JPH07329051A - 遊離砥粒を用いる切断機 - Google Patents

遊離砥粒を用いる切断機

Info

Publication number
JPH07329051A
JPH07329051A JP15298594A JP15298594A JPH07329051A JP H07329051 A JPH07329051 A JP H07329051A JP 15298594 A JP15298594 A JP 15298594A JP 15298594 A JP15298594 A JP 15298594A JP H07329051 A JPH07329051 A JP H07329051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
blade
shaft member
rotary shaft
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15298594A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Matsushima
實 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOMURA MACHINE TOOL WORKS
NOMURA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
NOMURA MACHINE TOOL WORKS
NOMURA SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOMURA MACHINE TOOL WORKS, NOMURA SEISAKUSHO KK filed Critical NOMURA MACHINE TOOL WORKS
Priority to JP15298594A priority Critical patent/JPH07329051A/ja
Publication of JPH07329051A publication Critical patent/JPH07329051A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊離砥粒を用いる切断機の切断効率を向上さ
せる。 【構成】 切断機本体10のベース12の内部には、加
工物を回転させるための回転駆動装置14、砥粒を含む
研摩液を収容する研摩液タンク18、研摩液タンク内の
研摩液を圧送するための研摩液供給ポンプ16、及び使
用済の研摩液を研摩液タンクに戻すための戻り側パイプ
22が設けられている。回転駆動装置14は、テーブル
台50、これに取り付けられた架台52、架台内に取り
付けられた駆動用のモータ54、架台上に設けられた固
定側軸受装置58、固定側軸受装置によって回転可能に
支持されたスピンドル60、固定側軸受装置と対向する
位置に、軸方向に移動可能に設けられスピンドル76を
有する可動側軸受装置66、及び可動側軸受装置を軸方
向に移動可能な可動側軸受装置移動装置68を有してい
る。回転駆動装置によって回転軸部材72が回転可能に
支持されている。加工物80が取り付けられる回転軸部
材は、軸継手74を介して両スピンドルによって回転可
能に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊離砥粒を用いる切断
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の遊離砥粒を用いる切断機として
は、特開昭62−24961号公報に示されるようなも
のがある。これに示される遊離砥粒を用いる切断機は、
上下方向に移動するテーブル上に加工物を固定し、加工
物に対して左右方向にブレードを往復運動させながら、
切削部に遊離砥粒を含む研摩液を供給することにより、
セラミックス、水晶、フェライト、シリコン、ガラスな
どの比較的脆弱な材料を切断してウェファとするように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の遊離砥粒を用いるラッピング方式の切断機
には、高精度の加工が可能である反面、加工物の切断に
かなりの時間がかかるという問題点がある。また、従来
の切断機には、ブレードの摩耗に伴って、これのストロ
ーク量を段階的に小さくする調整作業が必要であり、作
業管理に手間がかかるという別の問題点もある。すなわ
ち、切断機は、往復運動するブレードに加工物を押し当
てながら遊離砥粒により切断加工を行うので、工具であ
るブレードも次第に摩耗する。このような摩耗の進行に
伴って、ストローク端におけるブレードの加工物と接触
する接触面積が次第に大きくなり、これに応じてブレー
ド及び加工物間の摩擦力も次第に増大することになる。
この摩擦力があまり大きくなると、チッピング、クラッ
ク発生、切断精度の低下などの原因となることがある。
そのため、ブレードの摩耗に応じて、これのストローク
量を小さくすることにより、ストローク端における摩擦
力が小さくなるようにした状態で加工を再開する、とい
う作業を定期的に繰り返すようにしているので、作業管
理に手間がかかることになる。本発明はこのような課題
を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレードを往
復運動させるとともに、加工物を回転させるようにする
ことにより上記課題を解決する。すなわち、本発明の遊
離砥粒を用いる切断機は、ブレード(78)と、砥粒を
含む研摩液をブレード(78)と加工物(80)間の加
工部に供給するための研摩液供給装置(38)と、加工
物(80)をブレード(78)に向かって押し付ける動
作をすることが可能な上下動装置(42)と、を有する
ものを対象にしており、加工物(80)と一体に設けら
れた回転軸部材(72)と、ブレード(78)に対して
回転軸部材(72)を相対回転させることが可能な回転
駆動装置(14)と、を有しており、上記上下動装置
(42)は、加工物(80)を回転駆動装置(14)ご
と上下運動させることにより、上記加工物(80)をブ
レード(78)に向かって押し付ける動作をするように
構成されていることを特徴としている。なお、上記回転
駆動装置(14)は、架台(52)と、これに取り付け
られたモータ(54)と、上記回転軸部材(72)を回
転可能に支持する軸受装置(58及び66)と、を有し
ており、モータ(54)が回転軸部材(72)を回転さ
せるように構成することができる。また、回転軸部材
(72)には、これの外周側に、軸心と直交する断面の
外周側が正多角形を形成する筒状の台ガラス(73)が
固定されており、台ガラス(73)の外周面にそれぞれ
上記加工物(80)を取り付けるようにすることもでき
る。さらに、加工物(80)又はブレード(78)に微
振動を与える加振装置が設けられているようにすること
もできる。なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部
材を示す。
【0005】
【作用】切断機本体内の回転駆動装置が作動すると、回
転軸部材が加工物と一体に回転させられ、切断機が作動
すると、ブレードが往復移動することにより加工物の切
断が開始される。同時に研摩液供給装置を介して加工部
に研摩液がかけられる。これにより、加工物は、回転さ
せられながら、ブレードの往復運動によって研摩液中の
遊離砥粒により切断され、完成品のウェファとされる。
加工物を回転させながら切断加工が行われるので、遊離
砥粒は、加工物に対する相対速度が従来よりも高くな
り、同じ加工物を切断する場合であっても、従来よりも
短時間で切断加工することができる。また、回転軸回り
に複数の加工物を取り付けた状態で切断加工することが
できるので、従来よりも作業効率を向上することができ
る。加工物は、切断されていくのに伴って、これの切断
直径が小さくなり、ブレードの加工物と接触する端部
は、次第に往復移動ストロークの内側に移動していくの
で、ブレードの一定位置で加工物が接触を繰り返すよう
な状態とはならず、チッピングなどの不具合の発生に備
えて、ブレードのストロークを順次短縮する必要はほと
んどなく、作業管理が容易となる。なお、加振装置を設
けて、加工物又はブレードに微振動を与えるようにした
場合には、さらに加工時間を短縮させることができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。切断機本体1
0のベース12の内部には、加工物を回転させるための
回転駆動装置14、砥粒を含む研摩液を収容する研摩液
タンク18、研摩液タンク18内の研摩液を圧送するた
めの研摩液供給ポンプ16、及び使用済の研摩液を研摩
液タンク18に戻すための戻り側フレキシブルパイプ2
2が設けられている。回転駆動装置14については後で
詳しく説明する。研摩液供給ポンプ16は、研摩液タン
ク18に取り付けられており、研摩液タンク18中の研
摩液を供給側パイプ40を介して切断機に送ることがで
きる。また切断に使用された研摩液は、戻り側フレキシ
ブルパイプ22から研摩液タンク18に戻すことができ
る。また、ベース12内には、駆動モータ24、Vベル
ト26、プーリ28、Vベルト30、フライホイール3
2、後述のスライディングフレーム36のストロークピ
ッチ交換用回転板34などから成るスライディングフレ
ーム36を往復動させるための駆動機構が設けられる。
ベース12の上部のベース20には、ブレード78(図
2参照)を取り付けるためのスライディングフレーム3
6が図1中左右方向に移動可能に設けられる。このスラ
イディングフレーム36の上方には研摩液供給装置38
が配置され、研摩液供給装置38と研摩液供給ポンプ1
6との間は供給側パイプ40によって接続されている。
これにより、研摩液供給ポンプ16を作動させれば、研
摩液は研摩液タンク18、供給側パイプ40、研摩液供
給装置38、及び戻り側パイプ22から成る経路内を循
環することになる。
【0007】図1に示すように、回転駆動装置14は、
テーブル台50、これに取り付けられた架台52、架台
52内に取り付けられた駆動用のモータ54、モータ5
4の軸に固定された駆動側歯付きプーリ56、架台52
上に設けられた固定側軸受装置58、固定側軸受装置5
8によって回転可能に支持されたスピンドル60、スピ
ンドル60の図中左端部に固定された従動側歯付きプー
リ62、両プーリ56及び62間に掛け渡された歯付き
ベルト64、固定側軸受装置58と対向する位置に、軸
方向に移動可能に設けられスピンドル76を有する可動
側軸受装置66、可動側軸受装置66を軸方向に移動可
能な可動側軸受装置移動装置68、及び歯付きベルト6
4を覆うように設けられたカバー70を有している。回
転駆動装置14によって回転軸部材72が回転可能に支
持されている。すなわち、加工物80及び台ガラス73
が取り付けられる回転軸部材72は、軸継手74を介し
て両スピンドル60及び76によって回転可能に支持さ
れている。図1中加工物80の上方に仮想線で示すよう
にブレード78が配置されている。ブレード78につい
ては、後で説明する。回転駆動装置14は、たとえば図
2に示すような切断機10の上下動装置42に取り付け
て使用される。なお、図2に示す切断機10は、テーブ
ル15上に加工物を固定して切断加工を行う従来のタイ
プのものであり、本発明の回転駆動装置14を用いる場
合には、テーブル15を取り外して、代わりに回転駆動
装置14を取り付けるようにしてある。なお、図2中に
は、ベース12、研摩液供給ポンプ16、研摩液タンク
18、加工後の研摩液を集めるための液だまり20、ブ
レード駆動用のモータ24、Vベルト26、プーリ2
8、Vベルト30、フライホイール32、スライディン
グフレーム36、スライディングフレーム36のストロ
ークピッチ交換用回転板34、研摩液供給装置38、供
給側パイプ40、ブレード78などが示されている。図
3に示すように、ブレード78は、これの両端側が切断
機10のブレードヘッド82を介してスライディングフ
レーム36に固定支持されている。回転駆動装置14
は、上下動装置42によって、図3中ストロークSだけ
ブレード78に対して上下方向に移動可能とされてい
る。この状態でモータ54を作動させることにより、駆
動側歯付きプーリ56、歯付きベルト64、従動側歯付
きプーリ62、スピンドル60、及び軸継手74を介し
て回転軸部材72が回転させられることになる。また、
切断機10のモータ24を駆動すると、ブレード78が
図中左右方向に往復運動し、また、研摩液供給ポンプ1
6を駆動すると、供給側パイプ40を介して研摩液供給
装置38から加工部に研摩液がかけられる。すなわち、
加工物80は、回転させられながら、ブレード78の往
復運動によって研摩液中の砥粒により切断されることに
なる。この場合、回転駆動装置14は、上下動装置42
によって全体がブレード78に向かって押し上げられる
ようになっている。この実施例の場合、加工物80は、
中空軸状をしており、軸方向に3つ重ね合わせた状態
で、これらの内周側が接着剤をもって筒状の台ガラス7
3に接着されており、台ガラス73は、回転軸部材72
に接着されている。これにより、回転軸部材72、台ガ
ラス73、及び加工物80は、一体とされている。台ガ
ラス73としては、ガラス、セラミック、カーボン等の
材質のものが使用される。
【0008】次に、この実施例の作用を説明する。切断
機本体10内の回転駆動装置14のモータ54が作動す
ると、回転軸部材72、台ガラス73及び加工物80が
一体に回転させられ、スライディングフレーム36の下
側にブレード78が取付けられた状態で駆動モータ24
が作動すると、ブレード78が往復移動し、同時に研摩
液供給ポンプ16を作動させることにより加工物80の
切削が開始される。すなわち、研摩液タンク18から研
摩液供給ポンプ16、供給側パイプ40、及び研摩液供
給装置38を介して加工部に研摩液がかけられ、加工物
80は、回転させられながら、ブレード78の往復運動
によって研摩液により切断されることになる。この場
合、回転駆動装置14が上下動装置42によって徐々に
押し上げられることにより、図12に示すように、加工
物80がブレード78に軽く押しつけられた状態で切削
が行われることになる。この際、ブレード78の加工端
部は、加工の進行に伴って、次第にストロークの内側に
移動していくことになる。すなわち、図12に示すよう
に、加工開始時には、仮想線で示す加工物80の外周面
と、ブレード78の加工面とによって図中左側の切削端
部78mが形成されるが(右側の切削端部は図示を省略
してある)、加工の進行により切断部直径寸法が次第に
小さくなって図中実線で示す加工物80aとなった時点
では、切削端部78nまで図中右側(すなわち、左側の
切削端部78mから見てストロークの内側)に移動した
ことになる。同様にして、図示を省略した右側の切削端
部は、加工の進行に伴って徐々に左側(右側の切削端部
から見てストロークの内側)に移動することになる。こ
れにより、切断ストロークが自動的に次第に内側に減少
していく結果となり、従来のようなブレード78のスト
ローク変更作業をしなくても、切断精度の低下、チッピ
ング、クラックなどの不具合が発生しないで済む。この
ようにして、ブレード78の台ガラス73が切断された
とき切断作業が終了することになる。台ガラス73から
加工済みのウェファを取り外すことにより、完成品のウ
ェファとすることができる。
【0009】(試験結果)図10及び図11に示すよう
な、断面「コ」字状の台ガラス73に筒状の加工物80
を接着した、切断試験用のものを用いて切断試験を行っ
た。外径寸法66mmで長さ35mmの材料を5個並べ
た加工物80からウェファ119枚を切断するのに2
2.7時間を要した。また、ウェファ1枚の全面にわた
る厚み偏差は8.2ミクロンであった。製造されたウェ
ファを検査したところ、厚さ寸法の偏差は5.2ミクロ
ンであった。次に、図1に示すような、回転軸部材7
2、及び円筒状の台ガラス73を用いて、上記と同じ材
料、寸法形状、及び個数の加工物80を、回転駆動装置
14を作動させて回転速度15rpmで切断した場合に
は、上記と同数のウェファを切断するのに7.9時間
(従来よりも14.8時間短縮)で済み、従来の1/3
近くに短縮された。また、ウェファ1枚の全面にわたる
厚み偏差は5.9ミクロン(従来よりも2.3ミクロン
の改善)であった。製造されたウェファを検査したとこ
ろ、厚さ寸法の偏差は3.3ミクロン(従来よりも1.
9ミクロンの改善)であった。なお、試験例のような筒
状の加工物80を輪切り切断する場合、加工の進行に伴
って切断部の断面積が変化していくので、従来のように
加工物80を回転させないで加工した場合にはソーマー
クが発生しやすかったが、試験の結果、本願のように加
工物80を回転させた場合、切断面にはソーマークが発
生していないことが確認された。
【0010】なお、上記実施例の説明においては、図2
に示すような従来の切断機本体10からテーブル15を
取り去って、図1に示すような回転駆動装置14をアタ
ッチメント方式で取り付けるものとしたが、これに限定
されるわけではなく、たとえば、上下動装置42に直接
軸受装置58及び66を組み込むようにすることもでき
る。
【0011】また、上記実施例の説明においては、軸受
装置移動装置68として、ねじ機構を用いるものとした
が、軸受装置移動装置は、可動側軸受装置66を軸方向
に移動させることができるものであればよく、ラック・
ピニオン機構、流体圧シリンダなどの他の移動機構を用
いることもできる。
【0012】さらに、回転駆動装置14として、駆動側
歯付きプーリ56、従動側歯付きプーリ62、両プーリ
56及び62間に掛け渡された歯付きベルト64から成
るベルト式動力伝達機構を有するものとしたが、回転駆
動装置としては、加工物80を取り付ける回転軸部材2
を回転駆動できるものであればよく、歯車式動力伝達機
構などの別の動力伝達機構を有するもの、無段減速機構
付きのもの、モータ直結式のものなど、必要に応じて別
の形式の回転駆動装置を用いることもできる。
【0013】なお、上記実施例の説明においては、中空
軸状の加工物80の内周側を筒状の台ガラス73の外周
側に接着するとともに、台ガラス73の内周側を回転軸
部材72に接着して、加工物80を回転させながら切削
加工するものとしたが、加工物の形状に応じて回転軸部
材72に対する取り付け方を変更することができる。す
なわち、図4に示すように、加工物80が中実丸棒状を
している場合には、回転軸部材72は、たとえば6角柱
状のものとして、これの外周側に断面6角筒状の台ガラ
ス73をはめ合わせ接着し、台ガラス73の外周側に加
工物80を均等に6つ、接着剤をもって接着し、これを
1列として軸方向にたとえば3列、合計18個設けるよ
うにすることもできる。なお、中実丸棒状の代わりに、
図5に示すような角柱状の加工物80であってもよい。
また、図6に示すような板状の加工物80を角柱状の回
転軸部材72に取り付けるようにしてもよい。さらに、
図7に示すように、回転軸部材72に切り込み溝を設け
るようにした場合には、台ガラスを設けないで、加工物
80を直接回転軸部材72に固定するようにすることも
できる。なお、図8に示すように、中実軸状の台ガラス
73を設け、これの両軸端側に心金として回転軸部材7
2a及び72bをそれぞれ取り付けるようにすることも
できる。要するに、加工物80の形状に応じて、回転軸
部材72の形状を適宜決定するとともに、これに対する
加工物80の取り付け方も適宜決定することができる。
【0014】また、たとえば、テーブル台50に油圧式
の加振装置を設けて、切断中に加工物80に微振動を与
えるようにすることもできる。さらに、加工物80を振
動させる代わりに、たとえば、スライディングフレーム
36側に加振装置を設けて、切断中にブレード78に微
振動を与えるようにすることもできる。これらのよう
に、切断中に加工物80又はブレード78に微振動を与
えるようにした場合には、微振動を与えないで切断加工
した場合に比べて、さらに切断時間を短縮することがで
きる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加工物を回転させながら、往復運動するブレードに遊離
砥粒を供給することにより、加工物を切断するようにし
たので、遊離砥粒の加工物へのまわりがよくなり、従来
のように、加工物をブレードに押し付けるだけのものよ
りも、短時間で精度よく加工物を切断することができ
る。従来よりも多くの数の加工物を一度に加工すること
ができ、作業能率を向上させることができる。また、ブ
レードの往復運動ストロークを変更するような手間が少
なくて済む。さらに、加工物の切断部の断面積が変化す
るような形状のものであっても、切断面にいわゆるソー
マークが発生しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊離砥粒を用いる切断機の実施例を示
す図である。
【図2】回転駆動装置を取り付ける切断機の1例を示す
図である。
【図3】回転駆動装置及びブレードを側面から見た図で
ある。
【図4】回転部材に対する加工物の取り付け方の1例を
示す図である。
【図5】回転部材に対する加工物の取り付け方の他の例
を示す図である。
【図6】回転部材に対する加工物の取り付け方のさらに
他の例を示す図である。
【図7】台ガラスの形状を説明する図である。
【図8】台ガラスの別の形状を説明する図である。
【図9】加工物が加工されていく様子を説明する図であ
る。
【図10】切断試験に用いた台ガラスと加工物の斜視図
である。
【図11】切断試験に用いた台ガラスと加工物の正面図
である。
【図12】ブレードと、回転する加工物との接触部がス
トローク内側に移動していく様子を説明する図である。
【符号の説明】
10 切断機本体 12 ベース 14 回転駆動装置 16 研摩液供給ポンプ 18 研摩液タンク 22 戻り側パイプ 38 研摩液供給装置 40 供給側パイプ 50 テーブル 52 架台 54 モータ 58 固定側軸受装置 60 スピンドル 66 可動側軸受装置 68 軸受装置移動装置 72 回転軸部材 73 台ガラス 76 スピンドル 78 ブレード 80 加工物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレード(78)と、砥粒を含む研摩液
    をブレード(78)と加工物(80)間の加工部に供給
    するための研摩液供給装置(38)と、加工物(80)
    をブレード(78)に向かって押し付ける動作をするこ
    とが可能な上下動装置(42)と、を有する遊離砥粒を
    用いる切断機において、 加工物(80)と一体に設けられた回転軸部材(72)
    と、ブレード(78)に対して回転軸部材(72)を相
    対回転させることが可能な回転駆動装置(14)と、を
    有しており、上記上下動装置(42)は、加工物(8
    0)を回転駆動装置(14)ごと上下運動させることに
    より、上記加工物(80)をブレード(78)に向かっ
    て押し付ける動作をするように構成されていることを特
    徴とする遊離砥粒を用いる切断機。
  2. 【請求項2】 上記回転駆動装置(14)は、架台(5
    2)と、これに取り付けられたモータ(54)と、上記
    回転軸部材(72)を回転可能に支持する軸受装置(5
    8及び66)と、を有しており、 モータ(54)が回転軸部材(72)を回転させるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の遊離
    砥粒を用いる切断機。
  3. 【請求項3】 回転軸部材(72)には、これの外周側
    に、軸心と直交する断面の外周側が正多角形を形成する
    筒状の台ガラス(73)が固定されており、台ガラス
    (73)の外周面にそれぞれ上記加工物(80)が取り
    付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    遊離砥粒を用いる切断機。
  4. 【請求項4】 加工物(80)又はブレード(78)に
    微振動を与える加振装置が設けられていることを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の遊離砥粒を用いる切断
    機。
JP15298594A 1994-06-10 1994-06-10 遊離砥粒を用いる切断機 Pending JPH07329051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15298594A JPH07329051A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 遊離砥粒を用いる切断機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15298594A JPH07329051A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 遊離砥粒を用いる切断機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07329051A true JPH07329051A (ja) 1995-12-19

Family

ID=15552448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15298594A Pending JPH07329051A (ja) 1994-06-10 1994-06-10 遊離砥粒を用いる切断機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07329051A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103350455A (zh) * 2013-06-10 2013-10-16 陈仲礼 一种陶瓷砖专用电动切割机
CN111390696A (zh) * 2020-03-27 2020-07-10 龙泉市精艺特种玻璃有限公司 一种高强度防爆玻璃的加工设备及其生产工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103350455A (zh) * 2013-06-10 2013-10-16 陈仲礼 一种陶瓷砖专用电动切割机
CN111390696A (zh) * 2020-03-27 2020-07-10 龙泉市精艺特种玻璃有限公司 一种高强度防爆玻璃的加工设备及其生产工艺
CN111390696B (zh) * 2020-03-27 2021-03-02 龙泉市精艺特种玻璃有限公司 一种高强度防爆玻璃的加工设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0313714B1 (en) Apparatus and method for slicing a wafer
CN1145531A (zh) 硅片的制造方法及其装置
JPH1133886A (ja) ガラスディスク内周研磨装置およびガラスディスク内周研磨方法
JPH07329051A (ja) 遊離砥粒を用いる切断機
CN110919468A (zh) 一种新型蠕动磨床
KR102047717B1 (ko) 블레이드의 드레싱 기구 및 그 기구를 구비한 절삭 장치 및 그 기구를 사용한 블레이드의 드레싱 방법
JP3368497B2 (ja) 多軸式横型研磨機
JP3355290B2 (ja) ガラスディスク研磨装置
JP2737783B2 (ja) ウエハの切断装置
JP3037094U (ja) 遊離砥粒を用いる切断機
US5187900A (en) Auxiliary device for a machine tool
JPH0386493A (ja) シート材料の裁断装置
JP2000158307A (ja) 板状体の面取り装置
JP2001062686A (ja) インデックス式エッジポリッシャー
JP3407691B2 (ja) ベルト駆動回転付与方式硬脆材円筒形状品の研削方法
JPS59161263A (ja) ラツプ盤
JP4687285B2 (ja) 研磨加工方法および研磨加工装置
JP4401701B2 (ja) 円筒部材の加工方法及び円筒部材の加工装置及び円筒部材
JPH1148110A (ja) 円環状ディスクのブラシ研磨方法及びその装置
JPH0471688B2 (ja)
KR200373282Y1 (ko) 가공물의 표면 연마장치
CN215748505U (zh) 一种钛合金板材的抛光装置
JPH02284858A (ja) 切削装置
KR20010079441A (ko) 금형 자동연마장치 및 그 연마방법
SU1291372A1 (ru) Устройство дл доводки,шлифовани и полировани оптических деталей