JPH07326952A - Fetスイッチ - Google Patents

Fetスイッチ

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JPH07326952A
JPH07326952A JP12094494A JP12094494A JPH07326952A JP H07326952 A JPH07326952 A JP H07326952A JP 12094494 A JP12094494 A JP 12094494A JP 12094494 A JP12094494 A JP 12094494A JP H07326952 A JPH07326952 A JP H07326952A
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JP
Japan
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value
switch
fet
isolation
capacitor
Prior art date
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JP12094494A
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Tominaga Watanabe
富長 渡辺
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、同時に送受信できず、送信器と受
信器を切り換えながら通信する無線装置等におけるスイ
ッチに関し、特に短時間における切り換えを必要とされ
るFETを用いた電子スイッチに関し、スイッチON時
の挿入損失の値を改善して増幅器に係る負担を軽減し、
装置の簡易化、小型化を図り、あるいはスイッチOFF
時のアイソレーション値を改善して送信器の輻射を防
ぎ、受信器では不要信号の入力による混信等を回避した
スイッチを実現することを目的とする。 【構成】 互いにドレイン端(D)がソース端(S)と
接続されることにより、多段接続された複数のFETの
ゲート電圧を制御して各FETのドレイン端(D)とソ
ース端(S)間を導通状態あるいは遮断状態にするFE
Tスイッチに、互いに接続されたFET間に、片端接地
された可変キャパシタを接続し、該キャパシタの値を制
御することにより、該スイッチの挿入損失の値、あるい
はアイソレーションの値を調整することを特徴とするF
ETスイッチ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同時に送受信できず、
送信器と受信器を切り換えながら通信する無線装置等に
おけるスイッチに関し、特に短時間における切り換えを
必要とされるFETを用いた電子スイッチに関する。具
体的には、切り換え時間が短いことが要求されるスイッ
チに関し、スイッチON時の挿入損失の値を改善して増
幅器に係る負担を軽減し、装置の簡易化、小型化をな
し、またスイッチOFF時のアイソレーション値を改善
して送信器の輻射を防ぎ、受信器では不要信号の入力に
よる混信等を回避したスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切り換えスイッチとして使用され
ているメカニカルスイッチは、急峻な切り換え時間を必
要とする装置等に使用するスイッチとしては好ましくは
なかった。そこで、切り換え時間が短いスイッチとして
は電子スイッチである図7のようなFETスイッチが挙
げられる。このスイッチは、ゲート端(G)に印加する
電圧を制御することにより、ドレイン端(D)からソー
ス端(S)への伝送路を導通状態、あるいは遮断状態と
することができる。よって、ゲート端(G)に印加する
電圧を制御することで、FETがスイッチの役割を果た
している。
【0003】ここで、マイクロ波FETスイッチ(SP
ST:Single Pole Single Throw)の第一従来例を図7
に示す。図において、51はRF入力端、52はRF出
力端、61,62はFET、71,72はゲート抵抗R
G 、81,82は制御電圧V C をそれぞれ示している。
このFETやゲート抵抗RG 、制御電圧はそれぞれ同じ
ものを使用する。
【0004】以上説明したように、図7のマイクロ波F
ETスイッチにおいては、制御電圧Vcを制御すること
により、スイッチのON/OFFを切り換えることがで
きる。即ち、スイッチON時において、制御電圧VC
して0Vを印加することでドレイン端(D)からソース
端(S)へ導通状態が確保される。また、スイッチOF
F時においては、制御電圧VC には−5Vを印加する構
成となっており、これにより、ドレイン端(D)からソ
ース端(S)へ遮断状態が確保される構成となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このマイクロ波スイッ
チにおいては、マイクロ波の周波数を5GHz、RG
5kΩ、スイッチON時の挿入損失と、OFF時のアイ
ソレーションを測定すると、挿入損失は2.2dB、ア
イソレーションは15.1dBであった。この挿入損失
は、以下のような制約がある。即ち、無線装置等におい
て、送信部、あるいは受信部では必要とされる送信レベ
ル、あるいは受信レベルが得られにように回路を構成す
るが、送信部、あるいは受信部に使用するFETスイッ
チの挿入損失が大きいと、その分信号レベルが低下し、
これを補うために信号を増幅する必要があるために、挿
入損失の大きなもの程、増幅器にかける負担が増し、装
置の大型化、複雑化、大消費電力化などの要因となる。
このため、理想的にはスイッチ回路の挿入損失はゼロに
近いことが望ましい。
【0006】また、アイソレーションについても制約が
ある。即ち、スイッチ回路がアイソレーションステート
時には、入力された信号を遮断しなければならないが、
送信部において、スイッチ回路のアイソレーションが小
さいとアンテナから不要信号の輻射を招くことになり、
受信部においては、不要信号の入力によって混信、妨害
等を引き起こし、十分な機能を果たさなくなる。従っ
て、理想的にはスイッチ回路のアイソレーションは無限
大に近いほうが望ましい。
【0007】以上の問題点を解決するために、FETの
段数を大きくとることが考えられる。図8はマイクロ波
FETスイッチ(SPST)の第二従来例を示す図であ
る。図において、図7と同一符号を付してあるものは同
一部材を示す。また、63はFET、73はゲート抵抗
G 、83は制御電圧VC をそれぞれ示している。この
FET、ゲート抵抗RG 、制御電圧VC はそれぞれ同じ
ものを使用する。更に、この第二従来例は第一従来例に
対してFETの段数を1つ増やして3つとした構成とな
っている。
【0008】スイッチON/OFF時の条件は図7と同
一である。この条件をもとに、スイッチON時の挿入損
失とスイッチOFF時のアイソレーションを求めると、
アイソレーションは18.6dBと3.5dB分改善さ
れるが、挿入損失は3.1dBと0.9dB分却って上
昇してしまい、改悪となってしまう。更に、図9に示
す、マイクロ波FETスイッチ(SPST)の第三従来
例において、挿入送信とアイソレーションの値を測定す
る。このスイッチでは、図7に示すスイッチに対して、
FETとFETの間に伝送線路TLを用いる構成となっ
ている。図において、図7と同一符号を付してあるもの
は同一部材を示す。また、91は長さがlの伝送線路T
Lである。
【0009】スイッチON/OFF時の条件は、伝送線
路TLの長さlを伝送するマイクロ波のλ/4とするこ
と以外は図7と同一である。この条件をもとに、挿入損
失とアイソレーションの値を求めると、図7に比べて挿
入損失を2.3dBと0.1dB分だけ増加するが、ア
イソレーションは23.7dBと8.6dBと大幅に改
善することができる。しかしながら、このスイッチで
は、伝送線路TLの長さlがλ/4であるため、目的の
周波数が5GHzであるとすると、75μmの厚さのG
aAs基板上で50Ω(線路幅約55μm)の伝送線路
では約5.25mmの長さが必要となり、MMIC化す
る際には、かなりチップサイズを大きくしなければなら
ず、非現実的であった。
【0010】また、図10に示す、マイクロ波FETス
イッチ(SPST)の第四従来例においても測定する。
このスイッチにおいては、図7に示すスイッチに対し
て、マイクロ波スイッチのRF入力端51、もしくはR
F出力端52に、新たなFET63を並列接続する構成
となっている。図において、図7と同一符号を付してあ
るものは同一部材を示す。また、63は新たなFET、
73はゲート抵抗RG 、83は新たなFETの制御電圧
C2をそれぞれ示している。また、新たなFET63の
ゲート抵抗は抵抗値がRG である他のFETと同一のも
のを使用する。
【0011】スイッチON/OFF時の条件は、スイッ
チON時に制御電圧VC =0V、V C2=−5Vに、スイ
ッチOFF時にはVC =−5V、VC2=0Vとすること
以外は図7と同一である。この条件をもとに、挿入損失
とアイソレーションを求めると、図7に比べ、挿入損失
は2.2dBと同じで、アイソレーションを更に27.
8dBと12.7dB分も改善することができる。しか
しながら、スイッチの制御電圧がVC とVC2の2系統必
要となり、回路的に複雑な構成となってしまう。
【0012】本発明は、所望の周波数でスイッチON時
の挿入損失の値を低く抑えることにより、増幅器にかか
る負担を軽減し、装置の小型化、簡易化、低消費電力化
を可能とするマイクロ波FETスイッチを実現すること
を目的とする。また、スイッチOFF時のアイソレーシ
ョンとして大きな値を確保することにより、送信部にお
いてはアンテナからの不要信号の輻射を防ぎ、受信部に
おいては不要信号の入力による混信、妨害等を回避する
マイクロ波FETスイッチを実現することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】互いにドレイン端(D)
がソース端(S)と接続されることにより、多段接続さ
れた複数のFETのゲート電圧を制御して各FETのド
レイン端(D)とソース端(S)間を導通状態あるいは
遮断状態にするFETスイッチに、互いに接続されたF
ET間に、片端接地された可変キャパシタを接続し、該
キャパシタの値を制御することにより、該スイッチの挿
入損失の値、あるいはアイソレーションの値を調整す
る。
【0014】更に、この調整後の可変キャパシタの容量
値とほぼ同一の容量値を有するキャパシタを、該可変キ
ャパシタの代わりに挿入することでも同様の効果が得ら
れる。また、該複数のFET間に、伝送線路を挿入し、
該伝送線路の長さ、あるいは前記可変キャパシタの値を
調整することにより、該スイッチの挿入損失の値、ある
いはアイソレーションの値を調整する。
【0015】このFETスイッチにおいても、調整後の
可変キャパシタの容量値とほぼ同一の容量値を有するキ
ャパシタを該可変キャパシタの代わりに挿入、あるいは
前記調整後の伝送線路の長さとほぼ同一の長さの伝送線
路を該調整後の伝送線路の代わりに挿入することでも同
様の効果が得られる。更に、互いにドレイン端(D)が
ソース端(S)と接続されることにより、多段接続され
た複数のFETの初段のFETのドレイン端(D)また
は最終段FETのソース端(S)に、ソース端(S)が
接地されゲート電圧の制御の可能なFETのドレイン端
(D)を接続し、該複数段のFETのゲート電圧と該ソ
ース端(S)が接地されたFETのゲート電圧を制御し
て各FETのドレイン端(D)とソース端(S)間を導
通状態あるいは遮断状態にするFETスイッチに、互い
に接続されたFET間に、片端接地された可変キャパシ
タを接続し、該キャパシタの値を制御することにより、
該スイッチの挿入損失の値、あるいはアイソレーション
の値を調整する。
【0016】このFETスイッチにおいても、調整後の
可変キャパシタの容量値とほぼ同一の容量値を有するキ
ャパシタを、該可変キャパシタの代わりに挿入すること
でも同様の効果が得られる。以上の構成により、上記課
題を解決する。
【0017】
【作用】請求項1の作用は、挿入した可変キャパシタの
容量値を調整することにより、挿入損失と、アイソレー
ションの値を改善することができることである。請求項
2の作用は、請求項1で調整した可変キャパシタの値と
ほぼ同一の容量値のキャパシタを予め選択し、該可変キ
ャパシタの代わりに挿入することにより、挿入損失と、
アイソレーションの値を改善することができることであ
る。
【0018】請求項3の作用は、挿入した伝送線路の
値、あるいはキャパシタの値を調整することにより、挿
入損失と、アイソレーションの値を改善することができ
ることである。請求項4の作用は、請求項3で調整した
可変キャパシタの値とほぼ同一の容量値のキャパシタを
該可変キャパシタの代わりに挿入、あるいは同じく請求
項3で調整した伝送線路の長さと同一の値の伝送線路を
予め選択し、調整後の伝送線路の代わりに挿入すること
により、挿入損失と、アイソレーションの値を改善する
ことができる。
【0019】請求項5の作用は、該可変キャパシタの値
を制御することにより、挿入損失と、アイソレーション
の値を改善することができることである。請求項6の作
用は、請求項5で調整した可変キャパシタの値とほぼ同
一の容量値のキャパシタを該可変キャパシタの代わりに
挿入することにより、挿入損失と、アイソレーションの
値を改善することができる。
【0020】
【実施例】図1は本発明におけるマイクロ波FETスイ
ッチ(SPST)の第一実施例を示す図である。図にお
いて、1はRF入力、2はRF出力、11,12はFE
T、21,22はゲート抵抗RG 、31,32は制御電
圧VC 、41はキャパシタCp をそれぞれ示している。
この実施例では、第一従来例に対してFETとFETの
間において片端接地されたキャパシタCp 41のもう一
方の端部を接続する構成となっている。また、第一実施
例も従来例と同様、制御電圧VC として0Vをとすると
導通状態となり、−5Vとすると遮断状態となる。
【0021】この第一実施例において、マイクロ波の周
波数f=5GHz、RG =5kΩ、Cp =0.2pFと
いう条件の下、挿入損失と、アイソレーションを測定す
ると第一従来例と比較して挿入損失はそのままの値で、
アイソレーションを20.5dBと5.4dB分改善で
きる。このキャパシタCp の値として、0.2pFを選
定する理由を以下に述べる。挿入損失とアイソレーショ
ンを測定する際には、それぞれの部材に特有なSパラメ
ータの値を計算し、これを適宜計算して総合的なパラメ
ータの値を常用対数をとることによって算出するもので
あるため、この算出結果に基づいて挿入損失の値と、ア
イソレーションの値が改善されるべきキャパシタCp
値を算出することができるからである。
【0022】また、第一実施例のキャパシタCp の値を
パラメータとして、0.10〜0.50pFの範囲に
0.10pF刻みでスイッチON時の挿入損失と、スイ
ッチOFF時のアイソレーションの値を計算したものが
図2である。図によれば、挿入損失はキャパシタCp
0.10pFのときのみ、第一従来例と同様の値である
2.2dBをとることとなるが、それ以外のキャパシタ
の値では、挿入損失の値は従来例のそれよりも大きくな
ってしまい、却って特性の悪いスイッチとなってしま
う。
【0023】それに対しキャパシタCp が大きな値をと
る程、アイソレーションの値は大きな値を確保すること
ができ、特性の良好なスイッチを得ることができる。こ
こで、挿入損失を低く抑えるためキャパシタCp の値と
して小さいものを選択すると、挿入損失は小さな値とな
るものの、アイソレーションの値はそれに伴って小さな
値をとることとなり、却って特性の悪いスイッチが実現
されてしまう。更に、アイソレーションとして大きな値
を確保するために、キャパシタCp の値として大きなも
のを選択すると、アイソレーション値は大きくなるが、
挿入損失の値もそれに伴って大きな値となってしまう。
【0024】従って、スイッチを構成する際には、スイ
ッチに要求される条件に基づき、挿入損失とアイソレー
ションの内、どちらを優先させるものかを考慮すべきも
のである。また、実際にスイッチを構成する際、可変キ
ャパシタを使用して回路構成した後に容量値を調整して
も良いし、調整された可変キャパシタとほぼ同一の容量
値を持つキャパシタを可変キャパシタの代わりに使用し
てもよい。これは、以下第二実施例以下についても同様
である。
【0025】また、第三従来例に対し、挿入損失とアイ
ソレーションの値を改善すべく、伝送線路TLの端部に
片端を接地したキャパシタを接続したものが第二実施例
である。図3は本発明のマイクロ波FETスイッチ(S
PST)の第二実施例を示す図である。図において、図
1と同一符号を付してあるものは同一部材を示し、51
は長さlの伝送線路TLである。
【0026】この第二実施例において、キャパシタCp
=0.2pFとする他は、第三従来例と同一の条件の
下、挿入損失、アイソレーションの値を求めると、第三
従来例と比べて挿入損失は2.2dBと0.1dB分改
善され、アイソレーションの値は24.3dBと、0.
6dB分も改善できる。また、第二実施例の伝送線路T
Lの長さlの値をパラメータとし、0,λ/12,λ/
6,λ/4の場合のスイッチON時の挿入損失と、スイ
ッチOFF時のアイソレーションの値を計算したものが
図4である。
【0027】図によると、挿入損失の点で言えば、伝送
線路TLの長さとしてλ/4よりもλ/6の方が0.3
dB分改善されている。また、アイソレーションにおい
ても、λ/4よりもλ/6の方が25.0dBと0.7
dB分改善されている。まだ、伝送路についても、λ/
4からλ/6となることにより、目的の周波数が5GH
zであるとすると、75μmの厚さのGaAs基板上で
50Ω(線路幅約55μm)伝送路では約3.50mm
の長さでよいこととなり、1.75mm分第三実施例よ
りも改善される。これにより、第三従来例よりもMMI
C化に適し、しかも挿入損失とアイソレーションの値を
改善したマイクロ波FETスイッチを実現できることと
なる。
【0028】更に、伝送線路TLの長さをλ/6に固定
して、キャパシタCp をパラメータとしてスイッチON
時の挿入損失と、スイッチOFF時のアイソレーション
の値を求めるにより、図4よりも、挿入損失とアイソレ
ーションの値を改善することが可能となる。更に、第四
従来例に対し、FETとFETの間において、片端接地
されたキャパシタのもう一方の端部を接続したものが第
三実施例である。
【0029】図5は本発明のマイクロ波FETスイッチ
(SPST)の第三実施例を示す図である。図におい
て、図1と同一符号を付してあるものは同一部材を示
し、13はFET、23はゲート抵抗RG をそれぞれ示
している。この第三実施例において、キャパシタCp
0.2pFとする他は第四従来例と同一条件の下、スイ
ッチON時の挿入損失とスイッチOFF時のアイソレー
ションの値を測定すると、第四実施例と比べて挿入損失
は0.1dBというほんの微量の増加だけで、アイソレ
ーションの値を33.2dBと5.4dB分も大幅に増
加させることが可能となる。
【0030】更に、この第三実施例において、キャパシ
タCp をパラメータとし、0.00〜0.50pFの範
囲に0.10pF刻みで、他は第四従来例と同一条件の
下、スイッチON時の挿入損失とスイッチOFF時のア
イソレーションの値を算出したものが図6である。図に
よると、挿入損失の値としては、キャパシタCp が大き
な値をとる程第四従来例の場合よりも大きな値をとって
しまい、却って特性の悪いスイッチとなってしまう。し
かしながら、アイソレーションについては、キャパシタ
p が大きな値をとる程、第四従来例よりも大きな値
(最大38dB程度)を確保することができる。
【0031】この第三実施例は、スイッチOFF時のア
イソレーションの値としては実施例中最大の値を確保す
ることができ、最も理想的な実施例であるということも
できるが、第四従来例と同様2系統の制御電圧が必要で
あり、回路的に複雑な構成をとることとなっているが、
多少の回路的な複雑さよりもアイソレーション値の改善
要求を優先させる場合には本実施例でも良いが、回路的
な複雑さを優先的に回避したい場合には、多少MMIC
化という面においては劣る面があるものの第二実施例の
方が優れている実施例となっている。
【0032】
【発明の効果】以上により、必要に応じて、キャパシタ
p 、伝送線路TLの値を調整すること、あるいは予め
値を調整したキャパシタCp 、伝送線路TLを選択する
ことにより、スイッチON時の挿入損失の値の値として
は殆ど従来例と同じであるが、スイッチOFF時のアイ
ソレーションの値は従来よりも大きな値を確保すること
ができ、これにより、送信部ではアンテナからの不要信
号の輻射を防ぎ、受信部においては不要信号の入力によ
る混信、妨害等を回避したスイッチを実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロ波FETスイッチ(SPS
T)の第一実施例を示す図である。
【図2】本発明の第一実施例の計算結果を示す図であ
る。
【図3】本発明のマイクロ波FETスイッチ(SPS
T)の第二実施例を示す図である。
【図4】本発明の第二実施例の計算結果を示す図であ
る。
【図5】本発明のマイクロ波FETスイッチ(SPS
T)の第三実施例を示す図である。
【図6】本発明の第三実施例の計算結果を示す図であ
る。
【図7】マイクロ波FETスイッチ(SPST)の第一
従来例を示す図である。
【図8】マイクロ波FETスイッチ(SPST)の第二
従来例を示す図である。
【図9】マイクロ波FETスイッチ(SPST)の第三
従来例を示す図である。
【図10】マイクロ波FETスイッチ(SPST)の第
四従来例を示す図である。
【符号の説明】
1,51 RF入力 2,52 RF出力 11,12,13,61,62,63 FET 21,22,23,71,72,73 ゲート抵抗 31,32,33,81,82,83 ゲート電圧 41,42,43,81,82,83 キャパシタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにドレイン端(D)がソース端
    (S)と接続されることにより、多段接続された複数の
    FETのゲート電圧を制御して各FETのドレイン端
    (D)とソース端(S)間を導通状態あるいは遮断状態
    にするFETスイッチにおいて、 互いに接続されたFET間に、片端接地された可変キャ
    パシタを接続し、 該キャパシタの値を制御することにより、該スイッチの
    挿入損失の値、あるいはアイソレーションの値を調整す
    ることを特徴とするFETスイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のFETスイッチにおい
    て、 前記調整後の可変キャパシタの容量値とほぼ同一の容量
    値を有するキャパシタを、該可変キャパシタの代わりに
    挿入したことを特徴とするFETスイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のFETスイッチにおい
    て、 該複数のFET間に、伝送線路を挿入し、 該伝送線路の長さ、あるいは前記可変キャパシタの値を
    調整することにより、該スイッチの挿入損失の値、ある
    いはアイソレーションの値を調整することを特徴とする
    FETスイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のFETスイッチにおい
    て、 前記調整後の可変キャパシタの容量値とほぼ同一の容量
    値を有するキャパシタを該可変キャパシタの代わりに挿
    入、あるいは前記調整後の伝送線路の長さとほぼ同一の
    長さの伝送線路を該調整後の伝送線路の代わりに挿入し
    たことを調整することを特徴とするFETスイッチ。
  5. 【請求項5】 互いにドレイン端(D)がソース端
    (S)と接続されることにより多段接続された複数のF
    ETに対し、ソース端(S)が接地されゲート電圧の制
    御の可能なFETのドレイン端(D)を、互いに接続さ
    れたFET間、あるいは該複数のFETの初段のドレイ
    ン端(D)、あるいは最終段のソース端(S)に接続
    し、該複数のゲート電圧、及び該ソース端が接地された
    FETのゲート電圧の制御により、各FETのドレイン
    端(D)とソース端(S)間を導通状態あるいは遮断状
    態にするFETスイッチにおいて、 互いに接続されたFET間に、片端接地された可変キャ
    パシタを接続し、 該キャパシタの値を制御することにより、該スイッチの
    挿入損失の値、あるいはアイソレーションの値を調整す
    ることを特徴とするFETスイッチ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のFETスイッチにおい
    て、 前記調整後の可変キャパシタの容量値とほぼ同一の容量
    値を有するキャパシタを、該可変キャパシタの代わりに
    挿入したことを特徴とするFETスイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012009981A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 New Japan Radio Co Ltd 高周波スイッチ回路およびその設計方法

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