JPH07317662A - 可変ポンプ制御装置 - Google Patents

可変ポンプ制御装置

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JPH07317662A
JPH07317662A JP6288746A JP28874694A JPH07317662A JP H07317662 A JPH07317662 A JP H07317662A JP 6288746 A JP6288746 A JP 6288746A JP 28874694 A JP28874694 A JP 28874694A JP H07317662 A JPH07317662 A JP H07317662A
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pressure
control
spring
pressure signal
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Ikuo Inagaki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変ポンプの吐出量を電気アクチュエータ8
を用いて制御する装置において、従来のネガティブ制御
方式で圧力を発生させながら、従来のような反転アンプ
を用いずに、ポジティブな信号によって制御できるよう
にする。 【構成】 制御弁Vの中立流路1を通過する流量に応じ
て、ポジティブな信号を出力する出力手段Gを設け、こ
の出力手段Gの出力信号に応じて電油変換器6を動作さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可変吐出ポンプの吐
出量を制御する装置に関する。
【0002】例えば、一つのポンプで複数のアクチュエ
ータを作動させるために、各アクチュエータのそれぞれ
に切換弁を接続し、それら切換弁の切換え状況に応じ
て、その回路の圧力信号を検出し、可変ポンプの吐出量
を制御する場合がある。この場合の圧力信号を検出方法
として、いわゆるネガティブコントロール(以下「ネガ
コン」という)形式と、ポジティブコントロール(以下
「ポジコン」という)形式とがある。そして、ネガコン
とは圧力信号に対してポンプ吐出量を反比例させる制御
形式であり、ポジコンとは圧力信号とポンプ吐出量とを
比例させる制御形式をいう。
【0003】また、ネガコンは、わりあいと簡単な装置
で圧力を検出できるが、ポジコンはその圧力検出が難し
いという特性があった。すなわち、ネガコンの場合に
は、切換弁の最下流に絞りなどの圧力検出手段を設けて
おけば、その圧力信号の減少とともに、ポンプ吐出量を
増大させたり、あるいは圧力信号の増大とともにポンプ
吐出量を減少させることができる。しかし、ポジコンの
場合には、各アクチュエータの最大圧を検出しなければ
ならないので、各切換弁に圧力検出手段を個別に設けな
けなければならない。そこで、圧力検出が簡単なネガコ
ン形式が、いまでも多く採用されているが、従来から用
いられているネガコン回路を示したのが図7である。
【0004】すなわち、この従来のネガコン回路は、可
変ポンプPに切換弁Vを接続しているが、この切換弁V
は、図示の中立位置にあるとき、その中立流路1を開
き、この中立流路1に連通させた戻り通路2を介して、
可変ポンプPの吐出油をタンクTに戻す。上記戻り通路
2には、第1絞り3と第2絞り4とを直列に設けるとと
もに、これら両絞り3、4の間に圧力信号制御用流路5
を連通させる。この圧力信号制御用流路5には、圧力信
号を電気信号に変換する電油変換器6を接続するととも
に、この電油変換器6は、反転アンプ7を介して、電気
アクチュエータ8に接続している。電気アクチュエータ
8は、反転アンプ7からの信号に応じて、可変ポンプP
の吐出量を制御するものである。
【0005】次に、この従来例の作用を説明する。切換
弁Vの切換え量に応じて、中立流路1の開度が決まる
が、その開度が大きければ大きいほど、切換弁Vのアク
チュエータポート9あるいは10の開度が小さくなる。
反対に、中立流路1の開度が小さければ小さいほど、ア
クチュエータポート9あるいは10の開度が大きくな
る。また、絞り3、4間の圧力、すなわち圧力信号制御
用流路5の圧力は、中立流路1の開度が大きければ大き
いほど高くなる。この高い圧力は、電油変換器6で電気
信号に変換されるとともに、反転アンプ7でボジティブ
信号に変換されて、電気アクチュエータ8に入力し、ポ
ンプ吐出量を減少させる。反対に、中立流路1の開度が
小さくなれば、圧力信号制御用流路5の圧力が減少する
ので、今度は、可変ポンプPの吐出量を増大させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように油圧回路
の圧力信号をもとにして可変ポンプを電気制御するため
には、圧力信号と電気信号とを比例させなければならな
い。そこで、従来の装置では、反転アンプ7を用いてネ
ガティブな信号体系をポジティブな信号体系に変換して
いる。ところが、この反転アンプは、その出力信号が安
定しないという問題を含んでいるため、この装置全体の
制御も不正確になるという欠点があった。この発明の目
的は、安価なネガコン回路を用いながら、ポジティブ信
号を出力する装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、可変ポン
プと、この可変ポンプに接続するとともに、中立位置を
保ったとき中立流路を全開する切換弁と、この中立流路
の最下流に設けた圧損発生手段とを備え、圧損発生手段
の上流側の圧力に応じて可変ポンプの制御信号を制御す
る可変ポンプ制御装置を前提にするものである。上記の
装置を前提にしつつ、第1の発明は、圧損発生手段の上
流側の圧力に比例して圧力信号を出力する出力手段と、
この出力手段から出力される圧力信号に応じて可変ポン
プの吐出量を制御するアクチュエータとを備えた点に特
徴を有する。
【0008】第2の発明は、第1の発明を前提として、
出力手段は、ボディと、このボディに摺動自在に設けた
スプールと、このスプールの一端に作用させたスプリン
グと、スプールの他端に設けた圧力信号発生用ポペット
と、この圧力信号発生用ポペットのポペット部をスプー
ルに形成したシート部に圧接する制御スプリングと、パ
イロットポンプと、このパイロットポンプからの圧油の
一部を、上記圧力信号発生用ポペットを経由してドレン
通路に導く圧力信号制御用流路と、パイロットポンプと
圧力発生用ポペットとの間に接続した圧力信号検出流路
とからなり、かつ、圧損発生手段は、上記スプールに形
成されるとともに中立流路をタンクに連通する絞り部か
らなり、この絞り部前後の差圧に応じて、スプールがス
プリングに抗して移動し、制御スプリングのバネ力を制
御する構成にした請求項1記載の可変ポンプ制御装置。
【0009】第3の発明は、第1の発明を前提として、
出力手段は、ボディと、このボディに摺動自在に設けた
スプールと、このスプールの一端に作用させたスプリン
グと、スプールの他端に形成した筒部と、この筒部内に
摺動自在に組み込んだパイロットスプールと、このパイ
ロットスプールの小径部端部をスプールに形成したシー
ト部に圧接する制御スプリングと、パイロットポンプ
と、このパイロットポンプからの圧油の一部を上記パイ
ロットスプールに導く圧力信号制御用流路と、筒部に形
成するとともに、パイロットスプールに形成したランド
部の移動に応じて開度が変化して圧力信号制御用流路と
ドレン通路を連通する通孔と、パイロットポンプとパイ
ロットスプールとの間に接続した圧力信号検出流路とか
らなり、かつ、圧損発生手段は、上記スプールに形成さ
れるとともに中立流路をタンクに連通する絞り部からな
り、この絞り部前後の差圧に応じて、スプールがスプリ
ングに抗して移動し、制御スプリングのバネ力を制御す
る構成にした請求項1記載の可変ポンプ制御装置。
【0010】第4の発明は、第1の発明を前提として、
出力手段が、ボディと、このボディに摺動自在に設けた
プランジャと、このプランジャに作用させたスプリング
と、ボディに形成されかつ電油変換器に接続した出力ポ
ートと、上記プランジャと直列にしかつ出力ポートに一
端を臨ませた制御スプールと、プランジャと制御スプー
ルとの間に介在させた制御スプリングと、パイロットポ
ンプと、このパイロットポンプと出力ポートとを接続す
る圧力信号制御用流路とからなり、かつ、圧損発生手段
が、上記プランジャに形成されるとともに中立流路をタ
ンクに連通する絞り部からなり、この絞り部前後の差圧
に応じてプランジャが移動し、制御スプリングのバネ力
を制御するとともに、出力ポートの圧力が、このバネ力
とバランスする構成にした点に特徴を有する。
【0011】
【作用】第1の発明は、出力手段が、圧損発生手段の圧
力信号に比例した信号を出力するとともに、この信号に
応じてアクチュエータが動作し、可変ポンプの吐出量を
制御する。第2の発明は、絞り部の上流側の圧力に応じ
て、スプールが移動するとともに、このスプールの移動
よって、圧力発生用ポペットに作用させた制御スプリン
グのバネ力が制御される。例えば、絞り部の上流側の圧
力が高ければ、制御スプリングのバネ力が弱くなり、そ
の圧力が低ければ、制御スプリングのバネ力が強くな
る。そして、制御スプリングのバネ力が弱ければ、圧力
流体が、圧力信号発生用ポペットを通過するときの圧力
損失が小さくなるので、圧力信号検出流路の圧力が低く
なる。反対に、制御スプリングのバネ力が強ければ、パ
イロットポペットを通過するときの圧力損失が大きくな
るので、圧力信号検出流路の圧力が高くなる。したがっ
て、ポンプ吐出量を減少させるべきときには、圧力信号
検出流路に発生するパイロット圧力が低くなり、逆に、
ポンプ吐出量を増大させるべきときには、上記検出流路
に発生するパイロット圧が高くなる。
【0012】第3の発明は、第2の発明と同様の作用が
あるとともに、圧力信号発生用ポペットをパイロットス
プールに変更したので、そこを流れる圧油の急激な変化
を抑えることができ、動的特性の改善が可能となる。第
4の発明は、絞り部の上流側の圧力が高くなると、制御
スプリングのバネ力が弱くなる。この制御スプリングの
バネ力が弱くなるのにともなって、出力ポート側の圧力
も低くなる。反対に、絞り部の上流側の圧力が低くなる
と、制御スプリングのバネ力が強くなる。このように制
御スプリングのバネ力が強くなれば、出力ポートの圧力
も高くなる。したがって、ポンプ吐出量を減少させるべ
きときには、出力ポートから出力されるパイロット圧力
が低くなり、逆に、ポンプ吐出量を増大させるべきとに
は、出力ポートから出力されるパイロット圧が高くな
る。
【0013】
【実施例】図1〜図3に示した第1実施例は、可変ポン
プPに切換弁Vを接続するとともに、この切換弁Vは、
図示の中立位置にあるとき、その中立流路1を開く。そ
して、この切換弁Vの切換え量に応じて、中立流路1と
アクチュエータポート9、10の開度が相対的に決まる
こと従来と同様である。すなわち、切換弁Vを中立位置
に保持した時、中立流路1が全開して、アクチュエータ
ポート9、10が全閉する。切換弁Vをこの中立位置か
ら左右いずれかに徐々に切換えていくと、中立流路1が
徐々に閉じ始めるとともに、アクチュエータポート9、
10が開き始める。そして、切換弁Vを最大に切換えた
ときは、中立流路1が全閉して、アクチュエータポート
9、10が全開する。
【0014】上記中立流路1には、出力手段Gを接続し
ているが、この出力手段Gの具体的な構成を示したの
が、図2、3である。この出力手段Gは、ボディbに孔
11を形成するとともに、この孔11にスリーブ12を
組み込んでいる。そして、このスリーブ12の外側から
プラグ13をはめて、スリーブ12を固定している。上
記スリーブ12にはスプールSを摺動自在に組み込んで
いるが、このスプールSの一端には一対のバネ受け1
4、15を設け、これら両バネ受け間にスプリング16
を介在させている。そして、スプールSは、このスプリ
ング16の伸長時に図3の状態を保ち、その収縮時に図
2の状態を保つようにしている。
【0015】また、上記スプールSの他端には、筒部S
1を形成するとともに、この筒部S1内に圧力信号発生
用ポペット17を直列に配置する。そして、この圧力信
号発生用ポペット17には制御スプリング18を作用さ
せている。上記のようにした圧力信号発生用ポペット1
7は、制御スプリング18の作用で、コーン型のポペッ
ト部17aが、スプールSに形成したシート部19に圧
接するようにしている。ただし、このシート部19に対
する圧接力は、制御スプリング18のバネ力に左右され
るが、この制御スプリング18のバネ力は、結局スプー
ルSの移動位置に応じて決まることになる。例えば、ス
プールSが図面上方に移動すれば、それにともなって制
御スプリング18もたわむので、その分、バネ力が強く
なる。反対にスプールSが図面下方に移動すれば、制御
スプリング18が伸長するので、その分、バネ力が弱く
なる。なお、この第1実施例のように、ポペット部17
aをコーン型として、シート部19との開度に応じて圧
力損失が生じるようにすれば、圧力信号の発振を抑える
ことができる。
【0016】なお、図中符号20は、制御スプリング1
8のバネ力を微調整するための調整ネジで、前記プラグ
13に組み付けたものである。また、制御スプリング1
8のバネ定数は、スプリング16のバネ定数よりも十分
に小さくなるようにしている。上記のようにしたスプー
ルSには、ランド部21を形成するとともに、このラン
ド部21には、その長手方向に、この発明の圧損発生手
段、正式には圧力損失発生手段、としての絞り部22を
形成している。この絞り部22は、スリーブ12に形成
したポート23、24を接続する。そして、一方のポー
ト23を切換弁Vに接続し、他方のポート24をタンク
Tに連通している。
【0017】したがって、切換弁Vが中立位置にあっ
て、中立流路1の開度が最大の時には、この絞り部22
を通過する流量が最大になり、反対に切換弁Vが最大に
切換わって、中立流路1が閉じられた時には、この絞り
部22に流体が流れないことになる。そして、この絞り
部22に流体が流れると圧力損失が発生し、この絞り部
に対して上流に位置するポート23側の圧力が、下流に
位置するポート24側の圧力よりも高くなる。このポー
ト23側の高圧がランド部21に作用し、スプールSを
スプリング16に抗して移動させる。この時、スプール
Sは、ポート23側の圧力作用とスプリング16のバネ
力とがバランスする位置に停止する。上記圧力信号発生
用ポペット17を圧接させたシート部19は、スプール
Sに形成した通路25と、スリーブ12及びこのスリー
ブ12に圧入したカラー26のそれぞれの通路27とを
介して、圧力信号制御用流路28に接続している。
【0018】なお、これら通路25及び27は、スプー
ルSの移動位置に関係なくシート部19に常時連通する
ようにしている。上記圧力信号制御用流路12には、パ
イロットポンプPPを接続しているが、このパイロットポ
ンプPPと通路27との間には、圧力信号検出流路29を
接続している。この圧力信号検出流路29は、図1に示
すように電油変換器6に接続している。電油変換器6
は、従来と同様の電気アクチュエータ8に接続してい
る。また、上記シート部19の下流側は、筒部S1に形
成した通孔30、及びプラグ13に形成した通孔31を
介して、ドレン通路32に接続している。さらに、スプ
リング16を設けたバネ室33も、通路34を介して上
記ドレン通路32に接続している。そして、圧力信号発
生用ポペット17側におけるスプールSの断面積A1 と
バネ室33側におけるスプールSの断面積A2 とを等し
くしている。
【0019】次に、この実施例の作用を説明する。い
ま、切換弁Vを図示の中立位置に保っていたとすると、
中立流路1が全開状態になる。したがって、可変ポンプ
Pの吐出流体全量が、ポート23に流入するとともに、
このポート23から絞り部22及びポート24を経由し
てタンクTに戻される。このときの絞り部22で発生す
る圧力損失により、スプールSが図1に示すように、ス
プリング16に抗して移動する。スプールSがスプリン
グ16に抗して移動すれば、圧力信号発生用ポペット1
7に作用している制御スプリング18のバネ力が弱くな
る。このように制御スプリング18のバネ力が弱くなれ
ば、パイロットポンプPPの吐出流体がこのポペット17
を通過する時の圧力損失も小さくなるので、圧力信号制
御用流路28の圧力も相対的に低くなる。
【0020】この低い圧力が圧力信号検出流路29を介
して電油変換器6に導かれるとともに、電油変換器6
は、その圧力信号と比例した電気信号を電気アクチュエ
ータ8に伝達する。また、切換弁Vを徐々に切換え、中
立流路1の開口を閉じていくと、開口が小さくなってい
くのにともなって、絞り部22を通過する流量も少なく
なる。そのために圧力損失も少なくなるので、上流側の
ポート23の圧力も相対的に低くなり、スプリング16
に抗して移動するスプールSの移動量も少なくなる。こ
のようにスプールSの移動量が少なければ、制御スプリ
ング18がたわんだ状態に保たれることになるので、そ
のバネ力が相対的に強くなる。このように制御スプリン
グ18のバネ力が強くなれば、パイロットポンプPPの吐
出流体がこのポペット17を通過する時の圧力損失も大
きくなるので、圧力信号制御用流路28の圧力も相対的
に高くなる。
【0021】この高い圧力が、圧力信号検出流路29を
介して電油変換器6に導かれるとともに、電油変換器6
は、その圧力信号と比例した電気信号を電気アクチュエ
ータ8に伝達する。上記のようにこの第1実施例によれ
ば、可変ポンプPの吐出量を少なくすべき時に、出力手
段Gから低圧の信号が出力され、その吐出量を多くすべ
き時には高圧の信号が出力される。つまり、この出力手
段Gから出力される信号は、可変ポンプPの吐出量と比
例させることができる。したがって、この第1実施例に
よれば、従来のような反転アンプ7が必要なくなるもの
である。なお、この第1実施例では、スプールSの断面
積A1 とA2 とを等しくしたので、ドレン通路32の圧
力が、スプールSに作用したとしても、スプールSの移
動が不安定になったりしない。
【0022】図4に示す第2実施例は、第1実施例で示
した圧力信号発生用ポペット17を、パイロットスプー
ル61に変更した例であり、その他の構成や作用につい
ては第1実施例の出力手段Gと同様であり、その説明は
省略する。このパイロットスプール61は、ランド部6
1aと小径部61bとからなるとともに、ランド部61
aが筒部S1内を摺動可能なように、このパイロットス
プール61を組み込む。そして、このパイロットスプー
ル61には、制御スプリング18を作用させているが、
この制御スプリング18の作用で、小径部61b端部が
スプールSに形成したシート部19に圧接するようにし
ている。第1実施例と同様、この圧接力は、スプールS
の移動位置に応じて決められる。小径部61b端部がシ
ート部19に圧接している状態では、ランド部61a
が、スプールSに形成した通孔30部分にあるととも
に、ランド部61aによって通孔30を閉じている。な
お、第1実施例と同様に、通孔30は、プラグ13に形
成した通孔31を介してドレン通路32に接続してい
る。そして、パイロットポンプPPからの油圧が、制御ス
プリング18のバネ力よりも大きくなったとき、小径部
61b端部がシート部19から離れる。このとき油圧
は、小径部61bと筒部S1が相まって形成している室
62部分に流れ込むとともに、ランド部61aと通孔3
0との開度に応じて、圧力損失が生じる。
【0023】この第2実施例では、いったん室62に圧
油が流入するとともに、ランド部61aと通孔30との
開度に応じて圧力損失が生じるので、そこを流れる圧油
の急激な変化を抑えることができる。したがって、発振
やハンチング等の動的特性の改善が可能であり、より正
確な圧力信号を発生させることができる。また、図4に
示すように小径部61b端部に溝64を形成しておけ
ば、わずかな圧力変化にも敏感に適応させることができ
る。したがって、チャタリング等の現象を防ぐことがで
きる。なお、図5に示すように、溝64ではなく、パイ
ロットスプールの小径部61b端部にテーパ部65を形
成しても、同様の効果が得られる。
【0024】図6に示した第3実施例は、その出力手段
Gを第1実施例と相違させたもので、その他は第1実施
例と同様である。そして、この第3実施例の出力手段G
は、ボディbにガイド部材35、36を直列に配列する
とともに、一方のガイド部材35にはプランジャ37を
組み込んでいる。このプランジャ37は、その一端側に
大径部37aを形成し、この大径部37aをガイド部材
35に対して摺動自在にしている。そして、この大径部
37aよりもさらに端の方には筒部37bを形成すると
ともに、この筒部37bを他方のガイド部材36に摺動
自在に挿入している。さらに、上記大径部37aと筒部
37bとの間に段部37cを形成し、この段部37cを
他方のガイド部材36の端部に当たるようにして、プラ
ンジャ37が図面の位置よりも下方に移動できないよう
にしている。
【0025】さらに、ガイド部材35には、プランジャ
37を支持する軸受け部38を形成している。プランジ
ャ37はこの軸受け部38を突き抜けてドレン室39側
に突出している。そして、このプランジャ37の突出端
にはランド部材40を固定しているが、このランド部材
40は、ガイド部材35に形成の環状突部41に対して
摺動自在にしている。上記のようにしたランド部材40
の外側には、軸線方向に走る溝からなる絞り部42を形
成している。この絞り部42は、ガイド部材35に形成
したポート43とドレン室39とを連通するが、このポ
ート43は、前記切換弁Vの中立流路1に接続してい
る。そして、上記軸受け部38と大径部37aとの間に
はスプリング44を介在させ、通常は段部37cが他方
のガイド部材36の内端に当たる図示の状態を保つよう
にしている。
【0026】ガイド部材36には、制御スプールCSを摺
動自在に保持する制御部45を形成するとともに、この
制御部45を境にして、外側を出力ポート46とし、内
側をバネ室47としている。このバネ室47には、上記
プランジャ37の筒部37bの開口側を臨ませている。
上記のようにした制御部45には制御スプールCSを摺動
自在にはめているが、バネ室47側における制御スプー
ルCSには、両端に段部を形成した小径部48を形成し、
この小径部48に一対のバネ受け49、50を摺動自在
にはめている。このバネ受け49、50間には制御スプ
リング51を介在させている。そして、一方のバネ受け
49は、プランジャ37の筒部37bに常時接触し、他
方のバネ受け50は、制御部45側における小径部48
の段部に常時接触するようにしている。
【0027】上記のようにした制御スプールCSには、そ
の軸線に直交する方向に制御孔52を形成してるが、こ
の制御孔52は、制御スプールの軸線方向に形成した連
通孔53を介して出力ポート46に連通している。ま
た、他方のガイド部材36の制御部45には、環状溝5
4を形成するとともに、この環状溝54をパイロットポ
ンプPPに連通するポート55を形成している。なお、上
記制御バネ51のバネ定数は、スプリング44のバネ定
数よりも十分に小さくなるようにしている。いま、ポー
ト43に可変ポンプPの吐出流体が流入すると、この流
体は絞り部42を経由してドレン室39に流出する。こ
の時、絞り部42で圧力損失が発生するので、絞り部4
2の上流側の圧力が高くなる。したがって、プランジャ
37がスプリング44に抗して図面上方に移動するが、
プランジャ37がこのように移動すればするほど、制御
スプリング51のたわみ量が少なくなり、その分、バネ
力が弱くなる。
【0028】そして、絞り部42を通過する流量が多け
れば多いほど、そこで発生する圧力損失が大きくなると
ともに、絞り部42を通過する流量は、切換弁Vの切換
え位置に応じて異なること第1実施例と同様である。そ
して、ポート55にパイロットポンプPPの吐出流体が流
入すると、この流体は、環状溝54→制御孔52→連通
孔53を経由して出力ポートから流出する。この時、制
御スプールCSは、出力ポート46側の圧力による作用力
と制御スプリング51のバネ力による作用力とがバラン
スする位置で停止するが、その停止位置に応じて、制御
孔52と環状溝54とのラップ量が異なる。
【0029】制御スプールCSが図示のノーマル状態にあ
る時に、制御孔52が全開状態になる。そして、このノ
ーマル状態から制御スプールCSが図面上方に移動すれば
するほど、そのラップ量が少なくなり、制御孔52の実
質的な開口面積が小さくなる。その開口面積が小さくな
ればなるほど、そこを通過する際の圧力損失が大きくな
り、その分、出力ポート46側の圧力も低くなる。な
お、図中符号56、57はタンクポート、58、59は
ドレンポートである。そして、この第2実施例において
も、大径部37aの断面積をA1 、筒部37bの断面積
をA2 、プランジャ37の断面積をA3 とすると、A1
−A2 =A1−A3 となるようにしている。したがっ
て、ドレン通路60の圧力が制御スプールCSに作用して
も、スプールが安定した動作をすることができる。
【0030】次に、この第2実施例の作用を説明する。
いま、切換弁Vを中立位置に保っていれば、絞り部42
を通過する流量が多くなるので、上記したようにプラン
ジャ37がスプリング44に抗して移動し、制御スプリ
ング51のバネ力を弱くする。この状態で、ポート55
にパイロットポンプPPの吐出流体が流入すると、出力ポ
ート46側の圧力が低くても、制御スプールCSが制御ス
プリング51に抗して移動し、制御孔52の実質的な開
口面積を小さくしてしまう。そのために制御スプールCS
は、制御孔52の開口面積を小さくした位置関係で停止
し、出力ポート46の圧力を低く保つ。したがって、可
変ポンプPの吐出量を少なくすべき時には、出力ポート
46内の圧力を低く保つことになる。
【0031】また、切換弁Vの切換え量を多くすれば、
その分、絞り部42を流れる流量が少なくなるので、そ
こでの圧力損失が少なくなる。したがって、この時には
プランジャ37の移動量が少なくなり、それだけ制御ス
プリング51のバネ力も強い状態に保たれる。制御スプ
リング51のバネ力が強ければ、出力ポート46側の圧
力が上昇しても、制御スプールCSがそれほど移動しなく
なるので、制御孔52の実質的な開口面積が大きく保た
れる。そのために制御スプールCSは、制御孔52の開口
面積を大きくした位置関係で停止し、出力ポート46の
圧力を高く保つ。したがって、可変ポンプPの吐出量を
多くすべき時には、出力ポート46内の圧力を高く保つ
ことになる。上記のようにこの第1実施例によれば、可
変ポンプPの吐出量を少なくすべき時に、出力手段Gか
ら低圧の信号が出力され、その吐出量を多くすべき時に
は高圧の信号が出力される。つまり、この出力手段Gか
ら出力される信号は、可変ポンプPの吐出量と比例させ
ることができる。したがって、この第1実施例によれ
ば、従来のような反転アンプ7が必要なくなるものであ
る。
【0032】
【発明の効果】この発明の装置によれば、安価なネガコ
ンシステムを用いながら、ポジティブ信号を出力でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の回路図である。
【図2】第1実施例の出力手段のスプールがスプリング
に抗して移動した状態の断面図である。
【図3】第1実施例の出力手段のスプールがノーマル位
置にある断面図である。
【図4】第2実施例の出力手段のスプールがノーマル位
置にある断面図である。
【図5】パイロットスプール端部の拡大図である。
【図6】第3実施例の出力手段の断面図である。
【図7】従来の可変ポンプ制御装置の回路図である。
【符号】
P 可変ポンプ V 切換弁 1 中立流路 T タンク 6 電油変換器 8 電気アクチュエータ G 出力手段 b ボディ 16 スプリング 17 圧力信号発生用ポペット S スプール 18 制御スプリング 19 シート部 22 絞り部 28 圧力信号制御用流路 PP パイロットポンプ 29 圧力信号検出流路 32 ドレン通路 37 プランジャ 42 絞り部 CS 制御スプール 46 出力ポート 51 制御スプリング 61 パイロットスプール S1 筒部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変ポンプと、この可変ポンプに接続す
    るとともに、中立位置を保ったとき中立流路を全開する
    切換弁と、この中立流路の最下流に設けた圧損発生手段
    とを備え、圧損発生手段の上流側の圧力に応じて可変ポ
    ンプの制御信号を制御する可変ポンプ制御装置におい
    て、圧損発生手段の上流側の圧力に比例して圧力信号を
    出力する出力手段と、この出力手段から出力される圧力
    信号に応じて可変ポンプの吐出量制御するアクチュエー
    タとを備えた可変ポンプ制御装置。
  2. 【請求項2】 出力手段は、ボディと、このボディに摺
    動自在に設けたスプールと、このスプールの一端に作用
    させたスプリングと、スプールの他端に設けた圧力信号
    発生用ポペットと、この圧力信号発生用ポペットのポペ
    ット部をスプールに形成したシート部に圧接する制御ス
    プリングと、パイロットポンプと、このパイロットポン
    プからの圧油の一部を、上記圧力信号発生用ポペットを
    経由してドレン通路に導く圧力信号制御用流路と、パイ
    ロットポンプと圧力発生用ポペットとの間に接続した圧
    力信号検出流路とからなり、かつ、圧損発生手段は、上
    記スプールに形成されるとともに中立流路をタンクに連
    通する絞り部からなり、この絞り部前後の差圧に応じ
    て、スプールがスプリングに抗して移動し、制御スプリ
    ングのバネ力を制御する構成にした請求項1記載の可変
    ポンプ制御装置。
  3. 【請求項3】 出力手段は、ボディと、このボディに摺
    動自在に設けたスプールと、このスプールの一端に作用
    させたスプリングと、スプールの他端に形成した筒部
    と、この筒部内に摺動自在に組み込んだパイロットスプ
    ールと、このパイロットスプールの小径部端部をスプー
    ルに形成したシート部に圧接する制御スプリングと、パ
    イロットポンプと、このパイロットポンプからの圧油の
    一部を上記パイロットスプールに導く圧力信号制御用流
    路と、筒部に形成するとともに、パイロットスプールに
    形成したランド部の移動に応じて開度が変化して圧力信
    号制御用流路とドレン通路を連通する通孔と、パイロッ
    トポンプとパイロットスプールとの間に接続した圧力信
    号検出流路とからなり、かつ、圧損発生手段は、上記ス
    プールに形成されるとともに中立流路をタンクに連通す
    る絞り部からなり、この絞り部前後の差圧に応じて、ス
    プールがスプリングに抗して移動し、制御スプリングの
    バネ力を制御する構成にした請求項1記載の可変ポンプ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 出力手段は、ボディと、このボディに摺
    動自在に設けたプランジャと、このプランジャに作用さ
    せたスプリングと、ボディに形成されかつ電油変換器に
    接続した出力ポートと、上記プランジャと直列にしかつ
    出力ポートに一端を臨ませた制御スプールと、プランジ
    ャと制御スプールとの間に介在させた制御スプリング
    と、パイロットポンプと、このパイロットポンプと出力
    ポートとを接続する圧力信号制御用流路とからなり、か
    つ圧損発生手段は、上記プランジャに形成されるととも
    に中立流路をタンクに連通する絞り部からなり、この絞
    り部前後の差圧に応じてプランジャが移動し、制御スプ
    リングのバネ力を制御するとともに、出力ポートの圧力
    が、このバネ力とバランスする構成にした請求項1記載
    の可変ポンプ制御装置。
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