JPH07313201A - 熱可塑性エラストマー製ブーツ - Google Patents

熱可塑性エラストマー製ブーツ

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JPH07313201A
JPH07313201A JP6116697A JP11669794A JPH07313201A JP H07313201 A JPH07313201 A JP H07313201A JP 6116697 A JP6116697 A JP 6116697A JP 11669794 A JP11669794 A JP 11669794A JP H07313201 A JPH07313201 A JP H07313201A
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JP
Japan
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ester amide
elastomer
boots
polyether ester
amide elastomer
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Hiroshi Yamakawa
浩 山川
Isamu Kirikihira
勇 桐木平
Yuji Kubo
雄二 久保
Shinji Shimozato
伸治 下里
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い軟化温度を有し、優れた耐寒性及び耐油
性を有するポリエーテルエステルアミドエラストマー製
ブーツを提供する。 【構成】 下記の構造式(1) 【化1】 (ここで、Zは芳香族ジカルボン酸残基を、Gは数平均
分子量250〜8000のポリアルキレンオキシドグリ
コール残基を表す)で表され、230℃で測定したMI
が1〜30g/10分であることを特徴とするポリエー
テルエステルアミドエラストマー製ブーツ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来にない高い軟化温
度を有し、優れた耐寒性及び耐油性を有するポリエーテ
ルエステルアミドエラストマー製ブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】等速ジョイントブーツ、ラックアンドピ
ニオンブーツ及びダクトブーツ等の自動車用ブーツ材料
には、従来からクロロプレンゴムが、その耐熱性、耐寒
性、耐候性等を生かして好適に用いられてきた。自動車
用ブーツに要求されるゴム材料には、年々、耐熱性の向
上が求められてきており、塩素化ポリエチレン及びクロ
ロスルフォン化ポリエチレン等の架橋ゴムを用いたブー
ツの開発も行われている。一方、これら架橋ゴムはリサ
イクルできないという問題点があり、リサイクル可能な
樹脂性ブーツの開発も行われ、商品化されている。ブー
ツ材料に用いられる樹脂としてゴム弾性を有する熱可塑
性エラストマーが好適であり、ポリプロピレンとオレフ
ィン系エラストマーを動的架橋して得られるオレフィン
系の熱可塑性エラストマーの他、ポリエステル系エラス
トマーが用いられている。
【0003】しかしながら、現在用いられている上記の
熱可塑性エラストマーは軟化温度が低いために、ブーツ
にした際、高温下での熱変形性という点で架橋ゴムに比
べ劣っているという問題があった。従って、高温下での
熱変形性に優れた熱可塑性エラストマー性ブーツが求め
られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高軟化温
度、かつ高温下での弾性率,強度の保持率を高めたポリ
エーテルエステルエラストマー製ブーツを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を達成するために、ブーツの素材について鋭意検討し、
最適なエラストマー構造の探索を行った結果、ポリエー
テルエステルアミドエラストマーが、従来のポリエステ
ルエラストマーの力学特性及び成形特性等の基本特性を
損なうことなく、高軟化温度のポリマーとなることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は下記の構造式(2)
【0007】
【化2】
【0008】(ここで、Zは芳香族ジカルボン酸残基
を、Gは数平均分子量250〜8000のポリアルキレ
ンオキシドグリコール残基を表す)で表され、230℃
で測定したMIが1〜30g/10分であることを特徴
とするポリエーテルエステルアミドエラストマー製ブー
ツに関する。
【0009】本発明に用いることができるポリエーテル
エステルアミドエラストマーは、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコール及び下記の構造式(3)
【0010】
【化3】
【0011】(ここで、Zは芳香族ジカルボン酸残基
を、R,R’は各々独立して炭素数1〜13の脂肪族基
を表す)で表される末端カルボン酸エステル構造のテレ
フタルアミド化合物を重縮合して得ることができる。
【0012】ポリアルキレンオキシドグリコールとして
は、特にポリテトラメチレンオキシドグリコールを用い
るのが好ましい。
【0013】末端カルボン酸エステル構造のテレフタル
アミド化合物としては、下記の化合物
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】
【化13】
【0024】
【化14】
【0025】(ここで、R,R’は各々独立して炭素数
1〜13の脂肪族基を表す)が例示されるが、特に本発
明の目的には式(3)の化合物を用いるのが好ましい。
【0026】重合用触媒としてはチタンアルコキシド類
が好ましく、添加量は仕込みモノマーの全重量に対して
0.005〜1.0重量%が好適である。また、重合時
には一般的に用いられるフェノール系の老化防止剤を酸
化防止剤として添加するのが好ましく、添加量としては
全仕込みモノマー重量の0.05〜2%が好適である。
【0027】重合温度は140〜210℃、好ましくは
170〜210℃が用いられ、更に好ましくは190〜
210℃である。この重合温度でプレポリマーの合成を
行うが、重合時間は0.5〜6時間、好ましくは0.5
〜3時間、更に好ましくは0.5〜2時間である。
【0028】上記の反応に引き続き、0.1〜2mmH
gの減圧下、210〜270℃、好ましくは220〜2
60℃で1〜6時間、好ましくは1〜4時間重合を行
う。
【0029】得られたポリマーは溶融状態で水中ホット
カット法、或いはストランドとして重合器からポリマー
を抜き出した後、水槽で冷却後カットし、ペレットとす
ることができる。
【0030】本発明のポリマーの溶融粘度は重合条件に
より制御可能であり、種々の成形法、すなわち射出成
形,ブロー成形,インジェクションブロー成形等が使用
できる。特に、ブロー成形法により加工する場合には、
公知の方法を用いて、本発明のポリマーに2官能性のエ
ポキシ化合物,ダイマー酸の金属塩類,ステアリン酸等
の脂肪酸モノカルボン酸の金属塩等をポリマー1kgあ
たり0.01〜0.2モル添加し、溶融混練することに
より、高粘度化したものを使用することが好ましい。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0032】参考例1 (ポリエーテルエステルアミド
エラストマーの合成) 数平均分子量が1031のポリテトラメチレンエーテル
グリコール3.96kg、テレフタルアミド化合物1.
79kg、N−メチルピロリドン2.47kg、チバガ
イギー製フェノール系酸化防止剤イルガノックス133
0 5.7g及びチタニウムテトラブトキシド6.6g
を15lのオートクレーブに仕込んだ。
【0033】窒素気流下、210℃で30分間、生成す
るエタノールを除去しながら反応を行い、続いてN−メ
チルピロリドンを減圧下で約1時間かけて留去した。更
に、内温を240℃に上げ1時間重合した。窒素を導入
して系内を加圧とし、重合器下部から溶融状態のポリマ
ーをストランド状で抜き出した。得られたポリマーの特
性を表1に示した。抜き出したポリマーに表1に示した
酸化防止剤を添加し、押出機でペレタイズして、安定剤
を添加したペレット5.4kgを得た。
【0034】比較例1 (ポリエステルエラストマーの
合成及び評価) 15lオートクレーブに、1,4−ブタンジオール 1
0.0kg、テレフタル酸ジメチル9.70kgを仕込
み、触媒としてチタニウムテトラブトキシド0.002
g、分子量1021のポリテトラメチレングリコール1
000kgを仕込み、常法によりポリテトラメチレング
リコールを50重量%含有するPBT−PTMGマルチ
ブロック共重合体を製造した。射出成形し、厚さ2mm
の平板を作成し、JIS K6301に従って評価し
た。その結果を表1に示した。
【0035】実施例1 表1に示した配合を行ったポリエーテルエステルアミド
エラストマーを下記の条件で射出成形して厚さ2mmの
平板を得た。この射出板を用いてJIS K6301に
従って低温特性、高温特性及び耐油性を評価した。評価
結果を表1に示した。
【0036】実施例2〜3 参考例1と同様の方法でMI値(粘度)の異なるポリエ
ーテルエステルアミドエラストマーを製造し、実施例1
と同様の方法で物性をJIS K6301に従って評価
した。これらのポリマーの粘度特性は、射出成形に好適
なMI値を有していた。評価結果を表1に示した。
【0037】実施例4 ポリテトラメチレングリコールの分子量を1514とし
た以外は参考例1と同様の方法により硬度の異なるポリ
エーテルエステルアミドエラストマーを製造した。この
ポリマーのMI値はブロー成形に適していた。JIS
K6301に従い評価した結果を表1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】実施例1〜4及び比較例1との比較か
ら、実施例1〜4で得られた成形体は力学特性を犠牲に
することなく、より低温特性を向上させ、著しい軟化温
度の向上による改善が見られた。更に、耐グリース性に
おいても極めて高い物性保持率を示すことがわかる。ま
た、高温特性の中で、モジュラスの保持率は温度の上昇
に伴い比較例1との差が明瞭に見られるようになり、本
発明のポリエーテルエステルアミドエラストマーが、ブ
ーツ材料として従来用いられてきたポリエステルエラス
トマーに対して優れた高温特性を有することがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の構造式(1) 【化1】 (ここで、Zは芳香族ジカルボン酸残基を、Gは数平均
    分子量250〜8000のポリアルキレンオキシドグリ
    コール残基を表す)で表され、230℃で測定したMI
    が1〜30g/10分であることを特徴とするポリエー
    テルエステルアミドエラストマー製ブーツ。
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