JPH07314133A - 管端自動溶接機 - Google Patents

管端自動溶接機

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JPH07314133A
JPH07314133A JP10959394A JP10959394A JPH07314133A JP H07314133 A JPH07314133 A JP H07314133A JP 10959394 A JP10959394 A JP 10959394A JP 10959394 A JP10959394 A JP 10959394A JP H07314133 A JPH07314133 A JP H07314133A
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welded
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pipe
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Hirotaka Suga
浩隆 菅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭い作業スペースで溶接が可能で、管板の周
縁部の管端も溶接することができる管端自動溶接機を提
供する。 【構成】 溶接ヘッドの軸心を中心に回転する溶接トー
チ3を有し、管2と管板1を管端部で円周溶接する管端
自動溶接機において、溶接トーチ3を把持する回転軸1
0を駆動するモータ7を該モータ7の回転軸と溶接ヘッ
ドの軸心が平行になるように溶接ヘッドケーシング6内
に設け、ワイヤー供給装置を外部供給装置14とするこ
とを特徴とする管端自動溶接機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の管と管板を管端
部で円周溶接する管端自動溶接機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱交換器等を製造するには、多数の管を
管板で固定するために、図2に示すように管端のスミ部
にビードBを盛り、管端部における管2と管板1を円周
溶接する必要がある。
【0003】従来、管端部を円周溶接するためには、図
3に示すような管端自動溶接機を用いていた。
【0004】図3において、1は被溶接部である管板、
2は管板1にシール溶接される管である。6は溶接ヘッ
ドのケーシングで、3は溶接トーチで、4は溶接ワイヤ
ー5を溶接部に供給するワイヤーリールである。溶接ト
ーチ3は、溶接トーチ保持具11により回転軸10に保
持されている。8はハンドル部で、7はモータであり、
モータ7の回転力が駆動伝達手段9により、回転軸10
に伝達される。12は溶接トーチの位置を調整する調整
治具で、13は溶接ヘッド6を所定の高さに吊すための
バランサーのフックを係止するためのリングである。
【0005】従来の自動溶接機を用いて管端を円周溶接
するには、図示していない芯出し金具を溶接機先端部に
取り付け、芯出し金具を管2に挿入して芯出しを行い、
溶接トーチ3の位置を調整治具12で調整した後、溶接
トーチ3からアークを発生させながら回転軸10を回転
させてワイヤーリール4より溶接ワイヤー5を供給しつ
つ、管2と管板1のスミ部を円周溶接して、管2と管板
1をシール溶接するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、熱交換器等
の製造工程によっては、管板と鏡板を先に溶接した後、
多数の管を管板に溶接する場合がある。このように管板
と鏡板を先に溶接し、上記の従来の管端自動溶接機を用
いて管端を溶接しようとすると、作業スペースが狭いた
め、従来の自動溶接機のワイヤーリールが邪魔となり、
管端を自動溶接することができず、手溶接で管端をシー
ル溶接しなければならなかった。
【0007】また、従来の管端自動溶接機は、ハンドル
にモータがあるため、取り付け位置が固定されているた
め、管端のつば部や鏡板等ににハンドルが当ってしまう
ため、管板の周縁部の管端を自動溶接することは困難で
あり、手溶接に頼らざるを得なかった。
【0008】従って、従来の管端自動溶接機では、狭い
作業スペースや、管板周縁部での管端溶接は非常に非効
率的であり、熱交換器等の製造コストが高くなる欠点が
あった。
【0009】本発明が解決しようとする課題は、狭い作
業スペースで溶接が可能で、管板の周縁部の管端も溶接
することができる管端自動溶接機を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、回転軸を回転さ
せるためのモータの取り付け位置とワイヤーリールの供
給方法を工夫することにより上記課題を解決できること
を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、溶接ヘッドの軸心を
中心に回転する溶接トーチを有し、管と管板を管端部で
円周溶接する管端自動溶接機において、溶接トーチを把
持する回転軸を駆動するモータを該モータの回転軸と溶
接ヘッドの軸心が平行になるように溶接ヘッドケーシン
グ内に設け、ワイヤー供給装置を外部供給装置とするこ
とを特徴とする管端自動溶接機に関するものである。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の管端自動溶接機の一実施例
を示す概略図である。
【0013】同図において、1は被溶接部である管板、
2は管板1にシール溶接される管である。6は溶接ヘッ
ドのケーシングで、3は溶接トーチである。溶接トーチ
3は、溶接トーチ保持具11により回転軸10に保持さ
れている。
【0014】回転軸10を回転させる駆動力を供給する
モータ7は、溶接ヘッドケーシング6内に、モータ7の
回転軸が溶接ヘッドの回転軸10と平行となるように設
けられている。モータ7の回転力は、溶接ヘッドケーシ
ング内に設けられた駆動伝達手段により、溶接ヘッドの
回転軸10に伝達され、溶接トーチ3は管2のスミ部に
沿って円周運動する。
【0015】モータ7を溶接ヘッドケーシング6内に設
けたため、ハンドル8は、着脱可能になり、ハンドル8
を取りつけるハンドル取り付け部8aは、溶接ヘッドケ
ーシングの任意の位置に設けることができる。
【0016】従って、管板の周縁部の管端を溶接する際
にハンドル8を、邪魔にならない位置につけ替えること
ができるので、容易に管板の周縁部の管端を自動溶接す
ることができる。
【0017】12は溶接トーチの位置を調整する調整治
具で、13は溶接ヘッド6を所定の高さに吊すためのバ
ランサーのフックを係止するためのリングである。な
お、リング13は、ハンドル8と同じく邪魔にならない
位置につけ替えることが可能である。
【0018】さらに、本発明では、溶接ワイヤー5の供
給を、従来のようにワイヤーリールにより行わず、外部
供給装置14より行うようにしている。そのために、本
発明の管端自動溶接機のヘッドは、全長を短くすること
ができ、狭いスペースでの管端自動溶接が可能となっ
た。ワイヤーの外部供給装置14は、溶接速度に応じて
ワイヤーを供給できるものであればよく、構造は特に限
定されない。
【0019】外部供給装置14から供給されたワイヤー
5は、溶接ヘッドの中空の回転軸10内を通り、ワイヤ
ーガイド5aにより、溶接トーチ3の近傍に供給され、
溶接される。ワイヤー5を回転軸10内に通すことによ
り、ワイヤーおよびワイヤーガイドのねじれを防止する
ことができる。
【0020】本発明の自動溶接機を用いて管端を円周溶
接するには、図示していない芯出し金具を溶接機先端部
に取り付け、芯出し金具を管2に挿入して芯出しを行
い、溶接トーチ3の位置を調整治具12で調整した後、
溶接トーチ3からアークを発生させながら回転軸10を
回転させて、外部供給装置14よりワイヤー5を供給し
つつ、管2と管板1のスミ部を円周溶接して、管2と管
板1をシール溶接すればよい。溶接する管端の位置に応
じて、ハンドル8およびリング13を任意の位置につけ
替えて、溶接することができる。なお、シールドガスの
供給手段は、本発明の管端自動溶接機に任意に設けるこ
とができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の管端自動溶接機は、回転軸を駆
動するモータを溶接ヘッドのケーシング内に設けたこと
により、ハンドルを着脱自在にできるため、溶接する管
端の位置に応じ、ハンドルの取り付け位置を変更でき
る。従って、従来は手溶接に頼らざるを得なかった管板
の周縁部の管端であっても、自動溶接することが可能と
なる。
【0022】また、溶接ワイヤーの供給を外部供給とし
たことにより、溶接ヘッドの全長をみじかくすることが
きるため、狭いスペースでの管端自動溶接が可能とな
る。
【0023】さらに、本発明の管端自動溶接機は小型で
あり、ハンドルを取りはずすとストレートな形状とな
り、ロボットやマニプレーターにも容易に取りつけるこ
とができるため、管端溶接作業を完全自動化することも
可能となる。
【0024】以上のように、本発明により、管端溶接の
作業効率を大幅に向上することができ、本発明は、熱交
換器等の製造業に大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管端自動溶接機の一実施例を示す概略
図。
【図2】管端部の、部分断面図。
【図3】従来の管端自動溶接を示す概略図。
【符号の説明】
1 管板 2 管 3 溶接トーチ 4 ワイヤーリール 5 溶接ワイヤー 5a ワイヤーガイド 6 溶接ヘッドケーシング 7 モータ 8 ハンドル 8a ハンドル取り付け部 9 駆動伝達手段 10 回転軸 11 溶接トーチ保持具 12 溶接トーチ位置調整治具 13 フック係止用リング 14 ワイヤー外部供給装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ヘッドの軸心を中心に回転する溶接
    トーチを有し、管と管板を管端部で円周溶接する管端自
    動溶接機において、溶接トーチを把持する回転軸を駆動
    するモータを該モータの回転軸と溶接ヘッドの軸心が平
    行になるように溶接ヘッドケーシング内に設け、ワイヤ
    ー供給装置を外部供給装置とすることを特徴とする管端
    自動溶接機。
  2. 【請求項2】溶接ヘッドの回転軸を中空とし、中空を通
    してワイヤーを溶接トーチ近傍まで供給する構造とした
    ことを特徴とする請求項1記載の管端自動溶接機。
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