JPH0732082Y2 - 押印機の印鑑保持機構 - Google Patents

押印機の印鑑保持機構

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JPH0732082Y2
JPH0732082Y2 JP9697690U JP9697690U JPH0732082Y2 JP H0732082 Y2 JPH0732082 Y2 JP H0732082Y2 JP 9697690 U JP9697690 U JP 9697690U JP 9697690 U JP9697690 U JP 9697690U JP H0732082 Y2 JPH0732082 Y2 JP H0732082Y2
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seal stamp
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良武 上野
肇 中野
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Navitas Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、書類等に印鑑によって押印するのに用いられ
る押印機の印鑑保持機構に関する。
(従来の技術) 会社や役所等においては、発行責任を明確にするなどの
目的で各種の書類に押印することが日常的に行われてい
るが、この押印作業は、印鑑の印面に朱肉を付着させた
上で、これを書面に押し付ける手作業でなされている。
したがって押印者の精神的および労力的負担は大きく、
特に押印すべき書面が膨大な会社や役所では一層この傾
向がつよくなる。また押印者の癖によって長期的には印
鑑の片べりが生じると共に、良好な押印がなされなくな
るなどの不具合がある。
そのため、本考案の出願人は上記の印鑑による押印作業
をレバー操作によって機械的に施す押印機を案出し、か
つ出願(特願平1-123569号)するに至っている。
この押印機は、レバー操作に連動に連動して着肉手段と
印鑑保持手段とを駆動させるもので、まずレバー操作の
当初に印鑑保持手段を朱肉を付着させやすい位置に移動
させ、これに続いて着肉手段を作動させて該手段によっ
て印鑑の印面に朱肉を付着させ、次に印鑑保持手段を大
きく下方に移動させて印鑑を被押印物に押し付けるよう
に構成されている。
これによれば、従来、完全な手作業によって行われてい
た押印作業が半ば機械的に行われて、特に多数の押印物
に連続的に押印する場合の押印者の疲労が軽減される。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記の押印機では、該押印機本体に印鑑を保
持させる機構が必要とされるが、その場合、印鑑は頻繁
に交換されて押印に使用されると共に、使用する印鑑の
径が大小変化するため、印鑑の着脱が容易に行え、しか
も上記径の変化を良好に吸収できて押印に差し支えが生
じないことが上記機構に要求される。加えて、押印時に
かかる圧力に対して不動状態に印鑑姿勢を保て、したが
って押印が良好になされることが要求される。
そのため、印鑑を印鑑取り付け台に押圧部材にて押し付
けると共に、その押し付けをネジによって司ることが考
えられているが、これによるときは、印鑑の径の変化を
吸収できても、印鑑の交換という点では迅速性に欠ける
きらいがあり、さらにネジによる押圧力調整は、そのネ
ジ締め加減がむつかしく、弱すぎると保持力の不足をき
たし、強すぎると印鑑を傷める等の虞れがあった。
そこで本考案は、印鑑の交換に迅速性を持たせることが
でき、しかも適切な保持力が容易に得られる印鑑保持機
構の提供を課題とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記の課題に対処すべく次のように構成したこ
とを特徴とする。
すなわち、本考案の請求項1にかかる考案(以下、第1
考案という)は、レバー操作に連動して、着肉手段によ
り印鑑の印面に朱肉を付着させ、この付着後の印鑑を押
印位置にむけて下動させる押印機の印鑑保持機構であっ
て、押印機に設けられたカートリッジ取り付け台と、こ
のカートリッジ取り付け台に係脱手段によって取り外し
可能に取り付けられる印鑑カートリッジとで構成される
と共に、該印鑑カートリッジにおけるカートリッジケー
ス内に設けられている比較的柔軟な弾性体であって、上
記印鑑を印面を下向きとした状態で把持する印鑑把持部
材と、上記カートリッジ取り付け台に設けられている弾
性体であって、印鑑カートリッジがカートリッジ取り付
け台に取り付けられた状態で上記印鑑の側面に接当する
位置決め部材とを備えていることを特徴とする。
さらに、本考案の請求項2にかかる考案(以下、第2考
案という)は、上記の構成に加えて、カートリッジケー
ス内に着脱可能に取り付けられると共に、把持されてい
る印鑑の頂部が接当する印鑑高さ調整部材を備えている
ことを特徴とする。
(作用) 上記の第1考案および第2考案によれば、印鑑は印鑑カ
ートリッジに収められ、この印鑑カートリッジを押印機
におけるカートリッジ取り付け台に係脱手段で取り付け
るようにしているから、ネジ締め機構を排除できて印鑑
カートリッジの着脱が簡単に行える。したがって取り外
した印鑑カートリッジに対し印鑑の取り替え装填を行う
か、または予め交換すべき印鑑が装填されている印鑑カ
ートリッジをカートリッジ取り付け台に取り付けること
により、迅速に印鑑交換ができる。
さらに、印鑑カートリッジをカートリッジ取り付け台に
取り付けた状態では、印鑑が位置決め部材に接当して正
確に、かつ自動的に位置決めされると共に、この位置決
め部材と印鑑を把持する部材とによって所定の保持力で
印鑑が固定される。そのため押印時に印鑑にぐらつきを
生じさせることなく正確な押印ができる。
また、第2考案においては、印鑑カートリッジに装填さ
れた印鑑の頂部が接当する印鑑高さ調整部材がカートリ
ッジケースに対して着脱可能に設けられているから、該
高さ調整部材に厚みの異なるものを使用することによっ
てカートリッジケースからの印鑑の突出量を被押印物の
厚み等に合わせて調整できる。
(実施例) 次に、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
まず、第1図および第2図により押印機の全体構成を説
明すると、この押印機は基板2上に2枚のフレーム3,4
を平行に立設してなる本体1を有し、該本体の上部一端
に印鑑保持機構5が備えられ、該機構5の直下が書類等
の被押印物載置部6とされると共に、両者の間に着肉機
構7が配備される。また上記フレーム3,4のうちの一方
のフレーム3の外側に操作レバー8を備え、かつ両フレ
ーム3,4間に、操作レバー8の操作によって上記印鑑保
持機構5と着肉機構7とを駆動する駆動機構9が設けら
れている。
上記印鑑保持機構5は、上記のフレーム3,4の間に突入
されている昇降板10と、該昇降板10の外面部に固定され
ているカートリッジ取り付け台11と、印鑑Xを保持して
該カートリッジ取り付け台11に脱着可能に取り付けられ
た印鑑カートリッジ12とから構成されている。なお、印
鑑Xはその印面が下向きとなった状態で保持されると共
に、その印面部分が印鑑カートリッジ12の下端から一部
突出する状態に保持される。
また、昇降板10の上下が内側に切曲されて横片部10a,10
bが対向して形成されると共に、昇降板10の両側部にこ
れらの横片部10a,10bをつなぐ左右一対の縦ロッド13,13
が設けられ、かつこれらの縦ロッド13,13が前述のフレ
ーム3,4の各々の内側に取り付けられたスリーブ状のリ
ニアブッシュ(たとえばロッド13,13の摺動抵抗を低減
するため、内部に軸受け用の小転子を備えたもの)14,1
4に挿通されることで、印鑑保持機構5の全体が昇降可
能とされている。加えて、昇降板10には上記の横片部10
aと10bとの間に、左右の縦ロッド13,13間に位置して受
け片部10cが設けられる。
さらに、印鑑保持機構5に対応して前述の左右一対のフ
レーム3,4にわたり支軸15が架設され、この支軸15に取
り付けられたつる巻きバネ16の一端が昇降板10に係止さ
れ、かつ他端がフレーム3の適所に係止されることによ
り、印鑑保持機構5の全体が該つる巻きバネ16の力で上
方の初期位置(待機位置)に持ち上げ付勢されている。
これに対し、前記した着肉機構7は前端部に液状朱肉を
満たした朱肉皿17を固定したスライドプレート18と、こ
の朱肉皿17内に回転自在に支持された朱肉ローラ19とを
含み、スライドプレート18に対応して前述のフレーム3,
4の内側部位に略コ字形状断面を呈するガイドレール20,
20が止着され、これらガイドレール20,20にスライドプ
レート18の両側部が係合されることによって、着肉機構
7が印鑑保持機構5の下方において前後方向に往復移動
可能とされている。その場合、ガイドレール20,20は着
肉機構7が摺動抵抗少なく移動できるように、合成樹脂
その他の摩擦係数のちいさな材料から製作されることが
望まれる。
さらに、印鑑保持機構5と着肉機構7との対応におい
て、印鑑保持機構5が第1図に示す初期位置に待機して
いる状態から、着肉機構7が印鑑保持機構5の下を通っ
て後退するとき、印鑑保持機構5の下端から突出してい
る印鑑Xの印面に確実に接し、かつ後退による力で転動
して該印面に朱肉を所定量付着させるように関係づけさ
れている。
次に、上述の印鑑保持機構5ならびに着肉機構7を駆動
する駆動機構9を説明すると、前述の左右一対のフレー
ム3,4の後方上方位置に第1と第2の支軸21,22が近接さ
せて架設され、第2支軸22よりも下位に存する第1支軸
21の一端がフレーム3から外側に突出され、この突出部
分に先に述べた操作レバー8が該支軸21と一体に回転す
るように取り付けられている。
加えて、第1支軸21の中間部に該支軸21と一体回転する
駆動部材23が取り付けられ、上記操作レバー8が第1図
中の矢印A方向に回動操作された場合に該駆動部材23が
同方向に回動するようになされている。その場合、駆動
部材23は第1支軸21を挟んで第2支軸22とは反対側の部
分において、該駆動部材23に形成した係止部23aと、前
記基板2に止着した係止金具24とにわたり復帰用スプリ
ング25が掛け渡されて、このスプリング25の力で基板側
に牽引付勢され、これが駆動部材23の初期位置とされ
る。したがって、上記操作レバー8に連動する支軸21な
らびに駆動部材23の回動は該スプリング25の力に抗して
実行される。
上記駆動部材23は第1支軸21に固定された扇形部23b
と、該扇形部23bから第2支軸22の下方を通って上方に
延びる連設部23cとからなり、両部23b,23cの境目におけ
る上面部には、駆動部材23が第2支軸23と干渉すること
なく回動できるように、第1支軸21と第2支軸22とをむ
すぶ距離を半径とする円弧状の谷溝26が凹入して形成さ
れ、該谷溝26に第2支軸22が通されている。
一方第2支軸22には、上記駆動部材23を挟んで一側部側
に第1従動レバー27が、また他側部側に第2従動レバー
28がそれぞれ回転自在に支持されて配置されている。
そして、駆動部材23の連設部23cには、第1従動レバー2
7に対向する面側に第1係合ピン29が突設され、他方第
1従動レバー27には該ピン29に対応させて、該ピン29が
挿通する長穴形状の係合穴30が開設される。この係合穴
30は上端部から下端部にかけて、当該第1従動レバー27
の回動中心(第2支軸22)からの距離(半径)が次第に
増大された円弧状の長穴とされると共に、上端部の第2
支軸側における内周縁部に段付き部30aが形成されてい
る。
このため、第1係合ピン29と係合穴30との関係は、第1
図に示す初期位置から駆動部材23がA方向に回動したと
きに、第1係合ピン29が係合穴30の段付き部30aに当接
して、第1従動レバー27を第2支軸22を中心としてB方
向(第1図に示す)に回動させると共に、駆動部材23な
いし第1従動レバー27が所定角度回動した時点で第1係
合ピン29が段付き部30aから離脱し、それ以後、駆動部
材23のみが回動し、したがって第1係合ピン29が係合穴
30内を下端側にむかって移動し、その間従動レバー27の
回動が停止されることになる。
上記第1従動レバー27においては、その下端部にリンク
31の一端が枢着され、かつ該リンク31の他端が着肉機構
7におけるスライドプレート18に枢着されて、これによ
ってレバー27とプレート18とが連結され、第1従動レバ
ー27が前記B方向に回動するに伴いスライドプレート18
ならびに着肉機構7の全体が第1図の位置から後方(C
方向)にスライド移動されるように構成されている。
駆動部材23の前記した連設部23cには、さらに第2従動
レバー28と対面する側に第2係合ピン32が突設される。
この第2係合ピン32は、駆動部材23が初期位置にあると
きは第2従動レバー28から大きく離間して、その直上方
に位置し、駆動部材23がA方向に回動するに伴い下降
し、かつ第2従動レバー28に当接する。その場合、該当
接は第1係合ピン29が係合穴30における段付き部30aか
ら脱する時点、つまり第1従動レバー27の先行する矢印
B方向の回動が停止した時点に設定されており、駆動部
材23においては当接状態からのさらなる回動によって第
2従動レバー28を第2係合ピン32によって押し下げるよ
うに構成されている。
一方、第2従動レバー28はその先端が印鑑保持機構5に
おける昇降板10まで導出されると共に、該先端両側に取
り付けられた第3係合ピン33が昇降板10における受け片
部10cの上面に接触かつ係合されている。したがって、
上記のように第2係合ピン32による第2従動レバー28の
押し下げが生じると、第3係合ピン33は印鑑保持機構5
を下圧して、つる巻きバネ16に抗し下降させるに至る。
なお、第1図に示すストッパーピン34は、駆動部材23の
回動下限位置を設定するためのものでフレーム4に設け
られている。
次に、押印機の動作を説明すると、該押印機において
は、印鑑保持機構5はつる巻きバネ16により上方に付勢
されて初期位置(待機位置)にあり、したがって第2従
動レバー28も該印鑑保持機構5によって上方に持ち上げ
られている。また駆動部材23および第1従動レバー27が
復帰用スプリング25によりそれぞれ第1図の初期位置に
付勢され、操作レバー8および着肉機構が図示の位置に
セットされている。
この状態から、被押印物載置部6に書類等の被押印物Y
(第4図に示す)を載置したのち、操作レバー8をA方
向に回動操作すると、駆動部材23が同じくA方向に回動
し、第1係合ピン29は段付き部30aを押圧し、この段付
き部30aから離脱するまでの間、駆動部材23により第1
従動レバー27がB方向に回動される。このためリンク31
を介して着肉機構7のスライドプレート18が後方に引か
れることになって、該プレート18の先端に設けられてい
る朱肉ローラ19は印鑑Xの下面を転接しながら、該印鑑
Xの下方を通って移動し、これによって印面に着肉され
ると共に、着肉機構7は印鑑保持機構5の直下から第3
図の位置に退出する。。
その場合、第1係合ピン29が係合穴30の段付き部30aか
ら脱するまでの間は、駆動部材23が回動していても、第
2係合ピン32は未だ第2従動レバー28に当接していない
から、第2従動レバー28による印鑑保持機構5の押し下
げは発生しない。したがって印面に対する着肉は、印鑑
保持機構5が初期位置に固定されている状態でなされ
る。
次に、第1係合ピン29が係合穴30の段付き部30aから脱
する時点で、第2係合ピン32が第2従動レバー28の上面
に当接する。したがって、さらに駆動部材23が回動する
ことにより該回動に連動して第2従動レバー28がD方向
(第1図に示す)に大きく回動され、印鑑保持機構5な
いし印鑑Xが下降し、第4図に示すように前述の被押印
物Yに押し付けられることになって、押印動作が行われ
る。
そして、該押印後に操作レバー8への操作力を解放する
ことに伴い、まずつる巻きバネ16により印鑑保持機構5
および第2従動レバー28が上昇復帰され、その後に復帰
用スプリング25によって駆動部材23、第1従動レバー27
が初期位置に復帰し、次の押印動作が可能になる。
こにようにして、上記被押印物Yに対する押印作業が着
肉動作を含めて操作レバー8のA方向の回動操作のみで
行える。したがって、特に多数の被押印物Yに連続的に
押印する場合、従来のように印鑑Xを指でつまんで被押
印物Yに押し付ける作業に比べて、押印者の指や腕の疲
労が著しく軽減される。また印鑑Xは常に正しく上下動
するので、その印面が被押印物に押し付けられた際の面
圧が均一となって、印面の片べりが生じなくなり、しか
も良好な押印状態が得られる。
さらに、本体1の被押印物載置物6に載置位置を規制す
る位置決め部材34を備え、被押印物Yが載置部6に常に
一定の位置関係で載置できるようにすれば、該被押印物
Yの所定位置に精度よく押印できることになる。
ところで、前記した説明から明らかなように、本考案で
は印鑑保持機構5を上方の初期位置(待機位置)に位置
させたまま、レバー回動操作の当初に着肉機構7を後方
に移動させ、このときに印鑑保持機構5に保持されてい
る印鑑Xの下方を通過させて朱肉ローラ19を印面に転接
させ、かつ該印面に朱肉を着肉させている。したがっ
て、着肉に備えて印鑑保持機構5を着肉位置まで初期下
降させるための機構が不要となって、着肉および押印に
必要な機構部分が簡素化され、他方では印鑑保持機構5
の上下移動量が少なくて済む。そのため安価で、コンパ
クトな押印機が得られることになる。
ところで、印鑑保持機構5においては、前述の印鑑カー
トリッジ12は、カートリッジ取り付け台11に備えられて
いる係合バネ35に上部を係合されると共に、両者の側部
に装備されたチャック手段36によって固定されており、
これらの係合およびチャックを外すことによってカート
リッジ取り付け台11から印鑑カートリッジ12を取り外
せ、また取り付けできるようになされている。さらに、
押印機の本体1は樹脂製ケース37によって覆われ、特に
ケース前面の部分が取り外し可能なカバー対38とされ、
印鑑カートリッジ12の交換時に該カバー対38が取り外せ
るようにしている。
さらに印鑑保持機構5について詳述すると、カートリッ
ジ取り付け台11は昇降板10にビス39,39(第6図に示
す)によって固定されると共に、第2図および第5図に
明らかなように、該取り付け台11の上面に板状の係合バ
ネ35がビス40,40によって止着される。この係合バネ35
は取り付け台11から突出する二股部を有し、この二股部
の先端が略V字形の係止部35a,35aに形成されている。
またカートリッジ取り付け台11の両側部に耳片41,41が
一体形成され、この耳片41,41に前述のチャック手段36
における矢印形状の突起部42aを備えた部材42がビス43
によって止着される。さらにカートリッジ取り付け台11
の内部に比較的硬質な弾性体からなる位置決め部材44が
接着等の手段で貼着されている。
一方、印鑑カートリッジ12においては、そのカートリッ
ジケース45が上記カートリッジ取り付け台11に対面する
側と下面とを開口されて構成され、該ケース45の上面
に、カートリッジ取り付け台11における係合バネ35の係
止部35a,35aに対応して係合穴46,46が設けられると共
に、ケース外面両側部に前記チャック機構36における二
股状の係合部47aを備えた部材47,47が前記突起部42a,42
aに対応してビス48,48により固定される。なお、この二
股の係合部47aは弾性的に拡開可能なものとされてい
る。
また、カートリッジケース45の内部の上面に板状のラバ
ーマグネット49(第5図に示す)が貼着されると共に、
比較的柔軟な弾性部材からなる印鑑把持部材50が印鑑X
を把持して装填される。その場合、印鑑把持部材50は一
面側に開口する凹部50aが設けられ、この凹部50aに印鑑
Xが埋入されると共に、凹部50aには複数の溝50b〜50b
が形成され、カートリッジケース45に印鑑Xが装填され
たときに、該装填による印鑑保持部材50の圧縮弾性力が
印鑑Xに対し周りから確実に作用するようになれてい
る。さらに印鑑把持部材50は印鑑Xを把持して圧縮状態
でカートリッジケース45に装填されることで、印鑑把持
力が確実に生起されるようになされていると共に、該装
填状態で印鑑Xの頭部が上記ラバーマグネット49に接当
され、これによって印鑑Xのカートリッジケース45から
下方に突出する長さが規制される。したがってラバーマ
グネット49を厚みの異なるものに代えれば、印鑑Xの下
方突出量を調整できることになる。
印鑑カートリッジ12の取り付けは、カートリッジ取り付
け台11の係合バネ35の係止部35a,35aをカートリッジケ
ース45の上面に設けられている係合穴46,46に係合さ
せ、かつ印鑑カートリッジ12をカートリッジ取り付け台
11に押し付けることで行われ、該押し付けによってカー
トリッジ側の二股状係合部47a,47aが取り付け台側の矢
印状の突起部42a,42aに嵌合し、これによって印鑑カー
トリッジ12が係合バネ35とチャック機構36,36とによっ
て固定される。また逆の手順によって印鑑カートリッジ
12を取り外すことができる。該固定状態では印鑑Xはそ
の側面が位置決め部材44に接当して位置決めされる。
このように印鑑Xを印鑑カートリッジ12に装填して押印
機に取り付けるから、その着脱が係合バネ35およびチャ
ック機構36による係脱操作のみで可能となり、該着脱が
簡単に行え、したがって取り外した印鑑カートリッジ12
に対し印鑑Xの取り替え装填を行うか、または予め交換
すべき印鑑が装填されている印鑑カートリッジ12を使用
することによって、印鑑Xの交換が迅速にできる。加え
て、印鑑把持部材50に印鑑Xの径に応じた複数の形状の
ものを用意しておけば、印鑑の径の変化にも対処でき
る。
また、印鑑カートリッジ12をカートリッジ取り付け台11
に取り付けた状態では、印鑑Xが位置決め部材44に接当
して正確に、かつ自動的に位置決めされると共に、この
位置決め部材44と印鑑把持部材50とによって所定の保持
力で印鑑Xが固定される。このため被押印物Yの押印箇
所に対して正確に押印でき、また該押印時に印鑑Xがぐ
らつかないから良好な押印ができる。
また、カートリッジケース45に印鑑Xの頂部が接当する
ラバーマグネット49を備えているので、該ラバーマグネ
ット49を厚みの異なるものに交換すれば、カートリッジ
ケーン45から下方に突出する印鑑長さを調整できる。し
たがって被押印物Yの厚みが変化するとき、該変化を吸
収して良好な押印が得られるように印鑑Xの突出量を調
整できると共に、印鑑X自体の長さが変化するときに、
上記突出量を揃える等の種々の調整ができる。
なお、カートリッジ取り付け台11および印鑑カートリッ
ジ50等は金属、樹脂その他の任意の材料から製作でき
る。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案の第1および第
2考案によれば、印鑑は印鑑カートリッジに収められ、
この印鑑カートリッジを押印機本体におけるカートリッ
ジ取り付け台に係脱手段で取り付けるようにしているか
ら、ネジ締め機構を排除できて印鑑カートリッジの着脱
が簡単に行える。したがって取り外した印鑑カートリッ
ジに対し印鑑の取り替え装填を行うか、または予め交換
すべき印鑑が装填されている印鑑カートリッジをカート
リッジ取り付け台に取り付けることにより、迅速に印鑑
交換ができる。しかもネジ締め機構のように印鑑を傷め
ることがなくなる。加えて、予め印鑑の径に応じた複数
の把持部材を用意しておくことによって、印鑑の径の変
化に対処することが可能となる。
さらに、印鑑カートリッジをカートリッジ取り付け台に
取り付けた状態では、印鑑が位置決め部材に接当して正
確に、かつ自動的に位置決めされると共に、この位置決
め部材と印鑑を把持する部材とによって所定の保持力で
印鑑が固定される。したがって被押印物の押印箇所に正
確に押印できると共に、該押印時に印鑑がぐらつかない
から良好な押印ができる。
また第2考案は、印鑑カートリッジに装填された印鑑の
頂部が接当する印鑑高さ調整部材をカートリッジケース
に対して着脱可能に設けているから、該高さ調整部材に
厚みの異なるものを使用することによって印鑑の長さ変
化を吸収してカートリッジケースからの印鑑突出量を揃
えることができると共に、カートリッジケースからの印
鑑の突出量を被押印物の厚み等に合わせて調整でき、こ
れによって厚みの変化する被押印物に対して幅広く対処
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案にかかる押印機の実施例を示すもので、第
1図は押印機の内部構造を示す側面図、第2図は同平面
図、第3図と第4図は着肉動作と押印動作のそれぞれ説
明図、第5図は第2図のV−V線矢視切断拡大図、第6
図は第5図のVI-VI線矢視切断図、第7図は印鑑カート
リッジの斜視図である。 1……押印機、5……印鑑保持機構、7……着肉機構、
8……操作レバー、11……カートリッジ取り付け台、12
……印鑑カートリッジ、35,36……係脱手段(35は係合
バネ、36はチャック機構、44……位置決め部材、45……
カートリッジケース、49……高さ調整部材(ラバーマグ
ネット)、50……印鑑把持部材、X……印鑑。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レバー操作に連動して、着肉手段により印
    鑑の印面に朱肉を付着させ、この付着後の印鑑を押印位
    置にむけて下動させる押印機の印鑑保持機構であって、
    押印機に設けられたカートリッジ取り付け台と、このカ
    ートリッジ取り付け台に係脱手段によって取り外し可能
    に取り付けられる印鑑カートリッジとで構成されると共
    に、該印鑑カートリッジにおけるカートリッジケース内
    に設けられている比較的柔軟な弾性体であって、上記印
    鑑を印面を下向きとした状態で把持する印鑑把持部材
    と、上記カートリッジ取り付け台に設けられている弾性
    体であって、印鑑カートリッジがカートリッジ取り付け
    台に取り付けられた状態で上記印鑑の側面に接当する位
    置決め部材とを備えていることを特徴とする押印機の印
    鑑保持機構。
  2. 【請求項2】レバー操作に連動して、着肉手段により印
    鑑の印面に朱肉を付着させ、この付着後の印鑑を押印位
    置にむけて下動させる押印機の印鑑保持機構であって、
    押印機に設けられたカートリッジ取り付け台と、このカ
    ートリッジ取り付け台に係脱手段によって取り外し可能
    に取り付けられる印鑑カートリッジとで構成されると共
    に、該印鑑カートリッジにおけるカートリッジケース内
    に設けられている比較的柔軟な弾性体であって、上記印
    鑑を印面を下向きとした状態で把持する印鑑把持部材
    と、カートリッジケース内に着脱可能に取り付けられる
    と共に、把持されている印鑑の頂部が接当する印鑑高さ
    調整部材と、上記カートリッジ取り付け台に設けられて
    いる弾性体であって、印鑑カートリッジがカートリッジ
    取り付け台に取り付けられた状態で上記印鑑の側面に接
    当する位置決め部材とを備えていることを特徴とする押
    印機の印鑑保持機構。
JP9697690U 1990-09-13 1990-09-13 押印機の印鑑保持機構 Expired - Lifetime JPH0732082Y2 (ja)

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