JPH07317686A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH07317686A
JPH07317686A JP5224295A JP5224295A JPH07317686A JP H07317686 A JPH07317686 A JP H07317686A JP 5224295 A JP5224295 A JP 5224295A JP 5224295 A JP5224295 A JP 5224295A JP H07317686 A JPH07317686 A JP H07317686A
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Tetsuya Arata
哲哉 荒田
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好勝 富田
Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷凍装置の凝縮器で液化された冷媒の一部をス
クロール圧縮機の圧縮室内に導入する液冷媒注入用配管
を備えた冷凍装置において、液冷媒注入用配管に関わる
信頼性向上と冷凍装置の性能向上を目的とする。 【構成】冷凍装置の凝縮器で液化された冷媒の一部をス
クロール圧縮機の圧縮室内に導入する液冷媒注入用配管
を備えた冷凍装置において、液冷媒注入用配管に副膨張
弁を設け、該副膨張弁の下流側に逆止弁を配置したこと
を特徴とする冷凍装置。 【効果】本発明によれば,液冷媒注入用配管を備えた冷
凍装置において、液冷媒注入用配管に関わる信頼性向上
と冷凍装置の性能向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍空調用途のスクロ
ール圧縮機を用いた冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロ−ル圧縮機を用いた従来の冷凍装
置は,実開昭56−85087号で開示されているよう
に、冷凍装置の凝縮器で液化された冷媒の一部をスクロ
ール圧縮機の圧縮室内に導入する液冷媒注入用配管を備
えた冷凍装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スクロール圧縮機にお
いては、通常その圧縮室内部の圧力は数kg/cm2
脈動圧力を呈している。冷凍装置の運転条件において
は、運転圧力比の低い条件になるときがある。スクロー
ル圧縮機は、図16でも示すように、スクロ−ルラップ
巻き数が2.5巻きから3巻き前後となっている。スク
ロール圧縮機は、一定容積形圧縮機構造となっているた
め、圧縮室内部の最内室で最高圧力Pmaxとなる。上
記引用例の冷凍装置において、そのスクロール圧縮機の
内部圧力である前記最高圧力Pmaxの値と冷凍装置側
の凝縮器の圧力即ち、吐出圧力Pdとくいちがうことが
通常である。特に、低い圧力比条件においては、過圧縮
運転条件となって吐出圧力Pdと最内室の最高圧力Pm
axとがPd<Pmaxの関係となる。この場合には、
圧縮室内の冷媒ガスと液冷媒が、スクロール鏡板部に設
けた液冷媒注入用細孔を介して冷凍装置の液冷媒注入用
配管側の上流側に向って(Pmax−Pd)の差圧でも
って逆流することになる。このため、最内室の数kg/
cm2という脈動圧力によって、冷媒ガスと液冷媒の逆
流作用も脈動流を呈することとなる。そのため、上記副
膨張弁の弁作動にハンチング現象や副膨張弁の誤動作を
生じるという課題がある。また、副膨張弁の寿命にも悪
影響を及ぼすことになる。さらに、上記逆流現象がある
と、メイン冷媒配管側へガス冷媒が混入し、冷凍装置の
蒸発器性能が低下するなどの問題も生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題お
よび問題点を解決するため、冷凍装置の凝縮器で液化さ
れた冷媒の一部をスクロール圧縮機の圧縮室内に導入す
る液冷媒注入用配管を備えた冷凍装置において、液冷媒
注入用配管に逆止弁を設けた構成の冷凍装置とすること
である。もしくは、液冷媒注入用配管に副膨張弁を設
け、該副膨張弁の下流側に逆止弁を配置した構成とする
ことである。また、スクロール圧縮機において、固定ス
クロ−ルラップの歯底面のラップ間のほぼ中央部に細孔
を設け、該細孔と前記液冷媒注入用配管とを接続した構
成とすることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明の作用を図15をもとにして説明する.
図15において、液冷媒注入用配管62を備えた冷凍装
置において、低い圧力比条件においても、液冷媒注入用
配管62の下流側に逆止弁68を配置しているため、逆
止弁68が作動して、前記した圧縮室内の冷媒ガスと液
冷媒が、スクロール鏡板部5aに設けた液冷媒注入用細
孔63を介して液冷媒注入用配管62側の副膨張弁67
まで逆流することがなくなる。また、最内室の数kg/
cm2という脈動圧力による液媒ガスと液冷媒の脈動流
も副膨張弁67に及ぼすことがなくなる。一対の圧縮室
であっても一本の液冷媒注入用配管なので、従来の二本
の液冷媒注入用配管に対して、液冷媒注入用細孔と逆止
弁までの配管内容積いわゆる死容積が約半分に縮小し
て、スクロール圧縮室間側の内部漏れが減少し、ひいて
は圧縮動力が低下して圧縮機の性能が向上するというス
クロ−ル圧縮機固有の効果がある。また、液冷媒注入用
配管62内の液冷媒の流れが一方向流れとなるため、該
液冷媒注入用配管62の振動が低減すること、流体音な
ど騒音低減が図れることになる。そして、該副膨張弁6
7の弁作動が安定化して副膨張弁の誤動作を解消でき
る。また、副膨張弁の長寿命を図ることができる。さら
に、上記逆流現象がなくなることで、圧縮途中の高温な
ガス冷媒が、液冷媒注入用配管を介してメイン冷媒配管
側への混入現象も回避でき、液冷媒メイン配管の圧損低
下と冷凍装置の全体性能の低下を防止出来る効果があ
る。
【0006】
【実施例】図1は油注入機構を有する冷凍、空調用の冷
媒圧縮機ユニットを示す。
【0007】密閉容器1内には、スクロール圧縮機部2
を上部に、電動機部3を下部に連設した縦形の電動圧縮
機が収納されている。圧縮機部は、圧縮要素を成す固定
スクロール5と旋回スクロール6(両者のラップはモデ
ル化のため少なくして示してある。)の両スクロール部
材と、該旋回スクロール6の自転防止部材6d及び、該
旋回スクロール6と係合するクランク軸7aを有する主
軸7、そして該主軸7を支える軸受部、即ち、旋回スク
ロール6の軸受6cとフレーム4に形成される主軸受4
a、その下部の補助軸受4b等から形成されている。こ
の密閉形スクロール圧縮機は密閉容器1内が吐出圧力
(高圧側圧力)Pdの雰囲気にある高圧チャンバ方式の
態様である。また、スクロールラップの形状はインボリ
ュート、或いはこれと近似な曲線をなす。
【0008】次に、冷媒ガスの流れに従って、上記スク
ロール圧縮機の作用を説明する(圧縮機内部の潤滑油の
流れについては省略する。)。低温低圧の冷媒ガスは、
実線矢印に示す様に吸入管11から導入され、吸入継手
12及び逆止弁部13を介して固定スクロール5内の吸
入口14に至り、圧縮要素部に至った冷媒ガスは密閉空
間に導入される。旋回スクロール6の自転を防止された
公転運動により、両スクロール部材で形成される圧縮室
8は漸次縮小し、スクロール中央部に移動するととも
に、冷媒ガスは圧力を高められて中央の吐出孔10より
吐出され、吐出された高温高圧の冷媒ガスは、上記密閉
容器1内の上部空間1aに吐出され、次いで通路16
a、16bを介し電動機まわりの空間1bを満たし、吐
出管18を介し高圧の吐出圧力Pdで外部へ導出され
る。また油注入用配管21は、固定スクロール5の鏡板
部に設けた油注入用細孔22に接続している。
【0009】圧縮機の定常運転において、油注入用配管
21を介して供給される油は、細孔22を介して圧縮室
8に注入され、圧縮室内の作動ガスの冷却を行なう。こ
のように油注入用配管21から注入された油は細孔22
を介して圧縮室8に注入され、作動ガスと混合し作動ガ
スとともに吐出孔10より吐出室1aに吐出される。次
いで、通路16a、16bを通って電動機室1bに至
り、ここで作動ガスと油は分離する。分離された油は密
閉容器1の下部に落下し貯溜される。油分の少ない作動
ガスは、吐出管18により外部の油分離器23に至る。
ここで再度作動ガス中の油は分離され、該油は、油配管
24、25を介して注入用油として供される。なお、2
6は油冷却器であり、27は油量調節用弁である。な
お、容器底部には油取出管28が設けられ、該油配管2
8は前記油配管24、25と合流し、これら油配管2
8、25、21等にて油注入用配管経路を構成してい
る。なお、実線矢印は作動ガス(冷媒ガス)の流れ方向
を、破線矢印は油の流れ方向を示す。
【0010】尚油分離器23にて油分を分離したガスは
配管29にて凝縮器30に送出される。 次に、上記油
注入用の細孔22について以下詳述する。図2は上記細
孔の位置を示す固定スクロール5の下面図である。図に
おいて、5eと5e’は固定スクロールラップ5bの巻
終わり部を示す。固定スクロールラップの歯底面5gの
ほぼ中央位置の鏡板5aに油注入用細孔22が設けられ
ている。
【0011】図3乃至図5は図1の実施例の固定スクロ
ールを用いた圧縮機構の油注入時の作動状況を示す。
【0012】本実施例では、1個の油注入用細孔22
で、2つの隣設圧縮室8a、8bに間欠的に油を注入す
る。上記のように、各圧縮室8a、8bと油注入用細孔
22とが間欠的に連通させることにより、注油量の制限
(注油量の調節作用をもったいわゆる絞り部)機能を持
たせることができる。この場合、細孔22の孔径ds
は、旋回スクロールのラップ厚さtに対して、実用的に
次式を満たされればよい。
【0013】ds ≦ t ………(1) 図2の場合、油注入用細孔22は両スクロールの吸入行
程時の圧縮作動室と間欠的に連通する位置でもある。こ
れにより起動時の油圧縮を防止する機能がでてくる。ま
た、図2において、上記油孔22が吸入行程時の圧縮作
動室(例えば図3に示した5g,5g’の吸入室5fと
連通した空間)と一時的に連通することにより、吸入行
程時の作動ガスの冷却効果が生まれ、これにて容積効率
が向上するという効果もある。
【0014】図4と図5は、旋回スクロール6の旋回運
動に伴い、油注入用細孔22が圧縮室8a及び圧縮室8
bと間欠的に連通し、これによって、各圧縮室に対して
間欠的に(主軸の1回転に対して必ず一度連通するこ
と)油注入作用を行なうことができる説明図である。2
1は、油注入用配管である。
【0015】図6は、図2に示した油注入用細孔22の
位置よりも更に中央部(圧力の高くなる位置)に寄った
位置すなわち吐出孔10に近くなった位置に設けた油注
入用細孔22bの実施例である。なお、該細孔22b
は、両スクロールで形成される吸入行程時の圧縮作動室
とは連通せず、常に密閉空間を形成する圧縮室8c等と
連通するものである。このように、固定スクロールラッ
プの歯底面のほぼ中央位置に油注入用細孔22、22b
を設ける理由は、圧縮室8aと圧縮室8bの両圧縮室へ
の給油量の分配を効率よくするためである。
【0016】図7は、固定スクロール5の鏡板部5aに
油注入用細孔を1個設けるとともに、該細孔22cを、
固定スクロール5のラップ外側と旋回スクロール6のラ
ップ内側とで形成される圧縮室8aと、これとほぼ対称
な位置にある圧縮室8bとの両側の圧縮室に8a、8b
に間欠的に連絡するような位置に設けるため、油注入用
細孔22cを固定スクロールのラップ部の歯側面5mか
らラップ厚さtよりもラップ歯溝中央部側に寄った位置
で、該細孔を固定スクロールの鏡板部に設けた実施例で
ある。
【0017】即ち、図2乃至図7の実施例は、1個の注
入用細孔にて二つの圧縮室8a、8bに間欠的に油を注
入する構造の実施例である。
【0018】図8乃至図13は上記油注入用細孔の孔径
を比較的大きくした場合の実施例を示す。
【0019】図8と図9は油注入用細孔31を固定スク
ロール5の鏡板部5aの歯底面5aの歯底面5gのほぼ
中央位置(歯溝の中央部を1点破線のqにて示す。q曲
線もスクロールラップ曲線と同一曲線となる。)に設け
る。該孔31は絞り部31bと開口部31aとからな
る。絞り部31bの口径をdoで表示する。開口部31
aの断面形状は円形をなし、該孔31aの孔径をdsで
表示する。これら両者の口径は両圧縮室への連続的な給
油(インジェクション)がなされるよう、do<dsの
関係を有している。
【0020】図8に示すように、該細孔31は、固定ス
クロール5のラップ外側と旋回スクロール6のラップ内
側とで形成される圧縮室8aと固定スクロールのラップ
内側と旋回スクロールのラップ外側とで形成される圧縮
室8bとに、同時に連通するような位置に設けられてい
る。従って、油注入用細孔31(あるいは比較的大きな
油注入用孔)が、両圧縮室8a、8bと常時連通するよ
うな位置関係を得るためには、実用的に次式を満たせば
よい。
【0021】 t < ds < 2ε−t ………(2) ここで、 t :旋回スクロールのラップ厚さ(mm) ε :旋回スクロールの旋回半径(mm) ds:注油孔の口径 なお、21は油インジェクション管であり、説明上、油
の流れる方向を破線矢印で示す。
【0022】図10と図11は他の実施例を示し、固定
スクロールの鏡板部5aに設けた油注入用細孔41が、
両スクロールで形成される両側の圧縮室8a、8bへの
給油量の分配を均等化するため、固定スクロールラップ
の外側壁面5m’に、より近づけた位置で歯溝中心に対
して偏心した位置とした実施例である。スクロール圧縮
機の場合、スクロール中央部に行くほど圧力が高くなる
ため、圧縮室8bの内部圧力は、圧縮室8aの内部圧力
の方が、8bの内部圧力よりも高くなる。
【0023】圧力的には主軸の回転角で表示すると18
0度(π radian)ずれている。従って供給元である高
圧部との差圧給油を実施している関係上、給油量の均圧
配分を行なうには、上記油注油孔41と圧縮室8aとの
連通期間よりも長くする必要がある。このため、注油孔
41の中心を、歯溝中央線qに対してlsの距離だけス
クロール中央部に寄った位置、すなわち歯溝中心に対し
て偏心した位置に設定している。lsの寸法は、上記
(1)式を考慮して設定されればよい。実用的には、l
sの寸法は概略次式で表示される。
【0024】 ls ≒ (1.0〜2.0)ε/a ………(3) ここで、ls:ラップ歯溝中心からa偏心量(mm) ε:旋回半径(mm) a:スクロール曲線の基礎円半径(mm) すなわち、図8乃至図11の実施例では、これまでの説
明で表示しているように、固定スクロールの鏡板部に設
けた油注入機構(あるいは液冷媒注入機構、これについ
ては後述する。)用の孔(もしくは細孔)は、1個設け
るとともに、ラップ歯溝の中央位置qよりも、ラップ中
央部(すなわち径方向で、スクロールラップ中心部)へ
偏心した位置に設けることあるいは少なくとも、ラップ
歯溝中心位置に、油注入用孔の開口部(圧縮室5a、5
b等と連絡する部分)を設けている。
【0025】図12と図13は更に他の実施例を示し、
油注入用細孔51の開口面が径方向に伸びた長孔形状の
実施例である。この実施例では、油注入管21と連結し
た油注入用孔51の絞り部51bは比較的孔径の小さい
円形状となっており、圧縮室8aと8bと係合する開口
部51aが長孔形状としている。該長孔51aの位置設
定は両圧縮室8a、8bへの給油量の均等配分を行なう
ため、長孔51の中心pを、歯溝中央線qに対してls
の距離だけスクロール中央部に寄った位置としている。
【0026】図14は上記長孔形状の油注入用孔を用い
た固定スクロールを用いた圧縮機構部の油注入時の作動
状況を示す。図8に示す長孔51の寸法Esは、実用的
に次式で示される値となる。
【0027】 t < Es <2ε−t ………(4) なお図14において、5cは作動ガスの取入口である吸
入孔5fは吸入室である。作動ガスは、両スクロール部
材5、6により形成される密閉空間8(8a、8b、8
c)を外側から中心へ移動せしめ、容積を減少させ固定
スクロールの鏡板部に設けた中央部の吐出孔10から作
動ガスは、注入されるとともに、外部へ導かれる。
【0028】上記各実施例は固定スクロールの鏡板部に
設けた油注入用孔について最適な位置構造を示したが、
本発明は液注入機構を用いた冷凍装置及びガス注入機構
を用いた冷凍装置にも適用されるもので、以下その実施
例について説明する。
【0029】図15は、本発明の液注入機構を用いた冷
凍装置における実施例である。実線矢印は冷媒ガスの流
れ方向を、破線矢印は冷却用冷媒液の流れ方向を示す。
配管61、62は液冷媒注入用配管であり固定スクロー
ル5の鏡板部5aに設けた細孔63は本発明の液冷媒注
入用細孔となる。64は凝縮器、65は蒸発器、66は
主膨脹弁、67は副膨脹弁である。前記液冷媒注入用配
管61にて、液冷媒を導入し、液冷媒注入用細孔63を
介して、圧縮室8a、8bの両圧縮室へ常時あるいは間
欠的に冷却用の液冷媒が注入される。注入された液冷媒
は圧縮過程中で、圧縮熱の除去(冷媒ガスの冷却)を行
ない、ひいては、モータ3等圧縮機全体の冷却作用に供
される。68は圧縮室から副膨脹弁67への液冷媒、冷
媒ガスの逆流を防止するための逆止弁である。スクロー
ル圧縮機の各部の構造は前述の各実施例と同様であるか
らその説明を省略する。
【0030】図16は図15の固定スクロールの下面図
を示し、液冷媒注入用孔63を固定スクロール5の鏡板
部5aに設けた実施例である。該液冷媒注入孔63は、
固定スクロールの中央部に設けた吐出孔10に比較的近
い位置となっている。該孔63により、圧縮室8d、8
d’へ間欠的に液冷媒を注入する。これまでの説明によ
って、液注入作用による圧縮機の冷却のためには、液冷
媒注入孔63を、圧縮行程のより最終域に設けること
(第16図参照)が望ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば次の効果がある. (1)液冷媒注入用配管62側の副膨張弁67まで冷媒
が逆流することがなく、また、最内室の数kg/cm2
という脈動圧力による液媒ガスと液冷媒の脈動流も副膨
張弁67に及ぼすことがなくなる。そのことにより副膨
張弁67の弁作動が安定化して副膨張弁の誤動作を解消
できる。また、副膨張弁の長寿命を図ることができる。
【0032】(2)液冷媒注入用配管62内の液冷媒の
流れが一方向流れとなるため、該液冷媒注入用配管62
の振動が低減できる。
【0033】(3)メイン冷媒配管側へのガス冷媒の混
入現象も回避でき、冷凍装置の全体性能の低下を防止出
来る効果がある。
【0034】(4)液冷媒注入用細孔と逆止弁までの配
管内容積いわゆる死容積が縮小化して、スクロール圧縮
室間側の内部漏れが減少し、圧縮機の性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す油注入機構を備えた冷
凍空調用冷凍装置の圧縮機ユニットの断面図。
【図2】図1の固定スクロールの下面図。
【図3】図2に示す固定スクロールが旋回スクロールと
噛み合った状態を示す平面図
【図4】油注入機構部の縦断面図。
【図5】その作動を示す縦断面図。
【図6】他の実施例を示し、油注入孔の位置が異なる固
定スクロールの下面図。
【図7】図6に示す固定スクロールが旋回スクロールと
噛み合った状態を示す平面図。
【図8】更に他の実施例を示す油注入機構部の縦断面
図。
【図9】油注入孔部分の平面図。
【図10】更に他の実施例を示す油注入機構部の縦断面
図。
【図11】油注入孔部分の平面図。
【図12】更に他の実施例を示す油注入機構の縦断面
図。
【図13】油注入孔部分の平面図。
【図14】図13に示す固定スクロールが旋回スクロー
ルと噛み合った状態を示す平面図。
【図15】本発明の実施例を示す液冷媒注入機構を備え
た冷凍装置の構成図。
【図16】液冷媒注入用細孔の位置を示す両スクロール
が噛み合った状態の平面図。
【符号の説明】
4…フレ−ム, 5…固定スクロ−
ル,5a,6a…スクロ−ル鏡板部, 6…旋回スク
ロ−ル,7…主軸, 8…圧縮
室,10…吐出孔, 18…連通
路,61…液冷媒注入用配管, 63…液冷媒
注入用細孔,67…副膨張弁, 68
…逆止弁。
フロントページの続き (72)発明者 末藤 和孝 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所機械研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍装置の凝縮器で液化された冷媒の一部
    をスクロール圧縮機の圧縮室内に導入する液冷媒注入用
    配管を備えた冷凍装置において、液冷媒注入用配管に逆
    止弁を設けたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】冷凍装置の凝縮器で液化された冷媒の一部
    をスクロール圧縮機の圧縮室内に導入する液冷媒注入用
    配管を備えた冷凍装置において、液冷媒注入用配管に副
    膨張弁を設け、該副膨張弁の下流側に逆止弁を配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】冷凍装置の凝縮器で液化された冷媒の一部
    をスクロール圧縮機の圧縮室内に導入する液冷媒注入用
    配管を備えた冷凍装置において、固定スクロ−ルラップ
    の歯底面のラップ間のほぼ中央部に細孔を設け、該細孔
    と前記液冷媒注入用配管とを接続したことを特徴とする
    請求項1記載の冷凍装置。
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