JPH07324335A - 法面緑化保護工法 - Google Patents

法面緑化保護工法

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JPH07324335A
JPH07324335A JP5921195A JP5921195A JPH07324335A JP H07324335 A JPH07324335 A JP H07324335A JP 5921195 A JP5921195 A JP 5921195A JP 5921195 A JP5921195 A JP 5921195A JP H07324335 A JPH07324335 A JP H07324335A
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JP
Japan
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slope
bamboo
frame
net
soil
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Pending
Application number
JP5921195A
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English (en)
Inventor
Tatsuro Mizushima
達朗 水島
Kazuo Takeda
一夫 武田
Shozo Shibata
昌三 柴田
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HOKKAIDO KAIHATSUKIYOKU OBIHIR
HOKKAIDO KAIHATSUKIYOKU OBIHIRO KAIHATSU KENSETSUBUCHIYOU
Konoike Construction Co Ltd
Original Assignee
HOKKAIDO KAIHATSUKIYOKU OBIHIR
HOKKAIDO KAIHATSUKIYOKU OBIHIRO KAIHATSU KENSETSUBUCHIYOU
Konoike Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 寒冷地における法面の崩壊発生を確実に防ぐ
ことができる緑化保護工法を提供する。 【構成】 経時変化によって自然に消失する材料を用
い、下辺に欠損部を設けて形成した法枠1を法面4上に
設置して格子状に組み立て、法枠1で囲まれた部分に中
詰め土7とササやタケなどの地下茎を内蔵した苗床9を
敷き詰めれば、地下茎が繁茂して法面全体をマット状に
し、ササやタケなどの表土保全能力により、中詰め土7
が凍上して崩壊するのを確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に、冬期に発生す
る霜柱や土の凍結によって凍上が起きたり、また、春期
の融雪水によって表土が流出しやすい寒冷地域におい
て、道路や鉄道の建設工事、堤防の構築工事や土地造成
工事などにおいて、切土や盛土などによって形成される
法面(地盤又は土地の傾斜面を言う)に対する緑化保護
工法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した法面は、表土の流出を防ぐと共
に美観を向上させる緑化保護工法の採用が必要である。
【0003】従来の法面に対する緑化保護工法には、
コンクリート製や鋼製などの法枠をアンカーピンで支
え、この法枠で囲まれた部分に中詰め土を入れ、その表
面に芝を張る工法、井型コンクリート製法枠に囲まれ
た部分に、ササ地下茎と土を詰めて表面に芝を張ったパ
レットを並べ、このパレットをアンカー釘で固定する工
法(特公平2−9128号)などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
緑化保護工法を寒冷地域の法面に採用した場合、恒久的
な法枠を使って土留めをしているので、凍上によって法
枠が浮き上がり、飛び出し、破損などをもたらし、法面
が崩壊の危険にさらされるなど、法枠に土留めとしての
効果を期待できなくなるという問題があった。これを防
ぐためには、中詰め土を凍上しにくい土にしなければな
らない。しかし、工事の立地によっては、凍上しにくい
中詰め土の入手が困難なこともあったり、他の場所から
調達したり、またその都度材料土の凍上性を判定する調
査を行った上で用いる必要があった。
【0005】さらに、これらの工法では、芝の維持管理
に対して追肥などの費用のかさむ問題がある。
【0006】ササは通常その地下茎が数m〜十数m単位
の長さに成長し、法面全体にマット状に繁茂してはじめ
て土の流出防止と法面の緑化を図ることが可能になる。
しかし、の工法では、ササの成育を期待しているもの
の、恒久的な法枠によってササ地下茎の成長範囲が制限
されている。また、法枠内の土量が少ないと、土の乾燥
や地下茎の凍死によるササ枯れを招くことも多く、ササ
が繁茂して土の流出防止や維持管理不要の法面緑化には
至らないという問題がある。
【0007】そこで、この発明の課題は、ササなどの地
下茎の成長に制限を与えることがなく、土の流出を防止
でき、かつ、凍害に対するササなどの表土保全能力を活
用し、中詰め土が凍上性の土であっても法面の保護が確
実に行える寒冷地における法面緑化保護工法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、第1の発明は、経時変化によって自然に消失
しうる材料を用いて、帯板状に形成され、その下辺に欠
損部を有する法枠を傾斜地盤の直上に、地盤に貫入する
ことなく配設し、この法枠を地盤中に貫入固定されるア
ンカーで支持し、当該法枠で区画形成された多角形状の
区域内に中詰め土とササ及びタケなどの地下茎を内蔵し
た苗床を敷き詰め、傾斜地盤面上に中詰め土と苗床から
なる法面の保護層を形成する構成を採用したものであ
る。
【0009】この発明において、法枠を光分解性樹脂で
形成すると共に、中詰め土の表面に芝を張ることもでき
る。
【0010】第2の発明は、上記第1の発明において、
傾斜地盤面上に敷き詰められた保護層の表面にネットを
配設し、所定の位置に地盤中に貫入固定したアンカーを
設置し、このアンカーの頂部にネットを縛結する構成と
したものである。
【0011】第3の発明は、上記第2の発明において、
保護層と地盤の境界面の位置にフックを有するアンカー
を地盤中に貫入固定させ、保護層の凍上に対応してネッ
トが上昇するよう当該フックとネットの一部を弾性部材
で連結する構成としたものである。
【0012】
【作用】
第1の発明 傾斜地盤面上に法枠を格子状に配設し、地盤中に貫入し
たアンカーでこれを支持し、法枠で囲まれた区域内に中
詰め土と苗床を敷き詰める。
【0013】法枠は、経時変化によって自然に消失しう
る材料で形成されているため仮設的なものとなり、苗床
の地下茎からササやタケなどが成育するまでの期間、土
留めとしての機能を果たし、仮に凍上で浮き上がっても
分解粉砕するので、凍上害とはならない。
【0014】法枠は、下辺に欠損部を有するので、ササ
やタケなどの地下茎はこの欠損部で隣接する区域内へと
延び、法枠によって成長範囲が制限されることがなく、
法面全体にマット状に繁茂し、土の流出を防止し、ササ
やタケなどの成育により法面の緑化を図ることができ
る。
【0015】第2の発明 傾斜地盤面上に支持された法枠の区域内に中詰め土と苗
床を敷き詰めて保護層を形成し、この保護層の表面にネ
ットを配設すれば、保護層の表面をネットで押え込み、
苗床の地下茎からササやタケなどが成育するまでの期
間、保護層表面の安定化を図ることができる。
【0016】第3の発明 保護層の表面に配設したネットと地盤に打込んだアンカ
ーのフックとを弾性部材で連結したので、保護層を弾力
的に押え込むことができると共に、保護層に凍上が生じ
た場合、ネットも追従して上昇することになり、ネット
の破損発生がない。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0018】図1(B)に示すように、法面に設置する
法枠1は、中詰め土の盛土高さに見合う寸法の高さをも
つ長い帯板状であり、その下辺には長さ方向に一定間隔
で配置された地下茎通路となる欠損部2を有する。この
法枠1は、経時的に劣化・分解して消失しうるような材
質、例えば木材や光分解性合成樹脂などによって形成さ
れ、ササやタケなどが法面全体に繁茂するまでの仮設的
な土留めとしての機能を果たすものである。
【0019】次に、上記法枠1を用いた緑化保護工法の
第1の実施例を、図1と図2を用いて説明する。
【0020】道路や鉄道の建設工事、堤防の築造工事や
土地造成工事などによって発生する切土斜面に、法枠1
を格子状に組立てた全体の様子を図1(A)に示す。こ
こでは、法枠1を法面4の直上に格子状に配置し、鋼製
アンカーピン3を打ち込んで法枠1を支持する。具体的
には、長尺法枠1aを格子状に組み立て、法面4上に設
置する。長尺法枠1aは、傾斜角が法面4の上下方向に
対して左右45°になり、交点で直角にクロスすると共
に各クロス部分の下側がアンカーピン3で支持される。
長尺法枠1aは、例えばクロスさせんとする交叉部分に
切欠を設けておき、この切欠を交互にはめ合わることに
よって格子状に組み立て、正方形の大区画5を形成する
ことができる。したがって、各大区画5は、図1(A)
に示すように、その区画の最上部コーナでアンカーピン
3によって支持されることになる。なお、長尺法枠1a
は、大区画5の一辺に等しい長さとし、コーナ部分に設
けたジョイントで結合して組み立てるようにしてもよ
い。
【0021】上記格子状に組んだ法枠1が法面4に沿っ
てずり落ちないようアンカーピン3がこれを支持する必
要があり、法枠1とアンカーピン3の間に隙間が生じる
ような場合、法枠1とアンカーピン3の隙間に木片やモ
ルタル、樹脂等の詰め物を介在させるようにすればよ
い。
【0022】上記長尺法枠1aで形成した大区画5の内
部では、その区画最下部コーナに、短尺法枠1bを用い
て小区画6を形成する。小区画6には土が入らないよう
に蓋をした上で、前記大区画5の中に法枠1の高さに合
わせて中詰め土7を入れて敷き詰め、表面を均してお
く。図2に示すように、蓋を取り除いた小区画6には、
予め小区画6内に納まる大きさを有し、ササやタケなど
の地下茎8を内蔵した苗床9を敷き詰め、この苗床9と
中詰め土7とによって法面4の表面に保護層10を形成
する。
【0023】上記苗床9は、ササやタケなどの地下茎8
を保水性のある用土で覆い、この用土をササやタケなど
の成長が阻害されることのないように、ササやタケなど
の成長により容易に破れるフィルムやシート、紙などに
よって包み込んで所定の形状に保形したものであっても
よく、植え付けるまでの保存に耐え、現場への搬入や取
扱いが容易に行なえるようになっている。
【0024】この苗床9の用土には、肥料や多孔質材料
を混入することができ、また、ササやタケは、施工現地
の環境で成育するものであれば、その種類は、現地自生
種以外に自由に選択できる。
【0025】前記保護層10における中詰め土7の表面
に芝11を張れば緑化保護が完成する。
【0026】ササやタケなどの地下茎8が法面全体に繁
茂する期間は、地下茎8の伸長速度と地下茎8の配置間
隔から決まる。
【0027】図1(A)に示す大区画5の下部のみに小
区画6を設置したり、小区画6の数を間引いて地下茎8
を有する苗床9を敷き込む場合には、地下茎8の数の削
減を図りコストダウンが可能になる。これに対して、多
量の地下茎を廉価に入手できる場合には、大区画5の中
で、小区画6を複数箇所設けて苗床9を敷き込んだり、
また小区画6を設けないで大区画5全体に苗床9を敷き
込み、より短期間に法面全体にササやタケなどの地下茎
の繁茂を可能にする方法もある。
【0028】上記緑化保護は、数年の内に、ササやタケ
の地下茎8が、法枠1に設けた欠損部2を通って大区画
5の中詰め土7へ、更には法面全体にマット状に繁茂す
る。その間、法枠1は、中詰め土7の凍結によって凍上
しても、分解粉砕して消滅するので、美観を損なわず法
枠1の凍害にならない。また、従来のコンクリート製法
枠に比べて、上記法枠1の厚さは薄く設定できるので、
法枠1の凍上によって発生する隙間による土のずり落ち
はほとんどない。さらに、法枠1がなくなった後でも、
ササやタケなどの地下茎を含むマット状の中詰め土は、
下方へのずり落ちをアンカービン3によって防止され
る。
【0029】地下茎からの発芽によって繁茂した法面の
ササやタケなどの葉は、中詰め土7との間に外気を遮断
する空気層を形成し、寒さに対して断熱層となる。ま
た、積雪が風によって吹き飛ばされないように保持する
ので、これも断熱層となる。これらの作用により、土の
凍結は抑制され、凍結深さ及び凍上量の低減が期待でき
る。また、初冬や春先の霜柱形成と融解や、表土の凍結
融解の回数を低減し、中詰め土7の表面の緩みと崩落を
防ぐことになる。さらに、地温の低下も抑制できるの
で、ササやタケなどの地下茎を凍死から保護することも
できる。
【0030】ササやタケなどの繁茂した法面では、分解
粉砕しつつある法枠に代わり、成育したササやタケなど
の地下茎によって中詰め土が保持され、法面全体にマッ
ト状の地下茎ネットワークが完成される。ここでは、法
面4に固定されたアンカーピン3によって、マット状の
中詰め土7は下方へのずり落ちを防止される。また、中
詰め土7の表面が凍結融解の繰り返しによって緩んで
も、中詰め土7が冬季間の凍上によって緩んでも、時間
の経過に伴って劣化する人工物と異なり、生物であるサ
サやタケなどの地下茎は夏季に成育して土の保持力を強
化できるため、安定な状態に復元できる。
【0031】さらに、ササやタケなどは、土の凍結現象
に対して法面を保護するだけでなく、ササやタケなどの
葉の雨滴衝撃の緩和による中詰め土の流出を防止する効
果、降雨の保水効果なども期待できる。しかも、肥料要
求の少なく粗放管理に耐える成育特性を有し、初期の表
土保護と緑化のために張った芝11に対して、ササやタ
ケなどはとって代わり、緑化植物への追肥など維持管理
が不要になる。
【0032】したがって、ササやタケなどの繁殖と仮設
の法枠1を利用することにより、土の凍上性を問わない
ので、中詰め土7の材料土は、ほとんどの工事現場で入
手できることになる。
【0033】なお、図示実施例では、苗床9を小区画6
内に敷き詰める例を示したが、例えば、小区画6を省
き、長い棒軸状に成形した苗床9を大区画5内に横向き
の水平や縦向きに敷き込むようにしてもよい。
【0034】次に、図3に示す第2の実施例を説明す
る。この第2の実施例は、先に述べた第1の実施例にお
いて、保護層10の初期表面をネットで保護しようとす
るものであり、第1の実施例と同一部分には同一符号を
付し、重複する部分の説明は省略する。
【0035】図3のように、法面4上に法枠1を格子状
に組み、大区画5内に中詰め土7と小区画6内に苗床9
を敷き込んで保護層10を形成し、中詰め土7の表面に
芝11を張った後、保護層10の表面にネット21を配
設し、地盤中に貫入固定したアンカーピン3の頂部に該
ネット21を縛結し、ネット21で保護層10の表面を
保護している。
【0036】ネット21は、保護層10の表面の土がこ
ぼれ出ない程度に安定よく押え、かつ、ササやタケなど
が保護層10の表面上に成長して行くのを阻害しない範
囲でメッシュ度を自由に選択すればよいと共に、ネット
21を形成する材質は、金属線のほか、天然や人造の各
種繊維を用いて形成すればよく、特に外周に起毛を施し
たものを用いてネット21を形成すれば、風による中詰
め土7の飛散防止に有効である。
【0037】図示の場合、ネット21を固定するアンカ
ーピン3は、法枠1の支持のために打込んだものを利用
したが、ネット21の固定のために、別のアンカーピン
を別の位置に打込み、これにネットを縛結するようにし
てもよく、また、ネット21は、大区画5に見合う大き
さのものを各大区画ごとに固定配置しても、複数の大区
画5を覆える大きさのものを用いるようにしてもよく、
アンカーピン3の頂部とネット21の固定は、各種紐や
釘金などを用いて行なえばよい。
【0038】この第2の実施例においては、保護層10
の中詰め土7の表面に芝11を張った後、保護層10の
表面上にネット21を配設し、アンカーピン3の頂部に
固定するので、ネット21によって保護層10の初期表
面を保護することができ、風雨により芝11が飛ばされ
たり流されることがなく、芝11の活着性を向上させ、
かつ、中詰め土7及び苗床9を法面4上に安定化させる
ことができる。
【0039】次に、図4に示す第3の実施例は、第2の
実施例と同様、ネット21により保護層10の表面を保
護する工法において、保護層10と法面4の境界面の位
置にフック22が位置するように地盤中にアンカーピン
23を貫入固定し、保護層10上に配設したネット21
の一部を弾性部材24でフック22に連結し、ネット2
1を保護層10の表面に圧接させている。
【0040】上記弾性部材24としては、ゴムやスプリ
ングなどを用い、ネット21に保護層10を押え込む弾
性を付勢していると共に、ネット21は法面4と直角の
上下に移動可能になるので、中詰め土7に凍上が生じた
場合、ネット21は押し上げられて凍上に追従し、保護
層10の表面の破壊を生じさせることがなく、表面保護
が確実に安定して維持できる。
【0041】なお、何れの実施例においても、法枠は所
定の間隔で平行に配設してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、経時
変化によって自然に消失しうる材料を用いた法枠の下辺
に欠損部を設け、この法枠を法面に格子状となるよう組
み、アンカーの打込みによって法枠を設置すると共に、
法枠内に中詰め土とササやタケなどの地下茎を内蔵した
苗床を敷き詰めるようにしたので、地下茎は法枠の欠損
部を通って隣接する中詰め土へと成長することになり、
法枠によって地下茎の成長範囲は全く制限を受けること
がなく、法面全体にマット状に繁茂するので、土の流出
防止が行なえると共に、ササやタケなどが繁茂して寒冷
地の法面を確実に緑化保護することができ、ササやタケ
が繁茂することによって、法面の保温効果も期待でき
る。
【0043】また、法枠は凍上で浮き上っても表面に露
出した部分は自然に消失するので、凍上害が起こりにく
く、見た目にも不体裁にならないと共に、ササやタケな
どが生育するまでの期間の土留めとしての機能を果たす
ことができる。
【0044】更に、法枠は薄い帯板状であるので、法枠
内に十分な土量が確保でき、土の乾燥や地下茎の凍死に
よるササやタケなどの枯れを招くことはなく、ササやタ
ケなどの肥料要求の少ない緑化植物で法面の緑化保護が
行なえ、維持管理が不要でコスト的にも有利になる。
【0045】又、中詰め土が凍上しても法枠は破損する
ことがなく、土留めとしての機能を維持するので、中詰
め土に凍上性のものを使用することも可能になり、中詰
め土の入手が簡単に行なえる。
【0046】更に又、保護層の表面をネットで保護する
と、風雨による土の流出を防ぎ、保護層表面の初期の保
護が行なえ、しかも弾性部材によりネットを上下に可動
となるよう配設すると、中詰め土の凍上にネットが追従
し、保護層表面に何らの支障も与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は緑化保護工法の第1の実施例を示す法
枠の配置状態の斜視図、(B)は同上の要部を拡大した
斜視図
【図2】同上の緑化保護工法を示す完成状態を示す縦断
面図
【図3】(A)は緑化保護工法の第2の実施例を示す完
成状態の平面図、(B)は同要部の拡大断面図
【図4】緑化保護工法の第3の実施例を示す要部の縦断
面図
【符号の説明】
1 法枠 1a 長尺法枠 1b 短尺法枠 2 欠損部 3 アンカーピン 4 法面 5 大区画 6 小区画 7 中詰め土 8 地下茎 9 苗床 10 保護層 11 芝 21 ネット 22 フック 23 アンカーピン 24 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 昌三 京都市上京区室町通鞍馬口下る森之木町 473番地の2メイゾン鞍馬口403号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経時変化によって自然に消失しうる材料
    を用いて、帯板状に形成され、その下辺に欠損部を有す
    る法枠を傾斜地盤面の直上に、地盤に貫入することなく
    多角形状又は平行に配設し、この法枠を地盤中に貫入固
    定されるアンカーで支持し、当該法枠で区画形成された
    区域内に中詰め土とササ及びタケなどの地下茎を内蔵し
    た苗床を敷き詰め、傾斜地盤面上に中詰め土と苗床から
    なる保護層を形成することを特徴とする法面緑化保護工
    法。
  2. 【請求項2】 法枠が光分解性樹脂で形成されている請
    求項1記載の法面緑化保護工法。
  3. 【請求項3】 傾斜地盤面上に敷き詰められた中詰め土
    の表面に芝を張る請求項1又は2に記載の法面緑化保護
    工法。
  4. 【請求項4】 傾斜地盤面上に敷き詰められた保護層の
    表面にネットを配設し、所定の位置に地盤中に貫入固定
    したアンカーを設置し、このアンカーの頂部にネットを
    縛結する請求項1乃至3の何れかに記載の法面緑化保護
    工法。
  5. 【請求項5】 保護層と地盤の境界面の位置にフックを
    有するアンカーを地盤中に貫入固定させ、保護層の凍上
    に対応してネットが上昇するよう当該フックとネットの
    一部を弾性部材で連結する請求項4記載の法面緑化保護
    工法。
JP5921195A 1994-04-04 1995-03-17 法面緑化保護工法 Pending JPH07324335A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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