JPH0733086A - 流体力エネルギ変換装置と回転エネルギ変換装置とこれらを利用した船舶 - Google Patents

流体力エネルギ変換装置と回転エネルギ変換装置とこれらを利用した船舶

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JPH0733086A
JPH0733086A JP5198899A JP19889993A JPH0733086A JP H0733086 A JPH0733086 A JP H0733086A JP 5198899 A JP5198899 A JP 5198899A JP 19889993 A JP19889993 A JP 19889993A JP H0733086 A JPH0733086 A JP H0733086A
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    • Y02T70/5218Less carbon-intensive fuels, e.g. natural gas, biofuels
    • Y02T70/5236Renewable or hybrid-electric solutions

Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明は、水、空気等の流体力を回転エネル
ギに変換する流体力エネルギ変換装置及び回転エネルギ
を水、空気等の流れのエネルギに変換する回転エネルギ
変換装置に係わり、特にボート等の船舶に応用すること
により、風力を動力とした推進力を得ることができ、更
に、簡便に推進方向を変化させることのできる船舶を提
供することを目的とする。 [構成] 本発明は、複数の流体受け部材が流体力を受
け、回動部材が流体受け部材を回動自在に軸支し、共通
中心部材が、複数の流体受け部材と減速手段を介して共
通に連結する様になっている。そして減速手段は、流体
受け部材の回転数が、共通中心部材の回転数の1/2と
なる様になっており、流体力を流体受け部材で受けるこ
とにより回動部材が回動し、更に流体受け部材も回動さ
せることにより回動中心軸から回転エネルギを取り出す
ことができる。また出力と入力を反対にすることによ
り、回転エネルギ変換装置にすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水、空気等の流体力を回
転エネルギに変換する流体力エネルギ変換装置及び回転
エネルギを水、空気等の流れのエネルギに変換する回転
エネルギ変換装置に係わり、特にボート等の船舶に応用
することにより、風力を動力とした推進力を得ることが
でき、更に、簡便にボート等の推進方向を変化させるこ
とのできることができるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギ化が図られており、化
石燃料に代わる太陽電池や、風力エネルギ、潮汐を利用
した発電等が行われている。特に風力エネルギを利用し
たものでは、巨大な風車を利用したものや、船舶等で
は、帆を使用した帆船、ボート、ヨット等が存在してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の風力エネルギを使用したものは、巨大な風車やファン
が使用されていたが、風の流れに対する角度が一定であ
るため、エネルギの変換効率が低いという問題点があっ
た。
【0004】また、水、空気等の流体力を回転エネルギ
に変換するエネルギ変換装置と、回転エネルギを水、空
気等の流れのエネルギに変換するエネルギ変換装置とを
同様な機構で構成し、安価に提供することのできるエネ
ルギ変換装置は見当たらない。
【0005】更に風力のエネルギを推進力とするボー
ト、帆船等は、その操舵作業が極めて困難であり、初心
者が容易に楽しむことができないという問題点があっ
た。
【0006】従って、風等の流体に対する角度を最適に
変化させることができ、エネルギの変換効率が高いエネ
ルギ変換装置の出現が強く望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、水、空気等の流体力を回転エネルギ
に変換するための流体力エネルギ変換装置であって、こ
の流体力を受けるための複数の流体受け部材と、この流
体受け部材を回動自在に軸支するための軸受け穴が形成
された回動部材と、この回動部材に連結された回動中心
軸と、前記複数の流体受け部材と減速手段を介して共通
に連結される共通中心部材とから構成されており、前記
減速手段は、前記流体受け部材の回転数が、前記共通中
心部材の回転数の1/2となる様に構成されており、前
記流体力を前記流体受け部材で受けることにより回動部
材を回動させると共に、前記複数の流体受け部材をも回
動させることにより、前記回動中心軸から回転エネルギ
を取得可能に構成されている。
【0008】また本発明は、水、空気等の流体力を回転
エネルギに変換するための流体力エネルギ変換装置であ
って、この流体力を受けるための複数の流体受け部材
と、この流体受け部材を回動自在に軸支するための軸受
け穴が形成された回動部材と、この回動部材に連結され
た回動中心軸と、前記複数の流体受け部材に、それぞれ
形成された第1の歯車と、これらの第1の歯車と第2の
歯車を介して共通に噛合される第3の歯車とから構成さ
れており、第1の歯車の歯数は、第3の歯車の歯数の2
倍となっており、前記流体力を前記流体受け部材で受け
ることにより回動部材を回動させると共に、前記複数の
流体受け部材をも回動させることにより、前記回動中心
軸から回転エネルギを取得可能に構成されている。
【0009】そして本発明の回転エネルギ変換装置は、
回転エネルギを水、空気等の流体の流れのエネルギに変
換するための回転エネルギ変換装置であって、回転エネ
ルギが供給される回動中心軸と、この回動中心軸に連結
された回動部材と、この回動部材に複数形成された軸受
け穴に軸支され、回動自在に取り付けられた複数の流体
駆動部材と、この複数の流体駆動部材と減速手段を介し
て共通に連結される共通中心部材とから構成されてお
り、前記減速手段は、前記流体駆動部材の回転数が、前
記共通中心部材の回転数の1/2となる様に構成されて
おり、前記回転エネルギにより回動部材を回動させ、流
体駆動部材により水、空気等の流体の流れを生じさせる
と共に、前記複数の流体駆動部材をも回動させることに
より、水、空気等の流体の流れを生じさせることを特徴
としている。
【0010】更に本発明の回転エネルギ変換装置は、回
転エネルギを水、空気等の流体の流れのエネルギに変換
するための回転エネルギ変換装置であって、回転エネル
ギが供給される回動中心軸と、この回動中心軸に連結さ
れた回動部材と、この回動部材に複数形成された軸受け
穴に軸支され、回動自在に取り付けられた複数の流体駆
動部材と、この複数の流体駆動部材に、それぞれ形成さ
れた第1の歯車と、これらの第1の歯車と第2の歯車を
介して共通に噛合される第3の歯車とから構成されてお
り、第1の歯車の歯数は、第3の歯車の歯数の2倍とな
っており、前記回転エネルギにより回動部材を回動さ
せ、流体駆動部材により水、空気等の流体の流れを生じ
させると共に、前記複数の流体駆動部材をも回動させる
ことにより、水、空気等の流体の流れを生じさせること
を特徴としている。
【0011】また本発明の船舶は、船舶本体に設けら
れ、風力を回転エネルギに変換するための風力エネルギ
変換装置と、この風力エネルギ変換装置で得られた回転
エネルギを、前記船舶本体の推進力に変換するための回
転エネルギ変換装置とから構成されており、前記風力エ
ネルギ変換装置は、風を受けるための複数の風受け部材
と、この風受け部材を回動自在に軸支するための第1の
軸受け穴が形成された第1の回動部材と、この第1の回
動部材に連結された回動中心軸と、前記複数の風受け部
材に、それぞれ形成された第1の歯車と、これらの第1
の歯車と第2の歯車を介して共通に噛合される第3の歯
車とから構成されており、第1の歯車の歯数は、第3の
歯車の歯数の2倍となっており、前記風を前記風受け部
材で受けることにより第1の回動部材を回動させると共
に、前記複数の風受け部材をも回動させることにより、
前記回動中心軸を回動させる様になっており、回転エネ
ルギ変換装置は、前記回動中心軸に連結された第2の回
動部材と、この第2の回動部材に複数形成された第2の
軸受け穴に軸支され、回動自在に取り付けられた複数の
流体駆動部材と、この複数の流体駆動部材に、それぞれ
形成された第4の歯車と、これらの第4の歯車と第5の
歯車を介して共通に噛合される第6の歯車とから構成さ
れており、第4の歯車の歯数は、第6の歯車の歯数の2
倍となっており、前記風力エネルギ変換装置からの回転
エネルギにより第2の回動部材を回動させ、流体駆動部
材により水、海水等の流体の流れを生じさせると共に、
前記複数の流体駆動部材をも回動させることにより、
水、海水等の流れによる推進力を生じさせ、前記第6の
歯車の位置を変化させることにより、前記推進力の方向
を変化可能に構成されている。
【0012】
【作用】以上の様に構成された本発明は、複数の流体受
け部材が流体力を受け、軸受け穴が形成された回動部材
が、流体受け部材を回動自在に軸支し、回動中心軸を回
動部材に連結し、共通中心部材が、複数の流体受け部材
と減速手段を介して共通に連結する様になっている。そ
して減速手段は、流体受け部材の回転数が、共通中心部
材の回転数の1/2となる様になっており、回動部材
が、流体力を流体受け部材で受けることにより回動し、
更に複数の流体受け部材も回動させて、回動中心軸から
回転エネルギを取り出すことができる。
【0013】また本発明は、第1の歯車を複数の流体受
け部材にそれぞれ形成し、第3の歯車を第1の歯車と第
2の歯車を介して共通に噛合しており、第1の歯車の歯
数は、第3の歯車の歯数の2倍となる様にするすること
もできる。
【0014】そして本発明の回転エネルギ変換装置は、
回動中心軸に回転エネルギを供給し、回動部材に回動中
心軸を連結し、複数の流体駆動部材が、回動部材に複数
形成された軸受け穴に軸支されて回動自在となってお
り、共通中心部材が、複数の流体駆動部材と減速手段を
介して共通に連結されている。減速手段は、流体駆動部
材の回転数が、共通中心部材の回転数の1/2となる様
になっており、回転エネルギにより回動部材が回動し、
更に流体駆動部材により水、空気等の流体の流れを生じ
させ、複数の流体駆動部材も回動させることにより、
水、空気等の流体の流れを生じさせる様になっている。
【0015】更に本発明の回転エネルギ変換装置は、第
1の歯車を複数の流体駆動部材にそれぞれ形成し、第3
の歯車を第1の歯車と第2の歯車を介して共通に噛合し
ており、第1の歯車の歯数は、第3の歯車の歯数の2倍
となる様にするすることもできる。
【0016】また本発明の船舶は複数の風受け部材が風
を受け、第1の軸受け穴が形成された第1の回動部材
が、風受け部材を回動自在に軸支し、回動中心軸を第1
の回動部材に連結し、第1の歯車を複数の風受け部材に
それぞれ形成し、第3の歯車を第1の歯車と第2の歯車
を介して共通に噛合しており、第1の歯車の歯数は、第
3の歯車の歯数の2倍となる様になっている。そして第
1の回動部材が、風を風受け部材で受けることにより回
動し、更に複数の風受け部材も回動させ、回動中心軸を
回動させる様になっている。また第2の回動部材を回動
中心軸に連結し、複数の流体駆動部材が、第2の回動部
材に複数形成された第2の軸受け穴に軸支されて回動自
在となっており、第4の歯車を複数の流体駆動部材にそ
れぞれ形成し、第6の歯車を第4の歯車と第5の歯車を
介して共通に噛合しており、第4の歯車の歯数は、第6
の歯車の歯数の2倍となる様になっている。そして回転
エネルギにより第2の回動部材を回動させ、流体駆動部
材により水、海水等の流体の流れを生じさせ、更に複数
の流体駆動部材をも回動させることにより、水、海水等
の流れによる推進力を生じさせ、第6の歯車の位置を変
化させることにより、推進力の方向を変化させることが
できる。
【0017】
【実施例】
【0018】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0019】本実施例は、本発明の流体力エネルギ変換
装置と回転エネルギ変換装置とを船舶に応用したもので
ある。即ち流体力エネルギ変換装置は、風力を回転エネ
ルギに変換するための風力エネルギ変換装置100とな
っており、回転エネルギ変換装置は、風力エネルギ変換
装置100で得られた回転エネルギを、船舶本体の推進
力に変換するための回転エネルギ変換装置200となっ
ている。
【0020】本実施例は船舶本体に、風力エネルギ変換
装置100と回転エネルギ変換装置200を搭載するこ
とにより、風力を回転エネルギに変換し、更に、回転エ
ネルギを船舶の推進力にするものである。船舶は、ボー
ト、ヨット等の何れの船舶であってもよく、通常のボー
ト等のみならず2個以上の浮体を連結した構成のもので
もよい。
【0021】風力エネルギ変換装置100は、風を受け
るための複数の風受け部材10、10・・・・と、風受
け部材10、10・・・を軸支するための第1の回動部
材20と、この第1の回動部材20に形成され、風受け
部材10、10・・・・を回動自在に軸支するための複
数の第1の軸受け穴21、21・・・・と、第1の回動
部材20に連結された回動中心軸30と、風受け部材1
0、10・・・・にそれぞれ形成された第1の歯車4
0、40・・・と、この第1の歯車40、40・・・に
噛合される第2の歯車50、50・・・・・と、この第
2の歯車50、50・・・・・に噛合される第3の歯車
60とから構成されている。
【0022】風受け部材10、10・・・は風を受ける
ための部材であり、流体受け部材に該当するものであ
る。本実施例の風受け部材10、10・・・は、合成樹
脂等の高分子材料から形成された平板部材から構成され
ており、風受け部材10、10・・・の下部には、起立
角度を調整するための適宜の角度調整手段11、11が
形成されている。
【0023】第1の回動部材20の外周部には、中心か
ら等距離の円上に複数の第1の軸受け穴21、21・・
・・が、等間隔に形成されている。複数の第1の軸受け
穴21、21・・・・は、風受け部材10、10・・・
・を回動自在に軸支すると共に、風により風受け部材1
0、10・・・が駆動されると、第1の回動部材20が
回動させるためのものである。第1の回動部材20の中
心部には、回動中心軸30が連結されており、第1の回
動部材20の回動力を回転エネルギ変換装置200に伝
達するためのものである。
【0024】風受け部材10、10・・・・の下端部に
は、第1の歯車40、40・・・が形成されており、第
1の歯車40、40・・・は、第2の歯車50、50・
・・を介して、第3の歯車60に共通に噛合されてい
る。即ち、中心部に一つの第3の歯車60が配置されて
おり、その衛星上に第2の歯車50、50・・・・が配
置され、この第2の歯車50、50・・・・には、第1
の歯車40、40・・・が噛合されている。なお第3の
歯車60の中心部には、貫通穴61が形成されており、
回動中心軸30が挿通されている。なお第3の歯車60
は共通中心部材に該当するものである。
【0025】本実施例では第1の歯車40、40・・・
の歯数は、第3の歯車60の歯数の2倍となっている。
即ち第1の歯車40、40・・・の回転数は、第3の歯
車60の回転数の半分に相当する様に構成されている。
また第2の歯車50、50・・・・は、第1の歯車4
0、40・・・と第3の歯車60との回転方向を同一に
するためのものである。なお、第1の歯車40、40・
・・と第2の歯車50、50・・・・と第3の歯車60
とが、減速手段に該当するものである。
【0026】そして本実施例では図2に示す様に、風受
け部材10、10・・・が4個、第1の歯車40、40
・・・が4個、第2の歯車50、50・・・・が4個と
なっている。従って、風受け部材10、10・・・及び
第1の歯車40、40・・・は、中心部から90度の角
度毎に配置されている。なお、風受け部材10、10・
・・等の数は4個に限定されるものではなく、適宜の数
を採用することができる。
【0027】以上の様に構成された風力エネルギ変換装
置100の作用を図2に基づいて説明する。
【0028】図2に示す様に、位置Aに配置された風受
け部材10を風の方向に対して直交する位置に配置す
る。この結果第1の回動部材20は、反時計回りに回転
することになる。そして位置Cでは、風受け部材10の
移動方向と風の方向が、対向する位置となっている。こ
のため最も風の抵抗が低くなる様に、位置Cに配置され
た風受け部材10を風の方向に対して平行になる様な位
置に配置する。更に位置Bに配置された風受け部材10
は、45度傾いた位置に設定されており、同様に位置D
に配置された風受け部材10も、45度傾いた位置に設
定する。
【0029】ここで、風受け部材10に取り付けられた
第1の歯車40、40・・・は、第2の歯車50、50
・・・を介して第3の歯車60に共通に噛合しているこ
と、及び第1の歯車40、40・・・の歯数は、第3の
歯車60の歯数の2倍となっていることに注目する。即
ち、第1の回動部材20が回動すると、この第1の回動
部材20の回動に伴い、第1の歯車40、40・・・に
取り付けられた風受け部材10も回動する。この際、第
1の歯車40、40・・・の歯数は、第3の歯車60の
歯数の2倍となっているので、第1の回動部材20が1
80度回動すると、風受け部材10は90度回動するこ
とになる。従って、図2で設定した風受け部材10の配
置方向は、第1の回動部材20の回動の如何にかかわら
ず、一定となる。
【0030】なお第1の回動部材20の回動に伴い、風
受け部材10自体が回動する様子を示したのが図3であ
る。
【0031】この結果、風を風受け部材10、10・・
・で受けることにより、最も効率的に第1の回動部材2
0を回動させることができる。そして回転エネルギに変
換された駆動力は、回動中心軸30により回転エネルギ
変換装置200に伝達される。なお第3の歯車60は、
風の方向に合わせて回動移動して位置決めすることがで
きる。
【0032】次に回転エネルギ変換装置200の構成を
図1に基づいて説明する。回転エネルギ変換装置200
は、回動中心軸30に連結された第2の回動部材220
と、第2の回動部材220に複数形成された第2の軸受
け穴221、221・・・と、この第2の軸受け穴22
1、221・・・に軸支され、回動自在に取り付けられ
た複数の流体駆動部材210、210・・・と、この複
数の流体駆動部材210、210・・・にそれぞれ形成
された第4の歯車240、240・・・と、この第4の
歯車240、240・・・に噛合される第5の歯車25
0、250・・・・・と、この第5の歯車250、25
0・・・・・に噛合される第6の歯車260とから構成
されている。
【0033】流体駆動部材210、210・・・は、流
体駆動部材210、210・・・を回動させることによ
り、水又は海水等の流体に対して一方向の流れを生じさ
せるためのものである。構造的には角度調整手段11、
11を除き、風力エネルギ変換装置100と同様である
から説明を省略する。
【0034】第4の歯車240、240・・・は、風力
エネルギ変換装置100の第1の歯車40と対応するも
のであり、第5の歯車250、250・・・・・は、風
力エネルギ変換装置100の第2の歯車50と対応する
ものであり、第6の歯車260は、風力エネルギ変換装
置100の第3の歯車60と対応するものである。
【0035】以上の様に構成された回転エネルギ変換装
置200は、風力エネルギ変換装置100の入力と出力
とを入れ換えたものに相当する。即ち、回動中心軸30
に回転エネルギを供給することにより、流体駆動部材2
10、210・・・が一方向の水又は海水の流れを生じ
させるものである。この水又は海水の流れは、風力エネ
ルギ変換装置100と同様に、最も効率がよい様に、水
等に対する流体駆動部材210、210・・・の設定位
置方向が維持されるため、好効率で推進力を得ることが
できる。
【0036】なお回転エネルギ変換装置200の基本的
構成、原理及び作用は、風力エネルギ変換装置100と
同様であるから説明を省略する。
【0037】以上の様に構成された風力エネルギ変換装
置100と回転エネルギ変換装置200とを搭載した本
船舶は、風の方向に向けて第3の歯車60を回動調整す
る。この結果、風のエネルギを最も効率よく風力エネル
ギ変換装置100に取り込むことができる。第3の歯車
60を回動調整は、適宜の手段により手動で行ってもよ
いが、モータ等の動力により駆動する構成にすることも
できる。
【0038】そして図2に示す方向に風が吹いている場
合には、第1の回動部材20は反時計回りに回転するの
で、回動中心軸30を介して第2の回動部材220も同
様に反時計回りに回転する。この結果図4に示す様に、
流体駆動部材210、210・・・も反時計回りに回転
して、水、海水等の流れを生成する。この流れは船舶に
対して推進力となり、船舶は、水、海水等の流れと反対
方向に進む。
【0039】また回転エネルギ変換装置200により発
生させることのできる水、海水等の流れの方向は、第6
の歯車260の位置を回動移動させることにより、変化
させることができる。従って第6の歯車260を回動移
動して調整することにより、推進力の方向を変化させる
ことができ、これにより船舶の進む方向を自由に選択す
ることが可能となる。
【0040】ここで、船舶の操縦を図5に基づいて説明
する。
【0041】図5(a)は、風が前方から吹いていて、
船舶を左方向に進行させる場合である。この場合には第
3の歯車60を風が吹いてくる前方に位置決めして、風
力を最大限、風力エネルギ変換装置100に導入する。
更に第6の歯車260を船の進行方向である左方向に位
置決めする。この結果、水又は海水の流れが右方向とな
り、この推進力により船舶は左に進む様になる。
【0042】図5(b)は、風が右方から吹いていて、
船舶を前方向に進行させる場合である。この場合には第
3の歯車60を風が吹いてくる右方に位置決めして、風
力を最大限、風力エネルギ変換装置100に導入する。
更に第6の歯車260を船の進行方向である前方方向に
位置決めする。この結果、水又は海水の流れが後方とな
り、この推進力により船舶は前方に進む様になる。
【0043】図5(c)は、風が後方から吹いていて、
船舶を右方向に進行させる場合である。この場合には第
3の歯車60を風が吹いてくる後方に位置決めして、風
力を最大限、風力エネルギ変換装置100に導入する。
更に第6の歯車260を船の進行方向である右方向に位
置決めする。この結果、水又は海水の流れが左方向とな
り、この推進力により船舶は左方向に進む様になる。
【0044】図5(d)は、風が後方から吹いていて、
船舶を後方に進行させる場合である。この場合には第3
の歯車60を風が吹いてくる後方に位置決めして、風力
を最大限、風力エネルギ変換装置100に導入する。更
に第6の歯車260を船の進行方向である後方に位置決
めする。この結果、水又は海水の流れが前方となり、こ
の推進力により船舶は後方に進む様になる。この図5
(d)に示す様に、風の方向に向かって進むことも容易
に行うことができる。
【0045】以上の様に説明した図5は、風の方向と船
舶の移動方向を基本的に説明したものであり、第3の歯
車60と第6の歯車260とを制御することにより、船
舶を自由に操ることができる。
【0046】以上の様に構成された本実施例は、船舶に
予め、風力エネルギ変換装置100と回転エネルギ変換
装置200とを取り付けてもよいが、通常のボート等の
船舶の船外機関として、取り付けることも可能である。
【0047】なお本実施例は、流体力エネルギ変換装置
を風力エネルギ変換装置100に応用したものである
が、流体は空気に限らず、水、油等の液体でもよく、水
力発電等にも応用することができる。また回転エネルギ
変換装置200は、船舶の推進力を得るものに応用して
いるが、液体の流れを生成するものだけでなく、空気の
流れを生成することができる。例えば空気に応用すれ
ば、ファンとして利用することができ、送風方向を自由
に変えることが可能となる。
【0048】また本実施例の減速手段は、第1の歯車4
0、40・・・と第2の歯車50、50・・・・と第3
の歯車60とにより構成されているが、タイミングベル
ト等を使用することもできる。
【0049】
【効果】以上の様に構成された本発明は、流体力を受け
るための複数の流体受け部材と、この流体受け部材を回
動自在に軸支するための軸受け穴が形成された回動部材
と、この回動部材に連結された回動中心軸と、前記複数
の流体受け部材と減速手段を介して共通に連結される共
通中心部材とから構成されており、前記減速手段は、前
記流体受け部材の回転数が、前記共通中心部材の回転数
の1/2となる様に構成されており、前記流体力を前記
流体受け部材で受けることにより回動部材を回動させる
と共に、前記複数の流体受け部材をも回動させることに
より、前記回動中心軸から回転エネルギを取得可能に構
成されているので、流体受け部材を最も効率よくエネル
ギ変換が行われる様に、回動させることができ、効率の
よい流体エネルギ変換装置を実現することができるとい
う卓越した効果がある。
【0050】また上記流体エネルギ変換装置の入力と出
力を反対にすれば、回転エネルギを流体の流れに変換す
ることのできる回転エネルギ変換装置にすることができ
るという効果がある。そしてこれらのエネルギ変換装置
を船舶に応用すれば、風力を効率よく推進力にすること
ができるのみならず、簡便に進行方向を制御することが
できるという卓越した効果がある。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】本実施例の原理を説明する図である。
【図3】本実施例の風受け部材10の風に対する角度変
化を説明する図である。
【図4】本実施例の船舶の推進方向を説明する図であ
る。
【図5(a)】本実施例の船舶の推進方向の制御を説明
する図である。
【図5(b)】本実施例の船舶の推進方向の制御を説明
する図である。
【図5(c)】本実施例の船舶の推進方向の制御を説明
する図である。
【図5(d)】本実施例の船舶の推進方向の制御を説明
する図である。 100 風力エネルギ変換装置 10 風受け部材 20 第1の回動部材 30 回動中心軸 40 第1の歯車 50 第2の歯車 60 第3の歯車 200 回転エネルギ変換装置 210 流体駆動部材 220 第2の回動部材 240 第4の歯車 250 第2の歯車 260 第3の歯車

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、空気等の流体力を回転エネルギに変
    換するための流体力エネルギ変換装置であって、この流
    体力を受けるための複数の流体受け部材と、この流体受
    け部材を回動自在に軸支するための軸受け穴が形成され
    た回動部材と、この回動部材に連結された回動中心軸
    と、前記複数の流体受け部材と減速手段を介して共通に
    連結される共通中心部材とから構成されており、前記減
    速手段は、前記流体受け部材の回転数が、前記共通中心
    部材の回転数の1/2となる様に構成されており、前記
    流体力を前記流体受け部材で受けることにより回動部材
    を回動させると共に、前記複数の流体受け部材をも回動
    させることにより、前記回動中心軸から回転エネルギを
    取得可能に構成したことを特徴とする流体力エネルギ変
    換装置。
  2. 【請求項2】 水、空気等の流体力を回転エネルギに変
    換するための流体力エネルギ変換装置であって、この流
    体力を受けるための複数の流体受け部材と、この流体受
    け部材を回動自在に軸支するための軸受け穴が形成され
    た回動部材と、この回動部材に連結された回動中心軸
    と、前記複数の流体受け部材に、それぞれ形成された第
    1の歯車と、これらの第1の歯車と第2の歯車を介して
    共通に噛合される第3の歯車とから構成されており、第
    1の歯車の歯数は、第3の歯車の歯数の2倍となってお
    り、前記流体力を前記流体受け部材で受けることにより
    回動部材を回動させると共に、前記複数の流体受け部材
    をも回動させることにより、前記回動中心軸から回転エ
    ネルギを取得可能に構成したことを特徴とする流体力エ
    ネルギ変換装置。
  3. 【請求項3】 回転エネルギを水、空気等の流体の流れ
    のエネルギに変換するための回転エネルギ変換装置であ
    って、回転エネルギが供給される回動中心軸と、この回
    動中心軸に連結された回動部材と、この回動部材に複数
    形成された軸受け穴に軸支され、回動自在に取り付けら
    れた複数の流体駆動部材と、この複数の流体駆動部材と
    減速手段を介して共通に連結される共通中心部材とから
    構成されており、前記減速手段は、前記流体駆動部材の
    回転数が、前記共通中心部材の回転数の1/2となる様
    に構成されており、前記回転エネルギにより回動部材を
    回動させ、流体駆動部材により水、空気等の流体の流れ
    を生じさせると共に、前記複数の流体駆動部材をも回動
    させることにより、水、空気等の流体の流れを生じさせ
    ることを特徴とする回転エネルギ変換装置。
  4. 【請求項4】 回転エネルギを水、空気等の流体の流れ
    のエネルギに変換するための回転エネルギ変換装置であ
    って、回転エネルギが供給される回動中心軸と、この回
    動中心軸に連結された回動部材と、この回動部材に複数
    形成された軸受け穴に軸支され、回動自在に取り付けら
    れた複数の流体駆動部材と、この複数の流体駆動部材
    に、それぞれ形成された第1の歯車と、これらの第1の
    歯車と第2の歯車を介して共通に噛合される第3の歯車
    とから構成されており、第1の歯車の歯数は、第3の歯
    車の歯数の2倍となっており、前記回転エネルギにより
    回動部材を回動させ、流体駆動部材により水、空気等の
    流体の流れを生じさせると共に、前記複数の流体駆動部
    材をも回動させることにより、水、空気等の流体の流れ
    を生じさせることを特徴とする回転エネルギ変換装置。
  5. 【請求項5】 船舶本体に設けられ、風力を回転エネル
    ギに変換するための風力エネルギ変換装置と、この風力
    エネルギ変換装置で得られた回転エネルギを、前記船舶
    本体の推進力に変換するための回転エネルギ変換装置と
    から構成されており、前記風力エネルギ変換装置は、風
    を受けるための複数の風受け部材と、この風受け部材を
    回動自在に軸支するための第1の軸受け穴が形成された
    第1の回動部材と、この第1の回動部材に連結された回
    動中心軸と、前記複数の風受け部材に、それぞれ形成さ
    れた第1の歯車と、これらの第1の歯車と第2の歯車を
    介して共通に噛合される第3の歯車とから構成されてお
    り、第1の歯車の歯数は、第3の歯車の歯数の2倍とな
    っており、前記風を前記風受け部材で受けることにより
    第1の回動部材を回動させると共に、前記複数の風受け
    部材をも回動させることにより、前記回動中心軸を回動
    させる様になっており、回転エネルギ変換装置は、前記
    回動中心軸に連結された第2の回動部材と、この第2の
    回動部材に複数形成された第2の軸受け穴に軸支され、
    回動自在に取り付けられた複数の流体駆動部材と、この
    複数の流体駆動部材に、それぞれ形成された第4の歯車
    と、これらの第4の歯車と第5の歯車を介して共通に噛
    合される第6の歯車とから構成されており、第4の歯車
    の歯数は、第6の歯車の歯数の2倍となっており、前記
    風力エネルギ変換装置からの回転エネルギにより第2の
    回動部材を回動させ、流体駆動部材により水、海水等の
    流体の流れを生じさせると共に、前記複数の流体駆動部
    材をも回動させることにより、水、海水等の流れによる
    推進力を生じさせ、前記第6の歯車の位置を変化させる
    ことにより、前記推進力の方向を変化可能に構成されて
    いることを特徴とする船舶。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6261138B1 (en) 1999-01-22 2001-07-17 Kaku Imura Wind-driven vessel
WO2004074680A1 (en) * 2003-02-24 2004-09-02 Leighton Evans Improvements relating to power generators
JP4979689B2 (ja) * 2006-03-31 2012-07-18 森永乳業株式会社 インターロイキン産生調節剤、該インターロイキン産生調節剤を含む医薬組成物及び飲食品、並びにその製造方法
JP5706558B1 (ja) * 2014-04-14 2015-04-22 新宅工業株式会社 直線型重量式充填機

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