JPH07211582A - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JPH07211582A
JPH07211582A JP6014070A JP1407094A JPH07211582A JP H07211582 A JPH07211582 A JP H07211582A JP 6014070 A JP6014070 A JP 6014070A JP 1407094 A JP1407094 A JP 1407094A JP H07211582 A JPH07211582 A JP H07211582A
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JP
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dielectric
ceramic capacitor
printed ceramic
electronic component
printed
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JP6014070A
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Hisayoshi Shimazaki
久義 嶋先
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電率が高く、また誘電損失が少なく、且つ
それらの特性等が安定している、厚膜印刷方法により得
られる印刷セラミックコンデンサを用いた電子部品を提
供すること。 【構成】 本発明の印刷セラミックコンデンサを用いた
電子部品は、構造的にPb〔A〕O3 (但し、〔A〕は
一種以上の元素でもよい。)で表されるペロブスカイト
構造を持つ誘電体の成分において下記式の範囲で組成が
構成されている誘電体層を有する。 X=(Ba+Ca+S
r)/Pb Y=Ti/(Zn+Nb+Fe+W+Mg+Ni+Zr+Li+Sn+Cd) Z=Nb/(Zn+Fe+W+Mg+Ni+Zr+Li+Sn+Cd) (但し、X≦0.2、Y≦0.2及び4.0≦Z≦8.
5である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷セラミックコンデ
ンサを用いた電子部品に関するものであり、より詳しく
は、一般に普及している印刷技術を用いて製造上短時間
で低温焼成でき、しかも誘電率が高く誘電損失の少ない
印刷セラミックコンデンサを用いた電子部品(厚膜ハイ
ブリッドIC、複合電子部品、コネクター、等)に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器の小型化、高機能化
に伴い、セラミックコンデンサにも小型化、大容量化が
求められている。このため、セラミック基板に誘電体層
や電極が印刷により形成される印刷セラミックコンデン
サが多種提案されている(特開平4−266006号公
報)。
【0003】従来の高誘電材料としてはチタン酸バリウ
ム、チタン酸ストロンチウム等が用いられてきた。しか
し、これらの材料は1000℃以上の高温で焼結する必
要があり、印刷セラミックコンデンサとしては基板や電
極に支障を起こしやすいため問題がある。
【0004】最近、鉛系複合ペロブスカイト型誘電体が
1000℃以下で焼結できるものとして提供されてい
る。かかる誘電体を用いた従来の技術としては、積層セ
ラミックコンデンサの製造法がある(特開平2−194
607号公報)。この製造法では、一般的な鉛系複合ペ
ロブスカイト型誘電体をその粒径1μm以下で、有機バ
インダと共に用いることにより、焼成条件を安定且つ簡
易にさせて高価なAg−Pd系の電極を安価なCuやN
i等の電極にして低コスト化を図ったものである。ま
た、鉛系複合ペロブスカイト型誘電体を〔Pb(Mg1
/3Nb2/3)O3 〕、〔CdTiO3 〕、及び〔P
b(Fe2/3W1/3)O3 〕の特定の三成分に限定
した高誘電率磁器組成物が提案され(特開昭57−20
8004号公報)、1000℃以下の焼結による銀電極
の使用可能な厚膜セラミックコンデンサを提供してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような鉛系複合ペロブスカイト型誘電体の従来成分から
なる印刷セラミックコンデンサでは、高誘電率化、及び
誘電損失を少なくすることが難しく、特に、特性にバラ
ツキが見られ製造上依然大きな問題が見られた。従っ
て、本発明の目的は、誘電率が高く、また誘電損失が少
なく、且つそれらの特性等が安定している、印刷方法に
より得られる印刷セラミックコンデンサを用いた電子部
品を提供することである。
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鉛系複合
ペロブスカイト型誘電体に含まれるBa、Ca、Sr、
Zn、Fe、W、Ni、Zr、Li、Sn、Cd、P
b、Mg、Nb、Ti等の各種元素の定量分析を行い、
鉛系複合ペロブスカイト型誘電体層のPb、Nb及びT
iの含有量を特定の範囲にすることにより、極めて誘電
率が高く誘電損失の少ない高信頼性のある印刷セラミッ
クコンデンサを用いた電子部品を得ることを知見した。
【0006】即ち、本発明は上記知見に基づいて目的を
達成したものであり、構造的にPb〔A〕O3 (但し、
〔A〕は一種以上の元素でもよい。)で表されるペロブ
スカイト構造を持つ誘電体の成分において下記〔数2〕
の範囲で組成が構成されている誘電体層を有する印刷セ
ラミックコンデンサを用いた電子部品を提供したもので
ある。
【0007】
【数2】 本発明に係る印刷セラミックコンデンサーを用いた電子
部品とは、電子機器の部分品であり電子回路網を構成す
る部品、及び電気的叉は機械的入力によりこれら電気的
作用に変換する機構部品である。
【0008】以下、本発明に係る印刷セラミックコンデ
ンサを用いた電子部品について詳述する。図1(A) は、
本発明を構成する印刷セラミックコンデンサの一実施態
様を示す平面図、図1(B) は図1(A) のI−I線に沿っ
た断面図である。
【0009】本発明を構成する印刷セラミックコンデン
サは一般に、図1に示す如くアルミナセラミック等の基
板1に形成され、下部電極2、誘電体層3、及び上部電
極4等がスクリーン印刷等のそれ自体公知の方法で形成
される。尚、必要によりガラス保護層5等が形成され
る。また、本発明においてはその印刷法を特に限定する
ものではない。また、本発明を構成する印刷セラミック
コンデンサは図1(B) に示す構造を必ずしもとる必要が
なく、電子部品を提供するに当たっては、その適宜な構
造を採ることができる。
【0010】本発明に係る印刷セラミックコンデンサを
用いた電子部品は、ハイブリッドIC、複合電子部品
(L・C複合部品、R・C複合部品、コンデンサアレ
ー)、ノイズ対策用部品、ノイズ対策用コネクター、濾
波フィルター付コネクター、等の用途に高機能・高信頼
性が見られる。印刷セラミックコンデンサの誘電体層3
は、構造的にPb〔A〕O3 (但し、〔A〕は一種以上
の元素でもよい。)で表されるペロブスカイト構造を持
つ誘電体の成分において下記〔数3〕の範囲で組成が構
成されている誘電体層を有するものが好ましい。
【0011】
【数3】
【0012】また、特にXの好ましい値は0.01以下
であり、Yの好ましい値は0.01以下であり、Zの好
まし値は5.0以上7.8以下である。このような範囲
の誘電体成分を有する印刷セラミックコンデンサは誘電
率が高く、誘電損失の少なく、また高信頼性が見られ
る。
【0013】また、鉛系複合ペロブスカイト型誘電体の
〔A〕としては、(Ni1/3Nb2/3)、(Co1
/3Nb2/3)、(Mg1/3Nb2/3)、(In
1/2Nb1/2)、(Fe1/2Nb1/2)、(Z
n1/3Nb2/3)等のニオブ系を挙げることがで
き、また上記X、Y、Z成分範囲において〔A〕が(F
e2/3W1/3)、(Co1/2W1/2)、(Mg
1/2W1/2)、Zr等のペロブスカイト型誘電体を
含んでも良い。尚、本発明を構成する印刷セラミックコ
ンデンサにおいて、その誘電体は実質的に〔A〕がマグ
ネシウム及びニオブからなるPb(Mg1/3Nb2/
3)O3 であることが特に好ましい。
【0014】上記誘電体層を構成する誘電体は粒径が揃
い、その平均粒径が2.0μm以下である。このような
粒径の誘電体による印刷セラミックコンデンサは高誘電
率、低誘電損失であり、それらの信頼性が高くなる。更
に、好ましくは1.0μ以下、特に好ましくは0.5μ
m以下である。
【0015】また上記誘電体層では二酸化鉛(2θ=2
8.7°〜29.2°、d=3.11〜3.06オング
ストローム)とPb〔A〕O3 (2θ=31.0°〜3
1.5°、d=2.88〜2.84オングストローム)
との強度比が、X線回析(CuKα線)のピーク強度比
により、1.0以下であることが好ましい。このような
成分状態の誘電体であるセラミックコンデンサは、高誘
電率、低誘電損失のものが得られ、またそれらの信頼性
が高くなる。更に、その成分比が0.2以下であること
が好ましい。
【0016】このような誘電体を得るには、先ず、P
b、Mg、Nb等のそれぞれの酸化物の粉末の段階から
混合することが望ましく、例えば、これらの酸化物をボ
ールミル等で十分に混合乾燥し、ライカイ機等で十分解
砕した後、水等を加えて一旦加圧成形物とし、750℃
〜800℃で3時間仮焼する。そして、仮焼物を粗砕
し、更にボールミル等で粉砕、乾燥する。そしてこのよ
うな工程を数回繰り返して、誘電体がX線回折法により
ペロブスカイト構造であることを確認することが望まし
い。また、誘電体の平均粒径に応じて適宜ボールミルの
処理時間を設定することが望ましい。ただし、公知の製
造方法にて作製する限り特に制限するものでない。
【0017】また、上記誘電体層にBi2 3 を添加す
ることが好ましく、誘電体層の誘電率を適宜コントロー
ルすることができ、且つ誘電損失を低くすることがで
き、厚膜印刷時の自由度が増加し、安価で高誘電率で低
誘電損失の印刷セラミックコンデンサを容易に得ること
ができる。Bi2 3 の添加量としては10重量部以下
の範囲で含むことが好ましい。更に、上記誘電体層の誘
電率が1000〜2000であり且つ誘電損失係数が
0.5%以下、誘電率が2000〜7000であり且つ
誘電損失係数が1.0%以下、又は誘電率が7000〜
10000であり且つ誘電損失係数が1.5%以下であ
ることが望ましい。このような特性があれば、比較的薄
い膜厚で高容量のコンデンサの組み込みが印刷法により
可能となり、従って、印刷セラミックコンデンサを電子
部品に用いた場合、広い周波数範囲での電子部品供給が
可能となる。
【0018】上記誘電体層を基板に印刷層として形成す
る場合は、上記誘電体を誘電体ペーストとにして用いる
が、この場合、誘電体ペーストに用いるバインダーはエ
チルセルロース等のそれ自体公知のものを使用する限り
特に制限はなく、またその混合量も適宜混合すればよ
い。
【0019】また、印刷後に於ける焼結温度は1000
℃以下で行うことが好ましく、特に電極成分や基板等を
考慮すると800〜950℃であることが好ましい。電
極に用いられる組成物は印刷セラミックコンデンサ等に
従来から用いられているものであれば、特に制限される
ものではなく、例えば、Ag、Ag−Pd、Cu、Ni
等から構成される電極が挙げられる。またPb(Mg1
/3Nb2/3)O3 を主成分とし、下記〔数4〕の範
囲で組成が構成され、且つBi2 3に換算して9.1
〜0.01重量%を含み、二酸化鉛とPb〔A〕O3
のX線回折(CuKα線)のピーク強度比が1.0以下
である誘電体層よりなる印刷セラミックコンデンサを用
いた電子部品が特に好ましい。
【0020】
【数4】
【0021】以上の如く構成される本発明を構成する印
刷セラミックコンデンサにあっては、焼結温度が低く厚
膜印刷法が容易に適用できるため、所望の同一容量及び
異なる容量の印刷セラミックコンデンサを同時に多数個
作製することができ、広範囲容量、低損失、広帯域周波
数、高信頼性で生産性に優れている。また、製造した印
刷セラミックコンデンサは、高誘電率、低誘電損失のも
のが得られ、またそれらの信頼性が高い。
【0022】既述した印刷セラミックコンデンサを用い
た電子部品の応用例として、厚膜ハイブリッドIC・複
合電子部品・ノイズ対策用部品・ノイズ対策用コネクタ
ー・濾波フィルター付コネクターへの応用等が有効であ
る。例えばその概略を説明すると、図2に示す如くアル
ミナセラミック基板11に導体12、抵抗体13、誘電
体層3、フェライト15及びガラス保護層14を印刷法
で形成してなる厚膜ハイブリッドIC・複合電子部品
(L・C複合部品、R・C複合部品、コンデンサアレ
ー)10を作製することができる。
【0023】また、図3(A) 及び(B) に示す如く、アル
ミナセラミック基板21に所定ピン挿入ホール22を形
成し、所望の位置に導体12、誘電体層3及びガラス保
護層14を印刷法で形成してなるものを部材として電子
部品を作製することができ、このような電子部品は、市
販のコネクター・プリント基板・等に取り付けて使用す
ることができる。また、挿入ホール22に対応した印刷
セラミックコンデンサを形成したアルミナセラミック基
板21のピン挿入ホール22にピン23を固定してなる
ノイズ対策用部品20を作製することができる。このよ
うなアルミナセラミック基板21はピン挿入ホール22
に対応独立した印刷セラミックコンデンサを形成した状
態で、図5及び図6に示す如く濾波フィルター付コネク
タ40に組み込む方法において、ピン23を片面又は両
面に半田24で固定し、またスプリング機能を持ったピ
ン23’にて固定してもよく、またバネ25にてピン2
3を固定してもよい。
【0024】更に、アルミナセラミック基板21のアー
ス電極26とハウジング27を電気的接続、機構的固定
の為に板バネ28をカバー29、止めピン41と共に固
定することにより簡易で確実な組立てができ、濾波フィ
ルター付コネクタ(ノズル対策コネクタ)40を形成す
る。このような厚膜ハイブリッドIC・複合電子部品1
0、ノイズ対策用部品20、濾波フィルター付コネクタ
40、等はノイズを嫌う電子装置・電子機器用に使用で
き、例えば、通信機器・自動車用電子装置・パチンコ・
ゲーム等の電子機器遊戯装置、自動発券機、自動販売
機、コンピュータ周辺機器等に使用することができる。
【0025】更に、図4に示す如くアルミナセッラミッ
ク基板31に厚膜印刷技術にて、導体12、誘電体層3
を交互積層構造で形成することにより積層印刷セラミッ
クコンデンサ30を作成することができる。
【0026】従って、このような印刷セラミックコンデ
ンサを用いた電子部品は、厚膜ハイブリッドIC・複合
電子部品、ノイズ対策用部品、ノイズ対策用コネクタ
ー、濾波フィルター付コネクター等に使用することがで
き、その高い信頼性を維持することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係る印刷セラミックコンデン
サを用いた電子部品を構成する印刷セラミックコンデン
サの実施例を説明する。尚、本発明構成する印刷セラミ
ックコンデンサは以下の実施例に限られるものではな
い。
【0028】(実施例1)先ず、Pb(Mg1/3Nb
2/3)O3 の組成になるようにPb、Mg、Nbのそ
れぞれの酸化物の粉末を所定量秤量し、イオン交換水を
加え、ジルコニアボールを用いたボールミルで15時間
混合した。これを乾燥し、ライカイ機で十分解砕した
後、粉末量5重量%のイオン交換水を加え、直径50mm
高さ40mmの円柱状に加圧成形した。これをアルミナル
ツボ中に入れアルミナ製の蓋をし、750℃〜800℃
で3時間仮焼した。
【0029】次に、仮焼物を粗砕し、更にボールミルで
24時間粉砕し、乾燥した。以上の加圧成形・仮焼・粉
砕・乾燥を三回繰り返して、この粉末をX線回折法によ
り解析しペロブスカイト構造であることを確認した。こ
の粉末にイオン交換水を加え、ジルコニアボールを用い
たボールミルで150時間粉砕して乾燥した後に誘電体
粉体として使用した。誘電体粉体100重量部にエチル
セルロースを3重量部とα−テルビネオールを適宜量加
えて、乳鉢に混合した後、3本ロールで十分に混練して
誘電体ペーストを作製した。
【0030】印刷セラミックコンデンサの製造にあった
ては、アルミナセラミック基板上に銀系の導電性ペース
トをスクリーン印刷し乾燥し850℃10分間の焼成を
行い下部電極を形成する。次に下部電極面の上に重なる
部分を有するように上記誘電体ペーストをスクリーン印
刷し乾燥する。誘電体ペーストのスクリーン印刷は1
回、複数回でもよいが本実施例ではスクリーン印刷・乾
燥を3回行いピーク温度900℃にて10分間維持して
誘電体層を形成した。更に、下部電極とは直接接触しな
い、誘電体層に重なるように銀系の導電性ペーストをス
クリーン印刷し乾燥して上部電極を形成した。
【0031】スクリーン印刷・乾燥が完了したアルミナ
セラミック基板をピーク温度900℃にて10分間維持
して焼成を行い印刷セラミックコンデンサを作製した。
尚、オーバーコート用ガラスペーストを基板にスクリー
ン印刷・乾燥して530℃にて10分間焼成して、上部
電極、誘電体層、及び下部電極を保護するガラス保護層
を形成した(図1(A) 及び(B) の構造)。
【0032】次に、作製した印刷セラミックコンデンサ
の25℃に於ける誘電率、誘電損失(%)、絶縁抵抗
(Ω)を測定評価した。また、印刷セラミックコンデン
サの誘電体層に於ける誘電体の平均粒径、X線回折(C
uKα線)の分析による二酸化鉛とPb(Mg1/3N
b2/3)O3 とのピーク強度比を測定した。また、B
a、Ca、Sr、Zn、Fe、W、Ni、Zr、Li、
Sn、Cd、Pb、Mg、Nb、Tiの定量化分析を日
本電子(株)製JXA−B600 X線マイクロアナラ
イザーにより行い、上記〔数1〕におけるX、Y、及び
Zを求めた。以上の結果を表1に示した。
【0033】(実施例2)実施例1と略同様な工程で、
ボールミルで150時間粉砕した誘電体粉末を、更にボ
ールミルで72時間粉砕し、乾燥した誘電体粉末を用い
て、実施例1と同様な方法で印刷セラミックコンデンサ
を作製した。得られた印刷セラミックコンデンサについ
ても実施例1と同様な評価を行い、表1に示した。
【0034】(実施例3)実施例1と略同様な工程で、
ボールミルで150時間粉砕した誘電体粉末を、更にボ
ールミルで150時間粉砕し、乾燥した誘電体粉末を用
いて、実施例1と同様な方法で印刷セラミックコンデン
サを作製した。得られた印刷セラミックコンデンサにつ
いても実施例1と同様な評価を行い、表1に示した。
【0035】(実施例4)実施例1と略同様な工程で、
上記誘電体ペースト作製時に更に誘電体粉末に対して
0.5重量部のBi2 3 を加えて誘電体ペーストを作
製して、実施例1と同様な方法で印刷セラミックコンデ
ンサを作製した。得られた印刷セラミックコンデンサに
ついても実施例1と同様な評価を行い、表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明に係る印刷セラミックコンデンサ
を用いた電子部品では、誘電率が高く、また誘電損失が
少なく、且つそれらの特性等が安定し、しかも生産性が
良く安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) 及び(B) は本発明を構成する印刷セラミッ
クコンデンサの一実施態様を示す平面図及び断面図であ
る。
【図2】本発明を構成する印刷セラミックコンデンサを
用いた厚膜ハイブリッドIC・複合電子部品の断面図で
ある。
【図3】(A) 及び(B) は、本発明を構成する印刷セラミ
ックコンデンサを用いたノイズ対策用部品の断面図であ
る。
【図4】本発明を構成する印刷セラミックコンデンサを
用いた積層印刷セラミックコンデンサの断面図である。
【図5】本発明を構成する印刷セラミックコンデンサを
用いた濾波フィルタ付コネクタのピン取付方法の断面図
である。
【図6】本発明を構成する印刷セラミックコンデンサを
用いた濾波フィルタ付コネクタの組立て構成図である。
【符号の説明】
1、11、21、31 アルミナセラミック基板 2 下部電極 3 誘電体層 4 上部電極 5、14 ガラス保護層 10 厚膜ハイブリッドIC・複合電子部品 12 導体 13 抵抗体 15 フェライト 20 ノイズ対策用部品 22 ピン挿入ホール 23、23’ ピン 24 半田 25 バネ 26 アース電極 27 ハウジング 28 板バネ 29 カバー 30 積層印刷セラミックコンデンサ 41 止めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 4/40 H01R 13/46 7354−5E 9174−5E H01G 4/40 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷セラミックコンデンサを用いた電子
    部品。
  2. 【請求項2】 構造的にPb〔A〕O3 (但し、〔A〕
    は一種以上の元素でもよい。)で表されるペロブスカイ
    ト構造を持つ誘電体の成分において下記〔数1〕の範囲
    で組成が構成されている誘電体層を有することを特徴と
    する請求項1記載の印刷セラミックコンデンサを用いた
    電子部品。 【数1】
  3. 【請求項3】 上記誘電体は、〔A〕がマグネシウム及
    びニオブからなるPb(Mg1/3Nb2/3)O3
    あることを特徴とする請求項2記載の印刷セラミックコ
    ンデンサを用いた電子部品。
  4. 【請求項4】 上記誘電体層を構成する誘電体の平均粒
    径が2.0μm以下であることを特徴とする請求項2又
    は3記載の印刷セラミックコンデンサを用いた電子部
    品。
  5. 【請求項5】 X線回析(CuKα線)のピーク強度比
    による二酸化鉛/複合Pb〔A〕O3 の強度比が1.0
    以下となる上記誘電体層であることを特徴とする請求項
    2〜4のいずれかに記載の印刷セラミックコンデンサを
    用いた電子部品。
  6. 【請求項6】 上記誘電体層にBi2 3 を10重量部
    以下含むことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記
    載の印刷セラミックコンデンサを用いた電子部品。
  7. 【請求項7】 誘電率が1000〜2000であり且つ
    誘電損失係数が0.5%以下、誘電率が2000〜70
    00であり且つ誘電損失係数が1.0%以下、又は誘電
    率が7000〜10000であり且つ誘電損失係数が
    1.5%以下であることを特徴とする請求項2〜6のい
    ずれかに記載の印刷セラミックコンデンサを用いた電子
    部品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111954650A (zh) * 2018-04-11 2020-11-17 昭荣化学工业株式会社 介电陶瓷组合物及陶瓷电子部件

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