JPH0732104U - 大工用万能継手定規 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 木造建築における木工用継手定規の一体構造
による機能化。 【構成】 リンクさせた取付支持枠内に雄と雌の両型、
ぬき型、かま型、ほぞ型等の型を一枚の定規板内に連設
状に型取りした継手定規。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は木造建築に必要な大工用継手定規において、すべての継手の工作が一 個の用具で割り出し可能に設けた大工用万能継手定規に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

木造家屋の建築材は図６に示す土台、柱、梁等の用材ａの雌部ｂに用材ｃの雄 部ｄを組立てる場合、柱や土台、梁等の継手部に工作は図５に示す定規ｓで雄あ り２０の寸法やぬき型２１、かま型２２、ほぞ型等の寸法を型取りし、墨出しし た後工作している。従来これらの大工作業は直面定規や図５のあり定規で継手部 のあり寸法その他を墨出しして工作していた。しかし従来のあり定規については 、これに対応する雌ありの型を欠くため土台、柱に工作した雄ありと組合わせる 雌ありの土台や柱にその都度他の定規で雌ありの寸法出しをした後切り込んでい たので大工作業の効率性を欠く不便があった。

【０００３】

【本考案の解決すべき課題】

（１）雄ありに対してこれに対応して嵌合する雌ありを即時に線出しする雌あ り定規板を構成すること、（２）同時にあり定規には現在汎用されているぬき型 やかま型、ほぞ型等の定規と組合わせた万能継手定規として一体に機能すること を課題とした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達するため本考案は、長方形枠体の横巾を所望寸法巾に調整可能 にリンクさせた取付支持枠と、その取付支持枠間に取付けた大工用継手定規板と よりなり、前記継手定規板の本体部分には、両側縁長さ方向に適宜目盛り線を刻 設し、本体部内には雄あり型、ぬき型、かま型、ほぞ型等の抜き孔を型取りし、 本体板に連設した先端部には本体部に連設する連設部を設け、本体部の雄あり型 に対応する雌あり型を型取りした大工用万能継手定規に係るものである。

【０００５】

【作用】

継手定規を取付けたリンク機構の取付支持枠は用材の巾寸法に合わせて自在に 調整密着できる継手定規はかま型、ぬき型、ほぞ型等はもちろん雄ありに整合す る雌ありの寸法出しが同一定規により容易に柱、土台、梁等用材面に割り出せる 。

【０００６】

【実施例】

図面において１は取付支持枠で剛性の耐蝕金属板であるステンレス板で組立て る。２、２は相対させた長寸の縦枠、３、３は同様短寸の横枠で、ピン４で枢着 しリンク機構による長方角形の取付支持枠とする。従って長寸の縦枠で連結した 横巾間の寸法はリンク作用で調節が可能で、柱、土台、梁等用材の横巾寸法に合 わせて図２のように平行四辺形に巾調整して用材ａに密接状に取付ける。取付支 持枠の縦枠は用材のコーナーに密接するように図３のように四角形又はＬ形に構 成する。横枠は平面板とし用材上面に接合密着する。５は取付支持枠の上下両横 枠間に蝶ネジ６で着脱自在に取付けた定規板である。７は定規板の本体部で、８ は本体部先端に連接した連設部である。９は本体部に型取りした雄あり型、１０ は型ぬきした空間である。１１はぬき型の穿孔で、１２はかま型である。１３は ほぞ型の穿孔である。１４は雄あり９に嵌合する連設部の雌ありで、１５は中心 線である。１６は取付調整部である。１７は定規板の両側縁に設けた目盛り線で ある。

【０００７】

【効果】

本考案は上記の構成よりなり、取付支持枠は金属又は硬質合成樹脂製であり型 や切込み孔を穿設する用材の横巾寸法に合わせて調整密着させた後、用材面に継 手部分の割り出しをするが、取付支持枠に取付けた継手定規板に雄あり、雌あり 、かま型、ぬき型及び目盛り等すべての継手機能を一体に設けてあるので、作業 性と共に機能性、効率性にすぐれた木工用定規として実用性は顕著である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体図である。

【図２】支持枠の斜視図である。

【図３】第１図のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】第１図のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】従来のあり定規である。

【図６】木製土台間の継手部を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 取付支持枠 ２ 縦枠 ３ 横枠 ４ 枢着ピン ５ 定規板 ６ 蝶ネジ ７ 本体部 ８ 連設部 ９ 雄あり型 １０ 抜き部空間 １１ ぬき型穿設孔 １２ かま型 １３ ほぞ型 １４ 雌あり型 １５ 中心線 １７ 目盛り線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦枠と横枠で長方形枠体に組立て、その
   枠体の横巾を所望寸法巾に調整するようにリンクさせた
   取付支持枠と、その取付支持枠間に取付けた大工用継手
   定規板とよりなり、大工用継手定規板の本体部分には両
   側縁長さ方向に適宜目盛りを設け、本体板内に雄あり
   型、ぬき型、かま型、ほぞ型等の抜き孔を型取りし、本
   体部分の先端部には本体部に連設する連設部を設け、前
   記雄あり型に対応する雌あり型を型取りして一体に設け
   たことを特徴とする大工用万能継手定規。