JPH0731398A - 加工豆類及びその製法 - Google Patents

加工豆類及びその製法

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JPH0731398A
JPH0731398A JP19676793A JP19676793A JPH0731398A JP H0731398 A JPH0731398 A JP H0731398A JP 19676793 A JP19676793 A JP 19676793A JP 19676793 A JP19676793 A JP 19676793A JP H0731398 A JPH0731398 A JP H0731398A
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JP
Japan
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beans
water
rice
dried
freeze
Prior art date
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Pending
Application number
JP19676793A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shinozaki
隆 篠崎
Isao Kanayama
功 金山
Manabu Okui
学 奥井
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ALPHA SHOKUHIN KK
ALPHA- SHOKUHIN KK
Original Assignee
ALPHA SHOKUHIN KK
ALPHA- SHOKUHIN KK
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Publication date
Application filed by ALPHA SHOKUHIN KK, ALPHA- SHOKUHIN KK filed Critical ALPHA SHOKUHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 凍結乾燥処理した豆類を加水処理して水分含
量を10〜40%に調整することを特徴とする加工豆類
の製造。 【効果】 復水することにより容易にもとの豆に戻るだ
けでなく、特に豆の比重の調整が容易に行われ、煮豆や
炊きこみごはんの調理が効率的に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工豆類及びその製法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】凍結乾燥技術の進展に伴い、豆類を凍結
乾燥することも行われるようになり、復水することによ
り容易に元の豆類を得ることが可能となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来行わ
れている凍結乾燥豆類は、これを米と一緒に炊き込んだ
り煮豆にしたりする際、上面に浮上して取り扱い難くま
た加熱にも時間を要し、美味な風味も損われるし、ま
た、凍結乾燥豆類自体もこわれやすく、色調や色沢もも
との豆類とは相違しており、商品の価値の面においても
問題がある。
【0004】本発明は、保存性にすぐれ、しかもこのよ
うな問題点のないすぐれた加工豆類を効率的な製造する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためになされたものであって、発想を転換し
て技術常識とは全く逆に、凍結乾燥処理した豆類を一旦
加水して吸水せしめた後これを乾燥したところ、保存性
を有するのみでなく、比重の調整が充分に行われ、上記
した欠点が一挙に解決されるという新知見が得られ、こ
の新知見に基づき更に研究した結果、遂に完成されたも
のである。
【0006】以下、本発明を詳しく説明する。
【0007】本発明を実施するには、先ず、原料豆を凍
結乾燥する。凍結乾燥は常法にしたがって行えばよい。
この場合、原料豆は、格別の前処理を行うことなく凍結
乾燥処理してもよいが、例えば乾燥した豆を使用すると
きには、予め少なくとも部分的にα化しておいてもよ
い。α化処理としては、蒸煮、蒸沸、電子レンジ処理、
その他各種加熱処理が適宜使用される。また、乾燥させ
ない生の豆の場合は、予備加熱処理することなく直接凍
結乾燥してもよい。
【0008】原料豆としては次のものが例示されるが、
これらに限定されるものではなく、各種の豆類が広く使
用される:小豆、グリーンピース、大豆、ササゲ、大正
キントキ、ハナマメ、テボー、ソラマメ、インゲンマ
メ、ウズラマメその他。
【0009】凍結乾燥した原料豆は、次に、加水処理
し、次いで乾燥させる。本発明においては、一旦乾燥し
た豆を加水処理した後に再度乾燥させるという、技術常
識を離れた一見迂回処理的な処理をあえて採用した点
に、大きな特徴を有する。この加水処理によって、前記
した所期の目的が効率よく達成されるのである。
【0010】加水処理によって豆の水分含量を10〜4
0%に調整する。水分含量は目的に応じて10〜40%
の範囲内で適宜調節する。
【0011】例えば、赤飯、豆ごはん、山菜おこわ等豆
類を入れた炊きこみごはんの場合、短時間にしかも美味
に仕上げ且つ炊き上げた後に豆類とごはんとを混合攪拌
する手間を省いたりするため、特に比重の調整が重要で
ある。豆類を一緒に炊く原料米として、通常の米を用い
る場合は、米の水分含量が16%程度であるので、原料
豆類の水分含量もこれと同程度にしておくことにより、
豆が上面に浮き上って米と分離するようなことがなく美
味しく且つ短時間に炊き上げることができる。また、原
料米として早炊き米やα米を使用する場合は、これらの
米は水分含量がそれぞれ30%、8〜16%程度となっ
ているので、豆類の水分含量もこれに適応させればよ
い。
【0012】また、煮豆、製アンの前処理としての豆類
の加熱処理等炊きこみごはん以外の豆類調理にあって
も、豆が水面に浮上して吸水に時間がかかり、その結
果、加熱処理に長時間を要することとなり、やはりこの
場合も豆類の比重が問題となってくる。そのうえ、凍結
乾燥処理のみの豆類は、調理中に破砕することが多く、
色調や色沢も悪いため、煮豆等のように豆をつぶすこと
なく全体をそのまま食用に供する場合は、その商品価値
が著しく低下するが、本発明にしたがって水分含量を1
0〜60%に調整すれば、このようなことはない。
【0013】加水処理に使用する水としては、通常の
水、湯のほか、これに添加料を添加してなる水及び/又
は湯、例えば、加温してもよいアルコール含有水、塩
水、糖液、糖アルコール液、調味液等が適宜使用でき
る。アルコール含有水としては、エタノールその他食用
の各種アルコールを1〜20%含有した水が使用でき
る。
【0014】塩としては、食塩のほか、塩化カリウム、
(重)炭酸ナトリウム、(縮合)リン酸塩その他の塩類
が1〜20%液として使用され、カン水の使用も可能で
ある。
【0015】糖としては、グルコース、フラクトース、
キシロースその他の各種単糖;マルトース、シュークロ
ース、ラクトースその他の二糖;オリゴ糖;デキストリ
ン、澱粉その他の多糖類が使用可能である。また、これ
らの糖の糖アルコール、例えばマルチトール、ソルビト
ール等も広く使用することができ、いずれも1〜20%
液として使用するのが好適である。
【0016】調味液としては、醤油、食塩、ダシ汁、魚
エキス、アミノ酸核酸系調味料等が使用できる。上記し
た目的のほか、豆類に積極的にこれらの風味を付与した
い場合には、これらの調味料の含量を高めたり、必要あ
れば各種併用したりすればよい。通常、1〜20%液と
して使用する。
【0017】加水処理は、これらの水類の中に豆を浸漬
したり、豆にこれらの水類をスプレーしたり、シャワー
を浴びせたり、その他水類と豆とを接触せしめる処理が
広く採用できる。
【0018】加水処理を行い、目的とする水分含量とな
って豆類の比重が調整された後、水切りし、乾燥して、
加工豆類製品を得る。
【0019】
【発明の効果】このようにして得た加工豆類は、先ず外
観面からみると、色調及び色沢にすぐれ、破砕したり剥
皮がなく、また、実際の調理面からみると、上面に豆類
が浮上することなく下方に沈み、加熱調理が短時間に終
了するだけでなく、非常に美味な調理豆が得られる。
【0020】また、炊きこみごはんの場合も、豆類と米
粒等とが分離することがなく、よく混合されて調理され
るので、非常に美味な炊きこみごはん(赤飯、山菜おこ
わ、グリンピースごはん等)がごく短時間に炊き上が
り、しかも炊き上がった後に豆類とごはんとを混合する
ことが容易となり、手間も省け、機械化にも適してい
る。更に、調味液で加水処理した豆類を使用すれば、別
途味付けすることなく、目的とする煮豆や炊きこみごは
んを効率的に調製することも可能である。
【0021】以下、本発明の実施例について記載する。
【0022】
【実施例1】北海道産小豆(品種:二等)を、水洗し、
混合したごみを除去し、15℃の水に27時間浸漬し
た。浸漬後57.5%水分の小豆を得、金網上で充分水
切りを行い、蒸煮容器内を回動する金網コンベヤー上に
ホッパーを介して連続的に約5cmの厚さで供給し、金
網下方より100℃の蒸気を噴出し滞留時間20分で取
出した。このとき小豆は内部に未蒸煮部を残し蒸煮さ
れ、水分は59.5%であった。
【0023】蒸煮容器の取出口シュートより直接15℃
の流水中に落下させ、流水溢出口下方よりコンベヤーに
より連続的に取出し、水を切って、品温20℃以下と
し、縦50cm、横30cm、深さ10cmの浅箱に平
均に盛り、−42℃の冷蔵庫に入れ3時間冷却凍結し
た。凍結小豆を解凍することなく、そのまま真空乾燥装
置に入れ、槽内を1 Torr(1/760mm)に下
げ、90℃の蒸気で加熱し、8時間かけて2 Torr
とし、次いで蒸気温度を60℃に下げ約12時間徐々に
真空度をあげ、0.1 Torrになったら、そのまま
で2時間維持し、品温20℃の乾燥小豆を得た。
【0024】このようにして凍結乾燥した小豆(水分3
%)を、金網コンベヤー上に広げ、これに水をスプレー
して、水分を15%に調整し、水切りした後、熱風を当
てて乾燥した。
【0025】得られた製品は、小豆本来の色を保持して
おり、表面には光沢があり、破砕したり剥皮したものは
見当らなかった。
【0026】次いで、得られた製品0.1kgを2kg
のモチ米から製造したα米(水分8〜16%)と混合
し、常法により炊飯した結果、小豆が表面に偏在するこ
とが緩和され、炊飯後に小豆とモチ米とを攪拌混合する
ことが容易になった。しかも、小豆のこわれもほとんど
なく、風味佳良な赤飯が得られた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凍結乾燥処理した豆類を加水処理して水
    分含量を10〜40%に調整することを特徴とする加工
    豆類の製造方法。
  2. 【請求項2】 加水処理が、必要に応じて添加料を添加
    してなる水及び/又は湯による処理であることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 添加料を添加してなる水及び/又は湯
    が、加温されていてもよいアルコール含有水、塩水、糖
    液、糖アルコール液、及び/又は、調味液であることを
    特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載の方法で製造してなる加工豆類。
JP19676793A 1993-07-15 1993-07-15 加工豆類及びその製法 Pending JPH0731398A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021177753A (ja) * 2020-05-11 2021-11-18 財團法人食品工業發展研究所 インスタント小豆食品の製造方法及び該製造方法を用いて作成されたインスタント小豆食品及び該インスタント小豆食品を含む食品
KR102341955B1 (ko) * 2021-02-09 2021-12-21 신복순 콩국물 제조방법

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