JPH07331009A - フッ素ゴム組成物 - Google Patents
フッ素ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH07331009A JPH07331009A JP6148527A JP14852794A JPH07331009A JP H07331009 A JPH07331009 A JP H07331009A JP 6148527 A JP6148527 A JP 6148527A JP 14852794 A JP14852794 A JP 14852794A JP H07331009 A JPH07331009 A JP H07331009A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluororubber
- weight
- vulcanization
- parts
- vinylidene fluoride
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロペン
共重合体またはフッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロ
ペン-テトラフルオロエチレン3元共重合体よりなるフッ
素ゴムにおいて、それらが本来有するゴムの伸び特性を
実質的に低下させることなく、金属などとの接着性を改
善せしめたフッ素ゴム組成物を提供する。 【構成】 上記フッ素ゴムおよび一般式RfSO2NHR(ここ
で、Rfは炭素数4〜12のポリフルオロアルキル基であ
り、Rはフェニル基、ベンジル基またはフェネチル基で
ある)で表わされるポリフルオロアルキル-N-置換スルホ
ンアミドを含有するフッ素ゴム組成物。
共重合体またはフッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロ
ペン-テトラフルオロエチレン3元共重合体よりなるフッ
素ゴムにおいて、それらが本来有するゴムの伸び特性を
実質的に低下させることなく、金属などとの接着性を改
善せしめたフッ素ゴム組成物を提供する。 【構成】 上記フッ素ゴムおよび一般式RfSO2NHR(ここ
で、Rfは炭素数4〜12のポリフルオロアルキル基であ
り、Rはフェニル基、ベンジル基またはフェネチル基で
ある)で表わされるポリフルオロアルキル-N-置換スルホ
ンアミドを含有するフッ素ゴム組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ素ゴム組成物に関
する。更に詳しくは、金属などとの加硫接着性にすぐれ
たフッ素ゴム組成物に関する。
する。更に詳しくは、金属などとの加硫接着性にすぐれ
たフッ素ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素ゴムの加硫物は、耐熱性、耐薬品
性、耐油性、耐候性などの点ですぐれた特性を有するた
め、ガスケット、Oリング、オイルシール、パッキン等
のシール材として、自動車工業、油圧工業、一般機械工
業、航空機工業などの分野で広く使用されている。これ
らのシール材の内、オイルシール等の製造には、フッ素
ゴムと金属との加硫接着が必要であり、一般にはリン酸
塩被膜処理した軟鋼板上にシランカップリング剤などを
塗布、焼付けし、未加硫フッ素ゴムコンパウンドをそこ
に加圧加硫することが行われている。
性、耐油性、耐候性などの点ですぐれた特性を有するた
め、ガスケット、Oリング、オイルシール、パッキン等
のシール材として、自動車工業、油圧工業、一般機械工
業、航空機工業などの分野で広く使用されている。これ
らのシール材の内、オイルシール等の製造には、フッ素
ゴムと金属との加硫接着が必要であり、一般にはリン酸
塩被膜処理した軟鋼板上にシランカップリング剤などを
塗布、焼付けし、未加硫フッ素ゴムコンパウンドをそこ
に加圧加硫することが行われている。
【0003】フッ素ゴムの金属に対する加硫接着性の改
善については、特開平3-37251号公報に、フッ化ビニリ
デン-テトラフルオロエチレン-炭化水素オレフィン3元
共重合体エラストマーガム、ポリヒドロキシ化合物、有
機オニウム化合物およびフッ化置換脂肪族スルホニル化
合物接着促進剤を含むフッ素化エラストマー組成物が記
載されている。ここで、フッ化置換脂肪族スルホニル化
合物接着促進剤としては、一般式RfSO2NHRで表わされる
ポリフルオロアルキル-N-置換スルホンアミド等が用い
られているが、そのN-置換基は専らN-アルキル基に向け
られている。
善については、特開平3-37251号公報に、フッ化ビニリ
デン-テトラフルオロエチレン-炭化水素オレフィン3元
共重合体エラストマーガム、ポリヒドロキシ化合物、有
機オニウム化合物およびフッ化置換脂肪族スルホニル化
合物接着促進剤を含むフッ素化エラストマー組成物が記
載されている。ここで、フッ化置換脂肪族スルホニル化
合物接着促進剤としては、一般式RfSO2NHRで表わされる
ポリフルオロアルキル-N-置換スルホンアミド等が用い
られているが、そのN-置換基は専らN-アルキル基に向け
られている。
【0004】しかるに、フッ化ビニリデン-ヘキサフル
オロプロペン系共重合体にあっては、それを金属と接着
させるための接着促進剤として、ポリフルオロアルキル
-N-アルキルスルホンアミドを用いた場合にあっては、
十分なる接着性が得られず、その接着性を高めるために
接着促進剤の使用量を増加させると、伸びの値が著しく
低下するようになり、ゴムの伸び特性が十分に確保され
なくなることが分かった。
オロプロペン系共重合体にあっては、それを金属と接着
させるための接着促進剤として、ポリフルオロアルキル
-N-アルキルスルホンアミドを用いた場合にあっては、
十分なる接着性が得られず、その接着性を高めるために
接着促進剤の使用量を増加させると、伸びの値が著しく
低下するようになり、ゴムの伸び特性が十分に確保され
なくなることが分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フッ
化ビニリデン-ヘキサフルオロプロペン共重合体または
フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロペン-テトラフル
オロエチレン3元共重合体よりなるフッ素ゴムにおい
て、それらが本来有するゴムの伸び特性を実質的に低下
させることなく、金属などとの接着性を改善せしめたフ
ッ素ゴム組成物を提供することにある。
化ビニリデン-ヘキサフルオロプロペン共重合体または
フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロペン-テトラフル
オロエチレン3元共重合体よりなるフッ素ゴムにおい
て、それらが本来有するゴムの伸び特性を実質的に低下
させることなく、金属などとの接着性を改善せしめたフ
ッ素ゴム組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
上記フッ素ゴムおよび一般式RfSO2NHR(ここで、Rfは炭
素数4〜12のポリフルオロアルキル基であり、Rはフェニ
ル基、ベンジル基またはフェネチル基である)で表わさ
れるポリフルオロアルキル-N-置換スルホンアミドを含
有するフッ素ゴム組成物によって達成される。
上記フッ素ゴムおよび一般式RfSO2NHR(ここで、Rfは炭
素数4〜12のポリフルオロアルキル基であり、Rはフェニ
ル基、ベンジル基またはフェネチル基である)で表わさ
れるポリフルオロアルキル-N-置換スルホンアミドを含
有するフッ素ゴム組成物によって達成される。
【0007】金属などと接着されるフッ素ゴムとして
は、ヘキサフルオロプロペンを約10〜30モル%、好まし
くは約15〜25モル%共重合させたフッ化ビニリデン-ヘキ
サフルオロプロペン共重合体あるいはヘキサフルオロプ
ロペンを約5〜25モル%、好ましくは約15〜30モル%とテ
トラフルオロエチレンを約0.1〜35モル%、好ましくは約
5〜25モル%共重合させたフッ化ビニリデン-ヘキサフル
オロプロペン-テトラフルオロエチレン3元共重合体が用
いられる。
は、ヘキサフルオロプロペンを約10〜30モル%、好まし
くは約15〜25モル%共重合させたフッ化ビニリデン-ヘキ
サフルオロプロペン共重合体あるいはヘキサフルオロプ
ロペンを約5〜25モル%、好ましくは約15〜30モル%とテ
トラフルオロエチレンを約0.1〜35モル%、好ましくは約
5〜25モル%共重合させたフッ化ビニリデン-ヘキサフル
オロプロペン-テトラフルオロエチレン3元共重合体が用
いられる。
【0008】前者はアミン加硫およびポリオール加硫が
可能であり、また後者は共架橋剤存在下でのパーオキサ
イド加硫が可能であり、これらの加硫法はいずれも公知
であり、用いられた加硫法に応じた架橋剤がそれぞれ用
いられる。即ち、アミン加硫の架橋剤としては、4,4´-
メチレンビス(シクロヘキシルアミン)カーバメート、メ
キサメチレンジアミンカーバメート、N,N´-ジシンナミ
リデン-1,6-ヘキサンジアミンなどが用いられ、ポリオ
ール加硫の架橋剤としては、2,2-ビス(4-ヒドロキシフ
ェニル)プロパン[ビスフェノールA]、2,2-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)パーフルオロプロパン[ビスフェノール
AF]、ヒドロキノン、カテコール、レゾルシン、4,4´-
ジヒドロキシジフェニル、4,4´-ジヒドロキシジフェニ
ルメタン、4,4´-ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,
2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタンなどのポリヒドロ
キシ芳香族化合物あるいはそれらのアルカリ金属塩また
はアルカリ土類金属塩が用いられ、これらの架橋剤はフ
ッ素ゴム100重量部当り約0.5〜10重量部、好ましくは約
1〜5重量部の割合で用いられる。また、パーオキサイド
加硫の共架橋剤および有機過酸化物としては、一般に用
いられている任意のものを用いることができる。共架橋
剤は、フッ素ゴム100重量部当り約0.5〜10重量部、好ま
しくは約0.5〜6重量部の割合で、また有機過酸化物は、
フッ素ゴム100重量部当り約0.1〜5重量部、好ましくは
約0.5〜3重量部の割合で、それぞれ用いられる。
可能であり、また後者は共架橋剤存在下でのパーオキサ
イド加硫が可能であり、これらの加硫法はいずれも公知
であり、用いられた加硫法に応じた架橋剤がそれぞれ用
いられる。即ち、アミン加硫の架橋剤としては、4,4´-
メチレンビス(シクロヘキシルアミン)カーバメート、メ
キサメチレンジアミンカーバメート、N,N´-ジシンナミ
リデン-1,6-ヘキサンジアミンなどが用いられ、ポリオ
ール加硫の架橋剤としては、2,2-ビス(4-ヒドロキシフ
ェニル)プロパン[ビスフェノールA]、2,2-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)パーフルオロプロパン[ビスフェノール
AF]、ヒドロキノン、カテコール、レゾルシン、4,4´-
ジヒドロキシジフェニル、4,4´-ジヒドロキシジフェニ
ルメタン、4,4´-ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,
2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタンなどのポリヒドロ
キシ芳香族化合物あるいはそれらのアルカリ金属塩また
はアルカリ土類金属塩が用いられ、これらの架橋剤はフ
ッ素ゴム100重量部当り約0.5〜10重量部、好ましくは約
1〜5重量部の割合で用いられる。また、パーオキサイド
加硫の共架橋剤および有機過酸化物としては、一般に用
いられている任意のものを用いることができる。共架橋
剤は、フッ素ゴム100重量部当り約0.5〜10重量部、好ま
しくは約0.5〜6重量部の割合で、また有機過酸化物は、
フッ素ゴム100重量部当り約0.1〜5重量部、好ましくは
約0.5〜3重量部の割合で、それぞれ用いられる。
【0009】加硫促進剤としては、ポリヒドロキシ芳香
族化合物またはその金属塩が架橋剤として用いられたと
き、各種の第4級アンモニウム塩または第4級ホスホニウ
ム塩などが、フッ素ゴム100重量部当り約0.1〜10重量
部、好ましくは約0.1〜2重量部の割合で用いられる。ま
た、受酸剤としては、各種の2価金属の酸化物または水
酸化物が、フッ素ゴム100重量部当り約1〜20重量部、好
ましくは約3〜15重量部の割合で用いられる。
族化合物またはその金属塩が架橋剤として用いられたと
き、各種の第4級アンモニウム塩または第4級ホスホニウ
ム塩などが、フッ素ゴム100重量部当り約0.1〜10重量
部、好ましくは約0.1〜2重量部の割合で用いられる。ま
た、受酸剤としては、各種の2価金属の酸化物または水
酸化物が、フッ素ゴム100重量部当り約1〜20重量部、好
ましくは約3〜15重量部の割合で用いられる。
【0010】また、接着促進剤としてのポリフルオロア
ルキル-N-置換スルホンアミドは、フッ素ゴム100重量部
当り約0.05〜1重量部、好ましくは約0.05〜0.5重量部の
割合で用いられる。これ以下の使用割合では、本発明の
目的とする接着強度が金属などとの間に得られず、一方
これ以上の割合で用いられると、伸びの値の低下が大き
くなって好ましくない。
ルキル-N-置換スルホンアミドは、フッ素ゴム100重量部
当り約0.05〜1重量部、好ましくは約0.05〜0.5重量部の
割合で用いられる。これ以下の使用割合では、本発明の
目的とする接着強度が金属などとの間に得られず、一方
これ以上の割合で用いられると、伸びの値の低下が大き
くなって好ましくない。
【0011】組成物の調製は、充填剤または補強剤とし
てのカーボンブラック、シリカ、グラファイト、クレ
ー、タルク、けいそう土、硫酸バリウム、酸化チタン等
の少なくとも一種および他の必要な配合剤を適宜添加
し、ミキシングロール等の一般的な混練手段によって混
練することによって行われる。この際、ビスフェノール
AF等の架橋剤の添加は、後の方の時点で行われることが
好ましい。調製された組成物の加硫は、フッ素ゴム組成
物を金属、好ましくはプライマー処理された金属などに
接合させた後、一般にプレス加硫(一次加硫)およびオー
ブン加硫(二次加硫)によって行われるが、射出成形も可
能である。
てのカーボンブラック、シリカ、グラファイト、クレ
ー、タルク、けいそう土、硫酸バリウム、酸化チタン等
の少なくとも一種および他の必要な配合剤を適宜添加
し、ミキシングロール等の一般的な混練手段によって混
練することによって行われる。この際、ビスフェノール
AF等の架橋剤の添加は、後の方の時点で行われることが
好ましい。調製された組成物の加硫は、フッ素ゴム組成
物を金属、好ましくはプライマー処理された金属などに
接合させた後、一般にプレス加硫(一次加硫)およびオー
ブン加硫(二次加硫)によって行われるが、射出成形も可
能である。
【0012】
【発明の効果】フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロ
ペン系フッ素ゴムに、N-置換基がフェニル基、ベンジル
基またはフェネチル基であるポリフルオロアルキル-N-
置換スルホンアミドを接着促進剤として添加すると、フ
ッ化ビニリデン-テトラフルオロエチレン-炭化水素オレ
フィン3元共重合体エラストマーガムにポリフルオロア
ルキル-N-アルキルスルホンアミドを添加した場合と比
較して、同一添加割合での加硫接着性にすぐれており、
そのためより少量での添加が可能となるため、伸びの低
下を有効に改善することができるという効果が奏せられ
る。
ペン系フッ素ゴムに、N-置換基がフェニル基、ベンジル
基またはフェネチル基であるポリフルオロアルキル-N-
置換スルホンアミドを接着促進剤として添加すると、フ
ッ化ビニリデン-テトラフルオロエチレン-炭化水素オレ
フィン3元共重合体エラストマーガムにポリフルオロア
ルキル-N-アルキルスルホンアミドを添加した場合と比
較して、同一添加割合での加硫接着性にすぐれており、
そのためより少量での添加が可能となるため、伸びの低
下を有効に改善することができるという効果が奏せられ
る。
【0013】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0014】実施例1〜3 フッ素ゴムA 100重量部 フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロペン (モル比78:22)共重合体 MTカーボンブラック 20 〃 酸化鉛 15 〃 4,4´-メチレンビス(シクロヘキシルアミン)カーバメート 2 〃 パーフルオロオクチル-N-フェニルスルホンアミド 0.1 〃 (実施例1) パーフルオロオクチル-N-ベンジルスルホンアミド 0.1 〃 (実施例2) パーフルオロオクチル-N-フェネチルスルホンアミド 0.1 〃 (実施例3) 以上の各配合成分を8インチミキシングロールで混練
し、混練物について180℃、5分間のプレス加硫および23
0℃、22時間のオーブン加硫を行った。
し、混練物について180℃、5分間のプレス加硫および23
0℃、22時間のオーブン加硫を行った。
【0015】得られた加硫物について、次の各項目の測
定を行った。 加硫物性:JIS K-6301準拠 圧縮永久歪:P-24 Oリングを200℃、70時間、25%圧縮 また、次のような方法により、金属接着性を測定した。 金属接着性:市販接着剤(日本ユニカー製品AP-133)の20
重量%メタノール溶液よりなるプライマーを、リン酸塩
被膜処理した軟鋼板上に塗布し、室温に30分間放置して
風乾させた後、150℃で10分間の焼付処理を行い、そこ
に前記混練物を付着させ、180℃で5分間の加圧加硫を行
った。この金属-フッ素ゴム接着物のゴム部をペンチで
掴んで剥離させ、金属面上に残ったゴムの面積率を求
め、金属接着性の目安とした。
定を行った。 加硫物性:JIS K-6301準拠 圧縮永久歪:P-24 Oリングを200℃、70時間、25%圧縮 また、次のような方法により、金属接着性を測定した。 金属接着性:市販接着剤(日本ユニカー製品AP-133)の20
重量%メタノール溶液よりなるプライマーを、リン酸塩
被膜処理した軟鋼板上に塗布し、室温に30分間放置して
風乾させた後、150℃で10分間の焼付処理を行い、そこ
に前記混練物を付着させ、180℃で5分間の加圧加硫を行
った。この金属-フッ素ゴム接着物のゴム部をペンチで
掴んで剥離させ、金属面上に残ったゴムの面積率を求
め、金属接着性の目安とした。
【0016】実施例4〜6 フッ素ゴムA 100重量部 MTカーボンブラック 25 〃 水酸化カルシウム 5 〃 酸化マグネシウム 3 〃 ビスフェノールAF 2 〃 ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド 0.4〃 パーフルオロオクチル-N-フェニルスルホンアミド 0.1 〃 (実施例4) パーフルオロオクチル-N-ベンジルスルホンアミド 0.1 〃 (実施例5) パーフルオロオクチル-N-フェネチルスルホンアミド 0.1 〃 (実施例6) 以上の各配合成分を用いて、実施例1〜3と同様に混
練、加硫および測定が行われた。
練、加硫および測定が行われた。
【0017】実施例7〜9 フッ素ゴムB 100重量部 フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロペン -テトラフルオロエチレン(モル比68:16:16)3元共重合体 MTカーボンブラック 20 〃 酸化鉛 5 〃 トリアリルイソシアヌレート(日本化成製品TAIC M-60) 5 〃 有機過酸化物(日本油脂製品パーヘキサ25B-40) 2 〃 パーフルオロオクチル-N-フェニルスルホンアミド 0.1 〃 (実施例7) パーフルオロオクチル-N-ベンジルスルホンアミド 0.1 〃 (実施例8) パーフルオロオクチル-N-フェネチルスルホンアミド 0.1 〃 (実施例9) 以上の各配合成分を用いて、実施例1〜3と同様に混
練、加硫および測定が行われた。
練、加硫および測定が行われた。
【0018】以上の各実施例における測定結果は、次の
表1に示される。 表1 実 施 例 測定項目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 硬 さ (JIS A) 70 71 71 69 69 70 75 74 75 100%モジュラス(MPa) 4.1 4.0 4.0 5.2 5.3 5.2 6.6 6.3 6.4 引張強さ (MPa) 17.5 17.1 17.3 15.2 14.9 14.8 21.2 20.8 20.5 伸 び (%) 270 270 260 230 220 230 200 190 190 圧縮永久歪 (%) 51 52 52 19 20 20 32 33 32 ゴム残り面積 (%) 100 100 100 100 100 100 100 100 100
表1に示される。 表1 実 施 例 測定項目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 硬 さ (JIS A) 70 71 71 69 69 70 75 74 75 100%モジュラス(MPa) 4.1 4.0 4.0 5.2 5.3 5.2 6.6 6.3 6.4 引張強さ (MPa) 17.5 17.1 17.3 15.2 14.9 14.8 21.2 20.8 20.5 伸 び (%) 270 270 260 230 220 230 200 190 190 圧縮永久歪 (%) 51 52 52 19 20 20 32 33 32 ゴム残り面積 (%) 100 100 100 100 100 100 100 100 100
【0019】比較例1〜3 実施例1、4または7において、パーフルオロオクチル
-N-フェニルスルホンアミドを用いなかった。測定結果
は、次の表2に示される。 表2 測定項目 比較例1 比較例2 比較例3 硬 さ (JIS A) 70 69 74 100%モジュラス(MPa) 3.6 4.9 6.3 引張強さ (MPa) 16.2 14.1 20.3 伸 び (%) 280 230 220 圧縮永久歪 (%) 50 19 31 ゴム残り面積 (%) 60 70 50
-N-フェニルスルホンアミドを用いなかった。測定結果
は、次の表2に示される。 表2 測定項目 比較例1 比較例2 比較例3 硬 さ (JIS A) 70 69 74 100%モジュラス(MPa) 3.6 4.9 6.3 引張強さ (MPa) 16.2 14.1 20.3 伸 び (%) 280 230 220 圧縮永久歪 (%) 50 19 31 ゴム残り面積 (%) 60 70 50
【0020】実施例10〜12 実施例4において、パーフルオロオクチル-N-フェニル
スルホンアミドの配合量が、0.05重量部(実施例10)、0.
3重量部(実施例11)または0.5重量部(実施例12)に変更さ
れた。測定結果は、0.1重量部用いられた実施例4と共
に、次の表3に示される。 表3 測定項目 実施例10 実施例4 実施例11 実施例12 硬 さ (JIS A) 69 69 70 70 100%モジュラス(MPa) 5.0 5.2 5.7 6.3 引張強さ (MPa) 14.5 15.2 16.3 16.4 伸 び (%) 230 230 220 200 圧縮永久歪 (%) 19 19 20 20 ゴム残り面積 (%) 90 100 100 100
スルホンアミドの配合量が、0.05重量部(実施例10)、0.
3重量部(実施例11)または0.5重量部(実施例12)に変更さ
れた。測定結果は、0.1重量部用いられた実施例4と共
に、次の表3に示される。 表3 測定項目 実施例10 実施例4 実施例11 実施例12 硬 さ (JIS A) 69 69 70 70 100%モジュラス(MPa) 5.0 5.2 5.7 6.3 引張強さ (MPa) 14.5 15.2 16.3 16.4 伸 び (%) 230 230 220 200 圧縮永久歪 (%) 19 19 20 20 ゴム残り面積 (%) 90 100 100 100
【0021】比較例4〜7 実施例10、実施例4、実施例11または実施例12におい
て、パーフルオロオクチル-N-フェニルスルホンアミド
の代わりに、それぞれ同量のパーフルオロオクチル-N-
メチルスルホンアミドが用いられた。測定結果は、次の
表4に示される。 表4 測定項目 比較例4 比較例5 比較例6 比較例7 硬 さ (JIS A) 69 70 70 71 100%モジュラス(MPa) 5.2 5.4 5.8 6.5 引張強さ (MPa) 14.9 15.3 16.5 16.7 伸 び (%) 200 200 180 170 圧縮永久歪 (%) 19 20 20 20 ゴム残り面積 (%) 70 80 100 100
て、パーフルオロオクチル-N-フェニルスルホンアミド
の代わりに、それぞれ同量のパーフルオロオクチル-N-
メチルスルホンアミドが用いられた。測定結果は、次の
表4に示される。 表4 測定項目 比較例4 比較例5 比較例6 比較例7 硬 さ (JIS A) 69 70 70 71 100%モジュラス(MPa) 5.2 5.4 5.8 6.5 引張強さ (MPa) 14.9 15.3 16.5 16.7 伸 び (%) 200 200 180 170 圧縮永久歪 (%) 19 20 20 20 ゴム残り面積 (%) 70 80 100 100
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 前者はアミン加硫およびポリオール加硫
が可能であり、また後者は共架橋剤存在下でのパーオキ
サイド加硫が可能であり、これらの加硫法はいずれも公
知であり、用いられた加硫法に応じた架橋剤がそれぞれ
用いられる。即ち、アミン加硫の架橋剤としては、4,
4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)カーバメ
ート、ヘキサメチレンジアミンカーバメート、N,N’
−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサンジアミンなどが
用いられ、ポリオール加硫の架橋剤としては、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノ
ールA]、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)パ
ーフルオロプロパン[ビスフェノールAF]、ヒドロキ
ノン、カテコール、レゾルシン、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタ
ン、4,4’一ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタンなどのポリ
ヒドロキシ芳香族化合物あるいはそれらのアルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩が用いられ、これらの架橋
剤はフッ素ゴム100重量部当り約0.5〜10重量
部、好ましくは約1〜5重量部の割合で用いられる。ま
た、パーオキサイド加硫の共架橋剤および有機過酸化物
としては、一般に用いられている任意のものを用いるこ
とができる。共架橋剤は、フッ素ゴム100重量部当り
約0.5〜10重量部、好ましくは約0.5〜6重量部
の割合で、また有機過化物は、フッ素ゴム100重量部
当り約0.1〜5重量部、好ましくは約0.5〜3重量
部の割合で、それぞれ用いられる。
が可能であり、また後者は共架橋剤存在下でのパーオキ
サイド加硫が可能であり、これらの加硫法はいずれも公
知であり、用いられた加硫法に応じた架橋剤がそれぞれ
用いられる。即ち、アミン加硫の架橋剤としては、4,
4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)カーバメ
ート、ヘキサメチレンジアミンカーバメート、N,N’
−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサンジアミンなどが
用いられ、ポリオール加硫の架橋剤としては、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノ
ールA]、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)パ
ーフルオロプロパン[ビスフェノールAF]、ヒドロキ
ノン、カテコール、レゾルシン、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタ
ン、4,4’一ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタンなどのポリ
ヒドロキシ芳香族化合物あるいはそれらのアルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩が用いられ、これらの架橋
剤はフッ素ゴム100重量部当り約0.5〜10重量
部、好ましくは約1〜5重量部の割合で用いられる。ま
た、パーオキサイド加硫の共架橋剤および有機過酸化物
としては、一般に用いられている任意のものを用いるこ
とができる。共架橋剤は、フッ素ゴム100重量部当り
約0.5〜10重量部、好ましくは約0.5〜6重量部
の割合で、また有機過化物は、フッ素ゴム100重量部
当り約0.1〜5重量部、好ましくは約0.5〜3重量
部の割合で、それぞれ用いられる。
Claims (2)
- 【請求項1】 フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロ
ペン共重合体またはフッ化ビニリデン-ヘキサフルオロ
プロペン-テトラフルオロエチレン3元共重合体よりなる
フッ素ゴムおよび一般式RfSO2NHR(ここで、Rfは炭素数4
〜12のポリフルオロアルキル基であり、Rはフェニル
基、ベンジル基またはフェネチル基である)で表わされ
るポリフルオロアルキル-N-置換スルホンアミドを含有
してなるフッ素ゴム組成物。 - 【請求項2】 金属との加硫接着に用いられる請求項1
記載のフッ素ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14852794A JP3440555B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | フッ素ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14852794A JP3440555B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | フッ素ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07331009A true JPH07331009A (ja) | 1995-12-19 |
JP3440555B2 JP3440555B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=15454781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14852794A Expired - Fee Related JP3440555B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | フッ素ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3440555B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112322229A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-02-05 | 中国航发北京航空材料研究院 | 一种室温硫化氟橡胶密封剂 |
-
1994
- 1994-06-07 JP JP14852794A patent/JP3440555B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112322229A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-02-05 | 中国航发北京航空材料研究院 | 一种室温硫化氟橡胶密封剂 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3440555B2 (ja) | 2003-08-25 |
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