JPH07322830A - 多毛類用配合飼料 - Google Patents

多毛類用配合飼料

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JPH07322830A
JPH07322830A JP6119979A JP11997994A JPH07322830A JP H07322830 A JPH07322830 A JP H07322830A JP 6119979 A JP6119979 A JP 6119979A JP 11997994 A JP11997994 A JP 11997994A JP H07322830 A JPH07322830 A JP H07322830A
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JP
Japan
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feed
chitin
polychaea
formula feed
polychaetes
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6119979A
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English (en)
Inventor
Toshio Abe
敏男 安部
Kazuo Tokushige
和夫 徳重
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 10〜20%のキチンを含有することを特徴
とする多毛類用配合飼料。 【効果】 本発明により、イワムシ、ゴカイ等の多毛類
が好んで摂食して良好な成長が得られ、かつ強固な外被
を備えた多毛類が得られる等、商品価値の高いイワム
シ、ゴカイ類等の多毛類用配合飼料が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイワムシ、ゴカイ、アカ
ムシ、イトメ等多毛類用の配合飼料に関する。
【0002】
【従来の技術】イワムシ、ゴカイ等の多毛類は、釣り餌
として遊漁者、釣り漁業者に使われており、その国内消
費量は年間600〜800トンと言われている。国内に
おけるこれらイワムシ、ゴカイ類の天然産の供給量は少
ない。そのため中国、韓国を始めとする海外から毎年多
量のイワムシ、ゴカイ類が輸入されている。しかし近年
これら海外における生産国でも資源の減少等から、年々
供給量が不足気味で、この不足を補うべく国内において
イワムシ、ゴカイ類の養殖が盛んになってきている。
【0003】従来、イワムシ、ゴカイ類養殖用餌飼料と
しては、通常、漁業で混獲される雑魚等の生餌、または
アユ、ニジマス、クルマエビ用配合飼料等の魚類、甲殻
類用配合飼料、およびゴカイ用に開発された飼料が知ら
れている(特開昭52−69796,特開昭57−15
0350等)。しかし、雑魚等の生餌を与えて養殖した
場合は体形が細長く、また外被が脆弱ですぐ切れてしま
う商品価値の低いイワムシ、ゴカイ類しか生産できな
い。
【0004】また、ゴカイ類専用に開発された既存の配
合飼料および魚類、甲殻類用配合飼料で飼育されたイワ
ムシ、ゴカイ類は外被が脆弱であるとともに、これら既
存飼料および代用飼料では摂餌性が良好とは言えず、成
長速度が遅いため、出荷可能な商品の大きさである体重
6〜10g/尾にするためには、通常2年の養殖期間を
要する。
【0005】自然界におけるイワムシ、ゴカイ等の多毛
類は、海底に沈澱した有機物とそこに繁殖している微生
物の混合物、即ち、デトライタスといわれるもの、およ
び他の小形水棲動物、その死骸等を摂食していると推定
されているが、その食性についてはまだ解明されてない
部分が多く、そのため、イワムシ、ゴカイ類等の多毛類
の養殖に適した配合飼料は知られていない。
【0006】また、既存の配合飼料には魚類、甲殻類用
配合飼料も含めてその飼料原料として、キチンを含有す
るエビ殻、小エビ、オキアミミール等が一般に使用され
ている。しかしながら、エビ殻は消化性が悪い上に飼料
中の蛋白質含量が低下することから配合組成中30%
(キチンの含有量に換算して約9%)以上添加されるこ
とはない。
【0007】また、小エビ、オキアミミールにおいて
も、栄養学的な理由等で、配合組成中40%(キチンの
含有量に換算して約7%)以上添加されている配合飼料
はない。現在、配合飼料中にキチンを9%以上含有する
実用的な配合飼料は知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、イワムシ、
ゴカイ等の多毛類が好んで摂食して良好な成長が得ら
れ、かつ強固な外被を備えた多毛類が得られる等、商品
価値の高いイワムシ、ゴカイ類等の多毛類を育成できる
飼料を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、10〜20%
(W/W)のキチンを含有することを特徴とする多毛類
の配合飼料を提供する。キチンは、合成したもの、キチ
ンを含有する素材から精製したもの等が用いられるが、
キチンを含有する素材をそのまま用いてもよい。キチン
を含有する素材としては、エビ、カニ類の甲殻、アカパ
ンカビ、コウジカビ等の子嚢菌類、ビフィズス菌等の乳
酸菌類等の酵母類等キチン類を高濃度に含有する天然素
材があげられる。
【0010】これらのキチンまたはキチン含有素材は通
常、配合飼料原料に配合して用いられる。配合飼料原料
としては、魚粉、カゼイン、イカミール、大豆粕、飼料
用酵母、小麦粉α−デンプン等の蛋白質、炭水化物、グ
ルテン、グアガム等のバインダー類、魚油、大豆油等の
油脂、海藻粉末、ビタミン類、ミネラル類等があげられ
る。
【0011】キチンまたはキチンを含有する素材の配合
比率は、配合飼料中キチンとして、10〜20%、好ま
しくは10〜15%である。配合飼料中のキチンは、公
知のキチンの定量法(「キチン、キトサン実験マニュア
ル」、キチン、キトサン研究会編、技報堂出版、199
1年等)により定量することができる。
【0012】本発明の配合飼料は、例えば、飼料原料を
均一に混合し、飼料原料に対し30%の水を添加してペ
レッター等の二軸エクストルーダーにより成形すること
により製造することができる。飼料は、通常、直径2m
m、長さ5〜10mmのペレット状に成形するが、幼虫に
用いる場合は、当該ペレットをミール等で粉砕し、30
0μm〜2mmの粉末状に成形するのが好ましい。
【0013】本発明の配合用飼料を用いる多毛類として
は、とくに制限はないが、例えば、イワムシ、ゴカイ、
アカムシ、イトメ等があげられる。本発明の配合用飼料
は1日に1回または2〜3日に1回所要量を投与する。
以下に実施例、参考例および実験例を示す。なお、以下
の実施例および参考例において、ビタミンミックスおよ
びミネラルミックスはハルバー氏処方のものを用いた。
【0014】
【実施例】
実施例1 エビ殻60重量%(以下%は重量%を示す)、ホワイト
フィッシュミール20%、グルテン8%、α−デンプン
5%、海藻粉末2%、ビタミンミックス3%、ミネラル
ミックス2%を混合した後、ペレッターを用いドライペ
レットに成形し飼料を得た。飼料中のキチン含量は約2
0%であった。
【0015】参考例1 ホワイトフィッシュミール50%、オキアミミール15
%、小麦粉12%、グルテン5%、α−デンプン8%、
ビタミンミックス3%、ミネラルミックス2%を混合し
た後、ペレッターを用いドライペレットに成形し飼料を
得た。飼料中のキチン含量は約3%であった。
【0016】実施例2 ホワイトフィッシュミール、小麦粉、グルテン、α−デ
ンプン、海藻粉末、ビタミンミックス、ミネラルミック
スを基本原料とし、キチン含有素材としてエビ殻を添加
し、実施例1と同様にして飼料No.1を得た。また、
基本原料にキチン含有素材としてオキアミミールを添加
し、実施例1と同様にして飼料No.2を得た。飼料の
成分比を第1表に示す。飼料No.1、飼料No.2の
キチン含有量はそれぞれ約10%、約15%であった。
【0017】
【表1】
【0018】実験例1 ふ化3ケ月後のイワムシ仔虫を約10,000尾ずつ2
群に分けて陸上に設置された飼育水槽(底面積:4m
m2 、深さ:1m)に収容した。飼育水槽は図1に示し
た構造のもの(特開平5−95744)を使用した。こ
の各水槽にそれぞれ実施例1で得られた試験飼料および
対照飼料(協和醗酵工業株式会社製クルマエビ用配合飼
料 エビアン協和;キチン含有量約5%)をイワムシの
体重の3〜4%を目安に2日に1回投与し、9ケ月間飼
育した。その結果を第2表に示す。
【0019】なお、試験開始後3ケ月までの投与飼料は
ペレットを粉砕してクランブル状にしたものを用い、4
ケ月目以後は、径2mm、長さ5mmのペレットのまま用い
た。
【0020】
【表2】
【0021】試験終了時の生残尾数は試験飼料区の方が
少し多い程度で大きな差はなかったが、成長には試験飼
料区と対照飼料区の間で大きな差が見られ、試験終了時
の一水槽当たりの収穫量は、試験飼料区では対照飼料区
に比べ、約7割増加した。また、対照飼料区のイワムシ
は体形が細長く、平均体重も4.4gであり、商品に適
した大きさには達しなかったが、試験飼料区では平均体
重7.1gであり、商品に適した大きさである6g以上
になり、体形も太く、外被も強固で商品価値の高いもの
であった。
【0022】実験例2 ふ化6ケ月後のイワムシ仔虫を約8,000尾ずつ3群
に分けて陸上に設置された飼育水槽(底面積:4mm2
深さ:1m)に収容した。飼育水槽は実験例1で使用し
たものと同じ構造のもの3基を使用した。この各水槽に
それぞれ実施例2で得られた試験飼料No.1、No.
2および参考例1で得られた対照飼料をイワムシ体重の
2〜3%を目安に1日に1回投与し、6ケ月間飼育し
た。その結果を第3表に示す。
【0023】
【表3】
【0024】試験終了時の生残尾数は試験飼料No.1
を与えた区が最も多かったが、各区間の差は大きなもの
ではなかった。成長に関しては、対照飼料区に比べ試験
飼料No.1およびNo.2を与えた区とも良好であっ
た。体形は、対照飼料区のイワムシは細長く試験飼料区
のものはいずれも太く、外被も強固であった。また、試
験飼料No.1、No.2をそれぞれ与えた区間で成長
および体形に大きな差は見られなかった。
【0025】
【発明の効果】本発明により、良好な成長が得られ、か
つ強固な外被を備えた多毛類が得られる等の優れた効果
を有するイワムシ、ゴカイ等の多毛類用の配合飼料が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】は多毛類の飼育水槽を示した図である。
【符号の説明】
1 中空部材 2 底部材 3 枠体 4 充填層 5 ネット 6 粒状物 6a ネット 7 水槽 8 本管 9 海水供給調整弁 10 散水管 11 全面排水調整栓 12 排水口 13 サイフォン式上部液面調整弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10〜20%のキチンを含有することを
    特徴とする多毛類用配合飼料。
  2. 【請求項2】 多毛類がイワムシ、ゴカイ、アカムシま
    たはイトメである請求項1記載の配合飼料。
JP6119979A 1994-06-01 1994-06-01 多毛類用配合飼料 Withdrawn JPH07322830A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6119979A JPH07322830A (ja) 1994-06-01 1994-06-01 多毛類用配合飼料

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JP6119979A JPH07322830A (ja) 1994-06-01 1994-06-01 多毛類用配合飼料

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JPH07322830A true JPH07322830A (ja) 1995-12-12

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JP6119979A Withdrawn JPH07322830A (ja) 1994-06-01 1994-06-01 多毛類用配合飼料

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