JPH07317930A - 閉止機構を有する三方弁及び空気調和設備 - Google Patents

閉止機構を有する三方弁及び空気調和設備

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JPH07317930A
JPH07317930A JP6138295A JP13829594A JPH07317930A JP H07317930 A JPH07317930 A JP H07317930A JP 6138295 A JP6138295 A JP 6138295A JP 13829594 A JP13829594 A JP 13829594A JP H07317930 A JPH07317930 A JP H07317930A
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air
valve
way valve
water
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JP6138295A
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English (en)
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Manabu Hiraike
学 平池
Kazunao Motoshima
一修 元嶋
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NIPPON P-MAC KK
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NIPPON P-MAC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱源水を利用した空気調和設備において、通
水回路の切り換えに必要な三方弁に閉止機構を加えて、
管路を閉鎖するための二方弁の別設を不要とさせ、配管
加工量の低減を図る。 【構成】 第1、第2、第3の接続管路41、42、4
3が三方向に接続されるバルブケース44内に、アング
ル状の流路を内部に形成した略ボール状の弁体45を回
転自在に設ける。弁体45の入口部47は、常時第3接
続管路43と接続させる。弁体45の回転によって出口
部48が描く回転面に、第2、第3の接続管路41、4
2の接続口を配し、さらにこの回転面には、出口部48
からの流体を閉塞する閉止位置を配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閉止機構を有する三方
弁、及び当該三方弁を用いた空気調和設備に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】出願人は、先に特開平5−118595
号公報において「水熱源空気調和器ユニットおよびこれ
を用いた空気調和設備」を開示した。かかる開示技術に
よれば、個別制御性に優れた水熱源空気調和器ユニット
を用いて電力消費の平準化を図った省エネルギー空調設
備を提供することができ、しかも機械室面積を減少させ
て建物の有効面積を増大させることが可能であった。そ
してこの先行開示技術においては、蓄熱槽水からの熱源
水を往管を通じて、各空調ユニットにおけるヒートポン
プユニットの水側熱交換器、あるいは当該水側熱交換器
と共にファンコイルユニットの空調用コイルとの両方に
対して、切り換え通水するために三方弁を用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばメン
テナンスや設備機器の補修、あるいは空調空気を加熱、
冷却することなく単に給気するため各空調ユニットを停
止する場合には、前記空調ユニットへの通水そのものを
停止することがある。
【0004】この点に関し、前記先行開示技術において
使用した三方弁は、通水回路の切り換えのみを担ってい
るため、常時ヒートポンプユニットの水側熱交換器側
か、あるいは当該水側熱交換器・空調用コイル側へと往
管が接続されている。従って、通水そのものを停止する
ために、往管中に別途二方弁を設置し、この二方弁と前
出三方弁とを併用する他なかった。そのためシステム全
体をみた場合、配管加工が増加し、また二方弁自体の費
用も別途かかるので、増加した配管加工の加工費と相俟
って、施工面、コスト面でまだ改善の余地があった。
【0005】本発明は、そのような点に鑑みてなされた
ものであり、前記したように二方弁を別途設けることな
く、ユニットへの通水を停止できる新しい三方弁、なら
びに当該三方弁を用いた空気調和設備を提供して、徐々
の問題の解決を図ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、まず請求項1では、第1、第2、第3の管路が三方
向に接続され、かつ弁体の動作によって、第1の管路
を、第2又は第3の管路へと切り換え接続自在な如く構
成された三方弁において、第1の管路と、第2及び第3
の管路との間が、前記弁体の動作によって閉塞自在な如
く構成されたことを特徴とする、閉止機構を有する三方
弁が提供される。
【0007】また請求項2では、第1、第2、第3の管
路が三方向に接続され、かつ弁体の動作によって、第1
の管路を、第2又は第3の管路へと切り換え接続自在な
如く構成された三方弁において、前記弁体の外形を略ボ
ール形状とすると共に、この弁体内にアングル状の流路
を形成し、前記アングル状の流路の各開口端面のうちの
一の開口端面の中心を通る軸線を中心として、前記弁体
を前記接続部分内で回転自在に構成し、前記一の開口端
面と第1の管路の接続口とを常時接続し、弁体の前記回
転によって前記他の開口端面が描く回転面に、前記第
2、第3の管路の接続口を配し、さらに前記回転面に
は、弁体の他の開口端面からの流体を閉止する閉止位置
を配したことを特徴とする、閉止機構を有する三方弁が
提供される。
【0008】また請求項3によれば、熱源水を蓄える蓄
熱水槽と、この熱源水を加熱及び/又は冷却するための
熱源装置と、前記蓄熱水槽から往管を通じて供給される
熱源水を熱源とする空気調和機ユニットとからなる空気
調和設備において、前記空気調和機ユニットは、前記熱
源水が通水する水側熱交換器と、空気が通流する空気側
熱交換器との間で、冷媒配管してヒートポンプを形成し
てなる空気調和機内に、前記熱源水が通水する空調用コ
イルを設置した構成を有し、前記往管と前記空気調和機
ユニットとの間に、3つの管路が三方向の接続口に各々
接続される三方弁を介在させ、これら3つの接続口のう
ち、第1の接続口は、前記往管と、第2の接続口は前記
空調用コイルへの管路と、第3の接続口は前記水側熱交
換器への管路と接続して、この三方弁の弁体の動作によ
って前記往管の管路を、前記空調用コイルへの管路又は
水側熱交換器への管路と切り換え接続自在な如く構成
し、さらに往管の管路と、空調用コイルへの管路及び水
側熱交換器への管路との間が、前記弁体の動作によって
閉塞自在な如く構成されたことを特徴とする、空気調和
設備が提供される。
【0009】かかる空気調和設備において使用する三方
弁は、請求項4に記載したように、弁体の外形をボール
形状とすると共に、この弁体内にアングル状の流路を形
成し、前記アングル状の流路の各開口端面のうちの一の
開口端面の中心を通る軸線を中心として、前記弁体を前
記接続部分内で回転自在に構成し、前記一の開口端面と
往管の管路の接続口とを常時接続し、弁体の前記回転に
よって前記他の開口端面が描く回転面に、前記空調用コ
イルへの管路の接続口、水側熱交換器への管路の接続口
を配し、さらに前記回転面には、弁体の他の開口端面か
らの流体を閉止する閉止位置を配したことを特徴とする
構成としてもよい。
【0010】
【作用】請求項1によれば、弁体の動作によって、第1
の管路と、第2及び第3の管路との間が、閉塞自在であ
るから、第1の管路と第2の管路との接続、第1の管路
と第3の管路との接続、さらには、第1の管路の流体が
第2及び第3の管路へ流れ込むことの閉止が可能であ
る。
【0011】また請求項2では、弁体における一の開口
端面と第1の管路の接続口とを常時接続し、さらに弁体
の回転によって弁体の他の開口端面が描く回転面、即ち
環状の帯状エリアに、第2、第3の管路の接続口が配さ
れているから、弁体の回転によって、第1の管路と第2
の管路との接続、第1の管路と第3の管路との接続がで
きる。また前記回転面には、当該他の開口端面からの流
体を閉止する閉止位置も配置されているので、例えば第
2、第3の管路の接続口との間の位置(中間位置)に、
かかる閉止位置を配することにより、当該閉止位置に位
置するように弁体を回転させることによって、第1の管
路は、第2、第3の管路と遮断閉塞される。
【0012】なお前記開口端面を塞ぐ面は、必ずしも特
に別途形成するものではなく、例えば弁体の外形に適合
した内面を有するバルブケースに、前記第2、第3の管
路の各接続口を適当な間隔をおいて形成すれば、これら
第2、第3の管路の各接続口にかからない位置に、弁体
における前記他の開口端面を回転移動させれば、当該他
の開口端面はこのバルブケース内面によって閉塞され、
第1の管路と、第2、第3の管路との間は閉止される。
【0013】また請求項3、4によれば、弁体の切り換
え動作によって、蓄熱水槽の熱源水を空調用コイル又は
水側熱交換器へと供給することが自在であり、またさら
にそのいずれにも供給せず、空気調和機ユニットへの熱
源水の供給そのものを停止することが可能である。特に
請求項4では、弁体が略ボール形状であるから、この弁
体の回転動作によって、前記の供給切り換え、停止を実
現することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
れば、図1は本実施例にかかる空気調和設備全体を示し
ており、この空気調和設備は、水熱源空気調和機ユニッ
ト1(以下、空調ユニットと略称する)を建物2内に配
置して構成されている。そして前記空調ユニット1は後
述するように、フアンコイルユニット(FC)とヒート
ポンプユニット(HP)との組み合わせからなってい
る。
【0015】図1の例では、空調ユニット1は建物2の
各階の天井裏に配置されており、各空調ユニット1に
は、この建物2の地下部分に設置された蓄熱水槽3内の
冷温水(熱源水)が、二次側ポンプ4によって往管5を
通じて供給され、還管6を通じて蓄熱水槽3内に戻され
るようになっている。
【0016】前記建物2外部には、熱源装置10が設置
されており、この熱源装置10は、水側熱交換器11と
空気側熱交換器12との間に冷媒配管してヒートポンプ
を形成してなるヒートポンプ装置となっている。そして
水側熱交換器11には蓄熱水槽3内の熱源水が一次側ポ
ンプ13によって通水され、水側熱交換器11が凝縮器
として機能しているときはここで加熱され、また蒸発器
として機能しているときには冷却されて、蓄熱水槽3に
戻される。
【0017】他方空気側熱交換器12は外気(OA)が
通流され、水側熱交換器11が凝縮器の場合は蒸発器と
なり、導入した外気から抜熱する。また水側熱交換器1
1が蒸発器の場合には凝縮器となり、導入した外気に放
熱する。すなわち熱源装置10としてのヒートポンプ装
置は、外気(OA)を熱源として温水と冷水のいずれも
作ることができる可逆式ヒートポンプとなっており、本
実施例においては冷凍機や冷却塔、さらにはボイラー等
は付設されていない。なおこの熱源装置10は、夜間電
力を利用して稼働されるように構成されている。
【0018】次に前出空調ユニット1の詳細について説
明すると、図2はこの空調ユニット1の内部を模式的に
示しており、図示されたようにこの空調ユニット1は、
基本的にフアンコイルユニット(FC)とヒートポンプ
ユニット(HP)を組み合わせて構成されている。
【0019】そしてFC部分では、熱源水が通水する水
対空気熱交換器として機能する空調用コイル20が機内
の空気通路に配置される。またHP部分では、熱源水が
通水する水側熱交換器21と、機内の通気通路に配置さ
れる空気側熱交換器22との間において、圧縮機23、
四方弁24、膨張弁25を介して冷媒配管され、これら
によって可逆式ヒートポンプが形成されている。すなわ
ち、冷房運転時に空気側熱交換器22が蒸発器として機
能する場合には、四方弁24の切り換えによって、圧縮
機23→四方弁24→水側熱交換器21(凝縮器)→膨
張弁25→空気側熱交換器(蒸発器)22→四方弁24
→圧縮機23の冷媒循環路が形成され、暖房運転時に空
気側熱交換器22が凝縮器として機能する場合には、四
方弁24の切り換えによって、圧縮機23→四方弁24
→空気側熱交換器22(蒸発器)→膨張弁25→水側熱
交換器21(凝縮器)→四方弁24→圧縮機23の冷媒
循環器が形成されるのである。
【0020】またフアンコイルユニット(FC)とヒー
トポンプユニット(HP)のいずれにもフイルタ26を
通じて還気(室内からの戻り空気)が導入され、ファン
27によって室側に給気されるように構成されている。
【0021】そして既述の蓄熱水槽3から往管5を通じ
て供給される熱源水は、フアンコイルユニット(FC)
の空調用コイル20とヒートポンプユニット(HP)の
水側熱交換器21の一方だけ、或いは両者ともに切り換
え可能なように構成されており、この切り換えは三方弁
30によって行われるようになっている。すなわち往管
5における各空調ユニット1への熱源水入口管部分に三
方弁31を取り付け、この三方弁30の一方の出口管3
1を空調用コイル20の入口に、他方の出口管32を水
側熱交換器21の入口にそれぞれ接続すると共に、空調
用コイル20の出口管33を水側熱交換器21の入口に
接続し、水側熱交換器21の出口管34を還管5に接続
してある。これにより三方弁30を切換動作することに
よって、三方弁30→空調用コイル20→水側熱交換器
21の通流路と、三方弁30→水側熱交換器21の通流
路とが任意に形成できる。
【0022】前記三方弁30は、図3、図4に示した構
成を有しており、図解されるようにこの三方弁30は、
その中心部から三方向へと3つの接続管路41、42、
43を有するバルブケース44と、このバルブケース4
4内の中心部空間内に回転自在に設けられた弁体45と
を有している。これら3つの接続管路41、42、43
は、接続管路41、42が相互に対向しており、接続管
路43は、これら接続管路41、42に対して直交する
位置関係にある。そして接続管路41は出口管31と、
接続管路42は出口管32と、接続管路43は往管5の
熱源水入口管部分とにそれぞれ接続されている。
【0023】前記弁体45は略ボール形状をなしてお
り、図5に示したように、その内部には、直角アングル
状に流路46が形成されており、この流路46の下面側
開口端面は、円形の入口部47を形成し、流路46の側
面側開口端面は円形の出口部48を形成している。そし
てバルブケース44内の中心部内壁に、Oリング49を
介して設けられた弁座50に、前記出口部48の中心線
を軸線としてこの弁体45が回転自在に設けられてい
る。従って、弁体45の入口部47は、常時接続管路4
3と接続され、往管5内の管路に対して開放されてお
り、また弁体45を回転させて、その出口部48を適宜
接続管路41、又は接続管路42の各接続口に接続する
ことにより、往管5の管路と、出口管31又は出口管3
2の管路とが切り換え接続され、さらに弁体45を回転
させてその出口部48を前記接続管路41、42の各接
続口にかからない部分に位置させれば、往管5内の管路
は、出口管31、出口管32のいずれとも接続されず、
往管5内の管路は、このバルブケース44内に閉止され
る。
【0024】以上のような切り換えを実現する弁体45
の回転は、バルブケース44上部に設けられたモータ5
1によって駆動される。即ち、バルブケース44の上部
には、適宜の防水ケース52が設けられ、この防水ケー
ス52内にモータ51が設置され、さらにこのモータ5
1のシャフト53の回転は、減速装置54を介して、弁
体の上部に固着された弁棒55へと伝達されるように構
成されている。なお56は、モータ51へと給電する給
電リードである。
【0025】本実施例は、以上のように構成されてお
り、前記三方弁30の切り換えによる熱源水の通流路の
切り換えと、圧縮機23の発停制御との組み合わせによ
って、次のような運転モードを選択できる。 運転モード 三方弁30の水路 圧縮機23の発停 FCだけの運転 5→31 OFF FC+HPの運転 5→31 ON HPだけの運転 5→32 ON 温水時の冷房運転 5→32 ON 送風運転 5→× OFF
【0026】なおここで、温水時の冷房運転とは、暖房
シーズンにおいて温水を蓄熱している状態で、ある空調
ユニット1では冷房運転をすることが必要とされる場合
である。最近のビルではOA機器類の発熱によって、暖
房シーズンでもある特定の室だけを冷房することが求め
られる場合が多いので、そのような温水時の冷房運転モ
ードも用意しているのである。また送風運転とは、空気
を加熱または冷却することなく送風だけを必要とする場
合であり、扇風機効果や換気作用を得る場合に有利とな
る。
【0027】そして以上の運転モードの切り換えにおけ
る三方弁30の動作について説明すると、運転モードが
FCだけの運転、FC+HPの運転の場合には、弁体4
5の位置は、図3、図4に示したように、その出口部4
8が第1接続管路41の接続口に切り換えられている。
また運転モードがHPだけの運転、温水時の冷房運転の
場合には、弁体45の位置は、図6、図7に示したよう
に、その出口部48が第2接続管路42の接続口に切り
換えられている。
【0028】そして送風運転時においては、弁体45の
出口部48は、第1接続管路41、第2接続管路42の
各接続口のいずれにもかからない位置、例えば図8、図
9に示したように、バルブケース44内における第1接
続管路41の接続口と第2接続管路42の接続口との間
の中間位置に向けて閉止させることにより、往管5から
の熱源水の空調ユニット1内への供給そのものを停止さ
せることができる。
【0029】従って、例えばメンテナンス等によって、
空調ユニット1を停止する場合にも、三方弁30を切り
換えて閉止させるだけでよく、往管5の管路を開閉する
二方弁を別途設ける必要はないものである。なお送風運
転時においては、前記したように空調ユニット1内への
熱源水の供給そのものを停止させず、例えば図6、7に
示したように、三方弁30においてHP側へと流路を開
放し、かつ圧縮機23をOFFにすれば、加熱、冷却を
伴わない送風運転が行えるが、通水させている以上、例
えば二次側ポンプ4を作動させて電力を消費している。
従って三方弁30を閉止位置にして通水そのものを停止
させることにより、余分なエネルギー消費を抑えること
ができる。
【0030】また以上のような三方弁30の切り換え
は、モータ51の作動によって遠隔にて操作でき、しか
も弁体45は略ボール形状をなしているので、そのよう
な操作、切り換えが容易である。また構成も簡素化され
ている。
【0031】なお以上の構成を有する空気調和設備にお
いては、例えば夜間の安価な電力を利用して熱源装置1
0を稼働させて蓄熱水槽3に蓄熱し、各階に分散配置さ
れた空調ユニット1がそれぞれ個別に必要な空調運転を
行って、夜間に蓄えられた熱を活かして昼間の空調を行
う。
【0032】例えば夏期における運転パターンの一例を
挙げれば、夜間電力を利用してし蓄熱水槽3内に7゜C
の冷水を蓄える。そして昼間ではこの冷水をまず空調ユ
ニット1のファンコイルユニット(FC)で利用し、フ
ァンコイルユニット(FC)から12゜Cとなって出て
きた冷水を今度はヒートポンプユニット(HP)の冷却
水として利用し、17゜Cで蓄熱水槽3に戻す。これに
よって日中の電力消費を従来の半分にすることが可能に
なり、電力ピークカット、ピークシフトを実現すること
ができる。
【0033】一方冬期においては、熱源装置10を稼働
させて蓄熱水槽3内に45゜Cの温水を蓄える。そして
空調ユニット1では、この蓄熱水槽3から取水した該4
5゜Cの温水をまず、ファンコイルユニット(FC)で
利用する。そしてファンコイルユニット(FC)から4
0゜Cで出てきた温水を、今度はヒートポンプユニット
(HP)において暖房用の熱源として利用して、暖房を
行う。このときヒートポンプユニット(HP)は、その
ように熱源水温度が高いため、大きな能力を具備してい
る。従って、間欠空調運転において発生する大きな予熱
暖房負荷にも対処することが可能である。また既述した
ように、冬期においても冷房要求がある場合には、ファ
ンコイルユニット(FC)を停止し、ヒートポンプユニ
ット(HP)のみを冷房運転して熱源水を冷却水として
利用する。これによって熱源水は排熱で昇温されるが、
これは蓄熱水槽3に戻されるので、暖房運転に有効利用
される。
【0034】
【発明の効果】請求項1によれば、弁体の動作によっ
て、第1の管路と第2の管路との接続、第1の管路と第
3の管路との接続、さらには、第1の管路の流体が第2
及び第3の管路へ流れ込むことの閉止が自在である。
【0035】請求項2では、弁体の回転によって、第1
の管路と第2の管路との接続、第1の管路と第3の管路
との接続、さらには第1の管路と、第2、第3の管路と
遮断閉塞が自在である。また弁体の回転によってかかる
切り換えが可能であるから、電動化も簡単に実現でき
る。
【0036】また請求項3、4によれば、弁体の切り換
え動作によって、蓄熱水槽の熱源水を空調用コイル又は
水側熱交換器へと供給することが自在であり、またさら
にそのいずれにも供給せず、空気調和機ユニットへの熱
源水の供給そのものを停止することが可能であるので、
三方弁の他に別途二方弁を介設することなく、空気調和
機ユニットへの通水を遮断させることができる。従っ
て、二方弁を別途要していた従来のシステムよりも配管
加工量が減少し、それに伴って施工期間の短縮、コスト
の低廉化が図れる。また特に請求項4によれば、弁体の
回転によって前記の供給切り換え、停止を実現すること
ができるので、電動弁とすることも容易であり、空気調
和設備全体の自動化、遠隔操作化を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる空気調和設備の主要な
構成を示す機器配置系統図である。
【図2】図1の空気調和設備における空調ユニットの機
器配置を示す系統図である。
【図3】本発明の実施例にかかる三方弁の縦断面図であ
る。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】図3の三方弁における弁体の概観を示す説明図
である。
【図6】図3の三方弁における弁体が、ヒートポンプユ
ニット側に流路を開放しているときの要部縦断面図であ
る。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】図3の三方弁における弁体が、閉止位置にある
ときの要部縦断面図である。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 空調ユニット 3 蓄熱水槽 5 往管 6 還管 10 熱源装置 20 空調用コイル 21 水側熱交換器 22 空気側熱交換器 23 圧縮機 30 三方弁 31、32 出口管 41 第1接続管路 42 第2接続管路 43 第3接続管路 44 バルブケース 45 弁体 46 流路 47 入口部 48 出口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2、第3の管路が三方向に接続
    され、かつ弁体の動作によって、第1の管路を、第2又
    は第3の管路へと切り換え接続自在な如く構成された三
    方弁において、第1の管路と、第2及び第3の管路との
    間が、前記弁体の動作によって閉塞自在な如く構成され
    たことを特徴とする、閉止機構を有する三方弁。
  2. 【請求項2】 第1、第2、第3の管路が三方向に接続
    され、かつ弁体の動作によって、第1の管路を、第2又
    は第3の管路へと切り換え接続自在な如く構成された三
    方弁において、前記弁体の外形を略ボール形状とすると
    共に、この弁体内にアングル状の流路を形成し、前記ア
    ングル状の流路の各開口端面のうちの一の開口端面の中
    心を通る軸線を中心として、前記弁体を前記接続部分内
    で回転自在に構成し、前記一の開口端面と第1の管路の
    接続口とを常時接続し、弁体の前記回転によって前記他
    の開口端面が描く回転面に、前記第2、第3の管路の接
    続口を配し、さらに前記回転面には、弁体の他の開口端
    面からの流体を閉止する閉止位置を配したことを特徴と
    する、閉止機構を有する三方弁。
  3. 【請求項3】 熱源水を蓄える蓄熱水槽と、この熱源水
    を加熱及び/又は冷却するための熱源装置と、前記蓄熱
    水槽から往管を通じて供給される熱源水を熱源とする空
    気調和機ユニットとからなる空気調和設備において、 前記空気調和機ユニットは、前記熱源水が通水する水側
    熱交換器と、空気が通流する空気側熱交換器との間で、
    冷媒配管してヒートポンプを形成してなる空気調和機内
    に、前記熱源水が通水する空調用コイルを設置した構成
    を有し、 前記往管と前記空気調和機ユニットとの間に、3つの管
    路が三方向の接続口に各々接続される三方弁を介在さ
    せ、これら3つの接続口のうち、第1の接続口は、前記
    往管と、第2の接続口は前記空調用コイルへの管路と、
    第3の接続口は前記水側熱交換器への管路と接続して、
    この三方弁の弁体の動作によって前記往管の管路を、前
    記空調用コイルへの管路又は水側熱交換器への管路と切
    り換え接続自在な如く構成し、 さらに往管の管路と、空調用コイルへの管路及び水側熱
    交換器への管路との間が、前記弁体の動作によって閉塞
    自在な如く構成されたことを特徴とする、空気調和設
    備。
  4. 【請求項4】 前記弁体の外形をボール形状とすると共
    に、この弁体内にアングル状の流路を形成し、前記アン
    グル状の流路の各開口端面のうちの一の開口端面の中心
    を通る軸線を中心として、前記弁体を前記接続部分内で
    回転自在に構成し、前記一の開口端面と往管の管路の接
    続口とを常時接続し、弁体の前記回転によって前記他の
    開口端面が描く回転面に、前記空調用コイルへの管路の
    接続口、水側熱交換器への管路の接続口を配し、さらに
    前記回転面には、弁体の他の開口端面からの流体を閉止
    する閉止位置を配したことを特徴とする、請求項3に記
    載の空気調和設備。
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