JPH07324541A

JPH07324541A - 簡易施錠装置

Info

Publication number: JPH07324541A
Application number: JP14256294A
Authority: JP
Inventors: Hisao Ideta; 比佐夫出田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-05-31
Filing date: 1994-05-31
Publication date: 1995-12-12

Abstract

(57)【要約】【目的】襖や障子等の引き戸用の、比較的小型で取付
け易く、室内の意匠観を損なわないと共に、簡単な操作
で施錠閉止できる簡易施錠装置を提供する。【構成】第１引き戸の衝合面縁に設けられ施錠部と、
この第１引き戸に衝合する衝合体に設けられ、該第１引
き戸の衝合面と衝合し、かつ前記施錠部の取付位置に対
応する位置に設けられ、該施錠部に挿通される挿通部
と、を備え第１引き戸と衝合体との衝合により施錠状態
を確保し得る簡易施錠装置１０から構成される。小型で
簡素な構造であり、かつ、操作性が良く安価である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、家屋の扉や引戸等の開
閉部に取付けるものであり、例えば襖や障子の建付不良
による隙間や傾きの修正閉止、或は部屋内部からの施錠
閉止が容易に行える簡易施錠装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、障子や襖等に施錠することは稀で
あり、時として施錠閉止の必要を感じつつも施錠機能が
ないものがほとんどであり、施錠閉止できないのが現状
である。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
の施錠装置を取付けるには、襖や障子の意匠観を損なう
ことや、経済性、機能性の観点からも問題点があった。

【０００４】本発明は、かかる上記従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的は構造が簡単なことか
ら比較的小型に安価に製作できて、取付け後も目立たず
襖や障子の意匠観を損なうことなく、かつ、取付けが容
易であると共に簡単な操作で施錠閉止できる簡易施錠装
置を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、第１引き戸の衝合面縁に設けられた施
錠部と、この第１引き戸に衝合する衝合体に設けられ、
該第１引き戸の衝合面と衝合し、かつ前記施錠部の取付
位置に対応する位置に設けられ、該施錠部に挿通される
挿通部と、を備え、第１引き戸と衝合体との衝合により
施錠状態を確保し得ることを特徴とする簡易施錠装置か
ら構成される。

【０００６】また、前記衝合体の挿通部は第１引き戸方
向に突出し得る挿通杆を有すると共に、前記施錠部は該
挿通杆を受容し得る開口を有し、かつ、この開口から前
記挿通杆が挿通された時に挿通杆と協同して第１引き戸
と衝合体の施錠をロック、解除するロック切換機構を備
えて成ることとしてもよい。

【０００７】また、前記挿通杆には戻り部が設けられ、
更に、前記ロック切換機構は、この戻り部に係着する係
着部を備えた切換装置から成ることとしてもよい。

【０００８】また、前記切換装置は一端側を遊転自在に
枢着され、他端側に前記係着部を備えたロック杆から成
ることとしてもよい。

【０００９】また、前記ロック杆の一端側枢着部は他端
部の係着部が戻り部と係着する位置よりも上方側に配置
され、該係着部側は常時重力方向に回動付勢されて成る
こととしてもよい。

【００１０】また、前記戻り部の突出側端部は鏑状に先
鋭状に形成され、また前記係着部は該戻り部の突出側端
部が前記ロック杆の係着部の下面側に潜りこむような隙
間形成部を備えて成ることとしてもよい。

【００１１】また、前記施錠装置は引き戸等に取り付け
得る箱体として形成されて成ることとしてもよい。

【００１２】また、前記ロック杆の一端側先端部は箱体
内から突出され、箱体外部から前記係着部と戻り部との
係着、離脱を操作させ得る構成としてもよい。

【００１３】また、前記箱体には操作孔が開口され、こ
の操作孔を介して前記ロック杆の重力方向への回動付勢
を止めるための施錠無効ピンが挿脱自在に装着されて成
ることとしてもよい。

【００１４】また、前記第１引き戸と衝合体はそれらの
衝合面が突合せ状態で近接し、施錠可能に形成されて成
ることとしてもよい。

【００１５】また、前記第１引き戸と衝合体はそれらの
衝合面が直交状態で近接し、施錠閉止可能に形成されて
成ることとしてもよい。

【００１６】また、前記挿通杆は、前記第１引き戸方向
に対して進退移動し得るように衝合体に取り付けられて
成ることとしてもよい。

【００１７】

【作用】本発明に係る引き戸等の簡易施錠装置１０は、
第１引き戸２２の衝合面縁２４に設けられた施錠部１８
と、この第１引き戸２２に衝合する衝合体２６に設けら
れ、該第１引き戸２２の衝合面と衝合し、かつ前記施錠
部１８の取付位置に対応する位置に設けられ、該施錠部
１８に挿通される挿通部２０と、を備えて構成されてい
る。そして前記施錠部１８と挿通部２０は第１引き戸２
２と衝合体２６との衝合時には極めて近接し、前記施錠
部１８に挿通部２０が挿通されることにより施錠状態を
確保し得るものである。

【００１８】また、前記衝合体２６の挿通部２０は第１
引き戸２２方向に突出し得る挿通杆３８を有すると共
に、前記施錠部１８は該挿通杆３８を受容し得る開口４
４を有し、かつ、この開口４４から前記挿通杆３８が挿
通された時に挿通杆３８と協同して第１引き戸２２と衝
合体２６の施錠をロック、解除するロック切換機構４６
を備えて成ることから、前記挿通杆３８は引き戸の開閉
に伴い水平方向にスライドしつつ、前記施錠部１８の開
口４４に挿通されて前記ロック切換機構４６により、施
錠状態を確保し得るものである。

【００１９】また、前記挿通杆３８には戻り部４０が設
けられ、更に、前記ロック切換機構４６は、この戻り部
４０に係着する係着部５２を備えた切換装置５５から成
ることから、衝合時には前記戻り部４０と係着部５２と
が安定的に係着し施錠状態を確保し得るものである。

【００２０】また、前記切換装置５５は一端側４８を遊
転自在に枢着され、他端側５０に前記係着部５２を備え
たロック杆５４から成ることから、前記挿通杆３８の挿
通時の押圧力により容易に回動し係着する。

【００２１】また、前記ロック杆５４の一端側枢着部５
６は他端部５０の係着部５２が戻り部４０と係着する位
置よりも上方側に配置され、該係着部５２側は常時重力
方向に回動付勢されて成ることから、前記ロック杆５４
は正面視上斜め下方向に回動した状態を保持している。

【００２２】また、前記戻り部４０の突出側端部は鏑状
４２に先鋭状に形成され、また前記係着部５２は該戻り
部４０の突出側端部が前記ロック杆５４の係着部５２の
下面側に潜りこむような隙間形成部６０を備えて成るこ
とから、衝合時には前記挿通杆３８の先鋭な先端部は前
記ロック杆５４の係着部５２の下面側に潜りこむような
状態で挿通可能であり、鏑状４２の先端部が前記ロック
杆５４を重力方向の回動付勢力に抗して押し上げるよう
にして回動させる。

【００２３】また、前記施錠装置１０は引き戸等に取り
付け得る箱体３４として形成されて成ることから、比較
的に小型に形成され、平面部分への位置決めや取付けが
容易である。

【００２４】また、前記ロック杆５４の一端側先端部は
箱体内から突出され、箱体外部から前記係着部５２と戻
り部４０との係着、離脱を操作させ得ることから、施錠
解除に際して鍵を必要とせず箱体内から突出する前記ロ
ック杆５４の一端側４８先端部を指先等で押圧すれば容
易に回動する。

【００２５】また、前記箱体３４には操作孔６２が開口
され、この操作孔６２を介して前記ロック杆５４の重力
方向への回動付勢を止めるための施錠無効ピン６４が挿
脱自在に装着されて成ることから、前記施錠無効ピン６
４を操作孔６２に挿入して装着すれば前記ロック杆５４
の回動付勢は阻止され、その先端部に形成された係着部
５２は前記挿通杆３８に設けられた戻り部４０との係合
不可能な位置に停止する。

【００２６】また、前記第１引き戸２２と衝合体２６は
それらの衝合面１２が突合せ状態１４で近接し、施錠可
能に形成されて成ることから、例えば同一レ−ル上をス
ライドする引き戸同士の施錠が可能となる。

【００２７】また、前記第１引き戸２２と衝合体２６は
それらの衝合面１２が直交状態８０で近接し、施錠閉止
可能に形成されて成ることから、例えば柱面と引き戸、
或は壁面と引き戸に付設することにより、異なるレ−ル
上をスライドする二枚戸の施錠が可能となる。

【００２８】また、前記挿通杆３８は、前記第１引き戸
２２方向に対して進退移動し得るように衝合体２６に取
り付けられて成ることから、前記挿通杆３８をスライド
させて挿通部内に収容可能であり施錠無効状態とするこ
とができる。

【００２９】

【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実
施例を説明する。図１、には本発明の第１実施例に係る
簡易施錠装置１０が示されている。図から明らかな様
に、本実施例では同一レ−ル上をスライドする２枚の引
き戸の衝合面１２が突合せ状態１４で近接した際に、引
き戸の縦枠１６の所要位置に付設された施錠部１８と挿
通部２０との係合により施錠可能に形成されている。こ
の簡易施錠装置１０は引き戸等の簡易施錠装置１０であ
って、第１引き戸２２の衝合面縁２４に設けられた施錠
部１８と、この第１引き戸２２に衝合する衝合体２６に
設けられ、該第１引き戸２２の衝合面１２と衝合し、か
つ前記施錠部１８の取付位置に対応する位置に設けら
れ、該施錠部１８に挿通される挿通部２０と、を備え、
第１引き戸２２と衝合体２６との衝合により施錠状態を
確保し得るものであることから、襖、障子、雨戸等を家
屋内、或は室内から施錠閉止する場合に最適である。

【００３０】この、簡易施錠装置１０は、金属、軽金
属、プラスチック合成樹脂、硬質ゴム等を素材に略箱体
３４として比較的小型に形成されている。このために幅
の狭い引き戸の縦枠１６等にも容易に取付可能であり、
目立たず室内の意匠観を損なうこともない。本実施例に
おいてはビス止めによる取付けとしているが接着剤等に
より貼着することも可能である。

【００３１】図３には本実施例に係る簡易施錠装置１０
の挿通部２０が示されている。図より明らかな様に、フ
ランジ部３６を有する箱体の衝合方向面には挿通杆３８
が突出している。前記挿通杆３８の先端部には戻り部４
０が形成されており、この戻り部の突出側端部は鏑状４
２に先鋭状に形成されている。

【００３２】また、図４より明らかな様に、施錠部１８
は箱体３４として形成され前記挿通杆３８を受容し得る
開口４４を有している。そして、この開口４４には前記
挿通杆３８が挿通された時に挿通杆３８と協同して第１
引き戸２２と衝合体２６の施錠をロック、解除するロッ
ク切換機構４６がおおむね内蔵されている。このロック
切換機構４６は一端側４８を遊転自在に枢着され、他端
側５０に前記挿通杆３８との係着部５２を備えたロック
杆５４から成る切換装置５５であり、その一端側枢着部
５６は他端部の係着部５２が前記戻り部４０と係着する
位置よりも上方側に配置され、該係着部５２側は常時重
力方向に回動付勢されている。したがって、所要長さの
前記ロック杆５４は前記開口４４内において、その一端
側４８を遊転自在に枢着され、他端部５０は斜め下方向
にあり開口下縁５８に接触し回動が阻止されている。

【００３３】図２の（ａ）〜（ｃ）からも明らかな様
に、係着時において前記した挿通杆３８の鏑状４２の戻
り部４０は前記ロック杆５４の係着部５２に設けられた
隙間形成部６０に潜り込みつつスライドする。この時、
前記ロック杆５４は反重力方向に押上げられるように回
動しつつ（ｂ）の状態で係合し施錠閉止状態となる。前
記したように、ロック杆５４は一端部よりの偏心位置を
枢着され、かつ、その枢着部５６が係着部５２より上方
側にあることから係着部５２は常時重力方向に回動付勢
されており、一旦ロックがなされれば容易に離反するこ
とはない。

【００３４】さらに、前記ロック杆５４の一端側先端部
は箱体３４内から突出され、箱体外部から前記係着部５
２と戻り部４０との係着、離脱を操作させ得る構成とな
つている。したがつて、ロックを解除する時には（ｃ）
に示す様に箱体３４より突出する前記ロック杆５４の一
端部を押圧することにより係着部５２を離反させロック
解除できる。

【００３５】また、図４に示される前記施錠部１８には
操作孔６２が開口され、この操作孔６２を介して前記ロ
ック杆５４の重力方向への回動付勢を止めるための施錠
無効ピン６４が挿脱自在に装着可能に形成されている。
この、操作孔６２は施錠部の正面の所要位置に開口され
ている。

【００３６】前記施錠無効ピン６４は先端部が略円錐状
６６の棒体に形成されている。また、前記ロック杆５４
の施錠無効ピン６４との係合部分には円弧状の切欠６８
が施されている。したがって、前記施錠無効ピン６４の
挿通時には円弧状端面７０が施錠無効ピン６４に乗るよ
うな状態で係合しつつ反重力方向に押上げられる状態と
なり係着部５２を離反させロック解除ができる。

【００３７】図５からも明らかな様に、この、施錠無効
ピン６４を装着させたままの状態では、前記ロック杆５
４の係着部５２は前記挿通杆３８の戻り部４０とは隔離
されており係着不可能な状態になっている。

【００３８】このような状態を保持し得ることにより、
この簡易施錠装置１０を室内側に取付けて使用する場合
において、室外から引き戸を締めた場合に施錠のロック
が機能し室内に入れないという様なことを回避できるも
のである。

【００３９】尚、本簡易施錠装置１０の取付けに際し
て、２枚の引き戸の衝合面１２を完全に衝合させた状態
で、ロック状態の簡易施錠装置１０を位置決めして取付
ければ、老朽化したり、建付が悪く衝合面１２に隙間が
できるような引き戸も整然と衝合し得る。この場合、本
簡易施錠装置１０は複数個取付ければより効果的であ
る。

【００４０】図６には本発明の第２実施例に係る簡易施
錠装置１０が示されているが、前記実施例と同一構成、
或は同一部材には同一符号を付しその説明を省略する。
図７、８より明らかな様に、挿通部２０は箱体３４とし
て形成され、その開口７２内には挿通杆体７４が移動可
能に収納されている。そして、該挿通杆体７４の長手方
向の略等分位置には摘部７６が連設されている。この摘
部７６は挿通部２０の正面に穿かれた長穴７８を介して
突出しており水平方向の移動が可能であることから、前
記挿通杆体７４も長手方向に移動可能となる。

【００４１】施錠のロックに際しては、引き戸の衝合面
１２を衝合させ、前記摘部７６を施錠部方向に移動すれ
ば前記実施例と同様にロックがなされる。通常において
は、挿通杆体７４の鏑状の先端部を開口７２内に収納し
た状態にスライドしておけば、出入りする空間に突出物
はなく被服等を損傷するようなこともない。また、室
外に出て引き戸をしめた途端にロック状態となることを
回避し得る。

【００４２】図９、１０には本発明の第３実施例に係る
簡易施錠装置１０が示されている。図より明らかな様
に、簡易施錠装置１０を付設した引き戸と柱の衝合面１
２が直交状態８０で近接し、施錠閉止可能に形成されて
いる。

【００４３】この直交状態８０において、図１０より明
らかな様に簡易施錠装置１０の施錠部１８は柱等の静止
する衝合体２６に付設され、挿通部２０は引き戸等の移
動体に付設される。そして、施錠閉止状態では前記施錠
部１８の端部側に挿通部２０が重なるような状態とな
る。このため取付け時には、柱と引き戸を衝合させた
後、施錠閉止状態に係着させた簡易施錠装置１０を位置
決めして取付けることが最適である。

【００４４】本実施例に係る前記施錠部１８は、図１
１、１２に示される様に、箱体３４として形成され、そ
の正面の挿通部２０との重合部分の所要位置に開口８２
が形成され、同一正面の所要位置に操作孔６２が穿かれ
ている。

【００４５】尚、上記開口と操作孔は共に前記実施例と
同様の作用効果を有する。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に係る引
き戸等の簡易施錠装置によれば、第１引き戸の衝合面縁
に設けられた施錠部と、この第１引き戸に衝合する衝合
体に設けられ、該第１引き戸の衝合面と衝合し、かつ前
記施錠部の取付位置に対応する位置に設けられ、該施錠
部に挿通される挿通部と、を備え、第１引き戸と衝合体
との衝合により施錠状態を確保し得ることから、引き戸
同士、或は引き戸と柱、引き戸と壁面等とに取り付けら
れて引き戸等の施錠状態を簡易に確保し得る。

【００４７】また、請求項２に係る引き戸等の簡易施錠
装置によれば、前記衝合体の挿通部は第１引き戸方向に
突出し得る挿通杆を有すると共に、前記施錠部は該挿通
杆を受容し得る開口を有し、かつ、この開口から前記挿
通杆が挿通された時に挿通杆と協同して第１引き戸と衝
合体の施錠をロック、解除するロック切換機構を備えて
成ることから、合鍵を必要とせず簡単に操作できるとい
う効果を奏する。

【００４８】また、請求項３に係る引き戸等の簡易施錠
装置によれば、前記挿通杆には戻り部が設けられ、更
に、前記ロック切換機構は、この戻り部に係着する係着
部を備えた切換装置から成ることから、構造が簡単であ
り、部品数も少ない。したがって、比較的小型に製造可
能であり製造コストを低く抑えることができ、安価なも
のとして提供できる。

【００４９】また、請求項４に係る引き戸等の簡易施錠
装置によれば、前記切換装置は一端側を遊転自在に枢着
され、他端側に前記係着部を備えたロック杆から成るこ
とから、構造が簡単であり操作性が良い。

【００５０】また、請求項５に係る引き戸等の簡易施錠
装置によれば、前記ロック杆の一端側枢着部は他端部の
係着部が戻り部と係着する位置よりも上方側に配置さ
れ、該係着部側は常時重力方向に回動付勢されて成るこ
とから、付勢体等を必要とせず極めて簡易な構成として
製造可能である。

【００５１】また、請求項６に係る引き戸等の簡易施錠
装置によれば、前記戻り部の突出側端部は鏑状に先鋭状
に形成され、また前記係着部は該戻り部の突出側端部が
前記ロック杆の係着部の下面側に潜りこむような隙間形
成部を備えて成ることから、挿通に際して係着部側の重
力方向回動付勢力に抗することなく、極めてスム−ズに
係着できる。

【００５２】また、請求項７に係る引き戸等の簡易施錠
装置によれば、前記施錠装置は引き戸等に取り付け得る
箱体として形成されて成ることから、引き戸や柱、或は
壁面等の平面部分への位置決めや取付けが容易であると
共に室内の意匠観を損なうこともない。またこれら引き
戸や衝合体に対して外部から簡単に付設可能である。

【００５３】また、請求項８に係る引き戸等の簡易施錠
装置によれば、前記ロック杆の一端側先端部は箱体内か
ら突出され、箱体外部から前記係着部と戻り部との係
着、離脱を操作させ得ることから、突出部分を指先で押
圧するだけで係着、離脱操作が行なえる。

【００５４】また、請求項９に係る引き戸等の簡易施錠
装置によれば、前記箱体には操作孔が開口され、この操
作孔を介して前記ロック杆の重力方向への回動付勢を止
めるための施錠無効ピンが挿脱自在に装着されて成るこ
とから、施錠無効状態、或は施錠有効状態を任意に選定
できる。

【００５５】また、請求項１０に係る引き戸等の簡易施
錠装置によれば、前記第１引き戸と衝合体はそれらの衝
合面が突合せ状態で近接し、施錠可能に形成されて成る
ことから、同一レ−ル上の引き戸同士の施錠閉止が可能
であり、襖や障子等の衝合面の隙間等の修正が可能であ
る。

【００５６】また、請求項１１に係る引き戸等の簡易施
錠装置によれば、前記第１引き戸と衝合体はそれらの衝
合面が直交状態で近接し、施錠閉止可能に形成されて成
ることから、引き戸と柱、引き戸と壁面等の様にそれら
の衝合面が直交状態で近接する位置での施錠閉止が可能
である。

【００５７】また、請求項１２に係る引き戸等の簡易施
錠装置によれば、前記挿通杆は、前記第１引き戸方向に
対して進退移動し得るように衝合体に取り付けられて成
ることから、施錠無効ピンの装着の有無に係らず、進退
移動させることにより施錠無効状態、或は施錠有効状態
を任意に選定できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る簡易施錠装置の正面
説明図である。

【図２】本発明の第１実施例に係るロック杆の一連の動
きを示す正面説明図である。

【図３】本発明の第１実施例に係る挿通部を示す斜視説
明図である。

【図４】本発明の第１実施例に係る施錠部を示す斜視説
明図である。

【図５】施錠無効ピンの装着状態を示す説明図である。

【図６】本発明の第２実施例に係る簡易施錠装置の正面
説明図である。

【図７】本発明の第２実施例に係る挿通部を示す斜視説
明図である。

【図８】本発明の第２実施例に係る挿通部の部品を示す
斜視説明図である。

【符号の説明】

１０簡易施錠装置１２衝合面１４突合せ状態１８施錠部２０挿通部２２第１引き戸２４衝合面縁２６衝合体３４箱体３８挿通杆４０戻り部４２鏑状４４開口４６ロック切換機構５２係着部５４ロック杆５５切換装置５６枢着部６０隙間形成部６２操作孔６４施錠無効ピン８０直交状態

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【手続補正書】

【提出日】平成６年９月２９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】追加

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図５】施錠無効ピンの装着状態を示す説明図である。

【図９】本発明の第３実施例に係る簡易施錠装置の施錠
部と挿通部とを引き戸と柱に固定した状態を示した斜視
図であある。

【図１０】本発明の第３実施例に係る簡易施錠装置の施
錠部に挿通部が直交状態で施錠閉止された状態を示した
拡大斜視図である。

【図１１】図１０に示す施錠部の拡大斜視図である。

【図１２】図１０に示す施錠部と挿通部との開閉対応関
係を示した斜視説明図である。

【符号の説明】１０簡易施錠装置１２衝合面１４突合せ状態１８施錠部２０挿通部２２第１引き戸２４衝合面縁２６衝合体３４箱体３８挿通杆４０戻り部４２鏑状４４開口４６ロック切換え機構５２係着部５４ロック杆５５切換装置５６枢着部６０隙間形成部６２操作孔６４施錠無効ピン８０直交状態

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】引き戸等の簡易施錠装置であって、第１引き戸の衝合面縁に設けられた施錠部と、この第１引き戸に衝合する衝合体に設けられ、該第１引
き戸の衝合面と衝合し、かつ前記施錠部の取付位置に対
応する位置に設けられ、該施錠部に挿通される挿通部
と、を備え、第１引き戸と衝合体との衝合により施錠状
態を確保し得ることを特徴とする簡易施錠装置。
【請求項２】前記衝合体の挿通部は第１引き戸方向に
突出し得る挿通杆を有すると共に、前記施錠部は該挿通杆を受容し得る開口を有し、かつ、
この開口から前記挿通杆が挿通された時に挿通杆と協同
して第１引き戸と衝合体の施錠をロック、解除するロッ
ク切換機構を備えて成る請求項１記載の簡易施錠装置。
【請求項３】前記挿通杆には戻り部が設けられ、更に、前記ロック切換機構は、この戻り部に係着する係
着部を備えた切換装置から成る請求項２記載の簡易施錠
装置。
【請求項４】前記切換装置は一端側を遊転自在に枢着
され、他端側に前記係着部を備えたロック杆から成る請
求項３記載の簡易施錠装置。
【請求項５】前記ロック杆の一端側枢着部は他端部の
係着部が戻り部と係着する位置よりも上方側に配置さ
れ、該係着部側は常時重力方向に回動付勢されて成る請
求項４記載の簡易施錠装置。
【請求項６】前記戻り部の突出側端部は鏑状に先鋭状
に形成され、また前記係着部は該戻り部の突出側端部が
前記ロック杆の係着部の下面側に潜りこむような隙間形
成部を備えて成る請求項１ないし５のいずれかに記載の
簡易施錠装置。
【請求項７】前記施錠装置は引き戸等に取り付け得る
箱体として形成されて成る請求項１ないし６のいずれか
に記載の簡易施錠装置。
【請求項８】前記ロック杆の一端側先端部は箱体内か
ら突出され、箱体外部から前記係着部と戻り部との係
着、離脱を操作させ得る請求項４ないし７のいずれかに
記載の簡易施錠装置。
【請求項９】前記箱体には操作孔が開口され、この操
作孔を介して前記ロック杆の重力方向への回動付勢を止
めるための施錠無効ピンが挿脱自在に装着されて成る請
求項７または８記載の簡易施錠装置。
【請求項１０】前記第１引き戸と衝合体はそれらの衝
合面が突合せ状態で近接し、施錠可能に形成されて成る
請求項１ないし９のいずれかに記載の簡易施錠装置。
【請求項１１】前記第１引き戸と衝合体はそれらの衝
合面が直交状態で近接し、施錠閉止可能に形成されて成
る請求項１ないし９のいずれかに記載の簡易施錠装置。
【請求項１２】前記挿通杆は、前記第１引き戸方向に
対して進退移動し得るように衝合体に取り付けられて成
る請求項１ないし１１のいずれかに記載の簡易施錠装
置。