JPH07323988A - コイルリフター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性及び操作性に優れたコイルリフターを
提供することにある。 【構成】 中央フレームの左右に開閉自在に互いに間隔
を有して配設された吊り上げアームとこの中央フレーム
内に設けられた前記アームを開閉駆動する駆動装置と前
記アームの先端に反射型のセンサーを備えたので、アー
ムの先端をコイルに接触させて損傷させる事がない。ま
た、コイルを傷付ける事もない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、巻物状荷物である鋼板
コイルや紙コイル等の荷物を吊り揚げるために使用され
るコイルリフターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、コイルリフターは、コイルの巻
回穴の両端から吊り上げアームの爪を入れ、コイルを両
側から挟持してから吊り上げるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来のコイルリフターでは、アームの真下にコイル等の
被吊り揚げ物が存在するのを知らずに操作者が、そのま
ま降下させると、アームがコイルと接触してアームを損
傷させたり、被吊り揚げ物であるコイルを損傷させると
云う欠点が存在した。特に、操作する者から遠くにある
被吊り揚げ物を吊り揚げようとする場合で、正確な位置
を直接目視出来ない場合に、この様な事故が起き易かっ
た。

【０００４】本発明の目的は、従来のこのような困難性
に鑑み、コイルリフターのアームの真下に障害物が存在
する場合に警告を発して操作者に注意を促す事のできる
コイルリフターを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の要旨とするところは、クレーン等で吊り下
げられる中央フレームと、該中央フレームの左右に開閉
自在に互いに間隔を有して配設された吊り上げアーム
と、前記中央フレーム内に設けられた前記アームを開閉
駆動する駆動装置と、前記アームの先端に反射型のセン
サーを備えたものである。

【０００６】また、前記反射型センサーは、発光器と受
光器を備えたものであっても良い。また、前記反射型セ
ンサーは、超音波発信器と受信器とを備えたものでもよ
い。

【０００７】

【作用】本発明に係るコイルリフターは、吊り上げアー
ムの先端に反射型のセンサーを備えたので、被吊り揚げ
物が下降させようとする吊り上げアームの真下に位置す
る場合に、警告を与えるので、アームがコイル等に接触
してアームやコイルを損傷させるのを未然に防止でき
る。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面を参照
しつつ詳細に説明する。図１は、本発明の一実施例に係
るコイルリフターの全体を示す正面図、図２は同コイル
リフターの要部断面図である。

【０００９】ここで、コイルリフター１０は、クレーン
等で吊り下げられる中央フレーム１１と、この中央フレ
ーム１１の左右に開閉自在に互いに間隔を有して配設さ
れた吊り上げアーム１２と、前記中央フレーム１１内に
設けられた前記アーム１２を開閉駆動する駆動装置１３
と、前記アーム１２の先端に反射型のセンサー１８を備
えている。

【００１０】中央フレーム１１は、上端部に吊り金具１
５を備えると共に、匡体１６内に駆動モータ及び減速ギ
ア等から成る駆動装置１３を内蔵している。中央フレー
ム１１の左右に延設された腕部１１ａ，１１ａに開閉自
在に、吊り上げアーム１２，１２が支承されている。こ
の吊り上げアーム１２は、前述の駆動装置１３と連結さ
れており、駆動装置１３を操作する事により吊り上げア
ーム１２を開閉する事ができる。

【００１１】吊り上げアーム１２は、内側に向かって突
起した係止爪１７を備えると共に、先端に反射型のセン
サー１８を下向きに備えている。センサー１８は、光を
使用する場合には、発光器１８ａと受光器１８ｂとから
構成されており、吊り上げアーム１２の先端に形成され
た開口部１２ａから発光器１８ａからの光が下に向かっ
て投射され、対象物に当たって反射した光が再度開口部
１２ａを通過して、受光器１８ｂで受光される。この、
受光信号は、図外の警告燈に導かれる。

【００１２】対象物までの距離が遠い場合、反射光は減
衰して受光器１８ｂでは検知されないが、所定距離以内
であれば、受光器１８ｂが検知する。受光器１８ｂから
の検知信号は、図外の点滅燈を点灯させる事により操作
者に知らせる。尚、被検知物までの検知距離は、発光器
１８ａの発光量或いは、受光器１８ｂの感度を変更する
事により自由に変更する事ができる。

【００１３】次に、以上のように構成されたコイルリフ
ターの使用方法について説明する。先ず、操作者はクレ
ーン等を移動させてコイルリフター１０をコイル１９の
上で、近くに移動する。ここで、コイルリフター１０の
操作者は、警報用の点滅ランプが点灯しない場合、その
ままコイルリフター１０を下降させて、通常のコイル挟
持及び、吊り上げ動作を行う事ができる。

【００１４】また、警報用の点滅ランプが点灯した場
合、吊り上げアーム１２の真下にコイル１９が位置して
いるので、再度コイルリフター１０を水平移動させて、
吊り上げアーム１２が接触しない正しい位置まで移動す
る。この様に、本発明のコイルリフターによれば、吊り
上げアーム１２がコイルの接触するのを未然に防止でき
る。

【００１５】また、反射型センサーは、超音波発信器２
０ａと受信器２０ｂとから構成してもよい。以上の構成
とした場合には、外部からの光によるセンサーの乱れを
防止する事ができる。

【００１６】なお、本発明は、上記実施例によって限定
されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて種々
の変形が可能である。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるコ
イルリフターは、クレーン等で吊り下げられる中央フレ
ームと、該中央フレームの左右に開閉自在に互いに間隔
を有して配設された吊り上げアームと、前記中央フレー
ム内に設けられた前記アームを開閉駆動する駆動装置
と、前記アームの先端に反射型のセンサーを備えたの
で、両アームの真下にコイル等が位置した場合に、反射
型のセンサーが検知して、アラームランプ等で操作者に
知らせるので、遠隔場所で操作している作業者の目視で
きない下方の障害物にアームが接触するのを未然に防止
して、被搬送物及びコイルリフターのアームを損傷させ
る事がない。また、反射型センサーに、超音波発信器と
受信器を使用した場合には、外部からの光による乱れを
防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るコイルリフターの全体
を示す正面図である。

【図２】同コイルリフターの要部断面図である。

【図３】同コイルリフターの要部断面図である。

【符号の説明】

１０ コイルリフター １１ 中央フレーム １２ 吊り上げアーム １３ 駆動装置 １５ 吊り金具 １６ 匡体 １７ 係止爪 １８ センサー １９ コイル ２０ａ 超音波発信器 ２０ｂ 受信器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クレーン等で吊り下げられる中央フレー
   ムと、該中央フレームの左右に開閉自在に互いに間隔を
   有して配設された吊り上げアームと、前記中央フレーム
   内に設けられた前記アームを開閉駆動する駆動装置と、
   前記アームの先端に反射型のセンサーを備えたことを特
   徴とするコイルリフター。
2. 【請求項２】 前記反射型センサーは、発光器と受光器
   を備えたものであることを特徴とする請求項１のコイル
   リフター。
3. 【請求項３】 前記反射型センサーは、超音波発信器と
   受信器とを備えたことを特徴とする請求項１記載のコイ
   ルリフター。