JPH07317504A - 回転機械の軸受油量制御装置 - Google Patents
回転機械の軸受油量制御装置Info
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- JPH07317504A JPH07317504A JP13508294A JP13508294A JPH07317504A JP H07317504 A JPH07317504 A JP H07317504A JP 13508294 A JP13508294 A JP 13508294A JP 13508294 A JP13508294 A JP 13508294A JP H07317504 A JPH07317504 A JP H07317504A
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- Japan
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- bearing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 強制潤滑される軸受を備えた回転機械におい
て、軸受温度の検出系の不具合等により軸受温度検出値
が過小となっても、軸受に常時必要な潤滑油を供給して
軸受の焼付きの発生を防止する。 【構成】 ガスタービン等の回転機械の軸受温度の検出
値及びロータ軸の検出回転数に基づき電磁弁の実測対応
弁開度を算出し、この実測対応弁開度が予め設定された
最小弁開度設定値よりも小さくなったときには、電磁弁
の必要弁開度として前記最小弁開度設定値を出力するよ
うに構成する。
て、軸受温度の検出系の不具合等により軸受温度検出値
が過小となっても、軸受に常時必要な潤滑油を供給して
軸受の焼付きの発生を防止する。 【構成】 ガスタービン等の回転機械の軸受温度の検出
値及びロータ軸の検出回転数に基づき電磁弁の実測対応
弁開度を算出し、この実測対応弁開度が予め設定された
最小弁開度設定値よりも小さくなったときには、電磁弁
の必要弁開度として前記最小弁開度設定値を出力するよ
うに構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン、排気ター
ボ過給機等の高速回転機械におけるロータ軸の軸受への
油量を制御する軸受油量制御装置に関する。
ボ過給機等の高速回転機械におけるロータ軸の軸受への
油量を制御する軸受油量制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ガスタービン等の高速回転機械において
は、ロータ軸の軸受に充分な量の潤滑油を供給するた
め、軸受温度を検知して潤滑油量を調整する手段が用い
られている。
は、ロータ軸の軸受に充分な量の潤滑油を供給するた
め、軸受温度を検知して潤滑油量を調整する手段が用い
られている。
【０００３】図３にはガスタービンにおける軸受油量調
整装置の従前の１例が示されている。図３において、１
はタービン、２はコンプレッサ、３は該タービン１及び
コンプレッサ２が固着されるロータ軸、４、５は該ロー
タ軸３の前後を支承する軸受である。
整装置の従前の１例が示されている。図３において、１
はタービン、２はコンプレッサ、３は該タービン１及び
コンプレッサ２が固着されるロータ軸、４、５は該ロー
タ軸３の前後を支承する軸受である。
【０００４】前記２個の軸受４、５の外輪の外周面とハ
ウジング９との間には、一定間隙を存して区画形成され
た軸受背面ダンパ１５、１６が形成される。該ダンパ１
５、１６には、オイルポンプ１２から圧送された圧油が
油路２１、２２を介して導かれている。
ウジング９との間には、一定間隙を存して区画形成され
た軸受背面ダンパ１５、１６が形成される。該ダンパ１
５、１６には、オイルポンプ１２から圧送された圧油が
油路２１、２２を介して導かれている。
【０００５】前記ガスタービンにおいては、ロータ軸３
を支承する軸受４、５の焼損を防止するため、軸受温度
を検出しこの検出信号に基づき軸受への潤滑油量を調整
している。
を支承する軸受４、５の焼損を防止するため、軸受温度
を検出しこの検出信号に基づき軸受への潤滑油量を調整
している。
【０００６】即ち０６は中央部軸受（玉軸受）４の軸受
温度を検知するための温度計、０７は端部軸受５の軸受
温度を検知するための温度計、１２はオイルポンプ、２
３、２４、２５は前記軸受４、５への潤滑油路、０１
０、０１１は該潤滑油路２３、２４及び２５の通路面積
を調整する（弁開度により調整）調整弁であり、各軸受
４、５に設けた温度計０６、０７により軸受温度を検出
し、この温度計出力に従がい調整弁０１０、０１１を手
動等により開度調整して、軸受４、５〜の油量を制御し
ている。
温度を検知するための温度計、０７は端部軸受５の軸受
温度を検知するための温度計、１２はオイルポンプ、２
３、２４、２５は前記軸受４、５への潤滑油路、０１
０、０１１は該潤滑油路２３、２４及び２５の通路面積
を調整する（弁開度により調整）調整弁であり、各軸受
４、５に設けた温度計０６、０７により軸受温度を検出
し、この温度計出力に従がい調整弁０１０、０１１を手
動等により開度調整して、軸受４、５〜の油量を制御し
ている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなガスター
ビンの軸受油量制御装置においては、前記調整弁０１
０、０１１の開度は軸受温度の上限値に対応して予め設
定された弁開度になるように、温度計０６、０７からの
軸受温度の検出値に従い制御するにとどまっている。こ
のため、軸受温度の検出系の故障等により温度検出値が
過小となった場合には、軸受には必要な油量が供給され
なくなり、軸受焼付き等の事故の発生をみることとな
る。
ビンの軸受油量制御装置においては、前記調整弁０１
０、０１１の開度は軸受温度の上限値に対応して予め設
定された弁開度になるように、温度計０６、０７からの
軸受温度の検出値に従い制御するにとどまっている。こ
のため、軸受温度の検出系の故障等により温度検出値が
過小となった場合には、軸受には必要な油量が供給され
なくなり、軸受焼付き等の事故の発生をみることとな
る。
【０００８】本発明の目的は、軸受温度検出系の故障等
の不具合が発生しても、常時軸受に必要油量を供給可能
として軸受の焼付き等の事故の発生を防止することであ
る。
の不具合が発生しても、常時軸受に必要油量を供給可能
として軸受の焼付き等の事故の発生を防止することであ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、調整弁（電磁弁）の最小弁開度を適切に制御
するようにした回転機械の軸受油量制御装置に係り、そ
の特徴とする点は、軸受の温度を検出する温度検出器
と、前記ロータ軸の回転数を検出する回転数検出器と、
前記オイルポンプと軸受とを接続する潤滑油路中に設け
られて前記軸受への油量を調整する電磁弁と、前記温度
検出器及び回転検出器から軸受温度の検出信号及び回転
数の検出信号が夫々入力される制御装置とを備え、前記
制御装置は、前記軸受温度の検出値及びロータ軸の検出
回転数に対応する実測対応の弁開度（θ3 ）を算出する
実測対応弁開度算出手段と、前記軸受温度及び回転数に
対応して設定された最小弁開度設定値（θ1 ）と前記実
測対応弁開度（θ3 ）とを比較し、θ1 ＞θ3 のとき、
必要弁開度として前記最小弁開度設定値（θ1 ）を前記
電磁弁に出力する弁開度選択部とを備えたことである。
するため、調整弁（電磁弁）の最小弁開度を適切に制御
するようにした回転機械の軸受油量制御装置に係り、そ
の特徴とする点は、軸受の温度を検出する温度検出器
と、前記ロータ軸の回転数を検出する回転数検出器と、
前記オイルポンプと軸受とを接続する潤滑油路中に設け
られて前記軸受への油量を調整する電磁弁と、前記温度
検出器及び回転検出器から軸受温度の検出信号及び回転
数の検出信号が夫々入力される制御装置とを備え、前記
制御装置は、前記軸受温度の検出値及びロータ軸の検出
回転数に対応する実測対応の弁開度（θ3 ）を算出する
実測対応弁開度算出手段と、前記軸受温度及び回転数に
対応して設定された最小弁開度設定値（θ1 ）と前記実
測対応弁開度（θ3 ）とを比較し、θ1 ＞θ3 のとき、
必要弁開度として前記最小弁開度設定値（θ1 ）を前記
電磁弁に出力する弁開度選択部とを備えたことである。
【００１０】
【作用】本発明によれば、軸受温度の検出信号とロータ
軸の回転数とが制御装置に入力され、制御装置の実測対
応弁開度算出手段にて軸受温度の上限値と検出値との偏
差に基づきこの偏差に対応する弁開度の補正量を算出し
た後、設定された弁開度の基準値を前記補正量にて補正
して検出回転数における実測対応弁開度を算出する。
軸の回転数とが制御装置に入力され、制御装置の実測対
応弁開度算出手段にて軸受温度の上限値と検出値との偏
差に基づきこの偏差に対応する弁開度の補正量を算出し
た後、設定された弁開度の基準値を前記補正量にて補正
して検出回転数における実測対応弁開度を算出する。
【００１１】この実測対応弁開度の算出値（θ3 ）は弁
開度選択部に入力され、該選択部においては、軸受温度
により設定した回転数毎の最小弁開度設定値（θ1 ）と
前記実測対応弁開度とを比較してθ1 ＞θ3 のときには
前記最小弁開度設定値（θ1）を必要弁開度として電磁
弁に出力する。
開度選択部に入力され、該選択部においては、軸受温度
により設定した回転数毎の最小弁開度設定値（θ1 ）と
前記実測対応弁開度とを比較してθ1 ＞θ3 のときには
前記最小弁開度設定値（θ1）を必要弁開度として電磁
弁に出力する。
【００１２】これにより軸受温度の検出系に不具合が発
生して軸受温度の検出値が過小となっても、軸受には常
時必要最小限の潤滑油の供給が確保される。
生して軸受温度の検出値が過小となっても、軸受には常
時必要最小限の潤滑油の供給が確保される。
【００１３】
【実施例】以下図１〜図２を参照して本発明の実施例に
つき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特
に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれ
に限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
つき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特
に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれ
に限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【００１４】図１は本発明に係るガスタービンの軸振動
制御装置のハード構成図、図２は制御ブロック図であ
る。図１において１はタービン、２はコンプレッサであ
り、両部材はロータ軸３に固着されて一体回転せしめら
れる。４はタービン１とコンプレッサ２との間でロータ
軸３を支承する中央部軸受（玉軸受）、５はコンプレッ
サ２側軸端部でロータ軸３を支持する端部軸受（ころ軸
受）である。
制御装置のハード構成図、図２は制御ブロック図であ
る。図１において１はタービン、２はコンプレッサであ
り、両部材はロータ軸３に固着されて一体回転せしめら
れる。４はタービン１とコンプレッサ２との間でロータ
軸３を支承する中央部軸受（玉軸受）、５はコンプレッ
サ２側軸端部でロータ軸３を支持する端部軸受（ころ軸
受）である。
【００１５】１５、１６は前記２個の軸受４、５の外輪
の外周面とハウジング９との間に区画形成された軸受背
面ダンパである。該ダンパ１５、１６には油路２１、２
２を介してオイルポンプ１２により加圧された圧油（潤
滑油）が供給されている。
の外周面とハウジング９との間に区画形成された軸受背
面ダンパである。該ダンパ１５、１６には油路２１、２
２を介してオイルポンプ１２により加圧された圧油（潤
滑油）が供給されている。
【００１６】前記中央部軸受（玉軸受）４は、端部軸受
（コロ軸受）５よりも軸受荷重が大きく、かつスラスト
荷重も負荷されるので、オイルポンプ１２からの潤滑油
を２つの油路に分け、その一方は油路２４からロータ軸
３の中心油孔３ａを経て軸受４の内側から半径方向へ、
他方は油路２３から軸受の前方から軸方向へ注油される
ようになっている。また、端部軸受５にはオイルポンプ
１２から油路２５を経て軸受５の後側から軸方向へ注油
されている。
（コロ軸受）５よりも軸受荷重が大きく、かつスラスト
荷重も負荷されるので、オイルポンプ１２からの潤滑油
を２つの油路に分け、その一方は油路２４からロータ軸
３の中心油孔３ａを経て軸受４の内側から半径方向へ、
他方は油路２３から軸受の前方から軸方向へ注油される
ようになっている。また、端部軸受５にはオイルポンプ
１２から油路２５を経て軸受５の後側から軸方向へ注油
されている。
【００１７】１０は中央部軸受４への油路２３、２４を
開閉あるいはその通路面積を変化せしめる電磁弁、１１
は端部軸受５への油路２５を開閉あるいはその通路面積
を変化せしめる電磁弁である。これらの電磁弁１０、１
１は制御装置９０からの制御信号により弁開度を調整さ
れる。
開閉あるいはその通路面積を変化せしめる電磁弁、１１
は端部軸受５への油路２５を開閉あるいはその通路面積
を変化せしめる電磁弁である。これらの電磁弁１０、１
１は制御装置９０からの制御信号により弁開度を調整さ
れる。
【００１８】６は中央部軸受４の軸受温度を検出する温
度検出器、７は端部軸受５の軸受温度を検出する温度検
出器である。また、８はロータ軸３の回転数を検出する
回転数検出器である。
度検出器、７は端部軸受５の軸受温度を検出する温度検
出器である。また、８はロータ軸３の回転数を検出する
回転数検出器である。
【００１９】前記制御装置９０は図２のように構成され
ており、軸受温度検出器６、７から中央部軸受４及び端
部軸受５の軸受温度の検出信号Ｔ1 が入力されるととも
に、回転数検出器８からロータ軸３の回転数の検出信号
Ｎが入力され、後述する演算を行って弁開度信号θを前
記２個の電磁弁１０、１１に出力する。
ており、軸受温度検出器６、７から中央部軸受４及び端
部軸受５の軸受温度の検出信号Ｔ1 が入力されるととも
に、回転数検出器８からロータ軸３の回転数の検出信号
Ｎが入力され、後述する演算を行って弁開度信号θを前
記２個の電磁弁１０、１１に出力する。
【００２０】図２のブロック図において、３１はロータ
軸３の軸受温度の許容値の上限が回転数毎に設定された
上限軸受温度設定部、３２は前記上限軸受温度設定部３
１からの上限軸受温度設定信号Ｔ2 と軸受温度の検出信
号Ｔ1 とを比較しその偏差Ｔ3 を算出する比較部であ
る。
軸３の軸受温度の許容値の上限が回転数毎に設定された
上限軸受温度設定部、３２は前記上限軸受温度設定部３
１からの上限軸受温度設定信号Ｔ2 と軸受温度の検出信
号Ｔ1 とを比較しその偏差Ｔ3 を算出する比較部であ
る。
【００２１】３３は前記軸受温度の偏差Ｔ3 と回転数の
検出信号Ｎに基づき前記軸受温度の偏差Ｔ3 に対応する
電磁弁１０あるいは１１の開度θ2 を算出する弁開度演
算部である。３４は基準弁開度設定部であり、ロータ軸
の回転数Ｎと前記上限軸受温度に対応する基準の電磁弁
１０あるいは１１の弁開度との関係が設定された関数発
生器である。
検出信号Ｎに基づき前記軸受温度の偏差Ｔ3 に対応する
電磁弁１０あるいは１１の開度θ2 を算出する弁開度演
算部である。３４は基準弁開度設定部であり、ロータ軸
の回転数Ｎと前記上限軸受温度に対応する基準の電磁弁
１０あるいは１１の弁開度との関係が設定された関数発
生器である。
【００２２】３５は弁開度比較部であり、弁開度演算部
３３から出力される軸受温度の検出信号に基づき算出し
た弁開度補正量θ2 で、前記基準弁開度設定部３４から
の基準弁開度θ0 を補正して実測対応弁開度θ3 を算出
するものである。
３３から出力される軸受温度の検出信号に基づき算出し
た弁開度補正量θ2 で、前記基準弁開度設定部３４から
の基準弁開度θ0 を補正して実測対応弁開度θ3 を算出
するものである。
【００２３】３７は最小弁開度設定部であり、軸受温度
を抑制するに必要な油量に相当する電磁弁１０、１１の
開度、即ち軸受温度を許容値以下に抑制できる最小限の
油量に相当する電磁弁１０、１１の開度θ1 とロータ軸
回転数Ｎとの関係が設定されている。
を抑制するに必要な油量に相当する電磁弁１０、１１の
開度、即ち軸受温度を許容値以下に抑制できる最小限の
油量に相当する電磁弁１０、１１の開度θ1 とロータ軸
回転数Ｎとの関係が設定されている。
【００２４】３６は弁開度選択部であり、前記弁開度比
較部３５から出力される実測対応弁開度θ3 と前記最小
弁開度設定部３７からの許容最小弁開度設定値θ1 とを
比較してθ1 ＞θ3 のときはθ1 を 、θ1 ≦θ3 のと
きはθ3 を弁操作量出力部３８に出力する。
較部３５から出力される実測対応弁開度θ3 と前記最小
弁開度設定部３７からの許容最小弁開度設定値θ1 とを
比較してθ1 ＞θ3 のときはθ1 を 、θ1 ≦θ3 のと
きはθ3 を弁操作量出力部３８に出力する。
【００２５】弁操作量出力部３８は、前記最小弁開度選
択部３６にて選択された弁開度に電磁弁１０、１１を操
作するための弁開度操作信号θを電磁弁１０あるいは１
１に出力するものである。
択部３６にて選択された弁開度に電磁弁１０、１１を操
作するための弁開度操作信号θを電磁弁１０あるいは１
１に出力するものである。
【００２６】次に前記のように構成された軸受温度制御
装置の動作を説明する。軸受温度検出器６、７にて検出
された２箇所の軸受の軸受温度検出信号Ｔ1 は制御装置
９０の比較器３２に入力され、また、ロータ軸３の回転
数の検出信号Ｎは制御装置９０の弁開度演算部３３及び
最小弁開度選択部３６に入力される。
装置の動作を説明する。軸受温度検出器６、７にて検出
された２箇所の軸受の軸受温度検出信号Ｔ1 は制御装置
９０の比較器３２に入力され、また、ロータ軸３の回転
数の検出信号Ｎは制御装置９０の弁開度演算部３３及び
最小弁開度選択部３６に入力される。
【００２７】前記比較部３２においては、上限軸受温度
設定部３１に設定された軸受温度の許容値の上限値Ｔ2
と検出された軸受温度Ｔ1 とを比較してその偏差Ｔ3 を
算出し弁開度演算部３３に出力する。
設定部３１に設定された軸受温度の許容値の上限値Ｔ2
と検出された軸受温度Ｔ1 とを比較してその偏差Ｔ3 を
算出し弁開度演算部３３に出力する。
【００２８】弁開度演算部３３においては、回転数の検
出信号Ｎ及び前記軸受温度の偏差Ｔ3 より検出回転数Ｎ
における弁開度の補正量θ2 、即ち前記軸受温度の偏差
Ｔ3に対応する弁開度の偏差θ2 を演算し、弁開度比較
部３５に出力する。
出信号Ｎ及び前記軸受温度の偏差Ｔ3 より検出回転数Ｎ
における弁開度の補正量θ2 、即ち前記軸受温度の偏差
Ｔ3に対応する弁開度の偏差θ2 を演算し、弁開度比較
部３５に出力する。
【００２９】弁開度比較部３５においては、基準弁開度
設定部３４から検出回転数Ｎに対応する弁開度の基準値
（この基準値は軸受温度の上限値に対応する弁開度とし
てよい）θ0 を呼び出し、これに前記弁開度の補正量θ
2 を加算して、実測対応の弁開度θ3 を（式１）により
算出し、弁開度選択部３６に出力する。
設定部３４から検出回転数Ｎに対応する弁開度の基準値
（この基準値は軸受温度の上限値に対応する弁開度とし
てよい）θ0 を呼び出し、これに前記弁開度の補正量θ
2 を加算して、実測対応の弁開度θ3 を（式１）により
算出し、弁開度選択部３６に出力する。
【００３０】θ3＝θ0±θ2 …（式１）
【００３１】（式１）において、“＋”は軸受温度の検
出値Ｔ1 と上限軸受温度の設定値Ｔ2 との関係がＴ1 ＞
Ｔ2 のとき、“−”はＴ1 ＜Ｔ2 のときである。
出値Ｔ1 と上限軸受温度の設定値Ｔ2 との関係がＴ1 ＞
Ｔ2 のとき、“−”はＴ1 ＜Ｔ2 のときである。
【００３２】弁開度選択部３６においては、検出回転数
Ｎに対応する最小弁開度設定値θ1を最小弁開度設定部
３７から呼び出し、前記実測対応弁開度θ3 とを比較し
て、θ3 ＜θ1 のときはθ1 を出力し、θ3 ≧θ1 のと
きはθ3 を出力する。即ち、前記選択部３６において
は、軸受温度の検出値Ｔ1 が軸受温度検出系の故障等に
より過小となった場合は弁開度を前記θ1 に保持して軸
受への最小限油量を確保する。
Ｎに対応する最小弁開度設定値θ1を最小弁開度設定部
３７から呼び出し、前記実測対応弁開度θ3 とを比較し
て、θ3 ＜θ1 のときはθ1 を出力し、θ3 ≧θ1 のと
きはθ3 を出力する。即ち、前記選択部３６において
は、軸受温度の検出値Ｔ1 が軸受温度検出系の故障等に
より過小となった場合は弁開度を前記θ1 に保持して軸
受への最小限油量を確保する。
【００３３】このようにして選択された弁開度（θ3 又
はθ1 ）は弁操作量出力部３８を介して操作信号θとし
て電磁弁１０、１１に出力される。
はθ1 ）は弁操作量出力部３８を介して操作信号θとし
て電磁弁１０、１１に出力される。
【００３４】
【発明の効果】本発明によれば、軸受温度の検出値及び
ロータ軸の検出回転数に基づき電磁弁の実測対応弁開度
を算出し、この実測対応弁開度が、軸受温度検出系の故
障等により過小となった場合は予め設定された最小弁開
度設定値を電磁弁の必要弁開度として出力するので、軸
受には常時必要な潤滑油が供給されることとなる。
ロータ軸の検出回転数に基づき電磁弁の実測対応弁開度
を算出し、この実測対応弁開度が、軸受温度検出系の故
障等により過小となった場合は予め設定された最小弁開
度設定値を電磁弁の必要弁開度として出力するので、軸
受には常時必要な潤滑油が供給されることとなる。
【００３５】これにより、軸受油量不足に起因する軸受
焼付きの発生が防止され、回転機械の信頼性が向上す
る。
焼付きの発生が防止され、回転機械の信頼性が向上す
る。
【図１】本発明の実施例に係るガスタービンの軸受温度
制御装置のハード構成図。
制御装置のハード構成図。
【図２】前記軸受温度制御装置のブロック図。
【図３】従来例を示す図１応当図。
１ タービン ２ コンプレッサ ３ ロータ軸 ４ 中央部軸受 ５ 端部軸受 ６、７ 軸受温度検出器 ８ 回転数検出器 １０、１１ 電磁弁 １２ オイルポンプ ３１ 上限軸受温度設定部 ３２ 比較部 ３３ 弁開度演算部 ３５ 弁開度比較部 ３６ 弁開度選択部 ３８ 弁開度出力部 ９０ 制御装置
Claims (1)
- 【請求項１】 ロータ軸を軸支する軸受にオイルポンプ
からの潤滑油が強制注油せしめられるように構成された
回転機械において、 前記軸受の温度を検出する温度検出器と、 前記ロータ軸の回転数を検出する回転数検出器と、 前記オイルポンプと軸受とを接続する潤滑油路中に設け
られて前記軸受への油量を調整する電磁弁と、 前記温度検出器及び回転数検出器から軸受温度の検出信
号及び回転数の検出信号が夫々入力される制御装置とを
備え、 前記制御装置は、前記軸受温度の検出値及びロータ軸の
検出回転数に対応する実測対応の弁開度（θ3 ）を算出
する実測対応弁開度算出手段と、 前記軸受温度及び回転数に対応して設定された最小弁開
度設定値（θ1 ）と前記実測対応弁開度（θ3 ）とを比
較し、θ1 ＞θ3 のとき、必要弁開度として前記最小弁
開度設定値（θ1 ）を前記電磁弁に出力する弁開度選択
部とを備えたことを特徴とする回転機械の軸受油量制御
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13508294A JPH07317504A (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 回転機械の軸受油量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13508294A JPH07317504A (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 回転機械の軸受油量制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07317504A true JPH07317504A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=15143420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13508294A Withdrawn JPH07317504A (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 回転機械の軸受油量制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07317504A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102012208535B4 (de) * | 2011-05-25 | 2015-07-23 | GM Global Technology Operations, LLC (n.d. Ges. d. Staates Delaware) | Motorbaugruppe mit turbolader |
| CN115717301A (zh) * | 2022-10-10 | 2023-02-28 | 百福工业缝纫机（张家港）有限公司 | 一种缝纫机润滑油量检测补液方法及系统 |
-
1994
- 1994-05-25 JP JP13508294A patent/JPH07317504A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102012208535B4 (de) * | 2011-05-25 | 2015-07-23 | GM Global Technology Operations, LLC (n.d. Ges. d. Staates Delaware) | Motorbaugruppe mit turbolader |
| CN115717301A (zh) * | 2022-10-10 | 2023-02-28 | 百福工业缝纫机（张家港）有限公司 | 一种缝纫机润滑油量检测补液方法及系统 |
| CN115717301B (zh) * | 2022-10-10 | 2023-12-19 | 百福工业缝纫机（张家港）有限公司 | 一种缝纫机润滑油量检测补液方法及系统 |
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