JPH0732276A - 超小型グリッパー及び超小型グリッパー駆動装置 - Google Patents

超小型グリッパー及び超小型グリッパー駆動装置

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JPH0732276A
JPH0732276A JP5178049A JP17804993A JPH0732276A JP H0732276 A JPH0732276 A JP H0732276A JP 5178049 A JP5178049 A JP 5178049A JP 17804993 A JP17804993 A JP 17804993A JP H0732276 A JPH0732276 A JP H0732276A
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gripper
fingers
microminiature
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JP5178049A
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Yoshihiko Suzuki
美彦 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 把持状態を正確に検出する。 【構成】 2つのフィンガー4と2つのフィンガー4を
間隔をおいて対向に支持する支持体5とからなる超小型
グリッパーにおいて、2つのフィンガー4にそれぞれ金
属プレート3を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超小型機械部品、生体
等の微小物体を掴むために用いられる超小型グリッパー
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造技術の発展に伴い、こ
れらの技術を用いて歯車、静電気モーター、マイクロポ
ンプ等の微小な機械要素或いは微小機械が得られるよう
になった。このような微小機械において、微小な物体
(把持対象物)を掴むために超小型グリッパーが用いら
れるようになった。
【0003】このような超小型グリッパーは、2つのフ
ィンガーとフィンガーを支持する支持体とからなり、こ
の2つのフィンガーの間隔を変化させて把持対象物(微
小な物体)を把持していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような超小型グ
リッパーは、2つのフィンガーと把持対象物(微小な物
体)との顕微鏡像またはテレビモニター等に映し出した
顕微鏡イメージ像を観察しながらフィンガーを動かして
作業を行っていた。従って、人間(オペレータ)が顕微
鏡像またはテレビモニター等に映し出された顕微鏡イメ
ージ像を観察するということから把持対象物(微小な物
体)を把持したか否かが判断されていた。
【0005】そのため、2つのフィンガーがどれだけ近
づいているのか、または2つのフィンガーと把持対象物
(微小な物体)がどれだけ近づいたのか等(把持状態)
が正確に検知できないという問題点があった。また、こ
のことから把持対象物(微小な物体)を把持したか否か
が正確に判断することができないという問題点があっ
た。
【0006】上記問題点を鑑みて、本発明は把持状態を
正確に検知することができ、把持対象物(微小な物体)
を把持したか否かを正確に判断することができる超小型
グリッパーを提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】発明者は鋭意研究の結
果、2つのフィンガーにそれぞれ金属プレートを設け
て、この金属プレートの間の電気容量を検出し、この電
気容量の変化により把持状態等を検知できることを見い
だした。このことから、把持対象を把持したか否かを正
確に判断することができる。
【0008】そこで、本発明は第1に、超小型グリッパ
ーを『2つのフィンガーと該2つのフィンガーを間隔を
おいて対向に支持する支持体とからなる超小型グリッパ
ーにおいて、前記2つのフィンガーにそれぞれ金属プレ
ートを設けたこと』から構成する(請求項1)。また、
発明者は金属プレートの代わりに、抵抗をフィンガーに
設けて、フィンガーの撓みによって変化する抵抗値を検
出して、この抵抗値の変化からも把持状態等を検知する
ことができることに気が付いた。そこで、第2に超小型
グリッパーを『2つのフィンガーと該2つのフィンガー
を間隔をおいて対向に支持する支持体とからなる超小型
グリッパーにおいて、前記2つのフィンガーは2つの可
撓性フィンガーであり、前記2つの可撓性フィンガーの
うち少なくとも1つの前記可撓性フィンガーに抵抗を設
けたこと』から構成する(請求項2)。
【0009】また、第3に好ましくは、超小型グリッパ
ーを『前記2つのフィンガーは、前記2つのフィンガー
のうち、少なくとも1つの前記フィンガーに把持対象物
を捕獲するための凹状または凸状の捕獲用保持部を設け
たこと』から構成する(請求項3)。また、第4に超小
型グリッパー駆動装置を『請求項1または3記載の超小
型グリッパーと、前記超小型グリッパーを移動させる移
動手段と、前記2つのフィンガーを開閉させる開閉手段
と、前記金属プレート間の電気容量を検出する検出手段
と』から構成する(請求項4)。
【0010】また、第5に超小型グリッパー駆動装置を
『請求項2または3記載の超小型グリッパーと、前記超
小型グリッパーを移動させる移動手段と、前記2つのフ
ィンガーを開閉させる開閉手段と、前記抵抗の抵抗値を
検出する検出手段と』から構成する(請求項5)また、
第6に超小型グリッパー駆動装置を『請求項4の超小型
グリッパー駆動装置において、前記金属プレート間の電
気容量に応じて超小型グリッパーの駆動信号を変化させ
る駆動信号制御手段を設けたこと』から構成する(請求
項6)また、第7に超小型グリッパー駆動装置を『請求
項5の超小型グリッパー駆動装置において、前記抵抗の
抵抗値に応じて超小型グリッパーの駆動信号を変化させ
る駆動信号制御手段を設けたこと』から構成する(請求
項7)
【0011】
【作用】本発明の超小型グリッパー(請求項2)では、
2つのフィンガーの先端部に複数の突起またはへこみ
(捕獲用保持部)を設けることによって、把持した把持
対象物(微小な物体)が滑りにくくなる。また、本発明
では、超小型グリッパーの2つのフィンガーにそれぞれ
設けた1対の金属プレート間の電気容量を検出すること
により、2つのフィンガーの間隔またはフィンガーと把
持対象物(微小な物体)との状態等(把持状態)を検知
することができる。これは、金属プレート間の電気容量
が金属プレートの面積と超小型グリッパーの置かれる媒
質(金属プレート間の媒質)の誘電率に比例し、金属プ
レート間の距離d、即ち2つのフィンガーの間隔に反比
例することから検知することができる。
【0012】また、本発明では、フィンガーの開閉状態
に応じて変化する電気容量(信号)に応じてフィンガー
の駆動信号を変化させることができる。例えば、電気容
量(信号)が大きくなるにつれて(即ち、2つのフィン
ガーが近づくにつれて)駆動信号の増幅係数を小さくす
る等して、人間(オペレータ)が過度に閉信号(2つの
フィンガーを閉じる信号)を入力しても、駆動信号が過
度に大きい信号で超小型グリッパーに入力することを防
ぐことができるので、2つのフィンガーが互いに強くぶ
つかったり、把持対象物(微小な物体)を強く把持しす
ぎたりすることを防ぐことができる。
【0013】また、本発明では、電気容量(信号)の大
きさに応じて、音声(例えばブザー音等でもよい)を周
波数、または振幅、または周波数と振幅の両方、を変化
させて発生させることができる。こうすると、超小型グ
リッパーのフィンガーの開閉状態に応じた音を聞きなが
ら把持作業ができるので、臨場感のある作業が実現で
き、正確に把持対象物(微小な物体)を把持したか否か
を判断することができる。
【0014】さらに、この電気容量(信号)の大きさに
応じて、人間(オペレータ)が操作する開閉入力装置に
反力を発生させることができる。この開閉入力装置は、
フィンガーを開閉するためのものである。この反力は、
電磁ブレーキ或いはワイヤーブレーキ等の反力発生装置
を用いて、開閉入力装置の開閉運動に対する摩擦抵抗を
変化させることで発生させることができる。例えば、フ
ィンガーが把持対象物(微小な物体)を掴み込めば込む
ほど大きな反力を人間(オペレータ)が操作する開閉入
力装置に発生させることができる。このことは、あたか
も人間がミクロンオーダーの把持対象を直接把持してい
るような感覚を得ることができるので、従来にない臨場
感のあふれた作業が可能となり、正確に把持対象物(微
小な物体)を把持したか否かを判断することができる。
【0015】また、フィンガーが可撓性のフィンガーで
ある場合には、金属プレートの代わりに抵抗を設けて、
可撓性フィンガーの撓みによって変化する抵抗値を検出
しても、電気容量を用いることと同じ作用を得ることが
できる。以下、実施例により本発明をより具体的に説明
するが、本発明はこれに限るものではない。
【0016】
【実施例】発明者は、特願平4−50756号におい
て、低電圧駆動で大きな駆動変位が得られる超小型グリ
ッパーを提案した。この超小型グリッパーのフィンガー
は、金属コイルを備えた可撓性プレートを1つの可撓性
フィンガーとし、2つの可撓性フィンガーを用いてい
た。この2つの可撓性フィンガーを外部磁場下に配置
し、可撓性フィンガーの金属コイルに電流を流すことに
よって、可撓性フィンガーはローレンツ力を受けて撓
む。2つの可撓性フィンガーは、この撓みによって開閉
動作をして、微小物体等(把持対象物)を把持してい
た。本実施例では、本発明をこの超小型グリッパーに用
いた。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例による超小
型グリッパーの概略斜視図である。支持体5から突出し
た可撓性プレート1上に金属コイル2及び金属プレート
3が設けられていて、この可撓性プレート1、金属コイ
ル2、金属プレート3から可撓性フィンガー4が構成さ
れる。金属コイル2は、可撓性フィンガー4を開閉させ
るため(開閉手段)に設けたが、別の開閉手段を用いる
場合は、金属コイル2はいらない。
【0018】金属コイル2は、可撓性プレート1の外周
面に沿って形成されている。また、金属コイル2は駆動
信号線9を介して不図示の駆動信号電極に電気的に接続
されている。また、金属プレート3は電気容量検出信号
線8を介して電気容量検出電極6に接続されている。
【0019】この金属コイル2、金属プレート3、電気
容量検出電極6、電気容量検出信号線8、駆動信号線9
は超小型グリッパーの外側の両側面に形成される。不図
示の駆動信号電極と電気容量検出電極6は、金属ワイヤ
ーを用いて外部の駆動電源、電気容量センサーに接続さ
れる。また、可撓性プレート1の先端部には、把持対象
物(微小な物体)を把持したときに滑りにくいように複
数の突起7(捕獲用保持部)が形成されている。この複
数の突起7(捕獲用保持部)は把持対象物(微小な物
体)に合わせた形状に形成すればよい。また、複数の突
起7(捕獲用保持部)はなくてもよい。
【0020】次に、超小型グリッパーの作製方法につい
て説明する。以下にその作製方法を述べる。ここでは、
可撓性プレート1を窒化珪素膜から形成し、支持体5を
シリコンから形成した。3インチ直径、厚さ250μ
m、(100)面方位のn型シリコン基板に低圧気相成
長法によりジクロルシランとアンモニアガスを原料とし
て窒化珪素膜を250nm成膜する。
【0021】次に、可撓性フィンガー4に捕獲用保持部
を形成するために、基板上の窒化珪素膜を部分的にフォ
トリソグラフィ法及びドライエッチング法により除去し
た。除去した形状は一辺が約5μmから10μmの四角
形状で、5ないしは15個の突起がフィンガー先端に設
けられるようにした。これらの突起の形状、大きさ、数
量は把持する対象に合わせて任意に設定する事が可能で
ある。その後、この基板を、水酸化カリウム(以下、K
OHと呼ぶ)水溶液またはテトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイド(以下、TMAHと呼ぶ)水溶液等の
シリコンのエッチング液に浸漬し、露出したシリコン部
分を四角錘状にエッチングして複数の凹溝を設けた。そ
の後、再び低圧気相成長法を用いて250nmの窒化珪
素膜を基板全面に成膜する。窒化珪素膜は、シリコンが
凹溝の部分で凸形状になる。そのため、可撓性プレート
1に凸形状の捕獲用保持部(突起7)を形成することが
できる。これは、同様の方法を用いて、凹形状の捕獲用
保持部を形成することも可能である。
【0022】この基板に対し、レジスト膜を保護層とし
たドライエッチング法により不要な窒化珪素膜を除去し
て、長さが600μmで幅が120μmの中空形状であ
る可撓性フィンガー4の形状を形成した。このときの可
撓性フィンガー4の形状は、第1の実施例にしばられる
ものではなく、任意の形状に形成することが可能である
(中空形状にしなくてもよい)。
【0023】次に、金属プレート3部、コイル2部、駆
動信号線4部、電気容量検出信号線8部、電気容量検出
電極6部及び不図示の駆動信号電極部に金属パターンを
形成する。まず、厚さ1μmのレジスト膜をフォトリソ
グラフィ法を用いて成膜し、金属プレート3部、コイル
2部、駆動信号線4部、電気容量検出信号線8部、電気
容量検出電極6部及び不図示の駆動信号電極部の形状を
パターニングする。その後、真空蒸着法を用いて1nm
のNiCrを成膜し、次に49nmのAuを全面成膜し
た。ここで、2層の膜にしたのは、Auが窒化珪素に対
して付着力が弱いため、窒化珪素に対して付着力の強い
NiCrを最初に成膜した。また、第1の実施例では2
層の膜を用いたが1層の膜でも可能である。また、第1
の実施例に用いた膜に限定されるものではない。ここで
用いられる膜は、可撓性プレート1の材料(窒化珪素)
に対して付着力が強く、抵抗値が小さく、耐アルカリ性
が高い材質の膜が好ましい。これは、付着力が弱いと膜
が剥がれやすくなり、抵抗値が大きいと電気が流れにく
くなり、耐アルカリ性が低いと支持体5の材料(シリコ
ン)をエッチングするときに、一緒にエッチングされて
しまうためである。次に、この試料を超音波洗浄器中の
アセトンに浸漬し、不要なレジスト部、金属膜部を取り
去り必要な金属パターンを得た。
【0024】これらの処理を施した基板の裏面部の窒化
珪素膜を部分的に(可撓性フィンガー4を形成する部
分)エッチング除去し、試料全体をKOH、TMAH等
のシリコン用エッチング液に浸漬させ、シリコンを部分
的に(可撓性フィンガー4を形成する部分)溶かし出
し、シリコンを支持体5とし1つの可撓性フィンガーを
有する構造体を得た。
【0025】このような構造体を2つ作製し、2つの構
造体の金属パターン等を施していない面を互いに接着剤
或いは陽極接合法を用いて接合し、図1に示すようなフ
ィンガー先端部に金属プレート3を備えた超小型グリッ
パーが作製される。 第1の実施例では、可撓性プレー
ト1の材料に窒化珪素を用いて形成したが、これはどの
ような材料でもよく、例えばポリイミドをシリコン基板
上にスピンコート法を用いて成膜して、これを可撓性プ
レートにしても同様な超小型グリッパーを得ることがで
きる。
【0026】また、基板はn型シリコンに限るものでは
なくp型シリコンでもよいし、シリコン以外の材料でも
可能である。このようにして、2つの可撓性フィンガー
4に金属プレート3を設けたので、可撓性フィンガー4
の状態に応じた金属プレート3間の電気容量を検出する
ことができる。また、金属プレート3の代わりに抵抗を
設けて、可撓性フィンガー4の撓み(可撓性フィンガー
4の状態)に応じて変化する抵抗値を検出することがで
きる。
【0027】図2は、本発明の第2の実施例による超小
型グリッパーの駆動装置である。第1の実施例で用いら
れた超小型グリッパーを図2に示すようなシステム構成
のもとで用いた。即ち、超小型グリッパー21は、CC
Dカメラを備えた顕微鏡からなる観察装置24下に設置
され、CCDカメラで撮像した顕微鏡像はテレビモニタ
28により観察するようにした。
【0028】超小型グリッパー21は、不図示の磁場発
生手段によって磁界が印加されるようになっている。こ
の磁場発生手段は、永久磁石または電気磁石のように磁
界を発生することができるものである。この磁場発生手
段とコイルと(開閉手段)を用いて可撓性フィンガーの
開閉を行う。
【0029】また、超小型グリッパー21は不図示の油
圧マニュピレータ(移動手段)に設置され、3次元に移
動可能となっている。超小型グリッパー21の位置の移
動及び超小型グリッパー21のフィンガーの開閉は、超
小型グリッパー21を設置させた3次元の油圧マニピュ
レータ駆動用のジョイスティック29aとジョイスティ
ック29aと一体形成された開閉入力装置29bからな
るマスタ入力装置29を用いて行った。
【0030】超小型グリッパーの2本のフィンガーの開
閉は、マスタ入力装置29の開閉入力装置29bを人間
(オペレーター)が操作することによって行われる。こ
の開閉操作を行うと、開閉入力装置29bに備えたエン
コーダまたは差動トランス等の変位−電圧変換素子によ
って開閉操作に応じた電気信号が発生する。この電気信
号は、コンピュータ26に入力され、このコンピュータ
26で任意の増幅係数を掛ける等の信号処理が行われ
る。この信号処理された電気信号で駆動電源25から発
生する駆動信号22の信号の大きさを制御し、この駆動
信号22を用いて超小型グリッパー21の可撓性フィン
ガーの開閉を制御する。
【0031】このような超小型グリッパーの駆動装置に
おいて、可撓性フィンガーの開閉状態または可撓性フィ
ンガーと把持対象物(微小な物体)との状態等(把持状
態)に応じて変化する電気容量信号23は、電気容量セ
ンサ27で検出され、コンピュータ26に入力すること
ができる。このことは、電気容量信号23が大きくなる
に応じて、即ち2本のフィンガーが近づくに応じて、コ
ンピュータ内で駆動信号22の増幅係数を小さくする等
の調整をすることが可能となる。このようにすると、マ
スタ入力装置29の開閉入力装置29bで過度の閉信号
(可撓性フィンガーを閉じる信号)を出しても駆動電源
25から発生する駆動信号22の信号を適度な大きさの
信号にすることができ、把持対象物(微小な物体)を過
度な力で把持する等の不具合が発生することを防止でき
る。
【0032】また、電気容量信号23の大きさに応じ
て、周波数または振幅または周波数と振幅の両方を変化
させた音声信号をコンピュータ26で発生させ、音声発
生装置2aにより音声を発生させることにより、超小型
グリッパーのフィンガーの開閉状態に応じた音声を聞き
ながら把持作業ができ、臨場感のある作業が実現でき、
正確に把持対象物(微小な物体)を把持したか否かを判
断することができる。
【0033】さらに、この電気容量信号23の大きさに
応じて、開閉入力装置29bの開閉運動に対する摩擦抵
抗の大きさ即ち反力を変化させる事により、把持対象を
掴み込めば込むほど大きな反力を人間(オペレータ)が
操作する開閉入力装置に発生させることができる。この
反力は、不図示の電磁ブレーキ或いはワイヤーブレーキ
等の反力発生装置を用いて変化させる。このことは、あ
たかも人間がミクロンオーダーの把持対象物(微小な物
体)を直接把持しているような感覚を得ることができる
ので、従来にない臨場感のあふれた作業が可能となり、
正確に把持対象物(微小な物体)を把持したか否かを判
断することができる。
【0034】なお、実施例1と同様に金属プレート3の
代わりに抵抗を設けて、可撓性フィンガー4の撓みに応
じて変化する抵抗値を検出し、電気容量の代わりにこの
抵抗値を用いることでも同様なことがおこなえる。ま
た、第2の実施例では可撓性フィンガーの状態(把持状
態)を音や開閉入力装置29bの反力に用いて、人間
(オペレータ)に把持状態を検知できるようにしたが、
本発明はこれに限るものではなく、どのような手段で検
知できるようにしてもよい。例えば、電気容量または抵
抗値に応じた値を画面に表示する等してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、2つのフィンガーに金
属プレートまたは抵抗を設けることによって、把持対象
物(微小な物体)を把持したか否かまたは2つのフィン
ガーの状態等(把持状態)を検知することができる。ま
た、把持状態に応じて超小型グリッパーを駆動する信号
を変化させることができるので、2つのフィンガーが互
いに強くぶつかったり、把持対象物(微小な物体)を強
く把持しすぎないようにすることができる。
【0036】また、フィンガーに設けた金属プレート間
の電気容量や抵抗の抵抗値を検出することによって、把
持状態に応じた反力を可撓性フィンガー駆動用の開閉入
力装置に発生させたり、把持状態に応じた音声を発生さ
せる等して、あたかも人間が把持しているような臨場感
のある高度な作業性をもたらすことができるので、把持
状態を正確に検知することができ、把持対象物(微小な
物体)を把持したか否かを正確に判断することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例による超小型グリッパ
ーの概略斜視図である。
【図2】 本発明の第2の実施例による超小型グリッパ
ーを用いる駆動方式を提供するシステム構成図である。
【符号の説明】
1・・・可撓性プレート 2・・・コイル 3・・・金属プレート 4・・・可撓性フィンガー 5・・・支持体 6・・・電気容量検出電極 7・・・突起 8・・・電気容量検出信号線 9・・・駆動信号線 21・・・超小型グリッパー 22・・・駆動信号 23・・・電気容量信号 24・・・観察装置 25・・・駆動電源 26・・・コンピュータ 27・・・電気容量センサ 28・・・テレビモニタ 29・・・マスタ入力装置 29a・・・ジョイスティック 29b・・開閉入力装置 2a・・・音声発生装置 2b・・・反力発生装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのフィンガーと該2つのフィンガー
    を間隔をおいて対向に支持する支持体とからなる超小型
    グリッパーにおいて、 前記2つのフィンガーにそれぞれ金属プレートを設けた
    ことを特徴とする超小型グリッパー。
  2. 【請求項2】 2つのフィンガーと該2つのフィンガー
    を間隔をおいて対向に支持する支持体とからなる超小型
    グリッパーにおいて、 前記2つのフィンガーは2つの可撓性フィンガーであ
    り、 前記2つの可撓性フィンガーのうち少なくとも1つの前
    記可撓性フィンガーに抵抗を設けたことを特徴とする超
    小型グリッパー。
  3. 【請求項3】 前記2つのフィンガーは、前記2つのフ
    ィンガーのうち、少なくとも1つの前記フィンガーに把
    持対象物を捕獲するための凹状または凸状の捕獲用保持
    部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の超
    小型グリッパー。
  4. 【請求項4】 請求項1または3記載の超小型グリッパ
    ーと、 前記超小型グリッパーを移動させる移動手段と、 前記2つのフィンガーを開閉させる開閉手段と、 前記金属プレート間の電気容量を検出する検出手段と、 からなる超小型グリッパー駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の超小型グリッパ
    ーと、 前記超小型グリッパーを移動させる移動手段と、 前記2つのフィンガーを開閉させる開閉手段と、 前記抵抗の抵抗値を検出する検出手段と、 からなる超小型グリッパー駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項4の超小型グリッパー駆動装置に
    おいて、 前記金属プレート間の電気容量に応じて超小型グリッパ
    ーの駆動信号を変化させる駆動信号制御手段を設けたこ
    とを特徴とする超小型グリッパー駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項5の超小型グリッパー駆動装置に
    おいて、 前記抵抗の抵抗値に応じて超小型グリッパーの駆動信号
    を変化させる駆動信号制御手段を設けたことを特徴とす
    る超小型グリッパー駆動装置。
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