JPH07314614A - 複合成形体及びその製造方法 - Google Patents

複合成形体及びその製造方法

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JPH07314614A
JPH07314614A JP11533794A JP11533794A JPH07314614A JP H07314614 A JPH07314614 A JP H07314614A JP 11533794 A JP11533794 A JP 11533794A JP 11533794 A JP11533794 A JP 11533794A JP H07314614 A JPH07314614 A JP H07314614A
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silicone rubber
injection
thermoplastic resin
mold
dispersed
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JP11533794A
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Satoshi Odajima
智 小田嶋
Hiroshi Matsumoto
博史 松本
Takashi Nogami
隆 野上
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1635Making multilayered or multicoloured articles using displaceable mould parts, e.g. retractable partition between adjacent mould cavities
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2283/00Use of polymers having silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only, in the main chain, as reinforcement

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 寸法精度が高く、物性の低下を招かず、接着
性が良好であり、特にポリオレフィン系樹脂にも適用可
能な、熱可塑性樹脂とシリコ−ンゴムとからなる複合成
形体及び金型に格別の処理を要さず、複雑な形状の成形
が可能で、しかも成形条件が広く、安価で、作業性の良
い複合成形体の製造方法を提供する。 【構成】 反応基を有するシリコ−ンゴムを分散、配合
した熱可塑性樹脂成形体に、シリコ−ンゴム成形体を接
着してなることを特徴とする複合成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂とシリコ
−ンゴムよりなる複合成形体及びその製造方法、特に硬
質キ−トツプとシリコ−ンゴム接点、各種パッキン、被
災防止用の家具、玩具、スポ−ツ用具、筆記用具、内装
品等に有用なファッション性、密着性を備えた、強固に
接着された複合成形体及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂とシリコ−ンゴムよ
りなる複合成形体は、その接着、複合化を行うにあた
り、熱可塑性樹脂により成形体を作り、この表面にプ
ラズマ処理又はコロナ放電処理のような物理的処理や、
プライマ−または強酸処理のような化学的処理を施し
て、シリコ−ンゴムとの接着性を発現させた後、シリコ
−ンゴム成形体を接着する方法が採られていた。また、
上記方法の問題点である寸法精度及び物性が不十分であ
ること、著しく生産効率が低いことを解決するために、
特開平5−84780 のように、エンジニアリングプラス
チックを金型内に一次射出した後、シリコ−ンゴムを二
次射出する方法が提案されていた。更に他の方法として
は、プレポリマ−を金型内に充填し、重合反応を開始
させ、この重合反応におけるラジカルが無くなる前にシ
リコ−ンゴムを充填して接着、硬化させるという方法が
あった。
【0003】しかしながら上記従来の製造方法及びそれ
らによって製造される複合成形体はでは、寸法精度及
び物性が不十分である上、著しく生産効率が低いという
欠点が有り、では、エンジニアリングプラスチックと
シリコ−ンゴムとの接着強度が不十分であるため、接着
性付与剤として一分子中にエポキシ基、アルコキシ基、
無水カルボキシル基、アクリロキシアルキル基のよう
な、接着性を付与する官能基(反応基)を含有するケイ
素化合物、あるいはケイ素原子に直接結合したアルケニ
ル基または水素原子を同時に含有するケイ素化合物等の
いわゆるシランカップリング剤を添加する必要がある
が、これらを添加すると確かに複合成形体の接着性は向
上するものの、金型にも接着し易くなるため、離型性が
非常に悪く、またこれを改善するために金型内を、ポリ
テトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂によりコーテ
ィングしたものを用いる方法があるが、この加工はコス
トが高い上、コ−テイングされた皮膜の寿命が短いとい
う欠点があった。
【0004】また、では、できあがった複合成形体の
接着性は良好であるものの、プレポリマ−の金型内での
粘度は重合反応の進行度合いにより決定されるため、複
雑な形状の成形体を得ることが困難であり、また、ある
程度以上重合反応が進行し、しかも接着に十分な量のラ
ジカルが残留している状態で、シリコ−ンゴムを充填し
なければならないため、成形条件が非常にせまく、高度
の制御が必要であるという欠点があった。また、いずれ
の方法であっても、ポリオレフィン系樹脂とシリコ−ン
ゴムとの接着は実用に耐えられるものは得られず、単に
嵌着させることで、一体化していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解決するものであり、寸法精度が高く、物性の低
下を招かず、接着性が良好であり、特にポリオレフィン
系樹脂にも適用可能な、熱可塑性樹脂とシリコ−ンゴム
とからなる複合成形体及び金型に格別の処理を要さず、
複雑な形状の成形が可能で、しかも成形条件が広く、安
価で、作業性の良い複合成形体の製造方法を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者等は、熱可塑性樹
脂と他の樹脂との接着性に乏しいシリコ−ンゴムとを接
着するにあたり、物性、寸法精度、生産性等を損なわ
ず、良好な接着性の得られる成形体、製造方法について
鋭意検討を重ねた結果本発明を完成させたものでる。
【0007】この第一の発明は、反応基(官能基、以下
同じ)を有するシリコ−ンゴムを分散、配合した熱可塑
性樹脂の一面に、シリコ−ンゴム成形体を接着してなる
ことを特徴とするものであり、特に更に他面に熱可塑性
樹脂成形体を接着させたものである。第二の発明は反応
基を有するシリコ−ンゴムを分散、配合した熱可塑性樹
脂を一次射出し、射出後金型内のコアを移動することに
より二次射出用のゲ−トが開き、次いで所望部分にシリ
コ−ンゴムを二次射出することを特徴とする請求項1記
載の複合成形体の製造方法である。
【0008】また第三の発明は製造方法に関し、熱可塑
性樹脂を一次射出し、射出後に金型内のコアが移動する
ことにより二次射出用のゲ−トが開き、少なくともシリ
コ−ンゴムを接着成形する部分に、反応基を有するシリ
コ−ンゴムを分散、配合した熱可塑性樹脂を二次射出
し、射出後金型内のコアが移動することにより三次射出
用のゲ−トが開き、二次射出がなされた所望部分にシリ
コ−ンゴムを三次射出することを特徴とする複合成形体
の製造方法である。
【0009】本発明に用いられる、反応基を有するシリ
コ−ンゴムを分散、配合した熱可塑性樹脂としては、成
形される製品の使用目的に合せて適宜公知の材質を選択
すれば良く、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,
ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂,ポリエチレンテ
レフタレ−ト,ポリブチレンテレフタレ−ト,ポリエチ
レンナフタレ−ト等のポリエステル系樹脂,ナイロン6
(商品名),ナイロン66(商品名)等のポリアミド樹
脂,ポリイミド樹脂,ABS樹脂,塩化ビニル樹脂,ポ
リフェニレンサルファイド等が挙げられるが、これらに
は安定剤,強化剤,軟化剤,耐衝撃性向上剤,紫外線吸
収剤等の各種添加剤を適宜添加することができる。
【0010】上記熱可塑性樹脂に分散、配合されるシリ
コ−ンゴムは、本発明の複合、一体化されるシリコ−ン
ゴムとの接着性を良好なものとするために、反応基を有
していることが必要であり、−R12 SiO−を基本
骨格とするポリオルガノシロキサンの一分子中に不飽和
炭化水素基を平均して2個以上含んでいるものが必要で
ある。ここでR1 ,R2 はそれぞれメチル,エチル,プ
ロピル等の飽和炭化水素基、ビニル,プロペニル,ブテ
ニル等の不飽和炭化水素基,フェニル,キシリル等のア
リ−ル基,または3,3,3−トリフルオロプロピル等
のハロゲン置換炭化水素基等の中から選択される。また
ここで「−R12 SiO−を基本骨格とする」とした
意味は、このポリオルガノシロキサンが直鎖状であって
も分岐状であっても良い、ということである。
【0011】熱可塑性樹脂に分散、配合されるシリコ−
ンゴムの配合割合は、第一の発明、第二の発明、第三の
発明とで好ましい範囲が異なる。第一の発明及び第二の
発明においては、熱可塑性樹脂100 重量部に対し、シリ
コ−ンゴム5〜120 重量部とするのがよい。配合、分散
されるシリコ−ンゴムが5重量部未満では、シリコ−ン
ゴムとの接着が十分なものとなりにくく、 120重量部を
越えると成形体として十分な強度、寸法精度を維持する
ことが困難となりやすい。
【0012】第三の発明においては、熱可塑性樹脂100
重量部に対し、シリコ−ンゴム5〜160 重量部、好まし
くは120 〜160 重量部とするのがよい。配合、分散され
るシリコ−ンゴムが5重量部未満では、シリコ−ンゴム
との接着が十分なものとなりにくいことは第一及び第二
の発明と同様であるが、ここではそれ自体成形体として
ではなく接着層として機能するため、シリコ−ンゴムと
の接着性に主眼を置き、160 重量部まで配合することが
できる。しかしながら160 重量部を越えると、熱可塑性
樹脂との接着性が不十分なものとなりやすいので好まし
くない。
【0013】ここで形成される接着層の厚さは0.01〜2
mmの範囲から選択することが好ましく、0.01mm未満では
実質的にこの接着層を形成することが困難であり、ピン
ホ−ル等の欠陥を生じ易く、2mmを越える厚さでは、
「層」としてではなく、成形体の構成の一部としての役
割を担うためシリコ−ンゴムの配合量が120 重量部を越
えた場合不適当であり、120 重量部以下とした場合にお
いても、実用上不必要である。シリコ−ンゴムを熱可塑
性樹脂に分散、配合する方法としては、従来公知の方法
を用いることができ、バンバリ−ミキサ−、加圧ニ−ダ
−、二本ロ−ル、単軸または多軸押出機等の混練装置に
よる方法が例示される。
【0014】本発明で使用されるシリコ−ンゴムとして
は、前記のシリコ−ンゴムに架橋剤、触媒を含むものが
用いられる。第一の発明の複合成形体を図1により説明
する。まずシリコ−ンゴムを分散、配合した熱可塑性樹
脂により、所望の形状の成形体3を作り、次いでこれに
シリコ−ンゴムの成形体4を所望の部位に接着して複合
成形体1が得られる。これらの成形方法としては、ブロ
−成形、真空成形、カレンダ−成形、押出成形、プレス
成形、射出成形等が例示されるが、形状の自由度、生産
効率、寸法精度等に優れていることから、二色射出成形
装置を用いて、シリコ−ンゴムが分散、配合された熱可
塑性樹脂を一次射出し、次いで所望部分に、シリコ−ン
ゴムを二次射出する方法が優れており、この二色射出成
形の中でも、一次射出後に金型内のコアが移動すること
により、二次射出用のゲ−トが開き、その後、二次射出
を行うことにすれば、更に生産効率が向上し、またシリ
コ−ンゴムが分散、配合された熱可塑性樹脂よりなる成
形体(一次射出成形体)の表面が、外気に曝されること
なくその表面上に、シリコ−ンゴム成形体が形成され、
従って一次射出成形体表面が冷却等によって変化が生じ
ないので、接着性が非常に良好なものになる利点があ
る。シリコ−ンゴムが分散、配合された熱可塑性樹脂よ
りなる成形体とシリコ−ンゴム成形体との接着は、未加
硫の状態のシリコ−ンゴム成形体を密着させたまま、加
熱して加硫することにより達成される。この際、熱可塑
性樹脂に分散、配合されたシリコ−ンゴムの反応基とシ
リコ−ンゴム成形体が架橋し、化学結合を形成するので
強固な接着状態が得られる。
【0015】第三の発明の複合成形体を図2により説明
する。第一の発明の複合成形体の反応基を有するシリコ
−ンゴムを分散配合した熱可塑性樹脂成形体表面に更に
他の熱可塑性樹脂成形体を接着させた複合成形体は、ま
ず熱可塑性樹脂により、所望の形状の成形体2を作り、
次いでシリコ−ンゴムが分散、配合された熱可塑性樹脂
により、少なくともシリコ−ンゴム成形体4' を接着成
形する部分に接着層3' を形成し、シリコ−ンゴム成形
体4' を接着層の所望の部位に接着して複合成形体1'
が得られる。
【0016】これらの成形方法としては、第一の発明と
同様、ブロ−成形、真空形、カレンダ−成形、押出成
形、プレス成形、射出成形等が例示されるが、形状の自
由度、生産効率、寸法精度等に優れていることから、三
色射出成形装置を用いて、熱可塑性樹脂を一次射出し、
次いで、少なくとシリコ−ンゴムを接着形成する部分
に、反応基を有するシリコ−ンゴムが分散、配合された
熱可塑性樹脂を二次射出し、最後に二次射出がなされた
所望部分に、シリコ−ンゴムを三次射出して複合成形体
を得る方法が優れており、その際、一次射出及び二次射
出後に金型内のコアが移動することにより、二次射出用
及び三次射出用のゲ−トが開き、その後、二次射出及び
三次射出を行うようにすれば、熱可塑性樹脂よりなる成
形体の表面及びシリコ−ンゴムが分散、配合された熱可
塑性樹脂よりなる接着層の表面が、外気にさらされる事
なく、リコ−ンゴム成形体が形成されるので、接着性が
非常に良好になり、更に生産効率が向上する優位点があ
る。
【0017】上記のように本発明によれば、熱可塑性樹
脂に反応基を含有するシリコ−ンゴムを分散、配合する
ことにより、物性が低下せず、シリコ−ンゴムとの接着
性の非常に良好な複合成形体が得られるとともに、シラ
ンカップリング剤が不要なので、金型に格別の処理を必
要とせず、寸法精度が高く、複雑な形状の成形が可能な
射出成形法が適用でき、成形条件が広く、安価で作業性
の良い、複合成形体の製造方法が得られる。また、従来
シリコ−ンゴムとの接着が非常に困難であったポリオレ
フィン系樹脂との接着、一体化が可能となった。
【0018】
【実施例】次に図3により実施例、比較例を説明する。
実施例及び比較例において使用した成形装置は、図3の
ように3基の射出装置を備えた3色射出成形機(ア−ブ
ルグ社製)であり、それぞれの射出装置のノズル8,
9,10は金型のゲ−ト11,12,13に接続されるように配
置されている。実施例において使用した金型は図3に示
すように左側金型片5、右側金型片6及び右側移動式コ
ア7からなり、右側移動式コア7は、順次3段階に移動
可能で、a位置,b位置,c位置でそれぞれゲ−ト11,
12,13が開くようになっている。
【0019】(実施例1)ポリプロピレン・BJ3H−
MF[住友化学工業(株)製商品名]100 重量部に対
し、メチルビニルシリコ−ンゴム・KE78VBS[信
越化学工業(株)製商品名]60重量部を、二軸混練押出
機を用いて分散、配合、造粒し、PP−シリコ−ンゴム
配合物を得た。この配合物を射出成形機に投入し、240
〜275 ℃の温度で溶融させ、ノズル8より金型内に約5
秒間射出し、約20秒間冷却した。右移動式コアをc位置
まで移動させ、ノズル10より付加反応硬化型液状シリコ
−ン・KE1820[信越化学工業(株)製商品名]を約6
秒間射出した後、約300秒間冷却、硬化させ本発明の複
合成形体を得た。ここで、左側金型片5の温度は80℃、
右側金型片6及び右側移動式コア7の温度は120 ℃に設
定しており、ゲ−ト12は逆流防止のため、予め目止めを
施しておいた。
【0020】(実施例2)ポリプロピレン・BJ3H−
MF[住友化学工業(株)製商品名]100 重量部に対
し、メチルビニルシリコ−ンゴム・KE78VBS[信
越化学工業(株)製商品名]140 重量部を、二軸混練押
出機を用いて分散、配合、造粒を行い、PP−シリコ−
ンゴム配合物を得た。ポリプロピレン・BJ3H−MF
[住友化学工業(株)製商品名]を射出成型機に投入
し、240 〜275 ℃の温度で溶融させ、ノズル8より金型
内に約5秒間射出し、約20秒間冷却した。次いで、右側
移動式コア7をb位置まで移動させ、240 〜275 ℃の温
度で溶融させたPP−シリコ−ンゴム配合物を、ノズル
9より金型内に約2秒間射出し、約10秒間冷却した。右
側移動式コア7をc位置まで移動させ、付加反応硬化型
液状シリコ−ン・KE1820[信越化学工業(株)製商品
名]をノズル10より約6秒間射出した後、約300 秒間冷
却、硬化させ、本発明の複合成形体を得た。尚、金型の
温度設定は実施例1と同様である。
【0021】(比較例1)ポリブチレンテレフタレ−ト
[(株)ポリプラスチック社製]を射出成形機に投入
し、220 〜240 ℃の温度で溶融させ、ノズル8より金型
内に約6秒間射出し、約10秒間冷却した。右側移動式コ
ア7をc位置まで移動させ、ノズル10より付加反応硬化
型液状シリコ−ン・KE1820[信越化学工業(株)製商
品名]を約6秒間射出した後、約300 秒間冷却、硬化さ
せ、複合成形体を形成した。ここで、金型の温度設定は
実施例1と同様であり、ゲ−ト12も実施例1と同様に逆
流防止のため予め目止めを施しておいた。
【0022】(比較例2)ポリブチレンテレフタレ−ト
[(株)ポリプラスチック社製]を射出成型機に投入
し、220 〜240 ℃の温度で溶融させ、ノズル8より金型
内に約6秒間射出し、約10秒間冷却した。右側移動式コ
ア7をc位置まで移動させ、ノズル10より、シランカッ
プリング剤・KA 1003 [信越化学工業(株)製商品
名]3重量部を配合した付加反応硬化型液状シリコ−ン
・KE1820[信越化学工業(株)製商品名]を約6秒間
射出した後、約300 秒間冷却、硬化させ、複合成形体を
形成した。ここで、金型の温度設定は実施例1と同様で
あり、ゲ−ト12も実施例1と同様に逆流防止のため予め
目止めを施しておいた。
【0023】(比較例3)ポリプロピレン・BJ3H−
MF[住友化学工業(株)製商品名]を射出成型機に投
入し、240 〜275 ℃の温度で溶融させ、ノズル8より金
型内に約5秒間射出し、約20秒間冷却した。右側移動式
コア7をc位置まで移動させ、ノズル10より、シランカ
ップリング剤・KBM1003[信越化学工業(株)製商品
名]3重量部を配合した付加反応硬化型液状シリコ−ン
・KE1820[信越化学工業(株)製商品名]を約6秒間
射出した後、約300 秒間冷却、硬化させ、複合成形体を
形成した。ここで、金型の温度設定は実施例1と同様で
あり、ゲ−ト12も実施例1と同様、逆流防止のため、予
め目止めを施しておいた。以上の実施例及び比較例で得
られたそれぞれの複合成形体の剥離強度及び金型からの
離型性を評価した。結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】(実施例3)ポリプロピレン・BJ3H−
MF[住友化学工業(株)製商品名]100 重量部と、メ
チルビニルシリコ−ンゴム・KE78VBS[信越化学
工業(株)製商品名]60重量部とを二軸混練押出機を用
いて分散、配合、造粒を行い、PP−シリコ−ンゴム配
合物を得た。この配合物と、発泡剤・AIBNを配合し
た付加反応硬化型液状シリコ−ン・KE1820[信越化学
工業(株)製商品名]とを用いて、二色射出成型により
図4に示すような弁当箱用パッキン一体蓋を得た。これ
は十分使用に耐えるとともに、自動食器洗浄機で1,000
回洗浄後もパッキンの剥離は認められなかった。
【0026】(実施例4)ポリメチルメタクリレ−ト樹
脂[住友化学工業(株)製商品名]100 重量部と、メチ
ルビニルシリコ−ンゴム・KE78VBS[信越化学工
業(株)製商品名]50重量部とを、二軸混練押出機を用
いて分散、配合、造粒を行い、PMMA−シリコ−ンゴ
ム配合物を得た。この配合物と、付加反応硬化型液状シ
リコ−ン・KE1820[信越化学工業(株)製商品名]と
を用いて、二色射出成型により図5に示すような硬質キ
−トップ付きシリコ−ンゴム接点を得た。打鍵試験機に
て100,000 回打鍵試験を行ったが、接着部に剥離は認め
られなかった。
【0027】(実施例5)ポリメチルメタクリレ−ト樹
脂[住友化学工業(株)製商品名]100 重量部と、メチ
ルビニルシリコ−ンゴム・KE78VBS[信越化学工
業(株)製商品名]50重量部とを、二軸混練押出機を用
いて分散、配合、造粒を行い、PMMA−シリコ−ンゴ
ム配合物を得た。この配合物と、付加反応硬化型液状シ
リコ−ン・KE1820[信越化学工業(株)製商品名]と
を用いて、二色射出成型により図6(a)に示すような
被災防止用保護具を得た。このものは図6(b)に示す
ように、柱、家具等の角に貼着し、ここにぶつかった際
の人体の受傷を防止するものであるが、機能的に十分目
的を果たすものであった。
【0028】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように本発明に
よれば、物性の低下を招かず、シリコ−ンゴムとの接着
性の非常に良好な複合成形体が得られるとともに、これ
はシランカップリング剤が不必要な構成であるため、金
型に格別の処理を要さずに、寸法精度が高く、複雑な形
状の成形が可能な射出成形法が適用でき、成形条件が広
いので作業性が良く、この結果歩留がよく安価な複合成
形体の製造方法が与えられる。また、従来シリコ−ンゴ
ムとの接着が非常に困難であったポリオレフィン系樹脂
との接着、一体化が可能となったので、耐水性、耐薬品
性に優れ、しかも安価な複合成形体を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合成形体の一例を示す縦断面見取り
図。
【図2】本発明の複合成形体の他の一例を示す縦断面見
取り図。
【図3】本発明の複合成形体の製造に使用する射出成形
機の金型の断面見取り図。
【図4】a本発明の一実施例を示す縦断面見取り図。 b本発明の一実施例を示す平面見取り図。
【図5】本発明の一実施例を示す縦断面見取り図。
【図6】a本発明の一実施例を示す斜視図。 b上記aの使用態様を示す見取り図。
【符号の説明】
1、1’・・・・複合成形体 2 ・・・・・熱可塑性樹脂成形体 3、16、21・・・可塑性樹脂とシリコ−ンゴムとの配合
物よりなる成形体 3’・・・・・・熱可塑性樹脂とシリコ−ンゴムとの配
合物よりなる接着層 4、4’19、22 ・シリコ−ンゴム成形体 5・・・・・・・左側金型片 6・・・・・・・右側金型片 7・・・・・・・右側移動式コア 8・・・・・・・ノズル 9・・・・・・・ノズル 10・・・・・・・ノズル 11・・・・・・・ゲ−ト 12・・・・・・・ゲ−ト 13・・・・・・・ゲ−ト 14、17、20・・・複合成型体、 15・・・・・・パッキン、 18・・・・・・硬質キ−トップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応基を有するシリコ−ンゴムを分散、配
    合した熱可塑性樹脂成形体に、シリコ−ンゴム成形体を
    接着してなることを特徴とする複合成形体。
  2. 【請求項2】反応基を有するシリコ−ンゴムを分散、配
    合した熱可塑性樹脂を一次射出し、射出後金型内のコア
    が移動することにより二次射出用のゲ−トが開き、次い
    で所望部分にシリコ−ンゴムを二次射出することを特徴
    とする請求項1記載の複合成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂を一次射出し、射出後金型内
    のコアが移動することにより二次射出用のゲ−トが開
    き、少なくともシリコ−ンゴムを接着成形する部分に、
    反応基を有するシリコ−ンゴムを分散、配合した熱可塑
    性樹脂を二次射出し、射出後金型内のコアが移動するこ
    とにより、三次射出用のゲ−トが開き、二次射出がなさ
    れた所望部分にシリコ−ンゴムを三次射出することを特
    徴とする複合成形体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017144688A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 マツダ株式会社 樹脂成形品、その成形方法及び成形装置

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