものである。
ので、吸収器における吸収液の過冷却状態を吸収液流下
途中で解消すること、希溶液(即ち、吸収液)と組成平衡
な被吸収蒸気を吸収器高温部へ供給することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成は、
上部に吸収液を散布する散布器が配設され、下部に被吸
収蒸気を導入する蒸気導入部が配設された容器内に、上
下方向に並ぶ複数段の熱交換器を配設してなる吸収式冷
凍装置用吸収器において、前記熱交換器相互間に、上段
側の熱交換器から滴下される吸収液を一時的に貯溜する
とともに下段側の熱交換器へ分散滴下する複数の滴下口
を有する再分散器を設けたことを特徴としている。
上部に吸収液を散布する散布器が配設され、下部に被吸
収蒸気を導入する蒸気導入部が配設された容器内に、上
下方向に並ぶ複数段の熱交換器を配設してなる吸収式冷
凍装置用吸収器において、前記熱交換器相互間に、上段
側の熱交換器から滴下される吸収液を一時的に貯溜する
とともに下段側の熱交換器へ分散滴下する複数の滴下口
を有する再分散器を設けたことを特徴としている。
【0008】本願発明においては、次のような好ましい
実施の態様がある。
実施の態様がある。
【0009】即ち、前記再分散器により前記容器内にお
ける被吸収蒸気通路を遮断するとともに、該再分散器
に、被吸収蒸気を通過させる複数の蒸気通孔を形成する
のが、過冷却解消を確実ならしめるとともに上段側(即
ち、高温部)の熱交換器における吸収液と被吸収蒸気と
を組成平衡状態となし得る点で好ましい。
ける被吸収蒸気通路を遮断するとともに、該再分散器
に、被吸収蒸気を通過させる複数の蒸気通孔を形成する
のが、過冷却解消を確実ならしめるとともに上段側(即
ち、高温部)の熱交換器における吸収液と被吸収蒸気と
を組成平衡状態となし得る点で好ましい。
【0010】また、前記各熱交換器を、多数平行に配置
された伝熱管と該伝熱管の管軸に平行に配置された多数
の網目状フィンとからなるメッシュフィンタイプの熱交
換器となすとともに、これらの熱交換器を、前記網目状
フィンが上下方向に向く姿勢で配設するのが吸収面積お
よび伝熱面積の増大が得られる点で好ましい。
された伝熱管と該伝熱管の管軸に平行に配置された多数
の網目状フィンとからなるメッシュフィンタイプの熱交
換器となすとともに、これらの熱交換器を、前記網目状
フィンが上下方向に向く姿勢で配設するのが吸収面積お
よび伝熱面積の増大が得られる点で好ましい。
【0011】
【作用】本願発明では、上記手段により次のような作用
が得られる。
が得られる。
【0012】即ち、散布器から散布される吸収液は、熱
交換器の表面をぬらしつつ流下し、容器の下方から供給
される被吸収蒸気と接触してこれを吸収し、高濃度液と
なって容器底部に滴下する。この際発生する吸収熱は、
熱交換器内を流通する冷却流体に吸熱されて外部へ持ち
去られる。上記過程の途中において、熱交換器相互間に
配設された再分散器には、上段側の熱交換器から滴下す
る吸収液が一時的に貯溜され、ここで撹拌される。従っ
て、上段側の熱交換器表面において過冷却状態が生じて
いても、再分散器における撹拌によって再分散器におい
て被吸収蒸気が吸収されることにより過冷却状態が解消
される。しかも、この過冷却状態の解消により再分散器
上の吸収液の液温度が上昇し、下段側の熱交換器へ滴下
される吸収液と当該熱交換器内を流通する冷却流体との
温度差も大きくなり、熱交換効率が向上する。
交換器の表面をぬらしつつ流下し、容器の下方から供給
される被吸収蒸気と接触してこれを吸収し、高濃度液と
なって容器底部に滴下する。この際発生する吸収熱は、
熱交換器内を流通する冷却流体に吸熱されて外部へ持ち
去られる。上記過程の途中において、熱交換器相互間に
配設された再分散器には、上段側の熱交換器から滴下す
る吸収液が一時的に貯溜され、ここで撹拌される。従っ
て、上段側の熱交換器表面において過冷却状態が生じて
いても、再分散器における撹拌によって再分散器におい
て被吸収蒸気が吸収されることにより過冷却状態が解消
される。しかも、この過冷却状態の解消により再分散器
上の吸収液の液温度が上昇し、下段側の熱交換器へ滴下
される吸収液と当該熱交換器内を流通する冷却流体との
温度差も大きくなり、熱交換効率が向上する。
【0013】また、前記再分散器により前記容器内にお
ける被吸収蒸気通路を遮断するとともに、該再分散器
に、被吸収蒸気を通過させる複数の蒸気通孔を形成した
場合、再分散器に貯溜された吸収液中を被吸収蒸気が通
過することとなり、気液接触効率が向上して過冷却解消
がさらに確実となる。一方、被吸収蒸気も吸収液中を通
過する際に昇温、組成変化が行なわれるところから、希
溶液である吸収液と被吸収蒸気とが組成平衡状態に近く
なり、上段側(即ち、高温部)の熱交換器における管外溶
液温度(即ち、吸収液温度)の低下がなくなる。
ける被吸収蒸気通路を遮断するとともに、該再分散器
に、被吸収蒸気を通過させる複数の蒸気通孔を形成した
場合、再分散器に貯溜された吸収液中を被吸収蒸気が通
過することとなり、気液接触効率が向上して過冷却解消
がさらに確実となる。一方、被吸収蒸気も吸収液中を通
過する際に昇温、組成変化が行なわれるところから、希
溶液である吸収液と被吸収蒸気とが組成平衡状態に近く
なり、上段側(即ち、高温部)の熱交換器における管外溶
液温度(即ち、吸収液温度)の低下がなくなる。
【0014】また、前記各熱交換器を、多数平行に配置
された伝熱管と該伝熱管の管軸に平行に配置された多数
の網目状フィンとからなるメッシュフィンタイプの熱交
換器となすとともに、これらの熱交換器を、前記網目状
フィンが上下方向に向く姿勢で配設した場合、網目状フ
ィン全面への吸収液の均一なぬれが得られるところか
ら、吸収面積および伝熱面積が増大することとなる。
された伝熱管と該伝熱管の管軸に平行に配置された多数
の網目状フィンとからなるメッシュフィンタイプの熱交
換器となすとともに、これらの熱交換器を、前記網目状
フィンが上下方向に向く姿勢で配設した場合、網目状フ
ィン全面への吸収液の均一なぬれが得られるところか
ら、吸収面積および伝熱面積が増大することとなる。
【0015】
【発明の効果】本願発明によれば、熱交換器相互間に配
設された再分散器上に、上段側の熱交換器から滴下する
吸収液が一時的に貯溜され、ここで撹拌されるようにな
っているで、上段側の熱交換器表面において過冷却状態
が生じていても、再分散器における撹拌によって過冷却
状態が解消されることとなり、高濃度液の出口(即ち、
吸収器の出口)における高濃度液の温度・濃度の変化を
可及的に小さく抑えることが可能となって、サイクル全
体の性能向上が図れるという優れた効果がある。しか
も、上記過冷却状態の解消により再分散器上の吸収液の
液温度が上昇し、下段側の熱交換器へ滴下される吸収液
と当該熱交換器内を流通する冷却流体との温度差も大き
くなるため、熱交換効率が向上するところから、熱交換
器の小型化をも図れる。
設された再分散器上に、上段側の熱交換器から滴下する
吸収液が一時的に貯溜され、ここで撹拌されるようにな
っているで、上段側の熱交換器表面において過冷却状態
が生じていても、再分散器における撹拌によって過冷却
状態が解消されることとなり、高濃度液の出口(即ち、
吸収器の出口)における高濃度液の温度・濃度の変化を
可及的に小さく抑えることが可能となって、サイクル全
体の性能向上が図れるという優れた効果がある。しか
も、上記過冷却状態の解消により再分散器上の吸収液の
液温度が上昇し、下段側の熱交換器へ滴下される吸収液
と当該熱交換器内を流通する冷却流体との温度差も大き
くなるため、熱交換効率が向上するところから、熱交換
器の小型化をも図れる。
【0016】また、前記再分散器により前記容器内にお
ける被吸収蒸気通路を遮断するとともに、該再分散器
に、被吸収蒸気を通過させる複数の蒸気通孔を形成した
場合、気液接触効率が向上して過冷却解消がさらに確実
となるため、高濃度液の出口(即ち、吸収器の出口)にお
ける高濃度液の温度・濃度の変化をより小さくできると
ともに、被吸収蒸気も吸収液中を通過する際に昇温、組
成変化が行なわれ、吸収液と被吸収蒸気とが組成平衡状
態に近くなるため、上段側(即ち、高温部)の熱交換器に
おける管外溶液温度(即ち、吸収液温度)の低下がなくな
り、COPが向上する。
ける被吸収蒸気通路を遮断するとともに、該再分散器
に、被吸収蒸気を通過させる複数の蒸気通孔を形成した
場合、気液接触効率が向上して過冷却解消がさらに確実
となるため、高濃度液の出口(即ち、吸収器の出口)にお
ける高濃度液の温度・濃度の変化をより小さくできると
ともに、被吸収蒸気も吸収液中を通過する際に昇温、組
成変化が行なわれ、吸収液と被吸収蒸気とが組成平衡状
態に近くなるため、上段側(即ち、高温部)の熱交換器に
おける管外溶液温度(即ち、吸収液温度)の低下がなくな
り、COPが向上する。
【0017】また、前記各熱交換器を、多数平行に配置
された伝熱管と該伝熱管の管軸に平行に配置された多数
の網目状フィンとからなるメッシュフィンタイプの熱交
換器となすとともに、これらの熱交換器を、前記網目状
フィンが上下方向に向く姿勢で配設した場合、網目状フ
ィン全面への吸収液の均一なぬれが得られるところか
ら、吸収面積および伝熱面積が増大し、伝熱性能の向
上、それに伴う吸収性能の向上が図れる。
された伝熱管と該伝熱管の管軸に平行に配置された多数
の網目状フィンとからなるメッシュフィンタイプの熱交
換器となすとともに、これらの熱交換器を、前記網目状
フィンが上下方向に向く姿勢で配設した場合、網目状フ
ィン全面への吸収液の均一なぬれが得られるところか
ら、吸収面積および伝熱面積が増大し、伝熱性能の向
上、それに伴う吸収性能の向上が図れる。
【0018】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
つかの好適な実施例を説明する。
【0019】実施例1 図1には、本願発明の実施例1にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器が示されている。
用吸収器が示されている。
【0020】本実施例の吸収器は、従来技術の項におい
て説明した水ーアンモニア系吸収式冷凍装置において使
用されるものであり、上部に吸収液(即ち、アンモニア
希溶液)Ldを散布する散布器12が配設され、下部に被
吸収蒸気(即ち、アンモニアガス)Gを導入する蒸気導入
部14が配設された円筒形状の容器11を備え、該容器
11内における前記散布器12と蒸気導入部14との間
には、複数(本実施例の場合、3個)の熱交換器13A,
13B,13Cが上下に所定間隔をあけて配置されてい
る。ここで、前記散布器12は発生器(図11参照)に接
続され、蒸気導入部14は蒸発器(図11参照)に接続さ
れている。符号15は容器11底部の高濃度液Lcを貯
溜するための貯溜部、16は高濃度液Lcを導出するた
めの液導出部である。
て説明した水ーアンモニア系吸収式冷凍装置において使
用されるものであり、上部に吸収液(即ち、アンモニア
希溶液)Ldを散布する散布器12が配設され、下部に被
吸収蒸気(即ち、アンモニアガス)Gを導入する蒸気導入
部14が配設された円筒形状の容器11を備え、該容器
11内における前記散布器12と蒸気導入部14との間
には、複数(本実施例の場合、3個)の熱交換器13A,
13B,13Cが上下に所定間隔をあけて配置されてい
る。ここで、前記散布器12は発生器(図11参照)に接
続され、蒸気導入部14は蒸発器(図11参照)に接続さ
れている。符号15は容器11底部の高濃度液Lcを貯
溜するための貯溜部、16は高濃度液Lcを導出するた
めの液導出部である。
【0021】前記熱交換器13A,13B,13Cは、共
に熱良導体からなる伝熱管17を螺旋状に巻いて構成さ
れており、本実施例の場合、伝熱管17内には冷却流体
(例えば、水)Wが流通せしめられる。
に熱良導体からなる伝熱管17を螺旋状に巻いて構成さ
れており、本実施例の場合、伝熱管17内には冷却流体
(例えば、水)Wが流通せしめられる。
【0022】しかして、前記熱交換器13A,13B,1
3Cの相互間には、上段側の熱交換器13A(あるいは
13B)から滴下される吸収液Ldを一時的に貯溜すると
ともに下段側の熱交換器13B(あるいは13C)へ分散
滴下する複数の滴下口19,19・・を有する再分散器
18が設けられている。本実施例の場合、この再分散器
18は、内部に吸収液Ldを貯溜し得るように皿状を呈
しており、前記滴下口19,19・・は、熱交換器13
A,13B,13Cにおける螺旋状伝熱管17と対応する
位置に形成されている。符号20は再分散器18を容器
11内壁に支持するためのステーである。
3Cの相互間には、上段側の熱交換器13A(あるいは
13B)から滴下される吸収液Ldを一時的に貯溜すると
ともに下段側の熱交換器13B(あるいは13C)へ分散
滴下する複数の滴下口19,19・・を有する再分散器
18が設けられている。本実施例の場合、この再分散器
18は、内部に吸収液Ldを貯溜し得るように皿状を呈
しており、前記滴下口19,19・・は、熱交換器13
A,13B,13Cにおける螺旋状伝熱管17と対応する
位置に形成されている。符号20は再分散器18を容器
11内壁に支持するためのステーである。
【0023】上記のように構成された吸収式冷凍装置用
吸収器では、次のような作用が得られる。
吸収器では、次のような作用が得られる。
【0024】散布器12から散布される吸収液Ldは、
熱交換器13A,13B,13Cの表面をぬらしつつ流下
し、容器11の下方から供給される被吸収蒸気Gと接触
してこれを吸収し、高濃度液Lcとなって容器11底部
り貯溜部15に滴下する。この際発生する吸収熱は、熱
交換器13A,13B,13C内を流通する冷却流体Wに
吸熱されて外部へ持ち去られる。
熱交換器13A,13B,13Cの表面をぬらしつつ流下
し、容器11の下方から供給される被吸収蒸気Gと接触
してこれを吸収し、高濃度液Lcとなって容器11底部
り貯溜部15に滴下する。この際発生する吸収熱は、熱
交換器13A,13B,13C内を流通する冷却流体Wに
吸熱されて外部へ持ち去られる。
【0025】上記過程の途中において、熱交換器13
A,13B,13C相互間に配設された再分散器18,1
8には、上段側の熱交換器13A(あるいは13B)から
滴下する吸収液Ldが一時的に貯溜され、ここで撹拌さ
れる。従って、上段側の熱交換器13A(あるいは13
B)表面において過冷却状態が生じていても、再分散器
18における撹拌によって過冷却状態が解消される。従
って、高濃度液Lcの出口(即ち、吸収器の出口)におけ
る高濃度液Lcの温度・濃度の変化を可及的に小さく抑
えることが可能となり、サイクル全体の性能向上が図れ
る。
A,13B,13C相互間に配設された再分散器18,1
8には、上段側の熱交換器13A(あるいは13B)から
滴下する吸収液Ldが一時的に貯溜され、ここで撹拌さ
れる。従って、上段側の熱交換器13A(あるいは13
B)表面において過冷却状態が生じていても、再分散器
18における撹拌によって過冷却状態が解消される。従
って、高濃度液Lcの出口(即ち、吸収器の出口)におけ
る高濃度液Lcの温度・濃度の変化を可及的に小さく抑
えることが可能となり、サイクル全体の性能向上が図れ
る。
【0026】しかも、上記過冷却状態の解消により再分
散器18における吸収液Ldの液温度が上昇し、下段側
の熱交換器13B(あるいは13C)へ滴下される吸収液
Ldと当該熱交換器13B(あるいは13C)内を流通す
る冷却流体Wとの温度差も大きくなり、熱交換効率が向
上する。
散器18における吸収液Ldの液温度が上昇し、下段側
の熱交換器13B(あるいは13C)へ滴下される吸収液
Ldと当該熱交換器13B(あるいは13C)内を流通す
る冷却流体Wとの温度差も大きくなり、熱交換効率が向
上する。
【0027】本実施例においては、熱交換器13A,1
3B,13Cをともに吸収液冷却専用としているが、熱
交換器13Cのみを吸収液冷却専用として用い、熱交換
器13Bの入口13B1に液導出部16からの高濃度液
Lcを供給し、熱交換器13Bの出口13B2と熱交換器
13Aの入口13A1とを接続し、さらに熱交換器13
Aの出口13A2を精溜器(図示省略)に接続して、熱交
換器13A,13Bを、吸収熱を高濃度液Ldに回収する
熱回収用として用いる場合もある。
3B,13Cをともに吸収液冷却専用としているが、熱
交換器13Cのみを吸収液冷却専用として用い、熱交換
器13Bの入口13B1に液導出部16からの高濃度液
Lcを供給し、熱交換器13Bの出口13B2と熱交換器
13Aの入口13A1とを接続し、さらに熱交換器13
Aの出口13A2を精溜器(図示省略)に接続して、熱交
換器13A,13Bを、吸収熱を高濃度液Ldに回収する
熱回収用として用いる場合もある。
【0028】実施例2 図2には、本願発明の実施例2にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器が示されている。
用吸収器が示されている。
【0029】本実施例の場合、再分散器18は、容器1
1内における被吸収蒸気通路を遮断する(即ち、容器1
1の内壁に固着された)トレー形状とされており、該再
分散器18には、被吸収蒸気Gを通過させる複数の蒸気
通孔21,21・・が形成されている。該蒸気通孔21
の径は、再分散器18の下方における被吸収蒸気Gの圧
力が再分散器18に貯溜された吸収液Ldの液力に打ち
勝ち得る程度に設定されている。その他の構成は実施例
1と同様なので重複を避けて説明を省略する。
1内における被吸収蒸気通路を遮断する(即ち、容器1
1の内壁に固着された)トレー形状とされており、該再
分散器18には、被吸収蒸気Gを通過させる複数の蒸気
通孔21,21・・が形成されている。該蒸気通孔21
の径は、再分散器18の下方における被吸収蒸気Gの圧
力が再分散器18に貯溜された吸収液Ldの液力に打ち
勝ち得る程度に設定されている。その他の構成は実施例
1と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0030】上記のように構成したことにより、再分散
器18に貯溜された吸収液Ld中を被吸収蒸気Gが通過
することとなり、気液接触効率が向上して過冷却解消が
さらに確実となる。一方、被吸収蒸気Gも吸収液Ld中
を通過する際に昇温、組成変化が行なわれ、吸収液Ld
と被吸収蒸気Gとが組成平衡状態に近くなり、上段側
(即ち、高温部)の熱交換器13A(あるいは13B)にお
ける管外溶液温度(即ち、吸収液Ldの温度)の低下がな
くなる。その他の作用効果は実施例1と同様なので重複
を避けて説明を省略する。
器18に貯溜された吸収液Ld中を被吸収蒸気Gが通過
することとなり、気液接触効率が向上して過冷却解消が
さらに確実となる。一方、被吸収蒸気Gも吸収液Ld中
を通過する際に昇温、組成変化が行なわれ、吸収液Ld
と被吸収蒸気Gとが組成平衡状態に近くなり、上段側
(即ち、高温部)の熱交換器13A(あるいは13B)にお
ける管外溶液温度(即ち、吸収液Ldの温度)の低下がな
くなる。その他の作用効果は実施例1と同様なので重複
を避けて説明を省略する。
【0031】なお、本実施例の場合にも、実施例1の場
合と同様に、熱交換器13Cのみを吸収液冷却専用とし
て用い、熱交換器13Bの入口13B1に液導出部16
からの高濃度液Lcを供給し、熱交換器13Bの出口1
3B2と熱交換器13Aの入口13A1とを接続し、さら
に熱交換器13Aの出口13A2を精溜器(図示省略)に
接続して、熱交換器13A,13Bを、吸収熱を高濃度
液Ldに回収する熱回収用として用いる場合もある。
合と同様に、熱交換器13Cのみを吸収液冷却専用とし
て用い、熱交換器13Bの入口13B1に液導出部16
からの高濃度液Lcを供給し、熱交換器13Bの出口1
3B2と熱交換器13Aの入口13A1とを接続し、さら
に熱交換器13Aの出口13A2を精溜器(図示省略)に
接続して、熱交換器13A,13Bを、吸収熱を高濃度
液Ldに回収する熱回収用として用いる場合もある。
【0032】実施例3 図3には、本願発明の実施例3にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器が示されている。
用吸収器が示されている。
【0033】本実施例の場合、熱交換器13A,13B,
13Cとして、メッシュフィンタイプの熱交換器が採用
されている。
13Cとして、メッシュフィンタイプの熱交換器が採用
されている。
【0034】このメッシュフィンタイプの熱交換器は、
図4に示すように、平行に並ぶ熱良導体からなる多数の
伝熱管22,22・・と該伝熱管22,22・・の管軸に
平行な熱良導体からなる多数の網目状フィン23,23
・・とによって構成され、環状に湾曲成形された径の異
なる複数のメッシュフィン熱交モジュール24A,24
B,24Cを同一平面上において前記網目状フィン23,
23・・が上下方向に向く姿勢で配置して構成されてい
る。なお、前記伝熱管22,22・・内は冷却流体Wの
通路とされている。25はメッシュフィン熱交モジュー
ル24A,24B,24Cの伝熱管22,22・・に対し
て冷却流体Wの分配を行う分配管、26はメッシュフィ
ン熱交モジュール24A,24B,24Cの伝熱管22,
22・・からの冷却流体Wを集合させる集合管である。
これを1ブロックとし、必要伝熱面積に応じて、このブ
ロックを複数段積み重ねてメッシュフィン熱交換器を形
成する。また、メッシュフィン熱交モジュール24A,
24B,24Cの表面を流れる吸収液Ldは、吸収により
液量が増加していくところから、下流側のブロックほど
網目状フィン23の網目を大きくしている。これによ
り、流量が増加しても、網目状フィン23の網目が液膜
でふさがれにくくなり、被吸収蒸気Gが十分に網目状フ
ィン23,23,23・・間に入り込み、確実に吸収が行
なわれる。
図4に示すように、平行に並ぶ熱良導体からなる多数の
伝熱管22,22・・と該伝熱管22,22・・の管軸に
平行な熱良導体からなる多数の網目状フィン23,23
・・とによって構成され、環状に湾曲成形された径の異
なる複数のメッシュフィン熱交モジュール24A,24
B,24Cを同一平面上において前記網目状フィン23,
23・・が上下方向に向く姿勢で配置して構成されてい
る。なお、前記伝熱管22,22・・内は冷却流体Wの
通路とされている。25はメッシュフィン熱交モジュー
ル24A,24B,24Cの伝熱管22,22・・に対し
て冷却流体Wの分配を行う分配管、26はメッシュフィ
ン熱交モジュール24A,24B,24Cの伝熱管22,
22・・からの冷却流体Wを集合させる集合管である。
これを1ブロックとし、必要伝熱面積に応じて、このブ
ロックを複数段積み重ねてメッシュフィン熱交換器を形
成する。また、メッシュフィン熱交モジュール24A,
24B,24Cの表面を流れる吸収液Ldは、吸収により
液量が増加していくところから、下流側のブロックほど
網目状フィン23の網目を大きくしている。これによ
り、流量が増加しても、網目状フィン23の網目が液膜
でふさがれにくくなり、被吸収蒸気Gが十分に網目状フ
ィン23,23,23・・間に入り込み、確実に吸収が行
なわれる。
【0035】本実施例のメッシュフィン熱交モジュール
24A,24B,24Cは、図5に示す平板形状のもので
高さが等しく長さの異なるものを3種用意し、それらを
環状に湾曲させることで径の異なる3種のものが成形さ
れる。符号22aは伝熱管22,22・・の接続部であ
り、伝熱管22,22・・と一体とされている。その他
の構成は実施例1と同様なので重複を避けて説明を省略
する。
24A,24B,24Cは、図5に示す平板形状のもので
高さが等しく長さの異なるものを3種用意し、それらを
環状に湾曲させることで径の異なる3種のものが成形さ
れる。符号22aは伝熱管22,22・・の接続部であ
り、伝熱管22,22・・と一体とされている。その他
の構成は実施例1と同様なので重複を避けて説明を省略
する。
【0036】上記のように構成したことにより、散布器
12から散布される吸収液Ldは、熱交換器13A,13
B,13Cにおけるメッシュフィン熱交モジュール24
A,24B,24Cの網目状フィン23,23・・におい
て均一に付着して網目状フィン23,23・・の全面を
ぬらし、容器11の下方から供給される被吸収蒸気Gと
接触してこれを吸収し、高濃度液Lcとなって容器11
底部の貯溜部18に滴下する。従って、吸収面積および
伝熱面積が大幅に増大することとなり、伝熱性能の向
上、それに伴う吸収性能の向上が図れる。
12から散布される吸収液Ldは、熱交換器13A,13
B,13Cにおけるメッシュフィン熱交モジュール24
A,24B,24Cの網目状フィン23,23・・におい
て均一に付着して網目状フィン23,23・・の全面を
ぬらし、容器11の下方から供給される被吸収蒸気Gと
接触してこれを吸収し、高濃度液Lcとなって容器11
底部の貯溜部18に滴下する。従って、吸収面積および
伝熱面積が大幅に増大することとなり、伝熱性能の向
上、それに伴う吸収性能の向上が図れる。
【0037】また、円筒形状のの容器11内に、環状に
湾曲成形された径の異なる複数の熱交モジュール24
A,24B,24Cを同一平面上に重層配置して構成した
熱交換器13A,13B,13Cを組み込んでいるため、
内部に生ずるデッドスペース(即ち、吸収に寄与しない
空間)が可及的に減少することとなる。
湾曲成形された径の異なる複数の熱交モジュール24
A,24B,24Cを同一平面上に重層配置して構成した
熱交換器13A,13B,13Cを組み込んでいるため、
内部に生ずるデッドスペース(即ち、吸収に寄与しない
空間)が可及的に減少することとなる。
【0038】その他の作用効果は実施例1と同様なので
重複を避けて説明を省略する。
重複を避けて説明を省略する。
【0039】実施例4 図6には、本願発明の実施例4にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器が示されている。
用吸収器が示されている。
【0040】本実施例の場合、実施例2の吸収式冷凍装
置用吸収器における熱交換器13A,13B,13Cとし
て、実施例3において用いたメッシュフィンタイプの熱
交換器を採用している。その他の構成および作用効果
は、実施例2および実施例3において述べたと同様であ
る。
置用吸収器における熱交換器13A,13B,13Cとし
て、実施例3において用いたメッシュフィンタイプの熱
交換器を採用している。その他の構成および作用効果
は、実施例2および実施例3において述べたと同様であ
る。
【0041】実施例5 図7には、本願発明の実施例5にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器において用いられる熱交換器が示されている。
用吸収器において用いられる熱交換器が示されている。
【0042】本実施例の場合、実施例3および4におけ
る熱交換器13A,13B,13Cとして、渦巻状に湾曲
成形された1個のメッシュフィン熱交モジュール24に
よって構成されたメッシュフィンタイプの熱交換器が用
いられている。このように構成したことにより、熱交換
器13A,13B,13Cにおける伝熱管22,22・・
は、接続部22a,22aを介して1パスの冷却流体流路
を構成することとなる。従って、熱交換器13A,13
B,13Cの冷却流体分配が簡単なヘッダー構成で行え
るという利点がある。その他の構成および作用効果は実
施例3および4と同様なので重複を避けて説明を省略す
る。
る熱交換器13A,13B,13Cとして、渦巻状に湾曲
成形された1個のメッシュフィン熱交モジュール24に
よって構成されたメッシュフィンタイプの熱交換器が用
いられている。このように構成したことにより、熱交換
器13A,13B,13Cにおける伝熱管22,22・・
は、接続部22a,22aを介して1パスの冷却流体流路
を構成することとなる。従って、熱交換器13A,13
B,13Cの冷却流体分配が簡単なヘッダー構成で行え
るという利点がある。その他の構成および作用効果は実
施例3および4と同様なので重複を避けて説明を省略す
る。
【0043】実施例6 図8には、本願発明の実施例6にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器において用いられる熱交換器が示されている。
用吸収器において用いられる熱交換器が示されている。
【0044】本実施例の場合、実施例3および4におけ
る熱交換器13A,13B,13Cとして、高さが同一で
幅寸法が異なり且つ平面形状を有する複数のメッシュフ
ィン熱交モジュール24A,24B,24Cを同一平面上
に重層配置して構成されたメッシュフィンタイプの熱交
換器が用いられている。即ち、図9に示すように、容器
11の内径より若干小さい幅寸法を有するメッシュフィ
ン熱交モジュール24Aの両側に、該メッシュフィン熱
交モジュール24Aより幅寸法の小さいメッシュフィン
熱交モジュール24B,24Bを配置し、さらに該メッ
シュフィン熱交モジュール24B,24Bの両側に、該
メッシュフィン熱交モジュール24B,24Bより幅寸
法の小さいメッシュフィン熱交モジュール24C,24
Cを配置し、これらの熱交モジュール24A,24B,2
4B,24C,24Cを伝熱管22,22・・を介して一
連に連結し、熱交モジュール24A,24B,24B,2
4C,24Cを熱交モジュール24Aを中心として折り
畳んで熱交換器が構成される。符号22bは熱交モジュ
ール間を接続するための伝熱管接続部である。この場合
にも、熱交換器13A,13B,13Cにおける伝熱管2
2,22・・は、接続部22a,22a、22aおよび接続
部22b,22b・・を介して1パスの冷却流体流路を構
成することとなる。従って、熱交換器13A,13B,1
3Cの冷却流体分配が簡単なヘッダー構成で行えるとい
う利点がある。その他の構成および作用効果は実施例3
および4で述べたと同様である。
る熱交換器13A,13B,13Cとして、高さが同一で
幅寸法が異なり且つ平面形状を有する複数のメッシュフ
ィン熱交モジュール24A,24B,24Cを同一平面上
に重層配置して構成されたメッシュフィンタイプの熱交
換器が用いられている。即ち、図9に示すように、容器
11の内径より若干小さい幅寸法を有するメッシュフィ
ン熱交モジュール24Aの両側に、該メッシュフィン熱
交モジュール24Aより幅寸法の小さいメッシュフィン
熱交モジュール24B,24Bを配置し、さらに該メッ
シュフィン熱交モジュール24B,24Bの両側に、該
メッシュフィン熱交モジュール24B,24Bより幅寸
法の小さいメッシュフィン熱交モジュール24C,24
Cを配置し、これらの熱交モジュール24A,24B,2
4B,24C,24Cを伝熱管22,22・・を介して一
連に連結し、熱交モジュール24A,24B,24B,2
4C,24Cを熱交モジュール24Aを中心として折り
畳んで熱交換器が構成される。符号22bは熱交モジュ
ール間を接続するための伝熱管接続部である。この場合
にも、熱交換器13A,13B,13Cにおける伝熱管2
2,22・・は、接続部22a,22a、22aおよび接続
部22b,22b・・を介して1パスの冷却流体流路を構
成することとなる。従って、熱交換器13A,13B,1
3Cの冷却流体分配が簡単なヘッダー構成で行えるとい
う利点がある。その他の構成および作用効果は実施例3
および4で述べたと同様である。
【0045】実施例7 図10には、本願発明の実施例7にかかる吸収式冷凍装
置用吸収器において用いられる熱交換器が示されてい
る。
置用吸収器において用いられる熱交換器が示されてい
る。
【0046】本実施例の場合、実施例3および4におけ
る容器11を、角形鋼管によって形成された角筒形状と
するとともに、熱交換器13A,13B,13Cとして、
同一の平面形状を有する複数のメッシュフィン熱交モジ
ュール24,24・・を同一平面上に重層配置して構成
されたメッシュフィンタイプの熱交換器を用いている。
このように構成すると、各メッシュフィン熱交モジュー
ル24における冷却流体流路の管路長が同一となるの
で、伝熱管22,22・・への冷却流体Wの分配・集合
が容易となる。また、実施例3,5,6に用いた熱交換器
では、垂直方向にブロックを積み重ねるため、管内外の
液の流れは完全な対向流とならないが、本実施例の構成
の場合、ほぼ対向流となるため、熱効率が向上する。そ
の他の構成および作用効果は実施例3および4で述べた
と同様である。
る容器11を、角形鋼管によって形成された角筒形状と
するとともに、熱交換器13A,13B,13Cとして、
同一の平面形状を有する複数のメッシュフィン熱交モジ
ュール24,24・・を同一平面上に重層配置して構成
されたメッシュフィンタイプの熱交換器を用いている。
このように構成すると、各メッシュフィン熱交モジュー
ル24における冷却流体流路の管路長が同一となるの
で、伝熱管22,22・・への冷却流体Wの分配・集合
が容易となる。また、実施例3,5,6に用いた熱交換器
では、垂直方向にブロックを積み重ねるため、管内外の
液の流れは完全な対向流とならないが、本実施例の構成
の場合、ほぼ対向流となるため、熱効率が向上する。そ
の他の構成および作用効果は実施例3および4で述べた
と同様である。
【0047】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図1】本願発明の実施例1にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器の縦断面図である。
吸収器の縦断面図である。
【図2】本願発明の実施例2にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器の縦断面図である。
吸収器の縦断面図である。
【図3】本願発明の実施例3にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器の縦断面図である。
吸収器の縦断面図である。
【図4】本願発明の実施例3にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交換器の斜
視図である。
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交換器の斜
視図である。
【図5】本願発明の実施例3にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交モジュー
ルの成形前の状態を示す正面図である。
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交モジュー
ルの成形前の状態を示す正面図である。
【図6】本願発明の実施例4にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器の縦断面図である。
吸収器の縦断面図である。
【図7】本願発明の実施例4にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交換器の斜
視図である。
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交換器の斜
視図である。
【図8】本願発明の実施例5にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交換器の斜
視図である。
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交換器の斜
視図である。
【図9】本願発明の実施例5にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交換器の成
形前の状態を示す正面図である。
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交換器の成
形前の状態を示す正面図である。
【図10】本願発明の実施例6にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器に用いられるメッシュフィン熱交換器の斜視図
である。
用吸収器に用いられるメッシュフィン熱交換器の斜視図
である。
【図11】一般の吸収式冷凍装置の概略系統図である。
【図12】従来の吸収式冷凍装置用吸収器を示す縦断面
図である。
図である。
【図13】従来の吸収式冷凍装置用吸収器における吸収
液の状態を説明する説明図である。
液の状態を説明する説明図である。
11は容器、12は散布器、13A,13B,13Cは熱
交換器、14は蒸気導入部、15は貯溜部、18は再分
散器、19は滴下口、21は蒸気通孔、22は伝熱管、
23は網目状フィン、Ldは吸収液、Gは被吸収蒸気、
Wは冷却流体。
交換器、14は蒸気導入部、15は貯溜部、18は再分
散器、19は滴下口、21は蒸気通孔、22は伝熱管、
23は網目状フィン、Ldは吸収液、Gは被吸収蒸気、
Wは冷却流体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 文一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 薬師寺 史朗 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 渡部 裕司 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 渡辺 亨 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内
Claims (3)
- 【請求項1】 上部に吸収液を散布する散布器が配設さ
れ、下部に被吸収蒸気を導入する蒸気導入部が配設され
た容器内に、上下方向に並ぶ複数段の熱交換器を配設し
てなる吸収式冷凍装置用吸収器であって、前記熱交換器
相互間には、上段側の熱交換器から滴下される吸収液を
一時的に貯溜するとともに下段側の熱交換器へ分散滴下
する複数の滴下口を有する再分散器を設けたことを特徴
とする吸収式冷凍装置用吸収器。 - 【請求項2】 前記再分散器により前記容器内における
被吸収蒸気通路を遮断するとともに、該再分散器には、
被吸収蒸気を通過させる複数の蒸気通孔を形成したこと
を特徴とする前記請求項1記載の吸収式冷凍装置用吸収
器。 - 【請求項3】 前記各熱交換器は、多数平行に配置され
た伝熱管と該伝熱管の管軸に平行に配置された多数の網
目状フィンとからなるメッシュフィンタイプの熱交換器
とされ、これらの熱交換器は、前記網目状フィンが上下
方向に向く姿勢で配設されていることを特徴とする前記
請求項1および2のいずれか一項記載の吸収式冷凍装置
用吸収器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123897A JPH07332802A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 吸収式冷凍装置用吸収器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123897A JPH07332802A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 吸収式冷凍装置用吸収器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07332802A true JPH07332802A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=14872050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6123897A Pending JPH07332802A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 吸収式冷凍装置用吸収器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07332802A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004113802A1 (de) * | 2003-05-30 | 2004-12-29 | Zae Bayern Bay. Zentrum Für Angewandte Energieforschung E.V. | Behälter/wärmetauscher für kompakte sorptionskälteanlagen und -wärmepumpen sowie sorptionskälteanlage und -wärmepumpe mit einem solchen behälter/wärmetauscher |
JP2009236477A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Ls Mtron Ltd | 吸収式冷温水機 |
CN106225324A (zh) * | 2016-09-13 | 2016-12-14 | 远大空调有限公司 | 一种吸收器用布液装置及含该布液装置的吸收器 |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP6123897A patent/JPH07332802A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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