JPH07318303A - R測定器 - Google Patents
R測定器Info
- Publication number
- JPH07318303A JPH07318303A JP13117794A JP13117794A JPH07318303A JP H07318303 A JPH07318303 A JP H07318303A JP 13117794 A JP13117794 A JP 13117794A JP 13117794 A JP13117794 A JP 13117794A JP H07318303 A JPH07318303 A JP H07318303A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- radius
- curvature
- measuring
- contact
- piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長期間の使用にわたり高い測定精度でもって
測定を行うことのできるR測定器を提供する。 【構成】 二つの当片において被測定物に当接させるた
めの当部は円弧面で形成してあるので、被測定物の曲率
半径の大小によって、当部は夫々異なる位置で被測定物
に当接する。この為、測定回数の割には当部の各箇所は
何れも被測定物に当たる機会が少なく、当部の各箇所の
磨耗の度合いが少ない。その結果、長期間の使用にわた
り高精度を維持できる。
測定を行うことのできるR測定器を提供する。 【構成】 二つの当片において被測定物に当接させるた
めの当部は円弧面で形成してあるので、被測定物の曲率
半径の大小によって、当部は夫々異なる位置で被測定物
に当接する。この為、測定回数の割には当部の各箇所は
何れも被測定物に当たる機会が少なく、当部の各箇所の
磨耗の度合いが少ない。その結果、長期間の使用にわた
り高精度を維持できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は曲がり部の曲率半径の測
定の為に用いるR測定器に関する。
定の為に用いるR測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】ケースから夫々先端を被測定物の曲がり
部に当接させる為の二つのジョウを突設させると共に、
上記ケースに対しては、先端を上記曲がり部に当接させ
る為のスピンドルを、両ジョウの中間位置において進退
自在に備えさせる。更に上記ケースには、上記スピンド
ルの進退位置を検出してそれに応じた電気信号を出力す
る検出部と、検出部からの信号に基づいて上記曲がり部
の曲率半径を演算する演算部と、演算部によって得られ
た曲率半径の値を表示する表示部とを備えさせている。
図10に示すように上記ジョウ71の先端71a及びスピン
ドル72の先端72aを被測定物73の曲がり部74に宛がう
と、その曲がり部74の曲率半径Rの大きさに応じた位置
までスピンドルが移動し、上記検出部はジョウ71に対す
るスピンドル72の変位Hを検出する。上記演算部には該
測定器において固有の間隔L(ジョウ71の先端とスピン
ドル72の先端との間隔)の値に基づいた演算式が設定さ
れている。従って演算部はその演算式を用いて、上記変
位Hの値から曲がり部74の曲率半径を演算する。そして
その結果を表示部が表示する(例えば実開昭57−18
2105号公報参照)。
部に当接させる為の二つのジョウを突設させると共に、
上記ケースに対しては、先端を上記曲がり部に当接させ
る為のスピンドルを、両ジョウの中間位置において進退
自在に備えさせる。更に上記ケースには、上記スピンド
ルの進退位置を検出してそれに応じた電気信号を出力す
る検出部と、検出部からの信号に基づいて上記曲がり部
の曲率半径を演算する演算部と、演算部によって得られ
た曲率半径の値を表示する表示部とを備えさせている。
図10に示すように上記ジョウ71の先端71a及びスピン
ドル72の先端72aを被測定物73の曲がり部74に宛がう
と、その曲がり部74の曲率半径Rの大きさに応じた位置
までスピンドルが移動し、上記検出部はジョウ71に対す
るスピンドル72の変位Hを検出する。上記演算部には該
測定器において固有の間隔L(ジョウ71の先端とスピン
ドル72の先端との間隔)の値に基づいた演算式が設定さ
れている。従って演算部はその演算式を用いて、上記変
位Hの値から曲がり部74の曲率半径を演算する。そして
その結果を表示部が表示する(例えば実開昭57−18
2105号公報参照)。
【0003】上記R測定器にあっては、ジョウ及びスピ
ンドルの先端を曲がり部に宛がうだけで極めて簡単にし
かも迅速に曲率半径の測定を行いうる特長がある。
ンドルの先端を曲がり部に宛がうだけで極めて簡単にし
かも迅速に曲率半径の測定を行いうる特長がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のR測定器で
は、上記固有の間隔Lに基づいた上記の演算式によって
正しい曲率半径の値が求まるよう、ジョウの先端71aを
尖らせて常にその先端71aの一箇所のみが被測定物73に
当たるようにしてある。この為、使用回数の割に該先端
71aが磨耗して短くなっていく度合いが大きい性質があ
る。このような磨耗の結果、上記従来のR測定器は比較
的短い期間の使用で測定精度が劣化してくる問題点があ
った。即ちジョウ71の先端71aに符号77で示す磨耗が生
じて符号78のような寸法減少が生ずると、図11に示す
ように、ジョウ71は幅の広い部分で曲がり部74に当たる
ようになる為、曲がり部74において実際にジョウの先端
71aが当たる点75は、図10に示す当初の位置から横に
ずれ、その結果、その点75とスピンドルの先端72aが当
たった点76との間隔L’は、上記固有の間隔Lとは相違
してしまう。すると上記検出部に得られる変位Hは上記
実際に当接した点75,76の間隔L’に関連した値である
にも拘わらず、演算部は上記固有の間隔Lに基づいた演
算式で演算を行う為、得られた曲率半径の値には誤差が
多く含まれ精度が低下してしまう問題点があった。
は、上記固有の間隔Lに基づいた上記の演算式によって
正しい曲率半径の値が求まるよう、ジョウの先端71aを
尖らせて常にその先端71aの一箇所のみが被測定物73に
当たるようにしてある。この為、使用回数の割に該先端
71aが磨耗して短くなっていく度合いが大きい性質があ
る。このような磨耗の結果、上記従来のR測定器は比較
的短い期間の使用で測定精度が劣化してくる問題点があ
った。即ちジョウ71の先端71aに符号77で示す磨耗が生
じて符号78のような寸法減少が生ずると、図11に示す
ように、ジョウ71は幅の広い部分で曲がり部74に当たる
ようになる為、曲がり部74において実際にジョウの先端
71aが当たる点75は、図10に示す当初の位置から横に
ずれ、その結果、その点75とスピンドルの先端72aが当
たった点76との間隔L’は、上記固有の間隔Lとは相違
してしまう。すると上記検出部に得られる変位Hは上記
実際に当接した点75,76の間隔L’に関連した値である
にも拘わらず、演算部は上記固有の間隔Lに基づいた演
算式で演算を行う為、得られた曲率半径の値には誤差が
多く含まれ精度が低下してしまう問題点があった。
【0005】本願発明のR測定器は上記従来技術の問題
点(技術的課題)を解決する為に提供するものである。
第1の目的は、曲率半径を測定したい被測定物の曲がり
部に宛がうだけで、極めて簡単且つ迅速にその曲がり部
の曲率半径を測定できるR測定器を提供することであ
る。第2の目的は、被測定物において曲率半径の大きい
曲がり部に宛がった場合と曲率半径の小さい曲がり部に
宛がった場合とでは、上記当部において夫々異なる部位
が曲がり部に当接するようにして、その結果、使用回数
の割に、上記当部の各箇所の夫々の磨耗の度合いが小さ
くなるようにしたR測定器を提供することである。第3
の目的は、上記のように当部の各箇所の磨耗が小さくな
るようにすることにより、長寿命に利用できるようにし
たR測定器を提供することである。第4の目的は、上記
のように曲がり部の曲率半径の大小に応じR測定器の当
部が異なる部位において曲がり部に当接しても、常に正
確な曲率半径を算出できるようにしたR測定器を提供す
ることである。本願発明の追加の第1の目的は、上記曲
率半径の演算の容易化が可能な電気信号を得ることので
きる変位センサを備えたR測定器を提供することであ
る。追加の第2の目的は、上記のように曲がり部の曲率
半径に応じて異なる部位が当接する当部を容易に具備さ
せることが出来るようにした構造のR測定器を提供する
ことである。追加の第3の目的は、小から大まで広い範
囲の曲率半径の測定が可能なR測定器を提供することで
ある。追加の第4の目的は、演算部での曲率半径の演算
の基準となる寸法即ち前記当片と測定杆との間隔の測定
が容易な構造のR測定器を提供することである。他の目
的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により
容易に明らかになるであろう。
点(技術的課題)を解決する為に提供するものである。
第1の目的は、曲率半径を測定したい被測定物の曲がり
部に宛がうだけで、極めて簡単且つ迅速にその曲がり部
の曲率半径を測定できるR測定器を提供することであ
る。第2の目的は、被測定物において曲率半径の大きい
曲がり部に宛がった場合と曲率半径の小さい曲がり部に
宛がった場合とでは、上記当部において夫々異なる部位
が曲がり部に当接するようにして、その結果、使用回数
の割に、上記当部の各箇所の夫々の磨耗の度合いが小さ
くなるようにしたR測定器を提供することである。第3
の目的は、上記のように当部の各箇所の磨耗が小さくな
るようにすることにより、長寿命に利用できるようにし
たR測定器を提供することである。第4の目的は、上記
のように曲がり部の曲率半径の大小に応じR測定器の当
部が異なる部位において曲がり部に当接しても、常に正
確な曲率半径を算出できるようにしたR測定器を提供す
ることである。本願発明の追加の第1の目的は、上記曲
率半径の演算の容易化が可能な電気信号を得ることので
きる変位センサを備えたR測定器を提供することであ
る。追加の第2の目的は、上記のように曲がり部の曲率
半径に応じて異なる部位が当接する当部を容易に具備さ
せることが出来るようにした構造のR測定器を提供する
ことである。追加の第3の目的は、小から大まで広い範
囲の曲率半径の測定が可能なR測定器を提供することで
ある。追加の第4の目的は、演算部での曲率半径の演算
の基準となる寸法即ち前記当片と測定杆との間隔の測定
が容易な構造のR測定器を提供することである。他の目
的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により
容易に明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明におけるR測定器は、ベースからは、夫々
先端に被測定物における曲がり部に当接させる為の当部
を備えた二つの当片を、相互に間隔を隔てて突設させる
と共に、上記ベースには、先端に上記曲がり部に当接さ
せる為の測定部を備えた測定杆を、上記両当片の中間位
置において進退自在に備えさせ、更に、上記当片に対す
る測定杆の変位を検出し対応電気信号を出力する変位セ
ンサと、上記変位センサの出力信号を受けて、予め与え
られている上記当片と上記測定杆との間隔と、上記検出
された変位とに基づき、上記曲がり部の曲率半径を演算
する演算部と、演算された曲率半径の値を表示する表示
部とを備えるR測定器において、上記当片における当部
は円弧面に形成すると共に、上記演算器は、上記当部の
円弧面の半径により上記間隔に補正を加えて上記曲率半
径を演算するようにしたものである。
に、本願発明におけるR測定器は、ベースからは、夫々
先端に被測定物における曲がり部に当接させる為の当部
を備えた二つの当片を、相互に間隔を隔てて突設させる
と共に、上記ベースには、先端に上記曲がり部に当接さ
せる為の測定部を備えた測定杆を、上記両当片の中間位
置において進退自在に備えさせ、更に、上記当片に対す
る測定杆の変位を検出し対応電気信号を出力する変位セ
ンサと、上記変位センサの出力信号を受けて、予め与え
られている上記当片と上記測定杆との間隔と、上記検出
された変位とに基づき、上記曲がり部の曲率半径を演算
する演算部と、演算された曲率半径の値を表示する表示
部とを備えるR測定器において、上記当片における当部
は円弧面に形成すると共に、上記演算器は、上記当部の
円弧面の半径により上記間隔に補正を加えて上記曲率半
径を演算するようにしたものである。
【0007】
【作用】測定杆の測定部と二つの当片の当部とを曲がり
部に当接させると、測定杆は当片に対して曲がり部の曲
率半径の大きさに応じた変位をする。その変位は変位セ
ンサが検出し、その出力信号に基づき演算部は上記曲が
り部の曲率半径を演算し、表示部が演算により得られた
曲率半径の値を表示する。円弧面の当部が曲がり部に当
接する場合、曲がり部の曲率半径が異なると、各々の場
合において当部は異なる部位が曲がり部に当接する。従
ってR測定器の使用回数の割に、当部の各箇所は何れも
曲がり部に当たる頻度が少なく、磨耗の度合いが小さ
い。このことはR測定器の寿命を長くする。曲がり部の
曲率半径の大きさに応じて曲がり部の表面に対する当部
の当接部位が相違しても、演算部では、演算の基準とな
る当片と測定杆の間隔に対して、上記当部の円弧面の半
径による補正を加えて曲率半径の演算を行うので、正確
な曲率半径の値を得ることができる。
部に当接させると、測定杆は当片に対して曲がり部の曲
率半径の大きさに応じた変位をする。その変位は変位セ
ンサが検出し、その出力信号に基づき演算部は上記曲が
り部の曲率半径を演算し、表示部が演算により得られた
曲率半径の値を表示する。円弧面の当部が曲がり部に当
接する場合、曲がり部の曲率半径が異なると、各々の場
合において当部は異なる部位が曲がり部に当接する。従
ってR測定器の使用回数の割に、当部の各箇所は何れも
曲がり部に当たる頻度が少なく、磨耗の度合いが小さ
い。このことはR測定器の寿命を長くする。曲がり部の
曲率半径の大きさに応じて曲がり部の表面に対する当部
の当接部位が相違しても、演算部では、演算の基準とな
る当片と測定杆の間隔に対して、上記当部の円弧面の半
径による補正を加えて曲率半径の演算を行うので、正確
な曲率半径の値を得ることができる。
【0008】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1にはR測定器の一例として、手に持って被測定
物の曲がり部に宛がうようにした検出器1と、検出器1
からの信号を受けて曲率半径を演算し結果を表示するよ
うにした本体2とを備えて、両者を接続コード3で接続
した構成のものを例示するが、検出器と本体とが一体型
のものであっても良い。上記検出器1は手によって握り
易い大きさ例えば直径1.6cm程度、長さ10cm程
度のペン型に形成してある。以下該検出器1について説
明する。4は種々の部材を収容する為のケース、5は被
測定物の曲がり部の曲がり状態の機械的な検出を行う為
にケースの先端部分に備えさせた検出ヘッド、6は検出
ヘッドで検出した曲がり状態の機械的なデータを電気信
号のデータに変換する為の変位センサを夫々示す。上記
ケース4を説明する。8はケースの本体を成す外筒で、
内蔵のセンサ6を電磁気的にシールドする為に金属材料
で形成してある。9は後述のコア及びばねを収容すると
共にばねの後端を受る為の部材で、外筒8に固定されて
いる。10は金属製のニップル、11は金属製のキャップ、
12は例えばゴム製のパッキンを示す。
る。図1にはR測定器の一例として、手に持って被測定
物の曲がり部に宛がうようにした検出器1と、検出器1
からの信号を受けて曲率半径を演算し結果を表示するよ
うにした本体2とを備えて、両者を接続コード3で接続
した構成のものを例示するが、検出器と本体とが一体型
のものであっても良い。上記検出器1は手によって握り
易い大きさ例えば直径1.6cm程度、長さ10cm程
度のペン型に形成してある。以下該検出器1について説
明する。4は種々の部材を収容する為のケース、5は被
測定物の曲がり部の曲がり状態の機械的な検出を行う為
にケースの先端部分に備えさせた検出ヘッド、6は検出
ヘッドで検出した曲がり状態の機械的なデータを電気信
号のデータに変換する為の変位センサを夫々示す。上記
ケース4を説明する。8はケースの本体を成す外筒で、
内蔵のセンサ6を電磁気的にシールドする為に金属材料
で形成してある。9は後述のコア及びばねを収容すると
共にばねの後端を受る為の部材で、外筒8に固定されて
いる。10は金属製のニップル、11は金属製のキャップ、
12は例えばゴム製のパッキンを示す。
【0009】次に上記検出ヘッド5を説明する。15はヘ
ッド5のベースを成す為のボディで、ねじ連結部16にお
いて上記外筒8に着脱自在に螺着してある。該ボディ15
は金属材料で形成され、測定杆を進退自在に保持する為
の透孔17が形成してある。18,18は被測定物の曲がり部
に宛がう為の当片で、18aは被測定物に当接させるため
に当片18の先端に備えた当部を示す。上記両当片18は曲
率半径の小さい凹形状或いは凸形状の曲がり部に対して
も支障無く宛がえるようにする為にボディ15からアーム
19を突設させ、その先端に、被測定物の硬度が低くても
それの表面に対するめり込みを少なくする目的、その表
面を傷つけることを少なくする目的、広い当部18aを得
る目的、そのような当部18aを備えた当片18の製作を容
易化する目的、及び後述の演算における補正を容易化す
る目的の為に、円弧面の外周面を備えた当接子20を取付
けた構成にしてある。上記当接子20としては、凹状の球
面の測定を可能にする目的及びアーム19に対する組付け
を容易化する目的から球体を用いているが、これらの目
的以外においては円柱状のものを用い、その円弧面であ
る外周面が上記当部となるように、それを図1の向きに
おいてその円柱の軸線が紙面と垂直となる状態でアーム
19に取付けても良い。上記球体としては高い耐磨耗性を
得る為に鋼球を用いている。同様の目的でセラミックボ
ールを用いても良い。
ッド5のベースを成す為のボディで、ねじ連結部16にお
いて上記外筒8に着脱自在に螺着してある。該ボディ15
は金属材料で形成され、測定杆を進退自在に保持する為
の透孔17が形成してある。18,18は被測定物の曲がり部
に宛がう為の当片で、18aは被測定物に当接させるため
に当片18の先端に備えた当部を示す。上記両当片18は曲
率半径の小さい凹形状或いは凸形状の曲がり部に対して
も支障無く宛がえるようにする為にボディ15からアーム
19を突設させ、その先端に、被測定物の硬度が低くても
それの表面に対するめり込みを少なくする目的、その表
面を傷つけることを少なくする目的、広い当部18aを得
る目的、そのような当部18aを備えた当片18の製作を容
易化する目的、及び後述の演算における補正を容易化す
る目的の為に、円弧面の外周面を備えた当接子20を取付
けた構成にしてある。上記当接子20としては、凹状の球
面の測定を可能にする目的及びアーム19に対する組付け
を容易化する目的から球体を用いているが、これらの目
的以外においては円柱状のものを用い、その円弧面であ
る外周面が上記当部となるように、それを図1の向きに
おいてその円柱の軸線が紙面と垂直となる状態でアーム
19に取付けても良い。上記球体としては高い耐磨耗性を
得る為に鋼球を用いている。同様の目的でセラミックボ
ールを用いても良い。
【0010】上記両当片18,18における各当部18aは、
曲率半径の大きい凸形状の曲がり部に対しても又小さい
凸形状の曲がり部に対しても当接させ得るようにする為
に、夫々の前面側から相互に対向する側まで連続させて
ある。又曲率半径の大きい凹形状の曲がり部に対しても
又小さい凹形状の曲がり部に対しても当接させ得るよう
にする為に、夫々の前面側から相互に反対となる側まで
連続させてある。このような状態を達成するために、上
記アーム19に対する当接子20の取付は、図2に示すよう
に当接子20の外周面25の内の外側部25b、内側部25c及
び前部25dがアーム19から連続して露出する状態に取付
けてある。この場合、凸形状の曲がり部に対する当部
は、前部25dと内側部25cでもって構成され、凹形状の
曲がり部に対する当部は、前部25dと外側部25bでもっ
て構成される。
曲率半径の大きい凸形状の曲がり部に対しても又小さい
凸形状の曲がり部に対しても当接させ得るようにする為
に、夫々の前面側から相互に対向する側まで連続させて
ある。又曲率半径の大きい凹形状の曲がり部に対しても
又小さい凹形状の曲がり部に対しても当接させ得るよう
にする為に、夫々の前面側から相互に反対となる側まで
連続させてある。このような状態を達成するために、上
記アーム19に対する当接子20の取付は、図2に示すよう
に当接子20の外周面25の内の外側部25b、内側部25c及
び前部25dがアーム19から連続して露出する状態に取付
けてある。この場合、凸形状の曲がり部に対する当部
は、前部25dと内側部25cでもって構成され、凹形状の
曲がり部に対する当部は、前部25dと外側部25bでもっ
て構成される。
【0011】上記取付の構成は、図4に示すようにアー
ム19の先端に当接子20を両側方の側から保持する為の取
付脚21,21を備えさせ、それらの間が当接子保持用の凹
部22となるようにする。上記の取付脚21は図2の如く正
面から見た当接子20の外周面25の外郭線よりも外側部25
b、内側部25c及び前部25dの側において小さくなるよ
うに形成して、凹部22に存置させた当接子20の外周面25
の内の後部25aが凹部22の底側に隠れ、両側部25f,25
fが取付脚21の内側に隠れ、それ以外の外側部25b、内
側部25c及び前部25dが、両取付脚21相互間の露出用窓
23から露出する状態となるようにする。その状態におい
て取付脚21の一部24をかしめて当接子20を固定してあ
る。尚上記外周面25において前、後、外及び内とは、検
出器1を宛がう方向の側(図1、2における下方)を
前、その反対側を後と呼び、検出器1の軸芯の側を内、
その反対側を外と呼ぶ。上記当接子20は上記のように別
体構成とする以外に、上記アームと一体の構成にしても
良い。即ちアーム19の前端部を円弧状の当部を備えた形
状例えば半円柱状或いは半球状に形成し、その部分をも
って当接子としても良い。又R測定器が凸形状の曲がり
部の測定に専用の場合には、前記当部は両当片の夫々の
前面側から相互に対向する側まで連続しているのみでよ
く、反対に凹形状専用の場合には、前記当部は両当片の
夫々の前面側から相互に反対となる側まで連続している
のみでよい。
ム19の先端に当接子20を両側方の側から保持する為の取
付脚21,21を備えさせ、それらの間が当接子保持用の凹
部22となるようにする。上記の取付脚21は図2の如く正
面から見た当接子20の外周面25の外郭線よりも外側部25
b、内側部25c及び前部25dの側において小さくなるよ
うに形成して、凹部22に存置させた当接子20の外周面25
の内の後部25aが凹部22の底側に隠れ、両側部25f,25
fが取付脚21の内側に隠れ、それ以外の外側部25b、内
側部25c及び前部25dが、両取付脚21相互間の露出用窓
23から露出する状態となるようにする。その状態におい
て取付脚21の一部24をかしめて当接子20を固定してあ
る。尚上記外周面25において前、後、外及び内とは、検
出器1を宛がう方向の側(図1、2における下方)を
前、その反対側を後と呼び、検出器1の軸芯の側を内、
その反対側を外と呼ぶ。上記当接子20は上記のように別
体構成とする以外に、上記アームと一体の構成にしても
良い。即ちアーム19の前端部を円弧状の当部を備えた形
状例えば半円柱状或いは半球状に形成し、その部分をも
って当接子としても良い。又R測定器が凸形状の曲がり
部の測定に専用の場合には、前記当部は両当片の夫々の
前面側から相互に対向する側まで連続しているのみでよ
く、反対に凹形状専用の場合には、前記当部は両当片の
夫々の前面側から相互に反対となる側まで連続している
のみでよい。
【0012】次に図1において、27は透孔17に進退自在
に挿通させた測定杆で、先端部には被測定物の曲がり部
に当接させる為の測定子28を備えている。本例では測定
杆27と測定子28とは一体に形成してある。しかし測定子
28は測定杆27とは別体形成のものを測定杆27に止着させ
ても良い。測定子28は耐磨耗性の高い材料例えば鋼材で
形成するのがよい。測定子28の前面は被測定物における
凸形状の曲がり部のみでなく凹形状の曲がり部の測定も
行い得るようにする為に凸型に形成してあり、又被測定
物の表面に対するめり込みを少なくし且つその表面を傷
つけることを少なくする為と、常に前面の中心28aにお
いて被測定物に当接させる為に、球面に形成してある。
29,30は測定杆27の進退の範囲を制限する為のストッパ
で、測定杆27の周囲に止着してあり、透孔17の孔縁に当
接して上記制限機能を果たすようにしてある。上記検出
ヘッド5における当接子20と測定子28との関係は、測定
子28の前面の中心28aが、両当接子20の球心相互を結ぶ
仮想的な直線の中点を通って、その直線に対し垂直な方
向に進退するようになっている。
に挿通させた測定杆で、先端部には被測定物の曲がり部
に当接させる為の測定子28を備えている。本例では測定
杆27と測定子28とは一体に形成してある。しかし測定子
28は測定杆27とは別体形成のものを測定杆27に止着させ
ても良い。測定子28は耐磨耗性の高い材料例えば鋼材で
形成するのがよい。測定子28の前面は被測定物における
凸形状の曲がり部のみでなく凹形状の曲がり部の測定も
行い得るようにする為に凸型に形成してあり、又被測定
物の表面に対するめり込みを少なくし且つその表面を傷
つけることを少なくする為と、常に前面の中心28aにお
いて被測定物に当接させる為に、球面に形成してある。
29,30は測定杆27の進退の範囲を制限する為のストッパ
で、測定杆27の周囲に止着してあり、透孔17の孔縁に当
接して上記制限機能を果たすようにしてある。上記検出
ヘッド5における当接子20と測定子28との関係は、測定
子28の前面の中心28aが、両当接子20の球心相互を結ぶ
仮想的な直線の中点を通って、その直線に対し垂直な方
向に進退するようになっている。
【0013】次に上記変位センサ6としては測定子28の
大きな範囲の進退(例えば10mm程度の進退)を直線
性良く電気信号に変換できるように差動トランスが用い
てある。該差動トランスは周知の構成のもので、32はコ
イルボビン、33,34,35はコイル、36はそれらのコイル
のリード線、37はコイルに周設した磁性材料製のヨー
ク、38は磁性材料(例えばパーマロイ)製の進退自在の
コアである。39はコア38を常に測定杆27に当接状態に保
つ為と、測定杆27を前方に押して、測定中は測定子28を
常に被測定物に接触させる為と、非測定中においてはそ
れを初期位置(最も前方に出た位置)に戻す為のばねで
ある。次に上記接続コード3は例えばキャプタイヤコー
ドが用いられ、その一端はケース4内の接続空間40にお
いて上記リード線36と接続させてあり、他端は本体2に
おいて次に述べる回路と接続させてある。
大きな範囲の進退(例えば10mm程度の進退)を直線
性良く電気信号に変換できるように差動トランスが用い
てある。該差動トランスは周知の構成のもので、32はコ
イルボビン、33,34,35はコイル、36はそれらのコイル
のリード線、37はコイルに周設した磁性材料製のヨー
ク、38は磁性材料(例えばパーマロイ)製の進退自在の
コアである。39はコア38を常に測定杆27に当接状態に保
つ為と、測定杆27を前方に押して、測定中は測定子28を
常に被測定物に接触させる為と、非測定中においてはそ
れを初期位置(最も前方に出た位置)に戻す為のばねで
ある。次に上記接続コード3は例えばキャプタイヤコー
ドが用いられ、その一端はケース4内の接続空間40にお
いて上記リード線36と接続させてあり、他端は本体2に
おいて次に述べる回路と接続させてある。
【0014】次に本体2に備えられた回路をブロックで
示す図6について説明する。曲率半径を演算する為の演
算部41は符号42〜46で示されるブロックで構成される。
各ブロックは何れも周知のもので、42は差動トランス用
検出アンプ、43はA/Dコンバータ、44はCPU、45は
ROMで、制御プログラム、計算パラメータである寸法
L及び寸法R0の値、及び曲率半径を演算するための演
算式であるR=(L2+H2−2H・R0)/2HとR=
(L2+H2+2H・R0)/2Hが収納してある。尚図
8の(A)に示すように、上記Lは当接子20の球心と測
定子28の前端の中心28aの進退経路との間の距離(両当
接子20の球心相互間の距離の2分の1であって例えば2
mm)、R0は当接子20の半径(例えば0.8mm)、
Hは当接子20の前端に対する測定子28の前端の中心28a
の変位(図において上方をプラス、下方をマイナスとす
る)、Rは測定しようとする曲がり部の曲率半径(凸形
状の曲がり部の場合はプラス、凹形状の曲がり部の場合
はマイナスとする)を夫々示す。46はRAMである。次
に47は演算された曲率半径を表示するための表示部とし
て例示する表示器で、例えば液晶表示器であるが、発光
ダイオードを用いた表示器であっても良い。該表示器47
は図1のように本体2の表示用の窓48に外部から見るこ
とが出来るように備えてある。尚本体2は上記部材の他
に周知の電源回路、電源スイッチ等を備える。
示す図6について説明する。曲率半径を演算する為の演
算部41は符号42〜46で示されるブロックで構成される。
各ブロックは何れも周知のもので、42は差動トランス用
検出アンプ、43はA/Dコンバータ、44はCPU、45は
ROMで、制御プログラム、計算パラメータである寸法
L及び寸法R0の値、及び曲率半径を演算するための演
算式であるR=(L2+H2−2H・R0)/2HとR=
(L2+H2+2H・R0)/2Hが収納してある。尚図
8の(A)に示すように、上記Lは当接子20の球心と測
定子28の前端の中心28aの進退経路との間の距離(両当
接子20の球心相互間の距離の2分の1であって例えば2
mm)、R0は当接子20の半径(例えば0.8mm)、
Hは当接子20の前端に対する測定子28の前端の中心28a
の変位(図において上方をプラス、下方をマイナスとす
る)、Rは測定しようとする曲がり部の曲率半径(凸形
状の曲がり部の場合はプラス、凹形状の曲がり部の場合
はマイナスとする)を夫々示す。46はRAMである。次
に47は演算された曲率半径を表示するための表示部とし
て例示する表示器で、例えば液晶表示器であるが、発光
ダイオードを用いた表示器であっても良い。該表示器47
は図1のように本体2の表示用の窓48に外部から見るこ
とが出来るように備えてある。尚本体2は上記部材の他
に周知の電源回路、電源スイッチ等を備える。
【0015】上記構成のR測定器は、メーカでの製造の
場合、先ず組立を行い、次にその組み立てたR測定器の
各々についてROM45に上記種々のデータを記録させて
製品となる。この場合、上記寸法R0は当接子20として
用いた球体の半径の値を上記ROM45にインプットす
る。又寸法Lの値は、左右の当接子20,20における外側
部25b相互間の寸法又は内側部25c相互間の寸法をマイ
クロメータその他の測定器で測定し、その値を2分の1
し、更に上記球体の半径寸法R0を差し引いて又は加え
て上記寸法Lを求め、その値を上記ROM45にインプッ
トする。尚上記外側部25b相互間の寸法又は内側部25c
相互間の寸法の測定の場合、それらの部分は窓23に露出
している為、測定は容易である。
場合、先ず組立を行い、次にその組み立てたR測定器の
各々についてROM45に上記種々のデータを記録させて
製品となる。この場合、上記寸法R0は当接子20として
用いた球体の半径の値を上記ROM45にインプットす
る。又寸法Lの値は、左右の当接子20,20における外側
部25b相互間の寸法又は内側部25c相互間の寸法をマイ
クロメータその他の測定器で測定し、その値を2分の1
し、更に上記球体の半径寸法R0を差し引いて又は加え
て上記寸法Lを求め、その値を上記ROM45にインプッ
トする。尚上記外側部25b相互間の寸法又は内側部25c
相互間の寸法の測定の場合、それらの部分は窓23に露出
している為、測定は容易である。
【0016】上記構成のR測定器の使用法を説明する。
電源スイッチを投入して回路を動作状態にする。この状
態において手に持った検出器1における左右の当接子20
及び中央の測定子28を例えば図8の(A)に示すように
被測定物50において曲率半径を測定しようとする曲がり
部51に当接させる。すると本体2の表示器47にその曲が
り部51の曲率半径が表示される。
電源スイッチを投入して回路を動作状態にする。この状
態において手に持った検出器1における左右の当接子20
及び中央の測定子28を例えば図8の(A)に示すように
被測定物50において曲率半径を測定しようとする曲がり
部51に当接させる。すると本体2の表示器47にその曲が
り部51の曲率半径が表示される。
【0017】上記の場合のR測定器の動作を説明する。
上記当接により、測定杆27が上記曲がり部51の半径Rの
大小に応じた位置まで後退し、差動トランス6のコア38
が対応位置に至り、差動トランス6のコイルは対応した
大きさの信号(交流信号)を出力する。上記信号は接続
コード3を経て本体2に与えられる。本体2において
は、差動トランス用検出アンプ42が上記信号を直流に変
換して出力し、A/Dコンバータ43がその出力(アナロ
グ信号)をデジタル信号に変換する。CPU44はそのデ
ジタル信号を受けて図7に示されるフローチャートの動
作を行う。その動作の結果、表示器47に上記曲がり部51
の曲率半径Rが表示される。
上記当接により、測定杆27が上記曲がり部51の半径Rの
大小に応じた位置まで後退し、差動トランス6のコア38
が対応位置に至り、差動トランス6のコイルは対応した
大きさの信号(交流信号)を出力する。上記信号は接続
コード3を経て本体2に与えられる。本体2において
は、差動トランス用検出アンプ42が上記信号を直流に変
換して出力し、A/Dコンバータ43がその出力(アナロ
グ信号)をデジタル信号に変換する。CPU44はそのデ
ジタル信号を受けて図7に示されるフローチャートの動
作を行う。その動作の結果、表示器47に上記曲がり部51
の曲率半径Rが表示される。
【0018】次に上記CPU44の動作を図7のフローチ
ャートに基づき説明する。ステップS1においてA/D
コンバータ43からの信号を基に測定子28の変位Hのデー
タを読み込む。次にステップS2において上記変位Hが
正か否かを判別する。正の場合、ステップS3において
RAM46に設定する符号レジスタに、上記曲がり部51が
凸形状であることを区分する為の「1」を記録する。然
る後ステップS4において図示の演算式に基づき半径R
を演算する。この場合、「−2H・R0」の項が間隔L
に対する補正項として機能する。従って、円弧状の当部
18aのどの箇所が曲がり部に当接していても正確な演算
が行われる。次にステップS11において上記演算され
た半径Rのデータを表示器47に出力しその数値を表示さ
せる。更にステップS12において符号レジスタの記録
が「1」か否かを判別し、この場合はそれが「1」であ
るのでステップS13において表示器47における「−」
の符号の表示を消す。その後再びステップS1以降を繰
り返す。
ャートに基づき説明する。ステップS1においてA/D
コンバータ43からの信号を基に測定子28の変位Hのデー
タを読み込む。次にステップS2において上記変位Hが
正か否かを判別する。正の場合、ステップS3において
RAM46に設定する符号レジスタに、上記曲がり部51が
凸形状であることを区分する為の「1」を記録する。然
る後ステップS4において図示の演算式に基づき半径R
を演算する。この場合、「−2H・R0」の項が間隔L
に対する補正項として機能する。従って、円弧状の当部
18aのどの箇所が曲がり部に当接していても正確な演算
が行われる。次にステップS11において上記演算され
た半径Rのデータを表示器47に出力しその数値を表示さ
せる。更にステップS12において符号レジスタの記録
が「1」か否かを判別し、この場合はそれが「1」であ
るのでステップS13において表示器47における「−」
の符号の表示を消す。その後再びステップS1以降を繰
り返す。
【0019】上記ステップS2の判別結果が正でない場
合、ステップS5において上記変位Hが負か否かを判別
する。負の場合、ステップS6において、RAM46に設
定する符号レジスタに、曲がり部が図8の(C)に示す
場合のように凹であることを区分する為の「0」を記録
する。次にステップS7において上記変位Hの絶対値を
とり符号をマイナスからプラスに変換する。然る後ステ
ップS8において図示の演算式に基づき半径Rを演算す
る。この場合、「+2H・R0」の項が間隔Lに対する
補正項として機能する。その後はステップS11以降を
行う。この場合、ステップS12の判別は否となるので
ステップS14を行い、「−」の符号を表示器47に表示
させる。
合、ステップS5において上記変位Hが負か否かを判別
する。負の場合、ステップS6において、RAM46に設
定する符号レジスタに、曲がり部が図8の(C)に示す
場合のように凹であることを区分する為の「0」を記録
する。次にステップS7において上記変位Hの絶対値を
とり符号をマイナスからプラスに変換する。然る後ステ
ップS8において図示の演算式に基づき半径Rを演算す
る。この場合、「+2H・R0」の項が間隔Lに対する
補正項として機能する。その後はステップS11以降を
行う。この場合、ステップS12の判別は否となるので
ステップS14を行い、「−」の符号を表示器47に表示
させる。
【0020】上記ステップS2の判別結果が正でなくし
かもステップS5の判別結果も負でない場合(変位Hが
0の場合)は、ステップS9において、曲がり部の半径
が無限大であることの表示として半径Rを「EEE」と
設定し、ステップS10において符号レジスタに「1」
を記録する。その後はステップS11,S12,S13
を行う。
かもステップS5の判別結果も負でない場合(変位Hが
0の場合)は、ステップS9において、曲がり部の半径
が無限大であることの表示として半径Rを「EEE」と
設定し、ステップS10において符号レジスタに「1」
を記録する。その後はステップS11,S12,S13
を行う。
【0021】上記構成のR測定器にあっては、変位セン
サ6として差動トランスを用いているので、測定子28の
変位に対して検出アンプ42の出力電圧は図5に示すよう
に直線的に比例関係で得ることが出来る。例えばプラス
4mmからマイナス5.2mm程度までの測定子28の変
位に対して、プラス4ボルトからマイナス5.2ボルト
程度まで直線的に変化する出力電圧を得ることが出来
る。従ってその出力電圧に基づく上記のような演算が容
易である。
サ6として差動トランスを用いているので、測定子28の
変位に対して検出アンプ42の出力電圧は図5に示すよう
に直線的に比例関係で得ることが出来る。例えばプラス
4mmからマイナス5.2mm程度までの測定子28の変
位に対して、プラス4ボルトからマイナス5.2ボルト
程度まで直線的に変化する出力電圧を得ることが出来
る。従ってその出力電圧に基づく上記のような演算が容
易である。
【0022】上記構成のR測定器にあっては、当接子20
はその外郭線25の前部25dのみでなく内側部25cも大き
く露出させてあるので、凸形状の曲がり部において大か
ら小まで広い範囲の曲率半径の測定が出来る。即ち図8
の(A)のように半径Rが大きい(例えば12mm)凸
形状の曲がり部51のみでなく、(B)のように半径Rの
小さい(例えば3mm)凸形状の曲がり部52の曲率半径
の測定も行うことが出来る。又上記当接子20は外郭線25
の外側部25bも大きく露出させてあるので、凹形状の曲
がり部においても同様の測定が出来る。即ち、(C)の
ように半径Rが大きい(例えば18mm)凹形状の曲が
り部53のみでなく、(D)のように半径Rの小さい(例
えば7mm)の凹形状の曲がり部54の曲率半径の測定も
行うことが出来る。
はその外郭線25の前部25dのみでなく内側部25cも大き
く露出させてあるので、凸形状の曲がり部において大か
ら小まで広い範囲の曲率半径の測定が出来る。即ち図8
の(A)のように半径Rが大きい(例えば12mm)凸
形状の曲がり部51のみでなく、(B)のように半径Rの
小さい(例えば3mm)凸形状の曲がり部52の曲率半径
の測定も行うことが出来る。又上記当接子20は外郭線25
の外側部25bも大きく露出させてあるので、凹形状の曲
がり部においても同様の測定が出来る。即ち、(C)の
ように半径Rが大きい(例えば18mm)凹形状の曲が
り部53のみでなく、(D)のように半径Rの小さい(例
えば7mm)の凹形状の曲がり部54の曲率半径の測定も
行うことが出来る。
【0023】次に、上記当接子20の半径R0が小さい場
合、或いは曲がり部の曲率の中心に対して、曲がり部に
対する測定子28の接触点(中心28aが接触する点)と、
曲がり部に対する当接子20の接触点との成す角度が小さ
い場合(例えば10゜程度以下の場合)等、上記の検出
した変位Hを基にする演算によって求められる半径Rの
誤差(上記検出される変位Hにはセンサの精度に応じた
誤差が含まれ、従って演算により得られる半径Rの値に
は、上記センサの誤差に対応する誤差が含まれる)の程
度が、上記半径R0を演算に入れないことによる誤差よ
りも大きくなる場合や、或いは必要とする測定精度が元
々低くて良い場合には、ROM45に記録する演算式は
「2H・R0」の項を省略しても良い。そのようにする
と上記ステップS4及びステップS8における演算の高
速化が可能となり、当接子20及び測定子28を測定したい
曲がり部に宛がってから演算結果が表示器に表示される
までの時間を短くすることが出来る。
合、或いは曲がり部の曲率の中心に対して、曲がり部に
対する測定子28の接触点(中心28aが接触する点)と、
曲がり部に対する当接子20の接触点との成す角度が小さ
い場合(例えば10゜程度以下の場合)等、上記の検出
した変位Hを基にする演算によって求められる半径Rの
誤差(上記検出される変位Hにはセンサの精度に応じた
誤差が含まれ、従って演算により得られる半径Rの値に
は、上記センサの誤差に対応する誤差が含まれる)の程
度が、上記半径R0を演算に入れないことによる誤差よ
りも大きくなる場合や、或いは必要とする測定精度が元
々低くて良い場合には、ROM45に記録する演算式は
「2H・R0」の項を省略しても良い。そのようにする
と上記ステップS4及びステップS8における演算の高
速化が可能となり、当接子20及び測定子28を測定したい
曲がり部に宛がってから演算結果が表示器に表示される
までの時間を短くすることが出来る。
【0024】次に上記R測定器にあっては、図9に示す
ように変位センサとして前記差動トランスに代えて周知
の容量式変位センサ61を用い、そのセンサに対応して前
記差動トランス用検出アンプに代えて容量式変位センサ
用検出アンプ62を用いても良い。その場合、上記容量式
変位センサ61は検出する変位と出力信号との関係が非直
線なので、その非直線の信号を直線にする為のリニアラ
イザ63を用いる。又上記センサとしては上記容量式変位
センサに代えてインダクタンス式変位センサを用い、検
出アンプとしてインダクタンス式変位センサ用検出アン
プを用いても良い。なお、機能上前図のものと同一又は
均等の構成で説明が重複すると考えられる部分には、前
図と同一の符号にアルファベットのeを付して重複する
説明を省略した。
ように変位センサとして前記差動トランスに代えて周知
の容量式変位センサ61を用い、そのセンサに対応して前
記差動トランス用検出アンプに代えて容量式変位センサ
用検出アンプ62を用いても良い。その場合、上記容量式
変位センサ61は検出する変位と出力信号との関係が非直
線なので、その非直線の信号を直線にする為のリニアラ
イザ63を用いる。又上記センサとしては上記容量式変位
センサに代えてインダクタンス式変位センサを用い、検
出アンプとしてインダクタンス式変位センサ用検出アン
プを用いても良い。なお、機能上前図のものと同一又は
均等の構成で説明が重複すると考えられる部分には、前
図と同一の符号にアルファベットのeを付して重複する
説明を省略した。
【0025】
【発明の効果】以上のように本願発明は、請求項1の構
成により第1から第4の目的を達成して、曲率半径を測
定したい被測定物の曲がり部にR測定器を宛がうだけで
もって、極めて簡単迅速に測定を行いうる効果があるそ
の上に、使用回数の割に当部の各箇所の夫々の磨耗の度
合いを小さくすることが出来て、長期間の使用にわたり
高い測定精度でもって測定を行い得る効果がある。更に
請求項2の構成により追加の第1の目的を達成して、差
動トランスからは測定杆27の変位に対して直線性の良い
電気信号を得ることが出来て、演算部でのその電気信号
に基づく演算を容易化することが出来、その結果、演算
部の構成を簡易化できる効果がある。更に請求項3の構
成により追加の第2の目的を達成して、上記の如き各箇
所の磨耗の度合いが小さい当部を、アームに対し例えば
既製の高精度の球体を止着するという簡易な手段によっ
て備えさせることのできる効果がある。更に請求項4の
構成により追加の第3の目的を達成して、曲がり部の曲
率半径の測定の場合、広い範囲に及ぶ当部の種々の部分
を、曲がり部の曲率半径の大小の違いに応じて夫々当接
させることが出来、大きな曲率半径から小さな曲率半径
まで測定を行いうる効果がある。又追加の第4の目的を
達成して、前記演算の基となる間隔Lの大きさを求める
場合、両当部において相互に対向している側相互間の寸
法又は相互に反対となっている側相互間の寸法をノギス
或いはマイクロメータ等の測定具でもって容易に計測
し、その計測値から上記間隔Lを容易に求めることがで
きる効果がある。
成により第1から第4の目的を達成して、曲率半径を測
定したい被測定物の曲がり部にR測定器を宛がうだけで
もって、極めて簡単迅速に測定を行いうる効果があるそ
の上に、使用回数の割に当部の各箇所の夫々の磨耗の度
合いを小さくすることが出来て、長期間の使用にわたり
高い測定精度でもって測定を行い得る効果がある。更に
請求項2の構成により追加の第1の目的を達成して、差
動トランスからは測定杆27の変位に対して直線性の良い
電気信号を得ることが出来て、演算部でのその電気信号
に基づく演算を容易化することが出来、その結果、演算
部の構成を簡易化できる効果がある。更に請求項3の構
成により追加の第2の目的を達成して、上記の如き各箇
所の磨耗の度合いが小さい当部を、アームに対し例えば
既製の高精度の球体を止着するという簡易な手段によっ
て備えさせることのできる効果がある。更に請求項4の
構成により追加の第3の目的を達成して、曲がり部の曲
率半径の測定の場合、広い範囲に及ぶ当部の種々の部分
を、曲がり部の曲率半径の大小の違いに応じて夫々当接
させることが出来、大きな曲率半径から小さな曲率半径
まで測定を行いうる効果がある。又追加の第4の目的を
達成して、前記演算の基となる間隔Lの大きさを求める
場合、両当部において相互に対向している側相互間の寸
法又は相互に反対となっている側相互間の寸法をノギス
或いはマイクロメータ等の測定具でもって容易に計測
し、その計測値から上記間隔Lを容易に求めることがで
きる効果がある。
【図1】検出器の縦断面及びそれと本体との関係を示す
図。
図。
【図2】検出ヘッドの前端部を示す半断面図。
【図3】検出ヘッドの前端部の底面図。
【図4】図2におけるIV−IV線断面図。
【図5】測定子の変位と差動トランス用検出アンプの出
力との関係を示すグラフ。
力との関係を示すグラフ。
【図6】R測定器のブロック回路図。
【図7】R測定器の動作を示すフローチャート。
【図8】(A)〜(D)は種々の形状の曲がり部に対し
て夫々検出ヘッドを宛がった場合の状態を示す図。
て夫々検出ヘッドを宛がった場合の状態を示す図。
【図9】R測定器の回路の異なる例を示すブロック回路
図。
図。
【図10】従来のR測定器の使用状態を示す図。
【図11】従来のR測定器においてジョウが磨耗した状
態での使用状態を示す図。
態での使用状態を示す図。
5 検出ヘッド 6 変位センサ 15 ベース 18 当片 18a 当部 27 測定杆 41 演算部 47 表示部
Claims (4)
- 【請求項1】 ベースからは、夫々先端に被測定物にお
ける曲がり部に当接させる為の当部を備えた二つの当片
を、相互に間隔を隔てて突設させると共に、上記ベース
には、先端に上記曲がり部に当接させる為の測定部を備
えた測定杆を、上記両当片の中間位置において進退自在
に備えさせ、更に、上記当片に対する測定杆の変位を検
出し対応電気信号を出力する変位センサと、上記変位セ
ンサの出力信号を受けて、予め与えられている上記当片
と上記測定杆との間隔と、上記検出された変位とに基づ
き、上記曲がり部の曲率半径を演算する演算部と、演算
された曲率半径の値を表示する表示部とを備えるR測定
器において、上記当片における当部は円弧面に形成する
と共に、上記演算部は、上記当部の円弧面の半径により
上記間隔に補正を加えて上記曲率半径を演算するように
したことを特徴とするR測定器。 - 【請求項2】 上記変位センサは、進退自在のコアを上
記測定杆に対して一体的に進退するよう連繋させた差動
トランスである請求項1のR測定器。 - 【請求項3】 上記当片の構成は、上記基枠からアーム
を突設させると共に、そのアームの先端に球体を止着し
た構成である請求項1のR測定器。 - 【請求項4】 上記両当片における各当部は、相互に対
向する側又は相互に反対となる側から、上記測定杆の進
退方向の前面側まで連続させてある請求項1のR測定
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13117794A JPH07318303A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | R測定器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13117794A JPH07318303A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | R測定器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07318303A true JPH07318303A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=15051814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13117794A Pending JPH07318303A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | R測定器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07318303A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1600729A2 (fr) * | 2004-05-24 | 2005-11-30 | André Carossino | Instrument pour mesurer le rayon de courbure de pieces convexes de diametres differents |
GB2426574A (en) * | 2005-04-29 | 2006-11-29 | Jonathan Valente | A laser micrometer which has two feeler pins that should be abutted against the surface of the object that is to be measured |
JP2011226879A (ja) * | 2010-04-19 | 2011-11-10 | Mitsutoyo Corp | 測定器 |
CN108981528A (zh) * | 2018-06-21 | 2018-12-11 | 江阴和港机械有限公司 | 一种新型气孔检具 |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP13117794A patent/JPH07318303A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1600729A2 (fr) * | 2004-05-24 | 2005-11-30 | André Carossino | Instrument pour mesurer le rayon de courbure de pieces convexes de diametres differents |
EP1600729A3 (fr) * | 2004-05-24 | 2007-04-04 | André Carossino | Instrument pour mesurer le rayon de courbure de pieces convexes de diametres differents |
GB2426574A (en) * | 2005-04-29 | 2006-11-29 | Jonathan Valente | A laser micrometer which has two feeler pins that should be abutted against the surface of the object that is to be measured |
GB2426574B (en) * | 2005-04-29 | 2008-04-02 | Jonathan Valente | Laser micrometer |
JP2011226879A (ja) * | 2010-04-19 | 2011-11-10 | Mitsutoyo Corp | 測定器 |
CN108981528A (zh) * | 2018-06-21 | 2018-12-11 | 江阴和港机械有限公司 | 一种新型气孔检具 |
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