JPH0732975Y2 - ねじの脱落防止装置 - Google Patents

ねじの脱落防止装置

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JPH0732975Y2
JPH0732975Y2 JP1990029047U JP2904790U JPH0732975Y2 JP H0732975 Y2 JPH0732975 Y2 JP H0732975Y2 JP 1990029047 U JP1990029047 U JP 1990029047U JP 2904790 U JP2904790 U JP 2904790U JP H0732975 Y2 JPH0732975 Y2 JP H0732975Y2
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hole
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diameter
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次中 湖山
吉雄 金本
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高橋金物株式会社
磯川産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、部材を着脱自在に取付けるねじの脱落防止
装置に関する。
〔従来の技術〕 第5図は従来のねじの脱落防止装置を示す断面図であ
る。
取付部材80にはねじ82のねじ収納穴84、貫通孔86及び座
ぐり88が設けられ、ねじ82の首部90には平座金92及びば
ね座金94が抜け止めされた状態で設けられている。ねじ
収納穴84が開口する取付部材80の一面96から貫通孔86へ
ねじ82を挿通させ、貫通孔86が開口する取付部材80の他
面98から首部90へ止め輪100を圧入させることにより、
取付部材80からねじ82が脱落することを防いでいる。座
ぐり88は止め輪100の逃げとして設けたものである。
しかしながら、このような従来のねじの脱落防止装置で
は、止め輪100の嵌め外しに専用の工具を必要とするば
かりか、止め輪100を圧入させるねじ82の首部90が小径
でしかも取付部材80の他面98から突き出た狭い所に位置
している。そのため、ねじの脱落防止を施す作業がたい
へん難しかった。
このような問題に対応した一例として、実開昭61−4401
5号公報には、耐圧防爆容器におけるボルト紛失防止構
造が開示されている。
これは、容器本体に対する螺合寸法を越える移動寸法を
有する状態にボルトを収納穴に収納し、収納穴の開口端
部に取付けられた紛失防止キャップで脱落を防止するも
ので、ボルトの頭部自体又はボルトの頭部に被せられた
キャップの鍔部を紛失防止キャップに当接させる構成と
なっている。
〔考案が解決使用とする課題〕
ところで、この種の脱落防止技術では、他部材(耐圧防
爆容器本体1)に対するねじ又はボルトの螺合寸法を
L1,脱落防止構成下におけるねじ又はボルトの移動寸法
をL2とした場合、L2>L1の条件を満たすことが要求され
るが、上記のボルト紛失防止技術では、紛失防止キャッ
プに対する当接主体が、ボルトの頭部又はこれに被せら
れたキャップの鍔部という、直接的、間接的の相違はあ
るものの、本質的には頭部と紛失防止キャップとの当接
構造であるため、移動寸法L2が頭部の移動距離に直接対
応することことになり、このため、取付部材(蓋6)の
厚みに制約を受け、使用対象が制限されていた。
そこで、この考案の目的は、取付部材の厚みの制約を少
なくでき、使用対象の拡大を図れるねじの脱落防止装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この考案に係るねじの脱落防止装置は、前記目的を達成
した次のようなものである。すなわち、所定の長さを有
しねじ螺合部より径小に形成されたねじ首部にねじ頭部
より径大の座金が抜け止めされた状態で移動可能設けら
れ、取付部材にはねじ収納穴と、上記ねじ螺合部を通し
上記座金を通さない穴径の貫通孔とが設けられ、当該貫
通孔に上記ねじ螺合部が挿通された状態で上記ねじ収納
穴にはねじ頭部と座金とが没入されているとともに上記
ねじ頭部を通し座金を通さない脱落防止部材が取付けら
れている構成にある。
〔作用〕
取付部材に設けられたねじ収納穴に、座金が抜け止めさ
れた状態で設けられたねじを没入させる。そして、上記
座金が挿通不可能なリング状の脱落防止部材を上記ねじ
収納穴へ取付ける。上記ねじは、上記座金が上記脱落防
止部材に係止するので、脱落しない。
脱落防止部材に対する当接主体である座金は、ねじ頭部
と共に移動せず、ねじ首部の終わり、すなわち、ねじ螺
合部の始端と共に移動して脱落防止部材に当接する。ね
じ首部の長さにねじの移動距離が依存することになり、
ねじ首部の長さを貫通孔側へ延ばすことにより取付部材
の厚みの制約が緩和される。
〔実施例〕
第1図乃至第4図はこの考案に係るねじの脱落防止装置
の一実施例を示し、第1図は第2図におけるI−I線縦
断面図、第2図は平面図、第3図は分解斜視図、第4図
はねじが脱落しない状態を示す断面図である。
以下、これらの図面に基づき詳細に説明する。
ねじ10の脱落防止装置は、ねじ首部12にねじ頭部14の径
Aより大きい外径Bの平座金16が抜け止めされた状態で
移動可能に設けられ、取付部材18に設けられたねじ収納
穴20にはねじ頭部14と平座金16とが没入されるとともに
平座金16が挿通不可能な内径Cを有するリング状の脱落
防止部材24が圧入されてなるものである。
また、ねじ首部12には、ばね座金26を設けてもよい。こ
の場合は、平座金16またはばね座金26の少なくともどち
らか一方の座金がねじ頭部14より大径であればよい。
ねじ螺合部28が形成される以前の部分は、ねじ首部12と
同一径の円柱部(図示しない)となっている。この円柱
部をばね座金26次いで平座金16へ挿通させ、ばね座金26
及び平座金16をねじ首部12に位置させる。この状態でね
じ螺合部28を転造等により形成すると、ねじ螺合部28の
外径はねじ山の隆起により平座金16の内径よりも大きく
なる。こうして、ねじ首部12に平座金16が抜け止めされ
た状態で設けられる。
取付部材18にはねじ収納穴20と貫通孔30とが設けられて
いる。貫通孔30は、ねじ収納穴20の底面32に、ねじ螺合
部28を通し且つねじ頭部14を通さない穴径に形成されて
いる。また、ねじ収納穴20の開口端には、脱落防止部材
24を滑らかに圧入するための案内面34を設けてもよい。
脱落防止部材24は、弾性を有する例えばナイロン等の合
成樹脂から射出成形により形成され、ねじ収納穴20の内
径Dよりも小さい外径Eを有する筒状の挿入部36と、挿
入部36の外周に設けられた突条からなる係止部38とから
構成されている。脱落防止部材24の係止部38を含めた外
径Fは、ねじ収納穴20の内径Dよりも僅かに大きく形成
されている。したがって、脱落防止部材24を弾性に抗し
てねじ収納穴20へ圧入することが可能である。
また、脱落防止部材24の外周には、ねじ収納穴20の内径
Dよりも大きくなる部分があればよい。したがって、係
止部38は、突条の代わりに突起等にしてもよく、あるい
は、突条等を設けないで平坦な面のみとしてもよい。
なお、ねじ収納穴20に弾性を持たせてもよい。この場合
は、脱落防止部材24に弾性を持たせなくてもよい。
また、脱落防止部材24をねじ収納穴20へ取付ける手段
は、圧入に限定されるものではなく、接着、螺合等でも
よい。
次に、この考案に係るねじの脱落防止装置を用いて、ね
じの脱落防止を施す方法につして説明する。
まず、ねじ螺合部28を貫通孔30へ挿通させるとともにね
じ収納穴20へねじ頭部14および平座金16を没入させる。
次に、脱落防止部材24の挿入部36をねじ収納穴20の開口
端から入れる。挿入部36は、外径Eがねじ収納穴20の内
径Dよりも小さいので、容易に挿入される。そして、脱
落防止部材24の外径Fがねじ収納穴20の内径Dよりも大
きいので、係止部38が案内面34に当接する。ここで、弾
性力に抗しながら係止部38を指等で押し込むことによ
り、脱落防止部材24をねじ収納穴20へ圧入させる。
脱落防止部材24は平座金16が挿通不可能な内径Cを有す
るので、ねじ頭部14を下にしても平座金16が脱落防止部
材24に当接して脱落しない(第4図)。このように、工
具等を必要とせず、極めて容易にねじの脱落防止を施す
ことができる。この状態で、ドライバー(図示せず)を
用いてねじ10を回して取付部材18を他部材(図示せず)
へ取付ける。
また、取付部材18を他部材へ取付けた後に、ねじ収納穴
20へ脱落防止部材24を圧入するようにしてもよい。
さらに、脱落防止部材24がねじ収納穴20に圧入された状
態でねじ先端40を押圧すると、平座金16が脱落防止部材
24の弾性力に抗して脱落防止部材24を押し上げることに
より、容易に脱落防止部材24を外すことができる。
また、取付部材18の厚みが小さく、強度上の観点からね
じ収納穴20の深さを十分に確保できない場合には、ねじ
首部12の長さを貫通孔側に必要な範囲に亘って設定すれ
ば、ねじ10の必要移動距離を得ることができる。
〔考案の効果〕
この考案に係るねじの脱落防止装置によれば、ねじ収納
穴へ脱落防止部材を取付けることにより、工具等を必要
とせずに容易にねじの脱落防止を施すことができ、作業
能率を向上できる。
また、ねじの移動距離がねじ首部の長さに依存する構成
としたので、取付部材の厚みが小さく、ねじ収納穴の深
さを十分に取れない場合でもねじ首部の長さの設定で容
易に対応でき、よって取付部材の厚みの制約の緩和とと
もに使用対象の拡大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図はこの考案に係るねじの脱落防止装置
の一実施例を示し、第1図は第2図におけるI−I線縦
断面図、第2図は平面図、第3図は分解斜視図、第4図
はねじが脱落しない状態を示す断面図、第5図は従来の
ねじの脱落防止装置を示す断面図である。 10……ねじ、12……ねじ首部 14……ねじ頭部、16……座金(平座金) 18……取付部材、20……ねじ収納穴 24……脱落防止部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の長さを有しねじ螺合部より径小に形
    成されたねじ首部にねじ頭部より径大の座金が抜け止め
    された状態で移動可能設けられ、取付部材にはねじ収納
    穴と、上記ねじ螺合部を通し上記座金を通さない穴径の
    貫通孔とが設けられ、当該貫通孔に上記ねじ螺合部が挿
    通された状態で上記ねじ収納穴にはねじ頭部と座金とが
    没入されているとともに上記ねじ頭部を通し座金を通さ
    ない脱落防止部材が取付けられているねじの脱落防止装
    置。
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