JPH07314287A - 位置決め装置及び位置決め方法 - Google Patents

位置決め装置及び位置決め方法

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JPH07314287A
JPH07314287A JP13934694A JP13934694A JPH07314287A JP H07314287 A JPH07314287 A JP H07314287A JP 13934694 A JP13934694 A JP 13934694A JP 13934694 A JP13934694 A JP 13934694A JP H07314287 A JPH07314287 A JP H07314287A
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JP
Japan
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positioning
floating
speed command
speed
gain
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JP13934694A
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English (en)
Inventor
Junichi Takeda
潤一 竹田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の複雑化を招くことなく良好な位置決め
を果たすことができる位置決め方法を提供する。 【構成】 フローティング指令を入力したと判定する
と、サーボゲインKを小さい値kに設定して第1、第2
のサーボモータ2,5制御用の速度指令データを求め
る。速度指令データが小さくなり、ひいては第1、第2
のサーボモータ2,5の操作力(トルク)が小さくな
る。位置決め用穴8に沿って位置決めピン11が台枠1
に対して容易に移動し得る(いわゆる、フローティング
状態を呈する)こととなる。このため、位置ずれを容易
に吸収しつつ位置決めピン11を部材9の位置決め用穴
8に係合することができる。フローティング機構の使用
を省略でき、これにより装置全体がコンパクトになると
共に設置スペースを少なくできる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械などに用いる
位置決め装置及び位置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の位置決め装置の一例として図7に
示すものがある。図において、台枠1は図示しないアク
チュエータにより上下動可能に設けられている。台枠1
には、第1のサーボモータ2が取り付けられている。第
1のサーボモータ2の軸には第1のボールねじ機構3の
軸ねじ3aが結合されている。第1のボールねじ機構3
の可動体3bには、第1のX−Yテーブル4が取り付け
られており、第1のX−Yテーブル4は、第1のボール
ねじ機構3の軸ねじ3aの回転により図7左右方向(以
下、L方向という。)に移動する。
【0003】第1のX−Yテーブル4は、前記可動体3
bに固定された下側台座4aと、下側台座4aに取り付
けられた第2のサーボモータ5と、第2のサーボモータ
5により軸ねじ6aが回転される第2のボールねじ機構
6と、第2のボールねじ機構6の可動体6bに取り付け
られた上側台座4bとから大略構成されている。第2の
ボールねじ機構6の作動により図7紙面表裏方向(以
下、W方向という。)に上側台座4bが移動する。
【0004】上側台座4bには、第2のX−Yテーブル
7がL方向に移動可能に載置されている。第2のX−Y
テーブル7は、上側台座4bに摺動してL方向に移動す
る下側台座7aと、この下側台座7aに対しW方向に摺
動変位する上側台座7bとから大略構成されている。
【0005】第2のX−Yテーブル7の上部には、位置
決め用穴8を有する部材9が支持体10によって支持さ
れている。前記上側台座7bには、部材9の位置決め用
穴8に係合させる位置決めピン11が設けられている。
【0006】第1のX−Yテーブル4には、図示しない
空圧シリンダに駆動されるロックピン12が設けられて
いる。第2のX−Yテーブル7の上側台座7bには、ロ
ックピン12に対向するようにピン受13が形成されて
いる。ロックピン12は上昇端にされるとピン受13に
挿入する一方、下降端にされるとピン受13から分離す
る。ロックピン12がピン受13と分離していると、第
2のX−Yテーブル7は第1のX−Yテーブル4に対し
てフローティング状態になる一方、ロックピン12がピ
ン受13に挿入すると第2のX−Yテーブル7のフロー
ティングがロックされることになる。
【0007】この装置では、ロックピン12をピン受1
3に挿入して第2のX−Yテーブル7のフローティング
をロックし、この状態で、第1、第2のサーボモータ5
及び第1、第2のボールねじ機構3,6を作動して第
1、第2のX−Yテーブル4,7を移動し、位置決めピ
ン11を部材9の位置決め用穴8に挿入して位置設定す
る。
【0008】次に、ロックピン12を下降端まで下げて
第2のX−Yテーブル7をフローティング状態とし、こ
の状態で台枠11、ひいては第1、第2のX−Yテーブ
ル4,7を上昇させ、部材9の位置決め用穴8に位置決
めピン11を係合させる。部材9の位置決め用穴8に位
置決めピン11を係合させた後、再びロックピン12を
上昇端まで上げてフローティングをロック状態にして位
置決めを完了する。
【0009】従来の位置決め装置の他の例として、図8
に示すボルト締付装置に用いたものがある。図8におい
て、ベース14には走行レール15が設けられている。
走行レール15には、この走行レール15に沿って摺動
するようにテーブル16が設けられている。テーブル1
6は、ベース14に設けた空圧シリンダ17に駆動され
て上下方向に移動する。テーブル16にはナットランナ
18が取り付けられている。ナットランナ18の回転軸
には、ボルト19を保持するソケット20が設けられて
おり、回転軸ひいてはソケット20の回転によりボルト
19を図示しない対象物に螺合する。
【0010】この装置では、あらかじめテーブル16を
下降端に位置させておく。そして、外部から締付指令が
入るとナットランナ18及び空圧シリンダ17を作動さ
せる。ナットランナ18の作動により、ソケット20を
介してボルト19が回転し、空圧シリンダ17の作動に
よりナットランナ18が上昇し、図示しない対象物に対
してボルト19の締付を行う。この締付の際、被圧縮性
(ばね力)を有する空圧シリンダ17が対象物からの反
力を吸収することより、ボルト19には適度の大きさの
軸方向の力が加わって締付が進行されることとなり、適
切な締付を果たすことができる。
【0011】従来の位置決め装置のさらに他の例として
実願昭61−151572号(実開昭63−58084
号)のマイクロフィルムに示すものがある。この位置決
め装置は、床上走行コンベア(20)上の台車(32)
に、第1段目、第2段目の油圧シリンダ(52,54)
を有するアンテナ(50)を頭上走行コンベア(12)
に向けて直立させて設け、長さ方向、幅方向、上下方向
の移動量を各センサで確認しつつアンテナ(50)を頭
上走行コンベア(12)上の車体(16)の係合穴(1
6′)に嵌合させて、車体(16)に対するエンジン
(46)の取り付け位置を決めるようにしている(同マ
イクロフィルム第5頁第20行ないし第12頁第10
行、第1図、第3図及び第6図)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した図
7に示す位置決め装置では、フローティング機構を必要
とする。このため、装置全体の構造が複雑になると共に
多くのスペースが必要となってしまう。また、フローテ
ィング機構は、水平面内でのフローティングは行えるも
のの、鉛直面内のフローティングは重力の影響で機能せ
ず、その分だけ適用範囲が限定されたものになってい
る。
【0013】図8に示す位置決め装置では、スピードの
切換えが困難である。すなわち、締付のサイクルタイム
を短縮するために下降端からボルト19を締付位置の直
前まで上昇させる動作は高速で行い、それ以降の締付操
作は低速で行うことが望ましいが、空圧シリンダ17で
このようにスピード切換えを行うことは困難である。
【0014】実願昭61−151572号(実開昭63
−58084号)のマイクロフィルムに示す装置では、
長さ方向、幅方向、上下方向の移動量の検出のためにそ
れぞれに対応してセンサを設ける必要があり、その分だ
け装置が複雑になってしまう。
【0015】請求項1及び2の発明は、上記事情に鑑み
てなされたもので、簡易な構造で、適用範囲も広く、し
かも位置決めを良好にならしめることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、ワークを駆動する電動モー
タと、前記ワークの位置を検出する手段と、該ワーク位
置検出手段からの位置データと前記ワークに対する位置
目標値との偏差に位置偏差ゲインを掛けて速度指令デー
タを求め、該速度指令データに基づいて前記電動モータ
を制御し、位置決めの際に前記位置偏差ゲインを小さい
値に設定する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、ワークの位置デー
タと目標値との偏差に位置偏差ゲインを掛けて速度指令
データを求め、該速度指令データに基づいて前記ワーク
を駆動する電動モータを制御する位置決め方法であっ
て、位置決めの際に前記位置偏差ゲインを小さい値に設
定することを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1記載の構成とすれば、制御手段が位置
決めの際に位置偏差ゲインを小さい値に設定するので、
電動モータの制御用の速度指令データが小さくなり、電
動モータの速度ひいては電動モータの操作力が小さくな
って、フローティング状態で移動できる。
【0019】請求項2記載の構成とすれば、位置決めの
際に位置偏差ゲインを小さい値に設定するので、電動モ
ータの制御用の速度指令データが小さくなり、電動モー
タの速度ひいてはワークの操作力が小さくなって、フロ
ーティング状態で移動できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図3
に基づいて説明する。図において、台枠1は図示しない
アクチュエータにより上下動可能に設けられている。台
枠1には、第1のサーボモータ2が取り付けられてい
る。第1のサーボモータ2の軸にはの第1のボールねじ
機構3の軸ねじ3aが結合されている。第1のボールね
じ機構3の可動体3bには、X−Yテーブル21が取り
付けられており、X−Yテーブル21は、軸ねじ3aの
回転により図1左右方向(以下、L方向という。)に移
動する。
【0021】X−Yテーブル21は、前記可動体3bに
固定された下側台座21aと、下側台座21aに取り付
けられた第2のサーボモータ5と、第2のサーボモータ
5により軸ねじ6aが回転される第2のボールねじ機構
6と、第2のボールねじ機構6の可動体6bに取り付け
られた上側台座21bとから大略構成されている。第2
のボールねじ機構6の作動により図1紙面表裏方向(W
方向という。)に上側台座21bが移動する。
【0022】X−Yテーブル21の上部には、位置決め
用穴8を有する部材9が支持体10によって支持されて
いる。前記上側台座21bには、部材9の位置決め用穴
8に係合させる位置決めピン11が設けられている。
【0023】第1、第2のサーボモータ2,5の軸端に
はエンコーダ22が取り付けられており、第1、第2の
サーボモータ2,5の回転変位からX−Yテーブル21
のL方向の移動量、上側台座21bのW方向の移動量を
検出している。
【0024】また、第1、第2のサーボモータ2,5に
は、タコジェネレータ23が設けられており、第1、第
2のサーボモータ2,5の回転速度ひいてはX−Yテー
ブル21のL方向の移動速度、上側台座のW方向の移動
速度を検出している。
【0025】エンコーダ22及び第1、第2のサーボモ
ータ2,5用の駆動回路24に接続してコントローラ2
5が設けられている。コントローラ25は、目標位置を
示す値を出力する位置指令回路26と、この位置指令回
路26の後段に合せ部27を介して接続された速度指令
回路28と、速度指令回路28に用いるゲインの大きさ
を決めるゲイン設定回路29とから大略構成されてい
る。前記合せ部27にはエンコーダ22からの位置デー
タがフィードバックして入力するようになっている。速
度指令回路28の出力側は合せ部30を介して駆動回路
24に接続されている。合せ部30にはタコジェネレー
タ23からの移動速度データがフィードバックして入力
する。
【0026】速度指令回路28は、次式(1)の演算を
行って目標位置と実際の位置(エンコーダ読値)との偏
差にサーボゲイン(位置偏差ゲイン)を掛けて速度指令
データを求め、この速度指令データを位置決め時に出力
する。
【0027】 速度指令=K×((目標位置)−(エンコーダ読値)) … … (1) ただし K:サーボゲイン(位置偏差ゲイン)
【0028】なお、本実施例では、位置決めピン11を
ティーチングポイントに位置させるまでは前記速度指令
とは別個のデータで第1、第2のサーボモータ2,5を
制御している(後述するステップS1参照)。なお、位
置決めピン11をティーチングポイントに位置させるま
でについても前記式(1)の速度指令データに基づいて
第1、第2のサーボモータ2,5を制御してもよい。
【0029】前記サーボゲインKは、ハンティングを生
じず、かつ良好な精度を保証できる値に設定されるよう
にしており、位置決め初期状態においては値K0 に設定
されている。ゲイン設定回路29は、フローティング指
令を入力することによりサーボゲインKの大きさを前記
値K0 に比して小さい値k(k<K0 )に設定する。フ
ローティング指令が発生されることにより、図示しない
前記アクチュエータが作動されて台枠1ひいては位置決
めピン11が上方向に移動する。本実施例では、フロー
ティング指令は、エンコーダ22からのエンコーダ読値
(位置情報)の大きさにより定めている。なお、フロー
ティング指令は、タコジェネレータ23、第1、第2の
サーボモータ2,5等に連動させて発生させるようして
もよいし、キーボードの操作により発生させるようにし
てもよい。
【0030】図示しない前記アクチュエータには図示し
ない制御手段が接続されており、前記コントローラ25
と協働してアクチュエータを制御する。
【0031】コントローラ25は、図3に示す制御を行
う。まず、第1、第2のサーボモータ2,5を作動し
て、位置決めピン11をある程度遊びを持たせた状態で
ティーチングポイントに位置させる(ステップS1)。
ステップS1に続いて位置決め制御を行う。すなわち、
次式(2)で定まる速度指令データを駆動回路24側に
出力して第1、第2のサーボモータ2,5を制御する
(ステップS2)。この場合、合せ部30にタコジェネ
レータ23からの移動速度データがフィードバックして
入力しており、速度指令データが移動速度データにより
補正されて駆動回路24に入力する。
【0032】 速度指令=K0 ×((目標位置)−(エンコーダ読値)) … … (2)
【0033】式(2)の値K0 は、フローティング指令
後にサーボゲインKとして用いられる値kに比して大き
な値であり、フローティング指令後における速度に比し
て高速に位置決めピン11を移動できる。
【0034】ステップS2に続いて、フローティング指
令を入力したか否かの判定を行う(ステップS3)。ス
テップS3でフローティング指令が入力されたと判定す
ると、ゲイン設定回路29は、サーボゲインKの大きさ
を前記値K0 に比して小さい値のサーボゲインkに設定
する(ステップS4)。
【0035】ステップS4の処理により、次式(3)で
定まる速度指令データを駆動回路24側に出力して第
1、第2のサーボモータ2,5を駆動する(ステップS
5)。
【0036】 速度指令=k×((目標位置)−(エンコーダ読値)) … … (3)
【0037】次に、ロック指令が入力したか否かを判定
する(ステップS6)。ステップS6でロック指令が入
力されていない場合はステップS5に戻って処理を行
う。また、ステップS6でロック指令を入力したと判定
すると、サーボゲインKがK0と同等になっているか否
かの判定を行い(ステップS7)、YES と判定すると、
ステップS2に戻って処理を行う。ステップS7でNOと
判定するとサーボゲインKを1増加し(ステップS
8)、次式(4)で定まる速度指令データを駆動回路2
4側に出力して第1、第2のサーボモータ2,5を駆動
する(ステップS9)。
【0038】 速度指令=kx ×((目標位置)−(エンコーダ読値)) … … (4)
【0039】ステップS8、ステップS9の処理は、ス
テップS8の処理でkx がK0 に同等になってYES と判
定されるまで行われる。
【0040】上述したように構成された位置決め装置で
は、位置決めピン11をティーチングポイントに位置さ
せ(ステップS1)、式(2)の速度指令データで第
1、第2のサーボモータ2,5を制御し(ステップS
2)、この状態でフローティング指令を入力したと判定
すると、式(3)の速度指令データで第1、第2のサー
ボモータ2,5を制御する(ステップS4)。すなわ
ち,位置決めピン11が上方に移動する際には、仮に目
標位置とエンコーダ読値との偏差が大きくても、速度指
令データひいては第1、第2のサーボモータ2,5の操
作力(トルク)は小さくなり、位置決め用穴8に沿って
位置決めピン11が台枠1に対して容易に移動し得る
(いわゆる、フローティング状態を呈する)こととな
る。このため、位置ずれを容易に吸収しつつ位置決めピ
ン11を位置決め用穴8に係合することができる。位置
決めピン11を位置決め用穴8に係合した後、サーボゲ
インを初期の値K0 に徐々に増大させて部材9を所定の
位置に位置決めする。
【0041】コントローラ25の制御により、いわゆる
フローティング状態を呈しつつ位置決めを行えるので、
図7で示す装置で必要とされたフローティング機構を省
略でき、これにより装置全体がコンパクトになると共に
設置スペースを少なくできる。
【0042】実願昭61−151572号(実開昭63
−58084号)のマイクロフィルムに示す装置で位置
決め操作に必要とされる長さ方向、幅方向、上下方向の
移動量の検出のためのセンサが不要となり、これにより
装置の簡略化を図ることができる。
【0043】前記第1実施例では、X−Yテーブル21
を第1のサーボモータ2及びでL方向に移動し、X−Y
テーブル21の上側台座21bを第2のサーボモータ5
及び第2のボールねじ機構6でW方向に移動する場合を
例にしたが、この駆動手段に代えて図4に示すようにそ
れぞれ直流モータ31とラック32及びピニオン33か
らなる駆動手段34を設け、X−Yテーブル21及びそ
の上側台座21bをそれぞれ移動するように構成しても
よい。
【0044】次に、図5及び図6に基づき図2を参照し
て本発明の第2実施例の位置決め装置を説明する。図4
は同位置決め装置を用いたボルト締付装置を示す。図に
おいて、ベース14に設けた走行レール15に沿うよう
にボールねじ機構35が設けられている。ボールねじ機
構35の軸ねじ35aはベース14に設けたサーボモー
タ36により駆動される。ボールねじ機構35の可動体
35bにはテーブル16が取り付けられている。ボール
ねじ機構35がサーボモータ36に駆動されることによ
り、テーブル16は上下方向に移動する。
【0045】テーブル16にはナットランナ18が取り
付けられている。ナットランナ18の回転軸には、ボル
ト19を保持するソケット20が設けられており、回転
軸ひいてはソケット20の回転によりボルト19を図示
しない対象物に螺合する。また、この装置には前記第1
実施例と同様に図2に示すように、エンコーダ22、タ
コジェネレータ23及びコントローラ25Aが設けられ
ている。また、ナットランナ18には図示しない制御手
段が接続されており、コントローラ25Aと協働してナ
ットランナ18を回転作動させる。
【0046】コントローラ25Aは、図6に示す制御を
行う。まず、サーボモータ36を高速作動して、ボルト
19を締付前点(ボルト19が対象物のタップ穴にかか
るポイント)に設定する(ステップS11)。ステップ
S11に続いて位置決め制御を行う。すなわち、前記式
(2)で定まる速度指令データを駆動回路24側に出力
してサーボモータ36を制御する(ステップS12)。
この場合、合せ部30にタコジェネレータ23からの移
動速度データがフィードバックして入力しており、速度
指令データが移動速度データにより補正されて駆動回路
24に入力する。
【0047】ステップS12に続いて、締付指令(フロ
ーティング指令)を入力したか否かの判定を行う(ステ
ップS13)。ステップS13で締付指令が入力された
と判定すると、ゲイン設定回路29は、サーボゲインK
の大きさを前記値K0 に比して小さい値のサーボゲイン
kに設定すると共にナットランナ18を回転させる(ス
テップS14)。
【0048】ステップS14の処理により、前記式
(3)で定まる速度指令データを駆動回路24側に出力
してサーボモータ36を駆動する(ステップS15)。
【0049】次に、目標位置を締付方向に1パルス分増
加する(ステップS16)。ステップS16に続いて目
標位置があらかじめ設定した締付完了位置と同等になっ
たか否かを判定する(ステップS17)。ステップS1
7でNOと判定するとステップS15に戻る。ステップS
17でYES と判定すると、ナットランナ18からトルク
アップ信号を入力したか否かを判定する(ステップS1
8)。
【0050】ステップS18でNOと判定すると、前記式
(3)で定まる速度指令データを駆動回路24側に出力
してサーボモータ36を駆動した(ステップS19)
後、再度ステップS18の判定を行う。ステップS18
でYES と判定すると、締付完了位置とエンコーダ読値と
の偏差が許容範囲に入ったか否かの判定を行う(ステッ
プS20)。ステップS20で前記偏差が許容範囲に入
ったと判定すると処理を終了する。ステップS20でNO
と判定するとアラーム信号を出力(ステップS21)し
てオペレータにこのことを報知して処理を終了する。
【0051】この位置決め装置では、サーボモータ36
を高速作動して、ボルト19を締付前点(ボルト19が
対象物のタップ穴にかかるポイント)に設定し(ステッ
プS11)、この状態で締付指令を受けると、式(3)
の速度指令データでサーボモータ36を制御する(ステ
ップS14)。すなわち、ボルト19締付時にボルト1
9が上方に移動する際には、速度指令データひいてはサ
ーボモータ36の操作力(トルク)は小さくなり、ボル
ト19をベース14に対してあたかも弾性体を介在させ
たのと同様に容易に上方に移動し得る(いわゆる、フロ
ーティング状態を呈する)こととなる。このため、上下
方向の位置ずれを容易に吸収しつつボルト19を対象物
に締付けることができる。
【0052】コントローラ25Aの制御により、いわゆ
るフローティング状態を呈しつつ位置決めを行えるの
で、図7で示す装置で必要とされたフローティング機構
を省略でき、これにより装置全体がコンパクトになると
共に設置スペースを少なくできる。
【0053】実願昭61−151572号(実開昭63
−58084号)のマイクロフィルムに示す装置で位置
決め操作に必要とされる長さ方向、幅方向、上下方向の
移動量の検出のためのセンサが不要となり、これにより
装置の簡略化を図ることができる。図8に示す位置決め
装置では、空圧シリンダ17を用いて位置決めするの
で、スピード切換えひいては締付のサイクルタイムの短
縮化が困難であったが、本実施例では、モータ制御によ
りボルト19を移動し、ボルト19を締付位置の直前ま
で上昇させる際は高速に移動させ、その後の位置決めは
低速で行うことが可能であり、サイクルタイムを短縮化
できる。
【0054】この位置決め装置では、鉛直方向の位置決
めを、いわゆるフローティング状態を呈しつつ行えるの
で、従来技術のフローティング機構を有する位置決め装
置では適用できなかった装置への使用が可能になる。
【0055】なお、ナットランナ18に付帯させてトル
クトランスジューサを設け、ナットランナ18からのデ
ータ及び前記エンコーダ22の読値をモニタし、締付が
正常に行われたか否かを確認することが可能である。単
にトルクのみをモニタする場合、ねじの焼き付けなどの
不具合を検出することが困難であるが、上述したように
エンコーダ22の読値も入力して判定することにより前
記問題点を改善することができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、制御手段が位置
決めの際に位置偏差ゲインを小さい値に設定して、電動
モータの制御用の速度指令データを小さくするので、電
動モータの速度ひいては電動モータの操作力が小さくな
って、対象物の係合部に沿ってワークを基部に対して容
易に、すなわちフローティング状態で移動できる。従来
装置が有したフローティング機構を省略でき、これによ
り装置全体がコンパクトになると共に設置スペースを少
なくできる。フローティング機構を用いずにフローティ
ング機能を発揮するので、水平方向のみならず鉛直方向
に対しての位置決めが可能になり、適用範囲が広くな
る。従来装置が有した長さ方向、幅方向、上下方向の移
動量の検出のためのセンサが不要となり、これにより装
置の簡略化を図ることができる。
【0057】請求項2記載の発明は、位置決めの際に位
置偏差ゲインを小さい値に設定して、電動モータの制御
用の速度指令データを小さくするので、電動モータの速
度ひいては電動モータの操作力が小さくなって、対象物
の係合部に沿ってワークを基部に対して容易に、すなわ
ちフローティング状態で移動できる。従来装置が有した
フローティング機構を省略でき、これにより装置全体が
コンパクトになると共に設置スペースを少なくできる。
フローティング機構を用いずにフローティング機能を発
揮するので、水平方向のみならず鉛直方向に対しての位
置決めが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の位置決め装置を示す断面
図である。
【図2】同位置決め装置のコントローラを示すブロック
図である。
【図3】同コントローラの制御内容を示すフローチャー
トである。
【図4】図1の駆動手段を他の駆動手段に代えた位置決
め装置を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例の位置決め装置を示す正面
図である。
【図6】同位置決め装置のコントローラの制御内容を示
すフローチャートである。
【図7】従来の位置決め装置の一例を示す断面図であ
る。
【図8】位置決め装置の従来の他の例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
2 第1のサーボモータ 3 第1のボールねじ機構 5 第2のサーボモータ 6 第2のボールねじ機構 25 コントローラ 26 位置指令回路 29 ゲイン設定回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを駆動する電動モータと、前記ワ
    ークの位置を検出する手段と、該ワーク位置検出手段か
    らの位置データと前記ワークに対する位置目標値との偏
    差に位置偏差ゲインを掛けて速度指令データを求め、該
    速度指令データに基づいて前記電動モータを制御し、位
    置決めの際に前記位置偏差ゲインを小さい値に設定する
    制御手段とを備えたことを特徴とする位置決め装置。
  2. 【請求項2】 ワークの位置データと目標値との偏差に
    位置偏差ゲインを掛けて速度指令データを求め、該速度
    指令データに基づいて前記ワークを駆動する電動モータ
    を制御する位置決め方法であって、位置決めの際に前記
    位置偏差ゲインを小さい値に設定することを特徴とする
    位置決め方法。
JP13934694A 1994-05-30 1994-05-30 位置決め装置及び位置決め方法 Pending JPH07314287A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7284370B2 (en) 2002-01-25 2007-10-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Positioning control apparatus
JP2019098511A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 キヤノン株式会社 搬送システムおよび物品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7284370B2 (en) 2002-01-25 2007-10-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Positioning control apparatus
JP2019098511A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 キヤノン株式会社 搬送システムおよび物品の製造方法

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