JPH0731582U - 自転車のスタンドに於ける安定支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車をスタンドによって支持する場合に、
駐輪場所に傾斜や段差等が存在する場合であっても、そ
の傾きを自在に調節でき、自転車の安定支持を可能とす
る。 【構成】 下方に向って突出自在となるよう自転車のス
タンドＳに設ける出没杆１と、出没杆１が可変的に突出
する状態及び出没杆１の没入状態を維持、解除可能な係
止状態維持手段とからなり、出没杆１の可変的突出、或
いは没入によって、駐輪状態にある自転車の傾きを自在
に調節できて、駐輪場所に応じた自転車の安定支持が可
能となるよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自転車をそのスタンドによって支持する場合に、例えば、駐輪場所 に傾斜や段差等が存在する場合であっても、自転車の安定支持が可能となるよう に、その傾きを自在に調節できるようにした自転車のスタンドに於ける安定支持 装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自転車に備えられているスタンドには、種々のものがあり、これらは、 駐輪場所が平坦で水平な場合に自転車の安定支持が可能となるように構成されて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、駐輪場所が平坦でなかったり、水平でなかったりした場合は、自転 車を安定的に支持し難い難点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、前述の如き難点等を解消すべく案出されたもので、請求項 １記載の安定支持装置にあっては、下方に向って突出自在となるよう自転車のス タンドＳに設けられる出没杆１と、この出没杆１が可変的に突出する状態及び出 没杆１の没入状態を維持、解除可能な係止状態維持手段とからなり、出没杆１の 可変的突出、或いは没入によって、駐輪状態にある自転車の傾きを自在に調節で きて、駐輪場所に応じた自転車の安定支持が可能となるよう構成する手段を採用 した。

【０００５】 また、請求項２記載の安定支持装置にあっては、出没杆１をスタンドＳに内装 すると共に、係止状態維持手段をスタンドＳに形成する手段を採用した。

【０００６】 更に、請求項３記載の安定支持装置にあっては、出没杆１を適宜筒体１０，２ ０に内装すると共に、係止状態維持手段を適宜筒体１０，２０に形成し、この筒 体１０，２０をスタンドＳに装着できるよう構成する手段を採用した。

【０００７】

【作用】

しかして、請求項１記載の安定支持装置にあっては、出没杆１は、自転車のス タンドＳに設けられて、下方に向って可変的に突出する。そして、係止状態維持 手段は、出没杆１が可変的に突出する状態及び出没杆１の没入状態を維持したり 、或いは解除したりする。すなわち、自転車は、出没杆１の可変的突出、或いは 没入によって、その傾きが調節され、駐輪場所に応じて安定した支持がなされる 。

【０００８】 また、請求項２記載の安定支持装置にあっては、出没杆１は、スタンドＳに内 装され、スタンドＳに形成した係止状態維持手段によって、出没杆１の可変的突 出状態及び出没杆１の没入状態が維持されたり、或いは解除される。

【０００９】 また、請求項３記載の安定支持装置にあっては、出没杆１は、スタンドＳに装 着される適宜筒体１０，２０に内装され、適宜筒体１０，２０に形成した係止状 態維持手段によって、出没杆１の可変的突出状態及び出没杆１の没入状態が維持 されたり、或いは解除される。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を図示例について説明すると、次の通りである。 本考案の安定支持装置は、下方に向って突出自在となるよう自転車のスタンド Ｓに設けられる出没杆１と、この出没杆１が可変的に突出する状態及び出没杆１ の没入状態を維持、解除可能な係止状態維持手段とで構成されており、出没杆１ の可変的突出、或いは没入によって、駐輪状態にある自転車の傾きを自在に調節 できて、駐輪場所に応じた自転車の安定支持が可能となるよう構成されたもので ある。しかも、出没杆１をスタンドＳに内装すると共に、係止状態維持手段をス タンドＳに形成したタイプのもの（図２、図４参照）と、出没杆１を適宜筒体１ ０，２０に内装すると共に、係止状態維持手段を適宜筒体１０，２０に形成し、 この筒体１０，２０を適宜固定手段を介してスタンドＳに装着できるよう構成し たタイプのもの（図１、図３、図５、図６参照）とがある。

【００１１】 そして、図２に示す安定支持装置は、略長尺丸棒状の出没杆１を、下方（斜下 方も含む）に向って突出自在となるよう自転車のスタンドＳ先端部分に摺動自在 に内装すると共に、出没杆１が下方（斜下方も含む）に向って突出する向きに弾 発力を付勢するコイル状の弾発スプリング２をスタンドＳに内蔵し、出没杆１外 表面に長手方向に沿って略等間隔に複数の段部３を切設する。そして、この段部 ３に係脱自在に係止される係止部６を一端に設けた係止体５を取付片７及びピン ８を介して揺動自在にスタンドＳに取付けると共に、係止部６が出没杆１の段部 ３に常時係止されるように弾発的に係止体５を揺動せしめるバネ９を設けて構成 されている。すなわち、バネ９の弾発力に抗して係止体５を揺動せしめることで 、係止部６を出没杆１の任意の段部３に係止せしめて、出没杆１が可変的に突出 している状態、或いは出没杆１が没入している状態を維持できるように構成され ている。

【００１２】 更に、図３に示す安定支持装置は、前述の如く構成される出没杆１を略円筒状 の筒体１０に、下方に向って突出するよう摺動自在に内装すると共に、出没杆１ が下方に向って突出する向きに弾発力を付勢するコイル状の弾発スプリング２を 筒体１０に内蔵し、出没杆１の段部３に係脱自在に係止される係止部６を一端に 設けた係止体５を取付片７及びピン８を介して揺動自在に筒体１０に取付けると 共に、係止部６が出没杆１の段部３に常時係止されるように弾発的に係止体５を 揺動せしめるバネ９を設けて構成されたもので、筒体１０を自転車のスタンドＳ の任意の位置に適宜固定手段を介して取付けられるようにしたものである。尚、 筒体１０をスタンドＳに取付けるための固定手段は、適宜自由に設定されるもの である。

【００１３】 また、図４に示す安定支持装置は、略長尺丸棒状の出没杆１を、下方（斜下方 も含む）に向って突出自在となるよう自転車のスタンドＳ先端部分に摺動自在に 内装すると共に、出没杆１が上方（斜上方も含む）に向って摺動する向きに弾発 力を付勢するコイル状の弾発スプリング２をスタンドＳ内に縮装し、出没杆１に は係止ピン１５を突設すると共に、スタンドＳには上下方向に沿って適宜間隔で 係止部１７が配置されている係止溝１６を穿設して構成されている。すなわち、 スプリング２の弾発力に抗して係止ピン１５を任意の係止部１７係止せしめるこ とで、出没杆１が可変的に突出している状態、或いは出没杆１が没入している状 態を維持できるように構成されている。

【００１４】 それから、図５及び図６に示す安定支持装置は、前述の如く構成される出没杆 １を略円筒状の筒体２０に、下方（斜下方も含む）に向って突出自在となるよう 摺動自在に内装すると共に、出没杆１が上方（斜上方も含む）に向って摺動する 向きに弾発力を付勢するコイル状の弾発スプリング２を筒体２０内に縮装し、出 没杆１には係止ピン１５を突設すると共に、筒体２０周壁には上下方向に沿って 適宜間隔で係止部１７が配置されている係止溝１６を穿設して構成されたもので 、筒体２０を自転車のスタンドＳの任意の位置に適宜固定手段を介して取付けら れるようにしたものである。尚、筒体２０をスタンドＳに取付けるための固定手 段は、スタンドＳの種類や、形状等に応じて適宜自由に設定されるものである。

【００１５】 ところで、安定支持装置の具体的構成、形状、寸法、材質、出没杆１の具体的 構成、形状、寸法、材質、スプリング２の具体的構成、形状、寸法、材質、配設 位置、段部３の具体的形状、寸法、配設位置、数、係止体５の具体的構成、形状 、寸法、材質、スタンドＳや筒体１０，２０への具体的取付け手段、係止部６の 具体的形状、バネ９の具体的構成、形状、寸法、取付け状態、筒体１０の具体的 構成、形状、寸法、材質、スタンドＳへの具体的装着手段、装着位置、装着数、 係止ピン１５の具体的構成、形状、寸法、材質、出没杆１への具体的固定手段、 係止溝１６の具体的形状、寸法、配設位置、係止部１７の具体的形状、数、配設 位置、筒体２０の具体的構成、形状、寸法、材質、スタンドＳへの具体的装着手 段、装着位置、装着数、スタンドＳの具体的構成（種類）、形状、材質、自転車 に於ける配設位置、数等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設 定できるものである。

【００１６】

【考案の効果】

従って、請求項１記載の安定支持装置は、下方に向って突出自在となるよう自 転車のスタンドＳに設けられる出没杆１と、この出没杆１が可変的に突出する状 態及び出没杆１の没入状態を維持、解除可能な係止状態維持手段とからなり、出 没杆１の可変的突出、或いは没入によって、駐輪状態にある自転車の傾きを自在 に調節できて、駐輪場所に応じた自転車の安定支持が可能となるよう構成したの で、自転車をそのスタンドＳによって支持する場合に、例えば、駐輪場所に傾斜 や段差等が存在する場合であっても、その傾きを自在に調節でき、自転車の安定 支持が可能となる。しかも、取扱いが容易で、安定支持装置自体の構成が簡素で 、量産に適し、低廉に提供できる等、実用上極めて優れたものとなる。

【００１７】 また、請求項２記載の安定支持装置は、出没杆１をスタンドＳに内装すると共 に、係止状態維持手段をスタンドＳに形成したので、安定支持装置自体をコンパ クトに構成できるようになると共に、安定支持装置自体を目立たなく構成でき、 外観上の体裁が優れたものとなる。

【００１８】 更に、請求項３記載の安定支持装置は、出没杆１を適宜筒体１０，２０に内装 すると共に、係止状態維持手段を適宜筒体１０，２０に形成し、この筒体１０， ２０をスタンドＳに装着できるよう構成したので、安定支持装置を既存の自転車 のスタンドＳの任意の位置に簡単に且つ確実に取付けでき、極めて経済的なもの となる。しかも、自転車のスタンドＳの種類を問わずに取付けできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状態例を示す正面図である。

【図２】本考案を例示する一部切欠正面図である。

【図３】本考案を例示する一部切欠正面図である。

【図４】本考案を例示する一部切欠正面図である。

【図５】本考案を例示する一部切欠正面図である。

【図６】本考案を例示する一部切欠側面図である。

【符号の説明】

１ 出没杆 ２ スプ
リング ３ 段部 ５ 係止体 ６ 係止
部 ７ 取付片 ８ ピン ９ バネ １０ 筒体 １５ 係止ピン １６ 係止
溝 １７ 係止部 ２０ 筒体 Ｓ スタンド

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方に向って突出自在となるよう自転車
   のスタンドに設けられる出没杆と、この出没杆が可変的
   に突出する状態及び出没杆の没入状態を維持、解除可能
   な係止状態維持手段とからなり、出没杆の可変的突出、
   或いは没入によって、駐輪状態にある自転車の傾きを自
   在に調節できて、駐輪場所に応じた自転車の安定支持が
   可能となるよう構成したことを特徴とする自転車のスタ
   ンドに於ける安定支持装置。
2. 【請求項２】 出没杆をスタンドに内装すると共に、係
   止状態維持手段をスタンドに形成したことを特徴とする
   請求項１記載の自転車のスタンドに於ける安定支持装
   置。
3. 【請求項３】 出没杆を適宜筒体に内装すると共に、係
   止状態維持手段を適宜筒体に形成し、この筒体をスタン
   ドに装着できるよう構成したことを特徴とする請求項１
   記載の自転車のスタンドに於ける安定支持装置。