JPH07332236A - 斜板型圧縮機 - Google Patents

斜板型圧縮機

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JPH07332236A
JPH07332236A JP6127246A JP12724694A JPH07332236A JP H07332236 A JPH07332236 A JP H07332236A JP 6127246 A JP6127246 A JP 6127246A JP 12724694 A JP12724694 A JP 12724694A JP H07332236 A JPH07332236 A JP H07332236A
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JP
Japan
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discharge chamber
front side
communication passage
piston
rear side
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Pending
Application number
JP6127246A
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English (en)
Inventor
Manabu Saeki
学 佐伯
Takeshi Sakai
猛 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 斜板型圧縮機の基本骨格を維持しつつ、吐出
脈動を良好に低減する。 【構成】 後方側吐出室24は第1の連通路27を介し
て、前方側吐出室23に連通され、さらに前方側吐出室
23は第2の連通路を介して、圧縮機の外部吐出口25
へ連通される。従って、ピストンシリンダ7a〜7eの
うち、後方側シリンダから吐出された圧縮冷媒は、ま
ず、後方側吐出室24内で膨張し、次いで前方側吐出室
23へ連通する第1の連通路27通過時に絞られ、前方
側吐出室23内で再び膨張する。そして、前方側吐出室
23内で合流した前方側シリンダおよび後方側シリンダ
から吐出された圧縮冷媒は、第2の連通路28通過時に
再び絞られ、外部吐出口25から圧縮機外部へ吐出され
る。従って、既存の前後の吐出室23、24と、それら
を連通する第1、第2の連通路27、28とにより、圧
縮冷媒自身の膨張、絞り作用を行わせて、吐出脈動を良
好に低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吐出脈動の低減を全体形
状の大型化を招くことなく達成できる斜板型圧縮機に関
するもので、例えば自動車用空調装置の冷媒圧縮機とし
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、斜板型圧縮機の吐出脈動を低減す
る対策としては、特公昭58−7835号公報に記載さ
れているものがあり、この公報記載のものは斜板型圧縮
機の低、高圧室の外側に隣接して、補助的な吐出室を別
途設け、この吐出室における冷媒の膨張、拡散による干
渉作用にて、吐出脈動を低減し、消音効果を発揮するも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、補助的な吐出室を吐出通路の途中に別途設
けているので、この吐出室の分だけ圧縮機の容積が増大
し、斜板型圧縮機が大型化するのは不可避である。本発
明は上記点に鑑みてなされたもので、圧縮機の基本構造
はそのままとし、簡単な構成で吐出脈動を低減でき、補
助的な吐出室を追加設置する必要がない斜板型圧縮機を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、動力源からの動力を受け回転する回転軸
(1)と、この回転軸(1)を内蔵するケーシング部材
(2、3、9、10)と、このケーシング部材(2、
3、9、10)の内部にその周方向に沿って前記回転軸
(1)とは平行に配設された複数のピストンシリンダ
(7a〜7e)と、前記ピストンシリンダ(7a〜7
e)に往復動可能に組み込まれ、軸方向前後の両先端に
ピストン(6a、6b)を有する複数の両頭ピストン
(6)と、前記回転軸(1)の回転を前記両頭ピストン
(6)の往復運動に変換する斜板機構(1a、8)と、
前記ケーシング部材(2、3、9、10)の前方側の部
位に形成され、前記両頭ピストン(6)の前方側ピスト
ン(6a)により圧縮された流体が吐出される前方側吐
出室(23)と、前記ケーシング部材(2、3、9、1
0)の後方側の部位に形成され、前記両頭ピストン
(6)の後方側ピストン(6b)により圧縮された流体
が吐出される後方側吐出室(24)と、前記前方側吐出
室(23)と前記後方側吐出室(24)とを連通する第
1の連通路(27)と、前記ケーシング部材(2、3、
9、10)の前方側もしくは後方側のいずれか一方の部
位に配置され、吐出流体を外部へ吐出する外部吐出口
(25)と、前記前方側吐出室(23)及び前記後方側
吐出室(24)のうち、前記外部吐出口(25)から遠
方となる方の吐出室(例えば23)を前記外部吐出口
(25)に連通する第2の連通路(28)と、を備える
という技術的手段を採用する。
【0005】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の斜板型圧縮機において、前記ケーシング部材(2、
3、9、10)は、軸方向に複数に分割されており、こ
の複数のケーシング部材(2、3、9、10)は、軸方
向に挿入される複数のボルト(15a〜15e)により
一体に締結されており、前記ケーシング部材(2、3、
9、10)の軸方向には、前記複数のボルト(15a〜
15e)が挿入される複数のボルト挿入穴(26a〜2
6e)が形成されており、この複数のボルト挿入穴(2
6a〜26e)と前記複数のボルト(15a〜15e)
との隙間部分は、少なくとも2つの独立した通路として
構成されており、この2つの独立した通路の一方により
前記第1の連通路(27)が構成され、他方の通路によ
り前記第2の連通路(28)が構成されていることを特
徴としている。
【0006】請求項3記載の発明では、請求項1または
2に記載の斜板型圧縮機において、前記ピストンシリン
ダ(7a〜7e)に、前記ピストン(6a、6b)の吸
入行程において吸入される流体吸入量を調整可能とする
可変容量手段(18)を備えていることを特徴とする。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施例の
具体的手段との対応関係を示すものである。
【0007】
【発明の作用効果】請求項1、2記載の発明によれば、
図1、2に例示するように、後方側吐出室(24)から
の第1の連通路(27)は、外部吐出口(25)に連通
することなく前方側吐出室(23)に連通され、さらに
前方側吐出室(23)からの第2の連通路(28)は、
後方側吐出室(24)に開口することなく、圧縮機の外
部吐出口(25)へ連通される。
【0008】従って、ピストンシリンダ(7a〜7e)
のうち、後方側シリンダから吐出された圧縮流体(冷
媒)は、まず、後方側吐出室(24)内で膨張し、次い
で前方側吐出室(23)へ連通する第1の連通路(2
7)通過時に絞られ、前方側吐出室(23)内で再び膨
張する。そして、前方側吐出室(23)内で合流した前
方側シリンダおよび後方側シリンダから吐出された圧縮
流体は、外部吐出口(25)へ通じる第2の連通路28
通過時に再び絞られ、外部吐出口25から圧縮機外部へ
吐出される。
【0009】従って、既存の前後の吐出室23、24
と、それらを連通する、ケーシング部材(2、3、9、
10)に設けた第1、第2の連通路27、28との組合
せで、圧縮流体自身の膨張、絞り作用を行わせて、吐出
脈動を良好に低減できる。その結果、従来技術のごとき
補助的な吐出室を追加設置する必要がなく、圧縮機の基
本構造はそのままでよく、小型、簡単な構成で斜板型圧
縮機の吐出脈動を低減できるという効果が大である。
【0010】上記作用効果に加えて、請求項2記載の発
明によれば、ケーシング部材(2、3、9、10)に設
けられた既存のボルト挿入穴(26a〜26e)を第
1、第2の連通路(27、28)として使用しているの
で、この第1、第2の連通路(27、28)を極めて簡
単に構成できる。その結果、吐出脈動を低減できる斜板
型圧縮機をより一層低コストで、かつ小さな体格で提供
できるという効果が大である。
【0011】また、請求項3記載の発明のごとく、本発
明の吐出脈動低減構造を持つ斜板型圧縮機に可変容量手
段を組み合わせた場合、例えば前後の両シリンダのう
ち、片側シリンダのみ運転する、50%容量運転時に
は、圧縮流体自身の膨張、絞り作用が上記連通路、吐出
室部分でさらに助長されるので、吐出脈動低減効果がよ
り一層向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1は自動車用空調装置の斜板型圧縮機の全体を
示しており、斜板の前後両側にピストンを配置する両ピ
ストンタイプのものである。1は金属製回転軸で、その
左端側(圧縮機前方側)に図示しない周知の電磁クラッ
チが連結され、この電磁クラッチを介して自動車エンジ
ン(動力源)の回転力を受けて回転する。この回転軸1
には傾斜した円盤状の斜板部1aが一体に形成されてい
る。
【0013】この回転軸1は2つのシリンダブロック
2、3に組み込まれたラジアルベアリング4a、4bに
よって回転自在に支持されている。また、前記斜板部1
aはスラストベアリング5a、5bによってスラスト方
向の支持がなされている。6は軸方向の前後両先端にピ
ストン6a、6bを持つ両頭ピストンであり、シリンダ
ブロック2、3の周方向を複数例えば5等分する位置
(図2参照)に形成されたピストンシリンダ7a〜7e
内に往復動可能に挿入され、冷媒ガスの圧縮を行うもの
である。この両頭ピストン6は、前記斜板1aの旋回に
伴う揺動を一対の半球形状のシュー8を介して受け、シ
リンダブロック2、3のピストンシリンダ7内で往復運
動可能となっている。
【0014】シリンダブロック2、3の軸方向前後の両
端面にはそれぞれ前方側、後方側のハウジング9、10
が配設されており、このハウジング9、10の内部に
は、吐出口11a、12aを有するバルブシート11、
12、前記吐出口11a、12aを開閉する吐出弁1
3、14、吐出弁ストッパー13a、14a等が配置さ
れている。
【0015】そして、これらの部材(11、12、1
3、14、13a、14a)は前後のハウジング9、1
0とともに複数本例えば5本の通しボルト15a〜15
eでシリンダブロック2、3に一体に締結されている。
本例では前後のハウジング9、10及びシリンダブロッ
ク2、3によりケーシング部材が構成されている。16
は回転軸1部分から外部への冷媒洩れを防ぐ軸封装置
で、前方側のハウジング9内に組み込まれている。
【0016】17、18は円筒状の吸入ロータリ弁で、
前記回転軸1に結合され、回転軸1と一体的に回転する
ものである。19、20は圧縮機前後の各ピストンシリ
ンダ7a〜7eにそれぞれ対応してシリンダブロック
2、3に設けられた吸入ポートであり、この吸入ポート
19、20を所定の回転角範囲において開口する連通穴
17a、18aが上記各吸入ロータリ弁17、18に形
成されている。
【0017】ここで、前後の吸入ロータリ弁17、18
のうち、本例では、後方側の吸入ロータリ弁18を回転
軸1に対して軸方向には移動可能に構成して、その軸方
向位置を冷凍サイクルの熱負荷、具体的には後述の吸入
室22の圧力(冷凍サイクルの圧縮機吸入圧力)に応じ
て調整可能にするとともに、前記連通穴18aの開口部
の回転角範囲が上記軸方向移動により変化するように、
連通穴18aの形状を段付き形状、テーパ状等に構成し
てある。
【0018】このように構成すれば、後方側吸入ロータ
リ弁18の軸方向位置を冷凍サイクルの熱負荷に応じて
調整することにより、各ピストンシリンダ7a〜7eの
うち、後方側シリンダの吸入行程期間(吸入冷媒ガス
量)が変わって、圧縮機の吐出容量を冷凍サイクルの熱
負荷に応じて変化させることができる。具体的には、後
方側シリンダの吐出容量を0%〜100%に変化(前方
側シリンダを含めた圧縮機全体の吐出容量としては50
%〜100%に変化)させることができる。
【0019】そして、上記前方側の吸入ロータリ弁17
の連通穴17aは、回転軸1の中心部に形成された連通
路21及び後方側の吸入ロータリ弁18の中心穴部を介
して、後方側ハウジング10の中心部に設けられた吸入
室22に連通するようになっている。また、上記後方側
の吸入ロータリ弁18の連通穴18aは、直接、前記吸
入室22に連通するようになっている。
【0020】この吸入室22には図示しない配管を介し
て冷凍サイクルの蒸発器で蒸発した低温、低圧のガス冷
媒が吸入されるようになっている。23、24は前記前
後のハウジング9、10内に形成された前方側、後方側
の吐出室で、前記吐出口11a、12aから吐出された
高圧冷媒ガスが流入する部屋である。25は冷媒ガスの
外部吐出口で、吐出室23、24に吐出された高圧冷媒
ガスを冷凍サイクルの圧縮機吐出側配管に吐出するため
のものであって、本例では前後のハウジング9、10の
うち後方側のハウジング10に配置されている。
【0021】本発明では、上記前方側、後方側の吐出室
23、24と外部吐出口25との連通構成に特徴を有し
ているので、この連通構成について以下詳述する。本実
施例の構成では、従来の斜板式圧縮機にみられるよう
に、前方側および後方側の各吐出室23、24を連通さ
せるための独立した通路は持たず、図2に示す様にボル
ト15a〜15eと、それが通るボルト挿入穴26a〜
26eとで構成される隙間部分を冷媒ガスの連通路とし
て使用するようになっている。
【0022】すなわち、図2において、前記隙間部分で
構成される連通路は、2つの独立した連通路27、28
に分割されており、第1の連通路27は前方側および後
方側の各吐出室23、24を連通するのみの機能を果し
ている。そして、第2の連通路28は前方側吐出室23
に集められた前後両ピストン6a、6bからの圧縮冷媒
を、前方側吐出室23とは反対側部位(圧縮機後方側部
位)に位置する外部吐出口25に送るだけの機能を果た
すようになっている。
【0023】なお、上記第1、第2の連通路27、28
の途中に現れる、シリンダブロック2、3の合わせ面に
は、Oリングあるいはガスケット等の弾性材からなるシ
ール材29を挟み込むことにより、斜板室30への圧縮
冷媒の洩れを防止するようにしてある。図3(b)は、
上記前後の吐出室23、24と外部吐出口25との連通
関係を模式的に示している。図3(a)は従来の一般的
な斜板型圧縮機の同一部分の連通関係を示すもので、前
後の吐出室23、24を連通させるための独立した連通
路28′をシリンダブロック2、3に設けている。
【0024】次に、上記構成において本実施例の作動を
説明する。回転軸1が図示しない電磁クラッチを介して
自動車エンジンの動力を受けて回転すると、斜板部1a
は回転を伴う揺動を行い、シュー8を介して、ピストン
6をピストンシリンダ7a〜7e内で往復運動させ、こ
のピストンシリンダ7a〜7e内で冷媒の吸入、圧縮の
作用を行う。
【0025】この吸入、圧縮の作用は公知のものと同じ
であるので、以下本発明の特徴とする吐出冷媒ガスの脈
動低減の作用を詳細に説明する。図3に従来品と本発明
の実施例品の連通路構成の概要を模式的に示す。図3
(b)に示す本発明の実施例品では、図3(a)に示す
従来品の連通路28′に相当する部分を前方側吐出室2
3からの吐出通路のみとして機能する第2の連通路28
として構成し、そして前後の両吐出室23、24を連通
する第1の連通路27は別途設けている。
【0026】このように連通路を構成することにより、
ピストンシリンダ7a〜7eのうち、後方側のシリンダ
から吐出された脈動を伴う高圧冷媒は後方側吐出室24
内で膨張するとともに、第1の連通路27を通じてここ
で絞られながら前方側吐出室23内に送られる。そし
て、前方側吐出室23内でも、前方側のシリンダから吐
出された脈動を伴った高圧冷媒が存在しており、両者
(前方側、後方側の両シリンダからの高圧冷媒)は第1
の連通路27内で互いに干渉し合う。
【0027】さらに、両側シリンダから吐出された高圧
冷媒は一度、前方側吐出室23内に集められ、次いで第
2の連通路28で再度絞られながら外部吐出口25に送
られる。このように、両吐出室23、24での膨張、第
1、第2の連通路27、28内での絞り、さらに第1の
連通路27内での干渉作用が生じることにより高圧冷媒
の脈動成分の値が効果的に低減される。
【0028】本発明の実施例品の効果を図4により具体
的に示す。図4の実線は本発明の実施例品の吐出圧力脈
動を示すもので、圧力脈動のピーク部分が緩和された形
状となり、破線で示す従来のもの(図3(a)参照)に
比して、脈動値が低減されていることがわかる。なお、
図4の実験条件は、圧縮機回転数:1000rpm、吐
出圧力:1.47MPa、吸入圧力:0.196MPa
である。
【0029】上述した本発明の実施例品においては、シ
リンダ7a〜7eのうち、後方側シリンダから吐出され
た高圧冷媒の圧力損失増大により圧縮機の性能低下が懸
念されるが、この圧力損失増大の問題に対しては以下の
対策をとることができる。今、第1の連通路27、第2
の連通路28、外部吐出口25のトータルの通路面積を
それぞれS1 、S2 、S3 とすれば、S1 >S2 >S3
(S3 は従来品と同等のこと)の関係を満足するように
上記各通路面積S1 、S2 、S3 を設定することにより
従来品と同等の性能を確保することが可能となる。
【0030】また、第1の連通路27を付加したことに
よる効果として、吐出室の容積増加があり、この吐出室
の容積増加により、圧縮機の体格はそのままでも、高圧
冷媒の膨張による脈動低減効果を向上できる。なお、上
述した実施例では、外部吐出口25を後方側ハウジング
10に配置しているので、この外部吐出口25から遠方
となる前方側吐出室23を、第2の連通路28を介して
外部吐出口25に連通させるようにしているが、外部吐
出口25を前方側ハウジング9に配置する場合は、この
外部吐出口25から遠方となる後方側吐出室24を、第
2の連通路28を介して外部吐出口25に連通させるよ
うにすればよい。
【0031】要は、斜板式圧縮機において、前後の吐出
室23、24を連通する第1の連通路27とは別途独立
に、外部吐出口25から遠方となる方の吐出室(23ま
たは24)を、他方の吐出室(24または23)を経由
しないで直接、外部吐出口25に連通させる第2の連通
路28を設ければよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜板型圧縮機の縦断面
図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】(a)は従来の圧縮機の連通路構成を概略的に
示す模式図、(b)は本発明の圧縮機の連通路構成を概
略的に示す模式図である。
【図4】本発明による吐出脈動低減効果を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 回転軸 1a 斜板 2、3 シリンダブロック 6 両頭ピストン 6a、6b 前方側、後方側ピストン 7a〜7e ピストンシリンダ 8 シュー 9、10 前方側、後方側ハウジング 15a〜15e ボルト 17、18 吸入ロータリ弁 19、20 吸入ポート 22 吸入室 23、24 前方側、後方側吐出室 25 外部吐出口 26a〜26e ボルト挿入穴 27 第1の連通路 28 第2の連通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源からの動力を受け回転する回転軸
    と、 この回転軸を内蔵するケーシング部材と、 このケーシング部材の内部にその周方向に沿って前記回
    転軸とは平行に配設された複数のピストンシリンダと、 前記ピストンシリンダに往復動可能に組み込まれ、軸方
    向前後の両先端にピストンを有する複数の両頭ピストン
    と、 前記回転軸の回転を前記両頭ピストンの往復運動に変換
    する斜板機構と、 前記ケーシング部材の前方側の部位に形成され、前記両
    頭ピストンの前方側ピストンにより圧縮された流体が吐
    出される前方側吐出室と、 前記ケーシング部材の後方側の部位に形成され、前記両
    頭ピストンの後方側ピストンにより圧縮された流体が吐
    出される後方側吐出室と、 前記前方側吐出室と前記後方側吐出室とを連通する第1
    の連通路と、 前記ケーシング部材の前方側もしくは後方側のいずれか
    一方の部位に配置され、吐出流体を外部へ吐出する外部
    吐出口と、 前記前方側吐出室及び前記後方側吐出室のうち、前記外
    部吐出口から遠方となる方の吐出室を前記外部吐出口に
    連通する第2の連通路と、を備えることを特徴とする斜
    板型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記ケーシング部材は、軸方向に複数に
    分割されており、この複数のケーシング部材は、軸方向
    に挿入される複数のボルトにより一体に締結されてお
    り、 前記ケーシング部材の軸方向には、前記複数のボルトが
    挿入される複数のボルト挿入穴が形成されており、 この複数のボルト挿入穴と前記複数のボルトとの隙間部
    分は、少なくとも2つの独立した通路として構成されて
    おり、 この2つの独立した通路の一方により前記第1の連通路
    が構成され、他方の通路により前記第2の連通路が構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の斜板型圧
    縮機。
  3. 【請求項3】 前記ピストンシリンダに、前記ピストン
    の吸入行程において吸入される流体吸入量を調整可能と
    する可変容量手段を備えていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の斜板型圧縮機。
JP6127246A 1994-06-09 1994-06-09 斜板型圧縮機 Pending JPH07332236A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000042840A (ko) * 1998-12-28 2000-07-15 신영주 사판식 압축기의 압축냉매 토출유로
KR20020000983A (ko) * 2000-06-23 2002-01-09 신영주 압축기

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