JPH07328349A

JPH07328349A - 空気清浄器

Info

Publication number: JPH07328349A
Application number: JP6124085A
Authority: JP
Inventors: 義昭 ▲高▼木; Yoshiaki Takagi
Original assignee: NIPPON TEKUNISU KK
Current assignee: NIPPON TEKUNISU KK
Priority date: 1994-06-06
Filing date: 1994-06-06
Publication date: 1995-12-19

Abstract

(57)【要約】【目的】空気中の磁性微粒子を効果的に吸着除去す
る。【構成】空気清浄器のフィルターの内部に永久磁石を
配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は空気清浄器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、室内の空気を清浄化するための空
気清浄器として、フィルターで塵埃を濾過除去する機能
を有するものや、活性炭で臭気や有害物質を吸着除去す
る機能を有するものや、殺菌灯で空気中の細菌や黴の胞
子を殺菌する機能を有するものがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の空気
清浄器には、研削加工等で発生する鉄粉や溶接の際に発
生する鉄の微粒子等を有効に除去する機能を有しないた
め、鉄工所や鋳物工場やスクラップ処理場等では、作業
環境が改善されず健康を害するおそれがあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明では、空気清浄器
の少なくとも一部を、永久磁石よりなる磁気フィルター
部で構成したことを特徴とする空気清浄器を提供せんと
するものである。

【０００５】また、空気清浄器が上記磁気フィルター部
と綿状濾過層とで構成されていること、空気清浄器が上
記磁気フィルター部と活性炭とで構成されていること、
空気清浄器が上記磁気フィルター部と殺菌灯とで構成さ
れていること、及び、空気清浄器が上記磁気フィルター
部と綿状濾過層と活性炭と殺菌灯とで構成されているこ
とにも特徴を有する。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。

【０００７】図１は、本発明に係る空気清浄器Ａを示し
ており、同空気清浄器Ａは、ストッパー付キャスタ１…
によって移動および固定自在とした台座２の中央に伸縮
自在の脚体３を立設し、同脚体３の上端に、略円筒形状
の空気清浄器本体４を連設している。また、キャスター
１…上方の台座２中にウエイトを取付けて空気清浄器Ａ
の安定をよくしている。

【０００８】図１中、５は脚体３の伸縮位置を固定する
ための締付具、６はトランス７を収納するためのトラン
スケースであり、上下面に冷却のための通気孔８を形成
している。９はループ状の配線コードである。

【０００９】空気清浄器本体４は、図２で示すように、
プレフィルター部10と、ファン部11と、メインフィルタ
ー部12と、殺菌灯部13と、空気吹出部14と、これらを収
納する略円筒形状のケーシング15と、同ケーシング15の
外周に上下Ｚ型金具16,16 を介して取付けられた化粧用
網体17とで構成されている。

【００１０】プレフィルター部10は、図２及び図３で示
すように、ケーシング15の下端部に小ネジ18を介して着
脱自在に取付けた略円筒形状のプレフィルターケース19
の内部に、２枚の有孔略円盤状のプレフィルター20を、
スペーサー21を介して所定間隔を保持して上下に配設
し、これらをプレフィルターケース19の下端部に形成し
た折返し部22で下方から支持している。

【００１１】プレフィルター20は、それぞれ活性炭粒子
23を分散させた上流側綿状濾過層24と下流側綿状濾過層
25との間に、棒状の永久磁石27を互いに所定間隔を保持
して挟持させて磁気フィルター部Ｍを構成し、この上下
両面に網状体28,28 を積層し、この積層物を、図４で示
すように、糸状体29で縫い合わせることによって、これ
らを一体化し、これらの外周を内側方向に開口した断面
略コ字形状の枠体30で囲繞して上記外周部を挟持するこ
とにより、一体のカセット状のプレフィルター20を構成
している。

【００１２】特に、上記永久磁石27の表面に酸化鉄粉等
の磁性物質をコーティングして、同表面積を増大し、か
つ、粗面にすることで永久磁石27が発する磁力線の分散
をよくして、鉄粉等の吸着性能を高めている。

【００１３】上記構成によって、メインフィルター部12
に吸入される空気を、予め濾過することができ、特に、
磁気フィルター部Ｍの磁性物質26をコーティングした永
久磁石27によって、空気中に懸濁した鉄粉や磁性微粒子
等を効果的に吸着除去することができる。

【００１４】なお、上記各綿状濾過層24,25 の上下両面
に粘着性物質26を塗布することによって、各綿状濾過層
24,25 が吸着した塵埃等の粒子が風圧等で内部に吸込ま
れたり、脱落するのを防止することができる。

【００１５】なお、上記枠体30には、永久磁石27の磁力
線を収束させないように、例えば、アルミニュウムや合
成樹脂のような非磁性物質を用いるのが望ましい。

【００１６】ファン部11は、図２で示すように、前記脚
体３の上端にモーター31を固設して、その出力軸32にフ
ァン33を嵌着して、モーター31によりファン33を回転さ
せて空気をメインフィルター部12方向に圧送するように
している。

【００１７】メインフィルター部12は、図２で示すよう
に、厚肉の略円筒形状であり、上下端部に配設した上下
綿状濾過層34,35 の間に粒状の活性炭36を充填し、これ
らの内外周面と上下端面にネット37を張設することによ
り、一体のカセット状に構成している。

【００１８】かかる構成によって、ファン33によって圧
送された空気中の臭気や有害物質を粒状の活性炭36で吸
着除去して空気を清浄化することができる。また、上下
綿状濾過層34,35 によって、粒状の活性炭36から出る活
性炭粉末が、メインフィルター部12から外部に漏出する
のを防止している。

【００１９】また、上記メインフィルター12の粒状の活
性炭36内に、例えば、籠状に形成した永久磁石を配設し
て鉄粉や磁性微粒子を吸着除去することができ、この場
合は永久磁石の表面には粘性物質の塗布は行わない。

【００２０】なお、上記、各綿状濾過層24,25,34,35
は、木綿、麻、パーム等の植物性繊維、真綿、獣毛、等
の動物性繊維、ポリエステル、ナイロン等の合成繊維、
石綿、グラスウール等の鉱物性繊維、メタルウール等の
金属性繊維等の繊維性物質をマット状に積層したものを
用いることができ、網状体28,28 には、粗く織った布、
プラスチック網、金網、パンチングメタルやエクスパン
デッドメタルなどを用いることができる。また、糸状体
29には、動植物性繊維や、合成樹脂糸、細い金属線条、
ガラス糸等を用いることができる。

【００２１】なお、上記各綿状濾過層24,25,34,35 、網
状体28,28 、糸状体29に鉱物性や金属性の不燃性素材を
用いることで、火災の危険を防止することができる。

【００２２】殺菌灯部13は、図２で示すように、上記メ
インフィルター部12の内部に、網製円筒38を挿入し、そ
の中央に紫外線を発生する殺菌灯39を配設しており、網
製円筒38の下端に中空略半球形状の上流側整流体40を連
設して、気流をスムーズにして空気抵抗を減少させてい
る。

【００２３】このように、殺菌灯39の外周を所定間隔を
保持して網製円筒38で囲繞したことで、殺菌灯39の紫外
線が効果的に作用して、殺菌部13通渦中の空気を効率よ
く殺菌すると共に殺菌むらがなくなるので、殺菌効果を
高めることができる。

【００２４】また、メインフィルター部12から空気が網
製円筒38中に流入するので、殺菌灯39を冷却し過熱を防
止することができる。

【００２５】更に、網製円筒38の下端に連設した上流側
整流体40によって、下方からの気流を整流するので抵抗
が減少し、ファン33の効率を高めることができる。

【００２６】空気吹出部14は、図２で示すように、ケー
シング15の上端部に小ネジ18を介して着脱自在に取付け
た下方開口の有蓋略円筒形状の空気吹出部ケース41の外
周面に水平状のスリット42を多数形成し、その内面に内
低外高に傾斜した整流板43を多数配設し、天井壁44の下
面に頂点に丸みを持たせた逆円錐形状の下流側整流体45
を取付けている。

【００２７】かかる構成によって、メインフィルター部
12を通過した空気が、逆円錐形状の下流側整流体45によ
って、同下流側整流体45の外周方向に均等に分散され、
整流板43とによってスムーズにスリット42に誘導される
ので、空気抵抗と渦流が少なくなり、送気効率を高め、
かつ、吹出し音を減少し、スリット42から斜め上方向に
各方向均等に吹出される。

【００２８】本発明の実施例は上記のように構成されて
おり、空気清浄器Ａを室内に設置して、モーター31の駆
動によりファン33を回転させると、室内の空気が空気清
浄器本体４の下端開口部から吸入され、まず、プレフィ
ルター部10で空気中の塵埃や鉄粉が除去され、次いで、
メインフィルター部12で臭気や有害物質が吸着除去され
ると共に、殺菌灯部13からの紫外線で殺菌され、清浄な
空気になって空気吹出部14から外部に吹出されて室内を
循環し、次第に室内全体の空気を清浄化すことができ
る。

【００２９】なお、本実施例では、永久磁石で構成した
磁気フィルター部に、綿状濾過層、活性炭及び殺菌灯を
組合わせて空気清浄器を構成したものについて説明して
いるが、上記の他に、静電気で空気中の浮遊粒子を吸着
除去する帯電フィルターを組合わせて用いることもでき
る。

【００３０】

【発明の効果】本発明によれば、空気清浄器の少なくと
も一部を、永久磁石よりなる磁気フィルター部で構成し
たことによって、永久磁石が発する磁力線で、空気中に
含まれた鉄粉等の磁性微粒子を効果的に除去して空気を
浄化することができる。

【００３１】また、空気清浄器を上記磁気フィルター部
と綿状濾過層とで構成したことによって、上記磁性微粒
子と塵埃等の微粒子を除去して空気を浄化することがで
きる。

【００３２】また、空気清浄器を上記磁気フィルター部
と活性炭とで構成したことによって、磁性微粒子と有害
ガスや煙草の煙等の有害物質を除去して空気を浄化する
ことができる。

【００３３】また、空気清浄器を上記磁気フィルター部
と殺菌灯とで構成したことによって、磁性微粒子を除去
すると共に、空気中に浮遊した最近やカビの胞子等を殺
菌して空気を浄化することができる。

【００３４】また、空気清浄器を上記磁気フィルター部
と綿状濾過層と活性炭と殺菌灯とで構成したことによっ
て、磁性微粒子と塵埃等の微粒子有害ガスや煙草の煙等
の有害物質とを除去すると共に、空気中に浮遊した最近
やカビの胞子等を殺菌して空気を浄化することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る空気清浄器の一部切欠側面図。

【図２】空気清浄器の要部縦断面図。

【図３】プレフィルターの断面図。

【図４】プレフィルターの斜視図。

【符号の説明】

Ａ空気清浄器 10 フィルター 27 永久磁石

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】空気清浄器(A) の少なくとも一部を、永
久磁石(27)よりなる磁気フィルター部(M) で構成したこ
とを特徴とする空気清浄器。
【請求項２】空気清浄器(A) が、上記磁気フィルター
部(M) と綿状濾過層(24)とで構成されていることを特徴
とする請求項１記載の空気清浄器。
【請求項３】空気清浄器(A) が、上記磁気フィルター
部(M) と活性炭(36)とで構成されていることを特徴とす
る請求項１記載の空気清浄器。
【請求項４】空気清浄器(A) が、上記磁気フィルター
部(M) と殺菌灯(39)とで構成されていることを特徴とす
る請求項１記載の空気清浄器。
【請求項５】空気清浄器(A) が、上記磁気フィルター
部(M) と綿状濾過層(24)と活性炭(36)と殺菌灯(39)とで
構成されていることを特徴とする請求項１記載の空気清
浄器。