JPH07327938A - 圧力プローブ - Google Patents
圧力プローブInfo
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- JPH07327938A JPH07327938A JP12732094A JP12732094A JPH07327938A JP H07327938 A JPH07327938 A JP H07327938A JP 12732094 A JP12732094 A JP 12732094A JP 12732094 A JP12732094 A JP 12732094A JP H07327938 A JPH07327938 A JP H07327938A
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- JP
- Japan
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- pressure
- thin tube
- main body
- circuit board
- printed circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生体患部の圧力測定に好適な圧力プローブを
提供する。 【構成】 細管1の先端部に検出窓部1aを形成し、そ
の内部にセンサチップ2を配設する。センサチップ2
は、検出窓部1aを介してダイヤフラムに圧力を受け、
これを抵抗値の変化として検出信号を出力する。検出信
号は、細管1内部に挿通されたリード線を介して本体部
4に導く。本体部4は、ベース3,ボディおよびグリッ
プ6からなり、細管1の基端部はベース3に固定され
る。ベース3はボディに固定され、ボディはグリップ6
に収容され固定ねじにより固定される。ボディ内部に収
容される補償回路はプリント基板に搭載される。プリン
ト基板は一端側がベース3の内部側に形成された接続孔
に装着される。細管1を生体患部に挿通して圧力測定部
位に検出窓部1aを配置させることにより簡単に患部の
圧力を測定することができる。
提供する。 【構成】 細管1の先端部に検出窓部1aを形成し、そ
の内部にセンサチップ2を配設する。センサチップ2
は、検出窓部1aを介してダイヤフラムに圧力を受け、
これを抵抗値の変化として検出信号を出力する。検出信
号は、細管1内部に挿通されたリード線を介して本体部
4に導く。本体部4は、ベース3,ボディおよびグリッ
プ6からなり、細管1の基端部はベース3に固定され
る。ベース3はボディに固定され、ボディはグリップ6
に収容され固定ねじにより固定される。ボディ内部に収
容される補償回路はプリント基板に搭載される。プリン
ト基板は一端側がベース3の内部側に形成された接続孔
に装着される。細管1を生体患部に挿通して圧力測定部
位に検出窓部1aを配置させることにより簡単に患部の
圧力を測定することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腰椎治療あるいは頸椎
治療時の椎間板の圧力測定などの生体患部の圧力測定に
好適な圧力プローブに関する。
治療時の椎間板の圧力測定などの生体患部の圧力測定に
好適な圧力プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】椎間板ヘルニアなどの治療においては、
椎間板のズイ核をレーザ光を出力するファイバを患部に
挿通して蒸散あるいは熱変性させることにより治療する
方法が講じられているが、このとき、治療の効果を確認
するために椎間板の圧力が低下しているのを測定する必
要がある。
椎間板のズイ核をレーザ光を出力するファイバを患部に
挿通して蒸散あるいは熱変性させることにより治療する
方法が講じられているが、このとき、治療の効果を確認
するために椎間板の圧力が低下しているのを測定する必
要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、このような圧力を迅速且つ簡単に測定する器
具等がなく、これに適した圧力センサが要望されてい
る。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その
目的は、腰椎治療あるいは頸椎治療時の椎間板の圧力測
定等の生体患部の圧力測定に好適な圧力プローブを提供
することにある。
おいては、このような圧力を迅速且つ簡単に測定する器
具等がなく、これに適した圧力センサが要望されてい
る。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その
目的は、腰椎治療あるいは頸椎治療時の椎間板の圧力測
定等の生体患部の圧力測定に好適な圧力プローブを提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力プローブ
は、生体患部に挿通可能で先端部に圧力測定用の検出窓
部が形成された細管と、この細管の前記測定開口部内部
に設けられダイヤフラムを有する半導体圧力センサと、
前記細管を基端部で支持する本体部と、この本体部の内
部に設けられ回路部品が搭載されたプリント基板と、前
記半導体圧力センサと前記プリント基板の回路部品との
間を電気的に接続するように前記細管内に挿通されたリ
ード線とを具備したところに特徴を有する。
は、生体患部に挿通可能で先端部に圧力測定用の検出窓
部が形成された細管と、この細管の前記測定開口部内部
に設けられダイヤフラムを有する半導体圧力センサと、
前記細管を基端部で支持する本体部と、この本体部の内
部に設けられ回路部品が搭載されたプリント基板と、前
記半導体圧力センサと前記プリント基板の回路部品との
間を電気的に接続するように前記細管内に挿通されたリ
ード線とを具備したところに特徴を有する。
【0005】前記半導体圧力センサを、ダイヤフラムで
受ける圧力に応じて抵抗値が変化する抵抗形半導体圧力
センサとすると良い。前記細管内部に、前記半導体圧力
センサのダイヤフラムの受圧面と反対側の背圧部分を前
記本体部を介して外部と連通させて大気圧に等しくする
背圧孔部を形成すると良い。前記リード線を、フレキシ
ブルプリント基板に形成された導体を用いて構成するこ
とができる。
受ける圧力に応じて抵抗値が変化する抵抗形半導体圧力
センサとすると良い。前記細管内部に、前記半導体圧力
センサのダイヤフラムの受圧面と反対側の背圧部分を前
記本体部を介して外部と連通させて大気圧に等しくする
背圧孔部を形成すると良い。前記リード線を、フレキシ
ブルプリント基板に形成された導体を用いて構成するこ
とができる。
【0006】前記本体部に、前記細管の検出窓部が形成
されている方向を認識可能なマーカを設けることが好ま
しい。前記マーカを、前記細管の検出窓部が形成されて
いる方向に対して直交する方向に設けることもできる。
前記本体部の外周面に滑り止めの溝部を形成すると良
い。前記細管を、治療用のレーザ光を出力する光ファイ
バを生体患部に挿通するための筒状ガイドに挿通可能な
径寸法に形成すると良い。
されている方向を認識可能なマーカを設けることが好ま
しい。前記マーカを、前記細管の検出窓部が形成されて
いる方向に対して直交する方向に設けることもできる。
前記本体部の外周面に滑り止めの溝部を形成すると良
い。前記細管を、治療用のレーザ光を出力する光ファイ
バを生体患部に挿通するための筒状ガイドに挿通可能な
径寸法に形成すると良い。
【0007】前記本体部を、前記細管を支持する内ケー
スと、この内ケースを覆うように形成された外ケースと
から構成し、前記内ケースに、前記プリント基板の前記
回路部品の実装面に対応する部分に開口部を形成した構
成とすると良い。前記本体部の内ケースを、前記細管の
基端部を支持すると共に前記プリント基板の一端部を支
持するベース部材を設ける構成とすることができる。前
記マーカを、前記外ケースを内ケースに固定している固
定部材により構成すると良い。
スと、この内ケースを覆うように形成された外ケースと
から構成し、前記内ケースに、前記プリント基板の前記
回路部品の実装面に対応する部分に開口部を形成した構
成とすると良い。前記本体部の内ケースを、前記細管の
基端部を支持すると共に前記プリント基板の一端部を支
持するベース部材を設ける構成とすることができる。前
記マーカを、前記外ケースを内ケースに固定している固
定部材により構成すると良い。
【0008】
【作用】請求項1記載の圧力プローブによれば、生体患
部の圧力測定時には、細管を筒状ガイドに挿通して生体
患部まで導くと、その細管の先端部内部に配設された半
導体圧力センサのダイヤフラムは検出窓部を介して生体
患部の圧力を受けるようになり、その検知信号は細管内
部を挿通されているリード線を介して本体部に伝達さ
れ、プリント基板に配設された回路部品により形成され
る回路部で圧力検知信号として得られるようになる。こ
れによって、椎間板ヘルニアなどの治療時にその治療効
果を確認するための生体患部の圧力測定を簡単且つ迅速
に実施することができるようになる。
部の圧力測定時には、細管を筒状ガイドに挿通して生体
患部まで導くと、その細管の先端部内部に配設された半
導体圧力センサのダイヤフラムは検出窓部を介して生体
患部の圧力を受けるようになり、その検知信号は細管内
部を挿通されているリード線を介して本体部に伝達さ
れ、プリント基板に配設された回路部品により形成され
る回路部で圧力検知信号として得られるようになる。こ
れによって、椎間板ヘルニアなどの治療時にその治療効
果を確認するための生体患部の圧力測定を簡単且つ迅速
に実施することができるようになる。
【0009】請求項2記載の圧力プローブによれば、細
管の先端部内部に抵抗形半導体圧力センサを設けている
ので、生体患部に細管先端部が挿通されると、その圧力
を検出窓部を介してダイヤフラムで受けて半導体圧力セ
ンサに形成されている抵抗の値が変化するようになり、
本体部側からリード線を介して印加した電圧に対する電
流を検出することにより、その圧力に応じた電圧出力を
得ることができるようになり、簡単且つ確実に患部の圧
力を検出することができるようになる。
管の先端部内部に抵抗形半導体圧力センサを設けている
ので、生体患部に細管先端部が挿通されると、その圧力
を検出窓部を介してダイヤフラムで受けて半導体圧力セ
ンサに形成されている抵抗の値が変化するようになり、
本体部側からリード線を介して印加した電圧に対する電
流を検出することにより、その圧力に応じた電圧出力を
得ることができるようになり、簡単且つ確実に患部の圧
力を検出することができるようになる。
【0010】請求項3記載の圧力プローブによれば、細
管内部に形成された背圧孔部により、半導体圧力センサ
のダイヤフラムの受圧面と反対側の背圧部分を本体部を
介して外部と連通させて大気圧に等しくすることができ
るので、半導体圧力センサのダイヤフラムは受圧面側で
受ける生体患部の圧力と大気圧との差に応じて歪ませる
ことができ、正確な圧力測定を行うことができる。ま
た、背圧孔部が本体部を介して外部に連通されているの
で、細管の途中などに開口部を設ける場合と異なり、確
実に大気圧に保持させることができるようになる。
管内部に形成された背圧孔部により、半導体圧力センサ
のダイヤフラムの受圧面と反対側の背圧部分を本体部を
介して外部と連通させて大気圧に等しくすることができ
るので、半導体圧力センサのダイヤフラムは受圧面側で
受ける生体患部の圧力と大気圧との差に応じて歪ませる
ことができ、正確な圧力測定を行うことができる。ま
た、背圧孔部が本体部を介して外部に連通されているの
で、細管の途中などに開口部を設ける場合と異なり、確
実に大気圧に保持させることができるようになる。
【0011】請求項4記載の圧力プローブによれば、細
管の先端部に内蔵された半導体圧力センサと本体部のプ
リント基板に配設された回路部品との間の電気的接続
を、フレキシブルプリント基板に導体を形成してこれに
より行うので、細管内部に挿通し易く、しかも、半導体
圧力センサとの接続およびプリント基板との接続を簡単
且つ迅速に接続作業を行うことができ、総じて信頼性の
向上を図ることができるようになる。
管の先端部に内蔵された半導体圧力センサと本体部のプ
リント基板に配設された回路部品との間の電気的接続
を、フレキシブルプリント基板に導体を形成してこれに
より行うので、細管内部に挿通し易く、しかも、半導体
圧力センサとの接続およびプリント基板との接続を簡単
且つ迅速に接続作業を行うことができ、総じて信頼性の
向上を図ることができるようになる。
【0012】請求項5記載の圧力プローブによれば、本
体部に細管の検出窓部の方向を認識可能なマーカを設け
ているので、細管を生体患部に挿通した状態で先端部が
見えない状態でも検出窓部を確実に測定部位に向けて設
定することができるようになり、圧力測定を正確且つ迅
速に行うことができるようになる。
体部に細管の検出窓部の方向を認識可能なマーカを設け
ているので、細管を生体患部に挿通した状態で先端部が
見えない状態でも検出窓部を確実に測定部位に向けて設
定することができるようになり、圧力測定を正確且つ迅
速に行うことができるようになる。
【0013】請求項6記載の圧力プローブによれば、マ
ーカを細管の検出窓部が形成されている方向に対して直
交する方向に設けているので、細管を生体患部に挿通し
た状態でその生体患部の直交する方向の圧力を測定する
際にもそのマーカを見ながら正確に設定することができ
るので、圧力測定を正確且つ迅速に行うことができるよ
うになる。
ーカを細管の検出窓部が形成されている方向に対して直
交する方向に設けているので、細管を生体患部に挿通し
た状態でその生体患部の直交する方向の圧力を測定する
際にもそのマーカを見ながら正確に設定することができ
るので、圧力測定を正確且つ迅速に行うことができるよ
うになる。
【0014】請求項7記載の圧力プローブによれば、本
体部の外周面に滑り止めの溝部が形成されているので、
細管を生体患部に挿通した状態で圧力測定する際に本体
部を保持しやすくなり、操作性の向上を図ることがで
き、通常の取扱いに際しても不用意に落としたりするの
を極力防止できるようになる。
体部の外周面に滑り止めの溝部が形成されているので、
細管を生体患部に挿通した状態で圧力測定する際に本体
部を保持しやすくなり、操作性の向上を図ることがで
き、通常の取扱いに際しても不用意に落としたりするの
を極力防止できるようになる。
【0015】請求項8記載の圧力プローブによれば、治
療用のレーザ光を出力する光ファイバを生体患部に挿通
するための筒状ガイドに細管を挿通することができるの
で、光ファイバによりレーザ光を出力して生体患部を治
療した直後に、光ファイバを抜き取った後にその筒状ガ
イドに細管を挿通して生体患部の圧力を測定することが
できるようになり、治療の効果を迅速に確認することが
できるようになる。
療用のレーザ光を出力する光ファイバを生体患部に挿通
するための筒状ガイドに細管を挿通することができるの
で、光ファイバによりレーザ光を出力して生体患部を治
療した直後に、光ファイバを抜き取った後にその筒状ガ
イドに細管を挿通して生体患部の圧力を測定することが
できるようになり、治療の効果を迅速に確認することが
できるようになる。
【0016】請求項9記載の圧力プローブによれば、本
体部の内ケースに開口部を形成しているので、細管とプ
リント基板との間の接続作業をプリント基板を配設した
後に実施することができ、接続後に本体部に装着する場
合に比べて、配線部分が捩じられた状態で取り付けられ
たりすることがなくなり、断線などの発生を防止できて
組み立て後の信頼性も向上する。
体部の内ケースに開口部を形成しているので、細管とプ
リント基板との間の接続作業をプリント基板を配設した
後に実施することができ、接続後に本体部に装着する場
合に比べて、配線部分が捩じられた状態で取り付けられ
たりすることがなくなり、断線などの発生を防止できて
組み立て後の信頼性も向上する。
【0017】請求項10記載の圧力プローブによれば、
細管をベース部材に固定すると共にそのベース部材を内
ケースに取着した後にプリント基板を固定し、この状態
で上述の配線作業を内ケースの開口部を介して行えるの
で、プリント基板を固定した状態で確実に配線作業を行
うことができるので、断線等の不具合発生を極力防止す
ることができるようになる。
細管をベース部材に固定すると共にそのベース部材を内
ケースに取着した後にプリント基板を固定し、この状態
で上述の配線作業を内ケースの開口部を介して行えるの
で、プリント基板を固定した状態で確実に配線作業を行
うことができるので、断線等の不具合発生を極力防止す
ることができるようになる。
【0018】請求項11記載の圧力プローブによれば、
外ケースを内ケースに固定しているねじ等の固定部材を
外ケース外部から見える状態で配設し、この固定部材を
マーカとしても機能するように設けているので、別途に
マーカを設けることなく簡単且つ安価にマーカ機能を持
たせることができる。
外ケースを内ケースに固定しているねじ等の固定部材を
外ケース外部から見える状態で配設し、この固定部材を
マーカとしても機能するように設けているので、別途に
マーカを設けることなく簡単且つ安価にマーカ機能を持
たせることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は、全体構成を示すもので、患
部に挿通可能な程度の直径(例えば直径1ミリ程度)の
細管1は、例えばステンレス製のもので、先端部には検
出窓部1aが形成されており、その内部に半導体圧力セ
ンサとしてのセンサチップ2(図2参照)が配設されて
いる。この細管1の基端部は、ベース部材であるベース
3に支持されている。本体部4は、図4にも示すよう
に、このベース3と、内ケースであるボディ5と外ケー
スであるグリップ部6とから構成されている。本体部4
の基端部には外部の接続コード(図示せず)と接続する
ためのコネクタ7が設けられている。
しながら説明する。図1は、全体構成を示すもので、患
部に挿通可能な程度の直径(例えば直径1ミリ程度)の
細管1は、例えばステンレス製のもので、先端部には検
出窓部1aが形成されており、その内部に半導体圧力セ
ンサとしてのセンサチップ2(図2参照)が配設されて
いる。この細管1の基端部は、ベース部材であるベース
3に支持されている。本体部4は、図4にも示すよう
に、このベース3と、内ケースであるボディ5と外ケー
スであるグリップ部6とから構成されている。本体部4
の基端部には外部の接続コード(図示せず)と接続する
ためのコネクタ7が設けられている。
【0020】図2は細管1の先端部を断面で示すもの
で、検出窓部1aに対応した位置の内部にシリコン台座
8が固定されており、このシリコン台座8には前述のセ
ンサチップ2が固定されている。センサチップ2は、圧
力を受けるダイヤフラム2a部分に圧力により歪むと抵
抗値が変化するピエゾ抵抗特性を有する拡散抵抗R1〜
R4が形成され(図8参照)、これらをブリッジ接続し
た状態でアルミニウムパターンにより電極部2bに端子
が導出されている。
で、検出窓部1aに対応した位置の内部にシリコン台座
8が固定されており、このシリコン台座8には前述のセ
ンサチップ2が固定されている。センサチップ2は、圧
力を受けるダイヤフラム2a部分に圧力により歪むと抵
抗値が変化するピエゾ抵抗特性を有する拡散抵抗R1〜
R4が形成され(図8参照)、これらをブリッジ接続し
た状態でアルミニウムパターンにより電極部2bに端子
が導出されている。
【0021】そして、ダイヤフラム2aは、直接外気が
触れないように、その表面にシリコーン樹脂等の変形可
能な樹脂9が充填されており、外部から細管1の検出窓
部1aを介して内部に及ぼされる圧力を樹脂9を介した
状態で受けるようになっている。シリコン台座8の下面
側には、センサチップ2のダイヤフラム2aと対向する
部分に上面側から貫通する孔部8aが形成されており、
細管1内部を介して本体部4に通じる背圧孔10に連通
している。
触れないように、その表面にシリコーン樹脂等の変形可
能な樹脂9が充填されており、外部から細管1の検出窓
部1aを介して内部に及ぼされる圧力を樹脂9を介した
状態で受けるようになっている。シリコン台座8の下面
側には、センサチップ2のダイヤフラム2aと対向する
部分に上面側から貫通する孔部8aが形成されており、
細管1内部を介して本体部4に通じる背圧孔10に連通
している。
【0022】細管1内部には、センサチップ2と本体部
4との間を電気的に接続するためのリード線11が挿通
されている。このリード線11は、例えば、2枚の積層
したフレキシブル基板11a,11bに形成された5本
の導体12からなる。フレキシブル基板11a,11b
は、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)と呼ば
れるボンディング技術で用いるポリイミド樹脂からなる
もので、厚さ寸法が50μm程度、幅寸法が0.5mm
程度とされ、リード線11を形成する導体12は厚さ寸
法35μm程度の銅箔により形成したものである。そし
て、フレキシブル基板11a,11bの先端部は、積層
した状態でシリコン台座8の接続部8bに接着固定さ
れ、リード線11の導体12とセンサチップ2の電極部
2bとの間がボンディングワイヤ13により接続されて
いる。また、ボンディングワイヤ13を含んだ接続部分
は樹脂14によりコーティングされている。
4との間を電気的に接続するためのリード線11が挿通
されている。このリード線11は、例えば、2枚の積層
したフレキシブル基板11a,11bに形成された5本
の導体12からなる。フレキシブル基板11a,11b
は、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)と呼ば
れるボンディング技術で用いるポリイミド樹脂からなる
もので、厚さ寸法が50μm程度、幅寸法が0.5mm
程度とされ、リード線11を形成する導体12は厚さ寸
法35μm程度の銅箔により形成したものである。そし
て、フレキシブル基板11a,11bの先端部は、積層
した状態でシリコン台座8の接続部8bに接着固定さ
れ、リード線11の導体12とセンサチップ2の電極部
2bとの間がボンディングワイヤ13により接続されて
いる。また、ボンディングワイヤ13を含んだ接続部分
は樹脂14によりコーティングされている。
【0023】本体部4を分解して示す図3および図4に
おいて、ベース3は、細管1を固定する支持軸部3aと
ボディ5に挿入される接続部3bとフランジ部3cとを
一体に形成したもので、細管1の基端部が支持軸部3a
の中心部に貫通するように銀ロウにて接着固定されてい
る。細管1の基端部には、前述のリード線11を構成す
るフレキシブル基板11a,11bの基端部が幅広に形
成された状態で導出されている。ベース3の接続部3b
には、その端面部の中心位置からやや下方に位置してプ
リント基板15を挿入固定するための接続孔部3dが形
成されている。また、ベース3の接続部3bの周壁部分
には固定用のねじ孔3e,3fが互いに直交する方向に
内部を貫通するように形成されている。
おいて、ベース3は、細管1を固定する支持軸部3aと
ボディ5に挿入される接続部3bとフランジ部3cとを
一体に形成したもので、細管1の基端部が支持軸部3a
の中心部に貫通するように銀ロウにて接着固定されてい
る。細管1の基端部には、前述のリード線11を構成す
るフレキシブル基板11a,11bの基端部が幅広に形
成された状態で導出されている。ベース3の接続部3b
には、その端面部の中心位置からやや下方に位置してプ
リント基板15を挿入固定するための接続孔部3dが形
成されている。また、ベース3の接続部3bの周壁部分
には固定用のねじ孔3e,3fが互いに直交する方向に
内部を貫通するように形成されている。
【0024】プリント基板15は、補償回路16を構成
する4個の抵抗16a〜16dを含む回路が搭載される
もので、本体部4の内ケース5内に配設されるようにな
っており、この場合、プリント基板15の端部はベース
3の接続孔部3dに接着剤により挿入固定される。円筒
状をなすボディ5は、その中間部にプリント基板15の
上面および下面が露出するように2つの開口部5a,5
bが長方形状に形成されている。グリップ6は、ボディ
5の外周部を覆うように配設されるもので、その外周面
には滑り止めの複数本(例えば3本)の溝部6aが円環
状に形成されている。
する4個の抵抗16a〜16dを含む回路が搭載される
もので、本体部4の内ケース5内に配設されるようにな
っており、この場合、プリント基板15の端部はベース
3の接続孔部3dに接着剤により挿入固定される。円筒
状をなすボディ5は、その中間部にプリント基板15の
上面および下面が露出するように2つの開口部5a,5
bが長方形状に形成されている。グリップ6は、ボディ
5の外周部を覆うように配設されるもので、その外周面
には滑り止めの複数本(例えば3本)の溝部6aが円環
状に形成されている。
【0025】ボディ5には、先端部に頂部と側部にねじ
孔5cおよび5dが開口されており、グリップ6の先端
部の頂部には固定用のねじ孔6bが形成されている。そ
して、図4に示すように、ベース3の接続孔部3dにプ
リント基板15が接着固定された状態でボディ5に収容
され、固定ねじ17によりボディ5のねじ孔5dを介し
てベース3のねじ孔3fに挿入された状態で固定されて
いる。また、グリップ6は、ボディ5が内部に収容され
た状態で、固定ねじ18によりグリップ6のねじ孔6
b,ボディ5のねじ孔5cを介してベース3のねじ孔3
eに挿入固定されるようになっている。
孔5cおよび5dが開口されており、グリップ6の先端
部の頂部には固定用のねじ孔6bが形成されている。そ
して、図4に示すように、ベース3の接続孔部3dにプ
リント基板15が接着固定された状態でボディ5に収容
され、固定ねじ17によりボディ5のねじ孔5dを介し
てベース3のねじ孔3fに挿入された状態で固定されて
いる。また、グリップ6は、ボディ5が内部に収容され
た状態で、固定ねじ18によりグリップ6のねじ孔6
b,ボディ5のねじ孔5cを介してベース3のねじ孔3
eに挿入固定されるようになっている。
【0026】なお、この固定ねじ18は、グリップ6の
外部に露出しており、その位置は細管1の先端部に形成
された検出窓部1aと同じ方向を示すマーカとなってい
る。また、グリップ6の外周面には、ベース3側に三角
の矢印形状をなすマーカ20が記入されている。このマ
ーカ20は、細管1の検出窓部1aの位置に対して直交
する方向、つまり90°だけずれた方向に設定されてい
る。
外部に露出しており、その位置は細管1の先端部に形成
された検出窓部1aと同じ方向を示すマーカとなってい
る。また、グリップ6の外周面には、ベース3側に三角
の矢印形状をなすマーカ20が記入されている。このマ
ーカ20は、細管1の検出窓部1aの位置に対して直交
する方向、つまり90°だけずれた方向に設定されてい
る。
【0027】本体部4の組み立て状態で示す図5および
図6において、プリント基板15とリード線11の基端
部との間は図示のようにハンダ付けにより接続されてい
る。この場合、ハンダ付け作業は、プリント基板15を
ベース3に固定した状態で行うようになっており、ある
いはボディ5に装着した状態でボディ5の開口部5aを
介して行われるようになっている。そして、リード線1
1の基端部は、2枚のフレキシブル基板11a,11b
に形成された導体12が、図7に示すように、プリント
基板15の接続部15aにハンダ付けされている。ま
た、コネクタ7は、ボディ5に装着した状態でその各端
子7aをプリント基板15のターミナル15aとハンダ
付けされ、この後、グリップ6が装着されるようになっ
ている。
図6において、プリント基板15とリード線11の基端
部との間は図示のようにハンダ付けにより接続されてい
る。この場合、ハンダ付け作業は、プリント基板15を
ベース3に固定した状態で行うようになっており、ある
いはボディ5に装着した状態でボディ5の開口部5aを
介して行われるようになっている。そして、リード線1
1の基端部は、2枚のフレキシブル基板11a,11b
に形成された導体12が、図7に示すように、プリント
基板15の接続部15aにハンダ付けされている。ま
た、コネクタ7は、ボディ5に装着した状態でその各端
子7aをプリント基板15のターミナル15aとハンダ
付けされ、この後、グリップ6が装着されるようになっ
ている。
【0028】図8は、電気的構成を示すもので、センサ
チップ2の拡散抵抗R1〜R4は、図示のようにブリッ
ジ接続されており、これに補償回路16を構成する4個
の抵抗16a〜16dがリード線11を介して接続さ
れ、コネクタ7に5つの端子P1〜P5が導出されてい
る。なお、端子P1〜P5は、コネクタ7を介して外部
から信号線が接続されるようになっており、端子P1,
P2は検出信号が出力され、端子P3,P4は所定の電
圧が外部から供給され、端子P5はグランド端子GND
に接続されるようになっている。そして、センサチップ
2のダイヤフラム2aが検出窓部1aを介して外部から
圧力を受けると、拡散抵抗R1〜R4がピエゾ抵抗特性
により変化するので、端子P3,P4の出力電圧が変化
する。この電圧を検出することにより、ダイヤフラム2
aに及ぼす圧力を検出する構成である。
チップ2の拡散抵抗R1〜R4は、図示のようにブリッ
ジ接続されており、これに補償回路16を構成する4個
の抵抗16a〜16dがリード線11を介して接続さ
れ、コネクタ7に5つの端子P1〜P5が導出されてい
る。なお、端子P1〜P5は、コネクタ7を介して外部
から信号線が接続されるようになっており、端子P1,
P2は検出信号が出力され、端子P3,P4は所定の電
圧が外部から供給され、端子P5はグランド端子GND
に接続されるようになっている。そして、センサチップ
2のダイヤフラム2aが検出窓部1aを介して外部から
圧力を受けると、拡散抵抗R1〜R4がピエゾ抵抗特性
により変化するので、端子P3,P4の出力電圧が変化
する。この電圧を検出することにより、ダイヤフラム2
aに及ぼす圧力を検出する構成である。
【0029】このように構成された圧力プローブは、図
9に示すように、細管1の外径寸法と略同様の内径寸法
を有する筒状ガイドとしての穿刺針19に挿通可能とな
っている。この穿刺針19の基端部は円錐台形状の容器
状をなす支持部19aの底面部に固定支持されている。
なお、この穿刺針19は、治療用のレーザ光を出力する
ファイバ(図示せず)を挿通して生体患部に到達させる
ためのものでもある。そして、穿刺針19をあらかじめ
生体患部に挿通装着しておき、その状態で圧力プローブ
を、穿刺針19の支持部19a部分から内部に挿通して
圧力検出を行うようになっている。
9に示すように、細管1の外径寸法と略同様の内径寸法
を有する筒状ガイドとしての穿刺針19に挿通可能とな
っている。この穿刺針19の基端部は円錐台形状の容器
状をなす支持部19aの底面部に固定支持されている。
なお、この穿刺針19は、治療用のレーザ光を出力する
ファイバ(図示せず)を挿通して生体患部に到達させる
ためのものでもある。そして、穿刺針19をあらかじめ
生体患部に挿通装着しておき、その状態で圧力プローブ
を、穿刺針19の支持部19a部分から内部に挿通して
圧力検出を行うようになっている。
【0030】上記構成によれば、治療すべき椎間板の生
体患部に穿刺針19の先端部が到達するように挿通され
ると、この状態で、圧力プローブの細管1を穿刺針19
内に挿通して検出窓部1aが患部の測定部位に位置され
る。このとき、検出窓部1aの設定方向は、マーカとし
ての固定ねじ18を目視することにより容易に認識する
ことができるので、正確な位置に設定することができ、
また、マーカ20を目視することにより、検出窓部1a
を直交する方向に容易に設定することができるようにな
る。
体患部に穿刺針19の先端部が到達するように挿通され
ると、この状態で、圧力プローブの細管1を穿刺針19
内に挿通して検出窓部1aが患部の測定部位に位置され
る。このとき、検出窓部1aの設定方向は、マーカとし
ての固定ねじ18を目視することにより容易に認識する
ことができるので、正確な位置に設定することができ、
また、マーカ20を目視することにより、検出窓部1a
を直交する方向に容易に設定することができるようにな
る。
【0031】この状態で、検出窓部1aを介してセンサ
チップ2のダイヤフラム2aに及ぼす圧力を拡散抵抗R
1〜R4の抵抗変化から生ずる電圧信号としてリード線
11を介して本体部4側に出力されるようになり、これ
により、コネクタ7の端子P3,P4に検出信号を得る
ことができるようになる。
チップ2のダイヤフラム2aに及ぼす圧力を拡散抵抗R
1〜R4の抵抗変化から生ずる電圧信号としてリード線
11を介して本体部4側に出力されるようになり、これ
により、コネクタ7の端子P3,P4に検出信号を得る
ことができるようになる。
【0032】なお、実際には、この後、穿刺針19内に
レーザ治療用のファイバが挿通され、患部にレーザ光を
照射して凝固させ、ファイバを引き出した後に再び細管
1を穿刺針19内に挿通して治療後の患部の圧力を直交
する2方向に対して測定するもので、これにより、治療
前後の患部の圧力を迅速に測定することができ、レーザ
治療による効果を正確に判定することができるようにな
る。
レーザ治療用のファイバが挿通され、患部にレーザ光を
照射して凝固させ、ファイバを引き出した後に再び細管
1を穿刺針19内に挿通して治療後の患部の圧力を直交
する2方向に対して測定するもので、これにより、治療
前後の患部の圧力を迅速に測定することができ、レーザ
治療による効果を正確に判定することができるようにな
る。
【0033】このような本実施例によれば、次のような
効果を得ることができる。すなわち、第1に、細管1の
先端内部にセンサチップ2を実装して生体患部の圧力を
検出する構成としたので、治療時に簡単に患部に挿入し
て患部の圧力を測定することができるようになり、治療
状態の確認を迅速に行うことができるようになる。
効果を得ることができる。すなわち、第1に、細管1の
先端内部にセンサチップ2を実装して生体患部の圧力を
検出する構成としたので、治療時に簡単に患部に挿入し
て患部の圧力を測定することができるようになり、治療
状態の確認を迅速に行うことができるようになる。
【0034】第2に、ボディ5に開口部5a,5bを設
け、プリント基板15をベース3に装着した後ボディ5
に装着した状態で細管1内から導出されたリード線11
とプリント基板15との間の配線作業を行うことができ
るので、あらかじめ接続した状態でボディ5に装着する
場合に比べて、リード線11が捩れたり断線したりする
等の不具合の発生を未然に防止することができる。
け、プリント基板15をベース3に装着した後ボディ5
に装着した状態で細管1内から導出されたリード線11
とプリント基板15との間の配線作業を行うことができ
るので、あらかじめ接続した状態でボディ5に装着する
場合に比べて、リード線11が捩れたり断線したりする
等の不具合の発生を未然に防止することができる。
【0035】第3に、グリップ6に滑り止めの溝部6a
を形成したので、取扱い時に確実に把持することができ
る。
を形成したので、取扱い時に確実に把持することができ
る。
【0036】第4に、背圧孔10を設けているので、大
気との間の圧力差による患部の圧力を正確に検出するこ
とができる。
気との間の圧力差による患部の圧力を正確に検出するこ
とができる。
【0037】第5に、リード線11をフレキシブル基板
11a,11bに形成した導体12としているので、細
管1内の配設作業や各部との接続作業が簡単になると共
に取扱いが容易になる。
11a,11bに形成した導体12としているので、細
管1内の配設作業や各部との接続作業が簡単になると共
に取扱いが容易になる。
【0038】第6に、細管1の径をレーザ治療用のファ
イバを挿通するための穿刺針19に挿通可能な大きさと
したので、生体患部の治療時に穿刺針19を利用して簡
単に細管1を挿通して圧力を測定することができる。
イバを挿通するための穿刺針19に挿通可能な大きさと
したので、生体患部の治療時に穿刺針19を利用して簡
単に細管1を挿通して圧力を測定することができる。
【0039】第7に、グリップ6を固定するための固定
ねじ18の位置により細管1の検出窓部1aの方向を示
すマーカとしたので、検出作業時に検出窓部1aの挿入
位置を固定ねじ18の位置を見ながら確実に生体患部に
挿入することができ、正確に圧力を測定することができ
る。
ねじ18の位置により細管1の検出窓部1aの方向を示
すマーカとしたので、検出作業時に検出窓部1aの挿入
位置を固定ねじ18の位置を見ながら確実に生体患部に
挿入することができ、正確に圧力を測定することができ
る。
【0040】第8に、グリップ6にマーカ20を付して
検出窓部1aの方向と直交する方向を示すようにしたの
で、生体患部の圧力測定時に直交する2つの方向の設定
を迅速且つ正確に行うことができて使い勝手が向上す
る。
検出窓部1aの方向と直交する方向を示すようにしたの
で、生体患部の圧力測定時に直交する2つの方向の設定
を迅速且つ正確に行うことができて使い勝手が向上す
る。
【0041】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。半導体
圧力センサは、静電容量形のものでも良い。本体部に付
すマーカは、検出窓部1aを認識できれば、検出窓部1
aと反対の位置に設けても良いし、あるいは双方に設け
ることもでき、さらには、直交方向の両方に設けても良
い。また、マーカの形状は、矢印や丸状など種々の形状
に設定することができるし、ランプ等で点灯指示する構
成としても良い。
のではなく、次のように変形または拡張できる。半導体
圧力センサは、静電容量形のものでも良い。本体部に付
すマーカは、検出窓部1aを認識できれば、検出窓部1
aと反対の位置に設けても良いし、あるいは双方に設け
ることもでき、さらには、直交方向の両方に設けても良
い。また、マーカの形状は、矢印や丸状など種々の形状
に設定することができるし、ランプ等で点灯指示する構
成としても良い。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の圧力プローブによれば、次のような効果が得られる。
すなわち、請求項1記載の圧力プローブによれば、生体
患部に挿通可能な細管の先端部に検出窓部を形成し、そ
の検出窓部内部にダイヤフラムを有する半導体圧力セン
サを設け、本体部により細管の基端部を支持すると共
に、半導体圧力センサとプリント基板の回路部品との間
を細管内に挿通されたリード線により電気的に接続する
構成としたので、生体患部の圧力測定時に、細管を生体
患部に挿通し、その細管の先端部内部の半導体圧力セン
サによりそのダイヤフラムに生体患部の圧力を受け、検
知信号を細管内部に挿通されたリード線を介して本体部
に伝達することができ、本体部のプリント基板に配設さ
れた回路部品により形成される回路部で圧力検知信号と
して得られるようになる。これによって、椎間板ヘルニ
アなどの治療時にその治療効果を確認するための生体患
部の圧力測定を簡単に実施することができるという優れ
た効果を奏する。
の圧力プローブによれば、次のような効果が得られる。
すなわち、請求項1記載の圧力プローブによれば、生体
患部に挿通可能な細管の先端部に検出窓部を形成し、そ
の検出窓部内部にダイヤフラムを有する半導体圧力セン
サを設け、本体部により細管の基端部を支持すると共
に、半導体圧力センサとプリント基板の回路部品との間
を細管内に挿通されたリード線により電気的に接続する
構成としたので、生体患部の圧力測定時に、細管を生体
患部に挿通し、その細管の先端部内部の半導体圧力セン
サによりそのダイヤフラムに生体患部の圧力を受け、検
知信号を細管内部に挿通されたリード線を介して本体部
に伝達することができ、本体部のプリント基板に配設さ
れた回路部品により形成される回路部で圧力検知信号と
して得られるようになる。これによって、椎間板ヘルニ
アなどの治療時にその治療効果を確認するための生体患
部の圧力測定を簡単に実施することができるという優れ
た効果を奏する。
【0043】請求項2記載の圧力プローブによれば、細
管の先端部内部に抵抗形半導体圧力センサを設けている
ので、生体患部に細管先端部が挿通されると、その圧力
をダイヤフラムで受けて半導体圧力センサに形成されて
いる抵抗の値が変化するようになり、本体部側からリー
ド線を介して印加した電圧に対する電流を検出すること
により、その圧力に応じた電圧出力を得ることができる
ようになり、簡単に圧力を検出することができるという
優れた効果を奏する。
管の先端部内部に抵抗形半導体圧力センサを設けている
ので、生体患部に細管先端部が挿通されると、その圧力
をダイヤフラムで受けて半導体圧力センサに形成されて
いる抵抗の値が変化するようになり、本体部側からリー
ド線を介して印加した電圧に対する電流を検出すること
により、その圧力に応じた電圧出力を得ることができる
ようになり、簡単に圧力を検出することができるという
優れた効果を奏する。
【0044】請求項3記載の圧力プローブによれば、細
管内部に形成された背圧孔部により、半導体圧力センサ
のダイヤフラムの受圧面と反対側の背圧部分を本体部を
介して外部と連通させて大気圧に等しくすることができ
るので、半導体圧力センサのダイヤフラムは受圧面側で
受ける生体患部の圧力と大気圧との差に応じて歪ませる
ことができ、正確な圧力測定を行うことができ、また、
背圧孔部が本体部を介して外部に連通されているので、
細管の途中などに開口部を設ける場合と異なり、確実に
大気圧に保持させることができるという優れた効果を奏
する。
管内部に形成された背圧孔部により、半導体圧力センサ
のダイヤフラムの受圧面と反対側の背圧部分を本体部を
介して外部と連通させて大気圧に等しくすることができ
るので、半導体圧力センサのダイヤフラムは受圧面側で
受ける生体患部の圧力と大気圧との差に応じて歪ませる
ことができ、正確な圧力測定を行うことができ、また、
背圧孔部が本体部を介して外部に連通されているので、
細管の途中などに開口部を設ける場合と異なり、確実に
大気圧に保持させることができるという優れた効果を奏
する。
【0045】請求項4記載の圧力プローブによれば、細
管の先端部に内蔵された半導体圧力センサと本体部のプ
リント基板に配設された回路部品との間の電気的接続
を、フレキシブルプリント基板に導体を形成してこれに
より行うので、細管内部に挿通し易く、しかも、半導体
圧力センサとの接続およびプリント基板との接続を簡単
且つ迅速に接続作業を行うことができ、総じて信頼性の
向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
管の先端部に内蔵された半導体圧力センサと本体部のプ
リント基板に配設された回路部品との間の電気的接続
を、フレキシブルプリント基板に導体を形成してこれに
より行うので、細管内部に挿通し易く、しかも、半導体
圧力センサとの接続およびプリント基板との接続を簡単
且つ迅速に接続作業を行うことができ、総じて信頼性の
向上を図ることができるという優れた効果を奏する。
【0046】請求項5記載の圧力プローブによれば、本
体部に細管の検出窓部の方向を認識可能なマーカを設け
ているので、細管を生体患部に挿通した状態で先端部が
見えない状態でも検出窓部を確実に測定部位に向けて設
定することができるようになり、圧力測定を正確且つ迅
速に行うことができるという優れた効果を奏する。
体部に細管の検出窓部の方向を認識可能なマーカを設け
ているので、細管を生体患部に挿通した状態で先端部が
見えない状態でも検出窓部を確実に測定部位に向けて設
定することができるようになり、圧力測定を正確且つ迅
速に行うことができるという優れた効果を奏する。
【0047】請求項6記載の圧力プローブによれば、マ
ーカを細管の検出窓部が形成されている方向に対して直
交する方向に設けているので、細管を生体患部に挿通し
た状態でその生体患部の直交する方向の圧力を測定する
際にもそのマーカを見ながら正確に設定することがで
き、圧力測定を正確且つ迅速に行うことができるという
優れた効果を奏する。
ーカを細管の検出窓部が形成されている方向に対して直
交する方向に設けているので、細管を生体患部に挿通し
た状態でその生体患部の直交する方向の圧力を測定する
際にもそのマーカを見ながら正確に設定することがで
き、圧力測定を正確且つ迅速に行うことができるという
優れた効果を奏する。
【0048】請求項7記載の圧力プローブによれば、本
体部の外周面に滑り止めの溝部が形成されているので、
細管を生体患部に挿通した状態で圧力測定する際に本体
部を保持しやすくなり、操作性の向上を図ることがで
き、通常の取扱いに際しても不用意に落としたりするの
を極力防止できるという優れた効果を奏する。
体部の外周面に滑り止めの溝部が形成されているので、
細管を生体患部に挿通した状態で圧力測定する際に本体
部を保持しやすくなり、操作性の向上を図ることがで
き、通常の取扱いに際しても不用意に落としたりするの
を極力防止できるという優れた効果を奏する。
【0049】請求項8記載の圧力プローブによれば、治
療用のレーザ光を出力する光ファイバを生体患部に挿通
するための筒状ガイドに細管を挿通することができるの
で、光ファイバによりレーザ光を出力して生体患部を治
療した直後に、光ファイバを抜き取った後にその筒状ガ
イドに細管を挿通して生体患部の圧力を測定することが
できるようになり、治療の効果を迅速に確認することが
できるという優れた効果を奏する。
療用のレーザ光を出力する光ファイバを生体患部に挿通
するための筒状ガイドに細管を挿通することができるの
で、光ファイバによりレーザ光を出力して生体患部を治
療した直後に、光ファイバを抜き取った後にその筒状ガ
イドに細管を挿通して生体患部の圧力を測定することが
できるようになり、治療の効果を迅速に確認することが
できるという優れた効果を奏する。
【0050】請求項9記載の圧力プローブによれば、本
体部の内ケースに開口部を形成しているので、細管とプ
リント基板との間の接続作業をプリント基板を配設した
後に実施することができ、接続後に本体部に装着する場
合に比べて、配線部分が捩じられた状態で取り付けられ
たりすることがなくなり、断線などの発生を防止できて
組み立て後の信頼性も向上するという優れた効果を奏す
る。
体部の内ケースに開口部を形成しているので、細管とプ
リント基板との間の接続作業をプリント基板を配設した
後に実施することができ、接続後に本体部に装着する場
合に比べて、配線部分が捩じられた状態で取り付けられ
たりすることがなくなり、断線などの発生を防止できて
組み立て後の信頼性も向上するという優れた効果を奏す
る。
【0051】請求項10記載の圧力プローブによれば、
細管をベース部材に固定すると共にそのベース部材を内
ケースに取着した後にプリント基板を固定し、この状態
で上述の配線作業を内ケースの開口部を介して行えるの
で、プリント基板を固定した状態で確実に配線作業を行
うことができるので、断線等の不具合発生を極力防止す
ることができるという優れた効果を奏する。
細管をベース部材に固定すると共にそのベース部材を内
ケースに取着した後にプリント基板を固定し、この状態
で上述の配線作業を内ケースの開口部を介して行えるの
で、プリント基板を固定した状態で確実に配線作業を行
うことができるので、断線等の不具合発生を極力防止す
ることができるという優れた効果を奏する。
【0052】請求項11記載の圧力プローブによれば、
外ケースを内ケースに固定しているねじ等の固定部材を
外ケース外部から見える状態で配設し、この固定部材を
マーカとしても機能するように設けているので、別途に
マーカを設けることなく簡単且つ安価にマーカ機能を持
たせることができるという優れた効果を奏する。
外ケースを内ケースに固定しているねじ等の固定部材を
外ケース外部から見える状態で配設し、この固定部材を
マーカとしても機能するように設けているので、別途に
マーカを設けることなく簡単且つ安価にマーカ機能を持
たせることができるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示す全体の外観側面図
【図2】細管先端部の縦断側面図
【図3】ベースおよびプリント基板を分解して示す外観
斜視図
斜視図
【図4】本体部を分解して示す外観斜視図
【図5】本体部の横断平面図
【図6】本体部の縦断側面図
【図7】リード線とプリント基板との接続部分の縦断側
面図
面図
【図8】電気的構成図
【図9】穿刺針の外観斜視図
1は細管、1aは検出窓部、2はセンサチップ(半導体
圧力センサ)、2aはダイヤフラム、3はベース、3a
は支持軸部、3bは接続部、3cはフランジ部、4は本
体部、5はボディ(内ケース)、5a,5bは開口部、
6はグリップ(外ケース)、6aは溝部、7はコネク
タ、8はシリコン台座、8aは孔部、10は背圧孔、1
1はリード線、11a,11bはフレキシブル基板、1
2は導体、13はボンディングワイヤ、15はプリント
基板、16は補償回路、16a〜16dは抵抗、17は
固定ねじ、18は固定ねじ(固定部材、マーカ)、19
は穿刺針(筒状ガイド)、20はマーカ、R1〜R4は
拡散抵抗である。
圧力センサ)、2aはダイヤフラム、3はベース、3a
は支持軸部、3bは接続部、3cはフランジ部、4は本
体部、5はボディ(内ケース)、5a,5bは開口部、
6はグリップ(外ケース)、6aは溝部、7はコネク
タ、8はシリコン台座、8aは孔部、10は背圧孔、1
1はリード線、11a,11bはフレキシブル基板、1
2は導体、13はボンディングワイヤ、15はプリント
基板、16は補償回路、16a〜16dは抵抗、17は
固定ねじ、18は固定ねじ(固定部材、マーカ)、19
は穿刺針(筒状ガイド)、20はマーカ、R1〜R4は
拡散抵抗である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 信一 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内
Claims (11)
- 【請求項1】 生体患部に挿通可能で先端部に圧力測定
用の検出窓部が形成された細管と、 この細管の前記検出窓部内部に設けられダイヤフラムを
有する半導体圧力センサと、 前記細管を基端部で支持する本体部と、 この本体部の内部に設けられ回路部品が搭載されたプリ
ント基板と、 前記半導体圧力センサと前記プリント基板の回路部品と
の間を電気的に接続するように前記細管内に挿通された
リード線とを具備したことを特徴とする圧力プローブ。 - 【請求項2】 前記半導体圧力センサは、ダイヤフラム
で受ける圧力に応じて抵抗値が変化する抵抗形半導体圧
力センサであることを特徴とする請求項1記載の圧力プ
ローブ。 - 【請求項3】 前記細管内部には、前記半導体圧力セン
サのダイヤフラムの受圧面と反対側の背圧部分を前記本
体部を介して外部と連通させて大気圧に等しくする背圧
孔部が形成されていることを特徴とする請求項1または
2記載の圧力プローブ。 - 【請求項4】 前記リード線は、フレキシブルプリント
基板に形成された導体により形成されていることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれかに記載の圧力プロー
ブ。 - 【請求項5】 前記本体部には、前記細管の検出窓部が
形成されている方向を認識可能なマーカが設けられてい
ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
の圧力プローブ。 - 【請求項6】 前記マーカは、前記細管の検出窓部が形
成されている方向に対して直交する方向に設けられてい
ることを特徴とする請求項5記載の圧力プローブ。 - 【請求項7】 前記本体部は、その外周面に滑り止めの
溝部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし
6のいずれかに記載の圧力プローブ。 - 【請求項8】 前記細管は、治療用のレーザ光を出力す
る光ファイバを生体患部に挿通するための筒状ガイドに
挿通可能な径寸法に形成されていることを特徴とする請
求項1ないし7のいずれかに記載の圧力プローブ。 - 【請求項9】 前記本体部は、前記細管を支持する内ケ
ースと、この内ケースを覆うように形成された外ケース
とから構成され、前記内ケースには前記プリント基板の
前記回路部品の実装面に対応する部分に開口部が形成さ
れていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか
に記載の圧力プローブ。 - 【請求項10】 前記本体部の内ケースは、前記細管の
基端部を支持すると共に前記プリント基板の一端部を支
持するベース部材を具備したことを特徴とする請求項9
記載の圧力プローブ。 - 【請求項11】 前記マーカは、前記外ケースを内ケー
スに固定している固定部材であることを特徴とする請求
項9または10記載の圧力プローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12732094A JPH07327938A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 圧力プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12732094A JPH07327938A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 圧力プローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07327938A true JPH07327938A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14957022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12732094A Pending JPH07327938A (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 圧力プローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07327938A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100766490B1 (ko) * | 2006-12-22 | 2007-10-15 | 한국표준과학연구원 | 센서를 갖는 한방용 침 |
CN109431481A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-03-08 | 苏州博思光学有限公司 | 微型光纤压力传感器及其制造方法、压力传感系统 |
-
1994
- 1994-06-09 JP JP12732094A patent/JPH07327938A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100766490B1 (ko) * | 2006-12-22 | 2007-10-15 | 한국표준과학연구원 | 센서를 갖는 한방용 침 |
CN109431481A (zh) * | 2018-12-25 | 2019-03-08 | 苏州博思光学有限公司 | 微型光纤压力传感器及其制造方法、压力传感系统 |
CN109431481B (zh) * | 2018-12-25 | 2024-03-19 | 苏州博思光学有限公司 | 微型光纤压力传感器及其制造方法、压力传感系统 |
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