JPH07330296A - さやフォークとフォーク - Google Patents

さやフォークとフォーク

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JPH07330296A
JPH07330296A JP12653094A JP12653094A JPH07330296A JP H07330296 A JPH07330296 A JP H07330296A JP 12653094 A JP12653094 A JP 12653094A JP 12653094 A JP12653094 A JP 12653094A JP H07330296 A JPH07330296 A JP H07330296A
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JP
Japan
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fork
sheath
tip
sheath fork
elastic structure
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Application number
JP12653094A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Momota
敏明 百田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07330296A publication Critical patent/JPH07330296A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォークリフトのフォークにさやフォークを
装着して荷役作業を行う場合に、該さやフォークの先端
を荷、或いは壁等の障害物に接触させても、容易に、安
全且つ確実な該障害物の破損の防止、或いは低減、及び
衝撃による積載荷の落下防止を可能にする、低コストで
信頼性の高いさやフォークとフォークを提供する事を目
的とする。 【構成】 さやフォーク本体1の先端内部に、スライド
軸4、及びコイルばね6から主に成る弾性構造体13を
設けたさやフォーク15を、フォーク3に装着し荷役作
業を行う。荷役作業時に、前記さやフォーク15の先端
に障害物が接触した際、該さやフォーク15が前記フォ
ーク3に沿ってスライドし、引き込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォークリフトにおけ
るさやフォークとフォークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフトを用いて行う荷役
作業は、対象荷の大きさ、形状、荷姿、或いは荷役作業
の種類等が多岐に渡る為、通常の標準型フォークリフト
では十分対応しきれない場合が多かった。この為、各場
合に応じた形状、或いは機能を備える様に改造された特
殊型フォークリフトが用いられる。しかし、前記特殊型
フォークリフトでは、極限られた荷役作業にしか使用す
る事ができず、汎用性に欠ける。又、標準型フォークリ
フトに比べ、高価である。
【0003】そこで、標準型フォークリフトに特殊な改
造を施す事無く、比較的低コストでありながら、汎用性
を維持し、容易に種々の荷役作業に適した機能を適宜得
る手段として、各荷役作業に適した形状、或いは機能を
備えたさやフォークを、フォークリフトのフォーク部分
に装着して使用する事が広く行われている。例えば、比
較的軽量でありながら外形の大きい荷姿の荷を取り扱う
様な場合に、前述したさやフォークの使用は好適であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前項に
記載した前記さやフォークを用いる手段には、以下に述
べる様な問題点があった。即ち、前記さやフォークは、
フォークリフトのフォーク部分に挿入し、装着する為、
該フォークより外形が大型化する事が避けられない。従
って、その様な状態で荷役作業を行う場合、熟達した運
転者によらないと、操作感覚の把握が難しく、前記さや
フォークの先端を荷、或いは壁等の障害物に接触させ、
破損させてしまう事が多い。特に、前記さやフォーク上
に荷を積載し、該荷の外形から該さやフォークの先端が
突出している時は、前方視界が悪化する事も手伝って、
尚更その可能性が高くなる。又、前記接触時には、前述
した様な被接触物を破損させるのみで無く、積載した前
記荷が、衝撃で落下してしまう事さえ考えられる。
【0005】そこで、この様な問題点を解決する手段と
して、特開昭61−203098号公報(以降、従来技
術と呼ぶ。)に開示されている構成を応用する事が考え
られる。図4は、前記従来技術に記載されている図であ
る。同図において、さやフォーク本体17に立設された
脚部材19の背面にスプリングガイド21を固定し、フ
ォーク18に該さやフォーク本体17を装着した時、該
スプリングガイド21に貫設したスプリング20の両端
が、前記脚部材19と前記脚部22に各々当接する様に
構成されている。
【0006】ところで、この様に構成された前記従来技
術の目的とするところは、荷物の積載時に、該荷物、或
いはパレットが前記フォーク18の垂直部分である前記
脚部22に直接当たって運転者が大きな衝撃を受けるの
を回避する事である。即ち、前記衝撃は前記スプリング
20の伸縮によって吸収緩和される。従って、前述の問
題点を解決する狙いとは若干異なるが、前記従来技術に
開示されている構成を、該問題点の解決手段にも適用す
る事は可能である。
【0007】即ち、前記従来技術における前記さやフォ
ーク本体17の先端に障害物等が接触した際に、前記ス
プリング20は、収縮し、該さやフォーク本体17が引
き込む事になるので、該接触による障害物の破損を防
止、或いは防止できないまでも、最小限に食い止めると
共に、衝撃を緩和し、積載荷の落下も防止する事ができ
る。
【0008】しかしながら、前記従来技術の構成を適用
する事によっても、未だ以下に示す問題点がある。即
ち、前記従来技術においては、前記脚部材19を設けて
いる分、大幅な重量増加に繋がる。その結果、許容積載
重量が低下するのは勿論、前記さやフォーク本体17を
前記フォーク18に装着する作業性を損なう事にもな
る。
【0009】又、前記スプリング20の設けてある位置
は、前記さやフォーク本体17に対し上方のみと偏って
いるので、該さやフォーク本体17の先端に障害物が接
触した際、該さやフォーク本体17が前記フォーク18
に沿ってスムーズに引き込まれない可能性がある。この
場合、障害物の破損を十分防止できない。更に、前記脚
部材19が前記さやフォーク本体17の荷受け面上に設
けられているので、荷の積載スペースを減らす事にな
る。
【0010】更に、前記スプリング20、及び前記スプ
リングガイド21の周囲には剥き出しの状態になってい
る部分があるので、例えば突出した積載荷がその部分に
当接すると、該スプリング20、及び該スプリングガイ
ド21は容易に破損してしまう。本発明は、以上に述べ
た様な問題を解決するものであり、フォークリフトのフ
ォークにさやフォークを装着して荷役作業を行う場合
に、該さやフォークの先端を荷、或いは壁等の障害物に
接触させても、容易に、安全且つ確実な該障害物の破損
の防止、或いは低減、及び衝撃による積載荷の落下防止
を可能にする、低コストで信頼性の高いさやフォークと
フォークを提供する事を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
請求項1記載のさやフォークとフォークにおいては、さ
やフォークを、フォークリフトのフォークに挿入した
際、該さやフォークの内部が、該フォークの長手方向に
弾性伸縮可能な弾性構造体を介して、該フォークに当接
し、且つ、該さやフォークが該フォークの長手方向にス
ライド可能にしている。
【0012】請求項2に記載のさやフォークとフォーク
においては、前記さやフォークが前記フォークの長手方
向にスライド可能な範囲が、該さやフォークに設けられ
たさやフォーク抜け防止機構で規制される位置から、該
さやフォークのポケット開口部側端辺が該フォークに当
接する位置までにしている。請求項3に記載のさやフォ
ークとフォークにおいては、前記さやフォークが前記フ
ォークの長手方向にスライド可能な範囲が、該さやフォ
ークに設けられたさやフォーク抜け防止機構で規制され
る位置から、前記弾性構造体の収縮限度の位置までにし
ている。
【0013】請求項4に記載のさやフォークとフォーク
においては、前記弾性構造体の弾性力により、前記さや
フォークが前記フォークに対し、該さやフォークに設け
られたフォーク抜け防止機構で規制される位置に付勢さ
れる様にしている。請求項5に記載のさやフォークとフ
ォークにおいては、前記弾性構造体を、前記さやフォー
クの内部に設けている。
【0014】請求項6に記載のさやフォークとフォーク
においては、前記弾性構造体を、前記フォークの先端が
当接する位置に設けている。請求項7に記載のさやフォ
ークとフォークにおいては、前記弾性構造体を、前記フ
ォークの先端に設けている。請求項8に記載のさやフォ
ークとフォークにおいては、前記弾性構造体が、ばねを
利用する様にしている。
【0015】
【作用】各請求項記載のさやフォークとフォークによれ
ば、前記さやフォークの先端が障害物等に接触した時、
該さやフォークが前記フォークに沿ってスライドしなが
ら縮むので、衝撃、或いは応力を効率良く吸収する。
又、各請求項記載のさやフォークとフォークによれば、
従来技術の前記脚部材19が不要となるので、軽量化が
図れる。
【0016】更に、各請求項記載のさやフォークとフォ
ークによれば、前記弾性構造体の露出する部分が無く、
該弾性構造体に積載荷が当接し、破損する事が無い。更
に、各請求項記載のさやフォークとフォークによれば、
前記さやフォークの荷受け面上に構成物が存在しないの
で、積載スペースを損なわない。更に、請求項7記載の
さやフォークとフォークによれば、構造が単純なので、
低コストでありながら、高い信頼性が得られる。
【0017】更に、請求項4、或いは請求項5記載のさ
やフォークによれば、前記フォークの側には、構成物を
予め設けておく必要が無い。更に、請求項5、或いは請
求項6記載のさやフォークによれば、前記フォークに対
する前記弾性構造体の設けられる位置が、従来技術の前
記スプリング20の様に偏っていないので、前記さやフ
ォークの、該フォークに沿ったスライドが非常にスムー
ズになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図を参照し
ながら説明する。図1に、第一の実施例である、さやフ
ォーク15の構造を表す断面図を示す。同図で、さやフ
ォーク本体1の先端開口部には、該さやフォーク本体1
の長手方向に合致する、後述するスライド軸4がスライ
ド可能な程度の外形寸のスライド穴8を有する先端蓋1
4が、脱着容易に例えば図示しないボルトで装着、固定
される様になっている。又、前記さやフォーク本体1の
前記先端開口部と、ポケット2との間には、前記先端蓋
14を該先端開口部に装着した際に、前記スライド穴8
の同軸上に位置する部分に該スライド穴8と同じ外形寸
の貫通穴12を有する隔壁10が設けられている。
【0019】一方、ストッパリング7がスライド調節可
能に固定された前記スライド軸4は、コイルばね6に、
該コイルばね6の一端が該ストッパリング7の側面に当
接する様に貫設された上、該コイルばね6の他端が前記
先端蓋14の先端壁9に当接する様に、該スライド軸4
の、該コイルばね6が貫設された側である一端が、前記
スライド穴8内にスライド可能に挿入される。
【0020】そして、前記先端蓋14は、前記スライド
軸4の他端が、前記隔壁10に設けられた前記貫通穴1
2内にスライド可能に挿入される様に、前記さやフォー
ク本体1の前記先端開口部へ装着、固定される。以上の
様な構成で、前記コイルばね6を主に用いて成る弾性構
造体13が、前記さやフォーク本体1の先端に設けられ
る。
【0021】又、前記スライド軸4の、前記貫通穴12
内に挿入した側の端部には、外形が該スライド軸4と面
一の円筒形状を有する、例えば弾性ゴム製の当接部材5
が、例えば図示しないボルトで脱着容易に固定されてい
る。ところで、前記コイルばね6の、無荷重状態での全
長は、前記先端蓋14を前記さやフォーク本体1の前記
先端開口部に装着、固定した際の前記先端壁9から前記
隔壁10の該先端開口部側の側面までの距離から前記ス
トッパリング7の厚みを差し引いた長さL1よりも長く
なる様に設定されている。従って、後述するフォーク3
が前記ポケット2に挿入されていない時には、前記コイ
ルばね6の弾性力により、該コイルばね6の一端が前記
ストッパリング7の該コイルばね6側側面に、該コイル
ばね6の他端が前記先端壁9に、各々常に当接する様に
付勢される。
【0022】前記さやフォーク本体1の両側面は、前記
ポケット2開口部側に伸延され、その略先端部には、さ
やフォーク抜け防止機構である、後述するストッパピン
11aを挿入するピン穴11が、各々設けられている。
次に、以上の様に構成された前記さやフォーク15の作
用について、以下に説明する。
【0023】先ず、図2に示す様に、通常のさやフォー
ク同様、前記さやフォーク15の前記ポケット2内に図
示しないフォークリフトのフォーク3を挿入した後、さ
やフォーク抜け防止機構の前記ストッパピン11aを前
記ピン穴11に貫設し、固定する。勿論、さやフォーク
抜け防止機構は前記ピン11aによる構成に限定はされ
ず、前記さやフォーク15の作用を損なわなければ他の
構成であっても良い。例えば前記さやフォーク本体1の
両側面間を回動可能な「コ」字形状のストッパを用いる
構成が考えられる。
【0024】この際、前記フォーク3が挿入されるに連
れ、該フォーク3の先端が前記当接部材5に当接した
後、押し込む。この為、前記スライド軸4が、前記スラ
イド穴8、及び前記貫通穴12内を矢印Rで示す方向に
スライドして、前記先端壁9と前記ストッパリング7間
が狭まり、前記コイルばね6はその分収縮する。従っ
て、前記コイルばね6の弾性力により、前記フォーク3
の垂直部背面に前記ストッパピン11aが付勢される事
になる。勿論、前記フォーク3側には、特別な構成物を
予め設けておく必要は全く無く、標準型で良いので、前
記さやフォーク15を装着しない場合は、通常のフォー
クリフトの使用に何ら差し支えは無い。
【0025】ところで、前記さやフォーク本体1上面に
おける前記ポケット2開口部側端辺から、前記ストッパ
ピン11aの側周部までの距離L2は、前記フォーク3
の垂直部厚さL3に比べ十分大きい。通常のさやフォー
クでは、両者を一致させてガタつきを無くし、フォーク
からの抜けを防止する。しかし、前記さやフォーク15
では、前述した様に前記コイルばね6の弾性力により、
前記フォーク3の垂直部背面に前記ストッパピン11a
が付勢されているので、前記距離L2が前記厚さL3に
比べて十分大きくてもガタつきは無く、該さやフォーク
15が該フォーク3から抜ける心配も勿論無い。
【0026】又、前記ストッパリング7は、前述した様
に、前記スライド軸4に沿ってスライド可能に固定され
ているので、前記隔壁10からの突き出し長さを、前記
フォーク3の水平部長さに応じて適宜調節できる。従っ
て、前記フォーク3の水平部長さに左右されない、常に
最適な付勢が可能である。その後、前記フォーク3に前
記さやフォーク15を装着した図示しないフォークリフ
トによって荷役作業が行われる。
【0027】前記弾性構造体13は、前述した様に前記
さやフォーク本体1の内部に設けられ、外部に露出する
部分が無い。従って、荷役作業中、前記さやフォーク1
5上に積載された荷が前記弾性構造体13に当接し、破
損する心配は無い。又、該フォークリフトの進行時に、
該さやフォーク15の先端が例えば壁等の様な障害物に
接触した場合、該さやフォーク15には該フォークリフ
トの重量と進行スピードで主に決定される衝撃が加わ
る。そしてこの衝撃力が、前記コイルばね6の弾性力に
打ち勝つと、該コイルばね6が収縮すると同時に、前記
スライド軸4が、前記スライド穴8、及び前記貫通穴1
2内を矢印Rで示す方向にスライドし、一方、前記さや
フォーク15は矢印Sで示す方向にスライドし引き込ま
れる。ところで、前記弾性構造体13は、前述した構成
で、前記さやフォーク15の先端部に設けてあるので、
前記フォーク3、及び加えられた前記衝撃力とほぼ同軸
に位置する事になり、従来技術の様に偏ってはいない。
従って、前記スライドは、非常にスムーズに行われる。
【0028】尚、前記さやフォーク15がスライドし引
き込まれる範囲は、前記さやフォーク本体1上面の前記
ポケット2開口部側端辺が前記フォーク3の垂直部前面
に当接する位置で規制される。即ち、(L2−L3)の
範囲内になる。よって、前記弾性構造体13に必要以上
の負荷が掛かるのを防止できる為、該弾性構造体13が
破損する危険は無い。
【0029】勿論、前記弾性構造体13の強度を十分強
化して、前記さやフォーク15が引き込まれる範囲を該
弾性構造体13の収縮限度によって規制し、前記さやフ
ォーク本体1上面の前記ポケット2開口部側端辺が前記
フォーク垂直部前面に当接しない様にしても良い。そし
てこの場合、前記当接によって発生する、フォークリフ
トに対する衝撃を解消する事ができる。
【0030】ところで、前述した前記さやフォーク15
の引き込みにより、該さやフォーク15に接触された前
記障害物は、その破損耐性力が前記コイルばね6の弾性
力に勝っていれば、確実に破損を防止でき、一方、破損
耐性力が前記コイルばね6の弾性力より例え低くても、
完全な破損防止はできないまでも、破損の程度を大幅に
緩和する事ができる。更に、何れの場合でも、前記さや
フォーク15に及ぶ接触の衝撃の大半が吸収されるの
で、該さやフォーク15上に積載された荷が、荷崩れし
たり、落下したりする可能性は無い。
【0031】又、前記スライド軸4の前記フォーク3が
当接する端部には、前述した様に、弾性ゴム製の前記当
接部材5が設けてある。この構成により以下の優れた作
用を得る事ができる。即ち、前記弾性ゴムの様な材料
は、一般に柔軟性や弾力性、及び高い摩擦係数を兼ね備
えている。柔軟性、及び高い摩擦係数を備えていれば、
当接している前記フォーク3の先端の形状に対して柔軟
に追従し、該フォーク3の先端を確実に捕らえ、尚且つ
前記スライド軸4の先端、及び該フォーク3の先端の損
傷を防止する事ができる。又、弾性力を備えていれば、
前記コイルばね6同様、前記さやフォーク15の先端に
障害物が接触した場合に、衝撃を吸収、緩和する事がで
きる。
【0032】従って、前述と同様の作用が得られる材料
であれば、前記弾性ゴムに限定はされず、他の材料であ
っても良い。前記と同様の作用が得られる材料として
は、例えばSi樹脂、或いはF樹脂に代表される合成樹
脂が考えられる。又、前記当接部材5は前記フォーク3
に当接する為、使用するにつれ摩耗してくる。よって定
期的な交換が必要となるが、前述した様に該当接部材5
は、図示しないボルトで脱着容易に固定されているの
で、交換は極短時間で済み、何ら作業性を損なう事が無
い。
【0033】ところで、前記当接部材5の外形は、前述
した様に、前記スライド軸4と面一の円筒形状を有して
いるので、例えばメンテナンス時には、容易に、該スラ
イド軸4を前記隔壁10の貫通穴から引き抜く事が可能
である。又、本実施例においては、前記弾性構造体13
にコイルばね6を用いる構成としているが、これにより
以下の優れた作用を得る事が可能である。
【0034】即ち、前記コイルばね6は構造が単純であ
るので、信頼性が高い他、軽量且つ安価である。又、ば
ねレートを変える事で、容易に弾性力を調節する事も可
能である。従って、前述した作用が得られれば、前記構
造弾性体13に前記コイルばね6を用いる構成には限定
されず、他の構成であっても良い。例えば、ダンパーを
用いる構成が考えられる。
【0035】その他、本実施例においては、従来技術に
比べて以下の優れた利点がある。即ち、前記さやフォー
ク15の荷受け面上には、従来技術で設けられていた脚
部材19の様な構成物が何ら設けられていないので、積
載スペースを損なわないと同時に、大幅な軽量化が図れ
る。尚、以上に述べた各構成は、第一の実施例に限定さ
れるものでは無く、同様の作用が得られれば、要旨を逸
脱しない範囲で他の構成であっても良い。以降に述べる
他の実施例についても同様である。
【0036】次に、図3に、第二の実施例を示す。前記
弾性吸収体13を前記さやフォーク15の側に設けられ
ていた構成を、本実施例においては、弾性吸収体13a
をフォーク3aの側に設ける構成にしている。即ち、フ
ォーク3aの先端部分に、先端穴16を設けた上、該先
端穴16の基底面から、該フォーク3aの長手方向に、
該先端穴16の断面積より小さい断面積を有するスライ
ド穴8aを伸延し設けている。
【0037】一方、スライド可能に固定されたストッパ
リング7を有するスライド軸4に、コイルばね6を貫設
し、該コイルばね6の一端を該ストッパリング7の側面
に当接させる。更に、前記スライド軸4の一端を、前記
コイルばね6の他端が前記先端穴16の基底面に当接す
る様に、前記スライド穴8に挿入する。そして、貫通穴
12aを有する先端蓋14aを、前記スライド軸4の他
端が該貫通穴12aに挿入される様に、前記フォーク3
aの先端に、例えば図示しないボルトで脱着可能に固定
する。又、前記スライド軸4の他端には、当接部材5が
脱着容易に設けられている。
【0038】以上の様に構成された前記弾性構造体13
aを有するフォーク3aに、さやフォーク15aを装着
し、第一の実施例同様の構成でストッパピン11aによ
り、該さやフォーク15aを固定する。本実施例によれ
ば、第一の実施例における前記さやフォーク15に比
べ、前記さやフォーク15aの全長を短くする事ができ
る。又、前記さやフォーク15aには、前記弾性構造体
13aを有していない為、前記さやフォーク15に比べ
軽量化が図れるので、脱着作業が容易である。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、フォ
ークリフトのフォークにさやフォークを装着して荷役作
業を行う場合に、該さやフォークの先端を荷、或いは壁
等の障害物に接触させても、容易に、安全且つ確実な該
障害物の破損の防止、或いは低減、及び衝撃による積載
荷の落下防止を可能にする、低コストで信頼性の高いさ
やフォークとフォークを提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例である、さやフォーク
の構造を説明する断面図である。
【図2】 本発明の第一の実施例である、さやフォーク
の作用を説明する一部断面図である。
【図3】 本発明の第二の実施例である、さやフォー
ク、及びフォークの構造を説明する一部断面図である。
【図4】 従来技術を説明する、側面図である。
【符号の説明】
3,3a…フォーク、4…スライド軸、6…コイルば
ね、13,13a…弾性構造体、15,15a…さやフ
ォーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 さやフォークを、フォークリフトのフォ
    ークに挿入した際、該さやフォークの内部が、該フォー
    クの長手方向に弾性伸縮可能な弾性構造体を介して、該
    フォークに当接し、且つ、該さやフォークが該フォーク
    の長手方向にスライド可能にした事を特徴とする、さや
    フォークとフォーク。
  2. 【請求項2】 前記さやフォークが前記フォークの長手
    方向にスライド可能な範囲が、該さやフォークに設けら
    れたさやフォーク抜け防止機構で規制される位置から、
    該さやフォークのポケット開口部側端辺が該フォークに
    当接する位置までである事を特徴とする、請求項1記載
    のさやフォークとフォーク。
  3. 【請求項3】 前記さやフォークが前記フォークの長手
    方向にスライド可能な範囲が、該さやフォークに設けら
    れたさやフォーク抜け防止機構で規制される位置から、
    前記弾性構造体の収縮限度の位置までである事を特徴と
    する、請求項1記載のさやフォークとフォーク。
  4. 【請求項4】 前記弾性構造体の弾性力により、前記さ
    やフォークが前記フォークに対し、該さやフォークに設
    けられたフォーク抜け防止機構で規制される位置に付勢
    される事を特徴とする、請求項1、請求項2、或いは請
    求項3記載のさやフォークとフォーク。
  5. 【請求項5】 前記弾性構造体を、前記さやフォークの
    内部に設けた事を特徴とする、請求項1、請求項2、請
    求項3、或いは請求項4記載のさやフォークとフォー
    ク。
  6. 【請求項6】 前記弾性構造体を、前記フォークの先端
    が当接する位置に設けた事を特徴とする、請求項5記載
    のさやフォークとフォーク。
  7. 【請求項7】 前記弾性構造体を、前記フォークの先端
    に設けた事を特徴とする、請求項1、請求項2、請求項
    3、或いは請求項4記載のさやフォークとフォーク。
  8. 【請求項8】 前記弾性構造体が、ばねを利用している
    事を特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項6、或いは請求項7記載のさや
    フォーク或いはフォーク。
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