JPH07326543A - 貫通型ｅｍｉフィルタ - Google Patents
貫通型ｅｍｉフィルタInfo
- Publication number
- JPH07326543A JPH07326543A JP12132894A JP12132894A JPH07326543A JP H07326543 A JPH07326543 A JP H07326543A JP 12132894 A JP12132894 A JP 12132894A JP 12132894 A JP12132894 A JP 12132894A JP H07326543 A JPH07326543 A JP H07326543A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- emi filter
- filter
- dielectric
- magnetic
- composite body
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】フィルタ特性のばらつきや劣化が低減された貫
通型ＥＭＩフィルタを提供する。 【構成】誘電体と、磁性体と、改良剤とを含有する混合
焼結体２の外周と貫通孔内部に、それぞれ外周電極１と
内部電極４を備えた。
通型ＥＭＩフィルタを提供する。 【構成】誘電体と、磁性体と、改良剤とを含有する混合
焼結体２の外周と貫通孔内部に、それぞれ外周電極１と
内部電極４を備えた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器のノイズ対策
等に用いられる貫通型ＥＭＩフィルタに関する。
等に用いられる貫通型ＥＭＩフィルタに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、電子機器の高周波ノイズ対策
用として、貫通型ＥＭＩ（Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｍａｇｎｅ
ｔｉｃ Ｉｎｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅ）フィルタが使用さ
れている。この貫通型ＥＭＩフィルタは、例えばチップ
コンデンサとフェライトビーズの個別素子同士を組み合
わせて製造しているため、小型化が困難であるという問
題がある。
用として、貫通型ＥＭＩ（Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｍａｇｎｅ
ｔｉｃ Ｉｎｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅ）フィルタが使用さ
れている。この貫通型ＥＭＩフィルタは、例えばチップ
コンデンサとフェライトビーズの個別素子同士を組み合
わせて製造しているため、小型化が困難であるという問
題がある。
【０００３】そこで、誘電体と磁性体を混合し焼成する
ことにより、小型化された貫通型ＥＭＩフィルタを作る
試みがなされている。
ことにより、小型化された貫通型ＥＭＩフィルタを作る
試みがなされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の試みに
よる貫通型ＥＭＩフィルタの製造工程において、誘電体
と磁性体を混合し、高温で焼成すると、誘電体と磁性体
とが反応し、これにより誘電率の低下や初期透磁率の低
下を来たす場合がある。このため、製造された貫通型Ｅ
ＭＩフィルタには、フィルタ特性のばらつきが多く、ま
たフィルタ特性も劣化するという問題がある。
よる貫通型ＥＭＩフィルタの製造工程において、誘電体
と磁性体を混合し、高温で焼成すると、誘電体と磁性体
とが反応し、これにより誘電率の低下や初期透磁率の低
下を来たす場合がある。このため、製造された貫通型Ｅ
ＭＩフィルタには、フィルタ特性のばらつきが多く、ま
たフィルタ特性も劣化するという問題がある。
【０００５】本発明は、上記事情に鑑み、フィルタ特性
のばらつきや劣化が低減された貫通型ＥＭＩフィルタを
提供することを目的とする。
のばらつきや劣化が低減された貫通型ＥＭＩフィルタを
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の貫通型ＥＭＩフィルタは、 （１）誘電体及び磁性体を含有するとともにこれら誘電
体と磁性体との反応防止用かつ焼結温度低下用の改良剤
を含有する、貫通孔を備えた形状の混合焼結体 （２）混合焼結体の外周及び上記貫通孔内部に形成され
た電極 を有することを特徴とするものである。
明の貫通型ＥＭＩフィルタは、 （１）誘電体及び磁性体を含有するとともにこれら誘電
体と磁性体との反応防止用かつ焼結温度低下用の改良剤
を含有する、貫通孔を備えた形状の混合焼結体 （２）混合焼結体の外周及び上記貫通孔内部に形成され
た電極 を有することを特徴とするものである。
【０００７】ここで、上記改良剤がＣｄＯ−ＺｉＯ−Ｂ
2 Ｏ2 の組成を有するものであってもよい。また、本発
明において、上記誘電体としてリラクサ系材料を用い、
上記磁性体としてＮｉ−ＺｎフェライトもしくはＮｉ−
Ｚｎ−Ｃｕフェライトを用いてもよい。
2 Ｏ2 の組成を有するものであってもよい。また、本発
明において、上記誘電体としてリラクサ系材料を用い、
上記磁性体としてＮｉ−ＺｎフェライトもしくはＮｉ−
Ｚｎ−Ｃｕフェライトを用いてもよい。
【０００８】
【作用】本発明の貫通型ＥＭＩフィルタは、上述の改良
剤を含有しているため、誘電体と磁性体を混合し焼成す
る際に、この改良剤により誘電体と磁性体との反応が防
止される。また、この改良剤により、誘電体と磁性体の
焼結温度が、改良剤を含有しない場合と比較し、低温で
すむため、これにより、誘電体と磁性体との反応の一層
の防止が図られる。
剤を含有しているため、誘電体と磁性体を混合し焼成す
る際に、この改良剤により誘電体と磁性体との反応が防
止される。また、この改良剤により、誘電体と磁性体の
焼結温度が、改良剤を含有しない場合と比較し、低温で
すむため、これにより、誘電体と磁性体との反応の一層
の防止が図られる。
【０００９】このため、製造された貫通型ＥＭＩフィル
タの誘電率の低下や初期透磁率の低下もなく、フィルタ
特性のばらつきおよびフィルタ特性の劣化が低減され
る。
タの誘電率の低下や初期透磁率の低下もなく、フィルタ
特性のばらつきおよびフィルタ特性の劣化が低減され
る。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
１は、本発明の貫通型ＥＭＩフィルタの一実施例の斜視
図である。図１に示す混合焼結体２は、誘電体，磁性
体，および改良剤が混合され焼結された、貫通孔を有す
るものである。混合焼結体２の外周には外周電極１が形
成されている。また、混合焼結体２の内部には内部電極
４が形成されている。さらに内部電極４にはリード端子
３が取り付けられている。このように構成された貫通型
ＥＭＩフィルタを電子機器に組み込む場合には、例えば
電子機器の、接地されたシャーシに備えられた孔に貫通
型ＥＭＩフィルタを半分挿入し、シャーシと外周電極１
を接続する。また、リード端子３をシャーシの内部回路
と外部回路に接続する。このようにして、この貫通型Ｅ
ＭＩフィルタを通過する際に高周波ノイズが除去され
る。
１は、本発明の貫通型ＥＭＩフィルタの一実施例の斜視
図である。図１に示す混合焼結体２は、誘電体，磁性
体，および改良剤が混合され焼結された、貫通孔を有す
るものである。混合焼結体２の外周には外周電極１が形
成されている。また、混合焼結体２の内部には内部電極
４が形成されている。さらに内部電極４にはリード端子
３が取り付けられている。このように構成された貫通型
ＥＭＩフィルタを電子機器に組み込む場合には、例えば
電子機器の、接地されたシャーシに備えられた孔に貫通
型ＥＭＩフィルタを半分挿入し、シャーシと外周電極１
を接続する。また、リード端子３をシャーシの内部回路
と外部回路に接続する。このようにして、この貫通型Ｅ
ＭＩフィルタを通過する際に高周波ノイズが除去され
る。
【００１１】次に、本発明者らによる図１に示す貫通型
ＥＭＩフィルタの試作について説明する。先ず、Ｃｄ
Ｏ，ＺｎＯ，Ｂ2 Ｏ3 をそれぞれ１：１：１のモル比で
混合し９００℃で焼成してＣｄＯ−ＺｎＯ−Ｂ2 Ｏ3 の
組成を有する改良剤を得た。また、ＮｉＯ，ＺｎＯ，Ｃ
ｕＯ，Ｆｅ2 Ｏ3 をそれぞれ２４：２２：６：４８のモ
ル比で混合し、１０００℃で焼成して、Ｎｉ0.24Ｚｎ
0.22Ｃｕ0.06Ｆｅ0.96Ｏ1.96の組成を有する磁性体を得
た。
ＥＭＩフィルタの試作について説明する。先ず、Ｃｄ
Ｏ，ＺｎＯ，Ｂ2 Ｏ3 をそれぞれ１：１：１のモル比で
混合し９００℃で焼成してＣｄＯ−ＺｎＯ−Ｂ2 Ｏ3 の
組成を有する改良剤を得た。また、ＮｉＯ，ＺｎＯ，Ｃ
ｕＯ，Ｆｅ2 Ｏ3 をそれぞれ２４：２２：６：４８のモ
ル比で混合し、１０００℃で焼成して、Ｎｉ0.24Ｚｎ
0.22Ｃｕ0.06Ｆｅ0.96Ｏ1.96の組成を有する磁性体を得
た。
【００１２】さらに、ＰｂＯ，Ｌａ2 Ｏ3 ，ＺｒＯ2 ，
ＴｉＯ2 をそれぞれ８８：６：７０：３０のモル比で混
合し１１５０℃で焼成して、Ｐｂ0.88Ｌａ0.12Ｚｒ0.70
Ｔｉ 0.30Ｏ3.06の組成を有する誘電体を得た。次に、こ
れらの改良剤，磁性体，誘電体をそれぞれ１．５：６
０：４０の重量比で混合し、混合粉を得た。
ＴｉＯ2 をそれぞれ８８：６：７０：３０のモル比で混
合し１１５０℃で焼成して、Ｐｂ0.88Ｌａ0.12Ｚｒ0.70
Ｔｉ 0.30Ｏ3.06の組成を有する誘電体を得た。次に、こ
れらの改良剤，磁性体，誘電体をそれぞれ１．５：６
０：４０の重量比で混合し、混合粉を得た。
【００１３】次に、この混合粉をビーズ状にプレス成形
した後、９５０℃で２時間焼成して、外径１．９ｍｍ，
内径０．９ｍｍ，長さ３ｍｍのビーズ形状の混合焼結体
２を得た。次に、この混合焼結体２の外周及び貫通孔内
部に、Ａｇを主成分とした導電性ペーストを塗布し、７
００℃で５分間焼成した。このようにして、貫通型ＥＭ
Ｉフィルタを製作した。
した後、９５０℃で２時間焼成して、外径１．９ｍｍ，
内径０．９ｍｍ，長さ３ｍｍのビーズ形状の混合焼結体
２を得た。次に、この混合焼結体２の外周及び貫通孔内
部に、Ａｇを主成分とした導電性ペーストを塗布し、７
００℃で５分間焼成した。このようにして、貫通型ＥＭ
Ｉフィルタを製作した。
【００１４】製作した１０００個の貫通型ＥＭＩフィル
タの静電容量を測定した結果、これら１０００個の貫通
型ＥＭＩフィルタの静電容量は、２６±１．２ＰＦの範
囲であり、静電容量のばらつきの小さい貫通型ＥＭＩフ
ィルタが製作されたことが確認された。また、フェライ
トビーズの機能であるインピーダンスを測定した結果、
これら１０００個の貫通型ＥＭＩフィルタのインピーダ
ンス｜Ｚ｜は、１００ＭＨｚにおいて、｜Ｚ｜＝２７±
１．５Ωの範囲であり、インピーダンスのばらつきも小
さい貫通型ＥＭＩフィルタが製作されたことが確認され
た。
タの静電容量を測定した結果、これら１０００個の貫通
型ＥＭＩフィルタの静電容量は、２６±１．２ＰＦの範
囲であり、静電容量のばらつきの小さい貫通型ＥＭＩフ
ィルタが製作されたことが確認された。また、フェライ
トビーズの機能であるインピーダンスを測定した結果、
これら１０００個の貫通型ＥＭＩフィルタのインピーダ
ンス｜Ｚ｜は、１００ＭＨｚにおいて、｜Ｚ｜＝２７±
１．５Ωの範囲であり、インピーダンスのばらつきも小
さい貫通型ＥＭＩフィルタが製作されたことが確認され
た。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の貫通型Ｅ
ＭＩフィルタは、誘電体と磁性体との反応防止用かつ焼
結温度低下用の改良剤を含有しているため、フィルタ特
性のばらつきや劣化が低減され、均一なフィルタ特性を
有する貫通型ＥＭＩフィルタが製造される。したがっ
て、フィルタ特性の選別のための工数やコストが低減さ
れるとともに、信頼性が向上する。
ＭＩフィルタは、誘電体と磁性体との反応防止用かつ焼
結温度低下用の改良剤を含有しているため、フィルタ特
性のばらつきや劣化が低減され、均一なフィルタ特性を
有する貫通型ＥＭＩフィルタが製造される。したがっ
て、フィルタ特性の選別のための工数やコストが低減さ
れるとともに、信頼性が向上する。
【図１】本発明の貫通型ＥＭＩフィルタの一実施例の斜
視図である。
視図である。
１ 外周電極 ２ 混合焼結体 ３ リード端子 ４ 内部電極
Claims (2)
- 【請求項１】 誘電体及び磁性体を含有するとともにこ
れら誘電体と磁性体との反応防止用かつ焼結温度低下用
の改良剤を含有する、貫通孔を備えた形状の混合焼結体
と、 該混合焼結体の外周及び前記貫通孔内部に形成された電
極とを有することを特徴とする貫通型ＥＭＩフィルタ。 - 【請求項２】 前記改良剤がＣｄＯ−ＺｉＯ−Ｂ2 Ｏ2
の組成を有するものであることを特徴とする請求項１記
載の貫通型ＥＭＩフィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12132894A JPH07326543A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | 貫通型ｅｍｉフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12132894A JPH07326543A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | 貫通型ｅｍｉフィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07326543A true JPH07326543A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14808540
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12132894A Withdrawn JPH07326543A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | 貫通型ｅｍｉフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07326543A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100426428C (zh) * | 2002-05-31 | 2008-10-15 | Nec东金株式会社 | 传输线路型静噪滤波器 |
| KR101579431B1 (ko) * | 2014-12-01 | 2015-12-24 | 영남대학교 산학협력단 | 전자파 저감 장치 |
| WO2024101141A1 (ja) * | 2022-11-11 | 2024-05-16 | ローム株式会社 | 電子部品、および、半導体装置 |
-
1994
- 1994-06-02 JP JP12132894A patent/JPH07326543A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100426428C (zh) * | 2002-05-31 | 2008-10-15 | Nec东金株式会社 | 传输线路型静噪滤波器 |
| KR101579431B1 (ko) * | 2014-12-01 | 2015-12-24 | 영남대학교 산학협력단 | 전자파 저감 장치 |
| WO2024101141A1 (ja) * | 2022-11-11 | 2024-05-16 | ローム株式会社 | 電子部品、および、半導体装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |