JPH07316993A - 裏カ−ボン複写紙の古紙パルプ製造方法 - Google Patents
裏カ−ボン複写紙の古紙パルプ製造方法Info
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- JPH07316993A JPH07316993A JP12980394A JP12980394A JPH07316993A JP H07316993 A JPH07316993 A JP H07316993A JP 12980394 A JP12980394 A JP 12980394A JP 12980394 A JP12980394 A JP 12980394A JP H07316993 A JPH07316993 A JP H07316993A
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- Japan
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- paper
- pulp
- waste paper
- papermaking
- back carbon
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/64—Paper recycling
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回収古紙禁忌品である裏カ−ボン複写紙の加
工工程において発生する損紙をふくめた古紙を製紙用原
料として有効利用する方法である。 【構成】 パルパ−等での離解に際し雑誌古紙等と混
合離解することによりインキの対パルプ濃度を低くし更
にインキをパルプに付着保持せしめること、離解時の
用水或いは原質、抄紙工程の回収循環使用水系に活性白
土等無機系の填料を添加し水中に剥離浮遊しているイン
キの微細粒子や油分を吸着せしめること、により原質及
び抄紙工程等或いは製品において発生する種々の問題を
解決する。
工工程において発生する損紙をふくめた古紙を製紙用原
料として有効利用する方法である。 【構成】 パルパ−等での離解に際し雑誌古紙等と混
合離解することによりインキの対パルプ濃度を低くし更
にインキをパルプに付着保持せしめること、離解時の
用水或いは原質、抄紙工程の回収循環使用水系に活性白
土等無機系の填料を添加し水中に剥離浮遊しているイン
キの微細粒子や油分を吸着せしめること、により原質及
び抄紙工程等或いは製品において発生する種々の問題を
解決する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、裏カ−ボン複写紙の加
工工程において発生する損紙を含めその消費過程から回
収される古紙(以下、カ−ボン紙古紙と略称する。)か
らの製紙用原料となる古紙パルプの製造方法に関するも
のであり、又、従来利用出来ずに焼却等廃棄処分されて
いた該カ−ボン紙古紙の有効利用法に関するものでもあ
る。
工工程において発生する損紙を含めその消費過程から回
収される古紙(以下、カ−ボン紙古紙と略称する。)か
らの製紙用原料となる古紙パルプの製造方法に関するも
のであり、又、従来利用出来ずに焼却等廃棄処分されて
いた該カ−ボン紙古紙の有効利用法に関するものでもあ
る。
【0002】
【従来の技術】裏カ−ボン複写紙を含むカ−ボン紙は昭
和61年1月27日制定の古紙標準品質規格において禁
忌品B類「紙原料に混入することは好ましくないが、少
量の混入はやむを得ないもの」(古紙再生促進センタ
−:製紙原料としての未利用古紙活用に関する調査報告
書:1991年)に分類され、製紙用原料として積極的
に再利用されることはなかった。即ち、裏カ−ボン複写
紙はその裏面に有色顔料、ワックス等を構成成分とする
インキ層を塗布した薄葉紙であり、そのインキ層は常温
で軟質の付着性固形物で比較的軽度のインパクトで接触
する他の物に転移し、又、加熱により溶融する等の性質
を持っている。一般に紙加工工程において発生する損紙
を含めその消費過程より収集された古紙はなんらかのか
たちで製紙用原料として回収再利用されておるが、カ−
ボン紙古紙はこのような性質を持つ為、下記のごとき諸
問題により利用することが困難であり、多額の費用をか
け全量焼却等処分されているのが実情であった。
和61年1月27日制定の古紙標準品質規格において禁
忌品B類「紙原料に混入することは好ましくないが、少
量の混入はやむを得ないもの」(古紙再生促進センタ
−:製紙原料としての未利用古紙活用に関する調査報告
書:1991年)に分類され、製紙用原料として積極的
に再利用されることはなかった。即ち、裏カ−ボン複写
紙はその裏面に有色顔料、ワックス等を構成成分とする
インキ層を塗布した薄葉紙であり、そのインキ層は常温
で軟質の付着性固形物で比較的軽度のインパクトで接触
する他の物に転移し、又、加熱により溶融する等の性質
を持っている。一般に紙加工工程において発生する損紙
を含めその消費過程より収集された古紙はなんらかのか
たちで製紙用原料として回収再利用されておるが、カ−
ボン紙古紙はこのような性質を持つ為、下記のごとき諸
問題により利用することが困難であり、多額の費用をか
け全量焼却等処分されているのが実情であった。
【0003】尚、裏カ−ボン複写紙とは下記のものを云
う。裏カ−ボン原紙の表面に罫線等必要事項を印刷、そ
の裏面に感圧有色層を塗工した後、必要とする複数枚数
を一組とし所定の寸法に断裁、製品とする。ボ−ルペル
による筆記等のインパクトで裏面の感圧有色層が次頁の
表面に転写する方式で複写する事務用伝票等として広く
使用されている複写紙である。裏カ−ボン原紙とはピン
ホ−ルが無いこと、不透明度が高いこと等の要求特性を
満たす為、製紙用パルプを高度に叩解し炭酸カルシウ
ム、クレ−、二酸化チタン等の填料を内添して抄造した
薄葉紙である。
う。裏カ−ボン原紙の表面に罫線等必要事項を印刷、そ
の裏面に感圧有色層を塗工した後、必要とする複数枚数
を一組とし所定の寸法に断裁、製品とする。ボ−ルペル
による筆記等のインパクトで裏面の感圧有色層が次頁の
表面に転写する方式で複写する事務用伝票等として広く
使用されている複写紙である。裏カ−ボン原紙とはピン
ホ−ルが無いこと、不透明度が高いこと等の要求特性を
満たす為、製紙用パルプを高度に叩解し炭酸カルシウ
ム、クレ−、二酸化チタン等の填料を内添して抄造した
薄葉紙である。
【0004】感圧有色層とはワックス型とソルベント型
に大別される常温で軟質固形のインキよりなる層であ
る。その組成はワックス型インキの場合炭酸カルシウ
ム、二酸化チタン、クレ−、タルク等の白色顔料とカ−
ボンブラック、群青、紺青、レ−キレッド等の有色顔料
との配合顔料、鉱物油、グリ−ス、植物性不乾性油、
石油系ワセリン等の流動性油分、カルナバワックス、
パラフィン、合成ワックス、モンタンワックス、鉱物ワ
ックス等のワックス、の3成分からなり、ホットメルト
タイプインキとも云われ、このインキを使用したものを
ワックス型複写紙と云い、必要な部分のみインキを塗布
するスポットカ−ボン紙が多い。ソルベント型インキは
溶剤、樹脂顔料、脂肪酸、ワックスの4成分か
らなり、このインキを使用したものをソルベント型複写
紙、又、前者に比べて色が淡いのでクリ−ンカ−ボン紙
とも云い、全面塗布する場合が多い。
に大別される常温で軟質固形のインキよりなる層であ
る。その組成はワックス型インキの場合炭酸カルシウ
ム、二酸化チタン、クレ−、タルク等の白色顔料とカ−
ボンブラック、群青、紺青、レ−キレッド等の有色顔料
との配合顔料、鉱物油、グリ−ス、植物性不乾性油、
石油系ワセリン等の流動性油分、カルナバワックス、
パラフィン、合成ワックス、モンタンワックス、鉱物ワ
ックス等のワックス、の3成分からなり、ホットメルト
タイプインキとも云われ、このインキを使用したものを
ワックス型複写紙と云い、必要な部分のみインキを塗布
するスポットカ−ボン紙が多い。ソルベント型インキは
溶剤、樹脂顔料、脂肪酸、ワックスの4成分か
らなり、このインキを使用したものをソルベント型複写
紙、又、前者に比べて色が淡いのでクリ−ンカ−ボン紙
とも云い、全面塗布する場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常製紙工程或るいは
紙加工工程等で発生する損紙及び消費過程より回収され
た古紙は、単繊維状に解繊する為にパルパ−等の離解機
処理、必要に応じてレファイナ−等の叩解機での処理を
加え、更に精選機で異物を除去し、或いは最終紙製品の
用途に応じて脱墨処理等の工程を経て製紙用原料として
再利用される。カ−ボン紙古紙はこの処理工程において
接触する諸処理機器の内壁等にインキが転移しそのもの
を汚染し、この付着物は容易に除去することが出来ず溶
剤や洗剤による洗浄が必要となる。
紙加工工程等で発生する損紙及び消費過程より回収され
た古紙は、単繊維状に解繊する為にパルパ−等の離解機
処理、必要に応じてレファイナ−等の叩解機での処理を
加え、更に精選機で異物を除去し、或いは最終紙製品の
用途に応じて脱墨処理等の工程を経て製紙用原料として
再利用される。カ−ボン紙古紙はこの処理工程において
接触する諸処理機器の内壁等にインキが転移しそのもの
を汚染し、この付着物は容易に除去することが出来ず溶
剤や洗剤による洗浄が必要となる。
【0006】又、用水の硬度が高い場合にはインキの構
成成分の一つである油分により発泡を引き起こし、更に
水中に分散したインキの微細粒子がこの発生した泡によ
り凝集塊化し抄紙工程において金網、毛布、カンバス等
の抄紙用具を汚染するピッチトラブル様の、或いは、熱
により溶融しやすいので乾燥工程のドライヤ−ドラムや
キャレンダ−ロ−ルその他ロ−ル類等、紙と接触するあ
らゆる部分を汚染堆積し、更に紙の表面に転移し製品中
の異物の原因の一つになる等の問題を引き起こす。一
方、水中に分散したインキ成分は廃水中に流失し汚染負
荷を高めることになる。カ−ボン紙古紙の使用には以上
のような種々の問題が有り積極的に再利用されることな
く廃棄されていた。即ち、従来、製紙用原料として回収
再利用することの出来なかったカ−ボン紙古紙を製紙用
原料として再利用することを目的とする。
成成分の一つである油分により発泡を引き起こし、更に
水中に分散したインキの微細粒子がこの発生した泡によ
り凝集塊化し抄紙工程において金網、毛布、カンバス等
の抄紙用具を汚染するピッチトラブル様の、或いは、熱
により溶融しやすいので乾燥工程のドライヤ−ドラムや
キャレンダ−ロ−ルその他ロ−ル類等、紙と接触するあ
らゆる部分を汚染堆積し、更に紙の表面に転移し製品中
の異物の原因の一つになる等の問題を引き起こす。一
方、水中に分散したインキ成分は廃水中に流失し汚染負
荷を高めることになる。カ−ボン紙古紙の使用には以上
のような種々の問題が有り積極的に再利用されることな
く廃棄されていた。即ち、従来、製紙用原料として回収
再利用することの出来なかったカ−ボン紙古紙を製紙用
原料として再利用することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、カ−ボン紙
古紙の離解はパルパ−等において雑誌、新聞、段ボ−ル
等雑古紙との混合離解にて行う、タルク系、シリカ
系、ベントナイト系、活性白土系等の鉱物系の填料を使
用する、ことにより従来焼却等処分されていたカ−ボン
紙古紙を製紙用原料として有効利用するものである。
古紙の離解はパルパ−等において雑誌、新聞、段ボ−ル
等雑古紙との混合離解にて行う、タルク系、シリカ
系、ベントナイト系、活性白土系等の鉱物系の填料を使
用する、ことにより従来焼却等処分されていたカ−ボン
紙古紙を製紙用原料として有効利用するものである。
【0008】更に詳細に説明する。カ−ボン紙古紙は一
般に使用されているパルパ−で3.5〜5.5%の濃度
で所用時間攪拌離解するが、単独での場合には処理機器
内壁等をインキによりはなはだしく汚染するが、雑誌古
紙等との混合離解をおこなうとパルプ中のインキの相対
的な濃度が低下する為に機器類の汚染が軽減されること
が判った。更に、予め、新聞、雑誌、段ボ−ル等の雑古
紙をパルパ−に投入離解後、カ−ボン紙古紙を加える方
法はインキをパルプに付着させ水中への遊離を抑止する
為、より効果的であることを確認した。又、未離解分が
多少残る程度の、通常よりも軽度に離解をとどめること
が各種問題の軽減の見地から好ましい。尚、12〜18
%の高濃度離解はインキをパルプに分散付着させ水中へ
の遊離を抑える効果がより高いことがテ−ブルテストの
結果確認され、このことは廃水汚濁負荷の低減につなが
り近年普及しつつある高濃度パルパ−による実操業での
効果が期待される。
般に使用されているパルパ−で3.5〜5.5%の濃度
で所用時間攪拌離解するが、単独での場合には処理機器
内壁等をインキによりはなはだしく汚染するが、雑誌古
紙等との混合離解をおこなうとパルプ中のインキの相対
的な濃度が低下する為に機器類の汚染が軽減されること
が判った。更に、予め、新聞、雑誌、段ボ−ル等の雑古
紙をパルパ−に投入離解後、カ−ボン紙古紙を加える方
法はインキをパルプに付着させ水中への遊離を抑止する
為、より効果的であることを確認した。又、未離解分が
多少残る程度の、通常よりも軽度に離解をとどめること
が各種問題の軽減の見地から好ましい。尚、12〜18
%の高濃度離解はインキをパルプに分散付着させ水中へ
の遊離を抑える効果がより高いことがテ−ブルテストの
結果確認され、このことは廃水汚濁負荷の低減につなが
り近年普及しつつある高濃度パルパ−による実操業での
効果が期待される。
【0009】特に硬度の高い水を使用している場合、水
中に解け出したインキの構成成分である油分は水中のカ
ルシウム分と相俟って発泡をひきおこす。更に、この泡
によって損紙から剥離分散したインキの微細粒子が凝集
塊化して以降の抄紙工程も含め各種の問題の原因とな
る。その対策として一般に製紙用原料として使用されて
いる鉱物系の填料、なかでもタルク系、シリカ系、ベン
トナイト系、活性白土系等の鉱物系のものをパルパ−或
いは回収循環使用水系等で状況に応じて単独又は併用で
適量使用することが有効であることが判明した。油分や
インキ微細粒子を吸着したこれ等の物質は填料として紙
中に留まらせることにより廃水の汚濁負荷の低減にもつ
ながる。
中に解け出したインキの構成成分である油分は水中のカ
ルシウム分と相俟って発泡をひきおこす。更に、この泡
によって損紙から剥離分散したインキの微細粒子が凝集
塊化して以降の抄紙工程も含め各種の問題の原因とな
る。その対策として一般に製紙用原料として使用されて
いる鉱物系の填料、なかでもタルク系、シリカ系、ベン
トナイト系、活性白土系等の鉱物系のものをパルパ−或
いは回収循環使用水系等で状況に応じて単独又は併用で
適量使用することが有効であることが判明した。油分や
インキ微細粒子を吸着したこれ等の物質は填料として紙
中に留まらせることにより廃水の汚濁負荷の低減にもつ
ながる。
【0010】新聞等印刷古紙脱墨パルプの場合と異な
り、繊維分から剥離したインキは除去せずに出来得るか
ぎりパルプ中に留める方向をとる為、微細な粒子であっ
ても紙の表面に多く存在すると抄紙工程において紙の接
触する金網、毛布等の抄紙用具、ドライヤ−ドラム等の
諸装置を汚染するおそれが残り、更に製品の用途によっ
てはその外観を損ねることにもなる。これ等の問題は3
層以上の抄合わせ板紙の中層にのみカ−ボン紙古紙パル
プを配合することにより解決される。
り、繊維分から剥離したインキは除去せずに出来得るか
ぎりパルプ中に留める方向をとる為、微細な粒子であっ
ても紙の表面に多く存在すると抄紙工程において紙の接
触する金網、毛布等の抄紙用具、ドライヤ−ドラム等の
諸装置を汚染するおそれが残り、更に製品の用途によっ
てはその外観を損ねることにもなる。これ等の問題は3
層以上の抄合わせ板紙の中層にのみカ−ボン紙古紙パル
プを配合することにより解決される。
【0011】
【実施例】本発明を以下の実施例に従って説明する。 (実施例1)パルパ−に水を張り活性白土系の製紙用鉱
物系填料を、続いて新聞古紙、カ−ボン紙古紙の順序で
投入し攪拌離解し、カ−ボン紙古紙の未離解物がやや残
る時点で離解を止めた。新聞古紙とカ−ボン紙古紙の比
率は50:50、パルプ濃度は5%、製紙用鉱物系填料
の使用量は対カ−ボン紙古紙10重量%で行なった。パ
ルパ−操業中の発泡は軽度に、又、離解終了後パルパ−
内を点検したが気液の境界線にインキがやや付着した程
度の汚染に止まった。
物系填料を、続いて新聞古紙、カ−ボン紙古紙の順序で
投入し攪拌離解し、カ−ボン紙古紙の未離解物がやや残
る時点で離解を止めた。新聞古紙とカ−ボン紙古紙の比
率は50:50、パルプ濃度は5%、製紙用鉱物系填料
の使用量は対カ−ボン紙古紙10重量%で行なった。パ
ルパ−操業中の発泡は軽度に、又、離解終了後パルパ−
内を点検したが気液の境界線にインキがやや付着した程
度の汚染に止まった。
【0012】得られたカ−ボン紙古紙配合パルプ(以
下、カ−ボン紙パルプと略称する。)を中層に配合して
以下に示す構成にて円網抄合せ板紙抄紙機を用いて坪量
220g/m2 の段ボ−ル原紙を抄造した。尚、カ−ボ
ン紙パルプの叩解機処理は行なわず、中層のフリ−ネス
(JIS P 8121による。以下、同じ。)の調整
は同時に配合した段ボ−ル古紙パルプ(以下、段古紙パ
ルプと略称する。)の叩解により行なった。その他主原
料の処理、薬品の配合等原料調成に関する処理は全て常
法に従って実施した。
下、カ−ボン紙パルプと略称する。)を中層に配合して
以下に示す構成にて円網抄合せ板紙抄紙機を用いて坪量
220g/m2 の段ボ−ル原紙を抄造した。尚、カ−ボ
ン紙パルプの叩解機処理は行なわず、中層のフリ−ネス
(JIS P 8121による。以下、同じ。)の調整
は同時に配合した段ボ−ル古紙パルプ(以下、段古紙パ
ルプと略称する。)の叩解により行なった。その他主原
料の処理、薬品の配合等原料調成に関する処理は全て常
法に従って実施した。
【0013】 カ−ボン紙古紙配合段ボ−ル原紙の各層構成 表層 中層 裏層 主原料(重量%) NUKP 70 カ−ボン紙パルプ 60 段古紙パルプ 100 LUKP 30 段古紙パルプ 40 副原料(対主原料、固形分、重量%) 各層共 サイズ剤 1.5 硫酸バンド 5 紙力増強剤 3 坪量(g/m2 ) 80 100 40 フリ−ネス(cc) 300 300 300 注1.NUKPとは針葉樹未晒クラフトパルプ、LUK
Pとは広葉樹未晒クラフトパルプを示す。 注2.サイズ剤は強化ロジン系、紙力増強剤はアクリル
アマイド系を使用した。
Pとは広葉樹未晒クラフトパルプを示す。 注2.サイズ剤は強化ロジン系、紙力増強剤はアクリル
アマイド系を使用した。
【0014】抄紙工程において予想された問題はほとん
ど発生せず、又、得られた段ボ−ル原紙を表及び裏ライ
ナ−として用いてコルゲ−タ−にて貼合し段ボ−ルシ−
トを得たがここでも大きな問題は無く、外観的にも包装
用材料として充分使用出来るとの評価を得た。
ど発生せず、又、得られた段ボ−ル原紙を表及び裏ライ
ナ−として用いてコルゲ−タ−にて貼合し段ボ−ルシ−
トを得たがここでも大きな問題は無く、外観的にも包装
用材料として充分使用出来るとの評価を得た。
【0015】(実施例2)実施例1と同様にして得たカ
−ボン紙パルプを以下に示す構成にて円網抄合せ板紙抄
紙機を用いて坪量350g/m2 の白ボ−ル板紙を抄造
した。尚、実施例1と同様、カ−ボン紙パルプの叩解機
処理は行なわず、その他調成工程の処理も常法に従って
実施した。得られた白ボ−ル板紙は高級用途以外であれ
ば包装用材料としては充分使用出来るとの評価を得た。
−ボン紙パルプを以下に示す構成にて円網抄合せ板紙抄
紙機を用いて坪量350g/m2 の白ボ−ル板紙を抄造
した。尚、実施例1と同様、カ−ボン紙パルプの叩解機
処理は行なわず、その他調成工程の処理も常法に従って
実施した。得られた白ボ−ル板紙は高級用途以外であれ
ば包装用材料としては充分使用出来るとの評価を得た。
【0016】 カ−ボン紙古紙配合白ボ−ル板紙の各層構成 表層 表下層 中層 裏層 主原料(重量%) NBKP 50 DIP 100 カ−ボン紙 60 新聞古紙 70 パルプ パルプ LBKP 50 段古紙パルプ40 段古紙パルプ30 副原料(対主原料、固形分、重量%)は各層共、 サイズ剤 1 硫酸バンド 3 坪量(g/m2 ) 35 60 190 80 フリ−ネス(cc) 400 350 300 300 注.NBKPとは針葉樹晒クラフトパルプ、LBKPと
は広葉樹晒クラフトパルプ、DIPとは新聞古紙脱墨パ
ルプを示す。
は広葉樹晒クラフトパルプ、DIPとは新聞古紙脱墨パ
ルプを示す。
【0017】
【発明の効果】本発明により、従来禁忌古紙として多額
の費用をかけ全量焼却等処分されていたカ−ボン紙古紙
の回収再利用が可能となった。このことは、未利用資源
の有効利用ばかりでなく、焼却や埋め立て処分により発
生する二次的な環境汚染の防止にもつながる。
の費用をかけ全量焼却等処分されていたカ−ボン紙古紙
の回収再利用が可能となった。このことは、未利用資源
の有効利用ばかりでなく、焼却や埋め立て処分により発
生する二次的な環境汚染の防止にもつながる。
Claims (5)
- 【請求項1】水中に裏カ−ボン複写紙の古紙を他の雑
誌、新聞、段ボ−ル等の古紙と共に投入、離解し製紙用
の再生パルプとすることを特徴とする裏カ−ボン複写紙
の古紙パルプ製造方法。 - 【請求項2】離解時の裏カ−ボン複写紙の古紙の配合割
合が60重量%以下であることを特徴とする請求項1記
載の裏カ−ボン複写紙の古紙パルプ製造方法。 - 【請求項3】製紙用鉱物系填料を予め水に分散、或いは
裏カ−ボン複写紙の古紙を他の古紙と共に投入する際に
添加し、離解することを特徴とする請求項1記載の裏カ
−ボン複写紙の古紙パルプ製造方法。 - 【請求項4】製紙用鉱物系填料がタルク系、シリカ系、
ベントナイト系、活性白土系の1種又は2種以上の混合
物であることを特徴とする請求項1記載の裏カ−ボン複
写紙の古紙パルプ製造方法。 - 【請求項5】製紙用鉱物系填料の添加率が裏カ−ボン複
写紙の古紙に対して10〜30重量%であることを特徴
とする請求項1記載の裏カ−ボン複写紙の古紙パルプ製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12980394A JPH07316993A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 裏カ−ボン複写紙の古紙パルプ製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12980394A JPH07316993A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 裏カ−ボン複写紙の古紙パルプ製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07316993A true JPH07316993A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=15018619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12980394A Pending JPH07316993A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 裏カ−ボン複写紙の古紙パルプ製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07316993A (ja) |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP12980394A patent/JPH07316993A/ja active Pending
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