JPH07315892A - 合わせガラス用中間膜 - Google Patents

合わせガラス用中間膜

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JPH07315892A
JPH07315892A JP11486294A JP11486294A JPH07315892A JP H07315892 A JPH07315892 A JP H07315892A JP 11486294 A JP11486294 A JP 11486294A JP 11486294 A JP11486294 A JP 11486294A JP H07315892 A JPH07315892 A JP H07315892A
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Japan
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ethylene
laminated glass
intermediate film
weight
derivative
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JP11486294A
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Naoki Ueda
直樹 植田
Hajime Shobi
初 松扉
Akihiko Bando
明彦 坂東
Masahiro Yasuda
昌弘 安田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】透明性、耐湿性、耐候性、耐衝撃性、接着性等
の基本特性が優れると共に、自着性がないので調湿の必
要がなく、オートクレーブなしに低い加工温度や加工圧
力で合わせ加工が可能な合わせガラス用中間膜を提供す
る。 【構成】(A)エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、(B)5
〜12価の多価アルコール又はその誘導体と該多価アル
コールに対し1.8〜2.8倍当量のベンズアルデヒド
又はその誘導体を反応させて得られる縮合反応生成物又
は一般式(1)で表される化合物、(C)ハーゼンカラ
ーが400以下のロジン樹脂ならびに(D)1個以上の
アミノ基、グリシジル基又はメルカプト基を有するシラ
ンカップリング剤からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合わせガラス用中間膜に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、合わせガラスは、自動車用安
全ガラス、公共施設や運動場施設等のグレージング材
料、間仕切り、防犯用ドアーなどに用いられており、そ
の構造は、複数枚の無機ガラス又はその一部を有機ガラ
ス(透明合成樹脂板)で置き換え、中間膜を介して合わ
せ加工したものである。上記の中間膜としては、可塑剤
により可塑化されたポリビニルブチラール樹脂が、ガラ
スとの優れた接着性、強靱な引張強度、高い透明性を兼
ね備えているため、最も一般的に用いられてきた。
【0003】しかしながら、上記ポリビニルブチラール
樹脂よりなる中間膜はロール状に巻いて保管する際に、
自着性が強いため低温状態で保管するか、中間膜間に離
型紙を介在させ、ブロッキング防止の対策をとる必要が
あった。さらに、この中間膜をガラスと合わせ加工する
前に調湿の必要があり、オートクレーブによる高温高圧
下での合わせ加工を必要とするため、合わせ加工作業を
煩雑なものしている。また、透明合成樹脂板を合わせ加
工すると、可塑剤が中間膜と合成樹脂板との界面にブリ
ードし、接着性を低下させると同時に合成樹脂板を白化
させるという欠点があった。
【0004】上記欠点を補うものとして、エチレン−酢
酸ビニル共重合体変性物を用いた合わせガラス用中間膜
が開示されている(特公昭47−2103号公報)。ま
た、エチレン−酢酸ビニル共重合体に、水素化率が91
%以上の炭化水素樹脂と有機過酸化物とを配合した合わ
せガラス用中間膜が開示されている(特開平5−270
869号公報)。
【0005】しかしながら、上述のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体変性物を用いた中間膜は結晶性が高いため、
透明性(特にヘイズ)が低いという問題点があった。ま
た、上記エチレン−酢酸ビニル共重合体に、炭化水素樹
脂と有機過酸化物とを配合した中間膜では、熱変成時に
結晶性が低下するため透明性が向上し、かつ常温保管が
可能で合わせ加工前の調湿が不要で、オートクレーブ無
しで合わせ加工ができるが、有機過酸化物の分解により
生成したラジカルを熱硬化に利用するので130℃以上
の加工温度を必要とし、着色した装飾合わせガラスに用
いる場合はコスト高となり、合成樹脂板を用いた場合は
合成樹脂板が熱変形するという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、透明性、耐
湿性、耐候性、耐衝撃性、接着性等の基本特性が優れる
と共に、自着性がないので調湿の必要がなく、オートク
レーブなしに低い加工温度や加工圧力で合わせ加工が可
能な合わせガラス用中間膜を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の合わせガラス用
中間膜は、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエチレン
−(メタ)アクリル酸エステル共重合体(A)、5〜1
2価の多価アルコール又はその誘導体と該多価アルコー
ルに対し1.8〜2.8倍当量のベンズアルデヒド又は
その誘導体を反応させて得られる縮合反応生成物又は一
般式(1)で表される化合物(B)、ハーゼンカラーが
400以下のロジン樹脂(C)ならびに1個以上のアミ
ノ基、グリシジル基又はメルカプト基を有するシランカ
ップリング剤(D)からなる。
【0008】本発明で用いられるエチレン−酢酸ビニル
共重合体(A)(以下「EVA」という)としては、酢
酸ビニル含有率18〜35重量%のものが好ましい。上
記EVAの酢酸ビニル含有率は、35重量%を超えると
透明性は良好であるが破断時強度が低くなり、18重量
%未満では十分な引張強度が得られるが、流動開始温度
が上昇するため合わせ加工性が悪化し、透明性が著しく
低下する。
【0009】本発明で用いられるエチレン−(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体(A)の(メタ)アクリル酸
エステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル等が挙げられる。
【0010】上記エチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(A)としては、(メタ)アクリル酸エステ
ル含有率18〜35重量%のものが好ましい。(メタ)
アクリル酸エステル含有率が、35重量%を超えると透
明性は良好であるが破断時強度が低くなり、18重量%
未満では十分な引張強度が得られるが、流動開始温度が
上昇するため合わせ加工性が悪化し、透明性が著しく低
下する。
【0011】上記EVA又はエチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体(A)は、高圧重合法や乳化重合
法など公知の重合方法によって製造される。上記共重合
体(A)のメルトインデックス(以下「MI」という)
は、1(g/10分)未満では合わせ加工特性(脱気性、
加工時間)が著しく低下し、70(g/10分)を超える
と合わせ加工後に中間膜が端部からはみ出したり、厚さ
が減少するので、1〜70(g/10分)のものが好まし
い。尚、上記MIは、ASTM D1238−65Tに
準拠して測定された値である。
【0012】本発明で用いられる縮合生成物(B)は、
5〜12価の多価アルコール又はその誘導体とベンズア
ルデヒド又はその誘導体との縮合生成物であり、得られ
る中間膜の透明性を向上させるために用いられる。
【0013】上記5〜12価の多価アルコール又はその
誘導体としては、例えば、D,L-ソルビトール(D,L-グル
シトール)、キシリトール、D,L-マンニトール、ズルシ
トール、L-ソルボース、D-アラビニトール、リビトー
ル、D-フルクトース等が挙げられ、これらは単独で用い
られてもよく、二種以上が併用されてもよい。これらの
中で、特にD,L-ソルビトール、キシリトール、D,L-マン
ニトール、ズルシトールから得られる縮合生成物を用い
た場合、得られる中間膜の透明性が著しく向上する。
【0014】上記ベンズアルデヒド又はその誘導体とし
ては、例えば、ベンズアルデヒド、ベンズアルデヒドの
ベンゼン環水素の塩素原子、アルキル基、アリール基、
アルコキシ基置換体等が挙げられ、これらは単独で用い
られてもよく、二種以上が併用されてもよい。
【0015】上記縮合生成物(B)としては、例えば、
ジベンジリデンソルビトール、ビス(メチルベンジリデ
ン)ソルビトール、ビス(エチルベンジリデン)ソルビ
トール、ビス(プロピルベンジリデン)ソルビトール、
ビス(ブチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(ペン
チルベンジリデン)ソルビトール、ビス(ヘキシルベン
ジリデン)ソルビトール、ビス(クロルベンジリデン)
ソルビトール等が挙げられ、これらは単独で用いられて
もよく、二種以上が併用されてもよい。
【0016】上記ジベンジリデンソルビトールの市販品
としては、イーシー化学工業社製「EC−1」、新日本
理化社製「ゲルオールD」、丸善油化社製「DENNO
NN−YK−1」等が挙げられる。また、ジベンジリデ
ンソルビトールをメチル基で置換したものの市販品とし
ては、新日本理化社製「ゲルオールMD」、「ゲルオー
ルMD−R」等が挙げられる。また、ジベンジリデンソ
ルビトールをクロル基で置換したものの市販品として
は、イーシー化学工業社製「EC−4」等が挙げられ
る。
【0017】上記ビス(エチルベンジリデン)ソルビト
ールの市販品としては、三井東圧化学社製「NC−4」
等が挙げられる。また、ジベンジリデンソルビトールに
微量のトリベンジリデンソルビトールが含有された市販
品としては、イーシー化学工業社製「EC−1−55」
等が挙げられる。また、前記「EC−1−55」に高級
脂肪酸をコーティングした市販品としては、イーシー化
学工業社製「EC−1−70」等が挙げられる。
【0018】上記縮合生成物(B)は、例えば、特公昭
40−15489号公報、特公昭47−7460号公報
に開示されている公知の方法で製造することができる。
上記製造方法では、不活性ガス存在下で冷却管と攪拌機
の取り付けられた反応器に多価アルコール又はその誘導
体を入れ、次いで、ベンズアルデヒド又はその誘導体を
投入し、縮合触媒を添加して加熱し縮合反応を行う。上
記縮合生成物(B)の合成に使用される触媒としては、
硫酸、p−トルエンスルホン酸、リン酸、塩酸、塩化亜
鉛等が挙げられる。
【0019】上記縮合生成物(B)の合成において、多
価アルコール又はその誘導体の水酸基に対して、アルデ
ヒド又はその誘導体が少なくなるとモノアセタール化物
が大量に副生し、多くなるとヘミアセタール化物が大量
に副生成し、これらの副生成物によって中間膜の透明性
の向上が阻害されるので、多価アルコール又はその誘導
体に対して1.8〜2.8倍当量のベンズアルデヒド又
はその誘導体が使用される。
【0020】上記縮合生成物(B)の合成において、得
られる中間膜の透明性を向上するために、多価アルコー
ル又はその誘導体ならびにアルデヒド又はその誘導体以
外に、トリベンジリデンソルビトール、リン酸ビス(4
−t−ブチルフェニル)ナトリウム、ヒドロキシ−ジ
(t−ブチル安息香酸)アルミニウム等の核剤が加えら
れてもよい。
【0021】本発明で用いられる化合物(B)は、一般
式(1)で表されるカリックスアレンである。
【0022】
【化2】 式(1)中、nは4〜16が好ましく、特に、nが4〜
8のカリックスアレンは樹脂への分散性が良好であるた
めより好ましい。
【0023】上記カリックスアレンとしては、例えば、
4−t−ブチルカリックス〔4〕アレン、4−t−ブチ
ルカリックス〔6〕アレン、4−t−ブチルカリックス
〔12〕アレン、4−t−ブチルカリックス〔16〕ア
レン等が挙げられる。上記カリックスアレンは、例え
ば、公知の技術〔文献:Account ofChem
ical Research 16,161(198
3)〕により製造することができる。
【0024】上記縮合反応生成物又は一般式(1)で表
される化合物の使用量は、少なくなると得られる中間膜
の透明性を向上させる効果が発現せず、多くなると上記
共重合体(A)との相溶性が悪くなって透明性が低下す
るので、上記共重合体(A)50重量部に対して0.0
1〜4重量部に限定される。
【0025】本発明で用いられるロジン樹脂(C)とし
ては、例えば、ウッドロジン、ガムロジン、トール油ロ
ジン等を、不均化、水素添加、エステル化、金属塩化、
重合したものなどが挙げられる。
【0026】上記ロジン樹脂(C)のハーゼンカラー
は、400を越えると得られる中間膜全体が黄色を帯
び、長期耐候性が著しく低下するため、400以下が好
ましく、より好ましくは200以下である。
【0027】上記ロジン樹脂(C)の使用量は、少なく
なると得られる中間膜の透明性の改善効果が不十分とな
り、多くなると力学的強度が低下するので、上記共重合
体(A)50重量部に対して2〜50重量部に限定さ
れ、好ましくは4〜30重量部である。
【0028】本発明で用いられるシランカップリング剤
(D)は、アミノ基、グリシジル基又はメルカプト基を
有するものであり、例えば、3−アミノプロピルジメチ
ルエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキ
シシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3
−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリドキシ
プロピルジメチルエトキシシラン、(3−グリドキシプ
ロピル)メチルジエトキシシラン、3−グリドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、メルカプトメチルジメチルト
キシシラン、(メルカプトメチル)メチルジエトキシシ
ラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン等が挙げられ、
これらは単独で用いられてもよく、二種以上が併用され
てもよい。
【0029】上記シランカップリング剤(D)の使用量
は、少なくなると得られる中間膜の接着性向上効果が発
現せず、多くなると透明性が低下するので、上記共重合
体(A)50重量部に対して0.01〜4重量部に限定
される。
【0030】本発明の合わせガラス用中間膜には、劣化
を防止する目的で、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤
等が必要に応じて添加されてもよい。
【0031】上記安定剤としては、例えば、ステアリン
酸カルシウム石鹸、ジアルカノール脂肪族第三級アミン
等が挙げられる。
【0032】上記酸化防止剤として、例えば、t−ブチ
ル−ヒドロキシトルエン(BHT)、テトラキス−〔メ
チレン−3−(3'-5'-ジ−t−ブチル−4'-ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕メタン)(チバガイギー
社製「イルガノックス1010」)等が挙げられる。
【0033】上記紫外線吸収剤として、例えば、2−
(2'-ヒドロキシ−5'-メチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール(チバガイギー社製「チヌビンP」)、2−
(2'-ヒドロキシ−3',5'-ジ−t−ブチルフェニル)
ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製「チヌビン32
0」)、2−(2'-ヒドロキシ−3'-t−ブチル−5'-
メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(チ
バガイギー社製「チヌビン326」)、2−(2'-ヒド
ロキシ−3',5−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリ
アゾール(チバガイギー社製「チヌビン328」)等の
ベンゾトリアゾール系;アデカアーガス社製「LA−5
7」のようなヒンダードアミン系;シプロ化成社製「シ
ーソープ101」、「シーソープ102」、「シーソー
プ103」、「シーソープ104」のようなベンゾフェ
ノン系のものが挙げられる。
【0034】上記各成分は、例えば、以下のようにして
混練して組成物とする。EVA又はエチレン−(メタ)
アクリル酸エステル共重合体(A)、縮合生成物又は化
合物(B)、ロジン樹脂(C)及びシランカップリング
剤(D)を、ロールミル等の混練機で一括して溶融混練
する方法;EVA又はエチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体(A)のペレットに他の成分を混入する
ドライブレンド法;EVA又はエチレン−(メタ)アク
リル酸エステル共重合体(A)のペレットにそれ以外の
成分を高濃度に混入させる高濃度マスターバッチ法等が
挙げられる。この高濃度マスターバッチは、押出成形に
おいてEVA又はエチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体(A)のペレットで希釈して所定の濃度とす
る。
【0035】上記組成物から合わせガラス用中間膜を製
造する方法としては、まず、上記組成物を押出成形法、
プレス成形法、カレンダー成形法等でシート化し、次い
で、得られた樹脂シート(中間膜)を予め洗浄しておい
た、2枚の厚さ3mmのガラス板又は合成樹脂板の間に
挟み込み積層体とする。この積層体をゴムバッグに入
れ、0〜20Torrの真空度で一定時間脱気した後、
脱気状態のまま80℃以上のオーブン内に移し、この温
度で一定時間保持することにより合わせガラスが得る方
法が挙げられる。また、上記積層体を、100℃以上に
加熱した加圧ゴムロールに一定時間通過させた後オーブ
ン中で加熱保持することにより、合わせガラスを製造す
ることもできる。
【0036】上記で得られた合わせガラス用中間膜を使
用して、次の層構成の合わせガラスを得ることができ
る。 ・ガラス板/中間膜/ポリエステルフィルム/中間膜/
ガラス板 ・ガラス板/中間膜/金属板/中間膜/ガラス板/中間
膜/ポリウレタンフィルム ・ガラス板/中間膜/紙/中間膜/ガラス板 ・ポリカーボネート板/中間膜/ポリエステルフィルム
/中間膜/ポリカーボネート板 ・アクリル板/中間膜/金属板/中間膜/アクリル板/
中間膜/ポリウレタンフィルム ・アクリル板/中間膜/紙/中間膜/アクリル板
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1〜5、比較例2、3)表1に示した所定量の
各成分及び紫外線吸収剤(白石カルシウム社製「シーソ
ーブ102」)0.2重量部を配合し、200℃に加熱
したロールミルによって混練し組成物を得た。上記組成
物をポリエチレンテレフタレートフィルム間に挟んで、
厚さ400μmの樹脂シートを作製した後室温になるま
で放置した。次いで、樹脂シートのポリエチレンテレフ
タレートフィルムを剥離し、予め洗浄、乾燥した2枚の
3mm厚のガラス板間に樹脂シートを挟み、ゴムバッグ
へ入れ10Torrの真空度で20分間脱気した後、脱
気状態のまま100℃のオーブンに移し、この温度で3
0分間保持することにより、合わせガラスサンプルを製
造した。
【0038】(比較例1)EVA(東ソー社製「ウルト
ラセン750」、MI30、酢酸ビニル含有量32重量
%)を加水分解し、ケン化度90重量%の部分ケン化物
を得た。この部分ケン化物180g、無水フタル酸10
4g及びピリジン40ccを、1.5リットルのキシレ
ン中に混合し110℃で4時間反応させ、部分エステル
化物を得た。この部分エステル化物を用いて、実施例1
と同様にして合わせガラスサンプルを製造した。尚、上
記部分エステル化物につき、赤外スペクトルと元素分析
を測定した結果、酢酸ビニル52重量%、ビニルアルコ
ール16.1重量%、フタル酸ビニル12.1重量%、
残りがエチレン成分であることが判明した。
【0039】尚、実施例及び比較例において、下記のも
のを使用した。 (I)EVA(A) (イ)三菱油化社製「X505」(酢酸含有量25重量
%、MI:2g/分) (ロ)東ソー社製「ウルトラセン751」(酢酸含有量
28重量%、MI:6g/分) (ハ)東ソー社製「ウルトラセン631」(酢酸含有量
20重量%、MI:1.5g/分) (ニ)住友化学社製「エバテート5011」(酢酸含有
量32重量%、MI:60g/分)
【0040】(II)エチレン−メタクリル酸エステル共
重合体(A) (ホ)住友化学社製「アクリソフトWH202」(エチ
レン:メタクリル酸メチル=80:20、MI:3g/
分) (ヘ)日本ユニカー社製「DPDJ−9169」(エチ
レン:アクリル酸エチル=80:20、MI:20g/
分)
【0041】(III)縮合生成物(B) (ト)イーシー化学社製「EC−1−55」 (チ)イーシー化学社製「EC−1−70」 (リ)イーシー化学社製「EC−1」 (ヌ)新日本理化社製「ゲルオールMD」
【0042】(IV) 化合物(B) (ル)4ーtーブチルカリックス〔4〕アレン
【0043】(V)ロジン(C) (オ)荒川化学社製「KE−311」(ハーゼンカラー
60) (ワ)荒川化学社製「パインクリスタルKR−85」
(ハーゼンカラー60) (カ)荒川化学社製「KR−611」(ハーゼンカラー
160) (ヨ)荒川化学社製「スーパーエステルA100」(ハ
ーゼンカラー2400)
【0044】(VI)シランカップリング剤(D) (タ)3-アミノプロピルトリメトキシシラン (レ) N-(2−アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメト
キシシラン (ソ)3-アミノプロピルトリエトキシシラン (ツ)3-メルカプトプロピルトリエトキシシラン (ネ)N-(2−アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン (ナ)3-グリドキシプロピルトリメトキシシラン
【0045】
【表1】
【0046】尚、表1において、各成分を上記(イ)〜
(ナ)で示した。
【0047】合わせガラスの性能評価 上記実施例及び比較例で得られた合わせガラスにつき、
下記の性能評価を行い、その結果を表2に示した。但
し、接着強度測定用試料は別途作製した。 (1)透明性試験 東京電色社製「積分式濁度計」を用いて、温度23℃、
相対湿度50%における合わせガラスサンプルの全光線
透過率及びヘイズ値を測定した。
【0048】(2)接着強度試験 片面がガラス又は合成樹脂板で、他面がポリエチレンテ
レフタレートとしたこと以外は、実施例1と同様にして
作製した合わせガラスを測定用試料とした。この合わせ
ガラスを、幅2cm、長さ10cmに切断し、オリエン
テック社製「テンシロンUCE500」を用いて、引張
速度500mm/分で90度剥離強度を測定した。
【0049】(3)冷熱試験 合わせガラスサンプルを70℃で2時間放置した後70
℃から−20℃まで2時間かけて冷却し、さらに2時間
放置した後−20℃から70℃まで2時間かけて昇温す
る工程を1サイクルとして、この工程を10サイクル実
施した後、層間剥離の有無を目視観察した。
【0050】(4)耐湿試験 合わせガラスサンプルを55℃、環境湿度98%RHで
2週間放置した後、層間剥離の有無を目視観察した。
【0051】(5)煮沸試験 合わせガラスサンプルを沸騰水中に2時間放置した後、
層間剥離の有無を目視観察した。
【0052】(6)耐候性試験 サンシャインウェザロメーター(JIS A1415に
準拠した)を用いてブラックパネル温度63℃で、黄色
度(JIS K7103に準拠した)を測定した。尚、
黄色度の測定は、反射型、C光源、2度視野で行い、初
期値と1000時間後の黄色度の差(ΔYI)で評価し
た。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明の合わせガラス用中間膜の構成
は、上述の通りであり、中間膜としての基本特性である
透明性、耐湿性、耐候性、耐衝撃性を損なうことなく、
ガラス及び合成樹脂板との接着性が優れ、オートクレー
ブなしに合わせ加工ができるので、加工プロセスを簡素
化することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エチレン−酢酸ビニル共重合体又は
    エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体50重
    量部、(B)5〜12価の多価アルコール又はその誘導
    体と該多価アルコールに対し1.8〜2.8倍当量のベ
    ンズアルデヒド又はその誘導体を反応させて得られる縮
    合反応生成物又は一般式(1)で表される化合物0.0
    1〜4重量部、(C)ハーゼンカラーが400以下のロ
    ジン樹脂2〜50重量部ならびに(D)1個以上のアミ
    ノ基、グリシジル基又はメルカプト基を有するシランカ
    ップリング剤0.01〜4重量部からなることを特徴と
    する合わせガラス用中間膜。 【化1】 (式中、nは4〜16の整数を示す)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016535113A (ja) * 2013-09-27 2016-11-10 アリゾナ・ケミカル・カンパニー・エルエルシー エチレンポリマーを含む組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016535113A (ja) * 2013-09-27 2016-11-10 アリゾナ・ケミカル・カンパニー・エルエルシー エチレンポリマーを含む組成物
US10336922B2 (en) 2013-09-27 2019-07-02 Kraton Chemical, Llc Compositions containing ethylene polymers

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