JPH07330533A - 歯科陶材の色合わせキット、システムおよび方法 - Google Patents

歯科陶材の色合わせキット、システムおよび方法

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JPH07330533A
JPH07330533A JP7139001A JP13900195A JPH07330533A JP H07330533 A JPH07330533 A JP H07330533A JP 7139001 A JP7139001 A JP 7139001A JP 13900195 A JP13900195 A JP 13900195A JP H07330533 A JPH07330533 A JP H07330533A
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JP
Japan
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powder
lightness
porcelain
layer
opacity
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JP7139001A
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Carolyn M Kramer
エム.クラマー キャロリン
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SERAMUKO Inc
Ceramco Inc
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SERAMUKO Inc
Ceramco Inc
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Publication date
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    • A61K6/802Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising ceramics

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】ラベル付き容器の3個の粉末において、第1の
粉末は不透明度の最も低い陶材層に成形された時に明
度、第2の粉末は不透明度のやや高い層に成形された時
に第2の明度、第3の粉末は不透明度の最も高い層に成
形された時に第3の明度を有する。第3の明度と第1の
明度との間の明度差は2.5CIEL*a*b*単位以下であ
る。第1の粉末は不透明度の最も低い陶材層に成形され
た時に第1の色相、第2の粉末は不透明度のやや高い層
に成形された時に第2の色相、第3の粉末は不透明度の
最も高い層に成形された時に第3の色相を有する。好ま
しくは、第1の色相と第2の色相は第3の色相のCIE
サイコメトリック色相角5度以内である。 【効果】整合性のある色相値、クロマ値及び明度値を有
する歯科陶材製品を作成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は歯科陶材系のための色相関キット
とシステムに関する。本発明の歯科陶材色相関系は色合
いガイドにマッチした歯科修復物(restorations)を与
え、本発明の歯科陶材色相関キットとシステムは不透明
から半透明までの歯科陶材から実質的に一定の明度値を
有する歯科修復物を与える。
【0002】米国特許第3360122号明細書におい
て、Ruckert は二重目的容器を開示している。米国特許
第3628248号明細書において、Kroderは人工イン
プラントの製造方法を開示している。米国特許第393
2938号明細書において、Macktaは歯科充填材のため
の顔料パッケージを開示している。米国特許第3956
827号明細書において、Bergenは色識別試験装置と方
法を開示している。米国特許第3986777号明細書
において、Rollは義歯製作に使用するための三刺激値比
色計を開示している。また、米国特許第4096217
号明細書において、Rollは義歯製造に特定の三刺激値比
色計を使用する方法を開示している。米国特許第411
5922号明細書において、Aldermanは歯冠とブリッジ
の色直し系を開示している。米国特許第4132830
号明細書において、Tsaiは貴金属歯科合金および歯科方
法を開示している。米国特許第4201577号明細書
において、Ingersoll 等はセラミック基体合金を開示し
ている。米国特許第4207678号明細書において、
Jeannette は多目的歯科用色合いガイドシステムを開示
している。米国特許第4294349号明細書におい
て、Ibsen 等は陶材義歯類の修復のためのキットを開示
している。米国特許第4386962号明細書におい
て、Walkerはセラミック物品を製造するための組成物と
方法を開示している。米国特許第4427501号明細
書おいて、Rogersは義歯の製造方法を開示している。米
国特許第4481227号明細書において、Tanakaは燒
成可能な陶材歯科修復物を着色するための方法を開示し
ている。米国特許第4617159号明細書において、
Millerは歯科色づけせサンプルの成形法を開示してい
る。米国特許第4626514号明細書において、Wata
nabe等はリン酸カルシウムガラス−セラミックによる審
美的に優れた人工歯科材料を開示している。米国特許第
4650418号明細書において、Blair 等は歯科修復
物の色直し法を開示している。米国特許第468163
3号明細書において、Watanabe等は高強度のリン酸カル
シウムガラスセラミック材料を開示している。米国特許
第4793805号明細書において、Pitre は色づけサ
ンプルの形成装置と方法を開示している。米国特許第4
802850号明細書において、Boonは歯科陶材色合わ
せシステムを開示している。米国特許第4828117
号明細書において、Panzera 等は複数の均質な、色合わ
せされた層を有する陶材歯科修復物を開示している。米
国特許第4997723号明細書において、Tanakaは金
属−陶材歯科修復物、歯上張り、ブリッジおよび歯科具
製作用金属箔を開示している。米国特許第500441
7号明細書において、Giaramita は歯科用カラーキット
とその使用法を開示している。米国特許第505701
8号明細書において、Bowen は大型複合歯科修復物のた
めの微結晶インサートを開示している。米国特許第50
76789号明細書で、Tanakaは金属−陶材歯科修復
物、歯上張り、ブリッジ、それらに使用するための金属
箔ならびに歯科器具の製造方法を開示している。米国特
許第5094619号明細書において、McLaughlinは歯
科修復物の着色法を開示している。米国特許第5104
319号明細書において、Evans 等は歯科修復物製造方
法を開示している。米国特許第5125970号明細書
において、Klepackiは歯科補綴物を着色するための材料
と方法を開示している。米国特許第5127835号明
細書において、Yamaguchi 等は歯冠歯科修復物の製造方
法およびその方法を実施するためのキットを開示してい
る。米国特許第5162130号明細書において、McLa
ughlinは歯科修復物の光活性化着色法を開示している。
米国特許第5186626号明細書において、Tanakaは
金属−陶材歯科ブリッジを開示している。米国特許第5
240414号明細書において、Thompsonは歯科修復学
における色合いの選択方法を開示している。
【0003】本発明による歯科陶材作成方式とは相違し
て、従来技術の歯科陶材作成方式は、表4に示すよう
に、中間象牙陶材よりも低い明度値を有する不透明陶材
を作成するものである。中間象牙陶材は象牙陶材と不透
明陶材の中間の半透明度をもつ陶材を意味する。歯冠や
ブリッジのごとき金属ベース陶材歯科修復物は“コーピ
ング(coping)”と呼ばれている金属フレームを含む。
この金属フレームは天然歯の外観に似せるために数層の
陶材によって被覆される。複数の層として付与される陶
材のうち、コーピングの上に被せられる第1の層は“不
透明陶材層”(opaque porcelainlayer)と呼ばれ、そ
の目的は金属フレームを隠すことである。この第1の層
の上に付与される第2の層は“ボディ陶材層または象牙
陶材層”(body or dentinporcelain layer)と呼ばれ
る。このボディ陶材層は天然歯の象牙質層のもつ半透明
度に近似する程度の半透明度を有する。さらに、このボ
ディ陶材と組み合わせて“中間ボディまたは象牙”陶材
(opacious body or dentin porcelain )の第2の層が
使用される。この中間ボディ陶材はボディ陶材層よりも
不透明性でありそして、好ましくは、歯科修復物が非常
に薄い場合にボディ陶材の下にまたはボディ陶材の代わ
りに使用される。ボディ陶材層の上には、好ましくは、
切歯陶材層が置かれる。この切歯陶材層は天然歯のエナ
メル層の半透明度とほぼ等しい半透明度を有するもので
ある。その外表面は非常に薄い透明層を使用して光沢化
されるか、あるいは高い光沢度まで燒くかまたは研磨さ
れる。
【0004】金属ベース陶材歯科修復物の色づけは上記
の不透明陶材層とボディ陶材層を着色することによって
なされる。歯科修復物の作成においては歯科修復物をそ
の患者の天然歯にできるだけ酷似させることが1つの目
標となる。最近、オールセラミックの歯科修復物が市場
に導入されてきている。これらの歯科修復物は金属コー
ピングをセラミック基体で置き換えたものであり、金属
基体(ベース)が省かれるので、天然歯により良く似せ
ることができる。しかしながら、オールセラミック歯科
修復物を使用する場合でも、なお患者の天然歯の色にマ
ッチさせることが必要である。オールセラミック歯科修
復物を着色する1つの方法はいくつかの技術の中から任
意適当なもの(たとえば、セラミック基体の中に色材を
配合するか、あるいは基体を陶材着色料で着色する)を
選択してそのセラミック基体を着色する方法である。ボ
ディ陶材層、切歯層および光沢層は、金属ベース歯科修
復物の場合と同様に、燒成される。
【0005】歯科修復物が金属ベースを有するものであ
れ、オールセラミックであれ、その見かけの色はボディ
陶材層の色ならびにボディ陶材層のすぐ下の層の色によ
って左右される。切歯陶材と光沢層は、歯科修復物の見
かけの色にほとんど影響を及ぼさない。なぜならば、こ
れらはまったく半透明または透明でありそしてせいぜい
ごくわずか色がついているにすぎないからである。天然
歯は半透明層、すなわち、エナメル層と象牙質層を有し
ているから、歯科修復物を天然歯にできるだけよく似せ
るためにはその表面に半透明層を有する必要がある。し
かしながら、ボディ陶材層が半透明性であることが天然
歯の色に色合わせする作業を複雑にする。ボディ陶材層
の厚さは中央域のやや厚めの層から歯科修復物の歯肉端
または切歯端部の薄い層まで変化する。すなわち、通
常、ボディ陶材層の厚さは約0.25mmから1.5m
mまで変動している。この厚さの変化のために、光はボ
ディ陶材層に種々異なる深さまで入り、それから観察者
の方向に反射されて戻る。ボディ陶材層のすぐ下の層が
ボディ陶材層とまったく同じ色でない限り、歯科修復物
の見かけの色はその全面にわたってボディ陶材層の厚さ
と共に変化することになる。
【0006】この様に、不透明物体の視覚的に認識され
る色は観察者の方へ(物体の表面から)反射された可視
照明光の量によって決まる。陶材歯科修復物の観察者に
よって認識される色は主としてその下のより不透明な層
を被覆している半透明ボディ陶材層からの拡散反射の結
果である。したがって、認識される色はその半透明層の
拡散および反射された色とその下の層から反射された色
との和である。半透明層の厚さが変化すると、その下の
層による色寄与量は半透明層の厚さの変化とは逆に変化
する。したがって、半透明層の色とその下の層の色とが
密接に関係づけられていない限り、歯科修復物の認識さ
れる色はボディ陶材層の厚さに依存して変化する。
【0007】以上の理由から、ボディ陶材の色がその下
の層の色とマッチしている陶材歯科修復物の提供が望ま
しいことが明らかである。しかしながら、これまで、焼
成した時に、ボディ陶材がそのすぐ下の層の焼成セラミ
ック材料の色相、クロマ(彩度)、明度と正確にマッチ
するような市販の歯科陶材歯科修復物キットはなかっ
た。従来技術により得られる歯科修復物は対応する色合
いガイド部品の色相、クロマまたは明度値と合致しな
い。これを補償するため、歯科技工士はしばしば不透明
陶材およびボディ陶材の色を修正したりあるいは歯科修
復物の複数の異なる部分に陶材着色料を施して認識され
る色が色合いガイドの予め選択された色から望ましくな
い程度までかけ離れてしまうのを防ぐ必要があった。こ
れはきわめて時間浪費的作業であるばかりでなく、得ら
れる結果はもっぱら技工士の熟練に依存することにな
る。
【0008】本発明によれば、陶材はその下側のより不
透明な層の色相、クロマ、明度とマッチするよう予め定
められた色相、クロマ、明度を有して製造される。好ま
しくは、半透明陶材層の厚さが変化していても、観察者
は半透明陶材層とその下の層とを含む複合物内の色相、
クロマ、明度のいかなる差異も視覚的に認識できないよ
うになる。本発明の1つの目的はより不透明なセラミッ
ク層の上に配置された半透明陶材層を有する陶材歯科修
復物を作成するためのキットを提供することである。こ
のキットは着色半透明陶材粉末の少なくとも1つのラベ
ルつき容器と、より不透明な層のためのセラミック材料
の少なくとも1つのラベルつき容器とを含み、そして該
半透明陶材粉末と該より不透明な層のためのセラミック
材料とが燒成された時に、半透明陶材層の色と、より不
透明なセラミック層の色とは、その2つの色がCIE色
相角で5度以下の差を有する程度まで分光測光において
合致する。
【0009】本発明の1つの目的はより不透明なセラミ
ック層の上に半透明陶材層を有する歯冠およびブリッジ
を作成するための歯科陶材粉末のシステムを提供するこ
とである。このシステムは半透明陶材層に成形された時
に半透明色相を有する半透明粉末と不透明セラミック層
に成形された時に不透明色相を有する不透明粉末からな
る粉末セットを包含し、この場合該半透明色相は該不透
明色相のCIEサイコメトリック色相角(CIE psychome
tric hue angle)の5度以内に位置する。本発明の歯科
修復物においては、色合わせされたそれら層は均質であ
ると共に互いにマッチしている。本明細書で使用されて
いる“CIEL*a*b 単位”という用語は1976年制定
の基準によるCIEL*a*b 単位を指す。
【0010】本明細書ならびに歯科修復物技術の分野で
使用されている“陶材”という用語は歯冠やブリッジの
ごとき歯科修復物においてベースまたはコーピングを被
覆するために使用されるセラミック材料をさす。この歯
科陶材の歯科修復物における重要な機能は天然歯と同様
な審美的外観を与えることである。本明細書で使用され
ている“セラミック”という用語は上記に定義した歯科
修復物に使用される陶材を含み、かつさらにオールセラ
ミック歯科修復物のセラミック基体をも包含する。本明
細書で使用されている“均質な色の層”という用語はそ
の層が全体にわたってほぼ等しい色相、クロマ、明度を
有しておりそして2つの層の色合わせの失敗を補償する
ために層の表面に部分的に施用される陶材着色料または
それに類似する色料を全く含んでいないことを意味す
る。
【0011】本明細書で使用されている“色がマッチし
ている”という用語は、1つの複合物がより不透明セラ
ミック層に被せられた半透明陶材層を有して作成されて
いる場合において、その半透明陶材層の厚さが陶材歯科
修復物のボディ陶材層についての通常の厚さ範囲(たと
えば、約0.5mmから約1.5mmまで)にわたって
変化している場合においても、観察者は当該複合物の実
質的に等しい色相、クロマ、明度になんらの不均質さも
視覚的に認識できないことを意味する。色がマッチして
いる時は、半透明陶材の無限光学厚さは不透明陶材の無
限光学厚さと同じである。添付図面には後記の表4に記
載されている本発明の粉末から形成された、ならびに、
従来技術の粉末から形成された、象牙陶材層、中間象牙
陶材層および不透明陶材層についての明度差がグラフで
示されている。
【0012】本発明は陶材歯科修復物を作成するための
キット、システムおよび方法を提供するものである。そ
れぞれラベル付き容器に入った第1の粉末、第2の粉末
および第3の粉末が準備される。第1の粉末は不透明度
の最も低い陶材層に成形された時に明度(L1 )を有す
る。第2の粉末は不透明度のやや高いセラミック層に成
形された時に第2の明度(L2 )を有する。第3の粉末
は不透明度の最も高いセラミック層に成形された時に第
3の明度(L3 )を有する。第3の明度は第2の明度よ
りも高く、第2の明度は第1の明度よりも高い。第3の
明度(L3 )と第1の明度(L1 )との間の明度差は
2.5CIEL*a*b 単位以下である。好ましくは、第1
の粉末は不透明度の最も低い陶材層に成形された時に第
1の色相(H1 )を有し、第2の粉末は不透明度のやや
高いセラミック層に成形された時に第2の色相(H2
をそして第3の粉末は不透明度の最も高いセラミック層
に成形された時に第3の色相(H3 )を有する。好まし
くは、その第1の色相(H1)と第2の色相(H2 )は
第3の色相(H3 )のCIEサイコメトリック色相角の
5度以内にある。
【0013】本発明は陶材歯科修復物を作成するための
キットとシステムを提供する。本発明の1つの好ましい
実施態様によれば、不透明セラミック層の上に中間セラ
ミック層が存在し、その中間層の上に半透明陶材層を有
する歯冠およびブリッジを作成するための歯科陶材粉末
のシステムが提供される。本発明のキットとシステムは
第1の粉末、第2の粉末および第3の粉末からなる第1
の粉末セットを包含する。好ましくは、本キットとシス
テムはさらに第1の粉末、第2の粉末および第3の粉末
からなる第2の粉末セットを含む。
【0014】第1の粉末は半透明陶材層に成形された時
に、第1の不透明度(O1 )、第1の色相(H1 )、第
1のクロマ(C1 )、第1の明度(L1 )を有する。第
2の粉末は中間セラミック層に成形された時に、第2の
不透明度(O2 )、第2の色相(H2 )、第2のクロマ
(C2 )、第2の明度(L2 )を有する。第3の粉末は
最も不透明なセラミック層に成形された時に、第3の不
透明度(O3 )、第3の色相(H3 )、第3のクロマ
(C3 )、第3の明度(L3 )を有する。第3の不透明
度(O3 )は第2の不透明度(O2 )より大きく、第2
の不透明度(O2)は第1の不透明度(O1 )よりも大
きい。
【0015】好ましくは、いずれの粉末セットについて
も、第3の明度(L3 )は第2の明度(L2 )より大き
く、第2の明度(L2 )は第1の明度(L1 )よりも大
きい。第3の明度(L3 )と第1の明度(L1 )との間
の明度差は好ましくは2.5CIEL*a*b*単位より小さ
く、より好ましくは2CIEL*a*b*単位よりも小さい。
第1の色相(H1 )と第2の色相(L2 )とはそれぞれ
第3の色相(H3 )のCIEサイコメトリック色相角の
5度以内にある。本発明の1つの好ましい実施態様によ
れば、複数の波長において比較歯科陶材製品の外表面か
らの可視光の反射率を測定することによる歯科陶材色合
わせ方法が提供される。半透明粉末は複数の可視光波長
のそれぞれについて各1つのパーセント反射率を有する
外表面を持つ歯科陶材層に成形される。各波長におい
て、この半透明層の反射率は実質的に一定のパーセント
だけ該比較製品の反射率と相違する。
【0016】本発明は種々の半透明度の歯科陶材の整合
化された色合いを作成するため色相関スキームを用いた
色直し方法を提供する。1つの歯科色合い基準物品に対
応する1つの歯科修復物をつくるためそれらの陶材が組
み合わされる。本発明によれば、歯科セラミック物品の
作成のために順次使用されるべき複数の材料間に従来よ
り大きな色相の忠実度が与えられる。
【0017】本発明の好ましい実施態様によれば、歯科
技工士は歯冠またはブリッジをつくるために少なくとも
2種、しばしば3種の歯科陶材粉末を使用する。不透明
陶材粉末は常に金属下部構造を隠すために使用される。
この不透明陶材の上に象牙陶材および中間象牙陶材が焼
成されて歯模型がつくられる。象牙陶材および中間象牙
陶材は半透明である。燒成後、歯は視覚的に歯医者の処
方箋に指示された色合いガイド表と一致しなければなら
ない。従来技術による色の整合は不透明陶材とボディ陶
材とをクロマと明度の点でマッチさせることに限定され
ていた。しかしながら、色合わせはクロマと明度と共に
色相にも依存する。複数の半透明歯科材料の色座標は、
そのサンプルが“無限光学厚さ(infinite optical thi
ckness)”より厚くない限り、サンプルの厚さに依存す
る。本発明の方法では、3種の色座標のすべてが使用さ
れそして色は無限光学厚さに基づくサンプルを使用して
色合わせされる。
【0018】本発明によれば、複数の半透明歯科陶材の
色を相関させるため、3種類の透明度の着色陶材粉末が
つくられる。最も透明度の高い歯科陶材の無限光学厚さ
が、漸進的に厚さが増している燒成サンプルを作成する
ことによって別個に測定される。いくつかの個別波長
(好ましくは400乃至700mmの領域の10個また
はそれ以上の波長)のそれぞれにおけるサンプル透過可
視光についてサンプルの色座標と反射率がデータカラー
分光光度計(Datacolor spectrophotometer)を使用して
測定される。好ましくは、上記個別波長はそのサンプル
によって透過される波長領域全体にわたって均等に分配
される。無限光学厚さに近似させるために8mmの厚さ
が選択される。すなわち、この厚さおよびそれより大き
い厚さにおいて、当該サンプルの色座標と反射率は、バ
ックグランドが白であるか黒であるかにかかわらず、ほ
とんど変化しない。
【0019】次に、3種の白陶材のそれぞれのサンプル
をプレスして燒成する。これらのサンプルの散乱対吸収
比K/Sをデータカラー分光光度計を使用して光の16
個の可視波長において測定する。次に、半透明陶材粉末
の1つに顔料を添加する。顔料はその陶材の焼成サンプ
ルが視覚的に(または分光測光的に)色合いガイド表に
合致するまで調節する。これらのサンプルはほぼ同じ厚
さにつくられる。1つの半透明陶材で視覚的合致(また
は分光測光反射率の多数の波長での一致)を得た後、そ
の陶材のより厚いサンプルを、近似無限光学厚さで、作
成する。この着色された陶材サンプルについてK/Sを
測定する。残りの2つの陶材について、表1に示したよ
うに、白陶材について測定されたK/Sの差を維持し
て、K/Sを計算する。
【0020】
【表1】
【0021】これらのK/S値は下記方程式を使用して
反射率に換算される。なお、式中のrはそれについてK
/Sが計算された各波長での反射率である。 K/S = (1−r)2/2r (1) 他の2つの陶材の三刺激値が、表2に示される様に、1
6個の波長における反射率とスペクトルパワーと観測者
関数との積から計算される。表3参照。表2及び表3の
各測定値は表1記載の各波長で測定された値である。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】三刺激値x、y、zはCIE座標L*a*b を
計算するために使用される。それらの色座標ならびに顔
料に関する較正データから所望の色座標を有する式が作
られる。このシステムにより不透明および中間象牙陶材
のクロマが“内側からの色”へ通じそして視覚的結果が
非常に満足すべきものであることが予知される。CIE
三刺激値の利用と、与えられた色のスペクトル応答から
の三刺激値の計算とに基づくこの原理は色分析の技術分
野に通常の知識を有する者にとって公知である。たとえ
ば、Billmeyer と SaltzmanのPRINCIPLES OF COLOR TEC
HNOLOGY 、第2版、John Wiley & Sons,1981 年出版
の、特に44乃至46頁、80乃至83頁および174
頁が参照される。また、CIE三刺激値の計算に使用さ
れる計算法の詳細に関しては、JuddとWyszeckiのCOLOR
IN BUSINESS, SCIENCE AND INDUSTRY ,第3版、John W
iley & Sons,1975 年出版の特に139乃至169頁が
参照される。簡単に説明すると、CIE三刺激値は分光
測光データから次のようにして得られる。すなわち、波
長ごとに、サンプルの分光反射率(R)と、照明光の相
対スペクトルパワーと、各CIE標準観測者関数の数値
(Px1、Py1、Pz )とを掛け合わせる。つぎに、スペ
クトルの可視領域内のすべての波長についてそれらの積
を加算する。各波長についての各種CIE照明光(たと
えば昼光、白熱光、蛍光)の場合のCIE標準観測者関
数とスペクトルパワーの積を与えるいくつかの表が入手
可能である。これらの表を使用して評価中のサンプルに
対する標準昼光、白熱光、蛍光の光源の場合の三刺激値
が計算される。求めた三刺激値から、CIEL*a*b*が下
記方程式(式2乃至4)により計算される:
【0025】 L* = 116*((Y/100)^(1/3))− 16 (2) a* = 500*((X/94.83)^(1/3)−(Y/100)^(1/3)) (3) b* = 200*((Y/100)^(1/3)−(Z/107.38)^(1/3)) (4)
【0026】上記のようにして3つ一組の歯科陶材が製
造されそして従来技術による歯科陶材と比較された。す
なわち、Vita Inc. 社からVita Omegaとして販売されて
いる陶材、Williams Inc.社から Will-Ceram として販
売されている陶材、CeramcoInc.社から Ceramco IIと
して販売されている陶材と比較された。表4は本発明の
歯科陶材粉末のシステムから形成されたセラミックなら
びに上記のCeramco II、Vita-Omega 、Will Ceram の商
品名で販売されている従来技術の歯科陶材粉末のシステ
ムから形成されたセラミックについて、象牙陶材層、中
間象牙陶材層、不透明陶材層に関する明度(L* )、色
相角(h* )およびクロマ(C* )の数値およびそれら
の差を示すものである。
【0027】
【表4】
【0028】色相角はa* に対するb* のグラフの原点
に各点を結んだ時に生じる水平軸から測定した角度であ
り、下記方程式5から数学的に求められる。クロマは原
点から各点までの距離であり、方程式6から数学的に求
められる。すなわち、数学的に色相角とクロマは次式で
表される: 色相角 = tan-1(b*/a*) (5) クロマ = (a*2+b*2)1/2 (6)
【0029】Vita Omega陶材の場合、明度は不透明陶材
が最も高くそして通常象牙陶材が最も低い。Ceramco II
陶材の場合、明度は中間象牙陶材が最も高くそして不透
明陶材と象牙陶材はほぼ同等である。本発明によって作
成された陶材は不透明陶材から半透明性の中間象牙陶材
そして象牙陶材まで減少する明度値(L)を有する。本
発明による歯科陶材の作成方法とは異なり、従来技術の
歯科陶材の作成方法は、表4に示されているように、中
間象牙陶材よりも明度が低い不透明陶材を作る。
【0030】本発明によって作成された各歯科陶材にお
いては色相、クロマ、明度についての整合性が与えられ
ている。すなわち、本発明は整合性のある色相値、クロ
マ値および明度値を有する歯科陶材製品の作成に使用す
るため予め色合わせされた複数の色を提供する。X、
Y、Zはそれぞれ表2に示した合計である。表2中の、
D 、YD 、ZDは象牙陶材、X0D、Y0D、Z0Dは中間
象牙陶材にそれぞれ対応するX、Y、Zの値である。
【0031】本発明はセラミック粉末の色合わせセット
を提供するものであり、そのセット内の1つの粉末は半
透明陶材のための材料であり、いま1つの粉末は該陶材
よりも不透明度が低いセラミックのための材料であり、
それらの粉末が焼成された時には、それら陶材は色がマ
ッチしている。本発明によって提供される粉末は乾燥粉
末の形態あるいは、ペースト形成のために液体とプレミ
ックスされた(最初は水性ベース)の形態をとりうる。
【0032】図1は本発明による粉末から作成されたセ
ラミック層についてのグラフ線12を含む、表4からの
明度差を示すグラフである。本発明による粉末から形成
された複数のセラミック層の明度値は、最も不透明な粉
末から形成された層から不透明度のより低い粉末から形
成された層へそしてさらに不透明度の最も低い粉末から
形成された層まで増加している。
【0033】本発明の場合、その明度の変化は実質的に
単調である。これに対して、従来技術の粉末から形成さ
れたセラミック層の場合、それらの明度差のグラフ線1
4、16、18は実質的に単調ではない。以上、本発明
を特定の実施例に関して詳細に説明したが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。特許請求の
範囲に記載された本発明の精神と範囲から逸脱すること
なく本発明は上記実施例以外の各種の実施態様で実施で
きるものであることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉末から形成された、および、表4に
記載した3種類の従来技術の粉末から形成された象牙陶
材層、中間象牙陶材層および不透明陶材層に関する明度
値の差を示すグラフである。
【符号の説明】
12 本発明の粉末から形成された陶材層に関するグラ
フ線 14 従来技術の粉末から形成された陶材層に関するグ
ラフ線 16 別の従来技術の粉末から形成された陶材層に関す
るグラフ線 18 さらに別の従来技術の粉末から形成された陶材層
に関するグラフ線。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透明度の最も低い陶材層、その下に位
    置する不透明度のやや高いセラミック層およびその下に
    位置する不透明度の最も高いセラミック層とを有する陶
    材歯科修復物を製造するためのキットにおいて、 第1のラベル付き容器に入れられており、第1の不透明
    度(O1 )を有しそして上記不透明度の最も低い陶材層
    に成形された時に第1の明度(L1 )を有する第1の粉
    末、第2のラベル付き容器に入れられており、第2の不
    透明度(O2 )を有しそして上記不透明度のやや高いセ
    ラミック層に成形された時に第2の明度(L2 )を有す
    る第2の粉末、および第3のラベル付き容器に入れられ
    ており、第3の不透明度(O3 )を有しそして上記不透
    明度の最も高いセラミック層に成形された時に第3の明
    度(L3 )を有する第3の粉末を包含し、 該第3の不透明度(O3 )は該第2の不透明度(O2
    よりも高く、該第2の不透明度(O2 )は該第1の不透
    明度(O1 )よりも高く、 該第3の明度(L3)は該第2の明度(L2)よりも高
    く、該第2の明度(L2)は該第1の明度(L1 )より
    も高いことを特徴とするキット。
  2. 【請求項2】 該第3の不透明度(O3 )が100パー
    セント不透明である請求項1記載のキット。
  3. 【請求項3】 該第2の不透明度(O2 )が94乃至9
    9パーセント不透明である請求項2記載のキット。
  4. 【請求項4】 該第3の明度(L3 )と該第1の明度
    (L1 )とが2.5CIEL*a*b*単位よりも少ない明度
    の差を有している請求項1記載のキット。
  5. 【請求項5】 該第1の粉末が第1のクロマ(C1 )を
    有し、該第3の粉末が第3のクロマ(C3 )を有してお
    り、そして第3のクロマ(C3 )と該第1のクロマ(C
    1 )とが3CIEL*a*b*単位以下のクロマの差を有して
    いる請求項2記載のキット。
  6. 【請求項6】 該第1の粉末が上記不透明度の最も低い
    陶材層に成形された時に第1の色相(H1 )を有し、第
    2の粉末は上記不透明度のやや高いセラミック層に成形
    された時に第2の色相(H2 )を有しそして第3の粉末
    は上記不透明度の最も高いセラミック層に成形された時
    に第3の色相(H3 )を有しており、 上記第1の色相(H1)と第2の色相(H2)はそれぞれ
    上記第3の色相(H3)のCIEサイコメトリック色相
    角5度以内である請求項1記載のキット。
  7. 【請求項7】 該第1、第2、第3の粉末がそれぞれ無
    機顔料を含有している請求項1記載のキット。
  8. 【請求項8】 不透明度の最も低い陶材層、その下に位
    置する不透明度のやや高いセラミック層およびその下に
    位置する不透明度の最も高いセラミック層とを有する歯
    冠およびブリッジを作成するための歯科陶材粉末のシス
    テムにおいて、 第1のラベル付き容器に入れられており、第1の不透明
    度(O1 )を有しそして上記不透明度の最も低い陶材層
    に成形された時に第1の明度(L1 )を有する第1の粉
    末、第2のラベル付き容器に入れられており、第2の不
    透明度(O2 )を有しそして上記不透明度のやや高いセ
    ラミック層に成形された時に第2の明度(L2 )を有す
    る第2の粉末、および第3のラベル付き容器に入れられ
    ており、第3の不透明度(O3 )を有しそして上記不透
    明度の最も高いセラミック層に成形された時に第3の明
    度(L3 )を有する第3の粉末を包含し、 該第3の不透明度(O3 )は該第2の不透明度(O2
    よりも高く、該第2の不透明度(O2 )は該第1の不透
    明度(O1 )よりも高く、 該第3の明度(L3)は該第2の明度(L2)よりも高
    く、該第2の明度(L2)は該第1の明度(L1 )より
    も高いことを特徴とするシステム。
  9. 【請求項9】 該第3の明度(L3 )と該第1の明度
    (L1 )との間の明度差が2.5CIEL*a*b*単位以下
    である請求項8記載のシステム。
  10. 【請求項10】 該第1の粉末は上記不透明度の最も低
    い陶材層に成形された時に第1の色相(H1 )を有し、
    第2の粉末は上記不透明度のやや高いセラミック層に成
    形された時に第2の色相(H2 )を有しそして第3の粉
    末は上記不透明度の最も高いセラミック層に成形された
    時に第3の色相(H3 )を有しており、 上記第1の色相(H1)と第2の色相(H2)はそれぞれ
    上記第3の色相(H)のCIEサイコメトリック色相
    角5度以内である請求項8記載のシステム。
  11. 【請求項11】 該第1の粉末は上記不透明度の最も低
    い陶材層に成形された時に第1のクロマ(C )を有
    し、第2の粉末は上記不透明度のやや高いセラミック層
    に成形された時に第2のクロマ(C2 )を有しそして第
    3の粉末は上記不透明度の最も高いセラミック層に成形
    された時に第3のクロマ(C3 )を有しており、 該第3のクロマ(C3 )は該第2のクロマ(C2 )より
    も大きく、その第2クロマ(C2 )は第1クロマ(C
    1 )よりも大きく、そして第3クロマ(C3 )と第1ク
    ロマ(C1 )との間の差は10CIEL*a*b*単位よりも
    少ない請求項8記載のシステム。
  12. 【請求項12】 該歯科陶材粉末のシステムがさらに第
    2の粉末セットを包含し、該第2の粉末セットは上記不
    透明度の最も低い陶材層に成形された時に第1の明度
    (L1s)を有する第1の粉末(P1s)、上記不透明度の
    やや高いセラミック層に成形された時に第2の明度(L
    2s)を有する第2の粉末(P2s)および上記不透明度の
    最も高いセラミック層に成形された時に第3の明度(L
    3s)を有する第3の粉末(P3s)を含み、 該第1の明度(L1s)は該第2の明度(L2s)よりも3
    CIEL*a*b*単位だけ小さくかつ該第1の明度(L1s
    は該第3の明度(L3s)よりも3CIEL*a*b*単位だけ
    小さい請求項8記載のシステム。
  13. 【請求項13】 該第2の粉末セットの第1粉末
    (P1s)は上記不透明度の最も低い陶材層に成形された
    時に第1の色相(H1s)を有し、該第2の粉末セットの
    第2粉末(P2s)は上記不透明度のやや高いセラミック
    層に成形された時に第2の色相(H2s)を有し、該第2
    の粉末セットの第3粉末(P3s)は上記不透明度の最も
    高いセラミック層に成形された時に第3の色相(H3s
    を有し、 該第1の色相(H1s)は該第2の色相(H2s)のCIE
    サイコメトリック色相角5度以内にありそして該第1の
    色相(H1s)は該第3の色相(H3s)のCIEサイコメ
    トリック色相角5度以内にある請求項12記載のシステ
    ム。
  14. 【請求項14】 該第2の粉末セットの第3明度
    (L3s)は該第2粉末セッの第2明度(L2s)よりも大
    きくそして該第2の粉末セットの第2明度(L2s)は該
    第2の粉末セットの第1明度(L1s)よりも大きい請求
    項12記載のシステム。
  15. 【請求項15】 不透明度の最も低い陶材層、その下に
    位置する不透明度のやや高いセラミック層およびその下
    に位置する不透明度の最も高いセラミック層とを有する
    陶材歯科修復物の製造方法において、 第1のラベル付き容器に入れられた、第1の不透明度
    (O1 )を有しそして上記不透明度の最も低い陶材層に
    成形された時に第1の明度値(L1 )を有する第1の粉
    末と、第2のラベル付き容器に入れられた、第2の不透
    明度(O2 )を有しそして上記不透明度のやや高いセラ
    ミック層に成形された時に第2の明度値(L2 )を有す
    る第2の粉末と、第3のラベル付き容器に入れられた、
    第3の不透明度(O3 )を有しそして上記不透明度の最
    も高いセラミック層に成形された時に第3の明度値(L
    3 )を有する第3の粉末とを準備し、 該第3の不透明度(O3 )は該第2の不透明度(O2
    よりも高く、該第2の不透明度(O2 )は該第1の不透
    明度(O1 )よりも高いものであり、 該第3の明度(L3 )は該第2の明度(L2 )よりも高
    く、該第2の明度(L2 )は該第1の明度(L1 )より
    も高いものであり、そして該第3の粉末を基質上で上記
    不透明度の最も高いセラミック層に成形し、第2の粉末
    を該不透明度の最も高いセラミック層の上で上記不透明
    度のやや高いセラミック層に成形し、第1の粉末を該不
    透明度のやや高いセラミック層の上で上記不透明度の最
    も低い陶材層に成形することを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 該第3の不透明度(O3 )が100パ
    ーセント不透明である請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 該第2の不透明度(O2 )が94乃至
    99パーセント不透明である請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 該第3の明度(L3 )と該第1の明度
    (L1 )とが2.5CIEL*a*b*単位以下の明度差を有
    している請求項15記載の方法。
JP7139001A 1994-06-09 1995-06-06 歯科陶材の色合わせキット、システムおよび方法 Pending JPH07330533A (ja)

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AT (1) ATE183914T1 (ja)
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BR (1) BR9502674A (ja)
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