JPH07322432A - ガス絶縁開閉装置及びその開閉器ユニット - Google Patents

ガス絶縁開閉装置及びその開閉器ユニット

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Publication number
JPH07322432A
JPH07322432A JP6111003A JP11100394A JPH07322432A JP H07322432 A JPH07322432 A JP H07322432A JP 6111003 A JP6111003 A JP 6111003A JP 11100394 A JP11100394 A JP 11100394A JP H07322432 A JPH07322432 A JP H07322432A
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JP
Japan
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container
vacuum switch
gas
insulating
respect
Prior art date
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JP6111003A
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English (en)
Inventor
Masami Kii
正美 紀井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要な開閉性能を小型な装置で経済的にかつ
容易に実現し、また、組立調整が自然な作業姿勢で容易
にできるガス絶縁開閉装置を提供する。 【構成】 可動電極の駆動方向を互いに揃えて、かつ、
それぞれの固定電極を容器の一端部に向けて互いに並列
配置した一相あたり少なくとも一対の真空スイッチ管を
設け、可動電極相互間を導体により電気的に接続し、各
真空スイッチ管を共通のフレームによって支持し、この
フレームを絶縁支持部材により容器から絶縁して支持
し、各可動電極を操作機構により同時に同じ速度で駆動
する。容器の側胴部は内部の組立完了後にかぶせる。固
定電極には接触子を設け、他のユニットの容器との接続
により主回路も同時に自動的に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は閉鎖形のガス絶縁開閉
装置の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に従来のキュービクル形のガス絶縁
開閉装置の構成を示す。図に於て、直立型の遮断器10
0は、その上部及び下部に主回路端子を備えている。断
路器101はその一端が遮断器100の下部主回路端子
に、他端は下向きに配置された外部端子102にそれぞ
れ接続されている。遮断器100の上部主回路端子は、
母線により上方の外部端子103に接続されている。断
路器101の操作機構104及び遮断器の操作機構10
5はそれぞれ容器106内の対応する本体部と隣接した
位置に備えられ、それぞれ密封軸受を備えて本体部と相
互に連結されている。容器106は内部にSF6等のガ
スが低圧で充填され、その側壁面には部材搬入及びマン
ホールとしての十分な寸法を有する蓋107を備えた開
口部106aが所定箇所に設けられている。容器106
は全体として箱形に構成されている。
【0003】収容機器である遮断器100や断路器10
1等の主回路機器は、一般に定格電圧が高電圧になれば
なるほど大形となり同時に重量も大きくなる。これらの
重量物機器を容器106内に搬入するにはできるだけ大
きな開口部をなるべく低い位置に設けるのが好ましい
が、実際には限られた大きさと制約された場所に備えら
れている開口部106aから搬入しなければならない。
従って、搬入作業を安全に行うためには細心の注意が必
要となる。また、容器106内にはクレーンや吊り上げ
装置等を持込めないため、人力による作業に頼るしかな
い。例えば、吊り上げ装置を使用しながら、これらの機
器や部材を容器106の中に搬入し、広くない容器10
6内での人手作業にて順次所定の箇所に運搬または移動
させる。次に、機器搬入によって作業スペースが制約さ
れた場所内でボルト等により、これらの機器の取付け及
び機器間の主回路母線の接続を行う。この際、作業箇所
は高い位置や低い位置の各所にわたっており、十分でな
い作業スペース内で、且つ悪い作業姿勢となる困難な状
況下で確実な作業が要求される。また、これらの作業の
結果、容器106内にボルト等や物体の破片などの異物
が残留する恐れがあるので、作業の終了後にこれらを除
去するために念入りな清浄作業が必要となる。また、こ
れらの組立作業完了後の調整作業においても同様に慎重
な作業を要する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ガス絶縁開閉装置は受
変電設備として故障の無い、コンパクトな機器であるこ
とを強く求められている。このために、優れた絶縁性能
のガスが充填された容器106内に主回路機器自体のガ
ス化による小型化と高性能化を達成したものを収納し、
機器内及び機器相互間の絶縁距離を短く構成している。
しかし、昨今ではさらに機器の縮小化の要求が高まって
いる。例えば一例として30kVや70kVでは主回路
導体間や主回路相互間の絶縁距離は、ガス圧力にもよる
が、それぞれ概ね50〜100mm程度である。しか
し、容器内での組立調整の作業が必要な部分ではさらに
人が入るための最低200〜300mm程度の作業スペ
ースが必要となる。この作業スペースは特殊な作業工具
等を適用することのよってできるだけ小さく抑える考慮
がなされている。しかし、ボルト等の締結方向などによ
ってはどうしても作業スペースを小さくできないことも
ある。こうして、望ましい最適絶縁設計は作業上の観点
から実施できなくなり、縮小化にも限界があるのが実態
である。
【0005】また、容器106内の開口部106a付近
には人の出入りのために広い空間が必要である。また、
容器106の隅部では一般に開口からの作業が必要であ
るが、開口をそのような隅の場所に設けることは容器の
形状や強度の点より困難である。しかも、隅部での作業
環境は不自然な姿勢で且つ手元作業が困難となり、しか
も高所作業の場合もあるという非常に悪い条件下で行わ
ねばならない。さらに、近接した位置に開口部が設置で
きない場合では離れた位置に、より大きな寸法の開口部
が必要となり、開口部のための補強等により盤構造が複
雑になる。盤構造が複雑になると、作業の安全性が低く
なるのみならず、作業姿勢が不自然となりやすいので確
実な作業が期待できなくなる。従って、異物や塵埃の侵
入・残留が避け難くなり、その結果絶縁破壊の危険が高
くなる。こうして結局、製品の品質が低下し、作業時間
が長くなって製造価格も高くなる。このように、従来の
ガス絶縁開閉装置は、装置全体が大形であり、信頼性が
低く、組立時間が長くかかり、作業姿勢に不自然さが伴
い不健全な作業が避けられない、という問題点があっ
た。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので必要な開閉性能を小型な装置で経
済的にかつ容易に実現することを目的とする。また、組
立調整が自然な作業姿勢で容易にできるガス絶縁開閉装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガス絶縁開
閉装置の開閉器ユニットは、絶縁性のガスが充填される
べき容器内部に、可動電極の駆動方向を互いに揃えて、
かつ、それぞれの固定電極を上記容器の一端部に向けて
互いに並列に配置した一相あたり少なくとも一対の真空
スイッチ管を設け、可動電極相互間を導体により電気的
に接続し、各真空スイッチ管を共通のフレームによって
支持し、このフレームを絶縁支持部材により容器から絶
縁して支持し、各可動電極を操作機構により同時に同じ
速度で駆動するようにしたものである。
【0008】また、容器を、底板部及びこの底板部の周
縁部上に載置され互いに締結されるべき側胴部とを有す
る構造とし、底板部上に絶縁支持部材を取付け、絶縁支
持部材によってフレームを支持し、このフレームによ
り、側胴部に対しては実質的に絶縁距離のみを確保する
ようにスイッチ手段を支持するものである。
【0009】また、上記底板部を鍋状の形状にしたもの
である。
【0010】また、真空スイッチ管を容器の垂直方向の
中心線に対して線対称に直立にかつ互いに並列に配置し
てスイッチ手段を構成し、支持機構及び操作機構もその
中心線に対して線対称に設けたものである。
【0011】また、一対の真空スイッチ管を支持する共
通のフレームと、容器の中心線に対して線対称に設けら
れ、フレームを容器から絶縁して支持する絶縁筒とを備
えたものである。
【0012】また、可動電極に接続された操作機構を、
中空の絶縁筒の内部を貫通して容器の中心線に対して線
対称に設けたものである。
【0013】また、容器の底板部上に不連続にスペーサ
を挟んで取付けられ、絶縁筒を固定する土台となるベー
ス板を備えたものである。
【0014】また、容器の底板部から突出した操作機構
の一部を覆って容器の気密を保つべく底板部の下部側に
箱状の機構箱を取付け、この機構箱に、操作機構の機構
箱内にある部分と機構箱外にある部分とを気密に接続す
る密封軸受を設け、密封軸受を介して機構箱の外へ導出
された操作機構の端部に接続された駆動装置を備えたも
のである。
【0015】また、各真空スイッチ管を一対の絶縁支持
部材の内部に装填し、各絶縁支持部材を挟んで各真空ス
イッチ管の両端部に一対の金属板を設け、真空スイッチ
管と実質的に並列に接続されるべき静電容量を保有する
ように構成したものである。
【0016】また、上記静電容量を可動電極の対地静電
容量より大きくしたものである。
【0017】また、本発明に係るガス絶縁開閉装置は、
絶縁性のガスが充填されるべき容器内部に、電気的に直
列に接続された一対の真空スイッチ管の固定電極を容器
の一端部へ向けて配置し、固定電極にはそれぞれ接触子
を設け、導体部を含む他の容器を上記容器と接続するこ
とにより、他の容器内の導体部を接触子と接続させるよ
うに構成したものである。
【0018】また、上向きに配置された接触子と接続さ
れるべき下向きの第1の導体端部と上及び横のいずれか
の方向に導出されるべき第2の導体端部とを有する機器
を上記他の容器内に備えたものである。
【0019】また、上記他の容器はその内部に、少なく
とも1個の断路器を上記中心線の片側に配置したもので
ある。
【0020】
【作用】電気的に直列接続された一対の真空スイッチ管
は、その2個の電気的直列体によってガス絶縁開閉装置
の開極時に印加される通常の電圧や遮断時の回復電圧を
負担する。すなわち、真空スイッチ管1個あたりの電圧
負担はガス絶縁開閉装置の定格電圧の1/2となる。ま
た、駆動方向を互いに揃えた可動電極は、駆動系の構造
を簡素化する。また、それぞれの固定電極を容器の一端
部に向けて互いに並列に配置すると、他のユニットと接
続しやすいコンパクトな構成になる。また、それぞれの
真空スイッチ管が開離動作を同時に同じ速度で行うの
で、2個の電気的直列体として所定の開閉速度を達成す
る。言い換えれば、1個の真空スイッチ管が負担する開
閉速度は単一のスイッチ手段で開閉を行う場合の1/2
で足りる。
【0021】容器を底板部と側胴部とに分離し、底板上
に機器を取り付けてから、最後に側胴部を取り付け得る
構成は、機器と側胴部との距離に作業スペースを考慮す
る必要性が無い。
【0022】底板部を鍋状にすると底面の剛性が向上す
る。
【0023】容器の中心線に対して線対称に構成された
各部は、真空スイッチ管の動作時に発生する荷重を左右
平衡させ、全体として上下方向の単純荷重とする。
【0024】電気的に直列接続された一対の真空スイッ
チ管を支持する共通のフレームはスイッチ手段の荷重を
集約して支持し、絶縁筒はさらにこれを絶縁支持する。
容器の中心線に対して線対称に構成された各部は、真空
スイッチ管の動作時に発生する荷重を左右平衡させ、全
体として上下方向の単純荷重を絶縁筒が支える。
【0025】中空の絶縁筒の内部に操作機構を貫通させ
た構成は、荷重を左右平衡させると共に空間を有効に活
用する。
【0026】底板部上に不連続にスペーサをはさんで設
けられたベース板は底板部の歪みによる影響を排除しつ
つ、絶縁筒を支持する土台となる。
【0027】箱状の機構箱は底板部の強度を向上させ
る。
【0028】真空スイッチ管の両端部に設けられた一対
の金属板はその間に静電容量を保有し、遮断動作時に発
生する過電圧が左右の真空スイッチ管に均等に加わるよ
うに作用する。また、放熱板としても作用する。
【0029】可動電極の対地静電容量より真空スイッチ
管の電極間の静電容量を大きくすることにより、遮断動
作時に発生する過電圧が左右の真空スイッチ管に均等に
加わる。
【0030】並列に配置された真空スイッチ管の固定電
極に設けられた接触子は他の容器との接続時にその容器
内の導体部と自動的に電気的接続を成す。
【0031】接触子と接続されるべき下向きの第1の導
体端部と上及び横のいずれかの方向に導出されるべき第
2の導体端部とを有する機器を上記他の容器内に備えた
構成は、必要に応じて上又は横方向に主回路を接続する
ことができる。
【0032】断路器を中心線の片側に配置した構成は、
必要に応じて断路器を1台又は2台収納し得る。
【0033】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について説明す
る。図1において、それぞれ金属からなる胴容器1、底
板2及び上容器41は互に密封結合されて内部に絶縁性
の、例えばSF6ガスが低圧で充填されている。胴容器
1内において、真空スイッチ管4は円筒状の絶縁支持部
材5内に装填されている。絶縁支持部材5は金属製のフ
レーム6の左右両側に形成された金属製のフランジ10
に取り付けられている。フレーム6内に設けられている
操作機構7は、互いに逆方向に対称的に回動する左右の
レバー7aを介して左右の真空スイッチ管4の可動電極
4aに絶縁操作棒9の上下動をそれぞれ伝達する。絶縁
操作棒9は、フレーム6を支える中空円筒状の絶縁筒8
内を貫通している。絶縁操作棒9及び絶縁筒8は、例え
ばエポキシ系の樹脂に充填材を添加した絶縁物からな
る。真空スイッチ管4はその固定電極4bが上になるよ
うに装填され、固定電極4bは導体からなる固定金13
により固定されている。固定金13は板状部13aと接
触子13bとを一体に備えている。板状部13aは、大
電流を通電したときに特に温度の高くなる固定電極4b
側の放熱を促進する作用をする。また、後述の静電容量
を構成するための、誘電体の電極としての機能も有す
る。接触子13bは胴容器1の上部周縁部に設けられた
フランジ1bとほぼ同じ高さに設けられている。
【0034】真空スイッチ管4の図の左右の可動電極4
aは可撓導体14等により互いに電気的に接続されてい
る。熱伝導体16は例えばゴム等の弾性体であり、フラ
ンジ10と真空スイッチ管4の下端との間に挿入されて
熱伝導が容易となるように装着されている。フレーム6
はその下端の中央部で絶縁筒8により支持され、絶縁筒
8は金属のベース板17に取り付けられている。ベース
板17は底板2の下面に取り付けられている機構箱18
と連通すべく中心部分に開口17aが形成されている。
ベース板17は取付座27を介して適当数のボルト19
等により底板2に固定されている。取付座27は連続し
た形状ではなく、例えばワッシャのようにボルト19の
近傍にのみ介在しているものである。従って、取付座2
7が存在していない箇所では、ベース板17の下面と底
板2との間に取付座27の厚み分だけ隙間が形成され、
ベース板17はボルト19の締結部のみの限定された密
着面積部位を形成するようにして底板2に支持されてい
る。このように構成すると、ベース板17の全面が底板
2と接触している場合よりも接触面積が小さい。従っ
て、万一、底板2がガス圧力等の内外荷重の作用で歪み
を生じても、その歪みがベース板17に伝わりにくいの
で、重要な支持構造体である絶縁筒8に異常荷重が付加
されないように保護することができる。仮に、底板2の
歪みによって各相の真空スイッチ管4に変位が生じる
と、開閉特性が不安定になる恐れがある。また、ボルト
19による締結位置は直方体箱状の機構箱18の、図1
の紙面に垂直な方向の3相分に相当する長さを持った側
板18a(図1及び図2)の上端面に沿って設けられて
いる。すなわち、側板18aと底板2との機械的合体に
よる大きな剛性を持った部位に設けられている。
【0035】機構箱18の内外には各相の絶縁操作棒9
に連結してこれを上下方向に操作するように回転運動を
直線運動に変換する下部機構23が備えられている。機
構箱18には密封軸受23aが設けられ、気密を保って
いる。図2に示すように、下部機構23は各相連結さ
れ、さらにリンク28を介して共通の操作源22と連結
されている。絶縁操作棒9は操作源22の回動動作に従
って上下に動作する。絶縁操作棒9が上昇すると可動電
極4aが下降して真空スイッチ管4は開かれ、絶縁操作
棒9が下降すると可動電極4aが上昇して真空スイッチ
管4は閉じられる。
【0036】上記の、主として、一対の真空スイッチ管
4、フレーム6、操作機構7、絶縁筒8及び絶縁操作棒
9によって構成される1相あたりの単位構成を単極ユニ
ット30と称する。図1に示すように単極ユニット30
はその垂直方向の中心線が底板2及び胴容器1の垂直方
向の中心線と一致するように固定される。言換えれば、
単極ユニット30を構成する上記各部は底板2及び胴容
器1の中心線に対して線対称である。また、図2に示す
ように中央相の単極ユニット30の垂直方向の中心線が
底板2及び胴容器1のこの断面における垂直方向の中心
線と一致する位置に固定される。高電圧となる各部の相
互間は所定の絶縁距離を相間及び対地間すなわち胴容器
1及び底板2等に対して保っている。例えば、胴容器1
は、単極ユニット30の高圧充電部となる部分を包囲す
る外接面に、絶縁に必要な距離を加えた大きさを最低限
確保すべき所定の内径を有する。ここで確保されるのは
絶縁に必要な距離のみであって、作業用空間を確保する
ことは不要である。図1及び図2に示すように、底板2
はその周縁部にフランジ2aを、また胴容器1はフラン
ジ1aをそれぞれ備えていて、これらはボルト等により
密封結合される。
【0037】操作源22はガス絶縁開閉装置全体を支え
る脚部たる下部ユニット29に取付けられている。上述
の各部、すなわち単極ユニット30等の胴容器1内の各
部、機構箱18、操作源22及び下部ユニット29によ
って構成される部分を開閉器ユニット32と称する。開
閉器ユニット32にはさらにその上に母線変換ユニット
40が積み重ねられて全体としてガス絶縁開閉装置の1
つの盤を構成している。図1において、母線変換ユニッ
ト40内には母線45が絶縁スペーサ44及び46によ
って絶縁支持されていて、母線45は図の左右にそれぞ
れ導出されている。母線変換ユニット40の容器41の
上部には組立作業用・保守点検用の蓋42が設けられて
いる。容器41はその下部外周にフランジ41bを備え
ている。容器41の左右にはガス絶縁母線43が接続さ
れる。
【0038】以上の構成においては、一対の真空スイッ
チ管4を直列に接続して直列遮断方式を採用している。
従って、個々の真空スイッチ管4はガス絶縁開閉装置の
定格電圧の1/2の定格電圧のものを使用できる。例え
ば、本ガス絶縁開閉装置においては、定格電圧が1/2
になれば真空スイッチ管4はコンパクトで汎用性のある
製造容易なものを使用できる。また、直列に接続した一
対の真空スイッチ管4を同時に、かつ、同じ速度で同じ
方向に駆動することにより、2つの真空スイッチ管4は
同時に開閉動作をするため、直列に接続されたスイッチ
全体としての接点の開閉速度は個々の真空スイッチ管4
の単位時間あたりの接点間距離の変位の2倍となる。す
なわち、所定の開閉速度を得るために個々の真空スイッ
チ管4に要求される開閉速度は1/2で足りることにな
る。一般に、高速で開閉動作したときにその加速・減速
により発生する大きな衝撃荷重及び接点が閉じる瞬間の
衝撃荷重により、真空スイッチ管4の接点部分の主構成
材料である銅合金が著しく塑性変形して開閉性能を低下
させたりまたは遮断不能を生じる危険がある。従って、
開閉速度の低減はこのような危険な事態を防止するため
に有効な手段である。
【0039】次に上記のガス絶縁開閉装置の組立手順を
説明する。図3は開閉器ユニット32の単極ユニット3
0等までを組み付け終わった状態を示す。図に示すよう
にこの状態ではまだ胴容器1が取付けられていない。す
なわち、単極ユニット30等の取付けは、胴容器1が無
く、周囲が開放された状態において行えるので、作業が
自然な姿勢で容易・確実に行える。次に、図4に示すよ
うに、胴容器1をかぶせてフランジ1aと1bとを締結
する。胴容器1の内部は既に完成しているので胴容器1
内に作業空間は不要であり、従って、既に述べたよう
に、胴容器1は絶縁距離のみを確保する大きさを有して
いれば良いことになり、胴容器1を小さくできる。次
に、図5は、母線変換ユニット40を胴容器1の容器1
に連結する直前の状態を示す図である。この状態からフ
ランジ41bとフランジ1bとをボルト等により密封結
合する。この結合によって自動的に、母線45aは接触
子13bに挿入され、接触子13bの既知の接圧付与構
造により電気的接続を成す。この密封結合作業ではフラ
ンジ1bの位置は接触子13bの位置とほぼ同じ高さ位
置に設けられており、結合直前に母線45aと接触子1
3bとの接続状況を目視確認しながら確実な作業をする
ことができる。特に、ガス絶縁開閉装置を現地にて据え
つける際には、上記の様な自動連結方式によれば、細心
の注意を要する主回路部の取付けや接続作業等がなくな
るので、信頼性の高い組立て作業を行うことができる。
【0040】次に、上記実施例の動作について説明す
る。図1において、図示されていない制御装置からの信
号により操作源22が投入動作を開始すると、リンク2
8から下部機構23を介して絶縁操作棒9が下方に駆動
される。そして、レバー7aが回動して左右の真空スイ
ッチ管4の可動電極4aが同時に互いに同方向である上
向きに同速度で動作し、3対6個の真空スイッチ管4は
閉極する。このとき接点間に大きな接圧力が作用するた
め、これに伴い絶縁操作棒9には大きな衝撃性の荷重が
発生する。またその後も接触行程動作の間においては接
圧力に相当する荷重が継続して絶縁操作棒9に印加さ
れ、設定された全行程を動いた時点で投入動作を完了す
る。この投入動作において、大きな荷重は絶縁筒8の中
心軸に対して左右対称位置に配置されている真空スイッ
チ管4において互いに同方向に作用する。また、操作機
構7は同中心軸に対して左右対称であり、これに連結す
る絶縁操作棒9も絶縁筒8の中心軸上に配置している。
こうして、静的及び動的に左右の荷重が平衡するように
構成している。従って、絶縁筒8には主として上下方向
の単純な荷重のみが作用するので、その強度設計が容易
である。このことは、結果的に絶縁筒8の信頼性を高め
ることになる。また、このように1個の絶縁筒8によっ
て単極ユニット30を支持する構成は絶縁筒8の変形や
破壊を防止する上でも有利である。その理由は、仮に2
個以上の絶縁碍子で支持する場合は、絶縁碍子の両端面
に接続される部位の水平度、垂直度及び高さ寸法等の誤
差により、最初の組立て時点において高い初期応力が作
用し、また、容器の底板が、そこに与えられる圧力や電
気的・機械的荷重により変形して絶縁碍子に苛酷な応力
が作用し、変位または破壊に至ることがあるからであ
る。一般に、高圧用絶縁碍子は、エポキシ系樹脂に充填
材を添加した注型製法により製作されるので、寸法精度
の高いものは得難い。また、切削加工はガラス粉末やア
ルミナ粉末が添加されているので金属材料の加工に比べ
て非常に困難を伴うのみならず、高価な切削工具が必要
である。しかも、生産性が非常に低い。
【0041】次に、開放動作では、投入動作の場合と同
様に制御装置からの信号により操作源22が投入時とは
逆方向に動作する。このとき絶縁操作棒9や絶縁筒8で
は動作方向の違いと共に荷重方向も逆となる。具体的に
は、絶縁操作棒9においてはほぼ動作の全行程にわたり
圧縮荷重が作用し、最終の制動行程付近で制動特性に伴
う引張り荷重が発生してこれに重畳される。しかし、最
大応力は概ね投入動作に比してこれを越えることはな
い。なお、絶縁操作棒9にかかる荷重と開閉動作との関
係は上記の関係に限られない。すなわち、投入時に圧縮
荷重がかかり、開放時に引張り荷重がかかる構成にする
ことももちろん可能である。
【0042】さて、異常電流や変圧器の励磁電流等が開
放動作と共に遮断された場合には電流遮断に伴い真空ス
イッチ管4のそれぞれの電極間に過渡電圧が発生する。
この電圧はそれぞれの真空スイッチ管4に均等に分担さ
れることが最も望ましく、この場合は真空スイッチ管4
の性能が最大に発揮される。しかし、実際にはフレーム
6が対地間に形成する主として静電容量のため電圧分担
率が等しくならない。従って、電圧分担率の高くなる側
の真空スイッチ管4は過酷な条件での遮断となり大きな
定格容量の真空スイッチ管4を装備する必要が生じる。
定格を上げれば当然ながら不経済かつ大形となる欠点が
伴う。そこで、本実施例では真空スイッチ管4の電極間
に誘電体を備えて静電容量を大きくし、また真空スイッ
チ管4の可動電極4a、すなわち中間電位となるべき部
分の対地間静電容量を小さくするように構成している。
具体的には、これらの静電容量を構成するのは、図1の
固定金13の板状部13aとフランジ10との間に誘電
体である絶縁支持部材5が介在する構成、及び、可動電
極4aを誘電体である絶縁操作棒9により接地部から絶
縁して接続している構成である。絶縁材料の誘電率はエ
ポキシ樹脂に添加される充填材のみを変えることにより
調整することができる。そこで、絶縁支持部材5の誘電
率が、絶縁操作棒9の誘電率よりも大きくなるように構
成して、真空スイッチ管4が開極した状態の静電容量が
フレーム6の対地静電容量より大きくなるように調整す
る。このように構成することにより、それぞれの真空ス
イッチ管4が開極時に負担する電圧が均等になる。従っ
て、いずれの真空スイッチ管4も1/2定格のものを安
全に適用し得る。
【0043】(実施例2)上記実施例1において、母線
変換ユニット40は実質的には母線45のみを収納した
ものであるが、母線変換ユニットとしては単極ユニット
30と密接な関係を有する種々の他の構成があり得る。
図6はその一例としての、ガス絶縁開閉装置の他の実施
例を示す断面図である。但し、本実施例は開閉器ユニッ
ト32及び下部ユニット29については実施例1と同じ
であり、実質的には他の構成による母線変換ユニット5
0を示す断面図である。従って、開閉器ユニット32及
び下部ユニット29の説明は省略する。母線変換ユニッ
ト50はその内部に断路器57を胴容器1の垂直方向の
中心線に対して左右対称に配置したものを備えており、
断路器57の一端には母線55a、他端には母線55b
がそれぞれ接続されている。母線55bは、容器51と
ガス絶縁母線53との間に固定された絶縁スペーサ54
によって絶縁支持されている。容器51の上部には組立
作業用・保守点検用の蓋52が設けられている。断路器
57はその枠体部57aにより容器51に対して固定さ
れている。図示されている状態は断路器57の断路状態
である。可動接触子57bが駆動部57dにより図の下
方に駆動されて固定接触子57cに接合することにより
断路器57は閉路される。これらの断路器57は単体と
して枠体部57a上に組立完成された例えば三相回路構
成のものである。これらを図のように対称配置し、それ
ぞれの接地電位となる枠体部57aを向かい合せる。そ
して、それぞれの一方の母線55aが、対応する接触子
13bに下向きに対向するように配置される。母線変換
ユニット50は予め組立完了してから、その容器51と
開閉器ユニット32の胴容器1とを密封結合する。図5
と同様に、この結合時に、母線55aが接触子13bに
挿入され、主回路が自動的に接続される。この密封結合
作業ではフランジ1bの位置は接触子13bとほぼ同じ
高さ位置に設けられており、図5と同様に、結合直前に
接触子13bの接続状況を目視確認しながら確実な作業
をすることができる。
【0044】(実施例3)同様に、図7は、ガス絶縁開
閉装置の他の実施例を示す断面図である。但し、本実施
例は開閉器ユニット32及び下部ユニット29について
は実施例1と同じであり、実質的には他の構成による母
線変換ユニット60を示す断面図である。従って、開閉
器ユニット32及び下部ユニット29の説明は省略す
る。母線変換ユニット60はその内部に断路器67を備
えており、断路器67の一端には母線66、他端には母
線65bがそれぞれ接続されている。右方の母線65a
は、容器61とガス絶縁母線63との間に固定された絶
縁スペーサ64によって絶縁支持されている。容器61
の上部には図の紙面に垂直方向に延びるガス絶縁母線6
9が設けられている。断路器67はその枠体部67aに
より容器61に対して固定されている。図示されている
状態は断路器67の断路状態である。可動接触子67b
が駆動部67dにより図の下方に駆動されて固定接触子
67cに接合することにより断路器67は閉路される。
母線変換ユニット60は予め組立完了してから、その容
器61と開閉器ユニット32の胴容器1とを密封結合す
る。図5と同様に、この結合時に、母線65a及び65
bが接触子13bに挿入され、主回路が自動的に接続さ
れる。この密封結合作業ではフランジ1bの位置は接触
子13bとほぼ同じ高さ位置に設けられており、図5と
同様に、結合直前に接触子13bの接続状況を目視確認
しながら確実な作業をすることができる。
【0045】(実施例4)図8は開閉器ユニット32の
他の実施例及び他の構成による母線変換ユニット70を
示す断面図である。開閉器ユニット32が第1の実施例
と異なる点は、底板2が鍋状に下容器を形成して、フラ
ンジ2a及び1aが第1の実施例よりも高い位置に設け
られていることである。単極ユニット30及び下部ユニ
ット29の構造は実施例1と同一であり、説明を省略す
る。このような構成も第1の実施例と同様の効果を奏す
る。フランジ2aの位置が高いことにより組立作業の容
易性は若干低下するが、底板が1枚板でない折曲げ部を
含む構造体であることにより、底板2の底面の剛性は高
くなる。母線変換ユニット70はその内部に断路器77
を備えており、断路器77の一端には母線75b、他端
には母線76がそれぞれ接続されている。また右方の母
線75aは、容器71とガス絶縁母線73との間に固定
されている絶縁スペーサ74によって絶縁支持されてい
る。容器71の上部には組立作業用・保守点検用の蓋7
2が設けられている。断路器77はその枠体部77aに
より容器71に対して固定されている。図示されている
状態は断路器77の断路状態である。可動接触子77b
が駆動部77dにより図の下方に駆動されて固定接触子
77cに接合することにより断路器77は閉路される。
母線変換ユニット70は予め組立完了してから、その容
器71と開閉器ユニット32の胴容器1とを密封結合す
る。図5と同様に、この結合時に、母線75a及び75
bが接触子13bに挿入され、主回路が自動的に接続さ
れる。この密封結合作業ではフランジ1bの位置は接触
子13bとほぼ同じ高さ位置に設けられており、図5と
同様に、結合直前に接触子13bの接続状況を目視確認
しながら確実な作業をすることができる。
【0046】上記の実施例2〜4において、断路器5
7、67又は77の母線接続は上又は横方向であるが、
どちらの方向に母線を導出する場合でも断路器の取付け
位置は同じである。従って、種々の構成に対して断路器
の取付け位置を変更することなく対応することができ
る。また、断路器は容器51、61及び71の垂直方向
の中心線の片側に収るので、必要に応じて断路器を1台
又は2台設けることができる。なお、図6のような断路
器57の対称配置は、真空スイッチ管4の接触子13b
が上向きに揃えて配置されたことにより可能となった構
成であるが、このような構成は断路器が近接していて対
称に動作するので相互間の機械的なインタロックをとる
必要がある場合に非常に都合が良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。
【0048】電気的に直列接続された一対の真空スイッ
チ管により開閉器部を構成したので、2個の電気的直列
体によってガス絶縁開閉装置の開極時の通常の電圧や遮
断時の回復電圧を負担する。すなわち、真空スイッチ管
1個あたりの電圧負担はガス絶縁開閉装置の定格電圧の
1/2となり、低定格電圧となるためコンパクトになる
と共に製造も容易になる。また、可動電極の駆動方向を
互いに揃えたので、駆動系を共通にでき、構造が簡単に
なる。また、それぞれの固定電極を容器の一端部に向け
て互いに並列に配置したので、他のユニットと接続しや
すいコンパクトな構造になる。こうして、必要な開閉性
能を小型な装置で経済的にかつ容易に実現できる。ま
た、それぞれの真空スイッチ管が開離動作を同時に同じ
速度で行うので、2個の電気的直列体として所定の開閉
速度を達成し、1個の真空スイッチ管が負担する開閉速
度は1個の真空スイッチ管で行う場合の1/2で足り
る。従って、開閉速度の低減により開閉時の衝撃が緩和
され、接点寿命が長くなる。
【0049】容器を、底板部及びこの底板部の周縁部上
に載置され互いに締結されるべき側胴部とを有する構造
とし、底板部上に絶縁支持部材を取付け、絶縁支持部材
によってフレームを支持し、このフレームにより、側胴
部に対しては実質的に絶縁距離のみを確保するようにス
イッチ手段を支持する。そして側胴部は最後にかぶせる
構成なので、機器と側胴部との距離に作業スペースを確
保する必要がない。従って、その分開閉器ユニットを小
さくできる。容器内部の組立て時にはまだ側胴部を取付
けていないので、周囲の空間が開放され、自然な姿勢に
より容易に組立て作業を行なうことができる。
【0050】底板部を鍋状にしたので、その底面の剛性
が向上する。
【0051】絶縁性のガスを充填された容器の垂直方向
の中心線に対して線対称に、スイッチ手段、支持機構及
び駆動装置を設けたので、真空スイッチ管の動作時に発
生する荷重を左右に平衡させ、全体として上下方向の単
純荷重とすることができる。従って、簡単な構成でも開
閉時の大きな荷重を支えることが容易になる。
【0052】容器の垂直方向の中心線に対して線対称
に、スイッチ手段、支持機構及び駆動装置を設け、フレ
ームによって荷重を集約すると共に絶縁筒により各部を
支持する構成としたので、真空スイッチ管の動作時に発
生する荷重を左右に平衡させ、全体として上下方向の単
純荷重とした。従って、強度的に本来弱点である絶縁支
持部分にとっても、支えやすい荷重となり、他の支持構
造体を必要としない。こうして、単純な構造で部材を節
約した小型の構造を提供することができる。
【0053】また、中空の絶縁筒を容器の垂直方向の中
心線に対して線対称に設け、フレームを上記容器から絶
縁して支持し、この中空の絶縁筒の内部を貫通して上記
中心線に対して線対称に操作機構を設けたので、省スペ
ース構造を提供できる。
【0054】また、容器の底板部上に不連続にスペーサ
を挟んで取付けられ、上記絶縁筒を固定する土台となる
ベース板を設けたので、ベース板と底板との接触面積は
両者が全面的に当接している場合よりも小さい。従っ
て、底板がガス圧力等の内外荷重の作用で歪みを生じて
も、重要な支持構造体である絶縁筒に異常荷重が付加さ
れないように保護することができる。底板の歪みによっ
て各相のスイッチ手段に変位が生じて開閉特性が不安定
になるのを防止することができる。
【0055】また、容器の底板部から突出した操作機構
の一部を覆って容器の気密を保つべく上記底板部の下か
ら箱状の機構箱を取付けたので、この箱状の構造体が持
つ高い剛性により底板の強度を向上させることができ
る。従って、底板補強のための専用部材を設けることな
く、必要最小限の構成により強度が高く、コンパクトな
開閉器ユニットを提供できる。
【0056】また、各真空スイッチ管の両端部に絶縁支
持部材を挟んだ一対の金属板を設け、真空スイッチ管と
実質的に並列に接続されるべき静電容量をその間に保有
するように構成したので、遮断動作時に発生する過電圧
が左右の真空スイッチ管に均等に加わり、一方の真空ス
イッチ管にのみ苛酷な条件となる事態を防止することが
できる。従って、真空スイッチ管に要求される電気的条
件を緩和することができ、低定格で小型の真空スイッチ
管を使用することができる。また、金属板は真空スイッ
チ管に発生する熱を放熱する機能も有するので、真空ス
イッチ管の電気的性能の向上にも寄与する。
【0057】また、真空スイッチ管と実質的に並列に接
続されるべき静電容量を可動電極の対地静電容量より大
きくしたので、遮断動作時に発生する過電圧が左右の真
空スイッチ管に、より均等に加わる。
【0058】また、電気的に直列に接続された一対の真
空スイッチ管を容器内部にその中心線に対して線対称に
直立にかつ互いに並列に配置してスイッチ手段を構成
し、固定電極にそれぞれ接触子を接続し、少なくとも1
個の断路器を上記中心線の片側に配置し、上記容器と接
続されることにより、上記接触子とそれぞれ電気的接続
をなす導体部を有する他の容器とを設けたので、容器同
士を接続する際に接触子は他の容器内の導体部と自動的
に電気的接続を成すことができ、組立が容易かつ確実に
なる。
【0059】接触子と接続されるべき下向きの第1の導
体端部と上及び横のいずれかの方向に導出されるべき第
2の導体端部とを有する機器を上記他の容器内に備えた
ので、必要に応じて上又は横方向に主回路を接続するこ
とができる。
【0060】断路器を中心線の片側に配置したので、必
要に応じて断路器を1台又は2台収納し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1を示す正面側断面図であ
る。
【図2】 本発明の実施例1を示す側面側断面図であ
る。
【図3】 図1に示すガス絶縁開閉装置の組立の第1段
階を示す図である。
【図4】 図1に示すガス絶縁開閉装置の組立の第2段
階を示す図である。
【図5】 図1に示すガス絶縁開閉装置の組立の第3段
階を示す図である。
【図6】 本発明の実施例2を示す正面側断面図であ
る。
【図7】 本発明の実施例3を示す正面側断面図であ
る。
【図8】 本発明の実施例4を示す正面側断面図であ
る。
【図9】 従来のガス絶縁開閉装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 胴容器、2 底板、4 真空スイッチ管、4a 可
動電極、4b 固定電極、5 絶縁支持部材、6 フレ
ーム、7 操作機構、8 絶縁筒、9 絶縁操作棒、1
3b 接触子、14 可撓導体、17 ベース板、18
機構箱、22 操作源、23 下部機構、23a 密
封軸受、28 リンク、41 容器、51 容器、57
断路器、61 容器、67 断路器、71 容器、7
7断路器。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のガスが充填されるべき容器と、 上記容器内部に設けられ、可動電極の駆動方向を互いに
    揃えて、かつ、それぞれの固定電極を上記容器の一端部
    に向けて互いに並列に配置した、一相あたり少なくとも
    一対の真空スイッチ管と、 上記可動電極相互間を電気的に接続する導体と、 上記各真空スイッチ管を支持する共通のフレームと、 上記フレームを上記容器から絶縁して支持する絶縁支持
    部材と、 上記各可動電極を同時に同じ速度で駆動する操作機構
    と、 を備えたガス絶縁開閉装置の開閉器ユニット。
  2. 【請求項2】 底板部及びこの底板部の周縁部上に載置
    され互いに締結されるべき側胴部とを有し、絶縁性のガ
    スを充填されるべき容器と、 上記底板部上に取付けられた絶縁支持部材と、 上記絶縁支持部材によって支持されたフレームと、 上記フレームに支持され、電気的に直列に接続された一
    対の真空スイッチ管を互いに並列に配置してなり、上記
    側胴部に対しては実質的に絶縁距離のみを確保して設け
    られたスイッチ手段と、 上記真空スイッチ管に接続された操作機構と、 を備えたガス絶縁開閉装置の開閉器ユニット。
  3. 【請求項3】 上記底板部は鍋状の形状であることを特
    徴とする請求項2のガス絶縁開閉装置の開閉器ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 絶縁性のガスが充填されるべき容器と、 電気的に直列に接続された一対の真空スイッチ管を上記
    容器内部に上記容器の垂直方向の中心線に対して線対称
    に直立にかつ互いに並列に配置してなるスイッチ手段
    と、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記真空スイッ
    チ管を上記容器から絶縁して支持する支持機構と、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記可動電極に
    接続された操作機構と、 上記操作機構に接続された駆動装置と、 を備えたガス絶縁開閉装置の開閉器ユニット。
  5. 【請求項5】 絶縁性のガスが充填されるべき容器と、 電気的に直列に接続された一対の真空スイッチ管を上記
    容器内部に上記容器の垂直方向の中心線に対して線対称
    に直立にかつ互いに並列に配置してなるスイッチ手段
    と、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記一対の真空
    スイッチ管を支持する共通のフレームと、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記フレームを
    上記容器から絶縁して支持する絶縁筒と、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記可動電極に
    接続された操作機構と、 上記操作機構に接続された駆動装置と、 を備えたガス絶縁開閉装置の開閉器ユニット。
  6. 【請求項6】 上記絶縁筒は中空であり、上記操作機構
    は上記絶縁筒内部を貫通していることを特徴とする請求
    項5のガス絶縁開閉装置の開閉器ユニット。
  7. 【請求項7】 絶縁性のガスが充填されるべき容器と、 電気的に直列に接続された一対の真空スイッチ管を上記
    容器内部に上記容器の垂直方向の中心線に対して線対称
    に直立にかつ互いに並列に配置してなるスイッチ手段
    と、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記一対の真空
    スイッチ管を支持するフレームと、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記フレームを
    支持する中空の絶縁物からなる絶縁筒と、 上記容器の底板部上に不連続にスペーサを挟んで取付け
    られ、上記絶縁筒を固定する土台となるベース板と、 上記絶縁筒内部を貫通して上記中心線に対して線対称に
    設けられ、上記可動電極に接続された操作機構と、 上記操作機構に接続された駆動装置と、 を備えたガス絶縁開閉装置の開閉器ユニット。
  8. 【請求項8】 絶縁性のガスが充填されるべき容器と、 電気的に直列に接続された一対の真空スイッチ管を上記
    容器内部に上記容器の垂直方向の中心線に対して線対称
    に直立にかつ互いに並列に配置してなるスイッチ手段
    と、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記一対の真空
    スイッチ管を支持するフレームと、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記フレームを
    上記容器から絶縁して支持する中空の絶縁筒と、 上記絶縁筒内部を貫通して上記中心線に対して線対称に
    設けられ、上記可動電極に接続された操作機構と、 上記容器の底板部から突出した上記操作機構の一部を覆
    って上記容器の気密を保つべく上記底板部の下部側に取
    付けられた箱状の機構箱と、 上記機構箱に設けられ、上記操作機構の上記機構箱内に
    ある部分と上記機構箱外にある部分とを気密に接続する
    密封軸受と、 上記密封軸受を介して上記機構箱の外へ導出された上記
    操作機構の端部に接続された駆動装置と、 を備えたガス絶縁開閉装置の開閉器ユニット。
  9. 【請求項9】 絶縁性のガスが充填されるべき容器と、 上記容器内部に設けられ、可動電極の駆動方向を互いに
    揃えて、かつ、それぞれの固定電極を上記容器の一端部
    に向けて並列に配置した一相あたり一対の真空スイッチ
    管と、 上記可動電極相互間を電気的に接続する導体と、 上記容器に対して、上記真空スイッチ管を上記可動電極
    側から絶縁支持する支持機構と、 上記可動電極を駆動する操作機構と、 上記各真空スイッチ管がその内部に装填されるべき一対
    の絶縁支持部材と、 上記各絶縁支持部材を挟んで上記各真空スイッチ管の両
    端部に設けられ、真空スイッチ管と実質的に並列に接続
    されるべき静電容量をその間に保有する一対の金属板
    と、 を備えたガス絶縁開閉装置の開閉器ユニット。
  10. 【請求項10】 上記静電容量は上記可動電極の対地静
    電容量より大きいことを特徴とする請求項9のガス絶縁
    開閉装置の開閉器ユニット。
  11. 【請求項11】 絶縁性のガスが充填されるべき容器
    と、 電気的に直列に接続された一対の真空スイッチ管を上記
    容器内部に直立させ、かつ、固定電極を上記容器の一端
    部に向けて互いに並列に配置してなるスイッチ手段と、 上記真空スイッチ管を上記容器から絶縁して支持する支
    持機構と、 上記中心線に対して線対称に設けられ、上記可動電極に
    接続された操作機構と、 上記操作機構に接続された駆動装置と、 上記固定電極にそれぞれ接続された接触子と、 上記容器の上記一端部と接続されることにより、上記接
    触子とそれぞれ電気的接続をなす導体部を有する他の容
    器と、 を備えたガス絶縁開閉装置。
  12. 【請求項12】 上記接触子は上向きに配置され、その
    接触子と接続されるべき下向きの第1の導体端部と上及
    び横のいずれかの方向に導出されるべき第2の導体端部
    とを有する機器を上記他の容器内に備えたことを特徴と
    する請求項11のガス絶縁開閉装置。
  13. 【請求項13】 上記スイッチ手段、上記支持機構及び
    上記操作機構は上記容器の垂直方向の中心線に対して線
    対称であり、上記他の容器はその内部に少なくとも1個
    の断路器を上記中心線の片側に配置していることを特徴
    とする請求項11のガス絶縁開閉装置。
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