JPH0733118Y2 - 真空加熱炉 - Google Patents
真空加熱炉Info
- Publication number
- JPH0733118Y2 JPH0733118Y2 JP1989093068U JP9306889U JPH0733118Y2 JP H0733118 Y2 JPH0733118 Y2 JP H0733118Y2 JP 1989093068 U JP1989093068 U JP 1989093068U JP 9306889 U JP9306889 U JP 9306889U JP H0733118 Y2 JPH0733118 Y2 JP H0733118Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating chamber
- furnace
- exhaust pipe
- vacuum
- lid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は真空加熱炉に関する。
例えば、金属粉末やセラミックス粉末の成形物を真空焼
結する場合に真空加熱炉が使用される。該真空加熱炉に
は、炉殻の内部に断熱材で囲繞された加熱室の形成され
ているものやかかる断熱材の更に内部にマッフルで囲繞
された加熱室の形成されているものがある。これらの真
空加熱炉を使用して前記のように成形物を真空焼結する
場合一般に、加熱室へ装入した成形物の予熱→焼結→冷
却という手順で行なわれるが、該予熱の際、成形物を得
るために金属粉末やセラミックス粉末と混練したステア
リン酸亜鉛の如き脂肪酸金属塩等の所謂ワックス類が加
熱室の内部に飛散するので、これを炉内へ送気した窒素
ガスやアルゴンガス等のキャリアガスに同伴して炉外へ
排気することが行なわれる。
結する場合に真空加熱炉が使用される。該真空加熱炉に
は、炉殻の内部に断熱材で囲繞された加熱室の形成され
ているものやかかる断熱材の更に内部にマッフルで囲繞
された加熱室の形成されているものがある。これらの真
空加熱炉を使用して前記のように成形物を真空焼結する
場合一般に、加熱室へ装入した成形物の予熱→焼結→冷
却という手順で行なわれるが、該予熱の際、成形物を得
るために金属粉末やセラミックス粉末と混練したステア
リン酸亜鉛の如き脂肪酸金属塩等の所謂ワックス類が加
熱室の内部に飛散するので、これを炉内へ送気した窒素
ガスやアルゴンガス等のキャリアガスに同伴して炉外へ
排気することが行なわれる。
本考案は、上記のような成形物の真空焼結に代表される
被処理物の熱処理に際し断熱材で直接に又は間接に囲繞
された加熱室の内部から炉外への排気を行なう真空加熱
炉の改良に関するものである。
被処理物の熱処理に際し断熱材で直接に又は間接に囲繞
された加熱室の内部から炉外への排気を行なう真空加熱
炉の改良に関するものである。
〈従来の技術、その課題〉 従来、被処理物の熱処理に際し断熱材で直接に又は間接
に囲繞された加熱室の内部から炉外への排気を行なう真
空加熱炉として、加熱室の外部と連通する排気管及び該
加熱室の内部と連通する排気管が装備され、炉外におい
て双方の排気管が合流した後に真空ポンプへと接続され
て成るものが使用されている。この真空加熱炉は、これ
を使用して前記のように成形物を真空焼結する場合、加
熱室への成形物の装入→炉内の真空パージ→成形物の予
熱→成形物の焼結→焼結物の冷却→加熱室からの焼結物
の装出という手順で行ない、成形物の予熱の際に加熱室
の内部に飛散するワックス類を炉内へ送気したキャリア
ガスに同伴して該加熱室の内部と連通する排気管を介し
炉外へ排気するというものである。
に囲繞された加熱室の内部から炉外への排気を行なう真
空加熱炉として、加熱室の外部と連通する排気管及び該
加熱室の内部と連通する排気管が装備され、炉外におい
て双方の排気管が合流した後に真空ポンプへと接続され
て成るものが使用されている。この真空加熱炉は、これ
を使用して前記のように成形物を真空焼結する場合、加
熱室への成形物の装入→炉内の真空パージ→成形物の予
熱→成形物の焼結→焼結物の冷却→加熱室からの焼結物
の装出という手順で行ない、成形物の予熱の際に加熱室
の内部に飛散するワックス類を炉内へ送気したキャリア
ガスに同伴して該加熱室の内部と連通する排気管を介し
炉外へ排気するというものである。
ところが、かかる従来の真空加熱炉には、加熱室の内部
と連通する排気管の加熱室側における開口部が常時開放
されており、したがって前記のように予熱後の成形物を
焼結する際にも開放されているため、焼結の際に加熱室
内雰囲気の温度分布、特に該開口部と相対向することと
なる成形物の周縁の温度分布が悪いという課題がある。
と連通する排気管の加熱室側における開口部が常時開放
されており、したがって前記のように予熱後の成形物を
焼結する際にも開放されているため、焼結の際に加熱室
内雰囲気の温度分布、特に該開口部と相対向することと
なる成形物の周縁の温度分布が悪いという課題がある。
〈考案が解決しようとする課題、その解決手段〉 本考案は叙上の如き従来の課題を解決する改良された真
空加熱炉を提供するものである。
空加熱炉を提供するものである。
しかして本考案は、 被処理物の熱処理に際し断熱材で直接に又は間接に囲繞
された加熱室の内部から炉外への排気を行なう真空加熱
炉において、加熱室の内部と連通して該加熱室に連結さ
れた排気管の加熱室側における開口部を開閉する蓋体が
取付けられて成ることを特徴とする真空加熱炉に係る。
された加熱室の内部から炉外への排気を行なう真空加熱
炉において、加熱室の内部と連通して該加熱室に連結さ
れた排気管の加熱室側における開口部を開閉する蓋体が
取付けられて成ることを特徴とする真空加熱炉に係る。
本考案において対象となる真空加熱炉は、炉殻の内部に
断熱材で囲繞された加熱室が形成されているものやかか
る断熱材の更に内部にマッフルで囲繞された加熱室が形
成されているものであって、被処理物の熱処理に際しこ
れらの加熱室の内部から炉外へと排気を行なう真空加熱
炉である。加熱室にはその内部と連通して排気管が連結
されており、該排気管の加熱室側における開口部を開閉
する蓋体が取付けられていて、該蓋体が昇降、平行移動
又は旋回等をすることによって該開口部を開閉するよう
になっている。
断熱材で囲繞された加熱室が形成されているものやかか
る断熱材の更に内部にマッフルで囲繞された加熱室が形
成されているものであって、被処理物の熱処理に際しこ
れらの加熱室の内部から炉外へと排気を行なう真空加熱
炉である。加熱室にはその内部と連通して排気管が連結
されており、該排気管の加熱室側における開口部を開閉
する蓋体が取付けられていて、該蓋体が昇降、平行移動
又は旋回等をすることによって該開口部を開閉するよう
になっている。
〈作用〉 本考案に係る真空加熱炉を用いて例えば前述したように
成形物を真空焼結する場合、加熱室への成形物の装入→
炉内の真空パージ→成形物の予熱→成形物の焼結→焼結
物の冷却→加熱室からの焼結物の装出という手順で行な
う。かかる手順において、成形物の予熱の際には加熱室
の内部に飛散するワックス類を炉内へ送気したキャリア
ガスに同伴して該加熱室の内部と連通する排気管を介し
炉外へ排気するため、蓋体を移動して該排気管の開口部
を開いておく。そして予熱後の成形物の焼結の際には蓋
体を再び移動して排気管の開口部を閉じておく。排気管
の開口部を蓋体で閉じておくことにより、焼結の際に加
熱室内雰囲気の温度分布、特に該開口部と相対向するこ
ととなる成形物の周縁の温度分布を良くすることができ
る。
成形物を真空焼結する場合、加熱室への成形物の装入→
炉内の真空パージ→成形物の予熱→成形物の焼結→焼結
物の冷却→加熱室からの焼結物の装出という手順で行な
う。かかる手順において、成形物の予熱の際には加熱室
の内部に飛散するワックス類を炉内へ送気したキャリア
ガスに同伴して該加熱室の内部と連通する排気管を介し
炉外へ排気するため、蓋体を移動して該排気管の開口部
を開いておく。そして予熱後の成形物の焼結の際には蓋
体を再び移動して排気管の開口部を閉じておく。排気管
の開口部を蓋体で閉じておくことにより、焼結の際に加
熱室内雰囲気の温度分布、特に該開口部と相対向するこ
ととなる成形物の周縁の温度分布を良くすることができ
る。
〈実施例〉 第１図は本考案の一実施例を略示する縦断面図である。
開閉可能な扉11aを有する炉殻11の内部に開閉可能な扉2
1aを有する断熱材21で囲繞された加熱室31が形成されて
いる。加熱室31の内部にはヒータ41及び架台42が装備さ
れており、架台42に扉11a,21aを開いて加熱室31へ装入
した成形物Ａが載置されている。炉殻11の上部には送気
管51が連結されており、送気管51は炉殻11の内部であっ
て且つ加熱室31の外部と連通されていて、送気管51は炉
外においてバルブ61を介しキャリアガス供給源71へと接
続されている。
開閉可能な扉11aを有する炉殻11の内部に開閉可能な扉2
1aを有する断熱材21で囲繞された加熱室31が形成されて
いる。加熱室31の内部にはヒータ41及び架台42が装備さ
れており、架台42に扉11a,21aを開いて加熱室31へ装入
した成形物Ａが載置されている。炉殻11の上部には送気
管51が連結されており、送気管51は炉殻11の内部であっ
て且つ加熱室31の外部と連通されていて、送気管51は炉
外においてバルブ61を介しキャリアガス供給源71へと接
続されている。
炉殻11の下部には排気管52が連結されており、排気管52
は炉殻11の内部であって且つ加熱室31の外部と連通され
ている。断熱材21の下部には炉殻11の下部を貫通して排
気管53が連結され、排気管53は加熱室31の内部と連通さ
れている。排気管52は炉外においてバルブ62を介し、ま
た排気管53は炉外においてワックス類のトラップ72及び
バルブ63を介して、双方の合流後に真空ポンプ73へと接
続されている。
は炉殻11の内部であって且つ加熱室31の外部と連通され
ている。断熱材21の下部には炉殻11の下部を貫通して排
気管53が連結され、排気管53は加熱室31の内部と連通さ
れている。排気管52は炉外においてバルブ62を介し、ま
た排気管53は炉外においてワックス類のトラップ72及び
バルブ63を介して、双方の合流後に真空ポンプ73へと接
続されている。
排気管53の下部にはシリンダ81が装備されており、シリ
ンダ81のロッド82が排気管53の内部へ装入されていて、
ロッド82の上部に蓋体91が取付けられている。図面で
は、ロッド82が下降しており、蓋体91が断熱材21の下部
内周面に当接していて、排気管53の開口端53aを閉じて
いるが、シリンダ81の作動によってロッド82を介し蓋体
91を上昇させることにより、排気管53の開口端53aを開
くようになっている。蓋体91は排気管53の加熱室側にお
ける開口端53aを開閉するように構成されているのであ
る。
ンダ81のロッド82が排気管53の内部へ装入されていて、
ロッド82の上部に蓋体91が取付けられている。図面で
は、ロッド82が下降しており、蓋体91が断熱材21の下部
内周面に当接していて、排気管53の開口端53aを閉じて
いるが、シリンダ81の作動によってロッド82を介し蓋体
91を上昇させることにより、排気管53の開口端53aを開
くようになっている。蓋体91は排気管53の加熱室側にお
ける開口端53aを開閉するように構成されているのであ
る。
図示を省略するが、断熱材の更に内部にマッフルで囲繞
された加熱室が形成されている真空加熱炉の場合には、
図示した一実施例の排気管53に代え、該マッフルの下部
に炉殻及び断熱材を貫通して排気管を連結し、加熱室の
内部と連通する該排気管の開口端を図示した一実施例の
場合と同様に蓋体で適宜開閉し得るように構成する。
された加熱室が形成されている真空加熱炉の場合には、
図示した一実施例の排気管53に代え、該マッフルの下部
に炉殻及び断熱材を貫通して排気管を連結し、加熱室の
内部と連通する該排気管の開口端を図示した一実施例の
場合と同様に蓋体で適宜開閉し得るように構成する。
図示した一実施例では、蓋体91をシリンダ81の作動によ
って昇降させることにより開口端53aを開閉している
が、蓋体91のかかる昇降が手動或いは電動によってもな
し得ることはいうまでもなく、また開口端53aの開閉が
蓋体91のかかる昇降によってだけではなく、平行移動や
旋回によってもなし得ることはいうまでもない。いずれ
の場合も、合目的的に、カーボン繊維やカーボン板材等
の断熱材で成形された蓋体を使用するのが好ましい。
って昇降させることにより開口端53aを開閉している
が、蓋体91のかかる昇降が手動或いは電動によってもな
し得ることはいうまでもなく、また開口端53aの開閉が
蓋体91のかかる昇降によってだけではなく、平行移動や
旋回によってもなし得ることはいうまでもない。いずれ
の場合も、合目的的に、カーボン繊維やカーボン板材等
の断熱材で成形された蓋体を使用するのが好ましい。
断熱材で直接に又は間接に囲繞された加熱室の内部と連
通する排気管の加熱室側における開口部を蓋体で適宜に
開閉し得る本考案によると、前記のように成形物を真空
焼結する際、加熱室内雰囲気の温度を、例えば1000±３
℃に安定維持することができる。
通する排気管の加熱室側における開口部を蓋体で適宜に
開閉し得る本考案によると、前記のように成形物を真空
焼結する際、加熱室内雰囲気の温度を、例えば1000±３
℃に安定維持することができる。
〈考案の効果〉 既に明らかなように、以上説明した本考案には、加熱室
内雰囲気の温度分布を良くすることができ、結局は高品
質の処理物を得ることができるという効果がある。
内雰囲気の温度分布を良くすることができ、結局は高品
質の処理物を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例を略示する縦断面図である。 11……炉殻、21……断熱材、31……加熱室、41……ヒー
タ、42……架台、51……送気管、52,53……排気管、53a
……開口端、61〜63……バルブ、71……キャリアガス供
給源、73……真空ポンプ、81……シリンダ、82……ロッ
ド、91……蓋体
タ、42……架台、51……送気管、52,53……排気管、53a
……開口端、61〜63……バルブ、71……キャリアガス供
給源、73……真空ポンプ、81……シリンダ、82……ロッ
ド、91……蓋体
Claims (2)
- 【請求項１】被処理物の熱処理に際し断熱材で直接に又
は間接に囲繞された加熱室の内部から炉外への排気を行
なう真空加熱炉において、加熱室の内部と連通して該加
熱室に連結された排気管の加熱室側における開口部を開
閉する蓋体が取付けられて成ることを特徴とする真空加
熱炉。 - 【請求項２】蓋体が断熱材で成形されたものである請求
項１記載の真空加熱炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989093068U JPH0733118Y2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 真空加熱炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989093068U JPH0733118Y2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 真空加熱炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0334593U JPH0334593U (ja) | 1991-04-04 |
| JPH0733118Y2 true JPH0733118Y2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=31642464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989093068U Expired - Lifetime JPH0733118Y2 (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | 真空加熱炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0733118Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6314532U (ja) * | 1986-07-12 | 1988-01-30 | ||
| JPH0646139B2 (ja) * | 1987-07-03 | 1994-06-15 | 石川島播磨重工業株式会社 | 焼結炉 |
-
1989
- 1989-08-08 JP JP1989093068U patent/JPH0733118Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0334593U (ja) | 1991-04-04 |
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