JPH07325276A - 偏波無依存光制御素子 - Google Patents

偏波無依存光制御素子

Info

Publication number
JPH07325276A
JPH07325276A JP11724594A JP11724594A JPH07325276A JP H07325276 A JPH07325276 A JP H07325276A JP 11724594 A JP11724594 A JP 11724594A JP 11724594 A JP11724594 A JP 11724594A JP H07325276 A JPH07325276 A JP H07325276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
optical waveguide
light
control element
polarization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11724594A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miyazawa
弘 宮澤
Yasuyuki Inoue
靖之 井上
Osamu Mitomi
修 三冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP11724594A priority Critical patent/JPH07325276A/ja
Publication of JPH07325276A publication Critical patent/JPH07325276A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低駆動電圧で高速動作が可能な、小型で入力
光の偏波状態に依存しない偏波無依存光制御素子を提供
する。 【構成】 電気光学効果を有する基板1の表面付近に形
成された光導波路2と、該光導波路2が形成された前記
基板1面上に配置された電極3Aおよび3Bとを備え、
前記電極3Aおよび3Bに印加される駆動電圧により前
記光導波路2と前記電極との相互作用領域が形成される
光制御素子において、波長板4および反射層5を有しか
つ光の偏波面を実質的に90°前後回転して折り返す折
返し部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光変調器や光スイッチ
などの光制御素子の中で、小型で駆動電圧が小さく、入
力光の偏波状態に依存しない偏波無依存光制御素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】高速かつ大容量の光伝送システム、光交
換システムにおいては、高速で駆動するために、駆動電
圧が小さい光制御素子が有用である。この種の光制御素
子の一例としては、光スイッチや位相変調器、光強度変
調器等があり、基本技術としてプリズムや光ファイバを
機械的に移動させるメカニカル型、石英系ガラス導波路
等で用いられる熱光学効果型、Ti拡散LiNbO3
波路等で用いられる電気光学効果型、等に大別される。
この中でメカニカル型や熱光学効果型の光制御素子は偏
波依存性はないが、その応答速度が1msec程度以上
と遅いという問題がある。
【0003】一方、電気光学効果型光制御素子は応答速
度が極めて速いという特徴を持っている。しかしなが
ら、同じ電圧あるいは電界を印加しても、屈折率変化が
光の偏波方向によって異なり、その動作が偏波方向に依
存したものになってしまうという問題があった。
【0004】図13には、従来の光制御素子としてマッ
ハツェンダ型光強度変調器を示し、(A)は平面図、
(B)はそのF−F線断面図を図13に示す。この光強
度変調器では、例えば電気光学効果を有するz板LiN
bO3 (LN)基板01上に、例えばTi熱拡散により
光導波路02が形成されている。この光導波路02は、
入力側導波路2aがY分岐合波部09Aで2つの導波路
02bおよび02cに分岐し、これらがさらにY分岐合
波部09Bで合流されて出力側導波路02dとなるよう
に形成され、マッハツェンダ干渉計を構成している。こ
の基板01の表面全体にはSiO2 バッファ層08が1
μm程度の厚さで形成されている。さらに、このバッフ
ァ層08の上の導波路02bおよび02cの上方には、
それぞれ電極03Aおよび03Bが形成されており、電
極03Aおよび03B間には駆動電源010から電圧V
が供給されるようになっている。
【0005】ここで、強度が一定の入射光06を入射側
光導波路02aに入射させると、光マッハツェンダ干渉
計を構成するY分岐部09Aで二つの光導波路02bお
よび02cにパワーが分配される。そして、光導波路0
2bおよび02cと電極03Aおよび03Bに印加した
電圧とが相互作用する領域でその入力電圧に応じて光の
屈折率あるいは位相が変化し、Y合波部09Bで光が干
渉し合い出射光07の強度が変化する。
【0006】このような光導波路02内では、基板面に
垂直方向の偏波成分を有するTMモードと基板面に水平
方向の偏波成分を有するTEモードと呼ばれる直交する
二つの偏波モードが伝搬する。光導波路02bおよび0
2cと電極03Aおよび03Bに印加した電圧とが相互
作用する領域では、光の伝搬方向をLN結晶のx軸方向
とし、光導波路02bおよび02c内における実効的な
電界をEzとした場合、TMモードに対する屈折率変化
Δn(TM)は、TEモードに対する屈折率変化Δn
(TE)の約3倍である。ここで、駆動電圧Vpと相互
作用長Lとは、次の(1)式の関係がある。
【0007】
【数1】 Vp・L=Γ …(1) ここで、Γは、光変調器の材質、構造等により決まる定
数で示される関係があるため、従来例においては、TM
モード(TEモード)に対する定数ΓをΓ(TM)(Γ
(TE))とすると、両者には次の(2)式の関係があ
る。
【0008】
【数2】 Γ(TE)≒3Γ(TM) …(2) 図14は、図13において電極の長さ(相互作用長)を
20mmとした場合に波長1.3μmにおいて得られた
特性の一例である。光がON/OFFするのに要する電
圧(駆動電圧)はVp(TM)が5Vであるのに対し、
Vp(TE)は15Vであった。これは、上述した
(1)式および(2)式の関係から推定される値と一致
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば、TM/TEモードとも同時にON/OF
Fする場合には、電圧が0V/15Vにおいて達成され
るため、駆動電圧として最低15V必要であり、高速で
動作させる場合に駆動電圧にとって大きな負担となる。
また、相互作用長を基板の大きさより長くすることは困
難であるため、駆動電圧の低減には限界がある。さら
に、両モードのOFF電圧がずれると、消光比劣化が生
じてしまい、システム上許容される消光比を確保できな
くなることが予想される。
【0010】本発明は、上述した従来の問題点を解消
し、低駆動電圧で高速動作が可能な、小型で入力光の偏
波状態に依存しない偏波無依存光制御素子を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の態様は、電気光学効果を有する基板の表面付
近に形成された光導波路と、該光導波路が形成された前
記基板面上に配置された電極とを備え、前記電極に印加
される駆動電圧により前記光導波路と前記電極との相互
作用領域が形成される光制御素子において、波長板およ
び反射層を有しかつ光の偏波面を実質的に90°前後回
転して折り返す折返し部を前記光導波路の少なくとも一
ヶ所に具備することを特徴とする偏波無依存光制御素子
にある。
【0012】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記折返し部に接続する光導波路は、当該折返し部
に光を導入する光導波路と折り返された光を導波する光
導波路とが同じであることを特徴とする偏波無依存光制
御素子にある。
【0013】本発明の第3の態様は、第1の態様におい
て、前記折返し部に接続する光導波路は、当該折返し部
に光を導入する光導波路と折り返された光を導波する光
導波路とが異なる光路変換型光導波路であることを特徴
とする偏波無依存光制御素子にある。
【0014】
【作用】本発明によれば、光導波路の折返し部におい
て、波長板により偏波方向を90°前後回転させて反射
させることで、相互作用領域の往路と復路とで偏波方向
が90゜異なる光を通過させることにより、入力光の偏
波状態によらず、かつ実効的な相互作用長を長くするこ
とができるため、駆動電圧を非常に低減することができ
る。また、同じ駆動電圧に対して全素子長を短くするこ
とができるため、小型化も図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0016】図1(A)および(B)は、本発明による
光制御素子としてマッハツェンダ型光強度変調器の第1
の実施例を説明するもので、(A)は平面図、(B)は
そのA−A線断面の一部拡大図である。
【0017】本実施例では、基本的には図13(A)お
よび(B)に示した従来例と同様に、電気光学効果を有
するz板LiNbO3 基板1上にTi熱拡散法により光
導波路2を形成している。この光導波路2は、入出力導
波路2aがY合波分岐部9を介して光導波路2bおよび
2cに分岐されて、基板1の入出力導波路2が形成され
ている側とは反対側の端面まで延びている。そして、こ
の端面には薄膜型1/4波長板4および高反射膜5が設
けられており、光導波路2bおよび2cは、それぞれ折
返し光導波路となっている。また、基板1の表面全体に
は、バッファ層8が形成されており、このバッファ層8
を介して光導波路2bおよび2c上には電極3Aおよび
3Bが配置されている。バッファ層8は、光導波路2を
伝搬する光が電極3Aおよび3Bによる吸収損失を少な
くするために設けられるもので、例えばSiO2 を用
い、例えば1μm程度の厚さで形成する。なお、バッフ
ァ層8は、特に指定のない限り、以下の実施例において
も同様に形成されているものとする。
【0018】図2に、第1の実施例の折返し光導波路端
部近傍の拡大平面図および断面図の一例を示す。研磨等
で形成した光導波路の折返し端部に設けられた1/4波
長板4は、片側に高反射膜5を形成したものを、その主
軸が基板1の面に対する傾きが45°となるように接合
した。ここで、この波長板4は、(2n+1)/4波長
板(nは0以上の整数)でも、偏波面を実質的に90°
回転することになる。なお、目的とする素子の精度等に
より、回転誤差が数°許容される場合もあり、本発明は
かかる誤差を90°前後として示す。また、光導波路2
bおよび2cの端部と波長板4との屈折率不整合による
不要な反射光を除去するため、光導波路2bおよび2c
端部と波長板との間に反射防止膜を形成している。な
お、波長板4の厚さは、厚いほど損失が大きくなるた
め、薄い方が望ましい。
【0019】次に、上記構成による光変調器の動作につ
いて説明する。
【0020】強度が一定の入射光6を光導波路2aに入
射させると、光マッハツェンダ干渉計を構成するY分岐
部9で二つの光導波路2bおよび2cにパワーが分配さ
れる。光導波路2bおよび2cと電極3とが相互作用す
る領域(長さL)でその入力信号に応じて光の屈折率あ
るいは位相が変化する。折返し部において、光が45°
傾いた1/4波長板4を往復するため、実効的に1/2
波長板を通過したことと同じになり、TMモードがTE
モードへ、TEモードがTMモードへ変換される。変換
された光はそれぞれ光導波路2bおよび2cを戻り、再
び相互作用領域を経てY分岐部9で光が合波され、出射
光7として出射する。入射光は、同じ相互作用領域を異
なったモードで屈折率変化を受けるため、分岐してから
合波するまで、各モードとも二つの光導波路間の屈折率
変化を同じように受ける。したがって、合波部で干渉し
合い出射光7の強度が変化する。
【0021】図13で示した従来構造におけるTMモー
ド(TEモード)における駆動電圧をVp(TM)(V
p(TE))とすると、駆動電圧Vp(TM+TE)
は、
【0022】
【数3】 Vp(TM+TE)=(1/(1/Vp(TM)+1/Vp(TE)) =Vp(TM)Vp(TE)/(Vp(TM)+Vp(TE)) …(3) で与えられる。このとき、相互作用長LとTMモード
(TEモード)に対するΓ(TM)(Γ(TE))は、
従来構造の値とほぼ同じとする。
【0023】図3は波長1.3μmの光を用いたときの
印加電圧に対する光出力特性である。ここで、横軸は電
極に印加した電圧を縦軸に出射光強度を示す。駆動電圧
は3.8Vであり、入射光の偏波によらず同じ特性を示
すことがわかる。ここで、入射光と出射光は、変調器外
部の合分波器で分離して測定した。図14で示した従来
例におけるVp(TM)=5V、Vp=(TE)15V
の値から、上記(3)式を用いて駆動電圧Vp(TM+
TE)を推定すると、3.75Vであり、実験結果と良
く一致していることがわかる。よって、本発明による構
成によって偏波無依存光強度変調器は、従来の構成によ
るものと比較して1/4程度の駆動電圧ですむことにな
る。また、入射光の偏波に対してON/OFF電圧が一
致しているため、消光比劣化が生じることがない。
【0024】このように、本発明の偏波無依存光強度変
調器は、その駆動電圧を従来の1/4程度で済み、その
結果、変調器の駆動電源への負担を軽減することがで
き、高速動作を実現することができる。
【0025】図4は、光制御素子として位相変調器とし
た第2の実施例である。図1の実施例の片側の光導波路
以外除去した構成となっている、すなわち、光導波路を
直線状の光導波路2Aを折返し部である1/4波長板4
および高反射率5まで形成した以外は図1の実施例と同
様である。かかる構成では電極3Aに印加する電圧によ
り出射光の位相を変化させることができる。なお、ある
位相変化量を得るのに必要な電圧が小さくなることおよ
び偏波依存性がなくなることの基本的な原理は第1の実
施例と同じである。また、本実施例で電極3Bを電極3
Aに並べて設けているが、これは電極3Aにより形成さ
れる磁界を大きくするためであり、かかる効果を考慮し
なければ、例えば基板1の裏面等に設けてもよい。
【0026】図5は、光制御素子として方向性結合器型
光スイッチとした第3の実施例である。すなわち、入出
力用の光導波路22aおよび22bには、方向性結合器
を形成する互いに近接する光導波路22cおよび22d
がそれぞれ接続されており、これら光導波路22cおよ
び22dは折返し部を構成する1/4波長板4および高
反射膜5まで延びている。光導波路22cおよび22d
の上にはそれぞれ電極3Aおよび3bが形成されてお
り、相互作用部が折返し端部近傍まで形成されている。
かかる構成では、電極3Aおよび3Bのそれぞれに印加
する電圧によって、光導波路22aからの入射光を光導
波路22aまたは22bから出射するように切換えるこ
とが可能で、1×2光スイッチ構成となっている。ま
た、他の光を他方の光導波路22bから入射すれば、2
×2光スイッチとして動作することもできる。
【0027】図6は、第1,第2および第3の実施例の
折返し光導波路端部の構成の他の実施例を示す。保持ブ
ロック11に高反射膜5および波長板4を形成し、それ
を光導波路端部に接合した構成である。
【0028】図7は、第1,第2および第3の実施例の
折返し光導波路端部の構成の別の実施例を示す。基板1
の一部にエッチングあるいはダイシングソー等で溝12
を形成して光導波路端面を形成し、その端面に片側に高
反射膜5を形成した波長板4を接合した構成である。
【0029】図8に、本発明の第4の実施例であるマッ
ハツェンダ型光強度変調器を示す。これは、実施例1に
おいて、入射光と出射光を光制御素子の外部で分離して
いたことを改善するための構成である。すなわち、入射
光と出射光を分離するには、合分波回路や入射光側に戻
る光を低減するための光アイソレータや光サーキュレー
タが必要になる。これらには挿入損失があるため、実際
に測定できる出射光の出力が低下してしまう。本実施例
においては、これを解消するため、折返し部13で光の
光路変換を行うことにより入射光と出射光の光導波路を
分離する。具体的には、入射用光導波路32aからY分
岐合波部9Aにより分岐された光導波路32bおよび3
2cと、光導波路32dおよび32eとを、折返し部1
3の波長板4および高反射膜5を介して光学的に接続し
た構成とし、光導波路32dおよび32eをY分岐合波
部9Bで出力用光導波路32fに合流させた構成となっ
ている。また、光導波路32b,32c,32dおよび
32eの上方にはそれぞれ同じ長さの電極3A,3B,
3Cおよび3Dが形成され、電極3Aおよび3C、電極
3Bおよび3Dのそれぞれに同じ電圧が印加できるよう
になっている。これにより、入射用光導波路32aから
入射した光は往路および復路で実質的に同様な相互作用
領域を通ることになる。
【0030】光路変換を伴う折返し光導波路端部の構成
の他の実施例を図9に示す。V型の光導波路の一部を研
磨等で形成し、高反射膜を形成した波長板を接合した構
成である。入射側の相互作用長と出射側の相互作用長を
同じに設定すれば、相互作用長が2倍になるため、実施
例1と同様に駆動電圧を低減することができる。さら
に、折り返しを複数回行えば、相互作用長はより長くす
ることができるとともに小型化を図ることができる。
【0031】図10は、第4の実施例の光路変換を伴う
折返し光導波路端部の構成の他の実施例である。基板の
一部にエッチングあるいはダイシングソー等で溝12を
形成し、V型の光導波路の一部の端面を形成し、その端
面に片側に高反射膜5を形成した波長板4を接合した構
成である。なお、折返し光導波路として、図5に示した
本発明の第3の実施例を用いても構成できる。
【0032】図11は、光制御素子として位相変調器と
した第5の実施例である。図8の第4の実施例の片側の
光導波路以外除去した構成となっている。すなわち、入
射用の光導波路42aと出射用の光導波路42bとは折
返し部13の波長板4および高反射板5を介して接続さ
れている。また、光導波路42aおよび42bの上方に
は電極3Aおよび3Cが形成されており、これら隣には
電極3Bおよび3Cが形成されている。位相をπラジア
ン変化させるのに必要な電圧が小さくなることおよび偏
波依存性がなくなることの基本的な原理は第4の実施例
と同じである。なお、電極3Bおよび3Dの配置が必ず
しも限定されないことは図4の実施例と同様である。
【0033】図12は、光制御素子としてマッハツェン
ダ型光スイッチとした第6の実施例である。図8の第4
の実施例のY分岐合波部9Aおよび9Bを2×2カプラ
14Aおよび14Bに置き換えた2×2光スイッチの構
成となっている。2×2カプラ14Aは、入力用の光導
波路52aおよび52bと光導波路52cおよび52d
とを接続し、2×2カプラ14Bは光導波路52eおよ
び52fと、出射用光導波路52gおよび52hとを接
続する。そして、光導波路52cおよび52dと、光導
波路52eおよび52fとは、それぞれ折返し部13の
波長板4および高反射膜5を介して接続されている。こ
こで、2×2カプラ14Aおよび14Bは、方向性結合
器やX分岐等で構成し、各偏波に対してそれぞれ3dB
となるように設定してある。また、光導波路52c,5
2d,52eおよび52fの上方にはそれぞれ同じ長さ
の電極3A,3B,3Cおよび3Dが形成され、電極3
Aおよび3C、電極3Bおよび3Dのそれぞれに同じ電
圧が印加できるようになっている。これにより、入射用
光導波路52aまたは52bから入射した光は往路およ
び復路で実質的に同様な相互作用領域を通り、出射用光
導波路52gまたは52hから出射することになり、2
×2スイッチが実現される。
【0034】以上では、z板LiNbO3 基板中の電気
光学効果を用いた光制御素子について実施例を示してき
たが、この他にx板やy板のLiNbO3 基板や、他の
強誘電体をはじめ、半導体や有機物などの異方性を有す
る基板の、電気光学効果を用いた光制御素子、音響光学
効果を用いた光制御素子あるいは熱光学効果を用いた光
制御素子にも本発明の構成は非常に有効であることは言
うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光導波路の折返し部において、波長板により偏波方向を
実質的に90°前後回転させて反射させたことで、入力
光の偏波状態によらず、かつ実効的な相互作用長を長く
することができ、従来に比較して低電圧で駆動できる偏
波無依存光制御素子を実現することが可能となった。ま
た、全素子長を短くすることができるため、小型化する
ことも可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる光制御素子とし
てのマッハツェンダ強度光変調器を示し、(A)は平面
図、(B)はそのA−A線断面図である。
【図2】図1の折返し光導波路端部近傍の拡大図であ
り、(A)は平面図、(B)はそのB−B線断面図であ
る。
【図3】図1に示すマッハツェンダ強度光変調器の電極
に電圧を印加した場合の光出力特性図である。
【図4】本発明の第2の実施例にかかる光制御素子とし
て位相変調器を示す平面図である。
【図5】本発明の第3の実施例にかかる光制御素子とし
て方向性結合器型光スイッチを示す平面図である。
【図6】第1,第2および第3の実施例における折返し
光導波路端部近傍の他の実施例を示し、(A)は拡大平
面図、(B)はそのC−C線断面図である。
【図7】第1,第2および第3の実施例における折返し
光導波路端部近傍の別の実施例を示し、(A)は拡大平
面図、(B)はそのD−D線断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例にかかる光制御素子とし
てのマッハツェンダ強度光変調器のうち、光路変換型折
返し光導波路を用いた例を示す平面図である。
【図9】光路変換型折返し光導波路端部近傍を拡大した
平面図である。
【図10】第4の実施例における光路変換型折返し光導
波路端部近傍の他の実施例を示し、(A)は拡大平面
図、(B)はそのE−E線断面図である。
【図11】本発明の第5の実施例にかかる光制御素子と
して位相光変調器のうち、光路変換型折返し光導波路を
用いた例を示す平面図である。
【図12】本発明の第6の実施例にかかる光制御素子と
してマッハツェンダ型光スイッチのうち、光路変換型折
返し光導波路を用いたれいを示す平面図である。
【図13】従来のマッハツェンダ型強度光変調器の一例
を示し、(A)は平面図、(B)はそのF−F線断面図
である。
【図14】図13に示す従来のマッハツェンダ強度光変
調器の電極に電圧を印加した場合の光出力特性図であ
る。
【符号の説明】
1 LiNbO3 基板 2,2A,32,42,52 光導波路 3 電極 4 薄膜型1/4波長板 5 高反射膜 6 入射光 7 出射光 8 SiO2 バッファ層 9 マッハツェンダ干渉計を構成する光導波路のY分岐
合波部 10 駆動電源 11 保持ブロック 12 溝 13 折返し型光導波路部 14 2×2カプラ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学効果を有する基板の表面付近に
    形成された光導波路と、該光導波路が形成された前記基
    板面上に配置された電極とを備え、前記電極に印加され
    る駆動電圧により前記光導波路と前記電極との相互作用
    領域が形成される光制御素子において、波長板および反
    射層を有しかつ光の偏波面を実質的に90°前後回転し
    て折り返す折返し部を前記光導波路の少なくとも一ヶ所
    に具備することを特徴とする偏波無依存光制御素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記折返し部に接続
    する光導波路は、当該折返し部に光を導入する光導波路
    と折り返された光を導波する光導波路とが同じであるこ
    とを特徴とする偏波無依存光制御素子。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記折返し部に接続
    する光導波路は、当該折返し部に光を導入する光導波路
    と折り返された光を導波する光導波路とが異なる光路変
    換型光導波路であることを特徴とする偏波無依存光制御
    素子。
JP11724594A 1994-05-30 1994-05-30 偏波無依存光制御素子 Pending JPH07325276A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11724594A JPH07325276A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 偏波無依存光制御素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11724594A JPH07325276A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 偏波無依存光制御素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07325276A true JPH07325276A (ja) 1995-12-12

Family

ID=14706987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11724594A Pending JPH07325276A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 偏波無依存光制御素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07325276A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09105894A (ja) * 1995-07-07 1997-04-22 Koninkl Ptt Nederland Nv 偏光独立性光学装置
JP2005092217A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Lucent Technol Inc 調整可能な分散補償器
JP2005266362A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 偏波無依存型光学機器
US7174059B2 (en) 2004-03-26 2007-02-06 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Optical device
JP2007256534A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光制御素子及びその製造方法
JP2009229592A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Fujitsu Ltd 光デバイス
JP2010139572A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Fujitsu Ltd 偏波変換デバイス及び偏波多重変調器
CN103124923A (zh) * 2010-09-30 2013-05-29 住友大阪水泥股份有限公司 光控制元件
CN112596276A (zh) * 2020-12-31 2021-04-02 武汉邮电科学研究院有限公司 一种偏振不敏感相位调制器及调制方法
US12019274B2 (en) 2019-05-03 2024-06-25 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy Polarization rotator

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09105894A (ja) * 1995-07-07 1997-04-22 Koninkl Ptt Nederland Nv 偏光独立性光学装置
JP2005092217A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Lucent Technol Inc 調整可能な分散補償器
JP4559171B2 (ja) * 2003-09-17 2010-10-06 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 調整可能な分散補償器
JP4500074B2 (ja) * 2004-03-18 2010-07-14 住友大阪セメント株式会社 偏波無依存型光学機器
JP2005266362A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 偏波無依存型光学機器
US7174059B2 (en) 2004-03-26 2007-02-06 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Optical device
JP2007256534A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光制御素子及びその製造方法
US7826689B2 (en) * 2008-03-19 2010-11-02 Fujitsu Limited Optical device which outputs independently modulated light beams in respective TE and TM polarization modes
JP2009229592A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Fujitsu Ltd 光デバイス
JP2010139572A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Fujitsu Ltd 偏波変換デバイス及び偏波多重変調器
US8774567B2 (en) 2008-12-09 2014-07-08 Fujitsu Limited Polarization multiplexing modulator
CN103124923A (zh) * 2010-09-30 2013-05-29 住友大阪水泥股份有限公司 光控制元件
US9568751B2 (en) 2010-09-30 2017-02-14 Sumitomo Osaka Cement Co., Ltd. Optical control device
US12019274B2 (en) 2019-05-03 2024-06-25 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy Polarization rotator
CN112596276A (zh) * 2020-12-31 2021-04-02 武汉邮电科学研究院有限公司 一种偏振不敏感相位调制器及调制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20030089492A (ko) 도파로형 액정 광 스위치
JP2004522188A (ja) 光ファイバ減衰器
KR100472056B1 (ko) 편광 무관형 폴리머 광세기 변조기
JPH07325276A (ja) 偏波無依存光制御素子
JP3250712B2 (ja) 偏波無依存光制御素子
US6904207B2 (en) Waveguide type liquid-crystal optical switch
JP2000028979A (ja) 偏波無依存光制御素子
JP2765529B2 (ja) 導波路形光デバイス
JP2006243327A (ja) 光導波路およびこれを用いた光スイッチ
JP3020340B2 (ja) 光導波路型光デバイス
JPH05224044A (ja) モニタ付導波路型光デバイス
JP2613942B2 (ja) 導波路型光デバイス
JP2812974B2 (ja) 偏光無依存性光スイッチ
JP3164124B2 (ja) 光スイッチ
JP2635986B2 (ja) 光導波路スイッチ
JP2659786B2 (ja) モード光分離器
JP2903700B2 (ja) 導波路型光デバイス
JPH09318919A (ja) 光変調装置
JP2898066B2 (ja) 光デバイス
JP2659787B2 (ja) 導波路形モード光選択器
JP2606552B2 (ja) 光制御デバイス
WO2004015470A1 (en) Optical device
JPH06281897A (ja) 光強度変調器
JPS6283731A (ja) 光スイツチ
JPS63163432A (ja) 光スイツチ