JPH07313476A - 生体用端子装置 - Google Patents

生体用端子装置

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JPH07313476A
JPH07313476A JP6136721A JP13672194A JPH07313476A JP H07313476 A JPH07313476 A JP H07313476A JP 6136721 A JP6136721 A JP 6136721A JP 13672194 A JP13672194 A JP 13672194A JP H07313476 A JPH07313476 A JP H07313476A
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JP
Japan
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Pending
Application number
JP6136721A
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English (en)
Inventor
Hideaki Ito
秀明 伊藤
Masaji Sakajiri
正次 坂尻
Yuichi Wakizaka
裕一 脇坂
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不使用時にリード線が邪魔にならず、リード
線及び生体が損傷を受けず、接点の断接に伴い端子部材
に負荷がほとんど掛からず、端子部材自体が小形になつ
て目立たなくなる生体用端子装置の提供。 【構成】 露出域Bの表面に複数個の第1接点13,4
3が形成され、各第1接点13,43に接続する内側リ
ード線14,44が、埋込域Aから外部に延在する端子
部材10,40と、第1接点13,43と接続し得る第
2接点19,45が形成され、第2接点19,45に接
続する外側リード線17,46が外部にまで延在するコ
ネクター部材20,50とを有し、端子部材10,40
とコネクター部材20,50とが、着脱自在な係合手段
21a,11b,51g,41dを介して係合可能であ
ると共に、係合した状態で第1,2接点13,43,1
9,45の押圧による接続を付勢する接続付勢手段1
5,18,53を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体用端子装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】医療分野において、生体へ
の電気刺激又は生体内情報の電気的な計測を行うに際
し、生体内に一部を埋め込んだ状態で生体用端子装置が
装着される。従来の生体用端子装置として、例えば特開
昭63−272356号公報に記載されるものがある。
すなわち、少なくとも1面が体外に露出し、体外に露出
した面と体内に埋め込まれた面とを貫通する貫通孔を有
し該貫通孔を介して挿入したリード線により生体内外を
電気的に連通する。
【0003】しかしながら、このような従来の生体用端
子装置にあつては、端子部材とコネクター部材とが分割
不可能に一体に形成され、生体に取り付けた状態でリー
ド線が生体の外部に常時露出している。このため、生体
用端子装置の不使用時にリード線が邪魔になるのみなら
ず、リード線に異物が引つ掛かつてリード線のみならず
生体が損傷を受けるという技術的課題があつた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、次の通りである。請求項1の発明の構成は、埋込域
A及び露出域Bを有すると共に、露出域Bの表面に複数
個の第1接点13,43が形成され、各第1接点13,
43に接続する内側リード線14,44が、露出域Bを
通つて埋込域Aから外部に延在する端子部材10,40
と、前記第1接点13,43と接続し得る第2接点1
9,45が形成され、各第2接点19,45に接続する
外側リード線17,46が内部を通つて外部にまで延在
するコネクター部材20,50とを有する生体用端子装
置であつて、前記露出域Bの端子部材10,40とコネ
クター部材20,50とが、係合手段21a,11b,
51g,41dを介して係脱可能であると共に、該係合
手段21a,11b,51g,41dが係合した状態
で、前記第1接点13,43と第2接点19,45との
押圧による接続を付勢する接続付勢手段15,18,5
3を備えることを特徴とする生体用端子装置である。請
求項2の発明の構成は、係合手段が、端子部材10の露
出域B又はコネクター部材20の一方に形成される筒状
部11bと、他方に形成され、前記筒状部11bに係脱
自在に外嵌する短筒部21aとを有することを特徴とす
る請求項1の生体用端子装置である。請求項3の発明の
構成は、係合手段が、端子部材40の露出域B又はコネ
クター部材50の一方に形成され、複数個の切欠き部4
1cを有する外向きフランジ状部41dと、他方に形成
され、前記切欠き部41cを通過可能な複数個の内向き
突起部51gとを有し、各切欠き部41cから各内向き
突起部51gを挿入してコネクター部材50に回動を与
え、各内向き突起部51gを外向きフランジ状部41d
の側面に係合させることを特徴とする請求項1の生体用
端子装置である。請求項4の発明の構成は、接続付勢手
段が、端子部材10,40の露出域B又はコネクター部
材20,50の一方に設けた磁石15,18と、他方に
設けた磁石18,15又は磁性体とを有し、両者15,
18の吸引力で接続が付勢されることを特徴とする請求
項1又は2の生体用端子装置である。請求項5の発明の
構成は、コネクター部材50が、切欠き部41cを有す
る外向きフランジ状部41d又は内向き突起部51gを
備えるコネクター部材本体51と、第2接点45及び外
側リード線46を有し、コネクター部材本体51の内部
に摺動自在に支持される内側部材52とを備え、接続付
勢手段が、第2接点45が第1接点43と接続するよう
に、内側部材52を弾性的に付勢する弾性体53である
ことを特徴とする請求項3の生体用端子装置である。
【0005】
【作用】請求項1の発明によれば、端子部材10,40
を生体に組み込んで、端子部材10,40に埋込域A及
び露出域Bを有する状態で、使用に供する。生体用端子
装置の使用時には、係脱自在な係合手段21a,11
b,51g,41dを介して、露出域Bの端子部材1
0,40にコネクター部材20,50を係合させる。端
子部材10,40とコネクター部材20,50とを係合
させれば、接続付勢手段15,18,53により、第1
接点13,43と第2接点19,45との押圧による接
続が付勢される。これにより、露出域Bの表面に形成し
た複数個の第1接点13,43と、コネクター部材2
0,50の第2接点19,45とが接続する。しかし
て、内側リード線14,44と外側リード線17,46
とが接続するので、外側リード線17,46により、内
側リード線14,44の先端から得られる生体内情報の
電気的な計測を行うことができ、また、外側リード線1
7,46からの電気刺激を内側リード線14,44を介
して生体に与えることができる。
【0006】請求項2の発明によれば、筒状部11bに
短筒部21aを外嵌させる。これより、端子部材10に
コネクター部材20が係合される。逆に、筒状部11b
から短筒部21aを引き抜けば、係合が離脱する。端子
部材10に筒状部11bが形成される場合は露出域Bに
形成し、この露出域Bにおいてコネクター部材20の短
筒部21aを外嵌させ、短筒部21aと生体との干渉を
避ける。
【0007】請求項3の発明によれば、各切欠き部41
cから各内向き突起部51gを挿入してコネクター部材
50に回動を与え、各内向き突起部51gを外向きフラ
ンジ状部41dの側面に係合させる。これにより、端子
部材40にコネクター部材50が係合される。逆に、各
切欠き部41cから各内向き突起部51gを抜き取れ
ば、係合が離脱する。
【0008】請求項4の発明によれば、端子部材10,
40の露出域B又はコネクター部材20,50の一方に
設けた磁石15,18と、他方に設けた磁石18,15
又は磁性体との吸引力により、端子部材10,40とコ
ネクター部材20,50との接続が付勢される。
【0009】請求項5の発明によれば、端子部材40に
コネクター部材本体51が係合される。そして、第2接
点45及び外側リード線46を有する内側部材52が、
弾性体53によつて弾性的に付勢され、第2接点45が
第1接点43と接続する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図7は、本発明の第1実施例を示
す。図5中において符号1は生体用端子装置を示す。生
体用端子装置1は、生体への電気刺激又は生体内情報の
電気的な計測を行うに際し、生体内に一部を埋め込んだ
状態で装着される。生体への電気刺激としては、数分の
電気刺激を1日に数回与える耳鳴り治療があり、生体内
情報としては、血圧、血流速度、温度、心電信号等があ
る。この生体用端子装置1は、体内側に配置する端子部
材10と体外側に配置するコネクター部材20とを有す
る。
【0011】端子部材10は、端子部材本体11と、埋
設部12とを有する。端子部材本体11は、図1,図2
に示すように一端部がフランジ部11aを形成し、他端
部が筒状部11bを形成し、このフランジ部11a及び
筒状部11bの中心部に貫通孔11cを形成している。
端子部材本体11は、カーボン、アルミナ、シリコーン
ゴム、ハイドロキシアパタイト等の通常の材料で一体に
形成されている。フランジ部11aは、生体内に配置さ
れる部分であり、生体に組み込んだ状態で、図5に示す
皮膚2に糸で縫い付けるための複数個の小孔11dを有
する。埋設部12は、端子部材本体11の貫通孔11c
のほぼ全体にエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の合成
樹脂、シリコーンゴム等を埋め込んで形成され、必要に
応じて端子部材本体11の貫通孔11cの周壁との間に
接着剤を塗布し、液密を保持してある。この端子部材1
0の生体内に配置する部分、つまり皮膚2よりも内側が
埋込域Aを形成し、生体外に配置する部分、つまり皮膚
2よりも外側が露出域Bを形成する。
【0012】また、露出域Bの表面となる埋設部12の
外表面には、複数個(本実施例では2個)の半円形板状
の第1接点13が若干の間隔を設けて円形状に配設さ
れ、各第1接点13に接続する内側リード線14が埋設
部12(露出域B及び埋込域A)を通つて外部に延在す
る。なお、この内側リード線14は、主として体内に位
置することになるので、金、白金、白金イリジウム等の
線材(撚り線を含む。)で形成する。第1接点13は、
白金、金又はこれらの合金で形成されている。また、第
1接点13の背後に位置させて、埋設部12に永久磁石
からなる磁石15を埋め込んである。磁石15を埋設部
12に埋め込むことにより、磁石15の磁力を適当に弱
め、塵埃中の磁性体がむやみに付着し、また、磁石15
が破損することを防止する。
【0013】一方、コネクター部材20は、図3〜図5
に示すようにコネクター部材本体21と、埋設部22と
を有する。コネクター部材本体21は、図4に示すよう
に外径が一致する薄肉の短筒部21aと肉厚筒状部21
bとを有し、各種の材料で一体に形成されている。埋設
部22は、肉厚筒状部21bの貫通孔21cのほぼ全体
に、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の合成樹脂、シ
リコーンゴム等を埋め込んで形成され、必要に応じて貫
通孔21cの周壁との間に接着剤を介装して液密を保持
してある。また、埋設部22の短筒部21a側の表面に
突出させて、第1接点13と同数の突起状の第2接点1
9が形成され、各第2接点19に接続する外側リード線
17が埋設部22を通つて外部に延在すると共に、第2
接点19の背後に位置させて、埋設部22に永久磁石か
らなる磁石18を埋め込んである。この各第1接点13
と第2接点19とは、凹凸係合せずに圧接するのみであ
り、断接には実質的に力を要しない。また、外側リード
線17は全体が生体外部に位置するので、材質は広く選
定可能であり、銅線の使用も可能である。
【0014】このような生体用端子装置1は、予め、端
子部材10が生体に組み込まれる。そして、端子部材1
0を生体に組み込んだ状態で、図5に示すように露出域
Bが生体外に露出し、各第1接点13の表面が埋設部1
2から露出している。なお、端子部材10の第1接点1
3を設けた面、つまり筒状部11b、埋設部12及び第
1接点13の表面は平坦面を形成しているので、塵埃が
溜まり難い。
【0015】この状態から、コネクター部材20の短筒
部21aを端子部材10の筒状部11bに密接に外嵌さ
せる。コネクター部材20の短筒部21aは、端子部材
10の筒状部11bの露出域Bにおいて外嵌する。この
短筒部21a又は露出域Bの筒状部11bの内の一方が
被係合部を構成し、他方が係合部を構成し、両者21
a,11bが係脱自在な係合手段を構成している。これ
により、コネクター部材20の各第2接点19が端子部
材10の各第1接点13に押圧されて接触すると共に、
その接触状態が磁石15,18の吸引力によつて保持さ
れる。この磁石15,18により、第1接点13と第2
接点19との接続を付勢する接続付勢手段を構成してい
る。このようにしてコネクター部材20と端子部材10
とを係合させると共に接続付勢させて、生体用端子装置
1となし、使用に供する。具体的には、内側リード線1
4と外側リード線17とが接続する状態で、外側リード
線17により、内側リード線14の先端から得られる生
体内情報の電気的な計測を行う。また、外側リード線1
7からの電気信号を内側リード線14を介して生体に供
給し、電気刺激を与える。
【0016】ここで、永久磁石からなる各磁石15,1
8をそれぞれ分割し、その極性を反転させ、図6に示す
ように各磁石15,18においてS極、N極が隣合うよ
うに形成すれば、対向する磁石15,18の吸引力が一
義的に定まる。これにより、複数個の第1接点13と第
2接点19とを適正に接続させることができる。また、
図6に示すように端子部材10の筒状部11bとコネク
ター部材20の短筒部21aとの間に凹部11eと凸部
21dとによる係合部を形成し、周方向の位置決めを図
ることにより、複数個の第1接点13と第2接点19と
を、適正に接続させることができる。更に、図7に示す
ように各第1接点13を半径を異ならせてそれぞれ環状
に形成し、また、各第2接点19を中心からの距離を異
ならせて形成し、両者13,19が接続するように構成
すれば、端子部材10に対するコネクター部材20の相
対回動を許容することができる。勿論、各第2接点19
を半径を異ならせてそれぞれ環状に形成し、また、各第
1接点13を中心からの距離を異ならせて形成し、両者
13,19が接続するように構成してもよい。このコネ
クター部材20の相対回動を許容する場合には、各磁石
15,18を分割し、その極性を図6に示すようにS
極、N極を隣合わせて形成する必要はなく、単にS極と
N極を対向させればよい。
【0017】次に、生体用端子装置1の不使用時には、
コネクター部材20を端子部材10から取り外す。コネ
クター部材20の取り外しに際しては、コネクター部材
20を把持し、短筒部21aの中心軸線方向に引つ張
る。各磁石15,18は、各埋設部12,22に埋め込
んであるので、比較的磁力が弱い状態にあり、生体に組
み込んだ端子部材10側に引き力をほとんど作用させる
ことなく、コネクター部材20を容易に取り外すことが
できる。コネクター部材20の取り外しに際して、生体
に組み込んだ端子部材10に引き力が作用することを防
止するために、少なくとも一方の永久磁石からなる磁石
15,18を電磁石で構成し、コネクター部材20を取
り付ける際に電磁石に通電し、取り外す際に電磁石への
通電を遮断することもできる。更に、一方の磁石15,
18を電磁石で構成し、他方の磁石18,15を磁性体
で置き換えて構成することもできる。
【0018】図8〜図13は本発明の第2実施例を示
す。本実施例にあつては、生体用端子装置1は、図13
に示すように体内側に配置する端子部材40と体外側に
配置するコネクター部材50とを有する。
【0019】端子部材40は、図8,図9に示すように
端子部材本体41と、埋設部42とを有する。端子部材
本体41は、一端部にフランジ部41aを有し、中間部
に筒状部41bを有し、他端部に周方向に複数個形成し
た切欠き部41cを有する外向きフランジ状部41dを
有する。端子部材本体41は、カーボン、アルミナ、シ
リコーンゴム、ハイドロキシアパタイト等の通常の材料
によつて一体に形成されている。この端子部材本体41
の中心部に貫通孔41eを有し、貫通孔41eにエポキ
シ樹脂、ポリウレタン樹脂等の合成樹脂、シリコーンゴ
ム等を埋め込んで、埋設部42が形成されている。埋設
部42は、必要に応じて貫通孔41eの内壁との間に接
着剤を塗布し、この間の液密を保持してある。フランジ
部41aは、生体内に配置される部分であり、生体に組
み込んだ状態で、図13に示す皮膚2に糸で縫い付ける
ための複数個の小孔41fを有する。しかして、図13
に示すように端子部材40の生体内に配置される部分が
埋込域Aを形成し、生体外に配置される部分が露出域B
を形成する。
【0020】また、露出域Bの端部となる埋設部42の
端部表面には、複数個(本実施例では2個)の半円形板
状の第1接点43が若干の間隔を設けて円形状に配設さ
れ、各第1接点43に接続する内側リード線44が、埋
設部42を通つて外部に延在している。第1接点43
は、白金、金又はそれらの合金からなり、内側リード線
44は、主として体内に位置することになるので、金、
白金、白金イリジウム等の線材(撚り線を含む。)で形
成する。
【0021】一方、コネクター部材50は、図10〜図
13に示すように組付性を考慮して中心軸線方向に2分
割したコネクター部材本体51と、内側部材52とを有
する。コネクター部材本体51は、図10〜図12に示
すように第1本体51aの一端部を第2本体51bに圧
入固着して外形が円筒面をなすように組立てられ、他端
部の薄肉の短筒部51fを除く中心部に、中心軸線方向
に延在する貫通孔51cが形成されている。この第1本
体51a及び第2本体51bは、各種の材料で一体に形
成されている。
【0022】このコネクター部材本体51の貫通孔51
cの他端部に位置させて、内向きフランジ部からなる係
止部51dが形成され、一端部に位置させて、ばね座5
1eが形成されている。また、コネクター部材本体51
の他端部の短筒部51fは、貫通孔51cと中心軸線を
合致させて形成され、この短筒部51fの他端部内面に
は、端子部材本体41の切欠き部41cを挿通可能な大
きさの内向き突起部51gが周方向に複数個形成されて
いる。しかして、短筒部51fの内部には、各内向き突
起部51gの一端面と第1本体51aの係止部51dの
他端面とで区画されるコ字状の空間51jが図11に示
すように複数個形成されている。
【0023】コネクター部材本体51の貫通孔51cに
は、内側部材52が中心軸線方向の摺動自在に挿入され
る。内側部材52の他端部表面には、複数個(本実施例
では2個)の突起状をなす第2接点45が形成され、各
第2接点45に接続する外側リード線46が内側部材5
2を通つて外部に延在している。第2接点45は、白
金、金又ははそれらの合金からなる。また、内側部材5
2の中心軸線方向の中間部には、外向きフランジ部から
なる係止部52aが形成されている。内側部材52は、
電気絶縁材料で形成されている。そして、内側部材52
の係止部52aとコネクター部材本体51のばね座51
eとの間にばね、ゴム等からなる弾性体53を圧縮させ
て介装してある。しかして、内側部材52は、弾性体5
3によつて他端に向けて弾性的に付勢され、不使用時の
常態にて、その係止部52aがコネクター部材本体51
の係止部51dに弾性的に当接係合し、第2接点45が
係止部51dの他端面から若干突出して短筒部51f内
に位置している。
【0024】このような端子部材40及びコネクター部
材50を有する生体用端子装置1は、予め、端子部材4
0を生体に組み込む。そして、端子部材40を生体に組
み込んだ状態で、露出域Bが生体外に露出し、各第1接
点43が、露出域Bに位置する埋設部42の表面に露出
している。このようにして生体に組み込んだ状態で、端
子部材40の第1接点43を設けた面、つまり外向きフ
ランジ状部41d、埋設部42及び第1接点43の表面
は平坦面を形成しているので、この面に塵埃が溜まり難
い。
【0025】この状態から、コネクター部材50の各内
向き突起部51g、短筒部51f及び係止部51dで区
画される各空間51jに、端子部材40の露出域Bに位
置する外向きフランジ状部41dをそれぞれ密接に嵌合
させる。すなわち、コネクター部材50を把持し、各内
向き突起部51gを、端子部材本体41の外向きフラン
ジ状部41dの切欠き部41cにそれぞれ合致させて挿
入する。その際、各第2接点45が第1接点43又は埋
設部42の表面に押圧され、弾性体53が係止部52a
に押されて圧縮される。コネクター部材本体51の内向
き突起部51gが端子部材本体41の切欠き部41cを
通過したなら、コネクター部材50を中心軸線回りに所
定角度(約90度)回動させ、各外向きフランジ状部4
1dを各空間51jに移動させる。同時に、各内向き突
起部51gの内周面が、露出域Bに位置する端子部材4
0の筒状部41b外周面に対し、僅かの隙間を有して回
動移動する。
【0026】かくして、コネクター部材50の中心軸線
方向の移動は、複数個の内向き突起部51gが各外向き
フランジ状部41dの側面に当接して抑制され、また、
中心軸線方向と直交する方向の移動は、複数個の内向き
突起部51gが端子部材40の筒状部41b外周面に密
接に係合して、或いは各外向きフランジ状部41dの外
周面が短筒部51fの内周面に密接に係合して、抑制さ
れる。そして、コネクター部材50の各第2接点45が
端子部材40の各第1接点43に押圧されて接触すると
共に、その接触状態が弾性体53によつて弾性的に保持
される。この弾性体53が、第1接点43と第2接点4
5との接続を付勢する接続付勢手段を構成し、また、内
向き突起部51g又は切欠き部41cを有する外向きフ
ランジ状部41dの一方が被係合部を構成し、他方が係
合部を構成し、両者51g,41dが係脱自在な係合手
段を構成している。
【0027】ここで、内側部材52の適当箇所、例えば
図12に示すように内側部材52の端部外周に中心軸線
方向の凹溝52bを形成し、コネクター部材本体51に
突起部51hを形成し、突起部51hを凹溝52bに摺
動自在に係合させて内側部材52の回り止めを施せば、
複数個の第1接点43及び第2接点45の相互の接続状
態が、適正に維持される。また、図13に示すように端
子部材本体41の外向きフランジ状部41dに突起部4
1gを形成し、コネクター部材本体51の内向き突起部
51gに凹部51iを形成し、弾性体53の弾発力によ
つてこの突起部41gを凹部51iに係合させれば、コ
ネクター部材本体51と端子部材40との間の回り止め
を図ることができる。これにより、複数個の第1接点4
3と第2接点45との接続状態が、適正に維持される。
勿論、コネクター部材本体51のコ字状の空間51j
は、突起部41gと凹部51iとの係合離脱が可能な大
きさに形成する。このようにしてコネクター部材50と
端子部材40とを接続させて生体用端子装置1を形成
し、第1実施例と同様の使用に供する。
【0028】次に、不使用時には、コネクター部材50
を端子部材40から取り外す。コネクター部材50の取
り外しに際しては、図13に示す状態でコネクター部材
本体51を把持し、弾性体53を若干圧縮させた状態で
所定角度(約90度)回動させ、コネクター部材本体5
1の内向き突起部51gを、外向きフランジ状部41d
との係合を離脱させて切欠き部41cに合致させた後、
コネクター部材50を中心軸線方向に引き抜く。勿論、
外向きフランジ状部41dに突起部41gを有する場合
には、突起部41gを凹部51iから離脱させる。コネ
クター部材50の取り外しに際しては、第2接点45が
第1接点43又は埋設部42の表面に押圧され、弾性体
53が係止部52aに押されて圧縮される。しかしなが
ら、弾性体53は、第1接点43と第2接点45とを押
圧接続させる機能を有すればよく、弾発力は比較的弱く
てよいので、生体に組み込んだ端子部材40に押し力及
び回転力をほとんど作用させることなく、コネクター部
材50を容易に取り外すことができる。
【0029】ところで、上記第1実施例にあつては、端
子部材10の筒状部11bとコネクター部材20の短筒
部21aとで係脱自在な係合手段を構成したが、筒状部
11bをコネクター部材20に形成し、短筒部21aを
端子部材10に形成することもできる。また、上記第2
実施例にあつては、端子部材40の切欠き部41cを有
する外向きフランジ状部41dとコネクター部材本体5
1の内向き突起部51gとで係脱自在な係合手段を構成
したが、内向き突起部51gを端子部材40に形成し、
切欠き部41cを有する外向きフランジ状部41dをコ
ネクター部材本体51に形成することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る生体用端子装置によれば、次の効果を奏す
る。 (1)端子部材とコネクター部材とに分割したため、コ
ネクター部材を外側リード線と共に取り外すことによ
り、外側リード線が、生体用端子装置の不使用時にも生
体の外部に常時延在することが防止される。このため、
生体用端子装置の不使用時に外側リード線が邪魔になら
ず、外側リード線に異物が引つ掛かつて外側リード線の
みならず生体が損傷を受けるという不具合が解消する。
【0031】(2)第1接点と第2接点とが押圧接続す
るので、接点の断接に伴い端子部材に負荷がほとんど掛
からない。その結果、端子部材周囲の生体組織にえ死を
生じ、また、端子部材の脱落を生ずることが良好に防止
される。 (3)端子部材自体が小形になるので、頸部、頭部、腕
部等の衣服から露出した部位に埋植した際に、生体外に
露出するコネクター部材を取り外すことにより、生体用
端子装置が目立たなくなつて体裁がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る端子部材を示す平
面図。
【図2】 図1のII−II線断面図。
【図3】 同じくコネクター部材を示す平面図。
【図4】 図3のIV−IV線断面図。
【図5】 同じく生体用端子装置を示す断面図。
【図6】 同じく生体用端子装置要部を示す説明図。
【図7】 同じく端子部材の他の構造例を示す平面図。
【図8】 本発明の第2実施例に係る生体用端子装置を
示す平面図。
【図9】 図1のX−X線断面図。
【図10】 同じくコネクター部材を示す平面図。
【図11】 図10のXII−XII線断面図。
【図12】 図10のXIII−XIII線断面図。
【図13】 同じく生体用端子装置を示す断面図。
【符号の説明】
1:生体用端子装置、10,40:端子部材、15,1
8:磁石(接続付勢手段)、13,43:第1接点、1
7,46:外側リード線、19,45:第2接点、2
0,50:コネクター部材、11b:筒状部(係合手
段)、21a:短筒部(係合手段)、41c:切欠き部
(係合手段)、41d:外向きフランジ状部、51:コ
ネクター部材本体、51g:内向き突起部(係合手
段)、52:内側部材、53:弾性体(接続付勢手
段)、A:埋込域、B:露出域。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋込域(A)及び露出域(B)を有する
    と共に、露出域(B)の表面に複数個の第1接点(1
    3,43)が形成され、各第1接点(13,43)に接
    続する内側リード線(14,44)が、露出域(B)を
    通つて埋込域(A)から外部に延在する端子部材(1
    0,40)と、前記第1接点(13,43)と接続し得
    る第2接点(19,45)が形成され、各第2接点(1
    9,45)に接続する外側リード線(17,46)が内
    部を通つて外部にまで延在するコネクター部材(20,
    50)とを有する生体用端子装置であつて、前記露出域
    (B)の端子部材(10,40)とコネクター部材(2
    0,50)とが、係合手段(21a,11b,51g,
    41d)を介して係脱可能であると共に、該係合手段
    (21a,11b,51g,41d)が係合した状態
    で、前記第1接点(13,43)と第2接点(19,4
    5)との押圧による接続を付勢する接続付勢手段(1
    5,18,53)を備えることを特徴とする生体用端子
    装置。
  2. 【請求項2】 係合手段が、端子部材(10)の露出域
    (B)又はコネクター部材(20)の一方に形成される
    筒状部(11b)と、他方に形成され、前記筒状部(1
    1b)に係脱自在に外嵌する短筒部(21a)とを有す
    ることを特徴とする請求項1の生体用端子装置。
  3. 【請求項3】 係合手段が、端子部材(40)の露出域
    (B)又はコネクター部材(50)の一方に形成され、
    複数個の切欠き部(41c)を有する外向きフランジ状
    部(41d)と、他方に形成され、前記切欠き部(41
    c)を通過可能な複数個の内向き突起部(51g)とを
    有し、各切欠き部(41c)から各内向き突起部(51
    g)を挿入してコネクター部材(50)に回動を与え、
    各内向き突起部(51g)を外向きフランジ状部(41
    d)の側面に係合させることを特徴とする請求項1の生
    体用端子装置。
  4. 【請求項4】 接続付勢手段が、端子部材(10,4
    0)の露出域(B)又はコネクター部材(20,50)
    の一方に設けた磁石(15,18)と、他方に設けた磁
    石(18,15)又は磁性体とを有し、両者(15,1
    8)の吸引力で接続が付勢されることを特徴とする請求
    項1又は2の生体用端子装置。
  5. 【請求項5】 コネクター部材(50)が、切欠き部
    (41c)を有する外向きフランジ状部(41d)又は
    内向き突起部(51g)を備えるコネクター部材本体
    (51)と、第2接点(45)及び外側リード線(4
    6)を有し、コネクター部材本体(51)の内部に摺動
    自在に支持される内側部材(52)とを備え、接続付勢
    手段が、第2接点(45)が第1接点(43)と接続す
    るように、内側部材(52)を弾性的に付勢する弾性体
    (53)であることを特徴とする請求項3の生体用端子
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012164A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Fukuda Denshi Co Ltd 生体電極用アタッチメントおよび生体電極
JP2012524576A (ja) * 2009-04-23 2012-10-18 セントレ オスピタリエ ユニヴェルシテール ド ルーアン 経皮的電気接続用の皮下装置
JP2015518777A (ja) * 2012-06-11 2015-07-06 ハートウェア,インコーポレイテッド 位置合わせ機能を有する粘着性tetコイルホルダ
JP2016518893A (ja) * 2013-04-01 2016-06-30 メディカル・デザイン・ソリューションズ・インコーポレイテッドMedical Design Solutions, Inc. 生理学的特徴をモニタリングするシステム及び方法

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