JPH07316003A - 繊維製品用の耐洗濯性吸血害虫忌避剤 - Google Patents
繊維製品用の耐洗濯性吸血害虫忌避剤Info
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- JPH07316003A JPH07316003A JP6134872A JP13487294A JPH07316003A JP H07316003 A JPH07316003 A JP H07316003A JP 6134872 A JP6134872 A JP 6134872A JP 13487294 A JP13487294 A JP 13487294A JP H07316003 A JPH07316003 A JP H07316003A
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Abstract
然および合成繊維製品に処理し、処理された吸血害虫忌
避剤が洗濯に耐え、その効力を長期間持続できる繊維製
品用の耐洗濯性吸血害虫忌避剤を提供する。 【構成】 吸血害虫忌避剤としてN,N−ジエチル−m
−トルアミドおよび/またはピレスロイド系化合物を用
い、これにカチオン活性剤および/または両性活性剤を
併用した繊維製品用の耐洗濯性吸血害虫忌避剤。
Description
処理した後も、吸血害虫忌避剤成分が耐洗濯性を有する
と共に、吸血害虫忌避効果が長期間持続できるようにし
た繊維製品用の耐洗濯性吸血害虫忌避剤に関する。さら
に詳しくは、吸血害虫忌避剤成分としてN,N−ジエチ
ル−m−トルアミドおよび/またはピレスロイド系化合
物を用い、これにカチオン活性剤および/または両性活
性剤を併用することにより、吸血害虫忌避剤成分が繊維
の深部まで浸透固着するようになるので、洗濯によって
も吸血害虫忌避剤成分の脱落が抑制され、耐洗濯性を有
し、吸血害虫忌避効果が長期間持続でき、さらには、ナ
イロンパンティストッキングのような薄い繊維製品にも
充分対応できる繊維製品用の耐洗濯性吸血害虫忌避剤が
提供される。
て吸血する蚊、ブユ、ヌカカ、アブなどの害虫による被
害を防止するために、直接皮膚に塗布する薬剤としてジ
メチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタ
レートなどが用いられていたが、近年はN,N−ジエチ
ル−m−トルアミドが吸血害虫の忌避剤として、さらに
優れた効力を有することが分かり、広く一般に用いられ
るようになった。
を露出した皮膚に直接塗布するのが一般的である。その
ため忌避剤のべとつきによる皮膚への違和感や、使用し
た忌避剤の皮膚から体内に吸収されることが懸念される
ほか、忌避剤の沸点が比較的低いので、有効時間が数時
間と非常に短かく、一つの作業で何回も塗布しなければ
ならないという大きな欠点があった。また、繊維製品に
加工する方法も、樹脂バインダーなどによって固着させ
る方法では、一般衣類には良いとしても、パンティスト
ッキングのように薄いものでは、柔軟性が損なわれるほ
か、充分な耐洗濯性が得られず、その改善が望まれてい
た。
される疾病は、世界的にも非常に多く見られる。この被
害を及ぼす吸血害虫の代表格である蚊の発生する条件下
にある地域は、赤道に近い未開拓地に多く見られる。そ
の分布は、わが国をはじめ、東南アジア、インド洋の島
々から、ニューギニア、オーストラリア、南太平洋、中
国、アフリカ、米国、ブラジルにまで分布が広がってい
る。このようなことから米国においても莫大な費用を費
やして、その対策を行なっている。吸血害虫のうちで
も、特に蚊によって媒介される伝染病罹患者数が最も多
い。例えば、マラリアなどは、現在でも東南アジア方面
に旅行や出張で行った人が、感染して持ち帰っているこ
とが推定されている。その他、黄熱病、デング熱、各種
脳炎、フィラリア病などで、なお多数の人達が苦しんで
いる状態である。
においては、蚊、ダニ、ノミ、南京虫などである。一
方、屋外ではブユ、ヤブカ、ヌカカ、アブ、サシバエな
どである。これらの害虫も都会では環境の著しい改善の
結果、少なくなっているが、都会地近郊および農村にお
いては未だ多い。吸血害虫による被害としては、刺咬傷
からの伝染性疾病、不快感、皮膚炎、昆虫アレルギー、
不眠症などである。
エカ、コガタアカイエカ、ネッタイイエカである。ヤブ
カのグループは、ヤブカの代表種であるヒトスジシマカ
をはじめ、その他、ヤマトヤブカ、トウゴウヤブカ、キ
ンイロヤブカ、セスジヤブカなどである。ハマダラカの
グループは、シナハマダラカ、コガタハマダラカなどが
主な種類である。蚊が人に近寄ってくるのは、呼吸で吐
き出される炭酸ガスによる感知のほか、皮膚から発生す
る乳酸、カプロン酸のような低級脂肪酸の臭気によって
誘引されることによるものと推定される。
染みの薄い吸血害虫であるが、ゴルフ、魚釣り、ハイキ
ングなどで都会を離れたときに被害を受けることが多
い。ブユには山間地帯で夕刻によく襲われる。それも、
だいたい下肢部分に被害が集中する。そのようなことか
ら、女性が被害を受けやすいように思われる。ブユに吸
血されると、その痒さに耐えられず掻き傷ができるほど
である。ブユの種類も多いが、特に攻撃的な種類は、ア
オキツメトゲブユ、ヒメアシマダラブユ、ニッポンヤマ
ブユ、オオブユなどである。
害が少なくなるように、天然および合成繊維製品に処理
し、処理された吸血害虫忌避剤が洗濯に耐え、その効力
を長期間持続できる繊維製品用の耐洗濯性吸血害虫忌避
剤を提供することを目的とする。
を解決するため検討を進めた結果、吸血害虫忌避剤成分
としてN,N−ジエチル−m−トルアミドおよび/また
はピレスロイド系化合物を用い、これにカチオン活性剤
および/または両性活性剤を併用することにより、耐洗
濯性を有し、効力を長期間持続できる繊維製品用の耐洗
濯性吸血害虫忌避剤が得られることを知り、本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明は、吸血害虫忌避剤
成分としてN,N−ジエチル−m−トルアミドおよび/
またはピレスロイド系化合物を用い、これにカチオン活
性剤および/または両性活性剤を併用してなることを特
徴とする繊維製品用の耐洗濯性吸血害虫忌避剤である。
避剤は、従来から行われていたように、皮膚の露出部に
塗布して使用するものではなく、着用する衣類や肌着、
ソックス、手袋、パンティストッキング等の繊維製品に
処理して、イエカ、ヤブカ、ブユ、サシバエ、ヌカカそ
の他の吸血害虫を忌避するものである。
品、合成繊維製品、あるいはそれらの混紡品に処理する
ものであるが、その効果は、従来のように数時間で効果
が消滅するものではなく、長時間その効力が持続できる
ものである。また、パンティストッキングのようなナイ
ロン製の薄い素材に対しても、風合を損なうことなく数
回あるいはそれ以上の洗濯にも充分耐えうる優れた耐洗
濯性吸血害虫忌避剤である。本発明に使用する忌避剤成
分は、特開平5−92905に開示されているN,N−
ジエチル−m−トルアミド、およびすでに広く使用され
ているピレスロイド系化合物で、両者をそれぞれ単独あ
るいは併用して用い、この際、ピレスロイド系化合物は
1種または2種以上が用いられる。
ノキシベンジル−dl−シス/トランス−3−(2,2
−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン
−1−カルボキシラート(一般名、ペルメトリン)、2
−ジメチル−3−(2−メチルプロペニル)シクロプロ
パンカルボン酸(3−フェノキシフェニル)メチルエス
テル(一般名、フェノトリン)、(5−ベンジル−3−
フリル)メチルdl−シス/トランス−クリサンテマー
ト(一般名、レスメトリン)、5−ベンジル−3−フリ
ルメチル−dl−シス/トランス−クリサンテマート
(一般名、クリスロンホルテ)などを使用することがで
きる。
効力を増強させる協力剤を併用するのも有利である。協
力剤は、それ自身は殺虫剤としての効力を持たないか、
あっても、その目的には使用されない化合物である。し
かし、ピレスロイド系化合物に配合するときは、殺虫効
力、速効性および化学的安定性などを増大させる効果の
ある化合物である。
オクタクロロ−ジプロピルエーテル(S−421)、ピ
ペロニールブトキサイド、1−メチル−2−(3,4−
メチレン−ジオキシフェニル)エチル−オクチルスルホ
キシド、ピペロニールシクロヘキサノン、N−(2−エ
チルヘキシル)ビシクロ−(2,2,1)−5−ヘプテ
ン−2,3−ジカルボキシイミドなどがあるが、これら
を併用すると、防虫および忌避効力が増強され好まし
い。特にS−421は、ピレスロイド系化合物に対して
効力を増強する低毒性の協力剤である。本発明において
は、上記の吸血害虫忌避剤にカチオン活性剤および/ま
たは両性活性剤を併用するのであるが、これにより、繊
維製品に処理した際、吸血害虫忌避剤成分が繊維の内部
にまで良く浸透固着されるために、耐洗濯性が著しく向
上し、吸血害虫忌避効力が長期間持続できる。
ド・塩化アンモニウムまたは硫酸アンモニウム・アンモ
ニア・ホルムアルデヒド重縮合物、ジシアンジアミド・
塩化アンモニウムまたは硫酸アンモニウム・尿素・ホル
ムアルデヒド重縮合物、ジシアンジアミド・ジエチレン
トリアミン・ホルムアルデヒド重縮合物、ジシアンジア
ミド・ポリアルキレンポリアミン・ホルムアルデヒド重
縮合物、エピクロルヒドリン・アルキルアミン(アルキ
ルははメチルまたはエチルでモノ、ジ、トリの単独また
は混合物)・アンモニア付加重合物をはじめ、ジメチル
ジアリルアンモニウムクロライド・SO2 共重合物、ジ
アリルアミン・SO2 共重合物、ジメチルジアリルアン
モニウムクロライド重合物、アリルアミン塩の重合物ジ
アルキルアミノエチル(メタ)アクリレート四級塩重合
物、メチルピロリドン−ジメチルアミノエチルメタクリ
レート4級塩重合物などがある。
ようなものが好ましい。アルキル・トリメチル(または
エチル)・アンモニウムハライド、オクタデシル・ベン
ジル・ジメチル・アンモニウムハライド、メチル・ジエ
チル・オレイル・アミノ・エチル・アンモニウムハライ
ド、ドデシル・ジメチル−(2−フェノキシエチル)−
アンモニウムハライド、ミリスチル・ジメチル・ベンジ
ル・アンモニウムハライド、ミリスト・アミド・プロピ
ル・ベンジル・アンモニウムハライド、ジイソブチル・
クレゾキシエトキシ・エチル・ジメチル・ベンジル・ア
ンモニウムハライド、ヘキサデシル・ピリジニウムハラ
イド、ドデシル・イソキノリニウムハライド、2−トリ
デシル−1−(2−ヒドロキシエチル)ベンジル・イミ
ダゾリウムハライド、ジメチル・ドデシル・ベンジル・
アンモニウム・ローダナイド、ジメチル・ドデシル・フ
ェニル・フォスフォニウムハライドなどである。
面活性剤は、第4級アンモニウム塩型のカチオン部分と
カルボン酸塩型のアニオン部分とを持っている界面活性
剤で長鎖アルキルジメチルベタイン、例えば、ラウリル
ジメチルベタイン、ドデシルジメチルベタイン、ラウリ
ルジヒドロキシエチルベタインなどがこれに属する。グ
リシン型両性界面活性剤は、例えば、ジオクチルジエチ
レントリアミノ酢酸塩である。この他にアラニン型両性
界面活性剤、スルフォベタイン型両性界面活性剤などが
ある。
るには、N,N−ジエチル−m−トリアミドおよび/ま
たはピレスロイド系化合物を用い、さらに協力剤および
非イオン界面活性剤と共にトルエン、キシレン、アセト
ン、エチルアルコール、グリコール類、グリコールアル
キルエーテルなどの溶剤に溶解する。使用に際しては、
この吸血害虫忌避剤の水分散液にカチオン活性剤および
/または両性活性剤を併用して繊維製品処理液とする。
この耐洗濯性吸血害虫忌避剤には、抗菌剤、防黴剤、防
虫剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消臭剤、香料、着色
料、樹脂分散液などを併用して用いることもできる。
れる繊維製品は、一般衣類、パンティストッキング、ソ
ックス、手袋、作業衣をはじめ、キャンピング用品、登
山用品、魚釣り用衣類、ゴルフ用品、その他農業関係者
着用衣類、林業関係者着用衣類ならびに軍需関係者衣類
および用品や、野外で使用する天幕、帽子、手拭など
で、これらの繊維製品において効果が期待できる。
品を処理する方法は、忌避剤の一定量を水に添加して乳
化分散させた液に、カチオン活性剤および/または両性
活性剤を加えた処理浴に繊維製品を浸漬処理する。処理
条件は、浴温度20〜99℃、好ましくは40〜80
℃、処理時間は1〜60分、好ましくは10〜40分間
である。処理後、遠心脱水機により脱水した後、適宜な
方法で予備乾燥を行ない、さらに100〜130℃の温
度で熱処理を行なう。
ブ、ダニなどの吸血害虫忌避剤として、N,N−ジエチ
ルトルアミドおよび/またはピレスロイド系化合物を用
い、これにカチオン活性剤および/または両性活性剤を
併用した繊維製品の耐洗濯性吸血害虫忌避剤である。こ
の忌避剤は、天然繊維、合成繊維またはこれを混紡した
繊維製品に処理し、優れた忌避効力と耐洗濯性を有し、
長期間その効力を持続する吸血害虫忌避剤である。
発明は、これらの実施例に限定されるものではない。 (実施例1)吸血害虫忌避剤配合処方を表1に示す。
ニア・ホルムアルデヒド重縮合物 No.2ジシアンジアミド・ジエチレントリアミン・ホ
ルムアルデヒド重縮合物 No.3ジおよびトリメチルアミン・アンモニア・エピ
クロルヒドリン重縮合物 本発明による吸血害虫忌避剤の耐洗濯性効力増強配合処
方を表2に示す。
次の条件により行なった。 被 処 理 物:ナイロンパンティストッキング 1
足:20g 忌 避 剤:対パンティストッキング 30%
o.w.f. カチオン活性剤:対パンティストッキング 15%
o.w.f. 処 理 浴:浴比=1:10 処理後、遠心脱水機
で絞り、80℃以下で乾燥、熱処理:120℃×20秒
トッキング(一足約20g)を浴比1:10,浴温度6
0℃で時々攪拌しながら30分間浸漬した後、遠心脱水
機で脱水する。脱水後、80℃以下で乾燥し、120℃
で20秒間、熱処理を行い、試験試料とした。なお、対
照として、カチオン活性剤を併用しない処理浴で処理し
たパンティストッキングについても、同様の試験試料と
した。
3回、5回、10回洗濯を行ない、それぞれのストッキ
ングについて、アカイエカ、ヒトスジシマカに対する忌
避効果の試験を行なった。アカイエカの忌避試験結果を
表3に、対照忌避剤処理による試験結果を表4に示す。
また、ヒトスジシマカの忌避試験結果を表5に、対照忌
避剤処理による試験結果を表6に示す。なお、無処理の
パンティストッキングも同様の試験を行なった。蚊に対
する忌避率は計算式により求めた。
処理したパンティストッキングに対する洗濯0回〜10
回のアカイエカの忌避試験結果を表7に、ヒトスジシマ
カに対する忌避試験結果を表8に示す。
後における薬剤残量を表9に、対照忌避剤処理パンティ
ストッキングの洗濯前、洗濯後における薬剤残量を表1
0に示す。
た。 洗濯回数:0回、3回、5回、10回 付着薬剤の分析方法 試料とするパンティストッキングを10×10cmに切
り、アセトン約80mlと共に100mlの三角フラス
コに入れ、そのフラスコを超音波洗浄機UA−100
(神明台工業(株)製)で約30分間抽出を行なった。
抽出後、アセトン液を100mlのメスフラスコに入
れ、少量のアセトンで布を洗い、全量を100mlとし
た。この液をガスクロマトグラフにより分析を行なっ
た。
を含む液を0.004ml注入した時、conc値が
8.000になるように設定し、定量分析を行なった。
津製作所) 検出器 水素炎イオン化検出器 分離管 G−columng −100((財)化学品検査協
会) length : 20m film thichness : 0.5μm I.D. : 1.2mm 分離管温度 初温 180℃ 2分後、1分間 10℃ 昇温 260℃ 5分間一定温度 気化室温度 280℃ キャリアー流速 毎分 40mlの間の一定量 水素流速 毎分 30〜50mlの間の一定量 空気速度 毎分 0.5〜0.7リットルの間
の一定量
った。アカイエカの場合は、約30×30×30cmの
大きさの蚊飼育用ケージに、供試蚊約100匹を放ち、
暗所で活動する蚊であるから、暗幕の中で数時間放置し
た後、30℃±2℃、湿度60〜70%の条件下で行な
った。ヒトスジシマカの場合は、約30×30×30c
mの大きさの蚊飼育用ケージに、供試蚊約100匹を放
ち、30℃±2℃、湿度60〜70%の条件下で行なっ
た。
の片方を装着し、ケージの中に10分間暴露し、蚊に吸
血させる。10分後にケージから腕を出し、ケージをポ
リ袋に入れた後、クロロホルムで蚊を死滅させる。死亡
を確認して蚊を回収した後、一匹づつ蚊の腹部を潰して
吸血した蚊の数を計算し、忌避率を算出した。 忌避試験に使用した蚊の種類と一回の試験に使用した蚊
の数 Culex pipens pallens(アカイエカ) 雌成虫 約10
0匹 Aedes albopictus(ヒトスジシマカ) 雌成虫 約10
0匹 蚊に対する忌避率の計算方法は、次式によって行なっ
た。
ン活性剤および両性活性剤の耐洗濯性の効果に関する比
較実験を行なった。使用したカチオン活性剤を表11
に、両性活性剤は表12に示す。洗濯後の残存忌避剤成
分の分析結果は、カチオン活性剤を表13に、両性活性
剤を表14に示す。この実験における忌避剤は、表1の
(B)をナイロンタフタに処理した。条件は、忌避剤濃
度3重量%、カチオン活性剤および両性活性剤は、それ
ぞれ1.5重量%(純分換算)使用し、浴比1:10、
浴温度55〜60℃で、時々攪拌しながら30分間浸漬
後、遠心脱水機により脱水し、一夜風乾した。熱処理は
120℃で1分間行なった。この処理布をJIS L0
217−103に準じて、洗濯3回、洗濯5回の洗濯試
料および未洗濯試料を作り、それぞれをアセトンで抽出
し、忌避剤の残存薬剤を求めた。この試験で未洗濯試料
の残存薬剤を100%とした。
知られているイエカ、ヤブカ、ヌカカ、アブ、ブユ、ダ
ニなどによる被害は、単に血を吸われるだけでなく、マ
ラリア、デング熱、黄熱、各種脳炎、フィラリアなど
は、現在においても減少することのない恐ろしい伝染病
に数えられている。特に、吸血害虫による被害の多い夏
期は薄着で生活をするので被害を受けやすい。
−m−トルアミドおよび/またはピレスロイド系化合物
を用い、これにカチオン活性剤および/または両性活性
剤を併用してなる吸血害虫忌避剤であって、天然または
合成繊維あるいはこれらの混紡品に処理するときは、忌
避剤が繊維の内部にまで浸透固着され、洗濯によって
も、その効力が長期間維持できる吸血害虫忌避剤であ
る。この忌避剤によれば、ナイロンパンティストッキン
グのような薄い織物においても充分な吸血害虫の忌避効
果が得られるもので、夏期における吸血害虫の被害の防
止に貢献できる忌避剤である。
Claims (1)
- 【請求項1】 吸血害虫忌避剤成分としてN,N−ジエ
チル−m−トルアミドおよび/またはピレスロイド系化
合物を用い、これにカチオン活性剤および/または両性
活性剤を併用してなることを特徴とする繊維製品用の耐
洗濯性吸血害虫忌避剤。
Priority Applications (1)
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JP13487294A JP3483302B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 繊維製品用の耐洗濯性吸血害虫忌避剤 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07316003A true JPH07316003A (ja) | 1995-12-05 |
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ID=15138456
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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