JPH0733245Y2

JPH0733245Y2 - カートリッジ梱包箱

Info

Publication number: JPH0733245Y2
Application number: JP4510388U
Authority: JP
Inventors: 重貴林
Original assignee: 三田工業株式会社
Priority date: 1988-03-31
Filing date: 1988-03-31
Publication date: 1995-07-31
Anticipated expiration: 2003-03-31
Also published as: JPH01152353U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、静電写真法を用いる複写機やプリンタ等の現
像装置におけるトナーカトリッジを収納するためのカー
トリッジ梱包箱に関するものである。

（従来の技術）現像装置のトナー補給部に対するトナー補給として、カ
ートリッジを用いて行われている。カートリッジを用い
てトナー補給する際には、先ず使用済のカートリッジを
抜き出し、次いで新しいカートリッジをトナー補給部に
装着して行われる。しかし、使用済カートリッジを抜き
出す際にカートリッジ本体に残留したトナーが装置の周
りに落下飛散することがある。このため、蓋体を用いて
カートリッジのトナー補給口を閉じることにより、カー
トリッジ本体内の残留トナーが装置の周りに落下飛散す
るのを防止することが、例えば、実開昭59-41364号公報
に提案されている。

（解決しようとする課題）一般に、カートリッジは保管、輸送のために梱包箱内に
収納されている。この梱包箱はカートリッジを使用する
際には捨てられていた。また、トナーの落下飛散防止の
ために蓋体をわざわざ用意しなければならなかった。

本考案の目的は、今まで捨てられていた梱包箱を利用し
て、蓋体を用いることなく使用済カートリッジからの残
留トナーの落下飛散を防止するトナーカトリッジを収納
するためのカートリッジ梱包箱を提供することにある。

（課題を解決するための手段）本考案によれば、トナーを収納する収納部と該収納部に
設けられた把手部とを有するカートリッジを収納するた
めのカートリッジ梱包箱であって、該梱包箱は、カートリッジを取り出し可能とする開閉部
と、この開閉部の近傍に形成され、開閉部を梱包箱本体
より取り除き可能とするための切断部と、開閉部と反対
側面に形成され、前記カートリッジの把手部を突出可能
とする突出可能部を具備し、カートリッジを装着するカ
ートリッジ装着部に装着することにより、内部にカート
リッジを収納すると共に前記把手を前記突出可能部から
突出させることを特徴とするカートリッジ梱包箱が提供
される。

（作用）本考案のトナーカートリッジを収納するためのカートリ
ッジ梱包箱によれば、開閉端部を取り除いた梱包箱をカ
ートリッジケースに挿入する。このとき、梱包箱の他端
部側面に形成した突出口からカートリッジの把手が突出
するので、この把手を持ってカートリッジを抜き出すこ
とにより梱包箱と一緒にカートリッジの抜き出しが行わ
れる。使用済カートリッジ本体が梱包箱内に収納されて
カートリッジの抜き出しが行われるので、カートリッジ
本体内に残留したトナーがあっても梱包箱外にトナーが
落下飛散することはない。

（実施例）本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本考案のカートリッジの梱包箱の斜視図、第２
図はトナー補給部を形成するカートリッジケースにカー
トリッジを装着した状態の説明図、第３図はカートリッ
ジケースに梱包箱を挿入した状態の説明図、第４図はト
ナー補給装置の全体を示す斜視図、第５図は本考案のト
ナー補給装置を適用した現像装置の縦断面図である。

まず本考案に適用する代表的なトナーカートリッジ及び
このトナーカートリッジを使用した現像装置について説
明する。第５図に示すように現像装置Ａは、感光体１に
相対応する部位を開口した現像ケース２に、現像スリー
ブ３と、２本の攪拌ローラ4,5と、スポンジ等からなる
トナー補給用ローラ６を架設すると共に、穂切板７によ
る穂切り後の現像剤をトナー補給用ローラ６側の攪拌ロ
ーラ５に向けて還流する仕切板８を具備し、前記トナー
補給用ローラ６にトナー流下口９に臨ませる状態で、ト
ナー補給装置が設けられている。さらに、第４図を用い
て説明すると、トナー補給装置として、現像装置側には
トナー補給用ホッパー10を前記トナー補給用ローラ６上
に設け、該トナー補給用ホッパー10の上部開口を蓋する
と共に、一端側にトナー補給用カートリッジ11のカート
リッジ本体15を装着可能にする挿入開口12を有するトナ
ー補給部であるカートリッジケース13を設けている。

前記トナー補給用カートリッジ11は、カートリッジ本体
15と該本体に一体的に設けた把手19から成る。カートリ
ッジ本体15は、トナー補給ローラ６の軸線方向に長く、
且つ、前記カートリッジケース13の内面形状とは少しの
隙間を有して略一致すると共に前記カートリッジケース
13に装着した状態において下部側にトナー補給口14が位
置し、該トナー補給口の周囲にリブ状部材を延設し、ト
ナー補給口14の幅方向両側のものをトナー補給カートリ
ッジ11の装着方向をトナー補給ローラ６の軸線方向に規
制するためのガイド部材17,18とし、装着方向後方側の
リブ状部材を把手19としている。また、第４図に示すよ
うに、前記トナー補給口14を剥離自在の可撓性シート22
で密閉すると共に、シート22をカートリッジ挿入方向前
方側で前記把手19側に折り返して連設し、その端部を把
手19の上面部にラベル23で貼着されている。そして、当
該カートリッジ本体15には、それの各折れ曲がり角部の
外面を突曲のカム面21に形成してある。

一方、カートリッジケース13内には前記カートリッジ11
を装着するための装着具24が設けてある。該装着具24は
前記リブ状部材17〜20の外周縁に対応する形状であると
共に前記カートリッジ11のトナー補給口14に対応する部
分に開口25を形成している。前記ガイド部材17,18をス
ライド自在に嵌合するレール部分26,26を形成し、該レ
ール部分26,26の挿入側端部27,27をガイド部材17,18の
嵌合を容易ならしめるように外拡がりに形成し、挿入側
の反対側縁28をカートリッジケース13の内壁に固設して
いる。

こうして、カートリッジ11を前記シール22を折り返した
側から前記装着具24のレール部分26,26に嵌合してスラ
イドさせ装着することができる。

また、前記トナー補給用カートリッジ11を装着するカー
トリッジケース13の天板部分30の挿入開口12側には、カ
ートリッジ挿脱方向の２本のスリット31,31を設けると
共に該スリット31,31間の上下方向の撓み変形が自在に
なった部材32を形成して、カートリッジ本体15を前記カ
ートリッジケース13の所定位置に挿入させた状態におい
て、カートリッジ抜き出し方向前端側上方角部のカム部
21に当接して、当該カートリッジ本体15の抜き出しを防
止する抜止部材33を設けている。該抜止部材33はカート
リッジ11の挿入側に傾斜面34を有する楔形状を有してい
る。

前記カートリッジ11のガイド部材17,18を、前記カート
リッジケース13内の装着具24に形成したレール26,26を
案内として、当該カートリッジ本体15を挿入すると、カ
ートリッジ挿入方向前端側の上方角部のカム部21が前記
抜止部材33の傾斜面34に当接して、前記抜止部材33が抜
き出し解除方向つまり上方に移動するよう部材32が撓み
変形し、カートリッジ本体15をカートリッジケース13内
に挿入できる。

そして、第２図に示すように、カートリッジ本体15がカ
ートリッジケース13に対して完全に挿入した状態で、前
記抜止部材33が初期状態に復帰し、前記抜止部材33がカ
ートリッジ本体15のカートリッジ抜き出し方向前端側上
方角部に係合して、該カートリッジ11のカートリッジケ
ース13からの抜き出しが阻止される。

かかる状態で第４図に示すように、前記ラベル23を剥が
してシート22を引き抜くことによって、カートリッジ本
体15のトナー補給口14の密封が剥がされ、該カートリッ
ジ本体15内に収容されたトナーがホッパー10内に補給さ
れる。

次に、上記具体例において示した代表的なトナーカート
リッジを収納保管する本考案にかかる梱包箱について説
明する。第１図を参照してカートリッジ11を収納保管す
るための梱包箱40は、断面形状を前記カートリッジケー
ス13の内面に挿入できるように、少し小さい同形状と
し、且つ、開閉部41を取り除き可能にする切断部として
のミシン目42が梱包箱40の開閉部41の近傍の全周に設け
られている。また、該開閉部41の他端部側面には前記カ
ートリッジ11の把手19を突出可能にする突出可能部の一
例である突出口43を形成するためのミシン目44が設けて
いる。

カートリッジ11を交換する際には、前記ミシン目42によ
り開閉部41を取り除き、さらには、ミシン目44を破って
突出口43を形成し、取り除いた開閉部側から該カートリ
ッジ11を前記カートリッジケース13内へ挿入開口12より
挿入する。このとき、第１図に示すように、カートリッ
ジケース13の内面とカートリッジ本体15との間には前記
梱包箱40が挿入できるように隙間が形成されている。梱
包箱40が挿入されると、カートリッジ本体15は梱包箱40
の内部に収納されると共に、カートリッジ11の把手19が
梱包箱40に形成された突出口43から突出する。さらに、
このとき、部材32を手で押し上げるか、または、カート
リッジ本体15と係合していた抜止防止部材33の傾斜面34
に該梱包箱が当接して抜け止めを解除する。これによ
り、カートリッジ11は抜き出し可能になる。

次いで、突出口43から突出したカートリッジ11の把手19
を持って引き抜くことにより使用済カートリッジを抜き
出すことができる。このとき、カートリッジ本体15は梱
包箱40内に収納されているので、カートリッジ本体15内
に残留したトナーがあっても梱包箱40内に回収されるの
で、トナーが装置の回りに落下飛散することはない。

上述では、梱包箱40の突出口43を形成するのに梱包箱40
をカートリッジケース13に挿入する前に、ミシン目44を
破るようにしたが、梱包箱40をカートリッジケース13に
挿入する際に、カートリッジ11の把手19で突き破るよう
にしてもよい。

また、カートリッジケース13内にカートリッジ11を装着
する装着具24を設けたが、これを省略することもでき
る。このときには、カートリッジ本体15をホッパー10の
方向へ付勢する付勢手段を設けることが好ましい。

（考案の効果）上記のように、本考案によれば、カートリッジの抜き出
し時に、梱包箱を用いることにより使用済カートリッジ
は該梱包箱内に収納される。従って、カートリッジ本体
内に残留したトナーがあっても、トナーが装置の周りに
落下飛散することはない。このように、トナーの落下飛
散防止のために蓋体等の別個のものを用いることなく、
従来捨てられていたカートリッジの梱包箱を用いてトナ
ーの落下飛散防止ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に用いられる梱包箱の斜視図、第２図は
カートリッジケースにカートリッジを装着した状態の説
明図、第３図はカートリッジケースに梱包箱を挿入した
状態の説明図、第４図はトナー補給装置の全体を示す斜
視図、第５図は本考案を適用した現像装置の縦断面図で
ある。 10……ホッパー、11……カートリッジ、13……カートリ
ッジケース、15……カートリッジ本体、19……把手、33
……抜止防止部材、40……梱包箱、41……開閉端部、4
2,44……ミシン目、43……突出口。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】トナーを収納する収納部と該収納部に設け
られた把手部とを有するカートリッジを収納するための
カートリッジ梱包箱であって、該梱包箱は、カートリッジを取り出し可能とする開閉部
と、この開閉部の近傍に形成され、開閉部を梱包箱本体
より取り除き可能とするための切断部と、開閉部と反対
側面に形成され、前記カートリッジの把手部を突出可能
とする突出可能部を具備し、カートリッジを装着するカ
ートリッジ装着部に装着することにより、内部にカート
リッジを収納すると共に前記把手を前記突出可能部から
突出させることを特徴とするカートリッジ梱包箱。