JPH07326522A - 吸湿呼吸装置 - Google Patents
吸湿呼吸装置Info
- Publication number
- JPH07326522A JPH07326522A JP11798094A JP11798094A JPH07326522A JP H07326522 A JPH07326522 A JP H07326522A JP 11798094 A JP11798094 A JP 11798094A JP 11798094 A JP11798094 A JP 11798094A JP H07326522 A JPH07326522 A JP H07326522A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 地下街、トンネル内又は化学薬品工場、地熱
発電所などで特有の不純ガス、塵埃や湿気を発生する場
所に設置される変圧器に使用される吸湿呼吸器におい
て、これらの有害なガス、塵埃を除去することを目的と
する。 【構成】 一般的な吸湿呼吸器Dbの空気吸入口13′
の吸入口にゼオライトフィルタ1を設け、このフィルタ
1で二酸化炭素,硫化水素,亜硫酸ガス等を吸着して除
去する。
発電所などで特有の不純ガス、塵埃や湿気を発生する場
所に設置される変圧器に使用される吸湿呼吸器におい
て、これらの有害なガス、塵埃を除去することを目的と
する。 【構成】 一般的な吸湿呼吸器Dbの空気吸入口13′
の吸入口にゼオライトフィルタ1を設け、このフィルタ
1で二酸化炭素,硫化水素,亜硫酸ガス等を吸着して除
去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油入変圧器に使用される
吸湿呼吸装置に関する。
吸湿呼吸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油入変圧器は、絶縁油の温度変化によっ
て、油が膨張収縮して呼吸作用を行うが、このとき吸入
される湿気や塵埃を除去するため、空気の出入口に吸湿
呼吸器が取付けられる。
て、油が膨張収縮して呼吸作用を行うが、このとき吸入
される湿気や塵埃を除去するため、空気の出入口に吸湿
呼吸器が取付けられる。
【0003】図2は従来例の吸湿呼吸器の断面図で、油
容器10と該油容器10の上部に設けられた乾燥剤容器
20とから構成され、油容器10は、円筒状の外筒11
と、その中央内部に底部から隆起して空気吸入口13を
形成する空気導入筒12と、外筒上部に設けたフランジ
11′とから成り、該空気導入筒12の外周と外筒11
の内周間に絶縁油(変圧器油)を貯留する油つぼ14を
形成している。
容器10と該油容器10の上部に設けられた乾燥剤容器
20とから構成され、油容器10は、円筒状の外筒11
と、その中央内部に底部から隆起して空気吸入口13を
形成する空気導入筒12と、外筒上部に設けたフランジ
11′とから成り、該空気導入筒12の外周と外筒11
の内周間に絶縁油(変圧器油)を貯留する油つぼ14を
形成している。
【0004】なお、空気導入筒12の頭部には空気の通
る孔が設けられている。15は油つぼ14内に貯留され
た絶縁油、16は油つぼ内に配設された空気案内筒、1
7は金網を示している。
る孔が設けられている。15は油つぼ14内に貯留され
た絶縁油、16は油つぼ内に配設された空気案内筒、1
7は金網を示している。
【0005】外気は空気吸入口13から吸入され、矢印
で示すように空気案内筒16により案内されて一旦絶縁
油15内を通って乾燥剤容器20内に導入される。
で示すように空気案内筒16により案内されて一旦絶縁
油15内を通って乾燥剤容器20内に導入される。
【0006】乾燥剤容器20は、円筒容器から成り、一
端側には金網21を配置し、取付部材22に気密に取付
けられ、他端側は中央に通気孔23を有する取付部材2
4に気密に取付けられる。25は連通管取付部材で接続
金具29を有し、変圧器と連通する連通管26を取付け
る。27は乾燥剤容器20内に充填されたシリカゲルな
どの吸湿剤である。
端側には金網21を配置し、取付部材22に気密に取付
けられ、他端側は中央に通気孔23を有する取付部材2
4に気密に取付けられる。25は連通管取付部材で接続
金具29を有し、変圧器と連通する連通管26を取付け
る。27は乾燥剤容器20内に充填されたシリカゲルな
どの吸湿剤である。
【0007】上側の取付部材24と連通管取付部材25
とは、ガスケットを介して気密に蝶ねじ28で締付けら
れ、また下側の取付部材22は油容器20のフランジ1
1′にガスケットを介して接合され、連通管取付部材2
5とフランジ11′とを締ボルト30および蝶ナット3
1で締付けて一体に固定して吸湿呼吸器Dbを構成す
る。
とは、ガスケットを介して気密に蝶ねじ28で締付けら
れ、また下側の取付部材22は油容器20のフランジ1
1′にガスケットを介して接合され、連通管取付部材2
5とフランジ11′とを締ボルト30および蝶ナット3
1で締付けて一体に固定して吸湿呼吸器Dbを構成す
る。
【0008】この吸湿呼吸器Dbを油入変圧器に取付け
る場合は、変圧器のコンサベータを介して取付ける。隔
膜式のコンサベータに使用する場合は、図3(a)に示
すようにコンサベータ40内に封入されたゴム袋41内
と連通管26で連通し、また、(b)のように、コンサ
ベータ40のゴム膜42で変圧器油と空気室43とを遮
断したものにおいては、その空気室43と連通する。ま
た、一般のコンサベータ方式の場合は(c)図のように
コンサベータ40内の空気空間部44とを連通させる。
る場合は、変圧器のコンサベータを介して取付ける。隔
膜式のコンサベータに使用する場合は、図3(a)に示
すようにコンサベータ40内に封入されたゴム袋41内
と連通管26で連通し、また、(b)のように、コンサ
ベータ40のゴム膜42で変圧器油と空気室43とを遮
断したものにおいては、その空気室43と連通する。ま
た、一般のコンサベータ方式の場合は(c)図のように
コンサベータ40内の空気空間部44とを連通させる。
【0009】なお、図3においてTは変圧器本体、Oは
絶縁油(変圧器油)を示している。
絶縁油(変圧器油)を示している。
【0010】変圧器の運転により、変圧器本体T内の油
温が上昇して絶縁油Oが膨張すると、コンサベータ40
内の油面が上昇し、ゴム袋又はコンサベータ内の空気が
吸湿呼吸器Dbを通して図2の矢印と反対向に追出され
る。
温が上昇して絶縁油Oが膨張すると、コンサベータ40
内の油面が上昇し、ゴム袋又はコンサベータ内の空気が
吸湿呼吸器Dbを通して図2の矢印と反対向に追出され
る。
【0011】また、絶縁油が冷えて収縮したときは、矢
印のように空気は外気から空気吸入口13,油つぼ14
を経て吸湿剤27中を通り、コンサベータ40内に入
る。油つぼ14内の絶縁油は、外気と吸湿剤とをしゃ断
し、呼吸の回数を減じ、また呼吸以外の不用の吸湿を押
える。
印のように空気は外気から空気吸入口13,油つぼ14
を経て吸湿剤27中を通り、コンサベータ40内に入
る。油つぼ14内の絶縁油は、外気と吸湿剤とをしゃ断
し、呼吸の回数を減じ、また呼吸以外の不用の吸湿を押
える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】油入変圧器が設置され
る周囲の空気中には、いろいろな不純ガス、塵埃や湿気
が含まれている。特に、地下街,トンネル内又は化学薬
品工場,地熱発電所等では、その場所特有の不純ガス,
塵埃が空気中に含まれている。
る周囲の空気中には、いろいろな不純ガス、塵埃や湿気
が含まれている。特に、地下街,トンネル内又は化学薬
品工場,地熱発電所等では、その場所特有の不純ガス,
塵埃が空気中に含まれている。
【0013】この様な外気が吸湿呼吸器を通して変圧器
内に吸入されると、次のような問題を生ずる。
内に吸入されると、次のような問題を生ずる。
【0014】(1)変圧器内部の絶縁油の劣化が早ま
る。
る。
【0015】(2)隔膜式コンサベータではゴム膜を劣
化させる。
化させる。
【0016】(3)吸湿呼吸器の油つぼ内の絶縁油の汚
損がひどくなり、絶縁油の交換の保守作用が増える。
損がひどくなり、絶縁油の交換の保守作用が増える。
【0017】これらの問題点を無くするためには、変圧
器を密封して外気との接触をなくする密封方式とすれば
よいが、密封方式にすると、変圧器タンク内外の連通が
ないため、変圧器が高電圧,大容量になると、温度上昇
によりタンク内圧が上昇するため、油面上部に、ガス空
間部を設けて避圧する必要があり、この空間部のために
変圧器全体が大きくなる。
器を密封して外気との接触をなくする密封方式とすれば
よいが、密封方式にすると、変圧器タンク内外の連通が
ないため、変圧器が高電圧,大容量になると、温度上昇
によりタンク内圧が上昇するため、油面上部に、ガス空
間部を設けて避圧する必要があり、この空間部のために
変圧器全体が大きくなる。
【0018】また、密封した空気は温度変化により絶縁
油に溶け込んだり、溶け出したりして高電圧変圧器では
絶縁上支障を生ずる場合があるため、一般には上記図3
のように吸湿呼吸器を取付けたコンサベータ方式が採用
されている。
油に溶け込んだり、溶け出したりして高電圧変圧器では
絶縁上支障を生ずる場合があるため、一般には上記図3
のように吸湿呼吸器を取付けたコンサベータ方式が採用
されている。
【0019】以上の点に鑑み、本発明は上記の不純ガ
ス,不純物,湿気を除去して、清浄な空気を吸入して上
記従来の問題点を解決する吸湿呼吸装置を提供すること
を目的とする。
ス,不純物,湿気を除去して、清浄な空気を吸入して上
記従来の問題点を解決する吸湿呼吸装置を提供すること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課
題を解決するための手段は、油入変圧器内の絶縁油の膨
張収縮による呼吸作用の吸入時に、外気を空気吸入口か
ら油つぼに貯留された絶縁油と吸湿剤を通して吸入され
る際、吸入空気に含まれる湿気や塵埃を除去する吸湿呼
吸器において、該吸湿呼吸器の空気吸入口にゼオライト
フィルタを設ける。このゼオライトフィルタは、ゼオラ
イトの細孔を4Å以上のものを使用することを好適とす
る。
題を解決するための手段は、油入変圧器内の絶縁油の膨
張収縮による呼吸作用の吸入時に、外気を空気吸入口か
ら油つぼに貯留された絶縁油と吸湿剤を通して吸入され
る際、吸入空気に含まれる湿気や塵埃を除去する吸湿呼
吸器において、該吸湿呼吸器の空気吸入口にゼオライト
フィルタを設ける。このゼオライトフィルタは、ゼオラ
イトの細孔を4Å以上のものを使用することを好適とす
る。
【0021】このゼオライトフィルタによって亜硫酸ガ
ス,二酸化炭素,一酸化炭素および硫化水素等の分子を
吸着して除去し、清浄な空気を変圧器内に吸入させる。
ス,二酸化炭素,一酸化炭素および硫化水素等の分子を
吸着して除去し、清浄な空気を変圧器内に吸入させる。
【0022】また、地熱発電所で発生する硫化水素ガス
の除去を目的とする場合は二酸化マンガンを使用したフ
ィルタを使用してもよい。
の除去を目的とする場合は二酸化マンガンを使用したフ
ィルタを使用してもよい。
【0023】また、吸湿呼吸装置の空気吸入口に水切り
部材を設けて雨水の浸入を防止する。
部材を設けて雨水の浸入を防止する。
【0024】
【作用】本発明は上記のように構成しているので、吸入
の場合、外気は吸湿呼吸装置の空気吸入口から吸入さ
れ、ゼオライトフィルタおよび油つぼ内の絶縁油を通っ
て吸湿剤を経て変圧器内に入る。吸入された空気中に不
純ガス,不純物が含まれているときは、まずゼオライト
フィルタで吸着され除去される。ここで除去しれない湿
気や塵埃は油つぼ内の絶縁油を通るとき除去され、更に
湿気は吸湿剤で除去される。
の場合、外気は吸湿呼吸装置の空気吸入口から吸入さ
れ、ゼオライトフィルタおよび油つぼ内の絶縁油を通っ
て吸湿剤を経て変圧器内に入る。吸入された空気中に不
純ガス,不純物が含まれているときは、まずゼオライト
フィルタで吸着され除去される。ここで除去しれない湿
気や塵埃は油つぼ内の絶縁油を通るとき除去され、更に
湿気は吸湿剤で除去される。
【0025】屋外設置の変圧器で、雨が降っているとき
は、この雨水はゼオライトフィルタの前段に設けた水切
り部材で浸入が防止される。
は、この雨水はゼオライトフィルタの前段に設けた水切
り部材で浸入が防止される。
【0026】
【実施例】以下本発明を図面に示す一実施例に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例の吸湿呼吸装置の断
面図で、本発明は従来の吸湿呼吸器に不純ガスを除去す
るフィルタを設けたことに特徴を有する。
説明する。図1は本発明の一実施例の吸湿呼吸装置の断
面図で、本発明は従来の吸湿呼吸器に不純ガスを除去す
るフィルタを設けたことに特徴を有する。
【0027】なお、図2の吸湿呼吸器と基本的な構成に
ついては共通するので、図2と同一部分又は相当部分に
はこれと同一符号を付して説明を省略する。
ついては共通するので、図2と同一部分又は相当部分に
はこれと同一符号を付して説明を省略する。
【0028】しかして、1は本発明において新たに設け
たゼオライトフィルタで、このゼオライトフィルタ1を
図2の空気吸入口13の吸入側に設ける。このゼオライ
トフィルタ1の取付けは、図1の実施例においては、油
容器10の外筒2を油つぼ14の底部より延設してその
内部に、油つぼ14の底部と当設させて取付ける。
たゼオライトフィルタで、このゼオライトフィルタ1を
図2の空気吸入口13の吸入側に設ける。このゼオライ
トフィルタ1の取付けは、図1の実施例においては、油
容器10の外筒2を油つぼ14の底部より延設してその
内部に、油つぼ14の底部と当設させて取付ける。
【0029】3はフィルタ押え部材で、該フィルタ押え
部材3は、上部にドーナツ状の面のフィルタ押え部3a
と、その外周部に設けられ外筒2の内周面にシール材4
を介して嵌入される嵌合部3bと、フィルタ押え部3a
の中央の孔に嵌入し第1の空気吸入口5を形成する円筒
部3cより形成され、ゼオライトフィルタ1を外筒2の
内部に挿入し、油つぼ14の底部にこのフィルタ押え部
材3で押し付け該フィルタ押え部材3を外筒2にねじ等
の取付手段で取付けて固定する。なお、図中2′はフラ
ンジ、13′は第2の空気吸入口を示している。
部材3は、上部にドーナツ状の面のフィルタ押え部3a
と、その外周部に設けられ外筒2の内周面にシール材4
を介して嵌入される嵌合部3bと、フィルタ押え部3a
の中央の孔に嵌入し第1の空気吸入口5を形成する円筒
部3cより形成され、ゼオライトフィルタ1を外筒2の
内部に挿入し、油つぼ14の底部にこのフィルタ押え部
材3で押し付け該フィルタ押え部材3を外筒2にねじ等
の取付手段で取付けて固定する。なお、図中2′はフラ
ンジ、13′は第2の空気吸入口を示している。
【0030】6は外筒2内に設けられた数枚の傘状リン
グの水切り部材で、雨水の浸入を防止する。
グの水切り部材で、雨水の浸入を防止する。
【0031】このフィルタは、変圧器が設置される雰囲
気中の不純ガス、不純物を吸収することが目的であるの
で、設置場所のガスの種類によって選定されるが、本発
明においては、ゼオライトを使用しているので、地下
街、トンネル内又は化学薬品工場、地熱発電所等で発生
する主たるガスや液体をほとんど吸着するので、この雰
囲気中では特別選定する必要がない。
気中の不純ガス、不純物を吸収することが目的であるの
で、設置場所のガスの種類によって選定されるが、本発
明においては、ゼオライトを使用しているので、地下
街、トンネル内又は化学薬品工場、地熱発電所等で発生
する主たるガスや液体をほとんど吸着するので、この雰
囲気中では特別選定する必要がない。
【0032】即ち、ゼオライトは、ゼオライトの細孔に
よってガスや液体を吸着し、この細孔はゼオライトの種
類によってそれぞれ決まった大きさをもち、細孔の大き
さによって被吸着分子が決まる。ゼオライトの細孔が4
Åおよびそれ以上となると、水,アンモニア,二酸化炭
素,一酸化炭素,硫化水素,亜硫酸ガスの分子を吸着す
るからである。
よってガスや液体を吸着し、この細孔はゼオライトの種
類によってそれぞれ決まった大きさをもち、細孔の大き
さによって被吸着分子が決まる。ゼオライトの細孔が4
Åおよびそれ以上となると、水,アンモニア,二酸化炭
素,一酸化炭素,硫化水素,亜硫酸ガスの分子を吸着す
るからである。
【0033】ゼオライトは、細孔入口より小さな分子は
吸着されるが、細孔径より大きな分子は吸着されない。
吸着されるが、細孔径より大きな分子は吸着されない。
【0034】3Å以下では水とアンモニアは吸着される
が、二酸化炭素,一酸化炭素,硫化水素,亜硫酸ガスの
分子は吸着しない。これらの分子を吸着するに適する細
孔の径は4Å〜10Åとなる。
が、二酸化炭素,一酸化炭素,硫化水素,亜硫酸ガスの
分子は吸着しない。これらの分子を吸着するに適する細
孔の径は4Å〜10Åとなる。
【0035】以上のように構成した吸湿呼吸装置を連通
管26を介してコンサベータ40と連通する。変圧器が
絶縁油の膨張収縮による呼吸作用を行うとき、吸入され
る空気は、まず第1の空気吸入口5を通り、ゼオライト
フィルタ1,第2の空気吸入口13′,油つぼ14の絶
縁油15を経て吸湿剤27中を通り、変圧器のコンサベ
ータ40内に入る。このとき空気中にアンモニア,二酸
化炭素,一酸化炭素,硫化水素又は亜硫酸ガスが混入し
ているときは、ゼオライトフィルタで吸着除去されて清
浄な空気が従来の吸湿呼吸器を通してコンサベータ内に
送られる。
管26を介してコンサベータ40と連通する。変圧器が
絶縁油の膨張収縮による呼吸作用を行うとき、吸入され
る空気は、まず第1の空気吸入口5を通り、ゼオライト
フィルタ1,第2の空気吸入口13′,油つぼ14の絶
縁油15を経て吸湿剤27中を通り、変圧器のコンサベ
ータ40内に入る。このとき空気中にアンモニア,二酸
化炭素,一酸化炭素,硫化水素又は亜硫酸ガスが混入し
ているときは、ゼオライトフィルタで吸着除去されて清
浄な空気が従来の吸湿呼吸器を通してコンサベータ内に
送られる。
【0036】なお、地熱発電所のように地熱蒸気に含ま
れている硫化水素ガス(H2S)のみを特に除去すると
きは、ゼオライトフィルタに代えて二酸化マンガン(M
nO2)を使用したフィルタとしてもよい。
れている硫化水素ガス(H2S)のみを特に除去すると
きは、ゼオライトフィルタに代えて二酸化マンガン(M
nO2)を使用したフィルタとしてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように吸湿呼吸器の空気
吸入口にゼオライトフィルタ又はMnO2フィルタを設
けたので、不純ガス,不純物,湿気の雰囲気中に変圧器
が設置されても、これらの不純ガス,不純物,湿気は除
去されて清浄な空気として変圧器に吸入されるので、油
つぼ内の絶縁油の劣化は防止され、また、隔膜式コンサ
ベータの場合は、隔膜の劣化が防止され更に、変圧器を
密閉構造とする必要がない等、上記した従来の課題を完
全に除去する効果を奏する。
吸入口にゼオライトフィルタ又はMnO2フィルタを設
けたので、不純ガス,不純物,湿気の雰囲気中に変圧器
が設置されても、これらの不純ガス,不純物,湿気は除
去されて清浄な空気として変圧器に吸入されるので、油
つぼ内の絶縁油の劣化は防止され、また、隔膜式コンサ
ベータの場合は、隔膜の劣化が防止され更に、変圧器を
密閉構造とする必要がない等、上記した従来の課題を完
全に除去する効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】従来例の断面図。
【図3】吸湿呼吸器の取付状態の説明図。
1…ゼオライトフィルタ 2…外筒 3…フィルタ押え部材 4…シール材 5…第1の空気吸入口 6…水切り部材 10…油容器 12…空気導入筒 13…空気吸入口 13′…第2の空気吸入口 14…油つぼ 15…絶縁油 16…空気案内筒 20…乾燥剤容器 26…連通管 27…吸湿剤
Claims (3)
- 【請求項1】 油入変圧器内の絶縁油の膨張収縮による
呼吸作用の吸入時に、外気を空気吸入口から油つぼに貯
留された絶縁油と吸湿剤を通して吸入される際、吸入空
気に含まれる湿気や塵埃を除去する吸湿呼吸器におい
て、該吸湿呼吸器の空気吸入口にゼオライトフィルタを
設けたことを特徴とする吸湿呼吸装置。 - 【請求項2】 前記ゼオライトフィルタは、ゼオライト
の細孔を4Å以上のものを使用したことを特徴とする請
求項1記載の吸湿呼吸装置。 - 【請求項3】 ゼオライトフィルタに代えて二酸化マン
ガンによるフィルタとしたことを特徴とする請求項1記
載の吸湿呼吸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11798094A JPH07326522A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 吸湿呼吸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11798094A JPH07326522A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 吸湿呼吸装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07326522A true JPH07326522A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14725041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11798094A Pending JPH07326522A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 吸湿呼吸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07326522A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011024570A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-03 | 北芝電機株式会社 | 変圧器 |
CN103227026A (zh) * | 2013-04-22 | 2013-07-31 | 江苏宏安变压器有限公司 | 一种变压器多边形油箱及其漏油在线监测方法 |
CN103824678A (zh) * | 2014-01-28 | 2014-05-28 | 国家电网公司 | 变压器呼吸器用硅胶填装装置 |
JP2015177096A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 株式会社ダイヘン | 油入電気機器 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP11798094A patent/JPH07326522A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011024570A1 (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-03 | 北芝電機株式会社 | 変圧器 |
JP2011049358A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Kitashiba Electric Co Ltd | 変圧器 |
CN103227026A (zh) * | 2013-04-22 | 2013-07-31 | 江苏宏安变压器有限公司 | 一种变压器多边形油箱及其漏油在线监测方法 |
CN103824678A (zh) * | 2014-01-28 | 2014-05-28 | 国家电网公司 | 变压器呼吸器用硅胶填装装置 |
JP2015177096A (ja) * | 2014-03-17 | 2015-10-05 | 株式会社ダイヘン | 油入電気機器 |
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