JPH085192A - 吸収式冷凍装置用吸収器 - Google Patents

吸収式冷凍装置用吸収器

Info

Publication number
JPH085192A
JPH085192A JP6132064A JP13206494A JPH085192A JP H085192 A JPH085192 A JP H085192A JP 6132064 A JP6132064 A JP 6132064A JP 13206494 A JP13206494 A JP 13206494A JP H085192 A JPH085192 A JP H085192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchange
absorber
mesh
heat exchanger
absorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6132064A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yasuo
晃一 安尾
Katsuhiro Kawabata
克宏 川端
Bunichi Taniguchi
文一 谷口
Shiro Yakushiji
史朗 薬師寺
Yuji Watabe
裕司 渡部
Toru Watanabe
亨 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP6132064A priority Critical patent/JPH085192A/ja
Publication of JPH085192A publication Critical patent/JPH085192A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収器において吸収熱冷却用として用いられ
る熱交換器の伝熱性能の改善を図る。 【構成】 上部に吸収液Ldを散布する散布器12が配
設され、下部に被吸収蒸気Gを導入する蒸気導入部14
が配設された容器11を備え、該容器11内における前
記散布器12と蒸気導入部14との間に、平行に並ぶ多
数の伝熱管16,16・・と該伝熱管16,16・・の管
軸に平行な多数の網目状フィン17,17・・とからな
るメッシュフィン熱交モジュール15A,15B,15C
からなる熱交換器Aを前記網目状フィン17,17・・
が上下方向に向く姿勢で配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、水ーアンモニア系あ
るいは水ーリチウムブロマイド系等の吸収式冷凍装置に
用いられる吸収器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍装置は従来から良く知られて
おり、例えば水ーアンモニア系吸収式冷凍装置の場合、
図12に示すように、高濃度のアンモニアガスを発生さ
せる発生器1と、該発生器1で得られたアンモニアガス
を凝縮させる凝縮器2と、該凝縮器2において得られた
アンモニア液を蒸発させる蒸発器3と、該蒸発器3で得
られたアンモニアガスをアンモニア希溶液に吸収させる
吸収器4とを備えた構成とされている。
【0003】ところで、上記のような構成の吸収式冷凍
装置において使用される吸収器としては、容器11の上
部から吸収液(即ち、希溶液)を散布器12により散布
し、この吸収液と接触し得るように下方から被吸収蒸気
を供給して被吸収蒸気を吸収液に吸収させるようにした
ものが良く知られており、その際生じる吸収熱を外部へ
持ち運ぶために冷却用の熱交換器13が前記容器11内
に配設されるのが通例である。
【0004】上記熱交換器として、水平多段配置したメ
ッシュフィンタイプの熱交換器を用いたものが既に提案
されている(例えば、特願平4ー76861号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】メッシュフィンタイプ
の熱交換器は、平行に配置された多数の伝熱管に対して
管軸と平行な多数の網目状フィンを配置した構成とされ
ているので、これを吸収器における冷却用熱交換器とし
て用いた場合、毛細管現象による吸収液のぬれ性向上
と、被吸収蒸気の伝熱面への接触増加とが得られるとこ
ろから、吸収能力の向上が図れる点で優れているが、上
記公知例におけるように、水平多段配置した場合、最上
段に位置する熱交換器には散布器からほぼ均一に吸収液
が散布されるものの、最上段の熱交換器を通過した吸収
液が数個所に集合した状態で落下するおそれがあり、2
段目より下に配置された熱交換器への吸収液の散布状態
が悪化し、その結果として2段目以下の熱交換器におけ
る伝熱性能が低下し、吸収能力の向上に限界があった。
【0006】なお、前記熱交換器の1段毎に液分散機構
を配設すれば、上記した吸収液の散布状態の改善が行え
るが、その場合吸収器が大型化してしまうという新たな
問題が生じる。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、吸収器における冷却用熱交換器の伝熱性能の改善
を図ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成は、
上部に吸収液を散布する散布器が配設され、下部に被吸
収蒸気を導入する蒸気導入部が配設された容器を備えた
吸収式冷凍装置用吸収器において、前記容器内における
前記散布器と蒸気導入部との間に、平行に並ぶ多数の伝
熱管と該伝熱管の管軸に平行な多数の網目状フィンとか
らなるメッシュフィン熱交モジュールからなる熱交換器
を前記網目状フィンが上下方向に向く姿勢で配設したこ
とを特徴としている。
【0009】本願発明は、上記基本構成において、次の
ような好ましい実施の態様がある。
【0010】即ち、前記容器を円筒形状となし、前記熱
交換器を、環状に湾曲成形された径の異なる複数のメッ
シュフィン熱交モジュールを同一平面上に重層配置して
構成するのが容器内部に生ずるデッドスペース(即ち、
吸収に寄与しない空間)を低減し得る点で好ましい。
【0011】また、前記容器を円筒形状となし、前記熱
交換器を渦巻状に湾曲成形されたメッシュフィン熱交モ
ジュールにより構成し、あるいは前記熱交換器を、幅寸
法が異なり且つ平面形状を有する複数のメッシュフィン
熱交モジュールを同一平面上に重層配置して構成するの
が容器内部に生ずるデッドスペース(即ち、吸収に寄与
しない空間)を低減し得る点と冷却流体流路の簡易化を
図ることができる点とで好ましい。
【0012】さらに、前記容器を角筒形状となし、前記
熱交換器を、同一の平面形状を有する複数のメッシュフ
ィン熱交モジュールを同一平面上に重層配置して構成す
るのが容器内部に生ずるデッドスペース(即ち、吸収に
寄与しない空間)を低減し得る点と冷却流路と吸収液と
をほぼ対向流状態とできる点とで好ましく、その場合、
前記メッシュフィン熱交モジュール間に仕切壁を設ける
とともに、各メッシュフィン熱交モジュールの伝熱管位
置両側に、交互に反対向きに突出し且つメッシュフィン
熱交モジュールの両側に形成される空間を上下方向に仕
切るバッフル板を設けるのが十分な吸収が行える点でさ
らに好ましい。
【0013】さらにまた、前記メッシュフィン熱交モジ
ュールに代えて、平行に並ぶ多数の伝熱管と該伝熱管に
対して編み込まれた細線状あるいは薄板帯状の編み込み
フィンとからなる編み込み熱交モジュールを用いる場合
もある。
【0014】
【作用】本願発明では、上記手段により次のような作用
が得られる。
【0015】即ち、散布器から散布される吸収液は、メ
ッシュフィン熱交モジュールにおける網目状フィンにお
いて均一に付着して網目状フィンの全面をぬらし、容器
の下方から供給される被吸収蒸気と接触してこれを吸収
し、高濃度液となって容器底部に滴下する。この際発生
する吸収熱は、網目状フィンにおいて伝熱管内を流通す
る冷却流体から伝導される冷熱と熱交換して冷却流体に
より外部へ持ち去られるが、網目状フィン全面への吸収
液の均一なぬれが得られるところから、吸収面積および
伝熱面積が増大することとなる。
【0016】また、前記容器を円筒形状となし、前記熱
交換器を、環状に湾曲成形された径の異なる複数の熱交
モジュールを同一平面上に重層配置して構成した場合、
円筒形状の容器内へ熱交換器を組み込んでも内部に生ず
るデッドスペース(即ち、吸収に寄与しない空間)が可及
的に減少する。
【0017】さらに、前記容器を円筒形状となし、前記
熱交換器を渦巻状に湾曲成形されたメッシュフィン熱交
モジュールにより構成した場合、あるいは前記熱交換器
を、幅寸法が異なり且つ平面形状を有する複数のメッシ
ュフィン熱交モジュールを同一平面上に重層配置した場
合、円筒形状の容器内へ熱交換器を組み込んでも内部に
生ずるデッドスペース(即ち、吸収に寄与しない空間)が
可及的に減少するとともに、熱交換器における伝熱管の
冷却流体流路を簡易化(即ち、単純化)することができ
る。
【0018】さらにまた、前記容器を角筒形状となし、
前記熱交換器を、同一の平面形状を有する複数のメッシ
ュフィン熱交モジュール(あるいは、編み込み熱交モジ
ュール)を同一平面上に重層配置して構成した場合、角
筒形状の容器内へ熱交換器を組み込んでも内部に生ずる
デッドスペース(即ち、吸収に寄与しない空間)が可及的
に減少するとともに、各メッシュフィン熱交モジュール
における伝熱管を流れる冷却流体と吸収液とがほぼ対向
流となる。この場合において、前記メッシュフィン熱交
モジュール間に仕切壁を設けるとともに、各メッシュフ
ィン熱交モジュールの伝熱管位置両側に、交互に反対向
きに突出し且つメッシュフィン熱交モジュールの両側に
形成される空間を上下方向に仕切るバッフル板を設ける
と、容器下方から供給される被吸収蒸気が網目状フィン
を横切りつつ(即ち、吸収液と接触しつつ)上昇すること
となり、十分な吸収が行なわれる。
【0019】
【発明の効果】本願発明によれば、メッシュフィン熱交
モジュールを網目状フィンが上下方向に並ぶような姿勢
で配置したことにより、散布器から散布される吸収液に
よるが網目状フィン全面において均一なぬれが得られる
ようにしたので、吸収面積および伝熱面積が大幅に増大
することとなり、伝熱性能の向上、それに伴う吸収性能
の向上が図れるという優れた効果がある。
【0020】また、前記容器を円筒形状となし、前記熱
交換器を、環状に湾曲成形された径の異なる複数の熱交
モジュールを同一平面上に重層配置して構成した場合、
円筒形状の容器内へ熱交換器を組み込んでも内部に生ず
るデッドスペース(即ち、吸収に寄与しない空間)が可及
的に減少されることとなり、吸収器自体のコンパクト化
が図れる。
【0021】さらに、前記容器を円筒形状となし、前記
熱交換器を渦巻状に湾曲成形されたメッシュフィン熱交
モジュールにより構成した場合、あるいは前記熱交換器
を、幅寸法が異なり且つ平面形状を有する複数のメッシ
ュフィン熱交モジュールを同一平面上に重層配置した場
合、円筒形状の容器内へ熱交換器を組み込んでも内部に
生ずるデッドスペース(即ち、吸収に寄与しない空間)が
可及的に減少するとともに、熱交換器における伝熱管の
冷却流体流路を簡易化(即ち、単純化)することができ、
熱交換器における冷却流体の分配が容易となる。
【0022】さらにまた、前記容器を角筒形状となし、
前記熱交換器を、同一の平面形状を有する複数のメッシ
ュフィン熱交モジュール(あるいは、編み込み熱交モジ
ュール)を同一平面上に重層配置して構成した場合、角
筒形状の容器内へ熱交換器を組み込んでも内部に生ずる
デッドスペース(即ち、吸収に寄与しない空間)が可及的
に減少するとともに、各メッシュフィン熱交モジュール
における伝熱管を流れる冷却流体と吸収液とがほぼ対向
流となるため、熱交換効率が向上し、それに伴って吸収
効率もより向上することとなる。この場合において、前
記メッシュフィン熱交モジュール間に仕切壁を設けると
ともに、各メッシュフィン熱交モジュールの伝熱管位置
両側に、交互に反対向きに突出し且つメッシュフィン熱
交モジュールの両側に形成される空間を上下方向に仕切
るバッフル板を設けると、容器下方から供給される被吸
収蒸気が網目状フィンを横切りつつ(即ち、吸収液と接
触しつつ)上昇するため、十分な吸収が行なわれる。ま
た、被吸収蒸気の十分な昇温が得られ、従来生じていた
組成平衡でない高温の吸収液と低温の被吸収蒸気との接
触による最高希溶液温度の低下が防止でき、COPが向
上する。
【0023】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0024】実施例1 図1には、本願発明の実施例1にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器が示されている。
【0025】本実施例の吸収器は、従来技術の項におい
て説明した水ーアンモニア系吸収式冷凍装置において使
用されるものであり、上部に吸収液(即ち、アンモニア
希溶液)Ldを散布する散布器12が配設され、下部に被
吸収蒸気(即ち、アンモニアガス)Gを導入する蒸気導入
部14が配設された円筒形状の容器11を備え、該容器
11内における前記散布器12と蒸気導入部14との間
には、複数の熱交換器A,A・・が上下に積層配置され
ている。ここで、前記散布器12は発生器1(図12参
照)に接続され、蒸気導入部14は蒸発器3(図12参
照)に接続されている。
【0026】前記各熱交換器Aは、平行に並ぶ熱良導体
からなる多数の伝熱管16,16・・と該伝熱管16,1
6・・の管軸に平行な熱良導体からなる多数の網目状フ
ィン17,17・・とによって構成され、環状に湾曲成
形された径の異なる複数のメッシュフィン熱交モジュー
ル15A,15B,15Cを同一平面上において前記網目
状フィン17,17・・が上下方向に向く姿勢で重層配
置して構成されている。なお、前記伝熱管16,16・
・内は冷却流体Wの通路とされている。符号18は吸収
液Ldに被吸収蒸気Gが吸収されて得られた高濃度液Lc
を貯溜する貯溜部、19は高濃度液Lcを取り出すため
の液導出部、20は熱交換器Aにおけるメッシュフィン
熱交モジュール15A,15B,15Cの伝熱管16,1
6・・に対して冷却流体Wの分配を行う分配管、21は
熱交換器Aにおけるメッシュフィン熱交モジュール15
A,15B,15Cの伝熱管16,16・・からの冷却流
体Wを集合させる集合管、22,23は前記分配管20
および集合管21に接続される入口および出口ヘッダー
である。
【0027】なお、本実施例の場合、熱交換器A,A・
・において、上段から下段にいくにしたがってメッシュ
フィン熱交モジュール15A,15B,15Cにおける網
目状フィン17,17・・の網目の大きさが大きくされ
ている。これは、網目状フィン17,17・・を流れる
吸収液Ldの流量が、被吸収蒸気Gの吸収により上段か
ら下段に向かうにしたがって増加していくことに対処す
るためであり、このことにより、吸収液Ldの流量が増
加する下段側においても網目が液膜によってふさがれる
のが防止され、被吸収蒸気Gが熱交換器A内部へ十分に
入り込み、吸収が確実に実行される。
【0028】また、本実施例のメッシュフィン熱交モジ
ュール15A,15B,15Cは、図2に示す平板形状の
もので高さが等しく長さの異なるものを3種用意し、そ
れらを環状に湾曲させることで径の異なる3種のものが
成形される。符号16aは伝熱管16,16・・の接続部
であり、伝熱管16,16・・と一体とされている。な
お、メッシュフィン熱交モジュールは、管径の細い伝熱
管を用いているため、上記のような湾曲成形が容易なの
である。
【0029】上記のように構成された吸収器は次のよう
に作用する。
【0030】即ち、散布器12から散布される吸収液L
dは、メッシュフィン熱交モジュール15A,15B,1
5Cにおける網目状フィン17,17・・において均一
に付着して網目状フィン17,17・・の全面をぬら
し、容器11の下方から供給される被吸収蒸気Gと接触
してこれを吸収し、高濃度液Lcとなって容器11底部
の貯溜部18に滴下する。この際発生する吸収熱は、網
目状フィン17,17・・において伝熱管16,16・・
内を流通する冷却流体Wから伝導される冷熱と熱交換し
て冷却流体Wにより外部へ持ち去られるが、網目状フィ
ン17,17・・全面への吸収液Ldの均一なぬれが得ら
れるところから、吸収面積および伝熱面積が大幅に増大
することとなる。これらの現象は、上下に積層された熱
交換器A,A・・において生じるところから、伝熱性能
の向上、それに伴う吸収性能の向上が図れるのである。
【0031】また、円筒形状のの容器11内に、環状に
湾曲成形された径の異なる複数の熱交モジュール15
A,15B,15Cを同一平面上に重層配置して構成した
熱交換器Aを組み込んでいるため、内部に生ずるデッド
スペース(即ち、吸収に寄与しない空間)が可及的に減少
することとなる。
【0032】実施例2 図3には、本願発明の実施例2にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器が示されている。
【0033】本実施例の場合、熱交換器Aは、渦巻状に
湾曲成形された1個のメッシュフィン熱交モジュール1
5によって構成されている。このように構成したことに
より、熱交換器Aにおける伝熱管16,16・・は、接
続部16a,16aを介して1パスの冷却流体流路を構成
することとなる。従って、熱交換器Aの冷却流体分配が
簡単なヘッダー構成で行えるという利点がある。つま
り、実施例1における分配管および集合管が廃止できる
のである。その他の構成および作用効果は実施例1と同
様なので重複を避けて説明を省略する。
【0034】実施例3 図4には、本願発明の実施例3にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器が示されている。
【0035】本実施例の場合、熱交換器Aは、高さが同
一で幅寸法が異なり且つ平面形状を有する複数のメッシ
ュフィン熱交モジュール15A,15B,15Cを同一平
面上に重層配置して構成されている。即ち、図5に示す
ように、容器11の内径より若干小さい幅寸法を有する
メッシュフィン熱交モジュール15Aの両側に、該メッ
シュフィン熱交モジュール15Aより幅寸法の小さいメ
ッシュフィン熱交モジュール15B,15Bを配置し、
さらに該メッシュフィン熱交モジュール15B,15B
の両側に、該メッシュフィン熱交モジュール15B,1
5Bより幅寸法の小さいメッシュフィン熱交モジュール
15C,15Cを配置し、これらの熱交モジュール15
A,15B,15B,15C,15Cを伝熱管16,16・
・を介して一連に連結し、熱交モジュール15A,15
B,15B,15C,15Cを熱交モジュール15Aを中
心として折り畳んで熱交換器Aが構成される。符号16
bは熱交モジュール間を接続するための伝熱管接続部で
ある。この場合にも、熱交換器Aにおける伝熱管16,
16・・は、接続部16a,16a、16aおよび接続部1
6b,16b・・を介して1パスの冷却流体流路を構成す
ることとなる。従って、熱交換器Aの冷却流体分配が簡
単なヘッダー構成で行えるという利点がある。つまり、
実施例1における分配管および集合管が廃止できるので
ある。その他の構成および作用効果は実施例1と同様な
ので重複を避けて説明を省略する。
【0036】実施例4 図6には、本願発明の実施例4にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器が示されている。
【0037】本実施例の場合、容器11は、角形鋼管に
よって形成された角筒形状とされており、熱交換器A
は、同一の平面形状を有する複数のメッシュフィン熱交
モジュール15,15・・を同一平面上に重層配置して
構成されている。この場合、容器11内には、図7に示
すメッシュフィン熱交モジュール15,15・・からな
る熱交換器Aが1段のみ配置される。このように構成す
ると、各メッシュフィン熱交モジュール15における冷
却流体流路の管路長が同一となるので、ヘッダー22,
23による冷却流体Wの分配・集合が容易となるため、
ヘッダー構成も簡略化できる。また、伝熱管16,16
・・を流れる冷却流体Wと散布器12から散布される吸
収液Ldとがほぼ対向することとなるため、冷却性能の
向上が図れる。さらに、角筒形状の容器11へのメッシ
ュフィン熱交モジュール15,15・・の配置も容易と
なるとともに、デッドスペースも可及的に低減できる。
その他の構成および作用効果は実施例1と同様なので重
複を避けて説明を省略する。
【0038】実施例5 図8および図9には、本願発明の実施例5にかかる吸収
式冷凍装置用吸収器が示されている。
【0039】本実施例の場合、実施例4の吸収器におい
て、メッシュフィン熱交モジュール15,15,15間に
仕切壁24,24を設けるとともに、各メッシュフィン
熱交モジュール15の伝熱管16,16・・の位置両側
に、交互に反対向きに突出し且つメッシュフィン熱交モ
ジュール15の両側に形成される空間を上下方向に仕切
るバッフル板25,25・・を設けている。従って、本
実施例の場合、散布器12、蒸気導入部14、貯溜部1
8および液導出部19は熱交モジュール15に対応して
設けられている。このように構成すると、蒸気導出部1
4から供給された被吸収蒸気Gは、図9に示すように、
網目状フィン17,17・・を横切りつつ(即ち、吸収液
Ldと接触しつつ)上昇することとなり、十分な吸収が行
なわれる。また、被吸収蒸気Gの十分な昇温が得られ、
従来生じていた組成平衡でない高温の吸収液Ldと低温
の被吸収蒸気Gとの接触による最高希溶液温度の低下が
防止でき、COPが向上する。その他の構成および作用
効果は実施例4と同様なので重複を避けて説明を省略す
る。
【0040】実施例6 本実施例においては、実施例4および実施例5における
メッシュフィン熱交モジュール15に代えて、図10に
示す編み込み熱交モジュール26を採用している。該編
み込み熱交モジュール26は、平行に並ぶ多数の伝熱管
16,16・・と該伝熱管16,16・・に対して編み込
まれた細線状の編み込みフィン27,27・・とによっ
て構成されている。その他の構成および作用効果は実施
例4および実施例5と同様なので重複を避けて説明を省
略する。
【0041】実施例7 本実施例においては、実施例4および実施例5における
メッシュフィン熱交モジュール15に代えて、図11に
示す編み込み熱交モジュール26を採用している。該編
み込み熱交モジュール26は、平行に並ぶ多数の伝熱管
16,16・・と該伝熱管16,16・・に対して編み込
まれた薄板帯状の編み込みフィン28,29・・とによ
って構成されている。その他の構成および作用効果は実
施例4および実施例5と同様なので重複を避けて説明を
省略する。
【0042】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器の斜視図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交モジュー
ルの成形前の状態を示す正面図である。
【図3】本願発明の実施例2にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器の斜視図である。
【図4】本願発明の実施例3にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器の斜視図である。
【図5】本願発明の実施例3にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器において用いられる熱交換器の成形前の状態を示
す正面図である。
【図6】本願発明の実施例4にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器の斜視図である。
【図7】本願発明の実施例4にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器において用いられるメッシュフィン熱交モジュー
ルの正面図である。
【図8】本願発明の実施例5にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器の斜視図である。
【図9】本願発明の実施例5にかかる吸収式冷凍装置用
吸収器において各メッシュフィン熱交モジュールにおけ
る被吸収蒸気の流れ状態を説明する概略断面図である。
【図10】本願発明の実施例6にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器に用いられる編み込み熱交モジュールの部分斜
視図である。
【図11】本願発明の実施例7にかかる吸収式冷凍装置
用吸収器に用いられる編み込み熱交モジュールの部分斜
視図である。
【図12】一般の吸収式冷凍装置の概略系統図である。
【符号の説明】
11は容器、12は散布器、14は蒸気導入部、15は
メッシュフィン熱交モジュール、16は伝熱管、17は
網目状フィン、24は仕切壁、25はバッフル板、26
は編み込み熱交モジュール、27,28は編み込みフィ
ン、Aは熱交換器、Ldは吸収液、Gは被吸収蒸気、W
は冷却流体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 文一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 薬師寺 史朗 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 渡部 裕司 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 渡辺 亨 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に吸収液を散布する散布器が配設さ
    れ、下部に被吸収蒸気を導入する蒸気導入部が配設され
    た容器を備え、該容器内における前記散布器と蒸気導入
    部との間には、平行に並ぶ多数の伝熱管と該伝熱管の管
    軸に平行な多数の網目状フィンとからなるメッシュフィ
    ン熱交モジュールからなる熱交換器を前記網目状フィン
    が上下方向に向く姿勢で配設したことを特徴とする吸収
    式冷凍装置用吸収器。
  2. 【請求項2】 前記容器は円筒形状とされ、前記熱交換
    器は、環状に湾曲成形された径の異なる複数のメッシュ
    フィン熱交モジュールを同一平面上に重層配置して構成
    されていることを特徴とする前記請求項1記載の吸収式
    冷凍装置用吸収器。
  3. 【請求項3】 前記容器は円筒形状とされ、前記熱交換
    器は渦巻状に湾曲成形されたメッシュフィン熱交モジュ
    ールからなっていることを特徴とする前記請求項1記載
    の吸収式冷凍装置用吸収器。
  4. 【請求項4】 前記容器は円筒形状とされ、前記熱交換
    器は、幅寸法が異なり且つ平面形状を有する複数のメッ
    シュフィン熱交モジュールを同一平面上に重層配置して
    構成されていることを特徴とする前記請求項1記載の吸
    収式冷凍装置用吸収器。
  5. 【請求項5】 前記容器は角筒形状とされ、前記熱交換
    器は、同一の平面形状を有する複数のメッシュフィン熱
    交モジュールを同一平面上に重層配置して構成されてい
    ることを特徴とする前記請求項1記載の吸収式冷凍装置
    用吸収器。
  6. 【請求項6】 前記メッシュフィン熱交モジュール間に
    仕切壁を設けるとともに、各メッシュフィン熱交モジュ
    ールの伝熱管位置両側には、交互に反対向きに突出し且
    つメッシュフィン熱交モジュールの両側に形成される空
    間を上下方向に仕切るバッフル板を設けたことを特徴と
    する前記請求項5記載の吸収式冷凍装置用吸収器。
  7. 【請求項7】 前記メッシュフィン熱交モジュールに代
    えて、平行に並ぶ多数の伝熱管と該伝熱管に対して編み
    込まれた細線状あるいは薄板帯状の編み込みフィンとか
    らなる編み込み熱交モジュールを用いたことを特徴とす
    る前記請求項5および6のいずれか一項記載の吸収式冷
    凍装置用吸収器。
JP6132064A 1994-06-14 1994-06-14 吸収式冷凍装置用吸収器 Pending JPH085192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6132064A JPH085192A (ja) 1994-06-14 1994-06-14 吸収式冷凍装置用吸収器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6132064A JPH085192A (ja) 1994-06-14 1994-06-14 吸収式冷凍装置用吸収器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH085192A true JPH085192A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15072673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6132064A Pending JPH085192A (ja) 1994-06-14 1994-06-14 吸収式冷凍装置用吸収器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH085192A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113802A1 (de) * 2003-05-30 2004-12-29 Zae Bayern Bay. Zentrum Für Angewandte Energieforschung E.V. Behälter/wärmetauscher für kompakte sorptionskälteanlagen und -wärmepumpen sowie sorptionskälteanlage und -wärmepumpe mit einem solchen behälter/wärmetauscher
CN102128522A (zh) * 2010-10-09 2011-07-20 苏州新亚科技有限公司 吸附床

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113802A1 (de) * 2003-05-30 2004-12-29 Zae Bayern Bay. Zentrum Für Angewandte Energieforschung E.V. Behälter/wärmetauscher für kompakte sorptionskälteanlagen und -wärmepumpen sowie sorptionskälteanlage und -wärmepumpe mit einem solchen behälter/wärmetauscher
CN102128522A (zh) * 2010-10-09 2011-07-20 苏州新亚科技有限公司 吸附床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3269634B2 (ja) 液体分配装置及び流下液膜式熱交換器並びに吸収式冷凍機
US7966841B2 (en) Heat and mass exchanger
WO1998058217A1 (en) Flat-plate absorbers and evaporators for absorption coolers
US7066241B2 (en) Method and means for miniaturization of binary-fluid heat and mass exchangers
CN212390655U (zh) 一种蒸发器及制冷系统
JPH0355490A (ja) 熱交換器
JPH085192A (ja) 吸収式冷凍装置用吸収器
WO2022224554A1 (ja) 吸収式冷凍機用吸収器ユニット、熱交換ユニット、及び吸収式冷凍機
JPH07332802A (ja) 吸収式冷凍装置用吸収器
JP3208161B2 (ja) 吸収・蒸発器
KR100331985B1 (ko) 액체분배장치 및 유하액막식 열교환기 및 흡수식 냉동기
CN113865374A (zh) 布液器、换热器及空调
CN114076424A (zh) 一种蒸发器及制冷系统
US6802364B1 (en) Method and means for miniaturization of binary-fluid heat and mass exchangers
JP2502934B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP2514252Y2 (ja) 吸収式冷凍機の吸収器
CN114543395B (zh) 用于制冷系统的降膜蒸发器及制冷系统
CN212362924U (zh) 过冷效率高的过冷装置及换热器
JPH0752536Y2 (ja) 吸収式熱源装置における吸収器
JP2018124049A (ja) 吸収冷凍機
JP2993454B2 (ja) 空冷吸収式冷凍装置
JP2004144394A (ja) 多段吸収冷凍機及び冷凍システム
CN117628741A (zh) 冷凝器及包括其的吸收式制冷机组
JP3153004B2 (ja) 吸収冷凍機・冷温水機エレメント及び吸収冷凍機・冷温水機
JP2020153596A (ja) シェルアンドチューブ式熱交換器及び冷凍サイクル装置