JPH07317018A - 舗装切断機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建柱機に付設した舗装切断装置によって、電
柱等を敷設するアスファルト面に円形状の切断面を開口
する手段を提供すること。 【構成】 建柱機のスクリューオーガ下端部に、前記ス
クリューオーガに係合して回転するベースと、該ベース
の外周部に軸線を鉛直線と交差させた姿勢として回転自
在なディスク状のカッターを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電柱の建柱並びに小口
径管推進工事において、礫等の先端障害物の除去に建柱
機（装柱機）を使用する場合に、穴掘削前の道路舗装切
り明け工事にも建柱機を利用できる舗装切断機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、建柱機を使用して電柱の建柱並び
に小口径管推進工事の先端障害除去は、次のような工程
で行われている。

【０００３】まず、電柱を建てあるいは小口径管を通す
位置に、図５に示すように、電柱や小口径管の直径より
大きな四辺形の形に、アスファルトまたはコンクリート
舗装をコンクリートカッター車で切削する。次に、切削
したアスファルトまたはコンクリートを撤去する。次
に、くり抜かれた四辺形状の穴２０の中央に、オーガ式
建柱機を設置して柱の穴２１を掘削する。次に、穴２１
の中に電柱を建て、隙間に土を埋め戻してこの電柱を固
定するか、または小口径管推進工事の先端障害除去の場
合は礫のない土砂で埋め戻しする。そして、電柱等とコ
ンクリート及び舗装切り明け部分をセメントまたはアス
ファルトで補修し電柱建て作業等が完了する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の工
法には、次のような欠点があった。

【０００５】まず、建柱機とコンクリートカッターの両
装置が、別々に必要となる。そして、その為に、段取り
が２重となり、一般に舗装業者と建柱業者とはそれぞれ
別個の業者なので、手待ちや手配時間が生ずる。また、
円形で十分な舗装の切り開けが、コンクリートカッター
を使用するので、四隅に８か所の鋸目のノッチｎが入っ
た四角形となる。また、舗装の補修量が大きい。さら
に、切り開けのためのマーキングも必要となる。

【０００６】本発明は、上記の欠点を解消し、建柱機に
付設した舗装切断装置によって、電柱等を敷設するアス
ファルト面に円形状の切断面を開口する手段を提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、建柱機のスク
リューオーガ下端部に、前記スクリューオーガに係合し
て回転するベースと、該ベースの外周部に軸線を鉛直線
と交差させた姿勢として回転自在なディスク状のカッタ
ーを備えてなることを特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明の舗装切断機は、ベースにスクリューオ
ーガを係合させてスクリューオーガを回転させると、ベ
ースが回転し、カッタ刃がアスファルト又はコンクリー
ト面に達すると、ベースの回転に伴ってカッタ刃が自転
してアスファルト又はコンクリート面に円形の溝を掘
る。

【０００９】

【実施例】本発明の特徴を実施例に基づいて説明する。

【００１０】図１は、本発明の一実施例を示す舗装切断
機の断面図、図２は図１のＡ−Ａ矢視図、図３は図１の
Ｂ−Ｂ矢視図である。また、図４の（ａ）は建柱機の全
体概略を示す側面図、同図の（ｂ）は要部の正面図であ
る。

【００１１】図１に示すカッター本体１は、図４のＣ部
に設けられている。図４に示すように、建柱機２は走行
車３の後部にクレーン４を備え、クレーンブーム２３の
先端部にスクリューオーガ６の油圧モーター２２とクレ
ーンフック５とをを備えている。

【００１２】このスクリューオーガ６の先端には、図１
に示すように、オーガセンターピース７が設けられてい
る。スクリューオーガ６は軸８とスクリュー９とで形成
されており、スクリュー９の端部にはオーガヘッド１０
となっており、オーガ歯１１が形成されている。１２は
ベースである。このベース１２は、図２に示すように、
平面形状は三角形の形状となっており、各先端部にはそ
れぞれカッタホイール１３が設けられている。カッタホ
イール１３の形状は図２及び図３に示すように、球面形
状となっており、その縁部に超硬合金又はダイヤモンド
からなるカッター刃１４が形成されている。このカッタ
刃１４のピッチは、切削する対象物のコンクリートやア
スファルト及び礫等のいずれかに合うピッチを有するよ
うに不均等に形成されている。カッタホイール１３は、
軸１５の周りに回転できるようになっている。前記ベー
ス１２の中央部には、前記オーガセンターピース７が嵌
まる凹部１６が形成されている。また、ベース１２の上
部には背板１７が設けられ、前記オーガ歯１１と噛合す
るようになっている。また、ベース１２の中央部には、
下方に向かってセンタードリル１８が設けられている。
図中、Ｄはグリ石である。

【００１３】本実施例の舗装切断機は前記のように構成
されており、ベース１２の凹部１６にスクリューオーガ
６のオーガセンターピース７を挿入してスクリューオー
ガ６を回転させると、ベース１２上の背板１７にオーガ
歯１１が掛かり、ベース１２が回転する。そして、セン
タードリル１８がスクリューオーガ６の重みとオーガ歯
１１による回転でアスファルト１９を掘削する。この
際、センタードリル１８の掘削初期の食いつきを良好に
するために、事前に舗装面に穴を開けておく。次いで、
カッタ刃１４がアスファルト１９又はコンクリート面に
達すると、ベース１２の回転に伴ってカッタホイール１
３が自転してアスファルト１９又はコンクリート面に円
形溝ｍを掘る。次いで、円形溝ｍの深さがアスファルト
１９の厚さｔに達すると、スクリューオーガ６を外し、
カッター本体１と円板状の切断されたアスファルト１９
又はコンクリートをクレーン４で吊り、取り除けば円形
の切り明けが完成する。次いで、スクリューオーガ６で
円形状の切り明け部に電柱用の円形状の穴を掘削する。

【００１４】

【発明の効果】本発明の舗装切断機によれば、次のよう
な効果を奏する。

【００１５】電柱等を建てるアスファルトまたはコンク
リート面に、建柱業者自らが建柱機で円形の切り明けを
開口できるので、作業効率が向上する。また、アスファ
ルト等の切り明け面にノッチが無いので、疲労強度が高
くなる。また、電柱等のサイズに合わせて必要最小限の
切り明けを開口できるので、舗装の復旧面積を小さくで
きる。また、建柱機と本舗装切断機だけで全工事が施工
でき、大掛かりなカッター設備が不要となる。さらに、
舗装専門業者に依頼してアスファルト等の切断工事を施
工する場合は、手待ちが無くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例を示す舗装切断機の断面図
である。

【図２】 図１のＡ−Ａ線矢視図である。

【図３】 図１のＢ−Ｂ線矢視図である。

【図４】 建柱機の全体概略図であって、同図の（ａ）
はその側面図、同図の（ｂ）は要部の正面図である。

【図５】 従来例における舗装切り開け部の形状図であ
る。

【符号の説明】

１：カッター本体 ２：建柱機 ３：走行車 ４：クレ
ーン ５：クレーンフック ６：スクリューオーガ
７：オーガセンターピース ８：軸 ９：スクリュー
１０：オーガヘッド １１：オーガ歯 １２：ベース
１３：カッタホイール １４：カッター刃１５：軸 １
６：凹部 １７：背板 １８：センタードリル １９：
アスファルト ２０：穴 ２１：穴 Ｄ：礫 ｍ：円
形溝 ｎ：ノッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建柱機のスクリューオーガ下端部に、前
   記スクリューオーガに係合して回転するベースと、該ベ
   ースの外周部に軸線を鉛直線と交差させた姿勢として回
   転自在なディスク状のカッターを備えてなる舗装切断
   機。