JPH0732071A - 超塑性成形体を型から分離する方法 - Google Patents

超塑性成形体を型から分離する方法

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JPH0732071A
JPH0732071A JP5200431A JP20043193A JPH0732071A JP H0732071 A JPH0732071 A JP H0732071A JP 5200431 A JP5200431 A JP 5200431A JP 20043193 A JP20043193 A JP 20043193A JP H0732071 A JPH0732071 A JP H0732071A
Authority
JP
Japan
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superplastic
gas
mold
forming
die
Prior art date
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Pending
Application number
JP5200431A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shirakawa
敬司 白川
Kuniaki Osada
邦明 長田
Takeya Toge
竹弥 峠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Yakin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yakin Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Yakin Kogyo Co Ltd filed Critical Nippon Yakin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型に付着している超塑性成形体を型から完全
に分離し、変形することなく超塑性成形体を型から取り
出す。 【構成】 超塑性成形後、蓋型1を配置したまま成形型
2のガス抜き穴5からガスBを吹き込むことにより超塑
性成形体4を成形型2から完全に分離する方法であっ
て、ガスBは超塑性成形体4のフランジ部4′と成形型
の間からガスリークがあるように吹き込んでもよく、さ
らに成形型2に対して振動発振器7により振動を加えて
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超塑性成形体を型か
ら分離する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、超塑性成形は、材料の超塑性を
利用して成形するために、極めて大きな加工率を得るこ
とができ、通常の深絞り加工では困難な大型で薄肉の成
形体を製造することができる長所をもっている。この超
塑性成形では、超塑性材料板を蓋型および成形型の間に
挾持固定し、図3(a)に示されるように、蓋型1に設
けられたガス流入通路3を通してガスAを吹込み、超塑
性成形体4を作製している。上記超塑性成形時に成形型
2内に存在していた空気はガス抜き穴5から排出され
る。
【0003】かかる超塑性成形作業が終了すると、図3
(b)に示されるように、蓋型1を持ち上げて除去し、
ついで、図3(c)に示されるように、成形型2のガス
抜き穴5からガスBを供給し、圧着している超塑性成形
体4を成形型2から分離する。その際、ガスBは、成形
型2と超塑性成形体4のフランジ部4′の間からガスリ
ークが発生するまで供給され、上記ガスリークが発生す
ると超塑性成形体4は成形型2から完全に分離されたも
のとみなされて、クレーン等により超塑性成形体4を成
形型2から取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
超塑性成形は、成形材料板が超塑性特性を示すに十分な
高温度で行なわれるところから、毎々、超塑性成形体が
成形型に強固に圧着することがあり、かかる圧着部分が
形成されると、図3(c)の如くガス抜き穴5からガス
Bを吹き込んで超塑性成形体4のフランジ部4′と成形
型2の間からガスリークを発生させても、ガスBは圧着
の弱い部分を通ってリークするので依然として強い圧着
部分は残存し、かかる強い圧着部分が残存した状態のま
まクレーン等で超塑性成形体4を成形型2から取り出す
と、超塑性成形体4は変形し、特に大型で抜き勾配の小
さな超塑性成形体を取り出す際の変形は避けることがで
きなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
強固な圧着部分が形成されても、超塑性成形体を成形型
から完全に分離し、変形することなく超塑性成形体を成
形型から取り出すことのできる方法を得るべく研究を行
った結果、 (a) 超塑性成形したのち、蓋型を配置したまま成形
型のガス抜き穴からガスを吹き込むと超塑性成形体は成
形型から完全に分離され、その際、ガスは超塑性成形体
のフランジ部と成形型の間からガスリークが発生するま
で吹き込むことが一層好ましい。
【0006】(b) 成形型のガス抜き穴からガスを吹
き込む時に、成形型に振動を加えると一層効果がある、
などの知見が得られたのである。
【0007】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、(1) 超塑性成形後、蓋型を配置
したまま成形型のガス抜き穴からガスを吹き込む超塑性
成形体を型から分離する方法、(2) 超塑性成形後、
蓋型を配置したまま成形型のガス抜き穴からガスを超塑
性成形体のフランジ部と成形型の間からガスリークがあ
るように吹き込む超塑性成形体を型から分離する方法、
(3) 上記(1)および(2)のガスを成形型のガス
抜き穴から吹き込むに際し、成形型に振動を加える超塑
性成形体を型から分離する方法、に特徴を有するもので
ある。
【0008】この発明の超塑性成形体を型から分離する
方法について、図面を用いて具体的に説明する。
【0009】図1は、この発明の超塑性成形体を型から
分離する方法を説明するための断面図であり、図1にお
いて、1は蓋型、2は成形型、3はガス流入通路、4は
超塑性成形体、5はガス抜き穴、Bはガスである。
【0010】図1に示されるように、ガス流入通路から
供給されたガスAにより成形された超塑性成形体4は、
超塑性を示さない温度にまで冷却されたのち、蓋型1を
配置したままガス抜き穴5からガスBを吹き込むと、超
塑性成形体4は成形型2から完全に分離する。上記ガス
Bの吹き込みが終了したのち、蓋型1を取り去り、超塑
性成形体4をクレーン等で静かに持ち上げると、超塑性
成形体4は成形型2とは完全に分離しているところから
変形することなく取り出すことができる。上記ガスB
は、常温以下の圧搾空気でよく、超塑性成形用の高温ガ
スAとは温度が異なる。
【0011】超塑性成形後、蓋型1を配置したままガス
抜き穴5からガスBを、超塑性成形体4のフランジ部
4′と成形型2の間からガスリークが発生するに十分な
圧力で吹き込むと、一層効率よく超塑性成形体4を成形
型2から分離することができる。
【0012】さらに、図2に示される如く、断熱壁6で
隔離した場所に振動発振器7を設置し、この振動発振器
7と成形型2を連結し、成形型2に振動を加えながらガ
スBを吹き込むと、一層短時間で超塑性成形体4を成形
型2から分離することができる。なお図2の符号1〜5
は図1と同じであるので図2の符号1〜5の説明は省略
する。
【0013】上述のように、超塑性成形後、蓋型を配置
したまま成形型のガス抜き穴からガスを吹き込むと、超
塑性成形体が成形型から完全に分離する理由としては、
(イ) 蓋型を配置したまま成形型のガス抜き穴からガ
スを吹き込むと、吹き込まれたガスは蓋型の自重に相当
する所定の圧力になるまでリークが押えられ、ガス圧力
は超塑性成形体全体に均一にかかるようになり、超塑性
成形体が弾性限界内で均一に歪むことにより圧着部分は
剥離し型から分離する、(ロ) 蓋型を配置したまま成
形型のガス抜き穴からガスを超塑性成形体のフランジ部
と成形型の間からガスリークが発生するに十分な圧力で
吹き込むと、上記(イ)と同じ理由により超塑性成形体
全体が歪んで圧着部分が剥離すると共に、ガスリーク時
にガス圧力により持ち上げられた超塑性成形体および蓋
型は成形型内のガス圧力の減少と蓋型の重みにより蓋型
が落下して再びガスリークが停止し、上記ガスの吹き込
みを継続することにより超塑性成形体が上下に振動し、
超塑性成形体は成形型から一層効率よく分離することが
できる、(ハ) 上記ガス吹き込みと同時に成形型に振
動を与えると、超塑性成形体は成形型から一層短時間で
効率よく分離する、などの理由が考えられる。
【0014】
【実施例】SUS310相当の耐熱鋼からなる上型、お
よびSUS310相当の耐熱鋼からなり、たて:160
0mm、横:600mm、深さ:60mmの寸法を有するキャ
ビティを持った下型を用意した。
【0015】実施例1 超塑性材料板として、厚さ:1.0mmのJIS規格50
83A相当のAl合金板を用意し、このAl合金板を上
型および下型の間に挾持し、温度:500℃、ガス圧
力:13kg/cm2 のArガスにて超塑性成形を行った。
【0016】上記超塑性成形終了後、蓋型を固定せずに
蓋型を成形型上に配置したままの状態で成形型に設けら
れているガス抜き穴から常温のエアーを4kg/cm2 の圧
力で3秒間吹き込んだ。この時エアーは超塑性成形体の
フランジ部と成形型の間からリークした様子は見られな
かった。
【0017】上記エアー吹き込みを継続しながら蓋型を
取り去り、ついで超塑性成形体を取り出す作業を行った
ところ、超塑性成形体は成形型と完全に分離しているの
で変形させることなく超塑性成形体を成形型から取り出
すことができた。
【0018】実施例2 実施例1で用意したAl合金板を実施例1と同様に蓋型
および成形型の間に挾持し、実施例1と同じ条件で超塑
性成形を行った。
【0019】その後、蓋型を配置したままの状態で成形
型に周波数:50ヘルツの振動を加えながら4kg/cm2
の圧力のエアーを成形型のガス抜き穴から1秒間吹き込
み、直後に蓋型を除去したところ、超塑性成形体は成形
型から完全に分離しており、超塑性成形体を変形させる
ことなく成形型から取り出すことができた。
【0020】上述のように、振動を加えることにより一
層短時間のエアー吹き込みで超塑性成形体を下型から完
全に分離できることがわかる。
【0021】実施例3 超塑性材料板として、厚さ:1.0mmの2相ステンレス
鋼板(成分組成:25%Cr−6%Ni−3%Mo−F
e)を用意し、この2相ステンレス鋼板を蓋型および成
形型の間に挾持し、温度:980℃、ガス圧力:20kg
/cm2 のArガスにて超塑性成形を行った。
【0022】上記超塑性成形終了後、常温まで冷却し、
蓋型を配置したままの状態で成形型に設けられているガ
ス抜き穴から常温のエアーを、超塑性成形体のフランジ
部と成形型の間からガスリークが発生するまで吹き込ん
だ。
【0023】上記ガスリークを確認したのち、蓋型を取
り去り、ついで超塑性成形体を取り出す作業を行った結
果、超塑性成形体は成形型と完全に分離しているので変
形させることなく超塑性成形体を成形型から取り出すこ
とができた。
【0024】実施例4 実施例3で用意した超塑性材料板を実施例3と同じ条件
で超塑性成形を行ない、超塑性成形終了後、蓋型を配置
したままの状態で成形型に周波数:50ヘルツの振動を
加えながら成形型のガス抜き穴から常温のエアーを超塑
性成形体のフランジ部と成形型の間からガスリークが発
生するまで吹き込んだ。ガスリークを確認するまでの時
間は実施例4よりも短かった。
【0025】上記ガスリークを確認したのち、蓋型を取
り去り、ついで超塑性成形体を取り出す作業を行った結
果、超塑性成形体は成形型と完全に分離しているので変
形させることなく超塑性成形体を成形型から取り出すこ
とができた。
【0026】従来例1 実施例1で用意したAl合金板を蓋型および成形型の間
に挾持し、温度:500℃、ガス圧力:13kg/cm2
Arガスにて超塑性成形を行った。
【0027】上記超塑性成形終了後、蓋型を外した状態
で成形型のガス抜き穴からエアーを超塑性成形体のフラ
ンジ部と成形型の間からガスリークが発生するまで吹き
込み、続いて超塑性成形体を成形型から取り出したが、
超塑性成形体と成形型との間に圧着部分が残存して超塑
性成形体は成形型から完全に分離せず、部分的に圧着さ
れた範囲を物理的に分離させなければならなかったた
め、超塑性成形体を成形型から取り出すに際し変形が生
じた。
【0028】従来例2 実施例3で用意した2相ステンレス鋼板を実施例3と同
じ条件で超塑性成形し、ついで蓋型を外した状態で成形
型のガス抜き穴からエアーを超塑性成形体のフランジ部
と成形型の間からガスリークが発生するまで吹き込ん
だ。
【0029】しかし、超塑性成形体と成形型との間に一
部圧着した部分が残存して超塑性成形体と成形型とは完
全に分離しておらず、超塑性成形体を成形型から取り出
す際に変形が生じた。
【0030】
【発明の効果】実施例1〜4に示されるように、蓋型を
配置したままの状態で成形型のガス抜き穴からエアーを
吹き込むと、得られた超塑性成形体は成形型から完全に
分離し、超塑性成形体を成形型からクレーン等で取り出
すに際し、変形が生ずることなく取り出すことができる
が、従来例1〜2に示されるように、蓋型を外した状態
でエアーを吹き込んでも超塑性成形体と成形型との間に
一部圧着部分が残存し、超塑性成形体を成形型から取り
出す際に超塑性成形体が変形することがわかる。
【0031】上述のように、この発明の方法によると超
塑性成形体を型から完全に分離することができ、超塑性
成形体を変形させることなく型から取り出すことができ
るので不良成形体の発生率が極めて少なくなるなど優れ
た効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の超塑性成形体を型から分離する方法
を説明するための断面図である。
【図2】この発明の超塑性成形体を型から分離する方法
を説明するための他の断面図である。
【図3】従来の超塑性成形体を作製し、この超塑性成形
体を型から分離する従来法を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1 蓋型 2 成形型 3 ガス流入通路 4 超塑性成形体 4′ フランジ部 5 ガス抜き穴 6 断熱壁 7 振動発振器 A ガス B ガス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超塑性成形後、蓋型を配置したまま成形
    型のガス抜き穴からガスを吹き込むことを特徴とする超
    塑性成形体を型から分離する方法。
  2. 【請求項2】 超塑性成形後、蓋型を配置したまま成形
    型のガス抜き穴からガスを超塑性成形体のフランジ部と
    成形型の間からガスリークするように吹き込むことを特
    徴とする請求項1記載の超塑性成形体を型から分離する
    方法。
  3. 【請求項3】 超塑性成形後、蓋型を配置したまま成形
    型に振動を加えながら成形型のガス抜き穴からガスを吹
    き込むことを特徴とする請求項1または2記載の超塑性
    成形体を型から分離する方法。
JP5200431A 1993-07-20 1993-07-20 超塑性成形体を型から分離する方法 Pending JPH0732071A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104259432A (zh) * 2014-09-26 2015-01-07 东莞台一盈拓科技股份有限公司 一种非晶合金的热压成型方法及热压成型机

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