JPH0732933A - タンクローリ車の荷卸し装置 - Google Patents

タンクローリ車の荷卸し装置

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JPH0732933A
JPH0732933A JP20013893A JP20013893A JPH0732933A JP H0732933 A JPH0732933 A JP H0732933A JP 20013893 A JP20013893 A JP 20013893A JP 20013893 A JP20013893 A JP 20013893A JP H0732933 A JPH0732933 A JP H0732933A
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tank
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Kunio Konishi
國夫 小西
Tsuneo Kishi
恒雄 岸
Masahiro Ikeda
昌弘 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 尺割で荷卸しするための操作弁の個数を低減
して、構造を簡単化する。 【構成】 底弁20及び手動切替弁66は各タンク室16に対
応して設けられ、底弁20の気室52は、手動切替弁66を介
して共通の元弁68の出口側へ接続されている。元弁68
は、パイロットポート70への空気圧により底弁20側をエ
アタンク74側又は大気圧空間へ接続する。携帯式手動三
方弁88は、タンク12の上部に昇った作業者により携帯さ
れ、押込み棒92の操作により元弁68のパイロットポート
70へのエアタンク74からの高圧空気の供給を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タンクローリ車の荷
卸し装置に係り、詳しくは空気圧操作の底弁を各タンク
室に装備するタンクローリ車の荷卸し装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】タンクローリ車は、異なる種類の油を貯
留できる複数個のタンク室をタンクに備え、底弁が各タ
ンク室ごとに底部に設けられて、底弁の開きによりタン
ク室から油を荷卸しできるようになっている。
【0003】尺割で荷卸しするとき、すなわちタンク室
内の油を全部荷卸しせずに、タンク室内の所定の目印ま
で荷卸しするとき、作業者は、タンクローリ車のタンク
の上部に昇り、荷卸しするタンク室のハッチを開いて、
タンク室内の油面を見つつ、油面が所定の目印の所まで
下降すると、地上の作業者に合図を送って、対応の底弁
を閉じさせるか(底弁操作装置が地上にあるもの)、又
は自らがタンクの上部から降りて、底弁を閉じている。
【0004】このように、タンクの上部の作業者が地上
の作業者に合図を送ったり、自らが地上へ降りて、底弁
を操作することは作業能率で悪いので、底弁として手動
式の代わりに空気圧式を採用し、タンクの上部より底弁
を操作できるようにしたものが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】空気圧式の底弁を採用
して、タンクの上部の手動操作弁より底弁を開閉制御す
る荷卸し装置では、タンク室ごとにタンク上部に手動操
作弁を必要とし、タンク室の個数が多いとき、構造が複
雑化している。
【0006】請求項1の発明の目的は、尺割で荷卸しす
る際に使用される操作弁の個数を低減して、尺割で荷卸
しを行うのに必要な構造を簡単化できるタンクローリ車
の荷卸し装置を提供することである。請求項2の発明の
目的は、タンク上部の操作弁により底弁を確実に閉じる
ことができるようにすることである。請求項3の発明の
目的は、タンク上部で操作するための操作弁の接続にも
かかわらず、非操作時には底弁を確実に閉として安全性
を高めることができるタンクローリ車の荷卸し装置を提
供することである。請求項4の発明の目的は、尺割作業
時以外では操作弁や操作弁用管路がタンク上部の作業に
邪魔となるのを排除したタンクローリ車の荷卸し装置を
提供することである。請求項5の発明の目的は、操作弁
を切り離したときは、底弁を確実に閉とすることがで
き、かつ高圧空気の漏出を防止できるタンクローリ車の
荷卸し装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の前提
となるタンクローリ車(10)は、複数のタンク室(16)に仕
切られたタンク(12)を備え、各タンク室(16)の底部には
高圧供給時及び大気圧供給時にそれぞれ開及び閉となる
底弁(20)を備えている。そして、請求項1のタンクロー
リ車(10)の荷卸し装置は次の(a)〜(c)の構成要素
を有している。 (a)高圧がパイロット空気圧として供給されたときは
高圧空気を通す位置とされる1個の元弁(68) (b)各底弁(20)に対応して設けられ元弁(68)の出口と
底弁(20)とを相互に接続及び遮断する底弁制御用切替弁
(66)、及び (c)作業者によりタンク(12)の上部において携帯され
作業者の操作により元弁(68)へ高圧空気をパイロット空
気圧として供給できる携帯式操作弁(88)
【0008】請求項2のタンクローリ車(10)の荷卸し装
置では、携帯式操作弁(88)は携帯式三方弁(88)となって
いる。携帯式三方弁(88)は、第1及び第2の切替位置で
それぞれ元弁(68)のパイロットポート(70)へ高圧空気源
(74)側及び大気圧源を接続する。
【0009】請求項3のタンクローリ車(10)の荷卸し装
置では、携帯式三方弁(88)は、操作力の解除時には第2
の切替位置へ切替える付勢手段(94)を有している。
【0010】請求項4のタンクローリ車(10)の荷卸し装
置では、携帯式三方弁(88)はワンタッチカップリング(8
6)を介して高圧空気源(74)側と元弁(68)のパイロットポ
ート(70)側との間に組込まれる。
【0011】請求項5のタンクローリ車(10)の荷卸し装
置では、ワンタッチカップリング(86)は、携帯式三方弁
(88)の取外し時では、高圧空気源(74)側及びパイロット
ポート(70)側をそれぞれ閉鎖状態及び大気開放にする。
【0012】
【作用】請求項1のタンクローリ車(10)の荷卸し装置で
は、荷卸しするタンク室(16)に対応する底弁制御用切替
弁(66)は、切替えられて、底弁(20)側を元弁(68)側へ接
続する位置とされる。作業者は、タンク(12)の上部にお
いて携帯式操作弁(88)を携帯し、携帯式操作弁(88)を操
作する。携帯式操作弁(88)が、高圧空気を元弁(68)へ供
給する位置とされたときは、高圧空気が、元弁(68)へパ
イロット空気圧として供給され、元弁(68)は、高圧空気
を通す位置となり、高圧空気は、元弁(68)及び底弁制御
用切替弁(66)を経て、対応の底弁(20)へ供給され、底弁
(20)は開かれる。荷卸しを終了するときは、携帯式操作
弁(88)は元弁(68)へ高圧空気を供給しない位置とされ、
元弁(68)は、携帯式操作弁(88)からパイロット空気圧と
して高圧空気を供給されず、高圧空気を通さない位置と
なる。これにより、底弁(20)は、元弁(68)を介しての高
圧空気の供給を中止されて、閉となる。
【0013】請求項2のタンクローリ車(10)の荷卸し装
置では、元弁(68)を、高圧空気を通す位置及び遮断する
位置とするとき、携帯式三方弁(88)はそれぞれ第1及び
第2の切替位置とされる。携帯式三方弁(88)の第2の切
替位置では、元弁(68)のパイロットポート(70)は、大気
圧源へ接続されて、残存の高圧空気を完全に抜かれる。
【0014】請求項3のタンクローリ車(10)の荷卸し装
置では、携帯式三方弁(88)は、作業者により操作力を解
除されると、付勢手段(94)により自動的に第2の切替位
置へ切替えられる。元弁(68)は、パイロットポート(70)
において携帯式三方弁(88)からの大気圧の供給を受け、
閉となる。
【0015】請求項4のタンクローリ車(10)の荷卸し装
置では、ワンタッチカップリング(86)は、携帯式三方弁
(88)と高圧空気源(74)側及び元弁(68)のパイロットポー
ト(70)側との間に介在することにより、携帯式三方弁(8
8)はワンタッチカップリング(86)を介して組み入れ及び
組み外し自在になっている。
【0016】請求項5のタンクローリ車(10)の荷卸し装
置では、携帯式三方弁(88)がワンタッチカップリング(8
6)から組み外されたとき、ワンタッチカップリング(86)
は、パイロットポート(70)側を大気開放し、高圧空気源
(74)側を閉鎖する。これにより、パイロットポート(70)
側の高圧空気が携帯式三方弁(88)を介して逃げるのが防
止されるとともに、元弁(68)は、パイロットポート(70)
において大気圧を受けて、閉となる。
【0017】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図6はタンクローリ車10の側面図である。タンク
ローリ車10はタンク12を備え、タンク12内は、隔壁14に
より前後方向へ複数個のタンク室16に仕切られて、異種
の油18が各タンク室16に貯留できるようになっている。
底弁20は、各タンク室16の底部に設けられ、各タンク室
16からの油18の導出を制御する。
【0018】図5は底弁20の詳細な構造図である。曲り
管28は、タンク室16の下側に配設され、上向きの上端部
をタンク室16の底壁26に固定され、下端部を横向きにし
ている。各タンク室16に共通の荷卸し配管(図示せず)
は、タンク12の下側においてタンクローリ車10の前後方
向へ延び、各底弁20の横向きの下端部へ接続される。吸
排ポート30は曲り管28の上端部の内側に画定され、タン
ク室16内と曲り管28内とを相互に連通させる。弁座32
は、吸排ポート30の周縁部の上面に、その周縁部に沿う
環状の突条として形成されている。弁体34は、下面側の
環状溝内に環状パッキン36を嵌挿され、環状パッキン36
を弁座32に密着させて、就座する。環状部材38は弁体34
の下面に当てられ、ボルト40は、弁体34の上面側から弁
体34及び環状部材38に挿通され、環状部材38の下側から
ナット42を螺着されて、環状部材38を弁体34に固定す
る。環状部材38は、下方へ向かって径を漸増するテーパ
状内周39を備える。環状部材38の外径は吸排ポート30の
径よりも少し小さく、弁座32への弁体34の就座時では、
環状間隙41が吸排ポート30の周面と環状部材38の外周と
の間に形成される。
【0019】シリンダ部材44は、上下の端部においてそ
れぞれ閉口及び開口する構造であり、下端部において弁
体34の上端部内周側に螺着している。環状パッキン46
は、上下方向へシリンダ部材44の下端部及び弁体34の間
に挟圧され、シリンダ部材44及び弁体34の接合部のシー
ルを行う。ピストン48は、シリンダ部材44の内周を上下
方向へ相対摺動するように、シリンダ部材44内に配設さ
れる。中空軸50は、下端部を、曲り管28の下部に固定さ
れるとともに、曲り管28の下側へ突出させ、上方へシリ
ンダ部材44内へ延びている。中空軸50は、弁体34の貫通
部において弁体34に対して上下方向へ相対摺動自在であ
り、上端部においてピストン48を固定されている。ピス
トン48は、シリンダ部材44内を上側の気室52と下側の液
室54とに仕切り、貫通孔56は、弁体34に穿設されて、液
室54を弁体34の下面側へ連通させている。液室54内の液
圧が弁体34の上面に作用する圧力作用面積は、吸排ポー
ト30の液圧が弁体34の下面に作用する圧力作用面積より
大きくなるように、吸排ポート30の径やシリンダ部材44
の内径等が設定される。連通孔60は、ピストン48の上面
側の凹所から放射方向内側へ斜め下方へ延び、中空軸50
内へ至っている。
【0020】圧縮コイルばね58は、上下方向へピストン
48の下面と弁体34の上面との間に縮設されて、弁体34を
下方へ付勢する。フィルタ62は、上端側を閉口する筒状
であり、底弁20に上側から被さって、覆い、下端部周縁
を底壁26に固定される。貫通孔56の総横断面積は弁座32
の内周側の横断面積の30%以上に設定される。
【0021】底弁20の開閉作用について説明する。気室
52が中空軸50を介して大気圧を供給されているとき、弁
体34は、圧縮コイルばね58により下方へ押圧されて、環
状パッキン36において弁座32に密着した状態に保持され
る。これにより、底弁20は閉となっている。
【0022】タンク室16内へ油18を荷積みする場合は、
共通の荷卸し配管から各曲り管28へ油18が流入して来
る。底弁20の閉時に弁体34の下面側へ到達した油18は、
環状部材38のテーパ状内周39及び貫通孔56を経て液室54
内へ導入される。液室54の横断面積は吸排ポート30の横
断面積より少し大きいので、環状パッキン36における液
室54側の圧力作用面積は吸排ポート30側の圧力作用面積
より大きくなり、この結果、弁体34は、荷積み用の油18
から上向きより下向きに大きい力を及ぼされ、弁座32へ
の就座位置を保持する。貫通孔56の総横断面積が液室54
の横断面積の30%以上とした設定は、油18が貫通孔56
における絞りにもかかわらず速やかに液室54内へ導入さ
れて、弁体34が弁座32から離反するのを防止するのを確
かめた実験の結果に基づいている。この結果、曲り管28
に到達した荷積み用の油18と関係ないタンク室16の底弁
20は閉を保持する。
【0023】タンク室16の油18を荷卸し又はタンク室16
へ油18を荷積みするときは、気室52は高圧空気を供給さ
れる。ピストン48は中空軸50を介して曲り管28に上下方
向へ固定されているので、気室52の高圧の結果、シリン
ダ部材44が上昇し、弁体34は弁座32から離反する。離反
の初期時では、環状部材38がなお吸排ポート30の内側に
あり、タンク室16内と曲り管28内とは、環状間隙41を介
して連通しているだけであるので、タンク室16からの油
18の荷卸しのときは、タンク室16内の油18は、環状間隙
41を介して小流量で導出され、大きなウォータハンマが
荷卸し配管下端部の吐出弁へ伝達するのが抑制される。
シリンダ部材44が徐々に上昇して、上側位置(図5の二
点鎖線位置)に達すると、環状部材38が吸排ポート30か
ら抜け出て、吸排ポート30は大きく開かれ、タンク室16
内と曲り管28内とは大きく開かれた吸排ポート30を介し
て相互に連通する。
【0024】高圧空気が中空軸50の上端から気室52内へ
進入するとき、断熱膨張のために、高圧空気内の水分が
凝結し、気室52の上面に溜まる。この溜まった水は、重
力により連通孔60を通って中空軸50へ入り、中空軸50を
下降して、外部へ排出される。
【0025】図2は元弁68から底弁20までの空気圧回路
図である。手動切替弁66は、各底弁20に対応して設けら
れ、出口側を各シャトル弁64を介して底弁20の中空軸50
の下端へ接続される。元弁68は、各底弁20に共通に設け
られ、パイロット空気圧を供給されるパイロットポート
70と、パイロットポート70のパイロット空気圧の付勢力
とは反対方向の付勢力をもつ圧縮コイルばね72とを備え
ている。
【0026】図1はエアタンク74から元弁68までの空気
圧回路図である。2個のエアタンク74は高圧空気を貯留
し、保護弁76、後ろ側手動緊急弁78及び左側手動緊急弁
80を介して元弁68の入口側へ接続されている。保護弁76
は、エアタンク74側の圧力が過大になったとき、開い
て、エアタンク74内の高圧空気を適当に逃がす。後ろ側
手動緊急弁78及び左側手動緊急弁80は、タンクローリ車
10の後ろ側及び左側に配設され、緊急時には閉じられ
て、元弁68側への高圧空気の供給を中止する。緊急停止
弁82、自動緊急閉鎖栓84及びワンタッチカップリング86
は、左側手動緊急弁80と元弁68の入口側から分岐して元
弁68のパイロットポート70へ至る通路を制御する。緊急
停止弁82は、操作盤に設けられ、緊急時の操作により自
動緊急閉鎖栓84側、すなわち出口側を大気圧空間へ接続
する。自動緊急閉鎖栓84は、緊急時に自動的にワンタッ
チカップリング86側を大気圧空間へ接続する。ワンタッ
チカップリング86はタンク12の上部に配設される。携帯
式手動三方弁88は、入口側及び出口側へ適切な長さのホ
ース90を接続されて、ホース90は、携帯式手動三方弁88
とは反対側の端においてカプラを装着され、そのカプラ
を介してワンタッチカップリング86へワンタッチで着脱
自在となっている。携帯式手動三方弁88は、作業者によ
り押込まれる押込み棒92と、押込み棒92の押込み力に対
して反対方向の付勢力をもつ圧縮コイルばね94とを有し
ている。携帯式手動三方弁88は、押込み棒92の押込み時
では、出口側を入口側へ接続し、押込み棒92の非押込み
時では、出口側を大気圧空間へ接続する。
【0027】図3及び図4は格納ケース96への携帯式手
動三方弁88の格納状態及び取外し状態を示す図である。
格納ケース96はタンク12の上部の所定個所に設けられ
る。携帯式手動三方弁88が格納ケース96へ格納されてい
るとき、押込み棒92は、格納ケース96の端壁により押込
まれた状態になっている。また、携帯式手動三方弁88が
格納ケース96から取出されたときは、押込み棒92は圧縮
コイルばね94により突出状態になる。
【0028】実施例の作用を説明する。タンク室16内の
油18を尺割で荷卸しするとき、荷卸しするタンク室16に
対応する手動切替弁66が元弁68側を底弁20側へ接続する
位置とされる。作業者は、タンク12の昇って、携帯式手
動三方弁88を格納ケース96から外した状態で、ホース90
の端のカプラをワンタッチカップリング86へ接続し、携
帯式手動三方弁88を携帯しつつ、荷卸しを行うタンク室
16へ進み、その上壁のハッチを開く。そして、中の油18
を見つつ、押込み棒92を押込む。これにより、携帯式手
動三方弁88はパイロットポート70側をエアタンク74側へ
接続した位置となり、高圧空気が元弁68のパイロットポ
ート70へ供給されて、元弁68は、エアタンク74側を手動
切替弁66側へ接続し対置となる。この結果、高圧空気
が、荷卸しするタンク室16の手動切替弁66を経て底弁20
の気室52へ供給され、底弁20は開となって、タンク室16
内の油18が導出される。その他の手動切替弁66は底弁20
側を大気圧空間へ接続しており、荷卸しされないタンク
室16の底弁20は、気室52へ大気圧を供給されて、閉とな
っている。
【0029】荷卸しするタンク室16内の油18が所定の目
印まで下降したことが、開いたハッチを介して確認され
ると、携帯式手動三方弁88の押込み棒92の押込みを解除
する。これにより、携帯式手動三方弁88はパイロットポ
ート70側を大気圧空間へ接続し、元弁68は、パイロット
ポート70へ大気圧を供給されて、手動切替弁66側を大気
圧空間へ接続する位置となる。この結果、荷卸しされて
いるタンク室16の底弁20は、気室52へ大気圧を供給され
て、閉となり、油18の荷卸しを終了する。
【0030】同様に、作業者が、意図とは関係なく、な
んらかの事情で携帯式手動三方弁88の押込み棒92から手
を離すと、押込み棒92の押込みが解除されて、底弁20は
閉となって、油18の荷卸しが中止される。
【0031】すべての手動切替弁66を、底弁20側を大気
圧空間へ接続する位置にしてから、携帯式手動三方弁88
を、図3のように、格納ケース96に格納すると、押込み
棒92は押込み位置となり、元弁68は、パイロットポート
70に常時高圧空気を供給されて、エアタンク74側を手動
切替弁66側へ接続する位置に保持される。これにより、
作業者は、地上において手動切替弁66を操作して、任意
のタンク室16の底弁20を開閉制御することができる。
【0032】ワンタッチカップリング86からホース90の
カプラを外すと、ワンタッチカップリング86は、パイロ
ットポート70側を大気圧空間へ接続し、エアタンク74側
を閉鎖した状態になる。この結果、ワンタッチカップリ
ング86において高圧空気が漏出するのが防止されるとと
もに、元弁68は、パイロットポート70に大気圧を供給さ
れて、手動切替弁66の方への高圧空気の供給を中止す
る。これにより、すべての底弁20は開となるのを阻まれ
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明では、複数のタンク室に
対して共通の元弁及び携帯式操作弁が設けられて、携帯
式操作弁の操作により底弁を開閉できるので、各タンク
室に操作弁を設けることが省略され、尺割を実施するた
めの構造が簡単化される。
【0034】請求項2の発明では、携帯式操作弁が携帯
式三方弁とされ、携帯式三方弁が第2の切替位置へ切替
えられると、元弁のパイロットポートが携帯式三方弁を
介して大気圧源へ接続されるので、パイロットポートの
残存高圧空気を適切に抜くことができ、元弁を確実に閉
じることができる。
【0035】請求項3の発明では、作業者が携帯式三方
弁を操作していないときは、携帯式三方弁は、付勢手段
により自動的に第2の切替位置となって、元弁のパイロ
ットポートには大気圧が供給され、底弁は閉となる。し
たがって、非操作時には底弁を確実に閉として安全性を
高めることができる。
【0036】請求項4の発明では、ワンタッチカップリ
ングを介して携帯式三方弁を簡単に組込み、組み外し可
能で、尺割作業時以外では、携帯式三方弁を取り外し
て、携帯式三方弁及びホースをタンク上部から除去でき
るので、他の作業の能率性を改善できる。
【0037】請求項5の発明では、ワンタッチカップリ
ングは、携帯式三方弁を外されると、高圧空気源側及び
パイロットポート側をそれぞれ閉鎖及び大気圧源へ接続
するので、携帯式操作弁を切り離したときに、底弁を確
実に閉として、安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアタンクから元弁までの空気圧回路図であ
る。
【図2】元弁から底弁までの空気圧回路図である。
【図3】格納ケースへの携帯式手動三方弁の格納状態を
示す図である。
【図4】格納ケースからの携帯式手動三方弁の取外し状
態を示す図である。
【図5】底弁の詳細な構造図である。
【図6】タンクローリ車の側面図である。
【符号の説明】
10 タンクローリ車 12 タンク 16 タンク室 20 底弁 66 手動切替弁 68 元弁 70 パイロットポート 74 エアタンク(高圧空気源) 86 ワンタッチカップリング 88 携帯式手動三方弁(携帯式操作弁、携帯式三方
弁) 94 圧縮コイルばね(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 昌弘 東京都港区白金5丁目5番5号 京和工業 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のタンク室(16)に仕切られたタンク
    (12)を備え、各タンク室(16)の底部には高圧供給時及び
    大気圧供給時にそれぞれ開及び閉となる底弁(20)を備え
    ているタンクローリ車(10)において、(a)高圧がパイ
    ロット空気圧として供給されたときは高圧空気を通す位
    置とされる1個の元弁(68)、(b)前記各底弁(20)に対
    応して設けられ前記元弁(68)の出口と前記底弁(20)とを
    相互に接続及び遮断する底弁制御用切替弁(66)、及び
    (c)作業者により前記タンク(12)の上部において携帯
    され作業者の操作により前記元弁(68)へ高圧空気をパイ
    ロット空気圧として供給できる携帯式操作弁(88)を有し
    ていることを特徴とするタンクローリ車の荷卸し装置。
  2. 【請求項2】 前記携帯式操作弁(88)は携帯式三方弁(8
    8)であり、この携帯式三方弁(88)は、第1及び第2の切
    替位置でそれぞれ前記元弁(68)のパイロットポート(70)
    へ高圧空気源(74)側及び大気圧源を接続することを特徴
    とする請求項1記載のタンクローリ車の荷卸し装置。
  3. 【請求項3】 前記携帯式三方弁(88)は、操作力の解除
    時には第2の切替位置へ切替える付勢手段(94)を有して
    いることを特徴とする請求項2記載のタンクローリ車の
    荷卸し装置。
  4. 【請求項4】 前記携帯式三方弁(88)はワンタッチカッ
    プリング(86)を介して前記高圧空気源(74)側と前記元弁
    (68)のパイロットポート(70)側との間に組込まれること
    を特徴とする請求項3記載のタンクローリ車の荷卸し装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ワンタッチカップリング(86)は、前
    記携帯式三方弁(88)の取外し時では、前記高圧空気源(7
    4)側及び前記パイロットポート(70)側をそれぞれ閉鎖状
    態及び大気開放にすることを特徴とする請求項4記載の
    タンクローリ車の荷卸し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100685276B1 (ko) * 2006-01-16 2007-02-22 최영수 탱크로리용 적재물 입출장치

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