JPH07320843A - 端子圧着装置 - Google Patents

端子圧着装置

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JPH07320843A
JPH07320843A JP11253394A JP11253394A JPH07320843A JP H07320843 A JPH07320843 A JP H07320843A JP 11253394 A JP11253394 A JP 11253394A JP 11253394 A JP11253394 A JP 11253394A JP H07320843 A JPH07320843 A JP H07320843A
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guide
strip
anvil
terminals
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JP11253394A
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Yoshiaki Nomoto
喜昭 野本
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横連鎖状端子を端子圧着機に駒送りして端子
を圧着する際に、高精度の端子送りをすることを目的と
する。 【構成】 横連鎖状端子を駒送りして、ラム48により
昇降するクリンパ41とアンビル43の間に端子を位置
せしめ、プレス加工により端子の電線接続部を電線の端
末部に圧着する際に、連鎖状端子をアーチ状の端子ガイ
ド61に沿わせ、該連鎖状端子のストリップの出口側、
即ち端子圧着後側で端子引出し指片59の爪58をスト
リップの端子送り用孔に係合させて押し下げることによ
り、駒送りするようにした。 【効果】 アンビル43の前後、即ち端子圧着の前後で
横連鎖状端子のストリップにゆるみがなく、高精度の端
子送りができ、圧着形状および性能が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端子圧着機に対して端
子を駒送りする端子送り機構を備えた端子圧着装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の横連鎖状端子aを示し、
ストリップbに対して多数の雄端子(または雌端子)c
が一定のピッチで連成されている。b1 は端子送り用
孔、b2は連結片、c1 は端子cの電気接触部、c2
電線接続部である。
【0003】図11において、端子圧着機dはラムeに
より昇降するクリンパfとこれに対向するアンビルgを
備え、端子送り機構iによりアンビルg上に雄端子cを
駒送りするようになっている。即ち、端子圧着機dにお
ける基板hには、装架ブロックjを介して端子ガイド板
kがアンビルgの一側に向けて設けられており、この端
子ガイド板k上にセットされた横連鎖状端子aは、端子
送り指片lの先端の爪mが個々の端子送り用孔b1 に係
合することにより、矢線方向に1駒ずつ送り込まれる。
なお、端子送り指片lの基端部は、ラムeに連動して往
復回動する端子供給レバーnの下端部に軸支されてお
り、爪mの往復距離(横連鎖状端子aの1回当りの前進
距離)は、アジャストねじoで調整される端子供給レバ
ーnの回動角で決まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図12(A)は、従来
の端子送り機構を示す模式図である。従来の端子送りは
圧着部(クリンパf,アンビルg)の手前側で、端子ガ
イド板kと爪mのみで行っている。従って、端子ガイド
板kを出た後圧着部までは雄端子cのつなぎである前記
ストリップbだけで位置決めがなされ、そのあそびのた
めにアンビルg上の雄端子cのセット位置にバラツキが
生じ、電線に対する端子圧着後の形状や性能に少なから
ぬ影響を与える、という問題があった。本発明は上記の
問題を解決するためになされたものであり、端子送り精
度の高い端子送り機構を備えた端子圧着装置を提供する
ことを課題とする。本発明のもう一つの課題は、横連鎖
状端子を駒送りする際に余り場所をとらない省スペース
型の端子圧着装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】図12(B)は本発明の
原理を示すもので、クリンパfとアンビルgからなる圧
着部の前後両側に端子ガイド板k′とストリップガイド
板k″を設けると共に、圧着部の後側に端子引出し用の
爪pを設けたものである。即ち、本発明の端子圧着装置
は、請求項1に記載したように、細巾帯状のストリップ
に複数の端子を連結片を介して定ピッチで櫛歯状に突設
して成る横連鎖状端子を該ストリップの方向に駒送りし
て、ラムにより昇降するクリンパとアンビルの間に前記
端子を位置せしめ、プレス加工により端子の電線接続部
を電線の端末部に圧着する端子圧着装置において、前記
装置は、前記アンビルの端子供給側に端子ガイド板を備
え、ストリップ出口側にストリップガイド板を備えると
共に、該ストリップガイド板と対向し、かつストリップ
の端子送り用孔と係合する爪をもつ端子引出し指片を備
え、該端子引出し指片のスイングまたは往復動により前
記横連鎖状端子の駒送りを行うようにしたことを特徴と
する。
【0006】もう一つの端子圧着装置は、請求項2に記
載のように、前記アンビルの前面に昇降可能なアーチ状
の端子ガイドを備え、該ガイド本体の頂面から端子供給
側の外周面が端子ガイド面として形成され、該頂面から
ストリップ出口側の外周面がストリップガイド面として
形成されると共に、該ストリップガイド面の直線部分と
対向し、かつストリップの端子送り用孔と係合する爪を
もつ端子引出し指片を備え、該端子引出し指片の昇降に
より前記横連鎖状端子の駒送りを行うようにしたことを
特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の前記端子ガ
イドの頂上部に、前記アンビルと協働して横連鎖状端子
の連結片を切断するカッタを設けたものである。この端
子ガイドは、半円板状のガイド本体とその両側から下方
にのびる脚部とから成り、該両側の脚部は装置の基板部
の昇降規制溝と係合するフック部を備え、該ガイド本体
と上記基板部間にガイド本体を上方に付勢する圧縮コイ
ルばねが介装されるようにするのが望ましい(請求項
4)。
【0008】また、請求項5の発明は、前記端子ガイド
を前記アンビルを固定するアンビル取付台に対して上下
動可能に外装される装架ブロックに支持させたものであ
る。さらに、端子ガイドの端子ガイド面に対向して、端
子のインシュバレルと導体バレル間の隙間に係合する端
子規制板が設けるのが好ましく(請求項6)、前記端子
引出し指片は前記装架ブロックの一側に上下スライド自
在に装着された移動板に取付けられる(請求項7)。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、横連鎖状端子はアン
ビルの端子供給側およびストリップ出口側でそれぞれ端
子ガイド板とストリップガイド板で案内保持され、かつ
ストリップ出口側で端子引出し指片の爪で1駒ずつ引き
出される。従って、圧着の前後で横連鎖状端子全体にゆ
るみが出ず、高精度の端子送りを行うことができ、圧着
後の端子形状および性能が安定化する。
【0010】請求項2の発明によれば、横連鎖状端子は
アーチ状の端子ガイドの外周面に沿って案内保持され、
ストリップ出口側で1駒ずつ下方に引き出されるから、
請求項1と同様の作用がある。さらに横連鎖状端子の案
内保持をアーチ状(または逆U字状)の端子ガイドによ
って上下方向、即ち下から上に向けて供給し、上から下
に向けて引き出すようにしたので、端子送りに要するス
ペースが小さく、圧着装置全体の小型、省スペース化を
図ることができる。
【0011】請求項3の発明によれば、端子の圧着と同
時に端子を横連鎖状端子から切断分離することができ
る。また、請求項4の構成により、端子ガイドは圧縮コ
イルばねの弾発力により端子圧着後直ちに元の位置に復
帰する。
【0012】請求項5の発明によれば、端子ガイドは装
架ガイドとの重量バランスによりがたつきや傾きがなく
円滑に動作する。また、請求項6のように、端子ガイド
に対して端子規制板を組み合わせることにより、アンビ
ルに対する端子位置、とくに端子の軸方向の位置決めが
正確になされ、さらに、請求項7のように、端子引出し
指片を前記装架ブロックの一側に上下スライド自在に装
着した移動板に取付けることにより、端子引出し片の上
下方向への移動が安定化し、一層正確な端子送りができ
る。
【0013】
【実施例】図1において、Aは端子圧着機、Bは横連鎖
状端子aの端子送り機構であり、両者は一体的に設けら
れている。端子圧着機Aは、クリンパ1を備えたラム組
立体2と、端子cをセットするアンビル3を備え、アン
ビル3は基板部4に固定したアンビル取付台5に着脱自
在に設けられており、ラム組立体2は同じく基板部4上
に立設したラムガイドブロック6の縦ガイド溝7に上下
摺動自在に装着され、図示しないスプリングにより常時
上方に付勢されている。
【0014】端子送り機構Bは、アンビル3から見て手
前側(図中左側)の端子ガイド板8と、後側(図中右
側)のストリップガイド板9および端子引出し指片10
を備え、端子引出し指片10はストリップbの出口側に
傾斜して、その先端には前記端子送り用孔b1 に係合す
る爪11を有する。端子ガイド板8は基板部4上に設け
た装架ブロック12に固定されると共に、その前面に取
付けたブラケット13の窓14に装着した端子押さえ1
5により横連鎖状端子aを該端子ガイド板8に押圧して
ガタが生じないようになっている。
【0015】また、前記ラム組立体2はラム16とヘッ
ド17を有し、ヘッド17には上端をプレス受け18と
したアジャストねじ19が螺着されている。ヘッド17
の下面に突出する装架ブロック20にはクリンパ1の上
端の取付片1aがねじ(図示せず)により固定され、ア
ジャストねじ19の回動によりラム16即ちクリンパ1
の最低位置(下死点)を微調整できるようにしてある。
【0016】更に、ラム16にはクリンパ1の取付面と
反対側に板カム21が固定されている。この板カム21
の端面はラム軸Pから遠い上部垂直面21aと近い下部
垂直面21cが中間の駆動斜面21bを介して段差を有
する段付き係合面として形成されている。
【0017】一方、ラム組立体2の前記ラムガイドブロ
ック6は、縦ガイド溝7と直交する横ガイド溝22を備
え、この横ガイド溝22にはカム従動バー23が左右摺
動自在に装着されている。このカム従動バー23は、板
カム21の上記段付係合面と係合するカムフォロワ24
を備えると共に、上記端子引出し指片10側の端には駆
動バー25が突設され、図示しないスプリングにより常
時駆動バー25側に付勢されている。この駆動バー25
は装架ブロック6の側方に設けた対向する一対のブラケ
ット26,26′間をのび、その先端部は軸受27に支
承されている。
【0018】ブラケット26,26′間において、駆動
バー25の中間の節部25aにはピン29により揺動プ
レート30の中央部が軸支され、該揺動プレート30の
基端部は後側のブラケット26′に固定軸31により軸
支され、上端部にはピン32により端子引出しレバー3
3が連結されている。この端子引出しレバー33の中間
部は前側のブラケット26に傾斜長孔として開設した軸
決め孔34にボルト軸35により回動可能に固定され、
端子引出しレバー33の下端部には上記端子引出し指片
10がピン36により連結されている。
【0019】上記構成において、図2のようにラム組立
体2が図示しないプレスの作動により押圧されて下降す
ると、予めアンビル3上にセットされた端子cの前記電
線接続部c2 がクリンパ1により加圧されて電線の導体
部(図示せず)に圧着される。なお、端子cの圧着と同
時にその連結片b2 も切断されるが、この切断機構は後
述する端子圧着機A′と同様であるから説明を省略す
る。
【0020】ラム組立体2の下降により、板カム21と
係合するカムフォロワ24をもつ従動バー23は、矢線
Q方向、すなわちブラケット26,26′側に移動す
る。これにより揺動プレート30が固定軸31を中心と
して時計方向に回動すると共に、端子引出しレバー33
もボルト軸35を中心に同方向に回動するから、端子引
出し指片10は矢線R方向にスイングする。その結果、
端子引出し指片10の爪11は、横連鎖状端子aの1駒
分すなわち前記端子送り用孔b1 ,b1 間のピッチ分だ
けラムガイドブロック6側に後退する。
【0021】この状態から、ラム組立体2が図1のよう
に上昇すると、カムフォロワ24は板カム21の段付係
合面の上部垂直面21aから駆動斜面21bを経て下部
垂直面21aに摺接係合するので、従動バー23は上部
垂直面21aと下部垂直面21cの段差分だけ図2の矢
線Qと反対方向に移動する。その結果、端子引出し指片
10は図2の矢線Rと反対方向にスイングし、端子送り
用孔b1 と係合する爪11により横連鎖状端子aは1駒
分だけ引き出され、次に圧着すべき端子bがアンビル3
上にセットされる。
【0022】端子引出し指片10のスイング量、すなわ
ち横連鎖状端子aの移動量は、軸決め孔34におけるボ
ルト軸35の位置により変わる。すなわち、ボルト軸3
5を軸決め孔34の上から下に移動させるにつれて、端
子引出し指片10のスイング量は小さくなる。これによ
り、横連鎖状端子aの前記端子送り用孔b1 ,b1 のピ
ッチに合わせたて精確な駒送りができる。
【0023】以上のように、上記端子送り機構Bによれ
ば、横連鎖状端子aの雄端子cは端子引出し指片10に
より1個ずつ引出され、かつアンビル3の前後において
端子ガイド板8とストリップガイド板9により支持され
ているので、端子圧着の前後にゆるみが生じる余地がな
い。従って、雄端子cは常にアンビル3上に精確に位置
決めされ、圧着後の形状や性能が安定化する。
【0024】図1および図2に示す端子送り機構Bは上
記のように高精度の端子送りが可能であるが、アンビル
3の前後に水平な端子ガイド板8とストリップガイド板
9を設けなければならない。そのため、端子圧着機Aの
全体の横巾が大となり、広い設置スペースを必要とす
る。
【0025】図3は省スペース型の改良された端子圧着
機A′と端子送り機構B′の正面図を示す。図4は図3
の右側面図、図5は図3のX−X線断面図、図6は図5
のY−Y線断面図である。端子圧着機A′は、クリンパ
41を備えたラム組立体42とアンビル43とを備え、
アンビル43は基板部44に固定したアンビル取付台4
5に着脱自在に設けられており、ラム組立体42は同じ
く基板部44と一体に立設したラムガイドブロック46
の縦ガイド溝47に上下摺動自在に装着され、図示しな
いスプリングにより上方に付勢されている。
【0026】ラム組立体42を構成するラム48は頭部
にねじ孔49、前面に凹部50を有し、ねじ孔49には
上端をプレス受け51としたアジャストねじ52が螺着
されて押さえナット53により固定されており、凹部5
0には前記クリンパ41がクリンパカバー54を介して
取付ボルト55により固定されている。クリンパ41は
図5にみるように前部クリンパ41aと後部クリンパ4
1bの二枚一組で構成され、両クリンパ41a,41b
間の間隙に位置して端子払い片56がラムガイドブロッ
ク46の下面に固定されている。なお、前部クリンパ4
1aは雄端子cの電線接続部c2 におけるインシュバレ
ルc21、後部クリンパ41bは導体バレルc22に対する
ものである。また、クリンパカバー54の下端部には後
述する連結片用のカッタ73に対する2条の押圧片54
aが突設されている。
【0027】端子送り機構B′は、アンビル43の前面
に位置する昇降可能な端子ガイド組立体57、爪58を
有する端子引出し指片59および該端子引出し指片59
を昇降させる駆動部60とから成る。端子ガイド組立体
57は、アーチ状の端子ガイド61、その装架ブロック
62(図6参照)および端子規制板63とから成り、該
装架ブロック62は上記アンビル取付台45の三方を取
り囲んで該アンビル取付台45に対して上下動可能に外
装されている。この装架ブロック62の一側には端子規
制板63の支持板部64が固定され、他側にはハウジン
グブロック65(図4参照)を介して上記駆動部60が
一体的に設けられている。
【0028】アーチ状の端子ガイド61は、半円板状の
ガイド本体66とその両端下面から一体に下方にのびる
脚部67,67とから成り、脚部67の下端のフック部
68を前記基板部44の下部両側に設けた昇降規制溝6
9に係合させると共に、ガイド本体66の下面に設けた
ばね受け溝70と基板部44との間に複数の(図示の例
では2個)圧縮コイルばね71が介装されている。これ
により、端子ガイド61はアンビル43に対して昇降可
能で、かつフック部68が昇降規制溝69の上壁に衝合
して上昇が止まる。また、ガイド本体66の前面頂上部
には凹み72を介してカッタ73の支持板部74が取付
けられている。
【0029】半円板状のガイド本体66の外周面は、前
記アンビル43が位置する頂点部を中心として、その一
方側すなわち横連鎖状端子aの供給側を端子ガイド面6
6aとし、他方側をストリップガイド面66bとしたも
のであり、両面66a,66bはそれぞれ左右両側の垂
直な脚部67の外面67aと連続し、全体としてアーチ
状の端子ガイド面を形成している。
【0030】このガイド本体66の一方側の端子ガイド
面66aと脚部67の外面67aとに対向して半アーチ
状の端子規制板63が配置されており、該端子規制板6
3は図6に示されるように雄端子cの電線接続部c2
おけるインシュバレルc21と導体バレルc22間の隙間に
係合し、アンビル43に対する雄端子cの長さ方向のセ
ット位置を規制する。
【0031】また、ガイド本体66のストリップガイド
面66b側には、端子引出し指片59が横連鎖状端子a
のストリップb側に付勢され、かつ脚部67の外面67
aと平行に昇降可能に設けられている。即ち、端子引出
し指片59の中間部は上下に移動する移動板76の一端
面にピン75により回動可能に軸支されると共に、その
上端部に突設した耳片77と端面との間にスプリング7
8を介装することにより、下端部の爪58は常時ストリ
ップb側に付勢される。この移動板76と前記装架ブロ
ック62の対向面には、それぞれ縦ガイド溝79とガイ
ド突条80が設けられて、移動板76が上下摺動可能に
装着されると共に、移動板76の他端面には水平な連結
桿81が一体に突設され、連結桿81の先端は駆動部6
0におけるエアシリンダ(図示せず)のピストン棒82
にジョイント83を介して連結されている。従って、端
子引出し指片59は上記エアシリンダの作動により脚部
67と平行に昇降する。なお、前記ハウジングブロック
65は移動板76、連結桿81等の保護と共に、駆動部
60と装架ブロック62の連結部材を兼ねている。ま
た、端子ガイド61の端子供給側の脚部67にはストリ
ップ押さえ85を有するブレーキ84が設けられてい
る。
【0032】次に、図7〜図9を参照して端子圧着と端
子の駒送りについて説明する。図7は端子圧着状態を示
す。即ち、横連鎖状端子aは、そのストリップbがアー
チ状の端子ガイド61の外周面(脚部67の外面67
a,端子ガイド面66a,ストリップガイド面66b,
脚部67a)に沿って逆U字状にセットされている。そ
して、端子ガイド61の頂上部に位置する雄端子cはア
ンビル43の真上に適宜間隙をおいて位置決めされ、端
子ガイド面66a側では半アーチ状の端子規制板63が
導体バレルc22部分に係合し、かつストリップガイド面
66b側では、ストリップbの端子送り用孔b1 に端子
引出し指片59の爪58が係合しているから、ストリッ
プb(即ち横連鎖状端子a)はゆるみなくぴんと緊張し
た状態でセットされている。
【0033】上記の状態で、カッタ73の上から雄端子
cの電線接続部c2 に対して図示しない絶縁被覆電線の
皮剥きされた端末部が供給されて、圧着準備が整うと、
ラム組立体42がプレス(図示せず)に押圧されて下降
する。これにより、クリンパ41が前記インシュバレル
21と導体バレルc22をアンビル43との協働により圧
着する工程が開始する。また、ラム組立体42の下降に
伴って、クリンパカバー54の押圧片54a,54aが
カッタ73を押圧するから、カッタ73を備えた端子ガ
イド61即ち端子ガイド組立体57全体が圧縮コイルバ
ネ71に抗して下降し、端子引出し指片59および駆動
部60も一体になって下降する。
【0034】クリンパ41が下死点に達すると、雄端子
cの電線への圧着が完了する。同時にカッタ73とアン
ビル43のエッジ43a(図5参照)との剪断作用によ
り連結片b2 (図10参照)が切断され、雄端子cがス
トリップbから分離する。図7はこの圧着終了状態を示
している。
【0035】図8は圧着終了後、ラム組立体42、端子
ガイド組立体57および爪58が戻った状態を示す。即
ち、圧着終了後前記プレスを開放すると、ラム組立体4
2は前記スプリングにより自動的に上昇復帰し、圧着前
の状態に戻る。同時に、端子ガイド組立体57も端子ガ
イド61の外周面に沿って横連鎖状端子aをぴんと張設
したまま圧着コイルばね71により上昇復帰する。この
上昇復帰と同時または後に、駆動部60における前記エ
アシリンダの作動によりピストン棒82を引き戻す。こ
れにより、爪58はその逃げ斜面58aによりストリッ
プbの端子送り用孔b1 との係合が解除し、横連鎖状端
子aの1駒分、即ち雄端子cの1個分だけ上昇する。
【0036】図9は爪58が1駒分だけ下降し、端子送
りをした状態を示す。駆動部60の前記エアシリンダの
作動によりピストン棒82(図4参照)が1駒分だけ伸
びると、端子引出し指片59が下降し、爪58がストリ
ップbの端子送り用孔b1 に係合して横連鎖状端子a全
体を1ピッチ引き出し移動させる。これにより、次の雄
端子cが端子ガイド61の頂上部即ち、アンビル43の
真上に移動する。次いで、ラム組立体42を下降させる
と、図7のように端子圧着が行われる。
【0037】以上のように、横連鎖状端子aはアーチ状
の端子ガイド61の外周面に沿い、アンビル43の前後
で緊張状態に保持され、かつ端子引出し指片59の爪5
8により1ピッチだけ引き出されるので、高精度の端子
送りができる。また、アーチ状の端子ガイド61はその
横巾を狭くすることができ、省スペース型の装置を提供
することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
の発明によれば、横連鎖状端子を駒送りする際に圧着の
前後でゆるみがなく高精度の端子送りができ、圧着形状
および性能が安定化し、高品位の端子圧着ができる。ま
た、請求項2の発明によれば、横連鎖状端子はアーチ状
の端子ガイドによって逆U字状に案内されて、上下方向
での供給、引出しがなされるので、横方向の占有スペー
スが小さくなり、装置の省スペース化、小型化を図るこ
とができる。
【0039】また、上記アーチ状の端子ガイドを備えた
端子圧着機は、端子の圧着と同時に端子を横連鎖状端子
から切断分離することができ(請求項3)、端子圧着後
は端子ガイドが圧縮コイルばねの弾発力により直ちに元
の位置に復帰する(請求項4)。この端子ガイドは、装
架ガイドとの重量バランスにより円滑に昇降する(請求
項5)。また、端子ガイドと端子規制板の組合せによ
り、端子の軸方向の位置決めが正確になされ(請求項
6)、さらに、端子引出し片が上下方向へ安定した姿勢
で移動し、一層正確な端子送りができる(請求項7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る端子送り装置を用い
た端子圧着機の正面図である。
【図2】図1で次の端子送り工程に入った状態の正面図
である。
【図3】本発明の第2実施例に係る端子送り装置を用い
た端子圧着機の正面図である。
【図4】図3の右側面図である。
【図5】図3のX−X線断面図である。
【図6】図5のY−Y線断面図である。
【図7】図3の端子圧着状態を示す正面図である。
【図8】図7の端子送り爪が戻った状態の正面図であ
る。
【図9】図8の次の工程を示す正面図である。
【図10】本発明装置に用いられる横連鎖状端子の説明
図である。
【図11】従来の端子送り装置と端子圧着機の正面図で
ある。
【図12】(A),(B)はそれぞれ従来技術と本発明
による端子送り機構の説明図である。
【符号の説明】
A,A′ 端子圧着機 B,B′ 端子送り機構 a 横連鎖状端子 b ストリップ c 雄端子 1,41 クリンパ 3,43 アンビル 16,48 ラム 8 端子ガイド板 9 ストリップガイド板 10,59 端子引出し指片 11,58 爪 61 端子ガイド 66 ガイド本体 67 脚部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細巾帯状のストリップに複数の端子を連
    結片を介して定ピッチで櫛歯状に突設して成る横連鎖状
    端子を該ストリップの方向に駒送りして、ラムにより昇
    降するクリンパとアンビルの間に前記端子を位置せし
    め、プレス加工により端子の電線接続部を電線の端末部
    に圧着する端子圧着装置において、 前記装置は、前記アンビルの端子供給側に端子ガイド板
    を備え、ストリップ出口側にストリップガイド板を備え
    ると共に、該ストリップガイド板と対向し、かつストリ
    ップの端子送り用孔と係合する爪をもつ端子引出し指片
    を備え、該端子引出し指片のスイングまたは往復動によ
    り前記横連鎖状端子の駒送りを行うようにしたことを特
    徴とする端子圧着装置。
  2. 【請求項2】 細巾帯状のストリップに複数の端子を連
    結片を介して定ピッチで櫛歯状に突設して成る横連鎖状
    端子を該ストリップの方向に駒送りして、ラムにより昇
    降するクリンパとアンビルの間に前記端子を位置せし
    め、プレス加工により端子の電線接続部を電線の端末部
    に圧着する端子圧着装置において、 前記装置が、前記アンビルの前面に昇降可能なアーチ状
    の端子ガイドを備え、該ガイド本体の頂面から端子供給
    側の外周面が端子ガイド面として形成され、該頂面から
    ストリップ出口側の外周面がストリップガイド面として
    形成されると共に、該ストリップガイド面の直線部分と
    対向し、かつストリップの端子送り用孔と係合する爪を
    もつ端子引出し指片を備え、該端子引出し指片の昇降に
    より前記横連鎖状端子の駒送りを行うようにしたことを
    特徴とする端子圧着装置。
  3. 【請求項3】 前記端子ガイドの頂上部に、前記アンビ
    ルと協働して横連鎖状端子の連結片を切断するカッタが
    設けられている請求項2に記載の端子圧着装置。
  4. 【請求項4】 前記端子ガイドが半円板状のガイド本体
    とその両側から下方にのびる脚部とから成り、該両側の
    脚部は装置の基板部の昇降規制溝と係合するフック部を
    備え、該ガイド本体と上記基板部間にガイド本体を上方
    に付勢する圧縮コイルばねが介装されている請求項2ま
    たは3に記載の端子圧着装置。
  5. 【請求項5】 前記端子ガイドが、前記アンビルを固定
    するアンビル取付台に対して上下動可能に外装される装
    架ブロックに支持されている請求項2ないし4のいずれ
    かに記載の端子圧着装置。
  6. 【請求項6】 前記端子ガイドの端子ガイド面に対向し
    て、端子のインシュバレルと導体バレル間の隙間に係合
    する端子規制板が設けられている請求項2に記載の端子
    圧着装置。
  7. 【請求項7】 前記端子引出し指片が前記装架ブロック
    の一側に上下スライド自在に装着された移動板に取付け
    られている請求項5または6に記載の端子圧着装置。
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