JPH07313829A - 除湿装置 - Google Patents

除湿装置

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JPH07313829A
JPH07313829A JP6111197A JP11119794A JPH07313829A JP H07313829 A JPH07313829 A JP H07313829A JP 6111197 A JP6111197 A JP 6111197A JP 11119794 A JP11119794 A JP 11119794A JP H07313829 A JPH07313829 A JP H07313829A
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JP
Japan
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humidity
dehumidification
refrigerator
dehumidifying
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JP6111197A
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Toshiro Hotta
敏郎 堀田
Yutaka Kojima
豊 小島
Soichiro Kawada
宗一郎 川田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】庫内空間の容量や収納状態などに柔軟に対応し
て適度な湿度にまで除湿し、庫内を確実に適湿状態とす
る。 【構成】吸気口部と排気口部とを有するケーシングの内
部に庫内及び庫外の両方に開放される通気路が形成さ
れ、この通気路に、ファン、ヒータ及び通風性吸湿材が
配設され、庫内多湿時に吸湿、吸湿材の再生及び放熱を
所定時間内に連続的に行う除湿サイクルと、庫内が適湿
以下の時には動作停止する待機とが設定された制御部が
備えられた除湿装置において、湿度検知素子を設け、制
御部に接続し、この制御部には、さらに、庫内空間に応
じて除湿サイクルの回数を変更可能に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、除湿装置に関するも
のである。さらに詳しくは、この発明は、庫内空間の容
量等に柔軟に対応して適度な湿度にまで除湿し、庫内を
確実に適湿状態とすることのできる除湿装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気中の水分を吸湿し、適度
な湿度に調節する装置として、調湿器等の各種の除湿装
置が知られている。たとえば、そのような除湿装置とし
て、図6に例示した装置がこれまでに提供されてもい
る。
【0003】この図6に例示した除湿装置においては、
吸気口部(1)と排気口部(2)とがケーシング(3)
の左右両端部に設けられ、このケーシング(3)の内部
に、除湿装置が配置される収納庫等の庫内及び庫外の両
方に開放される通気路が形成されている。より具体的に
は、図7に例示したように、中空箱状としたケーシング
(3)の上面に、庫外側にケーシング(3)の内部通気
路を開放するための吸気口(1a)及び排気口(2a)
を設けている。また、ケーシング(3)の正面には、庫
内側に内部通気路を開放するための吸気口(1b)及び
排気口(2b)が設けられている。
【0004】そして、図8のa及びbに例示したよう
に、これらの吸気口(1a)(1b)及び排気口(2
a)(2b)の間には、ケーシング(3)内部のコーナ
ー部位置に設けた回転軸(4)の周りを略90°の範囲
で回動自在とした空気流路切替え用の蓋(5)が設けら
れている。この流路切替え蓋(5)の回動は、図6に例
示した小型モータ(6)により得られるようにしてい
る。小型モータ(6)を作動させ、流路切替え蓋(5)
を回動させることにより、ケーシング(3)の内部通気
路を庫内側及び庫外側に切り替えてそれぞれに開放させ
ることができる。
【0005】図8のaは、流路切替え蓋(5)でケーシ
ング(3)上面の吸気口(1a)及び排気口(2a)を
塞いで、庫内側だけにケーシング(3)の内部通気路を
開放した場合を示している。一方、図8のbの場合は、
図8のaの場合とは逆に、流路切替え蓋(5)でケーシ
ング(3)正面の吸気口(1b)及び排気口(2b)を
塞ぎ、庫外側にケーシング(3)の内部通気路を開放し
ている。
【0006】また図6に例示したように、除湿装置に
は、上記したケーシング(3)の内部通気路に、ファン
(7)、PTCヒータ(8)及び通風性吸湿材としての
ハニカム状に成形したシリカゲル(9)が、ケーシング
(3)に設けた吸気口部(1)側から排気口部(2)側
にかけて順次配設されている。そして、ケーシング
(3)の内部後方に、これらのファン(7)、PTCヒ
ータ(8)及び小型モータ(6)の動作とその制御を行
う電源部、制御部等を備えた回路部(10)を設けてい
る。
【0007】さらに、排気口部(2)には、排気温度を
検知するための温度検知素子としてサーミスタ(11)
を設けてもいる。収納庫等の庫内を除湿する吸湿運転の
場合には、図8のaに例示したように、ケーシング
(3)の内部通気路を庫内側に開放するとともに、ファ
ン(7)を駆動させ、庫内空気(12)を吸気口(1
b)から取り入れ、図6に例示したハニカム状シリカゲ
ル(9)に通過させる。そして、このハニカム状シリカ
ゲル(9)で、取り入れた庫内空気(12)中の水分を
吸湿し、排気口(2b)より除湿空気(13)を庫内に
吹き出す。
【0008】一方、除湿後に、ハニカム状シリカゲル
(9)から吸着した水分を放出させ、吸湿能力を復帰さ
せるために再生運転を行う場合には、図8のbに例示し
たように、ケーシング(3)の内部通気路を庫外側に開
放し、PTCヒータ(8)を作動させるとともに、ファ
ン(7)を駆動させて、吸気口(1a)から庫外空気
(14)を取り入れ、これをPTCヒータ(8)で加熱
し、温風とした後にハニカム状シリカゲル(9)に当て
て吸着した水分を放出させ、湿気を含んだ温風(15)
を庫外に排出する。再生後には、ハニカム状シリカゲル
(9)は放熱させる。
【0009】これらの吸湿、再生及び放熱は、所定時間
内に連続的に行われ、これを一つの除湿サイクルとして
除湿装置の制御部に設定されている。この除湿サイクル
は、図6に示したハニカム状シリカゲル(9)を再生
し、放熱後に吸湿を行うことを一サイクルとして設定さ
れている。除湿サイクル終了後には、除湿装置の動作は
停止し、待機状態となる。
【0010】なお、除湿装置においては、吸気口部
(1)及び排気口部(2)には、図8のa及びbに例示
したように、ケーシング(3)の内部通気路に対して起
立するエアフィルタ(16)を設け、埃、塵等の侵入を
防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような除湿装置に
ついては、これが配置される収納庫等の庫内の湿度を如
何に適度に保つかが課題となっており、そのために、た
とえば湿度センサを設け、この湿度センサによる湿度検
知に基づいて除湿装置の運転を制御することが考えられ
てもいる。
【0012】しかしながら、図9に示したように、除湿
装置の吸湿運転により庫内には湿度ムラが発生する場合
が多い。一般に、この図9に例示したように、除湿装置
及びその付近の湿度は、吸湿運転するにつれて実際の庫
内湿度よりも低下し、開きが生ずる。このため、庫内雰
囲気は依然として多湿状態であるにもかかわらず、除湿
装置は待機に移行し、動作を停止することがある。これ
では、収納庫等の庫内に収納される収納物などにとって
好ましい湿度環境は実現されなくなる。このような湿度
ムラは、収納庫等の庫内容量が大きくなるほど顕著とな
る。なお、ここで言う湿度とは相対湿度を意味するもの
である。
【0013】また、従来の除湿装置については、庫内空
間については全く考慮されておらず、運転制御は一定と
しており、その結果として、除湿効果に関して次のよう
な問題が生じていた。たとえば図10に示したように、
庫内の容量によって、除湿サイクルで下げることのでき
る湿度幅が異なるのである。つまり、庫内容量が小さい
場合には、1回の除湿サイクルで庫内湿度は適湿状態に
まで十分に下げることができるが、大容量の収納庫等の
場合には、小容量のものに比べ、湿度を十分に下げるこ
とは不可能となる。このため、たとえ適湿状態となって
も、その状態は限りなく多湿状態に近い境界付近でしか
ないことが多い。このような状態では、除湿サイクルを
終了して待機となっても、この待機は短時間で終わり、
除湿サイクルが再開することとなる。庫内容量が大容量
の場合には、除湿サイクル及び待機が短時間で繰り返さ
れ、除湿装置の作動時間が長くなることから装置寿命が
短縮されるおそれがある。このような問題は、従来の除
湿装置においてその除湿能力を一定としていることにも
よるが、たとえ除湿能力の向上を図ったとしても、運転
制御を一定としていたのでは解消されることはない。
【0014】また、従来の除湿装置では、庫内に収納さ
れる収納物の量によって動作が不安定となることもあ
る。すなわち、図11に示したように、収納物の量が多
い場合には、少ない場合比べて庫内空間が小さくなり、
空気の流れが悪くなるなどのため、湿度ムラが生じやす
く、その結果、実際には低湿状態であっても湿度センサ
の配置位置等によっては多湿状態が検知され、除湿サイ
クルが終了せずに継続されることがある。
【0015】このように、除湿装置に除湿センサを設
け、庫内湿度に応じた運転制御を行おうとする場合に
は、収納庫等の庫内湿度を適湿状態とするためには、庫
内空間に応じた、つまり収納庫等の庫内の容量や収納状
態などに応じた運転制御を行うことが望ましいと指摘さ
れるのである。この発明は、以上の通りの事情に鑑みて
なされたものであり、従来の除湿装置の欠点を解消し、
庫内空間に柔軟に対応して適度な湿度にまで除湿し、湿
度ムラが発生する場合にも庫内を確実に適湿状態とする
ことのできる除湿装置を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、吸気口部と排気口部とを有する
ケーシングの内部に庫内及び庫外の両方に開放される通
気路が形成され、この通気路に、ファン、ヒータ及び通
風性吸湿材が配設され、庫内多湿時に吸湿、吸湿材の再
生及び放熱を所定時間内に連続的に行う除湿サイクル
と、庫内が適湿以下の時には動作停止して待機状態とす
る制御部が備えられた除湿装置において、制御部には湿
度検知素子が接続され、この制御部では、除湿サイクル
の回数が変更可能に設定されていることを特徴とする除
湿装置を提供する。
【0017】またこの発明においては、除湿サイクルに
おいて湿度検知素子を介して多湿状態から適湿状態を検
知した後に、さらに1回もしくは複数回の除湿サイクル
を行うよう上記制御部に除湿サイクルの回数が変更可能
に設定されていることや、適湿状態を上限及び下限の湿
度の2値で設定し、この2値は庫内空間に応じて変更可
能に設定されていること等を好ましい態様の一つとして
もいる。
【0018】
【作 用】この発明の除湿装置においては、湿度検知素
子をたとえば庫内又は除湿装置の適宜な部位に設け、こ
れを制御部に接続するとともに、庫内が多湿状態の時に
吸湿、吸湿材の再生及び放熱を所定時間内に連続的に行
う除湿サイクルと、庫内が適湿状態以下の時には動作停
止する待機とが設定された制御部を、さらに、庫内空間
に応じて除湿サイクルの回数を変更可能に設定するた
め、庫内空間の容量や収納状態などに柔軟に対応した運
転制御が可能となる。庫内に湿度ムラが発生する場合に
も確実に適湿状態にまで除湿することができる。庫内空
間が相違しても除湿効果は同じように実現され、従来、
特に大容量の場合に発生しやすかった待機と除湿サイク
ルとの繰り返しが解消され、除湿装置の寿命が延びる。
【0019】
【実施例】以下、図面に沿って実施例を示し、この発明
の除湿装置についてさらに詳しく説明する。図1は、こ
の発明の除湿装置の一実施例を示した断面図である。こ
の図1の例に示した除湿装置においては、図6に示した
除湿装置と同様に、吸気口部(1)と排気口部(2)と
がケーシング(3)の左右両端部に設けられ、このケー
シング(3)の内部に、除湿装置が配置される収納庫等
の庫内及び庫外の両方に開放される通気路が形成されて
いる。
【0020】また、この例の除湿装置には、上記したケ
ーシング(3)の内部通気路に、ファン(7)、PTC
ヒータ(8)及び通風性吸湿材としてのハニカム状に成
形したシリカゲル(9)が、ケーシング(3)に設けた
吸気口部(1)側から排気口部(2)側にかけて順次配
設されている。そして、ケーシング(3)の内部後方
に、これらのファン(7)、PTCヒータ(8)及び小
型モータ(6)の動作とその制御を行う電源部、制御部
等を備えた回路部(10)を設けている。
【0021】さらに、排気口部(2)には、排気温度を
検知するための温度検知素子としてサーミスタ(11)
を備えている。収納庫等の庫内を除湿する吸湿運転の場
合には、ケーシング(3)の内部通気路を庫内側に開放
するとともに、ファン(7)を駆動させ、庫内空気(1
2)を吸気口部(1)から取り入れてハニカム状シリカ
ゲル(9)に通過させる。そして、このハニカム状シリ
カゲル(9)で、取り入れた庫内空気(12)中の水分
を吸湿し、排気口部(2)より除湿空気(13)を庫内
に吹き出す。
【0022】一方、除湿後に、ハニカム状シリカゲル
(9)から吸着した水分を放出させ、吸湿能力を復帰さ
せるために再生運転を行う場合には、ケーシング(3)
の内部通気路を庫外側に開放し、PTCヒータ(8)を
作動させるとともに、ファン(7)を駆動させて、吸気
口部(1)から庫外空気(14)を取り入れ、これをP
TCヒータ(8)で加熱し、温風とした後にハニカム状
シリカゲル(9)に当てて吸着した水分を放出させ、湿
気を含んだ温風(15)を庫外に排出する。再生後に
は、ハニカム状シリカゲル(9)は放熱させる。
【0023】これらの吸湿、再生及び放熱は連続的に行
われ、これを一つの除湿サイクルとして回路部(10)
に設けた制御部に設定されている。この除湿サイクル
は、ハニカム状シリカゲル(9)を再生し、放熱後に吸
湿を行うことを一サイクルとして設定されている。さら
にまたこの例の除湿装置においては、湿度検知手段とし
ての湿度センサ(17)が、吸気口部(1)の通気路内
に設けられており、回路部(10)に備えた制御部に電
気的に接続している。この湿度センサ(17)は、吸気
口部(1)付近の通気路内雰囲気の湿度を検知する。こ
こで言う湿度も相対湿度を意味するものである。湿度セ
ンサ(17)については、従来公知の適宜なものを採用
することができる。また、その配置位置についても格別
の制限はなく、通気路内の適宜な位置に設けることがで
きる。湿度センサ(17)は、さらに、庫内の適宜な部
位に設置することも可能で、除湿装置本体と別体とし、
回路部(10)と配線接続するようにしてもよい。図1
の例のように、湿度センサ(17)を吸気口部(1)付
近の通気路内に設ける場合には、湿度センサ(17)が
除湿装置に組み込まれ、一体化されることから、別体と
する場合に比べ、湿度センサと除湿装置とを庫内におい
て配線接続する手間を省くことができる。
【0024】この湿度センサ(17)が検知した湿度に
基づいて、上記制御部で湿度検知を行い、除湿サイクル
の開始及び終了が制御される。庫内が適湿状態に除湿さ
れた後には、除湿装置は、その動作を停止し、庫内湿度
が多湿状態となり、次の除湿サイクルが開始されるまで
は待機状態となる。この待機も制御部にあらかじめ設定
されている。図2は、このような運転制御を実行するた
めの一例としてのフローチャートである。
【0025】この図2の例においては、除湿サイクル及
び待機のタイミングを湿度センサ(17)を介しての低
湿及び多湿状態の検知に基づいて行うようにしている。
この低湿及び多湿状態の検知は、適湿状態の検知に置き
換えることも可能である。すなわち、適湿状態とは、収
納庫等の庫内の好ましい湿度範囲と考えることができ、
その湿度範囲の上限の湿度と下限の湿度との2値を定
め、湿度センサ(17)で検知した検知湿度がこれらの
2値以内にあれば適湿状態であると判断される。従っ
て、検知湿度が、下限値以下であれば低湿状態が検知さ
れることとなり、上限値以上となれば多湿状態が検知さ
れたことに等しい。このような適湿状態を規定し、低湿
状態及び多湿状態の検知ともなる適湿状態の湿度の上限
及び下限の2値については、(一般的な適湿状態の上
限)>(大容量の場合の適湿状態の下限)>(小容量の
場合の適湿下限)という条件を踏まえた上で、除湿装置
が配置される収納庫等の庫内空間に応じて適宜にその設
定を変更することができる。
【0026】たとえば収納庫等の庫内の容量が小さい場
合には、庫内に湿度ムラが発生してもそのムラは十分小
さく、あるいは発生しない場合もあるため、図2のフロ
ーに沿って低湿状態、あるいは適湿状態の湿度の下限値
以下が、図1に例示した除湿センサ(17)を介して検
知された時に、直ちに待機へと移行することができる。
そして、この待機において、多湿状態、あるいは適湿状
態の湿度の上限値以上が検知された場合には、除湿サイ
クルを再開させることができる。
【0027】また、図3のフローチャートに例示したよ
うに、図1に例示した回路部(10)に備えた制御部
は、収納庫等の庫内容量が大きいなどの場合に、除湿サ
イクルにおいて又は除湿サイクル終了後に適湿状態を検
知した時に、庫内を確実に適湿状態に除湿するために、
さらに1回もしくは複数回の除湿サイクルを行うように
設定されてもいる。この適湿状態の検知には、上記した
適湿状態の湿度の上限値及び下限値の2値を用いること
ができる。
【0028】この図3に例示したように、制御部は、除
湿サイクルにおいて又は除湿サイクル終了後に適湿状態
を検知した後に、除湿サイクルにおける吸湿運転の回数
計測を開始し、これが所定のN回(N≧1,Nは整数)
となった時点で待機へと移行させる。この吸湿運転の回
数Nは、収納庫等の庫内容量などに応じて適宜な値に設
定し、また、これを変更することができる。待機におい
て適湿状態から外れたことが検知された後には、図2の
例と同様に、除湿サイクルが再開される。
【0029】図4は、やや容量の大きい庫内を図1に例
示した除湿装置で除湿した時の湿度変化を示した相関図
である。図3に例示したフローチャートにおいてN=1
と設定し、除湿装置を作動させたところ、2回目の除湿
サイクルの途中において湿度センサ(17)より適湿状
態が検知されたが、さらに1回の除湿サイクルが行わ
れ、合計3回の除湿サイクルが実行された後に待機とな
った。2回目の除湿サイクルにおいては、庫内は多湿状
態にあり、湿度センサ(17)の検知湿度と差が生じ、
湿度ムラが発生したが、3回目の除湿サイクルにおいて
庫内湿度も適湿状態の範囲内となり、庫内が適湿状態に
除湿されたことが確認された。
【0030】図5は、大容量の庫内を除湿した時の湿度
変化を示した相関図である。図3に例示したフローチャ
ートにおいてN=2と設定し、除湿装置を作動させた。
図4に示した場合と除湿効果において相違し、湿度の低
下は小さく、3回目の除湿サイクルによってようやく庫
内湿度が適湿状態の範囲内まで下がった。しかしなが
ら、この状態は、適湿状態ではあっても多湿状態に近か
った。この後に、設定の通りに、さらに2回の除湿サイ
クルが実行され、庫内湿度が十分に低下し、適湿状態と
なり、待機となった。この状態では、庫内湿度が十分に
下げられており、待機が短時間で終わることはなく、待
機と除湿サイクルとの繰り返しが解消された。また、低
湿にまで過剰に除湿されることはなかった。
【0031】このように、この発明の除湿装置において
は、庫内空間の容量や収納状態などに柔軟に対応して除
湿することができ、庫内に湿度ムラが発生する場合にも
確実に適度な湿度までに除湿することができる。しかも
容量の大きい庫内であっても、待機と除湿サイクルとの
繰り返しが行われることはなく、適湿状態に除湿される
ため、除湿装置の運転時間を低減させることができる。
装置寿命を延ばすことが可能となる。特に、図1に例示
したファン(7)に備えたモータの寿命を長く維持する
ことが可能となる。
【0032】なお、庫内空間の容量や収納状態などは、
使用者があらかじめ確認することができるため、図2及
び図3にそれぞれ例示したフローチャートに基づく除湿
装置の運転制御は、たとえば操作スイッチを介して制御
部を切り替えることで行うことができる。また、収納状
態によっての運転制御の切替は、収納物の収納後に余る
庫内容量に置き換えて考えることができ、庫内容量の大
小と同じように行うことが可能である。
【0033】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではない。ファン、ヒータ及び通風性吸湿
材の構造及び構成、回路部の回路構成等の細部について
は様々な態様が可能であることはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、除湿装置の運転制御を収納庫等の庫内の空間に応
じて行うことができ、庫内空間の容量や収納状態などに
柔軟に対応して適度な湿度にまで除湿することができ
る。庫内を確実に適湿状態とすることができる。収納庫
等の庫内に収納される種々の物品などにとって好ましい
湿度環境を実現することができる。除湿装置の寿命を長
く維持することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の除湿装置の一実施例を示した断面図
である。
【図2】図1の除湿装置の運転制御の一例を示したフロ
ーチャートである。
【図3】図1の除湿装置の運転制御の別の例を示したフ
ローチャートである。
【図4】図1の除湿装置による庫内除湿時の湿度変化の
一例を示した相関図である。
【図5】図1の除湿装置による庫内除湿時の湿度変化の
別の例を示した相関図である。
【図6】従来の除湿装置を例示した断面図である。
【図7】図6の除湿装置の斜視図である。
【図8】a及びbは、各々、図6の除湿装置の側断面図
である。
【図9】従来の除湿装置運転時の除湿装置付近の湿度と
庫内湿度との変化を示した相関図である。
【図10】従来の除湿装置運転時の庫内湿度の容量によ
る変化を示した相関図である。
【図11】従来の除湿装置運転時の庫内湿度の収納状態
による変化を示した相関図である。
【符号の説明】
1 吸気口部 2 排気口部 3 ケーシング 6 小型モータ 7 ファン 8 PTCヒータ 9 ハニカム状シリカゲル 10 回路部 11 サーミスタ 12 庫内空気 13 除湿空気 14 庫外空気 15 温風 16 エアフィルタ 17 湿度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気口部と排気口部とを有するケーシン
    グの内部に庫内及び庫外の両方に開放される通気路が形
    成され、この通気路に、ファン、ヒータ及び通風性吸湿
    材が配設され、庫内多湿時に吸湿、吸湿材の再生及び放
    熱を所定時間内に連続的に行う除湿サイクルと、庫内が
    適湿以下の時には動作停止して待機状態とする制御部が
    備えられた除湿装置において、制御部には湿度検知素子
    が接続され、この制御部では、除湿サイクルの回数が変
    更可能に設定されていることを特徴とする除湿装置。
  2. 【請求項2】 制御部では、除湿サイクルにおいて湿度
    検知素子を介して多湿状態から適湿状態を検知した後
    に、さらに1回もしくは複数回の除湿サイクルを行うよ
    う除湿サイクルの回数が変更可能に設定された請求項1
    記載の除湿装置。
  3. 【請求項3】 制御部では、適湿状態が上限及び下限の
    湿度の2値で設定され、かつこの2値は、庫内空間に応
    じて変更可能に設定された請求項1又は2記載の除湿装
    置。
JP6111197A 1994-05-25 1994-05-25 除湿装置 Pending JPH07313829A (ja)

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