JPH0732999A - 車載の電子制御システムの診断方法 - Google Patents
車載の電子制御システムの診断方法Info
- Publication number
- JPH0732999A JPH0732999A JP18142093A JP18142093A JPH0732999A JP H0732999 A JPH0732999 A JP H0732999A JP 18142093 A JP18142093 A JP 18142093A JP 18142093 A JP18142093 A JP 18142093A JP H0732999 A JPH0732999 A JP H0732999A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electronic control
- trc
- vehicle
- abs
- noise
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Abstract
(57)【要約】
【目的】周囲が比較的静かであるときは、フェイルチェ
ックによって発生する振動騒音を抑制することにより、
騒音による運転者の不快感を解消する。 【構成】ステップST1において車速が設定車速値より
大きくないと判断されたとき、ステップST3において
アクセルペダル23が踏み込まれている判断されたと
き、あるいはステップST4においてエンジン回転数が
設定回転数値より大きいと判断されたときのいずれかに
おいて、ステップST2のフェイルチェック処理が行わ
れる。したがって、フェイルチェックが行われるとき
は、周囲で比較的大きな音が発生しているため、運転者
はフェイルチェックによるコンポーネントからの騒音が
気にならなくなり、不快感を生じない。
ックによって発生する振動騒音を抑制することにより、
騒音による運転者の不快感を解消する。 【構成】ステップST1において車速が設定車速値より
大きくないと判断されたとき、ステップST3において
アクセルペダル23が踏み込まれている判断されたと
き、あるいはステップST4においてエンジン回転数が
設定回転数値より大きいと判断されたときのいずれかに
おいて、ステップST2のフェイルチェック処理が行わ
れる。したがって、フェイルチェックが行われるとき
は、周囲で比較的大きな音が発生しているため、運転者
はフェイルチェックによるコンポーネントからの騒音が
気にならなくなり、不快感を生じない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制動時に車輪ロックを
防止するアンチスキッドブレーキ制御(以下、ABSと
もいう)システムや車両発進時等に駆動輪の空転を防止
するトラクションコントロール(以下、TRC制御とも
いう)等の車両に搭載されている電子制御システムに関
し、特に、電子制御システムを構成する電磁バルブ、モ
ータ等のコンポーネントの故障を診断するための車載の
電子制御システムの診断方法に関するものである。
防止するアンチスキッドブレーキ制御(以下、ABSと
もいう)システムや車両発進時等に駆動輪の空転を防止
するトラクションコントロール(以下、TRC制御とも
いう)等の車両に搭載されている電子制御システムに関
し、特に、電子制御システムを構成する電磁バルブ、モ
ータ等のコンポーネントの故障を診断するための車載の
電子制御システムの診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、例えばABS制御シ
ステムやTRC制御システム等の種々の電子制御システ
ムが搭載されており、電子制御装置によってその電子制
御システムの各コンポーネントを作動制御することによ
り、自動車の運転制御が最適に行われるようにしてい
る。このような車載の電子制御システムとして、従来は
例えば図3に示すようなABSシステムとTRCシステ
ムとが一体的に組み込まれたABS/TRCシステムが
ある。
ステムやTRC制御システム等の種々の電子制御システ
ムが搭載されており、電子制御装置によってその電子制
御システムの各コンポーネントを作動制御することによ
り、自動車の運転制御が最適に行われるようにしてい
る。このような車載の電子制御システムとして、従来は
例えば図3に示すようなABSシステムとTRCシステ
ムとが一体的に組み込まれたABS/TRCシステムが
ある。
【0003】図3に示すように、このABS/TRCシ
ステムは、非駆動輪である左右の前輪1,2の車輪速度
を検出する車輪速センサ3,4、前輪1,2のブレーキ圧
力を調整するモジュレータ5、前輪1,2に制動力を発
生するブレーキアクチュエータ6、駆動輪である左右の
後輪7,8の車輪速度を検出する車輪速センサ9,10、
後輪7,8のブレーキ圧力をそれぞれ調整するモジュレ
ータ11,12、後輪7,8にそれぞれ制動力を発生する
ブレーキアクチュエータ13,14、ブレーキペダル1
5によって開閉制御されるデュアルブレーキバルブ1
6、トラクションコントロール時に開いてエアタンク1
7内の圧縮空気を、左右の後輪7,8のモジュレータ1
1,12へそれぞれ送給する電磁弁からなるトラクショ
ン電磁バルブ(以下、TRCバルブともいう)18,1
9、エンジン20の回転数の下限値を変更設定するガバ
ナリンクを作動するガバナアクチュエータであるモータ
21、各モジュレータ5,11,12、各TRCバルブ1
8,19およびモータ21を制御するABS/TRCコ
ントロールユニット(以下、ABS/TRC ECUと
もいう)22を備えている。
ステムは、非駆動輪である左右の前輪1,2の車輪速度
を検出する車輪速センサ3,4、前輪1,2のブレーキ圧
力を調整するモジュレータ5、前輪1,2に制動力を発
生するブレーキアクチュエータ6、駆動輪である左右の
後輪7,8の車輪速度を検出する車輪速センサ9,10、
後輪7,8のブレーキ圧力をそれぞれ調整するモジュレ
ータ11,12、後輪7,8にそれぞれ制動力を発生する
ブレーキアクチュエータ13,14、ブレーキペダル1
5によって開閉制御されるデュアルブレーキバルブ1
6、トラクションコントロール時に開いてエアタンク1
7内の圧縮空気を、左右の後輪7,8のモジュレータ1
1,12へそれぞれ送給する電磁弁からなるトラクショ
ン電磁バルブ(以下、TRCバルブともいう)18,1
9、エンジン20の回転数の下限値を変更設定するガバ
ナリンクを作動するガバナアクチュエータであるモータ
21、各モジュレータ5,11,12、各TRCバルブ1
8,19およびモータ21を制御するABS/TRCコ
ントロールユニット(以下、ABS/TRC ECUと
もいう)22を備えている。
【0004】なお、図中、23はアクセルペダルであ
り、この例ではABS/TRC ECU22がアクセル
位置を検出するためにポテンショ等の電気的接続がなさ
れている。40はエキゾーストブレーキカットリレー、
41はセーフティリレー、46はブレーキ圧力スイッチ
である。このABS/TRCシステムでは、運転者がエ
キゾーストブレーキスイッチ(不図示)を操作するとと
もにアクセルペダル23を解放したときに、エンジンブ
レーキが作動するようになっているが、このエンジンブ
レーキはABS中ではエキゾーストブレーキカットリレ
ー40によりカットされて作動しないようになってい
る。また、セーフティリレー41によりABS/TRC
システムの異常時にモジュレータ5,11,12、TRC
バルブ18,19、モータ21等のコンポーネントへの
電源を遮断して、それらのコンポーネントが誤作動する
のを防止している。また、ブレーキ圧力スイッチ46
は、ブレーキペダル15が踏み込まれてブレーキ圧がモ
ジュレータ5に供給されたときにオンしてブレーキオン
状態を検出する。
り、この例ではABS/TRC ECU22がアクセル
位置を検出するためにポテンショ等の電気的接続がなさ
れている。40はエキゾーストブレーキカットリレー、
41はセーフティリレー、46はブレーキ圧力スイッチ
である。このABS/TRCシステムでは、運転者がエ
キゾーストブレーキスイッチ(不図示)を操作するとと
もにアクセルペダル23を解放したときに、エンジンブ
レーキが作動するようになっているが、このエンジンブ
レーキはABS中ではエキゾーストブレーキカットリレ
ー40によりカットされて作動しないようになってい
る。また、セーフティリレー41によりABS/TRC
システムの異常時にモジュレータ5,11,12、TRC
バルブ18,19、モータ21等のコンポーネントへの
電源を遮断して、それらのコンポーネントが誤作動する
のを防止している。また、ブレーキ圧力スイッチ46
は、ブレーキペダル15が踏み込まれてブレーキ圧がモ
ジュレータ5に供給されたときにオンしてブレーキオン
状態を検出する。
【0005】このように構成されたABS/TRCシス
テムにおいては、各車輪速センサ3,4,9,10からの
車輪速信号がABS/TRC ECU22に送給され
る。ブレーキ作動中に、ABS/TRC ECU22が
これらの車輪速信号に基づいて演算し、その演算結果に
より車輪がロック傾向にあると判断すると、ABS/T
RC ECU22はロック傾向にある車輪に対応するモ
ジュレータ5,11,12に制御信号を出力する。これに
より、モジュレータ5,11,12は、それぞれその車輪
のロック傾向を解消するようにブレーキアクチュエータ
6,13,14のブレーキ圧を調整する。このように、A
BS/TRC ECU22は、制動における車輪ロック
傾向時にこの車輪ロック傾向が解消するようにアンチス
キッドブレーキ制御を行う。
テムにおいては、各車輪速センサ3,4,9,10からの
車輪速信号がABS/TRC ECU22に送給され
る。ブレーキ作動中に、ABS/TRC ECU22が
これらの車輪速信号に基づいて演算し、その演算結果に
より車輪がロック傾向にあると判断すると、ABS/T
RC ECU22はロック傾向にある車輪に対応するモ
ジュレータ5,11,12に制御信号を出力する。これに
より、モジュレータ5,11,12は、それぞれその車輪
のロック傾向を解消するようにブレーキアクチュエータ
6,13,14のブレーキ圧を調整する。このように、A
BS/TRC ECU22は、制動における車輪ロック
傾向時にこの車輪ロック傾向が解消するようにアンチス
キッドブレーキ制御を行う。
【0006】また、車両発進時や急加速時等の車両の推
進力増大中に、ABS/TRC ECU22は各車輪速
センサ3,4,9,10からの車輪速信号に基づいて演算
し、その演算結果により駆動輪である後輪7,8が空転
傾向にあると判断すると、このABS/TRC ECU
22は、空転傾向にある後輪7,8に対応するモジュレ
ータ11,12およびTRCバルブ18,19に制御信号
を出力するとともに、ガバナリンクを作動するモータ2
1に制御信号を出力する。
進力増大中に、ABS/TRC ECU22は各車輪速
センサ3,4,9,10からの車輪速信号に基づいて演算
し、その演算結果により駆動輪である後輪7,8が空転
傾向にあると判断すると、このABS/TRC ECU
22は、空転傾向にある後輪7,8に対応するモジュレ
ータ11,12およびTRCバルブ18,19に制御信号
を出力するとともに、ガバナリンクを作動するモータ2
1に制御信号を出力する。
【0007】ABS/TRC ECU22からの制御信
号によりTRCバルブ18,19がオンして開き、エア
タンク17から圧縮空気が、TRCバルブ18,19、
ダブルチェックバルブ24,25およびモジュレータ1
1,12を通してブレーキアクチュエータ13,14に供
給され、空転傾向にある後輪7,8が制動される。この
後輪7,8の制動により、空転傾向にある後輪7,8の空
転傾向が解消されるように後輪7,8の回転駆動力が抑
制される。このように、ABS/TRC ECU22
は、駆動輪の空転傾向時にこの空転傾向が解消するよう
にトラクションコントロールを行う。
号によりTRCバルブ18,19がオンして開き、エア
タンク17から圧縮空気が、TRCバルブ18,19、
ダブルチェックバルブ24,25およびモジュレータ1
1,12を通してブレーキアクチュエータ13,14に供
給され、空転傾向にある後輪7,8が制動される。この
後輪7,8の制動により、空転傾向にある後輪7,8の空
転傾向が解消されるように後輪7,8の回転駆動力が抑
制される。このように、ABS/TRC ECU22
は、駆動輪の空転傾向時にこの空転傾向が解消するよう
にトラクションコントロールを行う。
【0008】ところで、このようなABS/TRCシス
テムにおいては、ABS制御およびTRC制御が必要時
に確実に行われるようにしなければならないが、そのた
めには、例えば各モジュレータ5,11,12、各車輪速
センサ3,4,9,10、TRCバルブ18,19およびA
BS/TRC ECU22等のABS/TRCシステム
の各コンポーネントが常時正常状態に維持されていなけ
ればならない。
テムにおいては、ABS制御およびTRC制御が必要時
に確実に行われるようにしなければならないが、そのた
めには、例えば各モジュレータ5,11,12、各車輪速
センサ3,4,9,10、TRCバルブ18,19およびA
BS/TRC ECU22等のABS/TRCシステム
の各コンポーネントが常時正常状態に維持されていなけ
ればならない。
【0009】そこで、従来はABS/TRC ECU2
2により、ABS/TRCシステムの各コンポーネント
を診断してそれらの各コンポーネントの正常および故障
を検出するようにしている。その場合、ABS/TRC
ECU22は、故障を検出するとウォーニングランプ
26を点灯させたり、そのシステムの制御内容を変更さ
せたりするようにしている。
2により、ABS/TRCシステムの各コンポーネント
を診断してそれらの各コンポーネントの正常および故障
を検出するようにしている。その場合、ABS/TRC
ECU22は、故障を検出するとウォーニングランプ
26を点灯させたり、そのシステムの制御内容を変更さ
せたりするようにしている。
【0010】このような故障を検出する従来の診断回路
としては、例えば図4に示すような診断回路がある。図
4に示すように、ABS/TRC ECU22のセーフ
ティリレーコイル駆動端子22aがリレースイッチ41
のソレノイドコイル41aを介して電源Vbに接続され
ているとともに、ABS/TRC ECU22の負荷駆
動用電源入力端子22bがリレースイッチ41の常開ス
イッチ部41bを介して電源Vbに接続されている。ま
た、ABS/TRC ECU22の複数の負荷駆動端子
22cが、モジュレータ5,11,12、TRCバルブ1
8,19およびモータ21等の複数の負荷28,29,…
にそれぞれ接続されている。
としては、例えば図4に示すような診断回路がある。図
4に示すように、ABS/TRC ECU22のセーフ
ティリレーコイル駆動端子22aがリレースイッチ41
のソレノイドコイル41aを介して電源Vbに接続され
ているとともに、ABS/TRC ECU22の負荷駆
動用電源入力端子22bがリレースイッチ41の常開ス
イッチ部41bを介して電源Vbに接続されている。ま
た、ABS/TRC ECU22の複数の負荷駆動端子
22cが、モジュレータ5,11,12、TRCバルブ1
8,19およびモータ21等の複数の負荷28,29,…
にそれぞれ接続されている。
【0011】図5に示すように、この診断回路のABS
/TRC ECU22の内部は、マイクロコンピュータ
30のセーフティリレーコイル駆動端子30aがABS
/TRC ECU22のセーフティリレーコイル駆動端
子22aにトランジスタからなるスイッチ31を介して
接続されている。また、負荷駆動用電源入力端子22b
と複数の負荷駆動端子22cとがトランジスタからなる
スイッチ32を介して接続されているとともに、これら
のトランジスタスイッチ32はマイクロコンピュータ3
0の複数の負荷駆動指示端子30bにそれぞれ接続され
ている。更に、ABS/TRC ECU22内には複数
の負荷28,29,…に対応して複数の判定部33が設け
られており、これらの判定部33の一つの入力端子に負
荷駆動用電源入力端子22bが接続されているととも
に、他の入力端子に負荷駆動入力端子22cが接続され
ている。一方、各判定部33の出力端子はマイクロコン
ピュータ30に接続されている。
/TRC ECU22の内部は、マイクロコンピュータ
30のセーフティリレーコイル駆動端子30aがABS
/TRC ECU22のセーフティリレーコイル駆動端
子22aにトランジスタからなるスイッチ31を介して
接続されている。また、負荷駆動用電源入力端子22b
と複数の負荷駆動端子22cとがトランジスタからなる
スイッチ32を介して接続されているとともに、これら
のトランジスタスイッチ32はマイクロコンピュータ3
0の複数の負荷駆動指示端子30bにそれぞれ接続され
ている。更に、ABS/TRC ECU22内には複数
の負荷28,29,…に対応して複数の判定部33が設け
られており、これらの判定部33の一つの入力端子に負
荷駆動用電源入力端子22bが接続されているととも
に、他の入力端子に負荷駆動入力端子22cが接続され
ている。一方、各判定部33の出力端子はマイクロコン
ピュータ30に接続されている。
【0012】更に負荷駆動用電源入力端子22bには、
電源平滑用コンデンサ34が設けられているとともに、
負荷駆動端子22cには、それぞれノイズ除去用コンデ
ンサ35が設けられている。電源平滑用コンデンサ34
には電解コンデンサが用いられることが多く、またノイ
ズ除去用コンデンサ35にはセラミックコンデンサが用
いられることが多い。なお、図5は1つの負荷28に対
する回路を示しており、複数の負荷28に対する回路は
省略している。
電源平滑用コンデンサ34が設けられているとともに、
負荷駆動端子22cには、それぞれノイズ除去用コンデ
ンサ35が設けられている。電源平滑用コンデンサ34
には電解コンデンサが用いられることが多く、またノイ
ズ除去用コンデンサ35にはセラミックコンデンサが用
いられることが多い。なお、図5は1つの負荷28に対
する回路を示しており、複数の負荷28に対する回路は
省略している。
【0013】このように構成された診断回路において
は、正常時はマイクロコンピュータ30のセーフティリ
レー駆動指示端子30aからセーフティリレー駆動指示
信号が出力され、スイッチ31がオンしてソレノイドコ
イル41aが励磁されてリレースイッチ41のスイッチ
部41bがオンする。この状態で負荷駆動指示端子30
bからチェック信号送出信号が負荷28に送られる。
は、正常時はマイクロコンピュータ30のセーフティリ
レー駆動指示端子30aからセーフティリレー駆動指示
信号が出力され、スイッチ31がオンしてソレノイドコ
イル41aが励磁されてリレースイッチ41のスイッチ
部41bがオンする。この状態で負荷駆動指示端子30
bからチェック信号送出信号が負荷28に送られる。
【0014】そして、判定部33において負荷駆動用電
源入力端子22bの電圧Vbと負荷駆動端子22cの電
圧Vcとが検出され、この判定部33はこれらの電圧Vb
とVcとを比較する。負荷28が正常であれば、電源電
圧Vbの所定値に対して出力電圧Vcが正常な所定値にな
るので、判定部33は電圧VbとVcとの比較結果により
負荷28が正常であると判定してマイクロコンピュータ
30に正常信号を送出する。マイクロコンピュータ30
は正常信号であることからウォーニングランプ26を点
灯させない。負荷28が故障していると、電圧Vbの所
定値に対して電圧Vcが正常な所定値以外の値となるの
で、判定部33は電圧VbとVcとの比較結果により負荷
28が故障していると判定してマイクロコンピュータ3
0に故障信号を送出する。マイクロコンピュータ30は
この故障信号によりウォーニングランプ26を点灯させ
る。他の負荷29,…に対しても同様にABS/TRC
ECU22の他の負荷駆動用端子からチェック信号がそ
れらの負荷29,…に送出され、それぞれの負荷29,…
に対応する判定部33がそのときの両電圧VbとVcとを
比較して負荷29,…の故障の判定をする。
源入力端子22bの電圧Vbと負荷駆動端子22cの電
圧Vcとが検出され、この判定部33はこれらの電圧Vb
とVcとを比較する。負荷28が正常であれば、電源電
圧Vbの所定値に対して出力電圧Vcが正常な所定値にな
るので、判定部33は電圧VbとVcとの比較結果により
負荷28が正常であると判定してマイクロコンピュータ
30に正常信号を送出する。マイクロコンピュータ30
は正常信号であることからウォーニングランプ26を点
灯させない。負荷28が故障していると、電圧Vbの所
定値に対して電圧Vcが正常な所定値以外の値となるの
で、判定部33は電圧VbとVcとの比較結果により負荷
28が故障していると判定してマイクロコンピュータ3
0に故障信号を送出する。マイクロコンピュータ30は
この故障信号によりウォーニングランプ26を点灯させ
る。他の負荷29,…に対しても同様にABS/TRC
ECU22の他の負荷駆動用端子からチェック信号がそ
れらの負荷29,…に送出され、それぞれの負荷29,…
に対応する判定部33がそのときの両電圧VbとVcとを
比較して負荷29,…の故障の判定をする。
【0015】なお、負荷駆動端子22cの電圧Vcのみ
を検出することにより負荷の故障を判定したり、例えば
スイッチ32がFETトランジスタにより構成されてい
る場合はFETトランジスタのオン抵抗と電流とを組み
合わせ電圧に変換して判定したりしている場合もある。
を検出することにより負荷の故障を判定したり、例えば
スイッチ32がFETトランジスタにより構成されてい
る場合はFETトランジスタのオン抵抗と電流とを組み
合わせ電圧に変換して判定したりしている場合もある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ABS/TRCシステムのコンポーネントにおいては、
近年ますます小型化が求められている。このコンポーネ
ントの小型化に対応するために、例えばノイズ除去用コ
ンデンサ35には、従来、図6に示すような積層化した
積層セラミックコンデンサを用いていることにより、小
型化を図っていることが多い。そして、図7に示すよう
にこの積層セラミックコンデンサ36は基板37に接着
剤38により密着されるとともに銅箔からなるリード4
2にはんだ39付けされて実装される。なお、図7にお
いて、43はリード42を酸化から保護する樹脂からな
るレジストであり、44は積層セラミックコンデンサ3
6を実装した基板37をケース45にねじ止めしたと
き、ケース45に接触する部位を含む基板37の所定領
域に設けられた樹脂からなるシルク(例えば文字、マー
ク等のシンボル印刷用インク等)である。このシルク4
4は、レジスト43の上にベタ状に形成されており、基
板37をケース45に取り付ける際、基板37の取り付
け部位とケース45とが擦れ合うことによりレジスト4
3が損傷するのを防止している。これにより、レジスト
43の損傷による、リード42の断線、ショートおよび
リード42の酸化等を防止して、リードパターンが効果
的に保護される。
ABS/TRCシステムのコンポーネントにおいては、
近年ますます小型化が求められている。このコンポーネ
ントの小型化に対応するために、例えばノイズ除去用コ
ンデンサ35には、従来、図6に示すような積層化した
積層セラミックコンデンサを用いていることにより、小
型化を図っていることが多い。そして、図7に示すよう
にこの積層セラミックコンデンサ36は基板37に接着
剤38により密着されるとともに銅箔からなるリード4
2にはんだ39付けされて実装される。なお、図7にお
いて、43はリード42を酸化から保護する樹脂からな
るレジストであり、44は積層セラミックコンデンサ3
6を実装した基板37をケース45にねじ止めしたと
き、ケース45に接触する部位を含む基板37の所定領
域に設けられた樹脂からなるシルク(例えば文字、マー
ク等のシンボル印刷用インク等)である。このシルク4
4は、レジスト43の上にベタ状に形成されており、基
板37をケース45に取り付ける際、基板37の取り付
け部位とケース45とが擦れ合うことによりレジスト4
3が損傷するのを防止している。これにより、レジスト
43の損傷による、リード42の断線、ショートおよび
リード42の酸化等を防止して、リードパターンが効果
的に保護される。
【0017】しかしながら、このような積層セラミック
コンデンサ36を用いた場合には、積層セラミックコン
デンサ36に電圧を印加すると、圧電振動が発生するば
かりでなく、この圧電振動により騒音が発生する。この
騒音は、積層セラミックコンデンサ36に印加する電圧
が高いほど、あるいは負荷が多くなるほど、あるいはそ
れぞれの負荷に対するチェック間隔が短いほど聴感とし
て大きく感じられる。そして、積層セラミックコンデン
サ36が振動騒音を発すると、この基板37が共鳴板と
なって騒音が拡大してしまう。
コンデンサ36を用いた場合には、積層セラミックコン
デンサ36に電圧を印加すると、圧電振動が発生するば
かりでなく、この圧電振動により騒音が発生する。この
騒音は、積層セラミックコンデンサ36に印加する電圧
が高いほど、あるいは負荷が多くなるほど、あるいはそ
れぞれの負荷に対するチェック間隔が短いほど聴感とし
て大きく感じられる。そして、積層セラミックコンデン
サ36が振動騒音を発すると、この基板37が共鳴板と
なって騒音が拡大してしまう。
【0018】この騒音は、ABS制御中およびTRC制
御中に発生するのはもちろん、ABS/TRCシステム
のフェイルチェック中にモジュレータ5,11,12、T
RCバルブ18,19、モータ21等の負荷に、これら
の負荷が機械的に作動しない程度の電圧パルスのチェッ
ク信号が供給されることから、このフェイルチェック中
にも発生する。そして、このフェイルチェックは常時周
期的に実施されており、したがって騒音も常時周期的に
発生する。
御中に発生するのはもちろん、ABS/TRCシステム
のフェイルチェック中にモジュレータ5,11,12、T
RCバルブ18,19、モータ21等の負荷に、これら
の負荷が機械的に作動しない程度の電圧パルスのチェッ
ク信号が供給されることから、このフェイルチェック中
にも発生する。そして、このフェイルチェックは常時周
期的に実施されており、したがって騒音も常時周期的に
発生する。
【0019】このような騒音は、ABS制御中、TRC
制御中、あるいはエンジン高速回転中等においては運転
者にとって気にならない程度のものであるが、エンジン
低回転時等の他に比較的大きな音が発生していなく周囲
が比較的静かであると、運転者はこの騒音に気づくばか
りでなく、この騒音が気になってしまう。特に、周囲が
比較的静かなときにフェイルチェックが行われると、運
転者にとってこの騒音が非常に気になるものとなって、
運転者は不快感を生じてしまう。
制御中、あるいはエンジン高速回転中等においては運転
者にとって気にならない程度のものであるが、エンジン
低回転時等の他に比較的大きな音が発生していなく周囲
が比較的静かであると、運転者はこの騒音に気づくばか
りでなく、この騒音が気になってしまう。特に、周囲が
比較的静かなときにフェイルチェックが行われると、運
転者にとってこの騒音が非常に気になるものとなって、
運転者は不快感を生じてしまう。
【0020】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、周囲が比較的静かである
ときは、フェイルチェックによって発生する振動騒音を
抑制することにより、騒音による運転者の不快感を解消
することのできる車載の電子制御システムの診断方法を
提供することである。
たものであって、その目的は、周囲が比較的静かである
ときは、フェイルチェックによって発生する振動騒音を
抑制することにより、騒音による運転者の不快感を解消
することのできる車載の電子制御システムの診断方法を
提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、電子制御システムの所定数の
コンポーネントを電子制御装置によりチェックするとと
もに、該電子制御装置からの故障信号により前記コンポ
ーネントの故障を表示手段により表示する車載の電子制
御システムの診断方法において、車両速度が設定速度よ
り大きいとき、エンジン回転数が設定回転数より大きい
とき、およびアクセルが踏み込まれているときのいずれ
か1つのときに、前記電子制御装置による前記コンポー
ネントのチェックを行うことを特徴としている。また請
求項2の発明は、前記電子制御装置を構成する部品の少
なくとも一つが、積層体から構成されていることを特徴
としている。
めに、請求項1の発明は、電子制御システムの所定数の
コンポーネントを電子制御装置によりチェックするとと
もに、該電子制御装置からの故障信号により前記コンポ
ーネントの故障を表示手段により表示する車載の電子制
御システムの診断方法において、車両速度が設定速度よ
り大きいとき、エンジン回転数が設定回転数より大きい
とき、およびアクセルが踏み込まれているときのいずれ
か1つのときに、前記電子制御装置による前記コンポー
ネントのチェックを行うことを特徴としている。また請
求項2の発明は、前記電子制御装置を構成する部品の少
なくとも一つが、積層体から構成されていることを特徴
としている。
【0022】更に請求項3の発明は、車両速度が設定速
度値以下のとき、エンジン回転数が設定回転数値以下の
とき、およびアクセルが踏み込まれていないときのいず
れか1つのときに、フェイルチェック開始操作手段の操
作信号により、前記電子制御装置が前記コンポーネント
のチェックを行うことを特徴としている。更に請求項4
の発明は、前記フェイルチェック開始操作手段の操作信
号はブレーキオン信号であることを特徴としている。
度値以下のとき、エンジン回転数が設定回転数値以下の
とき、およびアクセルが踏み込まれていないときのいず
れか1つのときに、フェイルチェック開始操作手段の操
作信号により、前記電子制御装置が前記コンポーネント
のチェックを行うことを特徴としている。更に請求項4
の発明は、前記フェイルチェック開始操作手段の操作信
号はブレーキオン信号であることを特徴としている。
【0023】
【作用】このように構成された本発明の車載の電子制御
システムの診断方法においては、低車速、車両停止時お
よびエンジン低回転時等の周囲が比較的静かであるとき
は電子制御システムのフェイルチェックは行われない。
したがって、このときにはコンポーネントから騒音が発
生されることはなく、運転者はこの騒音による不快感を
生じなくなる。
システムの診断方法においては、低車速、車両停止時お
よびエンジン低回転時等の周囲が比較的静かであるとき
は電子制御システムのフェイルチェックは行われない。
したがって、このときにはコンポーネントから騒音が発
生されることはなく、運転者はこの騒音による不快感を
生じなくなる。
【0024】また本発明においては、前述のように周囲
が比較的静かであるときも、必要時にはフェイルチェッ
ク開始操作手段を操作することにより、電子制御システ
ムのフェイルチェックを行うことができるようになる。
が比較的静かであるときも、必要時にはフェイルチェッ
ク開始操作手段を操作することにより、電子制御システ
ムのフェイルチェックを行うことができるようになる。
【0025】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。図1は本発明に係る車載の電子制御システム
の診断方法の一実施例における処理のフローを示す図で
ある。なお、本実施例が適用されるABS/TRCシス
テムは前述の従来のABS/TRCシステムと同じであ
り、またこのABS/TRCシステムのチェック回路も
前述の従来のチェック回路と同じであるので、この従来
のABS/TRCシステムおよびチェック回路と同じ符
号を用いて、本実施例を説明する。
説明する。図1は本発明に係る車載の電子制御システム
の診断方法の一実施例における処理のフローを示す図で
ある。なお、本実施例が適用されるABS/TRCシス
テムは前述の従来のABS/TRCシステムと同じであ
り、またこのABS/TRCシステムのチェック回路も
前述の従来のチェック回路と同じであるので、この従来
のABS/TRCシステムおよびチェック回路と同じ符
号を用いて、本実施例を説明する。
【0026】本実施例の診断方法においては、エンジン
回転数検出信号、車速信号、ブレーキオン信号(例え
ば、ブレーキペダル15の踏み込み信号、ブレーキ圧力
スイッチ46のオン信号等)およびアクセルオン信号
(例えば、アクセルペダル23の踏み込み信号等)に基
づいて、エンジン低回転時で他に比較的大きな音が発生
していなく周囲が比較的静かであると判断される場合に
は、チェック回路によるABS/TRCシステムのチェ
ックは行わないようにしている。そして、通常はこのチ
ェックは、設定値以上の車両速度での車両走行中に行う
ようにしている。
回転数検出信号、車速信号、ブレーキオン信号(例え
ば、ブレーキペダル15の踏み込み信号、ブレーキ圧力
スイッチ46のオン信号等)およびアクセルオン信号
(例えば、アクセルペダル23の踏み込み信号等)に基
づいて、エンジン低回転時で他に比較的大きな音が発生
していなく周囲が比較的静かであると判断される場合に
は、チェック回路によるABS/TRCシステムのチェ
ックは行わないようにしている。そして、通常はこのチ
ェックは、設定値以上の車両速度での車両走行中に行う
ようにしている。
【0027】本実施例を具体的に説明すると、図1に示
すように、まずステップST1において車両速度(以
下、車速ともいう)が比較的低い設定車速値(例えば、
10km/h)より大きいか否かが判断される。車速が設定
車速値より大きいと判断されると、ステップST2にお
いてフェイルチェック処理のルーチンが行われる。
すように、まずステップST1において車両速度(以
下、車速ともいう)が比較的低い設定車速値(例えば、
10km/h)より大きいか否かが判断される。車速が設定
車速値より大きいと判断されると、ステップST2にお
いてフェイルチェック処理のルーチンが行われる。
【0028】図2に示すように、このフェイルチェック
処理のルーチンにおいては、まずステップST6におい
てセーフティリレー41がオフであるか否かが判断され
る。セーフティリレー41がオンしていると判断される
と、ステップST7においてモジュレータ5,11,12
のチェック、ステップST8においてTRCバルブ1
8,19のチェック、ステップST9においてエキゾー
ストブレーキカットリレー40のチェックおよびステッ
プST10においてセーフティリレー41のチェックが
それぞれ順に行われた後、フェイルチェック処理ルーチ
ンが終了する。
処理のルーチンにおいては、まずステップST6におい
てセーフティリレー41がオフであるか否かが判断され
る。セーフティリレー41がオンしていると判断される
と、ステップST7においてモジュレータ5,11,12
のチェック、ステップST8においてTRCバルブ1
8,19のチェック、ステップST9においてエキゾー
ストブレーキカットリレー40のチェックおよびステッ
プST10においてセーフティリレー41のチェックが
それぞれ順に行われた後、フェイルチェック処理ルーチ
ンが終了する。
【0029】ステップST6においてセーフティリレー
41がオンでないと判断されると、ステップST10に
移行しセーフティリレー41のチェックが行われて、フ
ェイルチェック処理ルーチンが終了する。フェイルチェ
ック処理ルーチンが終了すると、再びメインルーチンに
戻る。
41がオンでないと判断されると、ステップST10に
移行しセーフティリレー41のチェックが行われて、フ
ェイルチェック処理ルーチンが終了する。フェイルチェ
ック処理ルーチンが終了すると、再びメインルーチンに
戻る。
【0030】ステップST1で車速が設定車速値より小
さいと判断されると、ステップST3においてアクセル
ペダル23が踏み込まれているか否かが判断される。ア
クセルペダル23が踏み込まれていると判断されると、
ステップST2に移行してフェイルチェック処理ルーチ
ンが行われた後、スタートに戻る。ステップST3でア
クセルペダル23が踏み込まれていないと判断される
と、ステップST4においてエンジン回転数が比較的低
い設定回転数値より大きいか否かが判断される。エンジ
ン回転数が設定回転数値より大きいと判断されると、ス
テップST2に移行してフェイルチェック処理ルーチン
が行われた後、スタートに戻る。
さいと判断されると、ステップST3においてアクセル
ペダル23が踏み込まれているか否かが判断される。ア
クセルペダル23が踏み込まれていると判断されると、
ステップST2に移行してフェイルチェック処理ルーチ
ンが行われた後、スタートに戻る。ステップST3でア
クセルペダル23が踏み込まれていないと判断される
と、ステップST4においてエンジン回転数が比較的低
い設定回転数値より大きいか否かが判断される。エンジ
ン回転数が設定回転数値より大きいと判断されると、ス
テップST2に移行してフェイルチェック処理ルーチン
が行われた後、スタートに戻る。
【0031】したがって、車速またはエンジン回転数が
比較的大きい場合か、あるいはアクセルペダル23が踏
み込まれているときに、フェイルチェックが行われる。
このフェイルチェック時には、積層セラミックコンデン
サ36から騒音が発生されても、周囲で比較的大きな音
が発生しているため、運転者はほとんどこの騒音は気に
ならなく、不快感を生じない。
比較的大きい場合か、あるいはアクセルペダル23が踏
み込まれているときに、フェイルチェックが行われる。
このフェイルチェック時には、積層セラミックコンデン
サ36から騒音が発生されても、周囲で比較的大きな音
が発生しているため、運転者はほとんどこの騒音は気に
ならなく、不快感を生じない。
【0032】ステップST4においてエンジン回転数が
設定回転数値より小さいと判断されると、ステップST
5においてブレーキがオンしているか否かが判断され
る。ブレーキがオンしていると判断されると、ステップ
ST2に移行して前述と同様にフェイルチェック処理の
ルーチンが行われる。このブレーキオンによるフェイル
チェックは、本実施例のABS/TRCシステムのチェ
ック回路においては、停車時を含む設定車速値以下の低
速時にはフェイルチェックが行われないようにしている
ので、この停車時にもフェイルチェックを行いたい場合
のために設けられている。ステップST5においてブレ
ーキがオンしていないと判断されると、フェイルチェッ
ク処理のルーチンは行われなく、そのままスタートに戻
る。
設定回転数値より小さいと判断されると、ステップST
5においてブレーキがオンしているか否かが判断され
る。ブレーキがオンしていると判断されると、ステップ
ST2に移行して前述と同様にフェイルチェック処理の
ルーチンが行われる。このブレーキオンによるフェイル
チェックは、本実施例のABS/TRCシステムのチェ
ック回路においては、停車時を含む設定車速値以下の低
速時にはフェイルチェックが行われないようにしている
ので、この停車時にもフェイルチェックを行いたい場合
のために設けられている。ステップST5においてブレ
ーキがオンしていないと判断されると、フェイルチェッ
ク処理のルーチンは行われなく、そのままスタートに戻
る。
【0033】したがって、低車速、エンジン低回転時等
の他に比較的大きな音が発生していなく周囲が比較的静
かであるときは、フェイルチェックが行われないので、
積層セラミックコンデンサ36にはチェック信号の電圧
が付与されることはない。これにより、積層セラミック
コンデンサ36から騒音が発生されることはなく、運転
者はこの騒音により不快感を生じることはなくなる。
の他に比較的大きな音が発生していなく周囲が比較的静
かであるときは、フェイルチェックが行われないので、
積層セラミックコンデンサ36にはチェック信号の電圧
が付与されることはない。これにより、積層セラミック
コンデンサ36から騒音が発生されることはなく、運転
者はこの騒音により不快感を生じることはなくなる。
【0034】なお、前述の実施例では、ABSシステム
とTRCシステムが一緒に組み込まれている場合につい
て説明しているが、本発明は、単独で設けられているA
BSシステムやTRCシステムにも適用できる。また、
積層セラミックコンデンサ等の騒音を発するコンポーネ
ントを有しているシステムであれば、ABSシステムや
TRCシステム以外の車両に搭載されている他の電子制
御システムにも本発明を適用することができる。
とTRCシステムが一緒に組み込まれている場合につい
て説明しているが、本発明は、単独で設けられているA
BSシステムやTRCシステムにも適用できる。また、
積層セラミックコンデンサ等の騒音を発するコンポーネ
ントを有しているシステムであれば、ABSシステムや
TRCシステム以外の車両に搭載されている他の電子制
御システムにも本発明を適用することができる。
【0035】また、前述の実施例では、ブレーキのオン
信号により、停車時を含む設定車速値以下の低速時にも
フェイルチェックを行うことができるようにしている
が、ブレーキのオン信号に代えて、フェイルチェック操
作ボタン等の他のフェイルチェック開始操作手段を設け
ることもできる。更に、本発明においては、フェイルチ
ェックを実施しない条件として、アクセル信号あるいは
エンジン回転数信号等を省略することも可能である。
信号により、停車時を含む設定車速値以下の低速時にも
フェイルチェックを行うことができるようにしている
が、ブレーキのオン信号に代えて、フェイルチェック操
作ボタン等の他のフェイルチェック開始操作手段を設け
ることもできる。更に、本発明においては、フェイルチ
ェックを実施しない条件として、アクセル信号あるいは
エンジン回転数信号等を省略することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる車載の電子制御システムの診断方法によれば、
低車速、車両停止時およびエンジン低回転時等の周囲が
比較的静かであるときは電子制御システムのフェイルチ
ェックを行わないようにしているので、コンポーネント
から騒音が発生されることはない。したがって、運転者
がこの騒音により不快感を生じることを防止できる。
にかかる車載の電子制御システムの診断方法によれば、
低車速、車両停止時およびエンジン低回転時等の周囲が
比較的静かであるときは電子制御システムのフェイルチ
ェックを行わないようにしているので、コンポーネント
から騒音が発生されることはない。したがって、運転者
がこの騒音により不快感を生じることを防止できる。
【0037】また本発明によれば、前述のように周囲が
比較的静かであるときも、必要時にはフェイルチェック
開始操作手段を操作することにより、電子制御システム
のフェイルチェックを行うことができる。
比較的静かであるときも、必要時にはフェイルチェック
開始操作手段を操作することにより、電子制御システム
のフェイルチェックを行うことができる。
【図1】 本発明に係る車載の電子制御システムの診断
方法の一実施例における処理のフローを示す図である。
方法の一実施例における処理のフローを示す図である。
【図2】 フェイルチェックのフローの一例を示す図で
ある。
ある。
【図3】 従来のABS/TRCシステムを示す図であ
る。
る。
【図4】 従来のチェック回路を示す回路図である。
【図5】 この従来のチェック回路の詳細を示す図であ
る。
る。
【図6】 積層セラミックコンデンサを示す斜視図であ
る。
る。
【図7】 積層セラミックコンデンサの実装状態を示す
図である。
図である。
1,2…左右の前輪(非駆動輪)、3,4.9,10……車
輪速センサ、5,11,12…アンチスキッド制御用のモ
ジュレータ、6,13,14…ブレーキアクチュエータ、
7,8…左右の後輪(駆動輪)、15…ブレーキペダ
ル、16…デュアルブレーキバルブ、17…エアタン
ク、18,19…トラクション電磁バルブ(TRCバル
ブ)、20…エンジン、21…モータ、22…ABS/
TRCコントロールユニット(ABS/TRC EC
U)、23…アクセルペダル、24,25…ダブルチェ
ックバルブ、26…ウォーニングランプ、27…リレー
スイッチ、28,29…負荷、30…マイクロコンピュ
ータ(電子コントローラ)、31,32…スイッチ、3
3…判定部、34…電源平滑用コンデンサ、35…ノイ
ズ除去用コンデンサ(積層セラミックコンデンサ)、3
6…基板、37…積層セラミックコンデンサ、38…接
着剤、39…はんだ、40…エキゾーストブレーキカッ
トリレー、41…セーフティリレー、42…リード、4
3…レジスト、44…シルク、45…ケース、46…ブ
レーキ圧力スイッチ
輪速センサ、5,11,12…アンチスキッド制御用のモ
ジュレータ、6,13,14…ブレーキアクチュエータ、
7,8…左右の後輪(駆動輪)、15…ブレーキペダ
ル、16…デュアルブレーキバルブ、17…エアタン
ク、18,19…トラクション電磁バルブ(TRCバル
ブ)、20…エンジン、21…モータ、22…ABS/
TRCコントロールユニット(ABS/TRC EC
U)、23…アクセルペダル、24,25…ダブルチェ
ックバルブ、26…ウォーニングランプ、27…リレー
スイッチ、28,29…負荷、30…マイクロコンピュ
ータ(電子コントローラ)、31,32…スイッチ、3
3…判定部、34…電源平滑用コンデンサ、35…ノイ
ズ除去用コンデンサ(積層セラミックコンデンサ)、3
6…基板、37…積層セラミックコンデンサ、38…接
着剤、39…はんだ、40…エキゾーストブレーキカッ
トリレー、41…セーフティリレー、42…リード、4
3…レジスト、44…シルク、45…ケース、46…ブ
レーキ圧力スイッチ
Claims (4)
- 【請求項1】 電子制御システムの所定数のコンポーネ
ントを電子制御装置によりチェックするとともに、該電
子制御装置からの故障信号により前記コンポーネントの
故障を表示手段により表示する車載の電子制御システム
の診断方法において、 車両速度が設定速度より大きいとき、エンジン回転数が
設定回転数より大きいとき、およびアクセルが踏み込ま
れているときのいずれか1つのときに、前記電子制御装
置による前記コンポーネントのチェックを行うことを特
徴とする車載の電子制御システムの診断方法。 - 【請求項2】 前記電子制御装置を構成する部品の少な
くとも一つは、積層体から構成されていることを特徴と
する請求項1記載の車載の電子制御システムの診断方
法。 - 【請求項3】 車両速度が設定速度値以下のとき、エン
ジン回転数が設定回転数値以下のとき、およびアクセル
が踏み込まれていないときのいずれか1つのときに、フ
ェイルチェック開始操作手段の操作信号により、前記電
子制御装置が前記コンポーネントのチェックを行うこと
を特徴とする請求項1または2記載の車載の電子制御シ
ステムの診断方法。 - 【請求項4】 前記フェイルチェック開始操作手段の操
作信号はブレーキオン信号であることを特徴とする請求
項3記載の車載の電子制御システムの診断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18142093A JPH0732999A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 車載の電子制御システムの診断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18142093A JPH0732999A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 車載の電子制御システムの診断方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0732999A true JPH0732999A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16100462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18142093A Pending JPH0732999A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 車載の電子制御システムの診断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0732999A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223438A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用ブレーキ装置 |
KR20190042203A (ko) * | 2017-10-16 | 2019-04-24 | 현대자동차주식회사 | 차량의 소음원인 진단방법 |
-
1993
- 1993-07-22 JP JP18142093A patent/JPH0732999A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007223438A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用ブレーキ装置 |
JP4730127B2 (ja) * | 2006-02-22 | 2011-07-20 | 日産自動車株式会社 | 車両用ブレーキ装置 |
US8201896B2 (en) | 2006-02-22 | 2012-06-19 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle brake apparatus and method |
KR20190042203A (ko) * | 2017-10-16 | 2019-04-24 | 현대자동차주식회사 | 차량의 소음원인 진단방법 |
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