JPH07315274A - 電動三輪車 - Google Patents

電動三輪車

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Publication number
JPH07315274A
JPH07315274A JP6135132A JP13513294A JPH07315274A JP H07315274 A JPH07315274 A JP H07315274A JP 6135132 A JP6135132 A JP 6135132A JP 13513294 A JP13513294 A JP 13513294A JP H07315274 A JPH07315274 A JP H07315274A
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JP
Japan
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frame
front frame
rear frame
pipe
brackets
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Withdrawn
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JP6135132A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Kaneko
満 金子
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントフレームとリヤフレームとを容易に
且つ強固に連結可能とする。 【構成】 フロントフレーム2が、フロントフレーム幅
方向両側部分を各々構成するパイプ14,15を備え、
パイプ軸方向後方部分に、両端が開口した中空のスペー
サ21〜24をパイプ軸方向と直交する方向に貫通して
各々2個ずつ設け、リヤフレーム4が、リヤフレーム幅
方向両側部分に,パイプ14,15に対応したブラケッ
ト26,27を備え、ブラケット26,27を、少なく
ともその前方部分及び下方部分が開口しパイプ14,1
5の装着が可能な形状を有する部材として構成すると共
に、ブラケット26,27に、スペーサ21〜24に対
応するボルト取付穴を設け、パイプ14,15とブラケ
ット26,27とを、スペーサ21〜24及びボルト取
付穴にボルト33・・を締め付けて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動三輪車に係り、特
に、前輪及び操縦ハンドル等を含む前部車体と後輪及び
運転シート等を含む後部車体とを分割可能とした構造を
有する電動三輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バッテリを駆動源として走行
する電動三輪車は、シャシフレームの前方部に前輪,ス
テアリングシャフト及び操縦ハンドルを装備し,シャシ
フレームの後方部に後輪,運転シート及びバッテリ収納
ボックス等とを装備した構成となっており、シャシフレ
ームは一体構造型のものが一般的となっている。
【0003】図8は従来の電動三輪車における一体構造
型のシャシフレーム70の構造を示すものであり、シャ
シフレーム70の前方部71には、ステアリングヘッド
部72及びステアリングヘッドパイプ73が配設され、
ステアリングヘッドパイプ73には、フロントフォーク
シャフトを介してステアリングシャフトが立設されると
共に,ステアリングシャフトの上端部に操縦ハンドル
(以上図示略)が装着されるようになっている。他方、
シャシフレーム70の後方部74には、バッテリを収納
するバッテリ収納ボックス及び運転シート(以上図示
略)等が取付けられるようになっている。
【0004】また、図9は他の従来の電動三輪車におけ
る分割構造型のシャシフレーム75の構造を示すもので
あり、シャシフレーム75は、フロントフレーム76と
リヤフレーム77とから構成され、フロントフレーム7
6のメンバ76aの軸方向中央部には、両端が開口した
中空のホルダ部材78がメンバ76aと直交する状態に
固定されると共に、メンバ76aの軸方向両端部には、
ブラケット79,80が固定されており、他方、リヤフ
レーム77のメンバ77aの軸方向中央部には、ホルダ
部材78に貫通可能な連結パイプ81がメンバ77aと
直交する状態に固定されている。
【0005】フロントフレーム76とリヤフレーム77
とを連結する場合は、ホルダ部材78に連結パイプ81
を貫通させると共に、ホルダ部材78及び連結パイプ8
1を両者のピン取付穴78a,81aを介してピン82
で固定するようになっている。図9で符号83はステア
リングヘッド部,符号84はステアリングヘッドパイ
プ,符号85はリヤカバー,符号86は後輪を示す。図
10はホルダ部材78と連結パイプ81との連結状態を
示しており、図11はフロントフレーム76のメンバ7
6aに固定された車体幅方向ねじれ防止用のブラケット
79,80でリヤフレーム77のメンバ77aの下端部
を支持した状態を示している。
【0006】また、図12は他の従来の電動三輪車にお
ける折りたたみ型のシャシフレーム87の構造を示すも
のであり、シャシフレーム87は、フロントフレーム8
8とリヤフレーム89とから構成され、フロントフレー
ム88の幅方向両側部分には、ボルト取付穴88a,8
8a’,88b,88b’が各々形成されると共に、リ
ヤフレーム89の幅方向両側部分には、ボルト取付穴8
9a,89a’,89b,89b’が各々形成されてい
る。
【0007】フロントフレーム88とリヤフレーム89
とを連結する場合は、フロントフレーム88及びリヤフ
レーム89を,ボルト取付穴88a,88a’,89
a,89a’を介して貫通ボルト90で固定すると共
に,ボルト取付穴88b,88b’,89b,89b’
を介して貫通ボルト91,ナット92で固定するように
なっている。図13はフロントフレーム88とリヤフレ
ーム89とを連結した場合の電動三輪車の外観を示し、
図14は貫通ボルト91を取外すことによりフロントフ
レーム88をリヤフレーム89に対して折りたたむと共
に運転シートを取外した場合の電動三輪車の外観を示し
ている。図12乃至図14で符号93はステアリングヘ
ッド部,符号94はステアリングヘッドパイプ,符号9
5はリヤカバー,符号96は前輪,符号97は後輪,符
号98は操縦ハンドル,符号99は運転シートを示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、下記の問題があった。即ち、バ
ッテリを駆動源としている電動三輪車の1日当たりの走
行可能距離は、バッテリの容量により約10Km〜30
Km程度に限定されるため、例えば電動三輪車の走行目
的地が遠距離の場合、電動三輪車を例えば自家用車に積
載し走行目的地付近まで運搬してから使用する方法もあ
るが、電動三輪車に上記図8に示した一体構造型シャシ
フレームを適用した場合、一般の自家用車には積載でき
ず、従って前述した使用方法を採ることはできないとい
う問題があった。
【0009】そこで、電動三輪車に上記図9に示した分
割構造型シャシフレームを適用した場合、フロントフレ
ームとリヤフレームとの連結を解除すれば自家用車に積
載することはできるが、その反面、両フレームの軸方向
中央部分のみをホルダ部材に連結パイプを貫通させて連
結しているため、連結構造が強度的に不充分であるとい
う不具合があった。また、フロントフレーム側のホルダ
部材に対してリヤフレーム側の連結パイプを円滑に着脱
可能とすると共に,連結時にフロントフレーム側のブラ
ケットとリヤフレーム側のメンバとの間にガタが生じな
いようにするためには、前記各部材の製造時に高い加工
精度が要求され、加工精度が良くない場合には両フレー
ムの連結部分にガタが生じ易いという不具合があった。
更に、フロントフレーム及びリヤフレームを連結するた
めのホルダ部材や連結パイプ,ホルダ部材や連結パイプ
を支持固定するためのメンバを別個に設ける必要がある
ため、部品点数が増加する問題があった。
【0010】また、電動三輪車に上記図12に示した折
りたたみ型シャシフレームを適用した場合、電動三輪車
のフロントフレームをリヤフレームに対して折りたたん
だ状態でも、車体のフロント側部分とリヤ側部分とが一
体となっているため、フロントフレームとリヤフレーム
とを分割構造とした電動三輪車の場合と比較すると、重
量が重いため自家用車に積載する際に手間取ったり、コ
ンパクトに成りにくいため自家用車の収納スペース如何
では積載できない場合もあるという問題があった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、フロントフレーム及びリヤフレームを連
結する部材の加工を容易化すると共に、部品点数の低減
を図り、ねじれに強い構造とした電動三輪車を提供する
ことを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、相互に着脱自
在に連結された前部フレーム及び後部フレームを備えた
車体を設け、前記前部フレームに前輪及び操縦ハンドル
等を装備すると共に、前記後部フレームに後輪及び運転
シート等を装備して成る電動三輪車において、前記前部
フレームが、当該前部フレームの幅方向両側部分を各々
構成するパイプ部材を備え、該パイプ部材の軸方向後方
部分に、両端が開口した中空の保持部材を前記パイプ部
材の軸方向と直交する方向に貫通して設け、前記後部フ
レームが、当該後部フレームの幅方向両側部分に,前記
パイプ部材に対応した補強部材を備え、該補強部材を、
少なくともその前方部分及び下方部分が開口し前記パイ
プ部材の装着が可能な形状を有する部材として構成する
と共に、前記補強部材に、前記保持部材に対応する穴部
を設け、前記パイプ部材と前記補強部材とを、前記保持
部材及び前記穴部に締結手段を挿通させて締結する、と
いう構成を採っている。これによって前述した目的を達
成しようとするものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、前部フレームと後部フレーム
とを連結する場合には、前部フレーム両端のパイプ部材
を後部フレーム両端の保持部材にその下方側から各々挿
入すると共に、両パイプ部材の保持部材と両補強部材の
穴部とを位置合わせした後、両パイプ部材の保持部材及
び両補強部材の穴部に締結手段を各々挿通させて締結す
ることにより、前部フレーム及び後部フレームを連結す
る。他方、前部フレームと後部フレームとの連結を解除
する場合には、前部フレーム両端のパイプ部材の保持部
材,及び後部フレーム両端の補強部材の穴部から締結手
段を取外した後、前部フレーム両端のパイプ部材を後部
フレーム両端の補強部材の下方側から取外すことによ
り、前部フレーム及び後部フレームの連結を解除する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を適用してなる実施例を図面に
基づいて説明する。
【0015】先ず、本実施例における電動三輪車の全体
構成を図6に基づき説明すると、電動三輪車は、フロア
カバー1に覆われたフロントフレーム2(図1参照)
と、リヤカバー3に覆われたリヤフレーム4(図1参
照)と、フロントフレーム2側に装備された1個の前輪
(操舵輪)5と、リヤフレーム4側に装備された2個の
後輪(駆動輪)6と、リヤカバー3の内側に配置された
後輪駆動ユニット(図示略)と、フロントフレーム2の
上部にヘッドカバー7及びステアリングシャフト(図示
略)を介して装備されたスイッチボックス8及び操縦ハ
ンドル9と、リヤフレーム4の上部に固定されバッテリ
(図示略)を覆うバッテリカバー10と、バッテリカバ
ー10及びリヤカバー3の上部に装備された運転シート
11等とを備える構成となっている。
【0016】電動三輪車のフロントフレーム2とリヤフ
レーム4とは、後述する連結機構を介して連結或いは連
結を解除できるようになっており、電動三輪車は、フロ
ントフレーム2とリヤフレーム4との連結を解除した場
合には、図7に示す如く、フロアカバー1で覆われたフ
ロントフレーム2,前輪5,ヘッドカバー7,スイッチ
ボックス8,操縦ハンドル9等を備えたフロントユニッ
ト12と、リヤカバー3で覆われたリヤフレーム4,後
輪6,バッテリカバー10,運転シート11等を備えた
リヤユニット13とに分割できるようになっている。こ
れにより、分割したフロントユニット12及びリヤユニ
ット13を自家用車に積載し、電動三輪車の使用目的地
まで運搬できるようになっている。
【0017】次に、本実施例における電動三輪車の要部
の構成を図1乃至図5に基づき説明すると、図1に示す
如く、フロントフレーム2の上部には、ヘッドカバー7
が固定されたフロアカバー1が装着されるようになって
おり、また、リヤフレーム4の上部には、リヤカバー3
が装着されると共に、リヤカバー3の上部には、バッテ
リカバー10が装着されるようになっている。
【0018】更に、図2に示す如く、フロントフレーム
2は、2本のパイプ14,15及び両パイプ14,15
を連結するメンバ16から成るメインフレーム部材17
と,メインフレーム部材17の上部に固定されるフロア
18と,フロア18の切欠部18aに嵌合固定される補
強板19と,補強板19の上部に固定されるステアリン
グヘッド部20とから構成されている。
【0019】パイプ14におけるリヤフレーム連結側の
スペーサ取付穴14a・・には、スペーサ21,22が
パイプ軸方向と直交し且つパイプ内部を貫通した状態で
固定されると共に、パイプ15におけるリヤフレーム連
結側のスペーサ取付穴15a・・には、スペーサ23,
24がパイプ軸方向と直交し且つパイプ内部を貫通した
状態で固定されている(図3及び図5参照)。更に、パ
イプ14,15における軸方向後方部分,即ちスペーサ
21〜24の固定箇所を含む部分は、フロア18の後端
部(リヤフレーム連結側)から後方へ突出した状態で配
置されている(図1参照)。この場合、フロア18には
軽量化のために複数の穴部が形成されているが、その図
示は省略してある。
【0020】また、図2に示す如く、リヤフレーム4
は、枠体25,枠体25における車体幅方向両側に各々
配設された2個のブラケット26,27,枠体25の中
央部分に垂設され上述した運転シート11を支持するシ
ートポスト28から成るメインフレーム部材29と,メ
インフレーム部材29の前方部分に固定されるフロア3
0と,メインフレーム部材29の後方部分に固定される
リヤパネル31とから構成されている。ブラケット2
6,27は、フロア30における車体幅方向両側の前方
側の板体部分30a,30bの下面に各々固定されるよ
うになっている。この場合、フロア30には強度を増す
ために複数の凹凸部が形成されているが、その図示は省
略してある。また、リヤパネル31はその概略を図示し
てある。
【0021】リヤフレーム4のブラケット27は、図3
及び図5に示す如く、前方部分及び下方側が開口した横
断面コ字状を有する部材から構成されており、ブラケッ
ト27の幅方向寸法は、フロントフレーム2のフロア1
8後端部から後方へ突出したパイプ15が挿入可能な寸
法に形成されると共に、ブラケット27の長手方向寸法
は、パイプ15のフロア18後端部からの突出部分の長
さとほぼ同じ寸法に形成されている。
【0022】更に、ブラケット27の幅方向両側の垂直
板面部分には、片側2個ずつ合計4個のボルト取付穴2
7a・・が形成されると共に、内側の垂直板面部分に
は、2個の穴部27a・・と対応する箇所にナット32
・・が固定されており(図5参照)、ブラケット27の
ボルト取付穴27a・・は、ブラケット27にパイプ1
5を装着した際に,パイプ15のスペーサ23,24と
対応する位置に形成されている。
【0023】ブラケット27に対するパイプ15の固定
時には、ブラケット27のボルト取付穴27a・・及び
パイプ15のスペーサ23にボルト33・・を各々貫通
させると共に,ボルト33・・をナット32・・に締め
込むことにより、ブラケット27にパイプ15を固定す
るようになっている。リヤフレーム4のブラケット26
も前述したブラケット27と同一構造となっており、前
記と同様の手順でブラケット26にパイプ14を固定す
るようになっている。
【0024】この場合、フロントフレーム2のパイプ1
4,15及びリヤフレーム4のブラケット26,27
は、それぞれフロントフレーム2及びリヤフレーム4の
補強部材としての機能を兼用している。また、パイプ1
4,15とブラケット26,27との固定時には、パイ
プ14,15に装着されたスペーサ21〜24の両端面
とブラケット26,27のボルト取付穴形成部分とが各
々接触状態となり、パイプ14,15のスペーサ装着箇
所以外の外周面部分とブラケット26,27の内壁面と
の間には隙間が生ずるようになっている。
【0025】フロントフレーム2とリヤフレーム4とを
連結する場合には、フロントフレーム2のパイプ14,
15をリヤフレーム4のブラケット26,27にその下
方側から各々嵌合させると共に、パイプ14,15のス
ペーサ21〜24とブラケット26,27のボルト取付
穴とを位置合わせした後、パイプ14,15のスペーサ
21〜24及びブラケット26,27のボルト取付穴に
ボルト33・・を各々貫通させて締め付けることによ
り、フロントフレーム2及びリヤフレーム4を連結する
ようになっている(図4参照)。
【0026】他方、フロントフレーム2とリヤフレーム
4との連結を解除する場合には、フロントフレーム2の
パイプ14,15のスペーサ21〜24,及びリヤフレ
ーム4のブラケット26,27のボルト取付穴からボル
ト33・・を取外した後、フロントフレーム2のパイプ
14,15をリヤフレーム4のブラケット26,27の
下方側から取外すことにより、フロントフレーム2及び
リヤフレーム4の連結を解除するようになっている(図
1参照)。
【0027】次に、上記の如く構成した本実施例の作用
を説明する。
【0028】先ず、電動三輪車を組立てる場合は、メイ
ンフレーム部材17,フロア18,補強板19,ステア
リングヘッド部20を図2に示すような位置関係で組立
てることによりフロントフレーム2を構成し、メインフ
レーム部材29,フロア30,リヤパネル31を図2に
示すような位置関係で組立てることによりリヤフレーム
4を構成する。
【0029】次に、フロントフレーム2とリヤフレーム
4とを図1に示すように対向させ、フロントフレーム2
のパイプ14,15をリヤフレーム4のブラケット2
6,27にその下方側から各々嵌合させ、パイプ14,
15のスペーサ21〜24とブラケット26,27のボ
ルト取付穴とを位置合わせした後、パイプ14,15の
スペーサ21〜24及びブラケット26,27のボルト
取付穴にボルト33・・を各々貫通させて左右方向に締
め付ければ、フロントフレーム2とリヤフレーム4とが
連結される(図4参照)。
【0030】この場合、フロントフレーム2側のパイプ
14,15をリヤフレーム側のブラケット26,27に
対し,ブラケット26,27の前方側及び下方側の開口
部分を介して取付け,パイプ14,15及びブラケット
26,27をボルトで車体幅方向に締め付ける構造であ
るため、例えばフロントフレームの幅方向に複数設けた
パイプを,リヤフレームの幅方向に複数設けた両端が開
口した中空のホルダに各々同時に嵌合させて両フレーム
を連結する場合,各パイプ及び各ホルダの加工精度が悪
いと,各パイプと各ホルダとを位置合わせして各々同時
に嵌合させることが困難となる不具合が発生するが、本
実施例では、前述の如くパイプ14,15及びブラケッ
ト26,27をボルトで車体幅方向に締め付ければ各部
材を連結固定でき、従ってパイプ14,15及びブラケ
ット26,27の加工精度を,上述した各パイプと各ホ
ルダとを各々同時に嵌合させて連結する構造のように高
精度とする必要が無く、これにより加工の容易化を図る
ことができる。
【0031】また、フロントフレーム2のパイプ14,
15及びリヤフレーム4のブラケット26,27は、そ
れぞれフロントフレーム2及びリヤフレーム4の補強部
材としての機能を兼用しているため、フロントフレーム
2及びリヤフレーム4に従来のように別個に補強部材を
設けたり,連結パイプや連結パイプホルダ等の部材を設
ける必要が無く、これにより部品点数の低減を図ること
ができる。
【0032】また、上述した如くフロントフレーム2と
リヤフレーム4とを車体幅方向両側部分の2箇所で連結
した構造であるため、例えば従来のようにフロントフレ
ーム側のメンバ両端に固定したブラケットでリヤフレー
ム側のメンバを支持する場合の如く,両フレーム間にガ
タ付きが生じる不具合を解消できると共に、連結状態と
したフロントフレーム2及びリヤフレーム4をねじれに
強い構造とすることができる。
【0033】リヤフレーム4のブラケット26,27
は、上述した如く前方部分及び下方側が開口した横断面
コ字状を有する部材として構成しているため、例えば従
来のようにリヤフレーム側のパイプをフロントフレーム
側の中空のホルダに挿入し,フロントフレーム側のメン
バの両端に固定した1対のブラケットでリヤフレーム側
のメンバの両端を支持する場合と比較し、フロントフレ
ーム2のパイプ14,15をリヤフレーム4のブラケッ
ト26,27へ比較的容易に装着することができる。
【0034】フロントフレーム2及びリヤフレーム4を
連結した後、図1に示す如く、フロントフレーム2の上
部にフロアカバー1を固定すると共に、ヘッドカバー7
の下方部分に前輪5を装着し、ヘッドカバー7の上部に
フロントフォークシャフト及びステアリングシャフトを
介してスイッチボックス8及び操縦ハンドル9を装着す
れば、図6に示す如くフロントユニット12が構成され
る。
【0035】更に、図1に示す如く、リヤフレーム4の
上部にリヤカバー3を固定すると共に、リヤカバー3の
上部にバッテリ(図示略)を配置してバッテリカバー1
0で覆い、リヤカバー3の下方部に後輪6を装着すると
共に後輪駆動ユニットを配置し、リヤカバー3及びバッ
テリカバー10の上部に運転シート11を固定すれば、
図6に示す如くリヤユニット13が構成される。これに
より、電動三輪車の組立が完了する。この場合、一般の
使用者が電動三輪車を組立てる時は、上述の如くフロン
トフレーム2とリヤフレーム4とを連結するだけでよ
い。
【0036】他方、例えば電動三輪車を自家用車に積載
して使用目的地付近まで運搬すべく,電動三輪車をフロ
ントユニット2とリヤユニット4とに分割する場合は、
フロントフレーム2のパイプ14,15のスペーサ21
〜24,及びリヤフレーム4のブラケット26,27の
ボルト取付穴から各ボルトを取外し、フロントフレーム
2のパイプ14,15をリヤフレーム4のブラケット2
6,27の下方側から取外せば、フロントフレーム2と
リヤフレーム4との連結が解除される(図1参照)。
【0037】この場合、リヤフレーム4のブラケット2
6,27は、上述した如く前方部分及び下方側が開口し
た横断面コ字状を有する部材として構成しているため、
例えば従来のようにリヤフレーム側のパイプをフロント
フレーム側の中空のホルダから引き抜く場合と比較し、
フロントフレーム2のパイプ14,15をリヤフレーム
4のブラケット26,27から比較的容易に取外すこと
ができる。
【0038】フロントフレーム2及びリヤフレーム4の
連結を解除すると、電動三輪車は、図7に示す如く、フ
ロントユニット2とリヤユニット4とに分割される。こ
の後、分割したフロントユニット12及びリヤユニット
13を自家用車に積載して電動三輪車の使用目的地付近
まで運搬し、フロントユニット12のフロントフレーム
2及びリヤユニット13のリヤフレーム4を上述した要
領で連結し電動三輪車を組立てれば、使用目的地までの
距離が電動三輪車の走行可能距離を越えている場合で
も、電動三輪車を使用目的地において走行させることが
できる。
【0039】即ち、電動三輪車をフロントユニット2及
びリヤユニット4にコンパクトに分割できるため、自家
用車等に対する電動三輪車の積載を楽に行うことができ
ると共に、電動三輪車の使用者の行動範囲を広げること
ができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電動三輪
車によれば、前部フレームと後部フレームとを連結する
場合には、前部フレームの幅方向両側のパイプ部材を後
部フレームの幅方向両側の補強部材に対して,当該補強
部材の前方側及び下方側の開口部分を介して取付け,両
部材を締結手段で車体幅方向に締め付ける構造としてい
るため、例えば前部フレームの幅方向に沿って複数設け
たパイプを,後部フレームの幅方向に沿って複数設けた
両端が開口した中空のホルダに,それぞれ同時に嵌合さ
せて両フレームを連結する場合,これら各パイプ及び各
ホルダの加工精度が悪いと,各パイプと各ホルダとを位
置合わせして各々同時に嵌合させることが困難となる不
具合が発生するが、本発明では、例えばパイプ部材の外
周面と補強部材との内壁面との間に若干の隙間がある場
合でも、前述の如くパイプ部材及び補強部材を締結手段
で車体幅方向に締め付ければ両部材を連結固定すること
ができ、従ってパイプ部材及び補強部材の加工精度を,
上述した各パイプと各ホルダとを各々同時に嵌合させて
連結する構造のように高精度とする必要が無く、これに
より加工の容易化を図ることができる、という効果を奏
する。
【0041】また、前部フレームの幅方向両側部分を各
々構成するパイプ部材と,後部フレームの幅方向両側部
分の一部を各々構成する補強部材とを利用して,前部フ
レーム及び後部フレームを連結する構造としているた
め、従来のように別個に連結機構を設けることが不要と
なり、部品点数の低減を図ることができる。更に、上述
の如く前部レームと後部フレームとを各々の幅方向両側
部分の2箇所で連結した構造であるため、前部フレーム
及び後部フレーム間にガタ付きが生じる不具合を解消で
きると共に、連結状態とした前部フレーム及び後部フレ
ームをねじれに強い構造とすることができる、という効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例における電動三輪車
のフロントフレーム/フロアカバーを分解した状態,及
びリヤフレーム/リヤカバー/バッテリカバーを分解し
た状態を示す説明図である。
【図2】本実施例におけるフロントフレーム及びリヤフ
レームの各構成部材を分解した状態を示す説明図であ
る。
【図3】本実施例におけるフロントフレーム側のパイプ
をリヤフレーム側のブラケットに固定する際の状態を示
す説明図である。
【図4】本実施例におけるフロントフレーム及びリヤフ
レームを連結した状態を示す説明図である。
【図5】本実施例におけるフロントフレーム側のパイプ
をリヤフレーム側のブラケットに固定した場合の断面構
造を示す説明図である。
【図6】本実施例における使用時の電動三輪車の外観図
である。
【図7】本実施例における分割時の電動三輪車の外観図
である。
【図8】従来例における電動三輪車の一体構造型シャシ
フレームの構成を示す説明図である。
【図9】従来例における電動三輪車の分割構造型シャシ
フレームの構成を示す説明図である。
【図10】図9における連結パイプをホルダ部材に固定
した場合の断面構造を示す説明図である。
【図11】図9におけるフロント側メンバのブラケット
でリヤ側メンバを支持した場合の断面構造を示す説明図
である。
【図12】従来例における電動三輪車の折りたたみ構造
型シャシフレームの構成を示す説明図である。
【図13】図12における折りたたみ構造型シャシフレ
ームを水平状態とした時の電動三輪車の外観図である。
【図14】図12における折りたたみ構造型シャシフレ
ームを折りたたんだ時の電動三輪車の外観図である。
【符号の説明】
2 前部フレームとしてのフロントフレーム 4 後部フレームとしてのリヤフレーム 5 前輪 6 後輪 9 操縦ハンドル 11 運転シート 14,15 パイプ部材としてのパイプ 21,22,23,24 保持部材としてのスペーサ 26,27 補強部材としてのブラケット 27a 穴部としてのボルト取付穴 33 締結手段としてのボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に着脱自在に連結された前部フレー
    ム及び後部フレームを備えた車体を設け、前記前部フレ
    ームに前輪及び操縦ハンドル等を装備すると共に、前記
    後部フレームに後輪及び運転シート等を装備して成る電
    動三輪車において、 前記前部フレームが、当該前部フレームの幅方向両側部
    分を各々構成するパイプ部材を備え、 該パイプ部材の軸方向後方部分に、両端が開口した中空
    の保持部材を前記パイプ部材の軸方向と直交する方向に
    貫通して設け、 前記後部フレームが、当該後部フレームの幅方向両側部
    分に,前記パイプ部材に対応した補強部材を備え、 該補強部材を、少なくともその前方部分及び下方部分が
    開口し前記パイプ部材の装着が可能な形状を有する部材
    として構成すると共に、前記補強部材に、前記保持部材
    に対応する穴部を設け、 前記パイプ部材と前記補強部材とを、前記保持部材及び
    前記穴部に締結手段を挿通させて締結して成ることを特
    徴とした電動三輪車。
JP6135132A 1994-05-25 1994-05-25 電動三輪車 Withdrawn JPH07315274A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10201795A (ja) * 1997-01-27 1998-08-04 Suzuki Motor Corp 電動車両のフレーム構造
JP2022041781A (ja) * 2020-09-01 2022-03-11 恭章 矢口 平底式電動三輪車

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JPH10201795A (ja) * 1997-01-27 1998-08-04 Suzuki Motor Corp 電動車両のフレーム構造
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