JPH0732888Y2 - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッド

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JPH0732888Y2
JPH0732888Y2 JP12829788U JP12829788U JPH0732888Y2 JP H0732888 Y2 JPH0732888 Y2 JP H0732888Y2 JP 12829788 U JP12829788 U JP 12829788U JP 12829788 U JP12829788 U JP 12829788U JP H0732888 Y2 JPH0732888 Y2 JP H0732888Y2
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hole
oil
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正道 小島
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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、内燃機関のシリンダヘッドの改良に関する。
(従来の技術) 自動車用機関等では高性能化をはかるために、気筒毎に
2つの吸気弁と2つの排気弁を備えるとともに、これら
吸排気弁をシリンダヘッド上の2本のカムシャフトによ
って別々に駆動する動弁機構を備えたDOHC4バルブ式と
するものがあるが、この場合動弁機構やシリンダヘッド
の構造が複雑となり、潤滑オイルの供給や排出が難しく
なっている(例えば実開昭61-198543号公報参照)。
第6図,第7図はそれぞれ従来のDOHC4バルブ式機関に
おけるカムシャフトの軸受部を示しているが、カムシャ
フトを摺接させる軸受面51には加圧オイルを導く給油孔
52と、オイルを排出する貫通穴53がそれぞれ開口し、軸
受面51に供給されたオイルは軸受面51の両側部から排出
されるとともに、貫通穴53内に排出されるようになって
いる。
また、貫通穴53の下方には図示しないヘッドボルト孔が
形成され、シリンダヘッドの組み付け時に貫通穴53から
工具を挿通させてヘッドボルトを締付けるようになって
いる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、軸受面51は全周に渡って一定巾cで帯状
に形成され、貫通穴53が軸受面51を切欠く最大巾dは軸
受面51の有効巾cより小さいため、貫通穴23から排出さ
れるオイル量が十分に得られず、ジャーナルでオイルが
滞留し、オイルの温度が上昇して粘性の低下により摩耗
や焼き付き等の原因になるという問題点があった。
本考案は、こうした従来の問題点を解決することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案では、カムシャフトの軸
受面に加圧オイルを導く給油孔と、オイルを排出する貫
通穴をそれぞれ開口させた内燃機関のシリンダヘッドに
おいて、前記貫通穴が軸受面を切欠く最大巾を、軸受面
の有効巾より大きく形成した。
(作用) 上記構成に基づき、給油孔からジャーナルに供給された
オイルは、カムシャフトの回転に伴って周方向に流動
し、貫通穴の開口部を通過する過程で、ジャーナルは軸
受面の有効巾に当たる全域で貫通穴に露出するため、オ
イルが貫通穴内へ排出され、これによりオイルの循環が
促進されるので、カムシャフトと軸受部の間に介在する
オイルを比較的に低温に保ち、カムシャフトの摩耗や焼
き付きを防止できる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図,第2図に示すように、DOHC型内燃機関のシリン
ダヘッド1は、各吸気側カムシャフトの軸受部2,3,4,5,
6と、排気側カムシャフトの軸受部7,8,9,10,11が各気筒
を挾むようにして列方向に形成されている。
シリンダヘッド1には1気筒当たり2つの吸気弁ボス12
と、2つの排気弁ボス13がそれぞれ列方向に形成され、
その中央に点火栓のボス14が形成される。
第2図にも示すように、点火栓ボス14とそれぞれ近接す
る軸受支柱部16の間には梁部材19が一体的に形成されて
いる。
各軸受部2〜11には貫通穴17が開口し、この貫通穴17の
下方にはヘッドボルト穴18が同心的に形成されている。
貫通穴17はシリンダヘッド1の組み付け時にヘッドボル
ト21を締付ける工具22を挿通させる機能を持ち、この工
具22を挿通させるのに十分な直径に設定する。
第3図,第4図にも示すように、吸気側カムシャフトお
よび排気側カムシャフトの中間に位置する軸受部3,4,5,
8,9,10には軸受キャップ24が2本のキャップボルト25を
介して締結される。シリンダヘッド1にはキャップ24に
接合する接合面26,27がそれぞれ形成され、各接合面26,
27にはキャップボルト25を螺合させるボルト穴28がそれ
ぞれ開口している。
軸受部3,4,5,8,9,10は帯状の軸受面30と、貫通穴17を囲
むようにして二又に分岐する軸受面31を有し、帯状軸受
面30の途中に給油孔32を開口させる。各給油孔32はクラ
ンク軸方向に延びる主通路41に連通し、主通路41には通
路42,43を介してオイルポンプ(図示せず)からの圧油
が供給される。
吸気側カムシャフト45は第4図において矢印て示す方向
に回転し、カムシャフト45の回転面は給油孔32からキャ
ップ24を経て貫通穴17に移行し、給油孔32から供給され
たオイルが帯状軸受面30からキャップ24を経て二又軸受
面31に導かれるようになっている。
排気側カムシャフト46は第5図において矢印で示す方向
に回転し、カムシャフト46の回転面は給油孔32から貫通
穴17を経てキャップ24に移行する。そのため、帯状軸受
面30からキャップ24にかけて溝47,48を形成し、給油孔3
2から供給されたオイルを溝47を介してカムシャフト46
の反回転方向にも導くようになっている。キャップ24に
形成される溝48の一端は、キャップ24の下面49から所定
距離だけ離し、溝47から導かれるオイルが貫通穴17に落
ちるのをシールするようになっている。
そして本考案の要旨とするところであるが、貫通穴17が
軸受面31を切欠く最大巾bを、給油孔32が開口する帯状
軸受面30の有効巾aより所定の比率で大きく形成する。
また、吸気側カムシャフト45および排気側カムシャフト
46の前端に位置する各軸受部2,7は、帯状軸受面35の巾
は貫通穴17の開口最大巾bより大きく形成する。この場
合、各カムシャフト45,46の前端にはチェーンスプロケ
ットが連結され、チェーンにより下方向の荷重が作用す
るため、軸受面35の巾を大きくして面圧を所定値以下に
抑えて焼き付き等を防止するようになっている。
各カムシャフト45,46の後端に位置する各軸受部6,11
は、帯状軸受面36,37の巾も相対的に大きくして、この
軸受面36,37に形成されるオイルフィルムの面積を十分
に確保して、カムシャフトの後端部が軸受内で暴れるの
を抑制するようになっている。
このように構成してあり、次に作用について説明する。
吸気側カムシャフト45は第4図において矢印で示す方向
に回転し、給油孔32から帯状軸受面30に供給されたオイ
ルは、カムシャフト45の回転に伴ってキャップ24へと導
かれ、キャップ24から二又軸受面31へと導かれ、カムシ
ャフト45のジャーナルには全周に渡って十分な潤滑油膜
が形成される。
貫通穴17が軸受部5を切欠く最大巾bを、帯状軸受面30
の有効巾aより大きく形成したため、キャップ24とジャ
ーナルの間に介在するオイルは、ジャーナルがキャップ
24から貫通穴17にかけて摺動する過程で、帯状軸受面30
に摺接したジャーナルの全域が貫通穴17に露出し、この
ジャーナルに付着したオイルは二又軸受面31の内側エッ
ジ31iで貫通穴17へと掻き落とされる。
さらに、二又軸受面31とジャーナルの間に介在するオイ
ルは、外側エッジ31oを越えて軸受部5の側方に露出
し、キャップ24のエッジに掻き落とされ、軸受5の側方
に落下する。
このようにして、カムシャフト45が1周する間にジャー
ナルに付着したオイルは軸受部5の側方と貫通穴17内へ
の排出が促されるので、給油孔32より手前の帯状軸受面
30に形成される潤滑油膜は比較的に薄くなり、給油孔32
からカムシャフトへのオイルの供給量が増加する。
このように、軸受部3,4,5,6,8,9,10にオイルが滞留する
ことを抑制して、オイルの循環を促進することにより、
カムシャフト45,46と軸受部の間に介在するオイルを比
較的に低温に保ってオイルの粘性を維持し、カムシャフ
ト45,46の摩耗や焼き付きを防止できる。
(考案の効果) 以上の通り本考案によれば、内燃機関のシリンダヘッド
において、カムシャフトの軸受部に給油孔と貫通穴をそ
れぞれ開口させ、軸受部を切欠く貫通穴の最大巾を、軸
受面の有効巾より大きく形成したため、カムシャフトの
回転に伴って軸受部の側方と、貫通穴内へとオイルの排
出を促進し、カムシャフトと軸受部の間に介在するオイ
ルを比較的に低温に保ち、カムシャフトの摩耗や焼き付
きを防止して、機関の耐久性や性能を改善できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すシリンダヘッドの平面
図、第2図は同図A-A線に沿う側断面図、第3図は要部
平面図、第4図は同図B-B線に沿う断面図である。第5
図は要部断面図である。第6図は従来例を示す要部平面
図、第7図は同図C-C線に沿う断面図である。 1……シリンダヘッド、2〜11……軸受部、17……貫通
穴、30……軸受面、31……軸受面、32……給油孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムシャフトを支持する軸受部の軸受面に
    加圧オイルを導く給油孔と、オイルを排出する貫通穴を
    それぞれ開口した内燃機関のシリンダヘッドにおいて、
    前記貫通穴が軸受面を切欠く最大巾を、軸受面の有効巾
    より大きく形成したことを特徴とする内燃機関のシリン
    ダヘッド。
JP12829788U 1988-09-30 1988-09-30 内燃機関のシリンダヘッド Expired - Fee Related JPH0732888Y2 (ja)

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